アポイ2017

今年は縁あってえりもまで来たので、かなり好きなフィールド「アポイ岳」に寄ってみました。

この山は、5合目までがやや多湿な森林で、そこより上が岩むき出しの山になっていて、独自の生物も多くて面白い場所です。

この山でいつも見たいと思っている生き物はニホンマムシなどのヘビ類と、アポイマイマイ、妙に筋肉質なハエちゃん、多様なキノコ、高山植物です。山に入ると、わりと忙しい。

恒例のイチゴ。草系か樹木系かわかんないけど…。地面に近いので、食味は控える(エキノコックス対策)

アポイは奇々怪々の色んな色のキノコが生えているのだけど、少しこの時期は多くないかな。

藍色がきれいなキノコ。ほかにキホウキタケみたいのが目立ってたかな。
ほんと、ここはキノコ多いんだよ。

ちょうどここに来る前に、奥歯の根のとこに膿が溜まって、いろいろ処置してもらったあとがズキズキするので山登りも、すごくゆっくり進む。

途中の川で、水の中をシュッと泳ぐ姿が見えたので、エゾサンショウウオかと思ったら

ニホンザリガニ。なんだよー、と思うけど、貴重な存在なのですよね。

5合目までの森林帯でも、植物は豊富。
小さめのユリ、

クルマユリ。小さい控えめだけど、色が目立つユリ。わりと好き。

寒いのでセミは全く鳴いていないのだけど(今日も20℃くらいまでしか上がらない)中型の抜け殻はあちこちに。ここにはツクツクやヒグラシはいないので、エゾハルゼミの抜け殻だね。あとで調べて確定できました。

登っていく所々で、シマリスがキーキー言って、こちらに怒りをぶつけてくる。遠すぎて90mmマクロじゃ写真残せなかったけど、5匹くらい見かけたな。

今回はアポイマイマイも探しているので、かんらん岩周りを探してみるけど、出てこないなあ。

したらこんな感じの全く水気のないところで

トンボの抜け殻。生態的にムカシトンボの抜け殻なのかな?形は似ていると思うけど…。ムカシトンボは羽化1ヶ月前に上陸して陸地生活するんだって。

落ち葉をひっくり返してると、お、小さいマイマイ発見だ!

毛が生えていない、殻に深めの筋が入ってる…。これはパツラマイマイみたい。アポイマイマイじゃない…。

その後も落ち葉の下から殻が。

パツラ&パツラっぽい…。

岩の割れ目にもマイマイいた!

しかしこれはヒメマイマイ。結局今回もアポイマイマイには会えず。時期が悪いかな?探す場所がずれてるのかな。悔しー。

普通の山登り行程で1.5時間で5合目まで上がれますが、ゆっくりゆっくり上がったので、2.5時間かかりました。

5合目、岩むき出しの環境で、晴れてたら爬虫類日和なんだけど、曇、霧、20℃では流石に厳しいな。

座って休んでると、ズボンにしがみついてるやつが。

これも、アポイに登ると出会うやつ。妙に筋肉質なハエちゃん。シラミバエの一種だと思われます。咬まれたことはないんだけど、不気味。一瞬ダニにも見えてドキッとする。

シラミバエを追っ払って、5合目岩場付近の植物を見てみる。初めて見るようなものばっかり。

イブキジャコウソウ。この場ではわからなかったけど、教えていただきました。名前からして、いいにおいするのかな。

チシマセンブリ。すごい小さなホトトギスみたいな花だな、と目についたので写真とっておきました。

花盛りといった季節ではないかもしれないけど、ちょこちょこ花は咲いてました。

とぼけ顔のマミジロハエトリ(♂)。ハエトリはカメラ近づけると逃げたりカメラに飛び乗ってしまうけど、寒いからか、じっとしててくれて写真撮れました。

あまりに霧がひどいので、これ以上登るのはやめて、引き返しました。(下りは3時間かかった)

下る途中も、マイマイを探しつつ…。

緑色のオオセンチコガネ。アポイでは見かけたのはみんな緑でした。

イカリモンガ。チョウっぽいガ。まあ、チョウもガもチョウ目なのでどっちでもいいのだけども。

山を降りてくると、登山口の入り口には岩々した感じに護岸された川があって、実は爬虫類探しは、ここに一日中いたほうが種類は見れそうなんだよね。でも、マイマイも探したいし、岩場のマムシも見たいしで結局登るんだけど。

ね。あっさりヒガシニホントカゲいた。悔しいからまた来るね。

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セミ・day

エゾハルゼミの声が絶えてしばらく経った。北海道では本来の生息地ではないと思われるツクツクボウシが真駒内では7月はじめから鳴き始めた。

神奈川に子供の頃住んでいた頃は、夏休みの終わり頃に鳴くセミだったように思うけど、涼しいから早く出てくるんかな…。

最近買ったお気に入りの本、「セミと仲間の図鑑」には鳴き方の記述が面白くて噴き出した。

鳴き方→オーシツクツクと繰り返し鳴く
夏休みの終わり頃→シュクダイヤッタカ シュクダイヤッタカ
ハヨセーヨ ハヨセーヨ と聞こえる

同じ鳴き声のはずなんだけどね(^^;

アブラゼミ、ノラニンジンの野に降り立つ。

アブラゼミの抜け殻。このあと悪食のうちの猫が美味しくいただこうとして吐き出していました。

ミンミンの抜け殻に似ますが、アブラの抜け殻は触覚の第3節が第2節より長くなります。(根本から1,2,3と数えます)

成虫の死骸もちらほら。翅脈の緑がとてもきれいなんだよね。アブラゼミ。全体のカラーリングだと評価さがるけど。

エゾハルゼミの抜け殻はもう無いかなあ、と探すとそれくらいの大きさの抜け殻はいっぱいあったけど、みんなツクツクボウシだったようだ。

アブラと比べて小型。

わりとツクツクの抜け殻は、エゾハルゼミと比べてみると難しいかもしれない。
長さ 第3節>第4節。第3節から細い。

エゾハルは
長さ 第3節<第4節。第5節から細い。

これもセミに近い仲間。モンアワフキみたい。

そしてついに、ハエトリグモハンドブックの出番。

特徴がよく似た種類をみつけた。

マガネアサヒハエトリのページのものにそっくり。よし、マガネアサヒハエトリでOK?しかし、ハンドブックを読み進めるとワカバネコハエトリとそっくりで、識別できないようです…。

この日は、クルミの木を中心に観察してみたんだけど、

葉っぱに何か付いている。

姿勢すらさっぱりわからない。

シッポを突き上げた、シャチホコガの仲間らしい、というところまでしか行き着けなかった。

2017.8.9追記 ウストビイラガ でした

しかし、生きた葉にくっついちゃって、擬態が台無しだよね。残念なやつめ。(^^)

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ハープソン2015(0502無意根山&江別、0504庫富)

今回のハープソンの前半はあまり動けていないので、ちょっと遠くのハープソン未調査エリアに1ポイント落としてきましたよ。

その話は後半に書いておくとして、まずは元地元。定山渓の奥にある無意根山エリア。
5月2日。

52eaka

川横を車で走っていたら、エゾアカガエルがいくつか道路を横断してた。札幌市内の他の地域は産卵はほぼ終わっているように思えたけど、さすが標高が高いところは産卵行動が遅いね。

なんとなくだけど、今年は札幌周辺で観察しているところでは両生類の産卵数がムラがあるように思いました。カエルはいつも通りの量でサンショウウオが少ないとこや、サンショウウオはいつも通りの量でカエルが少ないとこ。全体的に両生類には厳しい気候があったのかもしれないね。今も雨少ないしね。

52ezo

ここはエゾサンショウウオはいつもくらい見ることができた。でも、去年と一昨年、産卵池が上陸時期まで持たずに干上がっているので
今年も心配ね。雪どけが早いのと、夏までの間雨が多くないので、水の供給が止まるのが早いのかも。

52ama

場所を移して江別。道路にニホンアマガエル出てきていました。石狩川沿いではところどころの河畔林で鳴き声も出始めてます。

52hiki

ごめんよ、アズマヒキガエル。(国内外来種)ごくたまに大きな個体がいるけど、全体的には小ぶりな個体が多い感じ。江別のエリアでは小一時間で10を超える個体を見たけど、すぐとなりの札幌東北部や太美のエリアでは1匹も見ず。数日の差で現れるんだろうけどね。

53haetori

5月3日。
自宅ヒキコモリ。家の中にハエトリグモsp.が現れる。久しぶりにマクロレンズで写真を撮る。

5月4日は遠出。

過去のハープソンの結果報告を見ていて、日高、オホーツクの報告数がほとんどないので、比較的近い日高のエリアに向かうことにした。目指すは静内温泉。

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日高は馬どころ。そこかしこに馬の牧場がある。のんびりのんびり進んでいったわけだけど、時期悪く、静内桜まつりの大渋滞でのんびり具合がキツくなってきたので途中で離脱。地図を見ながら良さそうなところを確認することにしました。結局エリアとしては庫富。住所でいうと、日高町広富ですな。

適当に車で流すけど、牧場があるような平らかな感じなのでなかなか両生類の産卵環境も芳しくなかったけど、細かく見ていると

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お、季節もの!

54c-katakuri

カタクリだね。いいね。

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ゆるいゆるい沢の流れにエゾアカガエルの卵塊。たぶん死んでいるけど…。そんな中でもちゃんと育ったやつもいるようで

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幼生(オタマジャクシ)もそれなりに見れました。結構開けた場所だったので、エゾサンショウウオはいないかと思ったけど、ちゃんとありました。

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一部死卵みたいだけどね。他はちゃんと育ってましたよ。

54g-sann

ちょっと失礼して角度を変えれば孵化直前の幼生がいっぱい。

これらの記録写真撮ってたら、周りでニホンアマガエルが鳴き出したので、こちらも音声記録しておきました。

場所探しがほとんどで、場所が定まったら3種がほとんど一瞬で記録できてしまいました。

このあと平取町の国道付近を流したけど、記録取れずで終了。ほんとは静内、浦河まで行きたかったけど、桜には敵わないねえ。また機会設けて行ってきましょー。

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Death of roommate

Salticidae …sp
Jumping spider sp.
ハエトリグモの仲間

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS Kiss DX*

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同居人が死んだ。小さな同居人だった。たぶん東京から、ついてきてしまったんだと思う。
My roommate died. He was a small roommate. I think that he have come from Tokyo, maybe.

東京にいたころはよく、プロミナーにくっついて移動していた。人の荷物に紛れるのは、彼らにとって分布拡大のチャンスなのだと思う。だけど、札幌は彼が望む環境ではなかった。
I think that the chance of distribution expansion enters into person’s baggage for him.
However, Sapporo was not the environment which he hope. (It was too cold…)

札幌に来てからの同居人は、生きるのに必死だった。数少ない昆虫を狩り、暖かい場所に潜り込み、この冬を越して春には繁殖したかっただろう。
The roommate did his best to live. He hunted few insects. He crept in in the warm place. He spent winter and would want to breed in spring.

彼はつぶれて死んでいた。それほど必死に生に執着していない人間の寝床で。
He collapsed and was dead under “me”. I was  not desperately attached to the life too much…

俺、生きてていいのか?
He should have lived than me.

ごめんなさい。。。
I’m sorry…

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Round eyes

Carrhotus xanthogramma
English name is unknown
猫蝿獲(ネコハエトリ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS KISS Digital X*

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私は、どちらかというとクモは苦手です。嫌いではないと思うのですが、近寄りがたい存在です。足が6本より多い生き物を敬遠する傾向にあるみたいです。(特に素早いやつ)だからヘビが好きなんでしょうか。足が0本だから…。
One of my weak-point is spider. There is not appearing so as to say that I dislike a spider, but it is the existence that is hard to approach it. I am not good at creature that has over six feet of design. (especially, quick crectures…) Therefore, do I like snakes? Because the snake’s foot is 0…

2ヶ月ほど前から、家にミスジハエトリというハエトリグモが住み着き始めました。ハエトリグモの仲間はほとんどが1cm未満。そしてぴょんぴょん跳ねます。我が家のミスジハエトリは、私のパソコン周りで、ディスプレイにあるマウスポインターを、追い掛け回しています。(餌だと思っているんでしょう。)
For about two months, the jumping spider what’s japanese named Misuji-hae-tori (Mean:Three lined jumping spider) (Plexippus setipes) began to live in my house. In jumping spider’s species, most is less than 1cm in the size. And, they splash hopping. Misuji-hae-tori of my home runs after and turns the mouse pointer on the display in my computer surroundings. (It might be thought that it is insect. )

ハエトリグモは小さいですが、大きなクモとまったく違う動きをし、顔も愛嬌があるようにも見えます。よく観察すると面白い生き物です。写真のものは、ネコハエトリ。野外で撮影しているときに、ふと見つけて、目が合いました。つぶらな瞳・・・ですが、よく見るとやっぱりクモですね。目が4つあります。
ハエトリグモの中でも、色々な表情を持ったものがいますが、このネコハエトリは格別の可愛さ(?)でした。
The jumping spider seems to be small, and to have the charm also by movement quite different from a big spider and the face. It is a ceature interesting when often observing it. This photograph is Neko-hae-tori (Carrhotus xanthogramma). When I was taking a picture in the outdoors, I found her, and my eyes and her eyes were matched.

しばらくすると、飽きたのか、怖くなったのか、顎(髭みたいなところ)をもじゃもじゃ動かし、文句を言ったようなしぐさを見せたあとで、葉っぱのジャングルを跳ね回って去っていきました。撮影にお付き合いしてくれて、ありがとう!
There are four eyes when often seeing though her eyes are lovely round eyes. In saltigrade (Jumping spider), there was the thing which had various expressions, but this Neko-haetori was particular prettiness. She got tired after a while or became scary? She moved the mandible (place like the beard), and seemed to complain. And, it romped about soon in the jungle of the leaf and it left. For my photography, thank you for acquaintance!

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