なつやすみ

お盆も過ぎて、北海道の夏は終わりかけ。今年の夏は、ちょこちょこと子どもと出かけた。15枚の写真とともに綴ります。

時期が遅いかも…と思ったけどなんとかルリボシカミキリ発見。相変わらず触角の剛毛が素敵。

カミキリは好きな昆虫の一つ。キボシカミキリより大きいくらいのサイズのカミキリが好きです。日本産カミキリ大図鑑という本が、コレクション的に欲しかったりするのだけど、目玉が飛び出るくらいの値段なので、宝くじがあたったら買おう。

ルリボシカミキリがやってきた木材には変形菌もよく生える。これはマメホコリの若い子実体だと思う。(老熟すると茶色くなる)変形菌は、胞子から生まれるとアメーバ状の動物的生活をして、条件が整うとキノコの様な子実体になり、胞子を出して増える。

自分で文章を書いてて、「若い子実体」に違和感を覚えた。未熟な子実体と言いたかったのだけど、子実体は大人(?)だから若いって変だよなー、とか成熟したステージが「子」実体っておかしくないのか?とか、いろいろ疑問がわく。だれか教えて。

うちの周りは森林環境しか無いので、海の近くに行ってみる。川近くの濁ったよどみを網でガサガサするとエビが取れた。透明の体にうっすらとした焦げ茶色の縞模様。クリアタイガーとでもいう感じかな?

昆虫も意外に多く、マツモムシやヤゴ、ミズムシもちらほら。息子がミズカマキリを採ったので、見てるとなんか形に違和感があったので写真撮っておいた。(折れてるんじゃなければ)産卵管が短いので、ヒメミズカマキリかもしれない。

池でひと通り遊んだら海へ。「釣りしたい」のリクエスト。

港で釣りしようと、周りを見ていたらこんなの落ちてた。アンコウかな?…アンコウ…。深海魚がなんで?と思ってこれも写真撮っておいた。カジカに微妙に似てて、自分でもよくわからなかったので、専門家に見てもらったらアンコウでした。お盆の頃は、浅場で産卵に備えるため、漁網で混獲されたのかもしれないね。ウミネコが微妙な顔をしながらアンコウをほじくってました。

で、釣果はというと、自分の釣り上げた魚はゼロ。家族で釣ったのでも上のカレイでも最大サイズ。別の日に川で息子が釣り上げた20cm前後のニジマスが一番でかかったな。

自分のイメージでは川の魚のウグイだと思うんだけど、海で釣れました。ほとんどリリースだったんだけど、チカ、サバ、ウミタナゴは持って帰って食べました。他にもソイも釣れてたんだけど…。5cmじゃ食べれないしね。

たまたま港の取材に来ていた、釣り新聞の記者さんに家族で写真を撮ってもらって釣り新聞デビューしました。釣り場の周りの皆さんにも、いろいろ教わったりしてお世話になりっぱなしでした。

別の日に、子どもと、そのいとこたちとニセコに行きました。なにげにニセコに行くのは初めて。羊蹄山にレンズ雲がかかってます。宿泊してる場所で、この羊蹄山の写真を撮ろうとベランダに出ると、緑の物体が転がってました。

アオバトの死骸でした。子供たちの観察眼はなかんかのもので、「衝突死したんじゃないかなー」と教えると、窓にあった衝突跡を見つけてました。綺麗な状態に見えますが、実はかなり熟成してて、食欲を掻き立てない香りを振りまいていたので、残念ながらビニール袋に入れてご退場願いました。

ニセコでは雨に振られてしまい、満喫しきれなかったのですが、なかなかのどかな場所でした。人の多くない時期にまた行ってみたい。

ニセコから戻ると再び「釣りしたい」リクエストが発令。再び海方面へ。

海近くの川の林でジャコウカミキリ発見。とても綺麗なカミキリで、その名の通り掴むと芳しい。「どちらかと言うと、いい匂い」がします。これもそこそこ大型のカミキリで、とても嬉しくなります。

ヤナギ系の木に産卵します。カミキリの仲間は、基本的に「害虫」とされます。幼虫が木を食べ漁るからですね。

肉食ではないので、言い換えると「草食」。こうするとおとなしそうな動物に聞こえる言葉のマジック。実際おとなしいけど…。(掴むとかじることがあり、かじられるとかなり痛い)

ちょっと見た瞬間ドキッとするトラフカミキリ。このカミキリはクワ系の木につく。視界の端に入った時、スズメバチに見えるんです。これ。カミキリが目につくので、見てたら息子が「スゲーのいる!こっち来て!!」

おお!これはすごい。5cmを超えるカミキリが蜘蛛の巣にかかってる!

蜘蛛の巣から外すときに、感じた微妙な触感。フニュっとした、なんとも言えないこの感触はあいつではないだろうか…と思いつつ写真を撮って、家で調べるとウスバカミキリ。やっぱり。微妙に投げやりなデザインの触覚。

じつは大型のカミキリでも、ウスバ系とノコギリカミキリは微妙に苦手デザインだったりするのですが(わがまま?)ウスバカミキリ、遠くから見てるとカッコいいです。

これはまた別の日なんだけど、久しぶりにジュウサンホシテントウを見つけました。テントウムシにあって、テントウムシらしからぬフォルムですね。テントウムシも3mm以上くらいの大型のものが好きです。ヒメテントウの仲間は、さすがに識別が厳しいので、踏み込めない領域です。

テントウムシも、カミキリも、植物がわかると飛躍的に見るチャンスが広がるのですが、自分にとっての植物の識別は、かなり大きな障壁だったりします。。。

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モドキ

I found the eggs of amphibians. There were eggs that seemed to make a mistake in the kind when the person who was not used to the observation saw.


(画像クリックで拡大)

なんというか、紅葉もどきな春。
桜も咲いてるけど葉が色づいているようにも見える。
毎年こんなに色づいてたっけ、春。

春紅葉って、芽吹いて葉が緑になる前の一時的なものみたいだけど
綺麗なものだね。

先日(はびこるホラー)に引き続き、
江別にやって来た。

水門に産んであったヒキガエルの卵は、
水門が開いて下流に流れた模様。
ヒキガエルは産卵後、比較的早く孵化してしまうんだけど、
孵化したてはオタマの形すらしていないので、遊泳力がない。
だから卵でも、孵化してても、どちらにしても、
水門付近での継続的な観察は難しいかもね。

流れることで下流域への分散が進んでいるように思う。

そのあと、ちょっと下流側、先日トノサマ系の鳴き声を聞いた池に行った。

やっぱり鳴いてる。
前回より、暖かいせいか数もやや多い。

成体を捕まえて、トノサマガエルなのか、
トウキョウダルマガエルなのかを調べようと、
しばらく探してみた。

結果から言うと、成体は捕まらず。
もっと暖かくなってから夜に見に来たほうがよさそう。

で、捜索中にまた、別のモドキを見つけました。

一見、エゾサンショウウオの卵嚢に見えなくもないけど、
これはヒキガエルの卵の切れっ端。
エゾサンショウウオより細く、卵が密に並んでいる。

カエルについていろいろ聞き取りをしていると、
エゾサンショウウオの大卵塊を指さして、
「ヒキガエルの卵があるよ!」と間違って教えてくれるケースがあるのですが、
ヒキの卵もこうして切れっ端だけだと、間違ってしまいそうだね。

次はエゾアカガエルの卵塊…ではなくて
おそらくトノサマガエルのものと思われる卵塊があった。

もし、エゾアカガエルが産卵する場所なら、
もっと成体がいて、鳴いてるだろうけど、
今回は違いそうだ。

日当たりの良い河川敷なのに、あまりに時期が遅すぎる(卵割してないし)。

卵の構造も、胚が小さくゼリー層がかなり大きいので、
エゾアカガエルっぽくない。

多分トノサマ系で、ボテッと塊を産んでるところをみると
トノサマガエルのように思われます。

しかし卵だけじゃなんとも言えない。
この卵がトノサマガエルだったとして、
調査地点にはトウキョウダルマガエルがいないと証明できたわけではない。

混生している可能性もあるからね。


(画像クリックで拡大)

ところで、この池でオタマジャクシみっけた。
エゾアカガエル…もどき。

ヒキガエルのオタマジャクシですね。
色は一様に暗色です。

見た目も微妙に違うけど、行動見てるとエゾアカガエルとあからさまに違います。
ものすごく密集して群れたり、
尾ひれを常に動かし、せわしない感覚があります。

密集して尾ひれをみんなが動かすので、
水面は混沌とした状態になるので、
ちょっと見るだけで、ああ、ヒキガエルのオタマか…とわかります。

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湧いてきた両生類

Amphibians began to lay eggs !

ようやく札幌市南区でもエゾアカガエルにエゾサンショウウオが盛ん活動するようになって来たよ。

我が家の近くでは日当たりの良いところでは水芭蕉の花も咲いた。
この時期が一番きれいです。ミズバショウ。
しばらく経つと、葉っぱお化けになって、
オカモノアラガイがいっぱい付いてロイコクロリディウム(閲覧注意:寄生虫)を
探したりするんですが。

先日タヌキと一緒に冷水浴をしたんだけど、
上の写真は、その原因となった「雪庇」の崩落。
池の上に張り出した「雪のひさし」。
うっかり乗ってしまうと足元が全て池に落ちていきます。

さて、いつも観察しているエゾアカガエルの産卵池に行ってみると、
前日は鳴き声もほんの少しだったのに、大合唱になっていた。


エゾアカガエル合唱

いろいろあって、遅れ気味だった繁殖シーズンの勢いを
取り戻すかのように鳴きまくっていた。

どれくらいいるんだろう。
越冬失敗で死んだ個体も少なくはなかったけど、
個体数減少とか心配することもなかったかもしれないね。

エゾアカガエルの繁殖期の最後のほうは、
例年、「余裕が無い感じ」になって、鳴いているオスも敏感に逃げまわったりしなくなる。
この時は「鳴き始め」なのに、すでに余裕がなさそうだった。

水中で、鳴いていないときも小刻みに腹を動かして
水紋を作っています。
もしかして、これもコミュニケーションに使ったりしているのかな。

暫く待つと、

キャラッ
と鳴いてくれます。

1年ぶりにエゾアカガエルと鳴きまねで交信しましたが、
なんとかまだ通じたようです。
合唱を誘発することができました。
(単にタイミングが良かっただけなのかもしれないけどー)


画像をクリックで拡大

産んである卵塊も、わずかながらあって、
その周りではすでにペアを形成した雌雄が次の卵塊を産んでいくために
集まっていました。

カエルの繁殖期は、思いのほか激しいもので

激しい「蹴り」が入ったり

奪い合いでメスが泳げなくなってしまったり、と
(こうなると溺死するメスもいたりします)
激しいです。

エゾアカガエルの産卵は主に夜間ではありますが、
昼もこうして繁殖行動を見ることができます。

一方、昼になかなか見ることができないのはエゾサンショウウオ。

ようやく、1個体のオスが日没後に見れました。
しかし、ここの森の林道の除雪状況が例年と違って、
この池の真上に泥をドッチャリと置いてってしまったので、
水が濁って水面はゴミだらけです。

もしかしたら今年はここの池は新しい水の流れ込みも少ないので、
サンショウウオはたくさんは育たないかもしれないな。

あまりに濁ってて、撮りにくいので、
2日後、学校の授業をしたあとで、別の山に入って
綺麗な水場を確認。

産卵はまだだったけど、オスが1匹水中を歩いていました。

リング的ストロボ忘れてしまったので、近接撮影は、
懐中電灯で補助光して何とか撮れた感じ。

懐中電灯使うと瞳孔縮んじゃって、やや微妙な顔になってしまうね。


でも1つだけエゾアカガエルの卵塊がありました。
よく見ると卵分割も始まっている。

で、その卵の周りに、グレーのウネウネした物体がいくつかいた。
孵化したてのオタマジャクシかと思ったけど、動きが這いずりまわる動きだった。

これ、プラナリアなのかな?
と思って少しネット徘徊したら、
やっぱり、プラナリアっぽいね。

おでこに気泡つけてある個体は目っぽいのも見えるし…。

しかし種類は全くわからない。

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ずぶ濡れ

It is difficult for us to see the wild mammals.
I took the pictures of raccoon & raccoon dog only in few hours.
I was very lucky.

ゴウゴウと雨が降って、雪がだんだん減っています。この日はフィールドの打ち合わせがあったので、ちょっと早出してカエルの産卵池の様子を見に行って来ました。

だいぶ水面広がって来ましたね。
数日前の様子はこちら

あれ?

なにあの毛玉…。

た、タヌキでした…。

エゾタヌキ、こんな間近で見たのは初めてです。

これがいわゆる「狸寝入り」というやつでしょうか。

風景への擬態のためなのか、固まってて動きません。

チャンスだと思ってコンデジを一眼に持ち替えて
池に戻ってもまだ固まっていました。

タヌキには気の毒ですが、近づいて写真を撮ろうと
少しづつ寄ります…。

寄ります。

かなり近づいた時、足場の雪ががっぱりと割れて…池にドボーン!(BGM

もう、全身ずぶ濡れ…。
カメラを浸水させないように必死にあがく。

あ、そういえば、、、

巻き添えを食らわしてしまいました…。

ご、ごめんなさい。

恨むからねっ

ご、ごめんなさい…。

もう頭の中はあのBGMが回りっぱなしで
全身つべたいし、頭はおかしくてラリってるし
タヌキには申し訳ないし…。

自分がいると固まって動かないだろうから
早々に引き上げて、着替えてきました。

タヌキに睨まれて、
罪悪感と切なさを感じました。

だめだこりゃ、次行ってみよぅ。

と言うことで、フィールドの打ち合わせで別のフィールドに行って来ました。
エゾサンショウウオの卵を観察するフィールドの予備調査で、
こちらもだいぶ水場は良い感じに開けてきています。

スタッフさんたちに案内していただいていたのですが、

エゾモモンガのフィールドサインだ!
フンと尿を、比較的まとまった場所にしていきます。

サンショウウオの産卵する池の周りで別の動物の足跡を見つけた。

指が長い足あとの、アライグマですね。

その時、付近の沢から別の沢に獣が走って飛び込んだ。
雪庇の下に入り込んで出てこないので、
もしかしたらこれ写真撮れるんじゃないか?と
少し粘ってみました。

また結局水に入りました。
長靴、ちょっと穴空いてたみたいですね…。

この沢と、雪の間には空間があって、
そこに動物が入り込んでいます。
もし、人がもろくなった雪庇の上に乗るとこういうことになります。

ストロボで粘ったら、やっぱりアライグマでした。

びちゃびちゃで寒そう…。

アライグマは(多分タヌキも)産卵期のカエルやサンショウウオを
狙って水の周りにやってくるのかもしれません。

なんだか、こう哺乳類の生体を立て続けに見るって(しかもコンデジで写真撮れるって)
珍しいことだと思う。

こういう日があるから、フィールドはやめられないね。
あとは体力が伴えば万全だね。

ちょっとタヌキ面で一昨年亡くなった、この子を思い出しました。

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もうすぐ

The day when amphibians will lay eggs soon comes.

ふと気がつくと、例年なら両生類の産卵がはじまるシーズンに入っていた。今年は雪が多かったので、産卵は遅れるとふんでいるけどうちから一番近いところで、一番早く産卵の始まるところに行ってみた。

思っていたよりは雪解けが進んでいて、
サンショウウオの産卵する池も、ほんの少しだけ顔を出していた。

水の中を覗いたけど、まださすがに第一陣は来てなかった。

今後、出かけるときは覗いてみよう。

エゾアカガエルの産卵池も、一応水面は出てました。
蛙の声はまだ一切していなくて、鳥のカラ類やアカゲラが
頻繁に動きまわって飛んでいました。

カンバ系の木でよくあるんだけど、ぐにゃっと曲がって枝先が水についてるやつ。
(上の写真の曲がってるやつは種類はわからない)
あれが不思議なサンショウウオの卵を作り出すことがある。

押さえつけてた雪がなくなって、木に元気が戻ると、
元の姿(まっすぐ天に向く)に戻る。
水中の枝先にエゾサンショウウオが産卵していると
しばらくしてスカイフィッシュ(サンショウウオ)の卵になってしまう…。


雪解け水が流れるだけの動画

上の動画は、正直見どころも何もない。
ただチョロチョロと水の音がするだけの動画なんだけど
半年以上、この音を待っている自分にはとても心地のよい音。
雨の音もね。

遅くなっても待っていれば、やがて春がやってくるね。
また半年すると冬が来るけど(^^;

例年のことだけど、フキノトウの芽生え。
こんなことが嬉しく思うのも、雪国ならでは。

コケもすっかり緑を取り戻して元気になって来ましたね。

去年倒れた倒木にも、
コケや地衣類などが春を感じさせるようになってきています。

もうすぐ産卵祭りがはじまるよー

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道東漂流の旅 Part 3/3

I had good refresh time.
だいぶ今年の冬はこもり気味だったので、道東へ来たのはいい息抜きになった。

港の蓮氷も半溶けでとてもきれい。
これぐらいの港が一番見てて楽しいかもしれない。

さて、オジロワシでも使って鷹狩りでもしようか。

オジロワシが何かを抱えて持ってきた!
向かって飛んでくると迫力半端ないな~。

さて、獲物は?

おお!エビ!
すごい!小さい!!
細やかな匠の技でゲットしてきましたな。

さて、
…おわかりいただけただろうか?

嘘であることが。
(鷹狩り)

本当のところは、ジャコジャコ網入れてみようか~!
ということで氷の下からゲットしたエビ。

その様子を見ながら、
なんか落ちてんの?とこちらの様子を伺いに来た
オジロさんでした。
気の小さいオジロさんにしては珍しい…。

こちらはと言うと、網を一生懸命海の中でかき回すんだけど
網をふってるそばから網が凍る。
完全に水につけっぱなしじゃないとパリパリになって使いにくい…。

で、

本当の狙いはクリオネだったんだけど
なんか目のでっかいエビ採れた~!ってことで、
なんだかんだ言っても楽しかった。

このエビなんだろう?って思って調べようかと思ったけど
エビってところから先、どこからどうやって調べたらいいのかわからんよ。

他にもヨコエビみたいの採れたんだけど、
見た目もう、そのまんまヨコエビだったから写真撮らなかったよ。
そういえば最近バカでかいヨコエビ取れたってニュースあったね。

そういえば、この旅でまだアザラシに出会えていなかったんだけど、
羅臼の車で行ける(除雪してある)限界のところあたりで
ようやくアザラシを見れた。

なんで、おぼれてんの~?
とでも言わんばかりのシチュエーションでした。

基本的に岩場だから、
急に深くなっているのかもね。

結構アザラシとの距離は離れてたし、風が強くて微妙に海がしぶいてて
アザラシ見てるだけで寒さで全身が痛くなった。

「なんで君」はずっと海を見つめているし、
「おぼれてる君」は潜って出てこないし、
なんで君の後ろのお方は熟睡中で姿勢が変わらなさそうだったので
20分くらいで退散。

あとで写真見なおしたけど、
最初から最後まで姿勢変わってなかった。

ああ、オジロ先生、今日はやる気ですな。

勇ましく出撃。
このあと、ハシブトガラスとカモメにタコ殴りにされて飛んで行きました…。

カラスとカモメ強すぎだろ。

そして喧嘩相手のいなくなったオオセグロカモメは、

氷に映る強そうなカモメと戦おうとしていたとか
していないとか。

このあと、走古丹に行ってみたら、
ものすごい数(1000くらい)のエゾシカの群れがいました。
知床同様、猟期に禁猟の場所に逃げこんでくるんだね。
走古丹の植生も心配になるけど、
その前に道路の運転するのが怖かったでよ。

今回の生き物の旅のあと、
釧路に寄って、打ち合わせをしてきた。
今年の秋くらいには形になってくると思うので、それはまたその頃に。
一昨年から両爬で、なんだかんだと動いているので、
減速せず、突っ走らず、進んでいきたいなー

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道東漂流の旅 Part 2/3

I saw 3 kinds crow.
I like the raven. But they were shy.

がっつり冷え込んだ網走。本日は知床半島をちょろちょろします。

流氷も一気に押し寄せてきた。
海っぽく見えるところも日陰になっているだけで実は一面の氷。

蜃気楼のように見えているのは雪に埋もれたテトラポットの頭。

オジロワシもあまりやる気が無いようで。
朝のうちは岩に、のぺっと座ったままでした。
日が登って風が起こると海上に出ていくようですが、
海に出ても結局流氷の上に、のぺっと鎮座するだけです。

でもたまに飛ぶとタタミが空を飛んでいるような
迫力満点の姿が拝めます。

しかし意外に気が小さいので、目線の高さを飛ぶ時は
こっち向きに飛んでくることは少ないですね。

雪が降っていなくても地面の雪が舞い上がって、地吹雪になります。
これは野付半島のナラワラの近くなんだけど、
それはもうかなりの地吹雪が吹き荒れておりました。

相変わらず私は車の中にヒキコモリです。

オオワシも数はそこそこいるんだけど海上に出てて、
400mmで頑張っても、これでした。
階上の氷はかなりの速度で移動していて、
このオオワシもあっという間に(もっと)小粒になって行きました。

オオワシ、幼鳥はいっぱい見たんだけど綺麗な成鳥はこれと、
あと2羽くらいしか見なかったかも。
厳冬期の標津側は、オホーツク海側よりワシが多いね。

冬の知床半島はエゾシカだらけになってます。

体の大きな母鹿だけが木の枝の若芽を
食べることができるのでモグモグしてるわけなんですが、
かなり子鹿も腹が減っているようで奪い合ってます。

しかしエゾシカの子鹿の正面顔は可愛らしく見えてたまらんですね。

ここから下はカラスメインの話になります。
エゾシカの死骸とか出てくるんで、一応お知らせしておきますね。

今回の旅でガラの悪さトップクラスだったカラス。
ハシボソガラス?

地面すれすれ、この首の角度でガンをつけて
「あ゛ぁん?」と、しきりに言っていました。

兄さん、怖すぎです…。

道東に来たら見たい鳥の上位に入ってくるのがワタリガラスなんだけど、
知床では、ちょこちょこ目には入るんだよね。

変な鳴き方して、空中でふざけた飛び方してじゃれてることが多いです。

いるなーと思って、観察していると
一緒にいるハシブトガラスより体も大きいし、
尾羽もふとした瞬間にワタリガラスらしい形になります。

しかし、飛び回っていてなかなか降りない。
ぱらぱら降りてくる個体を見ると、ほとんどがハシブトガラスなんですね。

降りたカラスを片っ端から写真撮ってたんだけど、
あとで見返すとほとんどハシブトガラス。
もう、これでもかってくらいアピール上手なブトの兄貴。
カァ!クラァ!コラァァ!
猫にも杓子にも太陽にも吠えてます。

ワタリさんはたまに降りるけど、警戒心が強いのか、物陰に降りたりします。
陽気に遊びまわってるくせにシャイなんだよね。

しかし飛び回るワタリさんは本当に楽しそう。
羨ましいです。

何をそないにはしゃいでんねん?あ゛ぁん?って
ボソの兄貴に言って欲しいです。

とっとと地べたに降りてこんかい、コラァァ!って
ブトの兄貴にも言って欲しいです。

そういえば大学時代、先生が学生に
「ボソブトガラスの検体を取って来なさい」って言ってました。
どっちやねん、あ゛ぁん?
どっちやねん、コラァァ!

って妬ましくなるくらいワタリさんは楽しそうに遊んでいました。

ワタリらしく撮れてた飛んでない写真って、
これしかなかったんだけど…。

なんでこの時だけゴージャスに雪降るんですかね?

移動の途中で、滑落か何かで死んだ仔鹿見つけました。
カラスがたくさん寄ってたので、ワタリ撮りにいいかも!と
しばらく待ち伏せたのですが

ブトの兄貴が占領してました。

ワタリさんたちは、やっぱり上空で楽しそうにしていらっしゃいました。

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道東漂流の旅 Part 1/3

I went to East of Hokkaido in Feb. It was very cold. I saw drift ice and the sea that was iced.

仕事が無いようで、あるようで、
まあとにかくぽっかり予定が開きそうな2月中旬に
道東の寒さを堪能しに出かけてきました。

またいつか最盛期のようにフィールドをこなすため
じょじょにリハビリ的に感覚と体力を戻そうと思ってはいるけど
まだまだしんどいので、初日は移動のみ。札幌→網走。

到着時には日が傾いていて、もう写真厳しかったけど
道東のビシっとした寒さが海に出ると感じられて嬉しい。

ここは日当たりの良い港だけど、それでも凍ってきてた。
日当たりの悪い港はスケートリンクのようになってました。

波打ち際でもかなり凍ってました。
これは海が凍ったもので流氷ではありません。

そういえば、スズガモの群れが氷の群れの中で苦労してました。

砂浜の雪も砂もガッチガチに凍っていて、
ここで転ぶと、頭のてっぺんに突き抜けるような傷みがあります。

寒いし、いつまでもジンジンします。

私は転んでいないですよ。
ええ、転んでいないですよ、私は。

オオハクチョウも湖沼が凍結したりすると
南下して行ってしまうんですが、海は多少水が空いたりするので
少数が残っていたりします。

この時点で-8℃だったんですが、
すっぽんぽんでよく頑張るもんですね。

この環境の中で、「動いたら負け」の我慢比べをしても、
私はこのオオハクチョウに勝つ自信がありますね。
私が永遠に動かなくなりますからね。

実際のこの日の流氷のラインはちょっと沖にありました。
雲と日射の関係で沖の流氷ラインが白く見えてますねー。

流氷は毎日大きく移動して、
目に見えないほど沖に後退することもあるし、
釧路沖に低気圧でもあろうものなら
北寄りの風に流されて、大挙して海岸に押し寄せたりします。

網走は海があるので、比較的気温が下がりにくいのですが
流氷に海を覆われた後の網走は極寒の地になります。
行ってた頃はちょうど極寒期になってて、連日-16℃くらいまで下がってました。

網走ではアザラシを見ようと思っていたんだけど
今回はアザラシくつろぐ港も湖もかなり氷に侵食されていて厳しかった。

海を見ているとダラダラ涙が出てくるんだ。
たぶん目玉が凍らないように頑張ってるんだ)
涙管を通って、涙が鼻からもダラダラ出てくるんだ。
キリがないから、鼻なんて拭かない。

そんな「おとめ座」のあなたは
右手中指で右の鼻の穴を塞ぎ
口を閉じて息を吹き出すと幸せになれるかも。

30%くらいの確率ですっきり。
70%は、顔中べとべとになるよ。
まあ結局、鼻水なんてどうでも良くなるよ!

念のため、越冬カエル・エゾサンショウウオ越冬幼生あたりも見に行ったけど
こちらも分厚い氷に阻まれて観察断念。

そんな卯年生まれのあなたのラッキーアイテムは
バールのようなもの。
黄色いリボンも添えると運気がアップするかも!

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白と暗色

The surrounding of my home is comprised of “white and dark color”. I hope that snow melts early. I want to see green.

外に出ても「白と暗色」の世界なんだろうと思ってしまって、
ほとんどフィールドをしていない。

ヘビを探している時なんかは
フィールドなんて行ってみないと結果は出ない。
行ってみてダメだったらしょうがないけど、
何か見れたら、出てきてよかったなぁと思うわけだ。

しかし、それが冬を迎えるとなぜだか足が重くなる。
フィールドに出てもいないのに、どうせ何もいないだろ…。
と思ってしまいます。

うちの周りは植生のせいか、冬場は鳥もほとんど見ることができないけど、
この間はヒガラの小さな群れを久しぶりに見ました。

しかし真上の枝。
腹側だし、黒つぶれっぽくなるし、ちょっと遠いし…。
と理屈をこねて写真を撮らない。
ヘビの時は「とりあえず撮っとけ撮っとけ!」なのにね。

今冬、そういうことをヒシヒシと感じて考えこむ。

オホーツク方面に住んでいるときは、
よく冬も出かけていたような気がするな~と思い出したので、
流氷が去らないうちに一度道東に行っとこう。
何か思い出せるかな…?

そんで早く、緑芽吹く春になれ~。

でも北海道の笑えるくらい寒い冬、
雪に包まれた真っ白な景色は、
実は好きだったりするんだけどね。

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初フィールド

I went to watch an animal after an interval of one month. The atmosphere of the outdoor is very comfortable for me.

1ヶ月以上、間が開いた。
久しぶりのフィールド、といっても、車で連れていってもらって、
車から主に観察する 自分にとっては楽ちんフィールド。

ここしばらくは北海道も冷え込みが強く、そして雪の量も多い。
着雪やら樹氷っぽい状態で木々が美しい一方、
重みでしなっている木もしばしば。

写真家の中島くんと、malmaさんに声をかけてもらわなかったら、
今年の初フィールドはもっともっと遅い時期になっていたかもしれないなー。


ダイサギ

雪の落ちてくる量が多く、撮った写真は雪の粒で遮られ、
かなり厳しい物が多かったけど、カメラ持って外にいるのは楽しいね。

 

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