4月14日、ハープソンHokkaido2018の初日に家の近くの様子を、3箇所見てきました。とりあえず、新規の場所1箇所と、今までカエルやサンショウウオを見ることができた実績のある場所2箇所を回りました。
まずは詳細な地点を明かせるものから。少し山間の場所で、産卵されていそうな場所を、札幌市南区常盤の真駒内乗馬クラブあたりを目印にして探しに行ってみました。
結論から言うと、まだ雪が多くてこの辺りでは、両生類は動き出していない様子。「確認種なし」ですね。
報告する時は、地名を送っていただいてもいいのですが、メッシュ番号を調べて送って頂けると、よりありがたいです。ちなみにハープソン地区マップに対応するのは「2次メッシュ」です(6桁の数字ね)。
参考:ハープソン地区マップ(PDF)(新しいハープソンマップをご参照ください)
今回は、便利な「標準地域メッシュまっぷ」さんを利用させていただきましょう。
参考:標準地域メッシュまっぷ
http://minorua.github.io/gmaps/mesh/
こんな画面になっています。これで、観察したポイントを見に行ってみましょう。
札幌周辺はこんな感じになっていますね。地図上にある6桁の数字が、その地域の2次メッシュ番号になっています。もっと細かく見に行ってみましょう。
真駒内乗馬クラブ周辺は、地図の番号では6441-22-95と6441-22-96の間あたりですね。ここまで細かい地図にすると8桁の数字になっていますね。これは3次メッシュという細かい番号なのですが、頭6桁は「6441-22」です。この6桁が2次メッシュです。
ハープソン地区マップで6桁の数字を照らし合わせると、644122は空沼岳エリアですね。
最終的にこの結果報告は、
4/14 13:30 空沼岳(644122) 札幌市南区常盤 確認種なし
ですね。
その後、普段からエゾサンショウウオの越冬幼生を調査している場所へ。
しかしなんだか様子が変だ・・・。普段は池は湧水が豊富で、オーバーフローしているので水面はきれいに水面が空いている池なんだけど、この日は一面に藻がはびこっている…。網を突っ込んでみると
エゾサンショウウオ越冬幼生。MAXの個体で6.3cmくらい。冬の間、成長が止まっていた感じだったけどまた成長しはじめた感じです。半分の個体は尾先が齧られていました。
水面の下にはまだ卵嚢はなく、成体もいませんでした。まだ産卵が始まっていないのか、水面の変化で寄り付いていないのか。気になりますね。
藻の異常繁殖の原因の1つに排水先がゴミで詰まっている様子があったので、そこを少し掃除してきました。
個人的には元の水面に戻って、サンショウウオが産卵したら嬉しいですが、他の生き物がいるかも知れないと思うと、あんまり積極的に環境に手を加えるのも良くないかもしれないので、人が投げ込んだゴミやアクシデント的に入ったゴミを避けてきました。今後ここがどうなるか、様子を見ておかないと。
この地点ではエゾサンショウウオだけが確認されました。同じように地区を確認するとこんな感じでした。
4/14 15:00 石山(644132) 札幌市南区石山 エゾサンショウウオ 越冬幼生10+
次行ってみましょう。我が家からわりと近いカエルの産卵ポイントです。
あったあった。エゾアカガエルの卵塊複数。大量ではないけど、それなりに産んであります。産んでそれほど時間の経っていない(水を吸って膨らんでいない)卵も目につくので、まだもうしばらく産卵は続くでしょうか。いくつか成体も目には入りましたが、写真はとれなかった。
ここはいい感じの池なんですが、数年間、サンショウウオいそうなものなんだけどなー、と思いつつもサンショウウオは見れなかった場所でしたが
あった!2個体分の卵嚢!やっぱりいたんだねー。
環境的にはそこそこ水温が上がっちゃう池なので、サンショウウオとしてはだいぶ住みにくい池とは思われます。おそらく個体数は多くない場所だと思うので、うまく生活していい個体数で生活してくれればいいなと思います。
4/14 15:45 石山(644132) 札幌市南区澄川 エゾサンショウウオ卵嚢、エゾアカガエル卵塊+成体3~5
こんな感じで記録していってもらえればと思います。
まとめたデータを報告するやり方は、こちらを参照して下さい。
北海道爬虫両棲類研究会:実施の流れ
https://koke-koke.com/Kamui/archives/179
また、今年から使っている「いきものログ」のスマホアプリからの報告のしかたはこちらを参照して下さい!
北海道爬虫両棲類研究会:いきものログでの報告のしかた
https://koke-koke.com/Kamui/archives/1207
Wild Home