にょろにょろ写真展

The exhibition “Photo exhibition of Nyoro-nyoro”. I will hold an exhibition at “The Chitose Aquarium” in Chitose city.

2018年7月14日から8月26日まで、「サケのふるさと千歳水族館」にて写真の展示を行います。展示は18枚の写真を展示しています。

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は虫類両生類がお仕事な人たちの話(東海大学公開講座)

I gave a lecture at the event hosted by Tokai university in Sapporo city Maruyama Zoo. I tell about “The work of Reptiles & Amphibians”.

東海大学主催の公開講座で2018年7月1日に円山動物園で「は虫類両生類がお仕事な人たちの話」のお話をしてきました。
札幌市円山動物園、北海道爬虫両棲類研究会も共催とさせていただいております。

講演演者は
東海大学生物学部特任講師 鈴木大氏、
札幌市円山動物園 本田直也氏、
NPO法人 環境把握推進ネットワーク-PEG代表 照井滋晴氏、
北海道爬虫両棲類研究会副会長 徳田龍弘
で行いました。

さまざまな方面からの両棲類や爬虫類に関わるお仕事のお話がいろいろ聞くことができる講演会となりました。

参加者176名でした。

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えこりん村オタマのイベント

週ごとのイベントでサイトにしばらく手が回らなかったけど、もうしばらくその状況は続きそう。

6/23に恵庭市のえこりん村でオタマジャクシイベントしてきました。

オタマジャクシを捕まえて、種類による形を見たり、オタマジャクシと同じ環境で生きている生き物を見たり。人の作った環境(田んぼやガーデン)と自然の接している環境でも、爬虫類も両生類も生活しています。

園地の端っこの方に、たくさんの小さなイチゴを発見!

市販のイチゴの1/4くらいの大きさ。ブチブチしたキイチゴやヘビイチゴの形ではなく、THEイチゴの形。

花をよく見て調べてみると、

雄しべ長め。花びら5枚。いわゆるワイルドストロベリーと呼ばれている、種名はエゾヘビイチゴ。しかしここは庭園の一部なので植栽ですねー。

これがたまに野外に定着しているみたい。そうなると外来種ってことになっちゃうね。よく似た見た目のエゾクサイチゴ(雄しべ長め)やノウゴウイチゴ(花びら多め)が北海道の在来種での近い仲間だそうだ。

エゾヘビイチゴといいつつ、エゾ原産ではなくヘビイチゴでもない、ミスリードネーミングオブ・ザ・イヤーにノミネートです。

味は。酸っぱみも甘みも濃くてうまいと思う。でも地面にあるものだから、念の為良く洗ってから食べてね(エキノコックス対策)。

わりと好きな植物の園芸品種。アマドコロかナルコユリが原種かな。

シロホシテントウ系のサナギもいました。サナギじゃ種類わからないな。(成虫でもわからない私…)

さて、イベント。

6/23 恵庭市えこりん村 メッシュ644124

観察できたのは、トノサマガエル(北海道では外来種)。
幼体を中心に、他に幼生、成体、卵と全ステージいました。

トノサマ卵塊。エゾアカ卵塊に似ているけど、ひとかたまりの卵の数は倍以上、時期が遅い、粒が小さめなど考えると、エゾアカではなくてトノサマと判断できます。

半分くらいで別れてる、数としてはエゾアカとややこしいけど、時期で判断しましょう(今日は6/23、エゾアカは道央の平地では6月までにはほぼすべて孵化していると思われ)。

これはエゾアカガエル。ヒョウみたいな斑紋出てるけど、こういうのもたまにいます。この時期でのイベントでは熱くなってきたので、期待してなかったけど出てきてくれました。

アマガエルは、写真を取り忘れ…。いかん、脇が甘い。

そして、これもいてくれてよかった。

シマヘビのカラスタイプ。下顎白いやつ。全部黒いのもかっこいいけど、こういう、ちょっとポイントで白あるやつも好きだな。

参加してくれた方々、楽しんで頂けてよかったです。個人的には、オタマジャクシの見分けで1つミスがあったのと、アマガエル撮り忘れなど反省点もあったけど、ほんと、楽しんでもらえたから、よかった。

帰る途中、恵庭スキー場の近くでヘビの轢死体。

6/23 恵庭市盤尻 メッシュ644123

直感はアオダイショウだったけど、腹側から見てるとなんだかよく解らなくなってくる。

ちゃんと背側から撮ると

アオダイショウ幼蛇の背中斑紋が出てきました。轢死は残念なんだけど、せっかく見つけたから、ちゃんと記録はしておきましょう。

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PANDACTION info Nr.2/2018

I offered the photograph to the booklet which published by WWF. “PANDACTION info“.

WWF本部(スイス)が発行する冊子、「PANDACTION info」の2018年2号にキクザトサワヘビの写真を提供しました。

ドイツ語なので、残念ながら私には読めないのですが…。

日光を嫌うヘビの仲間で、常緑落葉樹林に囲まれる小川に住んでいる。彼らの食糧は主に甲殻類だ。このヘビは絶滅の危機にある。日本の島である久米島の、2つの丘陵地がある約10平方キロメートルの場所に2つ個体群だけがおり、1つは北部、1つは南部に生息する。

のような意味のことが書いてありました。

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さっぽろ生き物さがし2018(調査の手引き・協業)

札幌市が行っている「さっぽろ生き物さがし2018」の調査の手引きの冊子及び、ポスターに掲載された生き物の写真のうち、両生類の写真を提供しました。

具体的には、エゾアカガエル(卵塊・幼生・成体)、エゾサンショウウオ(卵嚢・幼生・成体)、アマガエル(幼生・成体)、ツチガエル(幼生・成体)、アズマヒキガエル(幼生・成体)、トノサマガエル(幼生・成体)です。

こちらの事業は、北海道爬虫両棲類研究会の「ハープソンHokkaido2018」とも連携させていただいております。

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アオダイショウの国内各地の個体群の遺伝的分化についての論文

I cooperated to write the article “Phylogeography of the Japanese ratsnake, Elaphe climacophora (Serpentes: Colubridae): impacts of Pleistocene climatic oscillations and sea-level fluctuations on geographical range“.

BIOLOGICAL Journal Volume 124 Issue 2 に掲載されたJun Moriyama, Hirohiko Takeuchi, Akira Ogura-Katayama, Tsutomu Hikida 諸氏のアオダイショウのの国内各地の個体群の遺伝的分化に関する論文、「Phylogeography of the Japanese ratsnake, Elaphe climacophora (Serpentes: Colubridae): impacts of Pleistocene climatic oscillations and sea-level fluctuations on geographical range」の研究に、サンプリングで協力させていただきました。

内容をかなり要約すると、

アオダイショウの遺伝的な分化を調べた結果から、氷期中は北海道では寒すぎて分布域が狭まる一方、日本西南部(近畿以西)では海の水準低下で現れる陸地にむしろ分布域を広げていた。しかし氷期の中でも一番寒い時期にはどうやら日本西南部でも分布域が縮小したようだった、ということがわかった。

という内容です。

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ハープソン・メッシュ調べ方(2018)

4月14日、ハープソンHokkaido2018の初日に家の近くの様子を、3箇所見てきました。とりあえず、新規の場所1箇所と、今までカエルやサンショウウオを見ることができた実績のある場所2箇所を回りました。

まずは詳細な地点を明かせるものから。少し山間の場所で、産卵されていそうな場所を、札幌市南区常盤の真駒内乗馬クラブあたりを目印にして探しに行ってみました。

結論から言うと、まだ雪が多くてこの辺りでは、両生類は動き出していない様子。「確認種なし」ですね。

報告する時は、地名を送っていただいてもいいのですが、メッシュ番号を調べて送って頂けると、よりありがたいです。ちなみにハープソン地区マップに対応するのは「2次メッシュ」です(6桁の数字ね)。

参考:ハープソン地区マップ(PDF)(新しいハープソンマップをご参照ください)

今回は、便利な「標準地域メッシュまっぷ」さんを利用させていただきましょう。

参考:標準地域メッシュまっぷ
http://minorua.github.io/gmaps/mesh/

こんな画面になっています。これで、観察したポイントを見に行ってみましょう。

札幌周辺はこんな感じになっていますね。地図上にある6桁の数字が、その地域の2次メッシュ番号になっています。もっと細かく見に行ってみましょう。

真駒内乗馬クラブ周辺は、地図の番号では6441-22-95と6441-22-96の間あたりですね。ここまで細かい地図にすると8桁の数字になっていますね。これは3次メッシュという細かい番号なのですが、頭6桁は「6441-22」です。この6桁が2次メッシュです。
ハープソン地区マップで6桁の数字を照らし合わせると、644122は空沼岳エリアですね。

最終的にこの結果報告は、

4/14 13:30 空沼岳(644122) 札幌市南区常盤 確認種なし

ですね。

その後、普段からエゾサンショウウオの越冬幼生を調査している場所へ。
しかしなんだか様子が変だ・・・。普段は池は湧水が豊富で、オーバーフローしているので水面はきれいに水面が空いている池なんだけど、この日は一面に藻がはびこっている…。網を突っ込んでみると

エゾサンショウウオ越冬幼生。MAXの個体で6.3cmくらい。冬の間、成長が止まっていた感じだったけどまた成長しはじめた感じです。半分の個体は尾先が齧られていました。

水面の下にはまだ卵嚢はなく、成体もいませんでした。まだ産卵が始まっていないのか、水面の変化で寄り付いていないのか。気になりますね。
藻の異常繁殖の原因の1つに排水先がゴミで詰まっている様子があったので、そこを少し掃除してきました。
個人的には元の水面に戻って、サンショウウオが産卵したら嬉しいですが、他の生き物がいるかも知れないと思うと、あんまり積極的に環境に手を加えるのも良くないかもしれないので、人が投げ込んだゴミやアクシデント的に入ったゴミを避けてきました。今後ここがどうなるか、様子を見ておかないと。

この地点ではエゾサンショウウオだけが確認されました。同じように地区を確認するとこんな感じでした。

4/14 15:00 石山(644132) 札幌市南区石山 エゾサンショウウオ 越冬幼生10+

次行ってみましょう。我が家からわりと近いカエルの産卵ポイントです。

あったあった。エゾアカガエルの卵塊複数。大量ではないけど、それなりに産んであります。産んでそれほど時間の経っていない(水を吸って膨らんでいない)卵も目につくので、まだもうしばらく産卵は続くでしょうか。いくつか成体も目には入りましたが、写真はとれなかった。

ここはいい感じの池なんですが、数年間、サンショウウオいそうなものなんだけどなー、と思いつつもサンショウウオは見れなかった場所でしたが

あった!2個体分の卵嚢!やっぱりいたんだねー。
環境的にはそこそこ水温が上がっちゃう池なので、サンショウウオとしてはだいぶ住みにくい池とは思われます。おそらく個体数は多くない場所だと思うので、うまく生活していい個体数で生活してくれればいいなと思います。

4/14 15:45 石山(644132) 札幌市南区澄川 エゾサンショウウオ卵嚢、エゾアカガエル卵塊+成体3~5

こんな感じで記録していってもらえればと思います。

まとめたデータを報告するやり方は、こちらを参照して下さい。

北海道爬虫両棲類研究会:実施の流れ
https://koke-koke.com/Kamui/archives/179

また、今年から使っている「いきものログ」のスマホアプリからの報告のしかたはこちらを参照して下さい!

北海道爬虫両棲類研究会:いきものログでの報告のしかた
https://koke-koke.com/Kamui/archives/1207

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北海道爬虫両棲類研究報告 Vol.005

I edited the “Bulletin of reptiles and amphibians in Hokkaido Vol.005”.

北海道爬虫両棲類研究会発行の北海道爬虫両棲類研究報告 Vol.005を編集しました。会の発行物ですので、一般書店では購入出来ません。ご注意ください。内容やお求めに関してはこちらから。

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