2019年8月ころの思い出

8月12日

サッポロフキバッタ赤変

緑の直翅目(バッタの仲間)にはまれに赤く変異した個体が見られる。イベント中にサッポロフキバッタの赤変が見つかった@札幌市南区

衰弱して今にも死にそうなミドリカミキリ。憧れた系列のカミキリだけに残念な感じ。赤と緑の光沢だった@札幌市南区

アオダイショウ

残念ながら、観察イベント中に野生のヘビは見つからなかったけど、観察会の直前に見つかったアオダイショウにしばらくプラケ・ホテルにご滞在頂き、参加者に見てもらった@札幌市南区

エビガライチゴ

イベント後、道端のエビガライチゴがいい感じに熟していたので、いっぱい生えているところへ@札幌市南区

エビガライチゴ

一本一本豊作で、密生しているのでたくさん採れた。冷凍してたまに道産ラズベリーを楽しんでいる@札幌市南区

8月17日

大河川ではないが、身近な川にサクラマスの遡上を見に行く。見に行った日は多くないが、いくつかは見えた。

ゴボウ

河川際に、トゲもなく、葉っぱも凶悪な形をしていないアザミみたいなのがあって気になった。これがマルバヒレアザミというやつなのか…?と現地で考えたが、マルバヒレアザミ(分布は道南)ではなかった。調べてわかったがこれはゴボウだった@札幌市南区

ゴボウ

割とたくさんゴボウ生えてた。円山公園では厄介な外来種として駆除してなかったっけ。この場所の管理者に伝えたほうがいいのかな@札幌市南区

8月18日

マタタビ

登別で両爬の講義のあと、マタタビの実情報を得て、見てきた。おおお。マタタビだ…。熟していないが1つかじってみた。舌がビリビリした…。熟すと食べれるみたいなんだけどね。網走にフルーツまたたび買いに行くか…。

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たまの休み

PCがあると、家で何かしらの仕事ができてしまうから、プライベートと仕事の境目がどんどんなくなっていくね。

久しぶりに、一眼持って外に散歩に出てきた。

手っ取り早く、近づける午前中のトンボから。モイワサナエ。

モイワサナエとニホンカワトンボ。昔はヒガシカワトンボとかオオカワトンボとかだった。種の統合は分化より混乱するね。

逃げ切れなかったニホンカナヘビ。他の個体は逃げまくられたけど、この個体は逃げる間が悪かった。

エビガライチゴ。トゲいっぱいだけど、わりと軟弱なトゲ。実のトゲは全く刺さらない。

エビガライチゴ

表面に虫がいると、食虫植物のモウセンゴケに見える…。

シマヘビの抜け殻

川沿いでヘビの抜け殻、完全体を拾う。胴の中心あたりの体鱗数19でシマヘビ確定。

水面のモノアラガイ

川でモノアラガイが水面を逆さまに滑ってた。ヒラマキミズマイマイsp.がよく水面滑ってるのを見る事があったけど、モノアラガイくらいの重量でもできるんだね。

…どうしてこれで体が進むのか、意味不明。宇宙の法則が乱れているのか?

奥さんと、少し竿を出してみると、ヤマメと…

ん?!フクドジョウ釣れた。ドジョウって釣れるのか…。(ブドウ虫でエサ釣り)

河床を見ると、わりとたくさんいる…。

わりとかっこいい。

また陸に戻る。

コエゾゼミ

やっとエゾゼミ系、出てきた。コエゾゼミ。
おでこ(?)の黒い部分がスペースインベーダーのオクトパスに見えたり、その下に「 ’w’ 」みたいな顔があるようで、常におちょくられているようであり、なかなか愉快な仲間だ。

ワイルドストロベリー

多分、ワイルドストロベリー(エゾヘビイチゴ)と思われるもの(外来種)。まだちゃんと見たこと無いエゾクサイチゴと花を見比べないと、識別よくわからない。

レッドカラント(フサスグリ)。野生種ではないんだけど、こういうのが微妙に植えてある場所なんだよね。食べたこと無いから、今度見つけたら食べてみよう。

オカモノアラガイ

今度は陸地のオカモノアラガイ。いつも見る角度と違って、少しかっこよく見えた。

(Herpthon用記録 : 7/20、二次メッシュ644132)

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Typhoon after typhoon

8月24日~26日まで、道北のトカゲ調査をお手伝いしてきました。道北でも北部日本海側、稚内から初山別の間を動き回ってきた。(道北の市町村の位置関係

調査のお手伝いということで、一緒に調査される研究者の方と、稚内で待ち合わせ。しかし、日本海を突っ切ってやってくる予定の台風19&20号による Typhoon after typhoon…。(気象庁天気図

普段は、道北通過する台風はすごいスピードになってて、むしろ行き過ぎた後に晴れてくれるから、トカゲ探しにワンチャンス有るんだけど、ノロノロノロノロ2連荘。自分の滞在日24~26日がピンポイントにアウトな感じ。

さて、研究者さんは台風をかいくぐって、無事、稚内でお会いできたので、さっそくトカゲ探し。しかし強風と霧雨なので、良さそうな場所を見つけながら稚内~天塩町(天塩川左岸)まで見てきた。

トカゲと言っても、コモチカナヘビ、ニホンカナヘビ、ヒガシニホントカゲがいるが、まずはコモチカナヘビが既に確認されている場所に行ってみるも、鼻水が出るほど寒い。ササと単子葉類に紛れてホロムイイチゴらしき葉を見つけるが、これ以外ここでは何もなかったなぁ…。

南下しつつ、「砂浜+バックにカシワ林」環境を中心に良さそうな場所を探していく。わりと天塩にはまとまったカシワ林があります。海岸のカシワ林と砂浜の間にはナワシロイチゴ。こんなとこにも生えてるんだ…。強いな、ナワシロ。そしてこの辺の環境に爬虫類いてほしいところだけど、何も観察できず。

概ね15度あるので、晴れてればトカゲいていいと思うけど、風が10mくらい吹きまくってる。体感温度は一桁だな…。

行く先々でナワシロイチゴは目につく。イチゴ調査じゃないんだけど…。ナワシロなんだけど、株が古いのか葉っぱがとても大きい。

翌日(25日)は稚内~初山別村まで環境を見ていく。ある程度探せそうなところは絞れた。写真は天塩川の河口周辺。天気さえ良ければ、良いのだけども。これでも、この日一番天気の良かった時間帯。この時は雨降ってなかったもん。でも概ね、霧雨~土砂降りだったので、カメラもろくすっぽ出番がない。

ノシャップ岬ってゆっくり見たことなかったんだけど、今回もゆっくり見るには至らなかった。すげー風強い。

26日。宿から。

投稿時の画像のレンダリングで見えなくなってるかもしれないので一応証拠。(に、なるのか…?)

晴れてほしいとは思っていたものの、天気予報の時間ごとの予報を見て一喜一憂。この日は一番良い予報のときは、午前ちょっと晴れるかもという予報だったが、初山別まで南下して調査始めようと思ったら、やっぱり天はお怒りのようで。

稚内に戻る途中。遠別町の看板。私は30年8月26日で爬虫類0、3日間達成したよ。

この看板、9月ってことで未来の話なんだけど、写真撮って家に帰ってきてよく見たら、31年じゃん。400日くらいサバ読んでるじゃん。

研究者さんは、あと一日滞在でしたが、自分は所用にて26日で調査終了。残念でした!

…後日、ご連絡を頂き、27日に調査範囲でめでたくヒガシニホントカゲが見つかったとのこと!現段階の北限記録になりそうです。

今年は自分の雨男っぷりがナリを潜めていたけど、最終調査で大爆発だったね。帰った翌日にトカゲ出る辺り、持ってるよなぁ。

ちなみに台風にもトカゲという名前がつくものがある。アジアで決めた140の名前を順番につけていくのだけど、今回の台風は、19号と20号はソーリックとシマロンという名前。命名法からすると、もし今年台風が113号までできれば、113号は「トカゲ」という名前の台風だなー。そんな話だったら運命的だけど、113号は無理だなー。年間台風発生数30前後だから台風「トカゲ」が発生するのはきっと4~5年後くらいかな。

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シマカナ

恵庭市のえこりん村で、両爬の観察会のイベントをしてきました。

打ち合わせ時に、えこりん村に生えてるイチゴチェック。いろいろな種類の実はなってるけど、今年は不味傾向だなあ。今年の一番美味しかったのは外来種だけど、エゾヘビイチゴかなあ。

エビガライチゴ

これはエビガライチゴ。例年は甘くて美味しいが、今年は薄味健康志向…。あまり美味しくないー。

ナワシロイチゴ。これは例年とあまり味は変わらず、酸っぱ味強めの甘さ控えめ。しかし相対的にこれが今年は美味しく感じる。

エゾヘビイチゴ(ワイルドストロベリー)は写真撮ってなかった。

アマドコロ系の品種モノ。奥にナワシロイチゴ。

ネジバナ。関東いた時は芝生に紛れて生えてたイメージの雑草。勝手に生えて芝刈りに巻き込まれて駆られてる感じだったけど、ランの仲間なのね。そしていざ栽培しようとすると、土中の共生菌の関係でうまく育てられないという不思議花だ。

打ち合わせ場所に飛び込んできたエゾゼミ。春先からのエゾハルゼミにをうんざりするほど見たあと、夏に拾うとちょっとラッキー感ある。そういえば、今年もアカエゾゼミを見なかった…。

打ち合わせ+αが終わって、観察会のイベント。

午前と午後で、かなりたくさんのご家族がいらっしゃってくれました。いろいろ観察するので、いろんな持ち物もっています。

2018年8月18日 恵庭市牧場 メッシュ644124

ニホンアマガエルの幼体や、

トノサマガエル(北海道では外来種)、

ニホンカナヘビ。(爬虫類が観察会で見ることができるのは大変ラッキー)

シマヘビ。縞かなりくっきり。

平均的なサイズでした。

いろいろと見ることができて、かなり満足度の高い観察会になったのではと思います。

観察会のあと、捕獲した両爬をリリースしに行った時に、参加者ではない女の子が、何かを持って颯爽と歩いてました。違和感を感じで声を掛けると

観察会で出たのより立派なシマヘビ捕まえて、一緒に田んぼ周りを散歩してました。

将来有望ですなー。

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実のならないのクロイチゴ

滝野すずらん講演で、「アマガエルを探そう!」のイベント。年によって、雨になってしまうことが多いけど、今年はお天気恵まれてました。

2018年8月11日 札幌市滝野 メッシュ644122

ニホンカナヘビも出てきてくれました。フキの上でひなたぼっこ。

目的のアマガエルも無事に確認。アマガエル、背中にイボっぽいのがある個体がたまにいるけど、あれはなんなんだろう…。毒腺的なもの?健康上の問題?キールみたいな構造物?

いつもどおりイチゴもチェック。去年実がなってたクロイチゴの木が見つからなかった。キイチゴ類は結実した枝は枯れる仕組みだからかな。別のところで今年生えてきたクロイチゴの枝を見つけた。今年生えた枝にも残念ながら実はならないが、来年はなるはずだ。

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2018_Okhotsk Part2 (Last)

美幌から北見の宿に戻る途中で、車両の落下部品を踏んで、車がパンクしてしまいました。今年の春にタイヤ新調したばっかりなのに…。しかも安めのタイヤにしたら、北見で手に入らないものだったらしく、「1輪だけ他製品のタイヤに変えるのはおすすめできない」ということで、結局左右2つタイヤ買うことになったよ。タイヤは消耗品扱いで保険とかきかないみたいで、ただただ痛い出費となってしまった。

翌日は北見に住んでた時に仲良くしてもらっていた獣医さん二人と、BBQしてきました。パンク修理していったので大遅刻になってしまいました…。

BBQして、北見の富里ダムを散歩したりしてきました。

服の上からも刺してくるゴマフアブ。スゴイ痛い。腹立つ。でも目がキレイ。

湖面にわりと大きなウチダザリガニ。ここにもいたか。

お。ミヤママタタビ。両性(実のなる)の株はないか…?

おおー、あった。あった!ミヤママタタビの実だ。サルナシの実と同じくらい美味いみたいだけど、まだ熟してなくて、酸っぱい。


マダラテントウの仲間!!見てみたいと思っているルイヨウマダラテントウは道東にも分布してたはず。

裏返すと、脚の腿節は真っ黒。オオニジュウヤホシではなく、エゾアザミテントウかルイヨウマダラテントウ…。
結局、見た目識別は自分の能力ではここで終わり。

ついてた植物が、ミヤマニガウリだってことがわかったので、食草の記録を見ると、エゾアザミテントウの方にミヤマニガウリの食害記録があった。
…ここまで来てもエゾアザミテントウかー。

シロトホシテントウ。薄い。もっとはっきりしなさい。65点。

お。あった。キイチゴ。

エゾイチゴだね。熟しきってないのに、ちょっとシワシワ。水分不足かな。えらい酸っぱかった。

あとはせっかくなのでハープソンの記録。

2018年7月29日 北見市富里 メッシュ654365

チョロチョロの水路で発見。エゾアカガエルの幼生。

排水桝でエゾサンショウウオの幼生。上陸時に上がれるんだろうか…。

橋の欄干にアオダイショウの抜け殻。

そしてシマヘビの抜け殻だ。

2018年7月29日 北見市富里 メッシュ654366

ぎりぎり隣のメッシュでアオダイショウの若いヘビ。70-80cmくらいだね。

短い時間だったけど、いろいろ見れたし、懐かしかった。獣医の先生たち、ありがとうございました!そして本日の宿のある遠軽町へ。

宿に向かう途中に大きなうんち。芸術的に積み重なっている。大きいし、周りで牛馬飼っている様子もないのでヒグマなのかもしれないけど、今まで見てきたクマフンはこんなにしっかりした形してなかったので、違うのかもしれないし、便秘気味のヒグマなのかもしれない。

宿に到着してホッと一息、するはずだったんだけど…。えらい暑い。部屋の温度38度あるんですけど…。外の気温は24度。西日に対してカーテン全開で部屋を閉めていたらしい。部屋にエアコンはない。恐ろしく古い扇風機だけはあったので、扇風機をサーキュレーター代わりにして、部屋の空気を外に出しつつ、換気。部屋にいると死んじゃうので、そのまま、数時間外に出てることにした。休めないじゃん…。

道路をゆっくり車で走っていくと、轢死祭り。つらい…。

2018年7月29日 遠軽町 メッシュ654373

今年初のジムグリ。轢かれて瀕死状態…。今記事書いてる9月24日時点でもこれの他のジムグリ見てないので、今年唯一のジムグリがこれになった…。

カラスタイプのシマヘビ幼蛇。ほぼ全黒の個体。いつ轢かれたのかはわからないけど、夕方だろな。

あとシマリスね。ヘビはそのまま写真出したけど一応、哺乳類は自重したので見たい人はリンクをクリックしてね。

轢いても気づいてないことが多いのではないかなあ…。
ヘビを「使命感」を持って、進んで轢きに行く人が稀にいるけど、考え方が相容れないなぁ。タクシーでやられたことあって、「マムシだから踏んでやった」って言ってたけど、アオダイショウだったし…。轢きに行く人で、何の種類のヘビか識別して轢いている人、まずいないんだよな。

道路探しやめて、クマに怯えながらニホンマムシを探すも、それは空振り。

宿に23:00に戻ったら、部屋の温度30.1度まで下がってた。仕方ない。寝る努力をしよう…。が、結局3:00でも25度までしか下がらず(外は18度)、寝れたのか寝れないのかわからんような状態のまま、5:00には太陽が出てきて部屋の温度が上がり始めたので、耐えかねてチェックアウト。車で寝たほうが快適だったかもしれない…。

さあ、翌日。早朝ドライブ中にアオダイショウに遭遇。

2018年7月29日 遠軽町 メッシュ654373

車と自分の影にびっくりしちゃって体ゲジゲジ状態。逃げればいいのに、こうなると止まっちゃうのね。本来の草むらなら擬態効果増すんだろうけど、路上でやってると轢かれるよ?

大きさはこれくらい。ちょっと立派なサイズかな。朝の日光浴気をつけてやって下さい。

ここから札幌の自宅に帰っていくのだけど、帰り道もせっかくだからフィールドして歩く。寝不足でちょっとしんどい。

まずは遠軽近くの白滝の山。ざざっと流していきます。

レイジンソウの仲間みつけた。外見だとオオレイジンソウかエゾレイジンソウかよくわからない。

見えている花は、萼片(がくへん)の部分しか見えないのだけど、花弁は中に入っている。識別のために萼を剥いてみた。

この変な形のやつが花弁。きゅっと曲がってるとこを距というのだけど、こんな感じで巻いてるのはオオレイジンソウみたい。花弁がもっと小さくて距が巻いてないとエゾレイジンソウみたいです。が、ネットで調べようとすると皆さん感覚が微妙なので、混乱してきます。というか、レイジンソウ類は道内ですら新種が続出(オシマレイジンソウ・ハゴロモレイジンソウ・ニセコレイジンソウ・マシケレイジンソウ・カムイレイジンソウ・ソウヤレイジンソウ・ヒダカレイジンソウ)しているので、もうなんのことやら。

生きてるシマリスいた。暗いので撮りづらかった…。かわいい。

ここでもミヤママタタビの実を見つけた。熟してればよかったのにな。

ウンモンテントウ発見。ラッキー。いるエリアではコンスタントに見るけど、あまり決まった植物では見ない感じがする。食性がよくわからんので、探すヒントがなかなかない。

たまたま、写真を撮っておいたテントウムシの幼虫。幼虫は資料がなくて、正直種類の識別どうしたらいいのかよくわからんけど、ネットをさまよってるとウンモンテントウの幼虫っぽいな、ということになった。カエデの仲間の葉っぱの裏にいた。草食ではないんだろうなー。肉食か、菌食か?

ギンリョウソウがだいぶ実が膨らんできた。

ギンリョウソウは今の分類ではツツジの仲間。ブルーベリーもツツジの仲間。…と考えると、ベリーの実にも見えないこともない。けど基本的にモリチャバネゴキブリが食べるものらしい。

ランの仲間だけど、宇宙人がたくさん降臨しているようだ。ミヤマチドリやガッサンチドリのあたりの種類みたい。

お、リンドウ系。

見たことのあるフデリンドウよりひょろひょろしてるな…。ツルリンドウかね。

イモムシにも見える、ササにくっついてるやつ。これたまにあるよね。

くされてるやつもあったので、もしかして変形菌?と思って写真を撮っておいたのだけど、大体の目星では、ササのサビ菌とか赤衣菌と言われるグループのものみたい。このへんのグループは担子菌門なので、変形菌ではなくて、キノコだなー。

一瞬ドクダミに見えるがゴゼンタチバナ。

ヤツボシハナカミキリ。目についたものなんでも撮ってる。

アリドオシランかな。ひっそり咲いてていいね。

そしてイチゴシリーズ。

キイチゴ属(エゾイチゴ)とオランダイチゴ属(ノウゴウイチゴ?)のコラボ。誰も喜ばない。私くらいしか喜ばない。

花じゃないからわからないけど、ノウゴウイチゴっぽいなーと思って見てた。この小さいイチゴはわりと侮れず、濃い味で美味しい。甘くて酸っぱい。が、地べたはじっくり洗える環境がなければダメだ。エキノコックスめ…。

これは実がなっててわかったやつ。初めて見れたヒメゴヨウイチゴ。葉っぱが5葉でゴヨウ。これっぽい葉っぱだけのやつは、見るんだけど、実がなってることで決め手になってくれた。

ところで今回は、望遠レンズを持ち合わせていない。機動力落ちるから、今回はマクロすら使わなかったけど、こういう時に限って出会うんだよね。

向こうからテコテコ走ってくる。走り方が明らかにイタチ類。

一応、撮っておくものだね。すごいトリミングしたら種類わかるよ。エゾクロテンが走ってきて、ヤブに飛び込んでいきました。めんこい。

kawaii。

さて、ここもハープソンのまとめしておこうか。

2018年7月30日 遠軽町白滝 メッシュ654350

まずはエゾサンショウウオ幼生。まとまった個体数いました。今回は秘密兵器のふぉっとっと(観察・撮影用容器)使ってみた。

7cm弱でした。越冬かどうか微妙なラインかな…?

決め顔。

エゾアカガエルの幼生も。サンショウウオと一緒にいるのに全然体が膨らんでなかった。

部分アルビノと思しきエゾアカガエルの幼生。パンダみたい。

なかなか、見ごたえのあるフィールドだった。すごい時間使っちゃった。早く帰らないと…。

と、いいつつ、日没近い時間に岩見沢に入れたので、トウキョウダルマガエルを見てきた。

2018年7月30日 岩見沢市金子町 メッシュ644155

試したかったことをしてみた。カエルの釣り竿「ケロリング」で捕獲。

ツボに入れば、わりと釣れた。
今後の外来カエルの駆除をしなくちゃいけない時、役立つかもなあって思いました。ヒキガエルは繁殖期に集まるのをそのまま捕まえたほうが早いけど、水にすぐ飛び込んじゃうトノサマガエルやトウキョウダルマガエルあたりには有用な感じ。非繁殖期でも良さそう。

トノサマと比べると、やっぱり微妙にずんぐり感はあるね。トウキョウダルマガエル。

脚の長さを見るために後ろ足を前にもってきても、かかと(脛跗関節)が目玉より前に来ないね。(脚が短いということ)

下膨れ感のあるトウキョウダルマガエルの幼生。

ニホンアマガエルも見つかりました。

アマガエルの幼生は横から見ても不格好ね。

と、だいぶ時間がかかりましたが、無事に札幌の家に到着。一度遠出すると、勿体ないと思って、フルパワーで動き回るから、あとでぐったり来るんだね。わかってるのに治せないね。

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2018_Okhotsk Part1

ハープソンと両爬の関係で美幌博物館に講演に行ってきた。7月27日に前乗りして打ち合わせ、28日にハープソン・両爬のアイヌ語の講演と野外観察会をした。いつも天気が心配だけど、この日はありがたくスッキリ晴れ。博物館の周りでニホンカナヘビとシマヘビを観察することができた。

7/28 美幌町美幌博物館周辺 メッシュ654460

ニホンカナヘビは数は多いみたい。道東の北見市に7年住んでいて、いろんなところ探してたけどカナヘビはなかなか見ることがなかったんだよね。特異的に多い場所があるのか、自分の目が節穴なのかのどちらかだ。

シマヘビは、いそうな感じの斜面を探してたら足元からざざっと逃げ出すのが見つかった。わりとしっかりとした4本の縞を持っているシマヘビだ。道東ではあまり多くはない。

基本、生息している場所はこんなところ、という案内で回るつもりだったのだけど、2種も出てきて、良い観察会になりました。美幌博物館の皆様、参加下さった皆様、ありがとうございました。

観察会のあとはせっかくなので、学芸員の方々と少しお話をさせていただいたあと、美幌を中心に少しハープソンやその他自分の興味の記録取りに出てみた。

砂利の林道を歩いていくと、林道の車の轍の間の草むらに見たことがある系統の植物。

バラ科のオランダイチゴ属やキジムシロ属系の若い葉っぱ。周りをもうちょっと探すと

オランダイチゴ属でよさそう。「オランダイチゴ」はみんなが食べてる「いちご」の原種。日本にもいくつかオランダイチゴ属の野生種がある。この葉っぱは見てみたかった「エゾクサイチゴ」…だといいな。他にもノウゴウイチゴやエゾヘビイチゴ(外来種:ワイルドストロベリー)がよく似てるんだけど、自分には花が咲いてないと区別つけられないけどね。また来るときの楽しみにしておこう。花の時期を忘れないようにしなくちゃ。

どんどん山にはいっていくと、半分溶けた状態のわりと量あるフンが。あー、ヒグマっぽい…。水分が多いからか、写真みたいによくタテハ系のチョウが集まってる。コムラサキ♂っぽいやつがいたけど、瑞々しいフンなので、近くに落とし主がいるかも知れないので寄らないでおく。

思い切って美幌峠までやってきた。夕方ともなると7月でも寒いなー。いつもは建物の方に行っちゃうんだけど、今回はがれ場の方に行ってみた。ハイマツにはごくまれにカサイテントウというテントウムシがいるらしいので探してたんだけど、マツを見ていくと、ハイマツってこんなのだったっけ…という形の松がちらほら。実はハイマツしかないと思っていたら、トドマツやエゾマツの稚樹もあったので、危うく無駄に時間を使うところだった。

ナニマツかわかってない時に見つけたエゾアカヤマアリ。個人的にはこいつは要注意の種類。たくさんいるので、気が付かずに巣の近くで腰を下ろそうものなら、体によじ登ってきてガンガン噛み付く。しかし最近はヒアリと間違われてしまうこともあるみたい。やなやつだけど、勘違いで駆除されるのはさすがに可哀想…かも…?ちょっとは同情しているので、写真撮っている時に上がってきて噛み付くのはご勘弁願いたい。

これがハイマツ。

早速テントウムシを発見。テントウムシはこれ1匹だけ。明らかにカサイテントウでなくて残念。

18星型のナミテントウだね。翅の後部にカンヌキ状の突起がある。北海道でこの突起を持つナミテントウ柄のテントウは、ナミテントウほぼ確定。他の地域だと、クリサキテントウというマツに付くナミテントウによく似たやつがいる(幼虫じゃないと識別厳しそう)。

ササの中に、何かのラン。

コケモモ。別名リンゴンベリー。よく知られるクランベリー(ツルコケモモ)の近縁種だね。果物系は取って食べたくなるけど、採っていい地域かよくわかんないし、地べたに近い実はエキノコックスの可能性も考えると洗わずに食べるのはちょっと危険だ。

謎の小さい植物ども。

ハイマツってランナーで増えるのか…?と思って見てたけど、これの根元見てもハイマツがない。どうもこれはハイマツとは関係のないコケの仲間みたいだ。

イチゴ…じゃなさそう。キジムシロ系かな。生息情報から引いてくとイワキンバイあたりだろうか。花がないと厳しいな。

美幌峠の花のシーズンは過ぎたのかもしれないけど、残ってた数少ない花。キキョウ系。モイワシャジンか。

わりと色んな所に生えてる。

あ、そうだ、ここは景色もいいんだった。

屈斜路湖。

峠の上はこんな感じの風景。

爬虫類狙いでがれ場を歩いたけど、残念ながらここでは何も出ず。

7/28 美幌峠 メッシュ654431 記録なし

岩の隙間からキイチゴ属のエゾイチゴが生えてた。花も実もなっているものは1本もなし。どこから来て、どうやって増えるんだろうか。鳥のフンかな。

宿泊してる北見への帰り際、端野町で日没サスペンデッド。

きれいな夕焼けでした。道東の夏の空気はとても良い。

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7月中旬・道央でのフィールド

更新しとこうと思った写真が蓄積して、アップが間に合っていなかったので、ざーっと流していきますね。

7/12 札幌市南区北ノ沢 メッシュ644142

知人から電話がかかってきた。カエル捕まえたんだけど、ヒキガエルっぽいって。場所は南区。ついに生活範囲でも出てきてしまったか。確認のため行ってみるとこれがいた。

ヒキガエルだね…。まだ大きくなりきっていない小ガエル、つまり幼体のカエルだね。この周辺で繁殖し始めているんだろうか…?その後、少し情報を整理して、北海道爬虫両棲類研究会で情報リリースしました。

札幌市南区北ノ沢でヒキガエル目撃相次ぐ

せっかく来たので、周辺の状況を見て歩いた。

ニホンカナヘビの産卵あり。

エゾサンショウウオの幼生がわりとたくさんいる止水あり。エゾアカガエルの幼生はいなかった。ヒキガエルの幼生や幼体もいなかった。ここでヒキガエルが繁殖したら大変だな…。

あ、小さい雑草系イチゴあった。花を見れば種類がわかるかも…。

写真の花びらは6だけど、殆どの花は5だったので、ノウゴウイチゴではなさそう。

雄しべが短いので、これはワイルドストロベリーこと、エゾヘビイチゴみたいだね。前にも書いたけど、エゾと名がついてるものの外来種。ヘビイチゴと名はついてるけどヘビイチゴ(キジムシロ)の仲間ではなくオランダイチゴの仲間。

エゾスズランも見つけた。これもややこしいけど、スズランやドイツスズラン(一般的なスズランの形のイメージ)のあるスズラン属の仲間ではなくて、エゾスズランはカキラン属で、姿も似ても似つかないのね。蕾が鈴っぽいと感じたのかな。

見つかったヒキガエルは、これくらいの大きさ。まだまだずっと大きくなる。捕まえたりしても道内で他の場所に放すと条例違反になるので、別の場所に放さないようにして下さい。

7/14は千歳に行ってきた。捕魚車で書いたインディアン水車の活躍も見れて楽しかった。この他、水族館の中から見えるガラスの向こうの千歳川では

ブラウントラウトがいました。一度食べてみたい。
捕魚車の近くの橋の下を覗き込むと、いくらかのサケ(シロザケ)が見ることができた。でも上からしか見えてないので他のがいても、自分にはきっとわかりにくいだろうな。

川の中には藻が生えてるんだけど

遠いけど白い花がついてる。

梅花藻(バイカモ)の仲間だね。このへんだとチトセバイカモでいいのかな。花粉も種も、川の中だと下流にしか行かなさそうだけど、どうやって川の中流や上流でも維持されるんだろう。不思議な植物。

昔、「ばいかだ」って自分のニックネームをエゴサーチしたらよくこのバイカモとハナイカダがヒットしてたなあ。

7/14 札幌市有明 メッシュ644133

移動の途中で川に立ち寄ると、河川敷に蛇の脱殻。

少しずつほぐして

背中のトップの鱗の周りはキールがあるね。

いろいろ分析して、シマヘビの脱殻だとわかりました。

ホソバウンラン。外来種っぽいと思って見てた。調べたらやっぱり外来種だった。

オオアワフキかな?

マエキアワフキっぽい。どっちもヤナギの仲間に寄ってくる種類なので、それほど間違ってはいないんじゃないかなと思うけど…。

少し川でテンション上がってきたので、色々済んだ後、少し遠いけどお気に入りの場所に移動して、人生で初めてテンカラ釣り(でも針はフライ用の針)をしてみた。

初めてテンカラで釣ったのはちっちゃいヤマメ。口じゃなくてエラブタに針刺さっているけど、あまり気にしないように。

7/16 自宅(真駒内)

天候不順であまり実りの良くない畑をいじった時に見つけた小さいもの。

ヒメアカホシテントウ。小さい。コンスタントに見かける気はするけど、あまり多くなくて見つけたらちょっとラッキーに思う。カイガラムシ食なので探せば見つけられそうな気もする。

マクロで写真撮って、ストロボ使ったら、なんか台無し。光っちゃって残念な感じになった。

ハイイロフクロホコリと思われる変形菌。雑草などを乾燥させてから捨てるんだけど、乾燥用にしてる桶の中に入れたギボウシ(間引いた)の葉にくっついてた。庭で変形菌嬉しい。

7/20

また移動中にテンカラしてみた。

少しヤマメ大きくなった。

7/21 札幌市南区滝野 メッシュ644122

この日は滝野すずらん丘陵公園で、ヘビ講座のイベント。

事前に捕獲して頂いて、みんなに見てもらったアオダイショウ。

そしてシマヘビ。なんだかシュールな雰囲気になっているのは、リリースしたのに、一目散で逃げていかなかったから。

そうそう、イベントの前に早駆けして、こんなの見てきた。

シャクジョウソウ。葉緑素のない腐生植物のひとつ。ギンリョウソウっぽい生態。これはいいものを見た。

ジガバチソウ。

クモキリソウ。

少し残念だったのは、

これがキヨスミウツボ(寄生植物)かもしれないと思っていたけど、形がちょっと違うみたい。ホウキタケとかの系列のキノコかな?

そして通常営業へ。ササの間からキイチゴ類。

クロイチゴの今年の枝(シュート?)みたい。来年、この枝に実が生るね。でもこれ書いてる今、もうどこに生えてたのか覚えてないね。

そうそう、アレどうなった?

うちのわりと近くで生えてたエゾイチゴ、いい色になってた。

食べると…。アレ…酸っぱくて薄い。
去年は香りよし、甘みよし、適度な酸味でスゴイ美味しかったのにな。野生の方も、実りが良くないのかね。

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散歩ルートの雑草

散歩ルートの雑草とともに、キイチゴ類の成長記録。

外来種のコシカギク。花びらを持たない、キク科の仲間。花を揉むと青りんごみたいな匂いがする。砂利場に生えているのを見るが、他の草が育ってしまう環境だと埋没するので育たないようだ。

帯化したムラサキツメクサここの周りは帯化したムラサキツメクサがたくさんあった。株はつながってるかもしれないね。部分的な一時的な刺激でこうなるんじゃなくて、遺伝的な花を作る要素が変わっているのかもしれないね。

ナワシロイチゴの赤い花が咲いた。花びらは開かないのでこれで咲いてる状態。味と香りは平凡だけど白い花が多いキイチゴの中で、ちょっと赤い花は良いね。

エビガライチゴも一部咲いてた。トゲみたいに見える毛に覆われた蕾(ちょっと気持ち悪い部類)が開くとわりと可愛らしい花が咲く。実も味が良いので楽しみ。

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えこりん村オタマのイベント

週ごとのイベントでサイトにしばらく手が回らなかったけど、もうしばらくその状況は続きそう。

6/23に恵庭市のえこりん村でオタマジャクシイベントしてきました。

オタマジャクシを捕まえて、種類による形を見たり、オタマジャクシと同じ環境で生きている生き物を見たり。人の作った環境(田んぼやガーデン)と自然の接している環境でも、爬虫類も両生類も生活しています。

園地の端っこの方に、たくさんの小さなイチゴを発見!

市販のイチゴの1/4くらいの大きさ。ブチブチしたキイチゴやヘビイチゴの形ではなく、THEイチゴの形。

花をよく見て調べてみると、

雄しべ長め。花びら5枚。いわゆるワイルドストロベリーと呼ばれている、種名はエゾヘビイチゴ。しかしここは庭園の一部なので植栽ですねー。

これがたまに野外に定着しているみたい。そうなると外来種ってことになっちゃうね。よく似た見た目のエゾクサイチゴ(雄しべ長め)やノウゴウイチゴ(花びら多め)が北海道の在来種での近い仲間だそうだ。

エゾヘビイチゴといいつつ、エゾ原産ではなくヘビイチゴでもない、ミスリードネーミングオブ・ザ・イヤーにノミネートです。

味は。酸っぱみも甘みも濃くてうまいと思う。でも地面にあるものだから、念の為良く洗ってから食べてね(エキノコックス対策)。

わりと好きな植物の園芸品種。アマドコロかナルコユリが原種かな。

シロホシテントウ系のサナギもいました。サナギじゃ種類わからないな。(成虫でもわからない私…)

さて、イベント。

6/23 恵庭市えこりん村 メッシュ644124

観察できたのは、トノサマガエル(北海道では外来種)。
幼体を中心に、他に幼生、成体、卵と全ステージいました。

トノサマ卵塊。エゾアカ卵塊に似ているけど、ひとかたまりの卵の数は倍以上、時期が遅い、粒が小さめなど考えると、エゾアカではなくてトノサマと判断できます。

半分くらいで別れてる、数としてはエゾアカとややこしいけど、時期で判断しましょう(今日は6/23、エゾアカは道央の平地では6月までにはほぼすべて孵化していると思われ)。

これはエゾアカガエル。ヒョウみたいな斑紋出てるけど、こういうのもたまにいます。この時期でのイベントでは熱くなってきたので、期待してなかったけど出てきてくれました。

アマガエルは、写真を取り忘れ…。いかん、脇が甘い。

そして、これもいてくれてよかった。

シマヘビのカラスタイプ。下顎白いやつ。全部黒いのもかっこいいけど、こういう、ちょっとポイントで白あるやつも好きだな。

参加してくれた方々、楽しんで頂けてよかったです。個人的には、オタマジャクシの見分けで1つミスがあったのと、アマガエル撮り忘れなど反省点もあったけど、ほんと、楽しんでもらえたから、よかった。

帰る途中、恵庭スキー場の近くでヘビの轢死体。

6/23 恵庭市盤尻 メッシュ644123

直感はアオダイショウだったけど、腹側から見てるとなんだかよく解らなくなってくる。

ちゃんと背側から撮ると

アオダイショウ幼蛇の背中斑紋が出てきました。轢死は残念なんだけど、せっかく見つけたから、ちゃんと記録はしておきましょう。

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