2018_Okhotsk Part2 (Last)

美幌から北見の宿に戻る途中で、車両の落下部品を踏んで、車がパンクしてしまいました。今年の春にタイヤ新調したばっかりなのに…。しかも安めのタイヤにしたら、北見で手に入らないものだったらしく、「1輪だけ他製品のタイヤに変えるのはおすすめできない」ということで、結局左右2つタイヤ買うことになったよ。タイヤは消耗品扱いで保険とかきかないみたいで、ただただ痛い出費となってしまった。

翌日は北見に住んでた時に仲良くしてもらっていた獣医さん二人と、BBQしてきました。パンク修理していったので大遅刻になってしまいました…。

BBQして、北見の富里ダムを散歩したりしてきました。

服の上からも刺してくるゴマフアブ。スゴイ痛い。腹立つ。でも目がキレイ。

湖面にわりと大きなウチダザリガニ。ここにもいたか。

お。ミヤママタタビ。両性(実のなる)の株はないか…?

おおー、あった。あった!ミヤママタタビの実だ。サルナシの実と同じくらい美味いみたいだけど、まだ熟してなくて、酸っぱい。


マダラテントウの仲間!!見てみたいと思っているルイヨウマダラテントウは道東にも分布してたはず。

裏返すと、脚の腿節は真っ黒。オオニジュウヤホシではなく、エゾアザミテントウかルイヨウマダラテントウ…。
結局、見た目識別は自分の能力ではここで終わり。

ついてた植物が、ミヤマニガウリだってことがわかったので、食草の記録を見ると、エゾアザミテントウの方にミヤマニガウリの食害記録があった。
…ここまで来てもエゾアザミテントウかー。

シロトホシテントウ。薄い。もっとはっきりしなさい。65点。

お。あった。キイチゴ。

エゾイチゴだね。熟しきってないのに、ちょっとシワシワ。水分不足かな。えらい酸っぱかった。

あとはせっかくなのでハープソンの記録。

2018年7月29日 北見市富里 メッシュ654365

チョロチョロの水路で発見。エゾアカガエルの幼生。

排水桝でエゾサンショウウオの幼生。上陸時に上がれるんだろうか…。

橋の欄干にアオダイショウの抜け殻。

そしてシマヘビの抜け殻だ。

2018年7月29日 北見市富里 メッシュ654366

ぎりぎり隣のメッシュでアオダイショウの若いヘビ。70-80cmくらいだね。

短い時間だったけど、いろいろ見れたし、懐かしかった。獣医の先生たち、ありがとうございました!そして本日の宿のある遠軽町へ。

宿に向かう途中に大きなうんち。芸術的に積み重なっている。大きいし、周りで牛馬飼っている様子もないのでヒグマなのかもしれないけど、今まで見てきたクマフンはこんなにしっかりした形してなかったので、違うのかもしれないし、便秘気味のヒグマなのかもしれない。

宿に到着してホッと一息、するはずだったんだけど…。えらい暑い。部屋の温度38度あるんですけど…。外の気温は24度。西日に対してカーテン全開で部屋を閉めていたらしい。部屋にエアコンはない。恐ろしく古い扇風機だけはあったので、扇風機をサーキュレーター代わりにして、部屋の空気を外に出しつつ、換気。部屋にいると死んじゃうので、そのまま、数時間外に出てることにした。休めないじゃん…。

道路をゆっくり車で走っていくと、轢死祭り。つらい…。

2018年7月29日 遠軽町 メッシュ654373

今年初のジムグリ。轢かれて瀕死状態…。今記事書いてる9月24日時点でもこれの他のジムグリ見てないので、今年唯一のジムグリがこれになった…。

カラスタイプのシマヘビ幼蛇。ほぼ全黒の個体。いつ轢かれたのかはわからないけど、夕方だろな。

あとシマリスね。ヘビはそのまま写真出したけど一応、哺乳類は自重したので見たい人はリンクをクリックしてね。

轢いても気づいてないことが多いのではないかなあ…。
ヘビを「使命感」を持って、進んで轢きに行く人が稀にいるけど、考え方が相容れないなぁ。タクシーでやられたことあって、「マムシだから踏んでやった」って言ってたけど、アオダイショウだったし…。轢きに行く人で、何の種類のヘビか識別して轢いている人、まずいないんだよな。

道路探しやめて、クマに怯えながらニホンマムシを探すも、それは空振り。

宿に23:00に戻ったら、部屋の温度30.1度まで下がってた。仕方ない。寝る努力をしよう…。が、結局3:00でも25度までしか下がらず(外は18度)、寝れたのか寝れないのかわからんような状態のまま、5:00には太陽が出てきて部屋の温度が上がり始めたので、耐えかねてチェックアウト。車で寝たほうが快適だったかもしれない…。

さあ、翌日。早朝ドライブ中にアオダイショウに遭遇。

2018年7月29日 遠軽町 メッシュ654373

車と自分の影にびっくりしちゃって体ゲジゲジ状態。逃げればいいのに、こうなると止まっちゃうのね。本来の草むらなら擬態効果増すんだろうけど、路上でやってると轢かれるよ?

大きさはこれくらい。ちょっと立派なサイズかな。朝の日光浴気をつけてやって下さい。

ここから札幌の自宅に帰っていくのだけど、帰り道もせっかくだからフィールドして歩く。寝不足でちょっとしんどい。

まずは遠軽近くの白滝の山。ざざっと流していきます。

レイジンソウの仲間みつけた。外見だとオオレイジンソウかエゾレイジンソウかよくわからない。

見えている花は、萼片(がくへん)の部分しか見えないのだけど、花弁は中に入っている。識別のために萼を剥いてみた。

この変な形のやつが花弁。きゅっと曲がってるとこを距というのだけど、こんな感じで巻いてるのはオオレイジンソウみたい。花弁がもっと小さくて距が巻いてないとエゾレイジンソウみたいです。が、ネットで調べようとすると皆さん感覚が微妙なので、混乱してきます。というか、レイジンソウ類は道内ですら新種が続出(オシマレイジンソウ・ハゴロモレイジンソウ・ニセコレイジンソウ・マシケレイジンソウ・カムイレイジンソウ・ソウヤレイジンソウ・ヒダカレイジンソウ)しているので、もうなんのことやら。

生きてるシマリスいた。暗いので撮りづらかった…。かわいい。

ここでもミヤママタタビの実を見つけた。熟してればよかったのにな。

ウンモンテントウ発見。ラッキー。いるエリアではコンスタントに見るけど、あまり決まった植物では見ない感じがする。食性がよくわからんので、探すヒントがなかなかない。

たまたま、写真を撮っておいたテントウムシの幼虫。幼虫は資料がなくて、正直種類の識別どうしたらいいのかよくわからんけど、ネットをさまよってるとウンモンテントウの幼虫っぽいな、ということになった。カエデの仲間の葉っぱの裏にいた。草食ではないんだろうなー。肉食か、菌食か?

ギンリョウソウがだいぶ実が膨らんできた。

ギンリョウソウは今の分類ではツツジの仲間。ブルーベリーもツツジの仲間。…と考えると、ベリーの実にも見えないこともない。けど基本的にモリチャバネゴキブリが食べるものらしい。

ランの仲間だけど、宇宙人がたくさん降臨しているようだ。ミヤマチドリやガッサンチドリのあたりの種類みたい。

お、リンドウ系。

見たことのあるフデリンドウよりひょろひょろしてるな…。ツルリンドウかね。

イモムシにも見える、ササにくっついてるやつ。これたまにあるよね。

くされてるやつもあったので、もしかして変形菌?と思って写真を撮っておいたのだけど、大体の目星では、ササのサビ菌とか赤衣菌と言われるグループのものみたい。このへんのグループは担子菌門なので、変形菌ではなくて、キノコだなー。

一瞬ドクダミに見えるがゴゼンタチバナ。

ヤツボシハナカミキリ。目についたものなんでも撮ってる。

アリドオシランかな。ひっそり咲いてていいね。

そしてイチゴシリーズ。

キイチゴ属(エゾイチゴ)とオランダイチゴ属(ノウゴウイチゴ?)のコラボ。誰も喜ばない。私くらいしか喜ばない。

花じゃないからわからないけど、ノウゴウイチゴっぽいなーと思って見てた。この小さいイチゴはわりと侮れず、濃い味で美味しい。甘くて酸っぱい。が、地べたはじっくり洗える環境がなければダメだ。エキノコックスめ…。

これは実がなっててわかったやつ。初めて見れたヒメゴヨウイチゴ。葉っぱが5葉でゴヨウ。これっぽい葉っぱだけのやつは、見るんだけど、実がなってることで決め手になってくれた。

ところで今回は、望遠レンズを持ち合わせていない。機動力落ちるから、今回はマクロすら使わなかったけど、こういう時に限って出会うんだよね。

向こうからテコテコ走ってくる。走り方が明らかにイタチ類。

一応、撮っておくものだね。すごいトリミングしたら種類わかるよ。エゾクロテンが走ってきて、ヤブに飛び込んでいきました。めんこい。

kawaii。

さて、ここもハープソンのまとめしておこうか。

2018年7月30日 遠軽町白滝 メッシュ654350

まずはエゾサンショウウオ幼生。まとまった個体数いました。今回は秘密兵器のふぉっとっと(観察・撮影用容器)使ってみた。

7cm弱でした。越冬かどうか微妙なラインかな…?

決め顔。

エゾアカガエルの幼生も。サンショウウオと一緒にいるのに全然体が膨らんでなかった。

部分アルビノと思しきエゾアカガエルの幼生。パンダみたい。

なかなか、見ごたえのあるフィールドだった。すごい時間使っちゃった。早く帰らないと…。

と、いいつつ、日没近い時間に岩見沢に入れたので、トウキョウダルマガエルを見てきた。

2018年7月30日 岩見沢市金子町 メッシュ644155

試したかったことをしてみた。カエルの釣り竿「ケロリング」で捕獲。

ツボに入れば、わりと釣れた。
今後の外来カエルの駆除をしなくちゃいけない時、役立つかもなあって思いました。ヒキガエルは繁殖期に集まるのをそのまま捕まえたほうが早いけど、水にすぐ飛び込んじゃうトノサマガエルやトウキョウダルマガエルあたりには有用な感じ。非繁殖期でも良さそう。

トノサマと比べると、やっぱり微妙にずんぐり感はあるね。トウキョウダルマガエル。

脚の長さを見るために後ろ足を前にもってきても、かかと(脛跗関節)が目玉より前に来ないね。(脚が短いということ)

下膨れ感のあるトウキョウダルマガエルの幼生。

ニホンアマガエルも見つかりました。

アマガエルの幼生は横から見ても不格好ね。

と、だいぶ時間がかかりましたが、無事に札幌の家に到着。一度遠出すると、勿体ないと思って、フルパワーで動き回るから、あとでぐったり来るんだね。わかってるのに治せないね。

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