いつもの調査とヘーゼルナッツ

札幌で越冬サンショウウオの記録調査。

今年の仔も5cmクラスになった。春に捕まえた去年の仔は雪解け時期に7cmくらいだったと思うから、まだこれからの季節で成長するんだね。

この日は別の場所でエゾアカガエルの幼体(子ガエル)も見れたし、ニホンカナヘビの幼体も見れた。冬眠前の大サービスでしょうかね。

ちょくちょく生えてるハシバミ系の木に花がついてた。去年もハシバミの実を採れるの楽しみにしてたんだけど、見つかんなかったんだよね。雌雄同株だから、サルナシみたいなハズレ(雄株)はないはずなんだけどな…。

ちなみにハシバミの仲間のセイヨウハシバミの実がヘーゼルナッツと呼ばれるナッツになる。和製ナッツ数個でいいから収穫したい…。ハシバミは他にもツノハシバミという変わった形の実をつけるのもある。

こういう暖かい日には野外で飲む生などいかがでしょうか。

サッポロマイマイ、クラシック。

サッポロマイマイ、ホワイトラベル。
私は下戸だから飲まないんですけどね。生のサッポロ。お薦めはできません。

ミヤマクワガタ。

9月終盤だったけど、夏の生き物の最後の見納めと言った感じの散策になりました。

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イリドウイルス流行中?

円山動物園で、外来種の展示とトークがあったので、聞きに行ってきた。トークは午後からだったので午前は初の「円山」登りしてきました。(ハープソンの最終日だしね!)円山の登山ルートは主に2つあるので、登りと下りで違う道通ってきました。

見出しの話は最後の方に。

動物園の裏から登るルートで歩き始める。全体的にササ多め。

アザミの類にマダラテントウ類がくっついてた。たぶんエゾアザミテントウだね。

近くのササにも。お休み中かね。

翅端でっぱり。

腿節も真っ黒なので、オオニジュウヤホシではない模様。足の関節から出す黄色い汁まみれになってしまった。

マクロ装備をそろえたので、やや小さいもの探して全く足が進まない。同じくササの葉の上に

エゾハサミムシかな。

あー、わかんないやつだ…。

うーむ

ヤマキサゴ…?微小貝系は頭に入ってない…。

これはパツラマイマイ。これはぎりぎりわかる。

白いマイマイ。これはどなた?

ヒメマイマイの白いやつでした。成長すると渦が伸びてくのがわかります。

いつも悩んでたやつ。殻口が大きいので、エゾマイマイだと思ってはいたけど、道南にはウスカワマイマイもいるよ。というハンドブック情報によりわからなくなってきたやつだったけど、ようやく掴めてきたような気もする。

貝の裏の真ん中の凹み(ヘソという)が丸見えはエゾマイマイで良い。ヘソがからの構造的に丸見えじゃないとウスカワマイマイもありえるようです。
(ネット写真見た感じだとウスカワのほうが殻頂も高いようなんだけどね)

エゾマイマイもシマシマと、白いの発見。

これはヘソまるみえでいいんだよね。マイマイ奥深し。

久しぶりにキツリフネが目についた。変な形の花だよね。

若い変形菌かと思ったけど、でかかったので変形菌ではないのかな…。

さて、円山の頂上付近、岩もあるのでトカゲでもいたらいいなあと思ったんだけど、やっぱり人が多いのもあって、姿は確認できず。その代わり、頂上近くのお堂(?)の石の隙間にたくさんのワラジムシやオカダンゴムシを見つけた。で、そのなかのいくつかの個体が

青いワラジムシでした。

ちょっと角度違うとくすむけど青い。

こんくらい色違う。
青いダンゴムシはイリドウイルス感染症による、と言われていて、わりといろんな甲殻類もこの青くなる病気があるんだって。このワラジもそうかな。

別個体。妙に青いのが多い。さらに

青いオカダンゴムシも。

くらべるとやっぱりかなり違う色してる。

青いワラジムシとオカダンゴムシ。見た個体の半分くらいは青かった(濃さに差はあったけど)んだけど、ウイルスが原因の変色だったら感染率高いなー。わりと死んじゃう病気みたいだから、アウトブレイク状態なのかも。(秋に感染してるものが多いような話もネットにはありました)

いろいろ混沌としてました。
(感染(発症?)してなさそうな個体と接触させないほうが良かったのかも…とあとで強く反省)

結局、円山登山では両爬は写真撮れず。下山中にほかの方が「さっきアオダイショウがいたよ」と教えてくれたので、急いで戻ると、体の後半がヤブに入るところが見えただけでした…。

下山後には動物園で外来種の展示、トークを拝見して、生まれて間もないアオダイショウを見せていただいて帰りました。

臍孔の写真撮ってきましたー。

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アポイ2017

今年は縁あってえりもまで来たので、かなり好きなフィールド「アポイ岳」に寄ってみました。

この山は、5合目までがやや多湿な森林で、そこより上が岩むき出しの山になっていて、独自の生物も多くて面白い場所です。

この山でいつも見たいと思っている生き物はニホンマムシなどのヘビ類と、アポイマイマイ、妙に筋肉質なハエちゃん、多様なキノコ、高山植物です。山に入ると、わりと忙しい。

恒例のイチゴ。草系か樹木系かわかんないけど…。地面に近いので、食味は控える(エキノコックス対策)

アポイは奇々怪々の色んな色のキノコが生えているのだけど、少しこの時期は多くないかな。

藍色がきれいなキノコ。ほかにキホウキタケみたいのが目立ってたかな。
ほんと、ここはキノコ多いんだよ。

ちょうどここに来る前に、奥歯の根のとこに膿が溜まって、いろいろ処置してもらったあとがズキズキするので山登りも、すごくゆっくり進む。

途中の川で、水の中をシュッと泳ぐ姿が見えたので、エゾサンショウウオかと思ったら

ニホンザリガニ。なんだよー、と思うけど、貴重な存在なのですよね。

5合目までの森林帯でも、植物は豊富。
小さめのユリ、

クルマユリ。小さい控えめだけど、色が目立つユリ。わりと好き。

寒いのでセミは全く鳴いていないのだけど(今日も20℃くらいまでしか上がらない)中型の抜け殻はあちこちに。ここにはツクツクやヒグラシはいないので、エゾハルゼミの抜け殻だね。あとで調べて確定できました。

登っていく所々で、シマリスがキーキー言って、こちらに怒りをぶつけてくる。遠すぎて90mmマクロじゃ写真残せなかったけど、5匹くらい見かけたな。

今回はアポイマイマイも探しているので、かんらん岩周りを探してみるけど、出てこないなあ。

したらこんな感じの全く水気のないところで

トンボの抜け殻。生態的にムカシトンボの抜け殻なのかな?形は似ていると思うけど…。ムカシトンボは羽化1ヶ月前に上陸して陸地生活するんだって。

落ち葉をひっくり返してると、お、小さいマイマイ発見だ!

毛が生えていない、殻に深めの筋が入ってる…。これはパツラマイマイみたい。アポイマイマイじゃない…。

その後も落ち葉の下から殻が。

パツラ&パツラっぽい…。

岩の割れ目にもマイマイいた!

しかしこれはヒメマイマイ。結局今回もアポイマイマイには会えず。時期が悪いかな?探す場所がずれてるのかな。悔しー。

普通の山登り行程で1.5時間で5合目まで上がれますが、ゆっくりゆっくり上がったので、2.5時間かかりました。

5合目、岩むき出しの環境で、晴れてたら爬虫類日和なんだけど、曇、霧、20℃では流石に厳しいな。

座って休んでると、ズボンにしがみついてるやつが。

これも、アポイに登ると出会うやつ。妙に筋肉質なハエちゃん。シラミバエの一種だと思われます。咬まれたことはないんだけど、不気味。一瞬ダニにも見えてドキッとする。

シラミバエを追っ払って、5合目岩場付近の植物を見てみる。初めて見るようなものばっかり。

イブキジャコウソウ。この場ではわからなかったけど、教えていただきました。名前からして、いいにおいするのかな。

チシマセンブリ。すごい小さなホトトギスみたいな花だな、と目についたので写真とっておきました。

花盛りといった季節ではないかもしれないけど、ちょこちょこ花は咲いてました。

とぼけ顔のマミジロハエトリ(♂)。ハエトリはカメラ近づけると逃げたりカメラに飛び乗ってしまうけど、寒いからか、じっとしててくれて写真撮れました。

あまりに霧がひどいので、これ以上登るのはやめて、引き返しました。(下りは3時間かかった)

下る途中も、マイマイを探しつつ…。

緑色のオオセンチコガネ。アポイでは見かけたのはみんな緑でした。

イカリモンガ。チョウっぽいガ。まあ、チョウもガもチョウ目なのでどっちでもいいのだけども。

山を降りてくると、登山口の入り口には岩々した感じに護岸された川があって、実は爬虫類探しは、ここに一日中いたほうが種類は見れそうなんだよね。でも、マイマイも探したいし、岩場のマムシも見たいしで結局登るんだけど。

ね。あっさりヒガシニホントカゲいた。悔しいからまた来るね。

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今年の初蛇(帯広~夕張)

帯広市の百年記念館でハープソンの説明と「十勝の両生類と爬虫類」の講演をしてきました。

勉強会風の雰囲気になって、いろいろやり取りしつつお話もできたので
良かったですよ!

帯広は、この春~初夏は、晴天が多く、若干乾燥気味とのことでした。

私がフィールド観察会を企画すると雨が降るジンクスがあるので、今回は講演のみとしていたのですが、なんとこの日は晴天。そして猛暑!!日本一の最高気温を記録していました(37.1℃)これはこれでフィールドしてたら、爬虫類でも出にくかったかも…。

講演が終わってから、夕方に記念館の学芸員さん、お話し聞いてくれた学生さんと十勝川温泉の方に行ってきました。

ハープソンエリア 十勝川温泉 644332 7月15日

爬虫類がよくいるというコンクリート擁壁を探っていくと、まずは抜け殻ゲット。

シマヘビのものでした。ついに今年はじめてのヘビ(の痕跡)!!

その後、コンクリートの亀裂の中で、

休んでるヘビ。シマヘビの無線タイプだったんだけど、写真は種の同定の証拠的に残すのが難しかった。でも今年の初「生」ヘビです。なんだか感慨深い…。

その後、塩ビ管にて

アオダイショウの胴体を発見!喜んで引っ張り出すと、

脱皮直前の成体のアオダイショウでした。今年初の触れ合いヘビです。初シマ、初大将でちょっとテンション上がります。

帯広市内に戻る途中、エリア的には同じエリアですが、

アオダイショウの幼蛇が轢かれていました。去年生まれの子かな。

夕方から出て、こんなに見れるなんてとても素敵なコンクリートでした。

帯広で1泊し、翌日は夕張あたりの調査をしてみようと決めたけど、ちょっと雨雲がやってきそうなので心配。(やっぱりフィールド絡むと結局降る雨)

7月16日
小心者なので、雨がなるべくふらない早朝から活動開始。また十勝川温泉に向かうと、早朝に轢かれたっぽいジムグリが落ちてた。初ジムグリ。

※ここから2点、死骸の写真です。

新鮮ではあったので、将来研究する人のために尾の先をサンプルでもらって、2次災害(この死骸を食べに来た動物がまた轢かれる)があまり起こらないように、道路から離れたところに死骸を移動しました。

昨日と同じ場所(素晴らしいコンクリ)に行くと昨日取り残したと思われるシマヘビの抜け殻をゲット。

そして

この穴の中に

シマヘビの無線型発見。ライト当てると結構みどりっぽく撮れちゃうんだよね。

赤の矢印のように、シマヘビの無線型は鱗の下の皮膚に黒い部分がある事が多い。これでも客観的にシマヘビと示すには弱いかなあ…としばらく考えてたら、顔を出してくれました。

鮮やかな赤い目。シマヘビでいいっすね。

さて、確認できたところで、一気に夕張に向います。高速でずんずん進んでいくと案の定、黒い雲が広がってきました…。

夕張に着く頃には土砂降り。もう急いでも仕方ないので、家のお土産を買う。夕張メロンは無理。捨て値のやつでも2000円くらい。結局、炭を使ったたんどらにした。

雨が強かったけど最初から目的地に考えていた「シューパロ湖」に一応行ってみた。

途中のコンクリで爬虫類探すも、

ヒメマイマイくらいしか目につかず。仕方ないね。雨だもんね。フィールドすれば降るもんね。仕方ないよね(怒)

とりあえず周囲を走ったんだけど、雨は激しくなるばかりなのと、

なんか道路が川の底に沈んでる…。

だんだん怖くなったので撤収しました。天気良ければ、由仁や長沼でカエルの調査しても良かったんだけどこれまた豪雨になってしまったので、早く家に帰りました。ざんねん。

7月16日 ハープソン シューパロ湖周辺
644240  シュウパロ湖エリア
644241  白金エリア
確認種 なし

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火炎彩のサッポロマイマイ

昼を回ってからトカゲを見に出かけた。トカゲは見事に空振り…。そのかわり、エゾアカガエルの成体を見ることができた。

ハープソン記録 札幌市南区石山 644132 石山エリア
エゾアカガエル 成体

変形菌も湧いてくる季節になってきました。

ツノホコリの仲間

拡大。ポヤポヤしている。

強拡大。中は空洞状なのかな。いつもツノホコリの仲間は、こんな感じで透き通ってるのでピントわかりにくいです。

スジクワガタのオス。ちょっと残念な顎の大きさ。スジクワやアカアシクワはよく見かける。よく見るので、テンションが上がり切らないかも。

エゾマイマイかな。斑紋のあるやつがいるとウスカワマイマイじゃないかと思考停止してしまう。ウスカワマイマイは北海道南部までいるようだけど、北海道南部ってどのへんくらいまでなんだろう。いろんな写真見てると、ウスカワのほうが殻頂が高いように感じる。

サッポロマイマイの火炎彩タイプの2態。縞ありと縞無しだけど、火炎彩あり。ヘビトカゲはどこ行ったんだ…

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霧雨の道北・調査マラソン

今年は、北海道新聞社野生生物基金の助成を受けてハープソンを行っている。少し助成金を使って、道北に説明会を兼ねた両爬普及のお話しをしに行ってきました。なかなか、思い切って遠くでお話できないできたので、今回はあちこちに足を伸ばさせていただいています。

お昼過ぎに、サロベツ湿原センターで話を始めるので、家を5時に出ていきました。もくもく進んでいくと、少し時間が余ったので、遠別町(かなり北)の遠別川の左岸側(南側)の砂浜を少し探索。ここで何かのトカゲやヘビが出たらいいなあと、探していました。

この場所を地図上で標準地域メッシュを確認するページ(リンク切れ)で2次メッシュを確認すると、674106。これをハープソンの地図で見ると「遠別」エリアですな。
で、結果はと言うと

7月1日
674106:遠別エリア
確認両生類爬虫類なし。
流木などあるが、多くは砂に深く埋まっており、
その下にいる生物も多くはない。

風がつよい。波の花ができるくらい。寒い。霧っぽい。


哺乳類:エゾシカ
親子がちらほら。道路に出てこないでね。
鳥:カモメspp
近くの砂浜の上で30くらいかたまって
強風をやり過ごしているようだった

両爬的に残念でしたが、いないというのも結果の1つ。というか、天気厳しいなあ…。

それなりに良い時間になったので、サロベツ湿原センターにやってきて、準備などをさせていただきました。

周知するのが十分ではなかったとも思っていたので、聞きに来てくださる方がいるかどうか、不安でもあったのですが、フタを開けてみれば、最初から最後まで聞いてくださった方、通りすがりでしたが、しばらくお話し聞いてくださった方々もあり、多いときで20人くらいの方々が聞いてくれていました。ありがとうございます。

講演の様子を、サロベツ湿原センターのみなさんが、ブログにアップしてくださったので、こちらにリンクさせていただきます。

サロベツ湿原センター
【報告】 北海道の両生類と爬虫類講座が開催されました

楽しんで頂けて、大変ありがたかったです。聞きに来てくださった方の中には、教え子や、お仕事でとてもお世話になっていた方などもいて、そういうのも、とても嬉しかったです。

さて、夕方まで、どっぷりと両爬漬けのお話しをしたあと、折角なので、お天気悪いけど、サロベツ原野の木道を歩いてコモチカナヘビに会えたらラッキー、で歩いてきました。

7月1日
674155:豊徳エリア
確認両生類爬虫類なし。
お天気が全て^^;
霧と霧雨。蒸すが寒い(15℃くらいかな)

鳥:シマアオジ、ノビタキ、カッコウ、ノゴマ、その他
木道で、鳥を撮影している方々がいて、シャッターを切っているのでそちらを見るとシマアオジが。昨年は道内で繁殖場所が確認できたのがサロベツだけだったというポスターもあったので、貴重な動物を見れました。(遠かったけど、遠いほうが生物的にはストレス無くていいよね)

はるか遠いシマアオジ

ノゴマ

軟体:ヒメマイマイ各種、オカモノアラガイ
ホンブレイキマイマイがいないかと、探してみたのですが、おそらくここで見たマイマイはヒメマイマイのみ。でも線あり、線なし(白)、線なし(茶)、殻頂とんがってるやつなど色んなタイプがいました。

ノーマル・ヒメマイマイ

茶色・線うす・ヒメマイマイ

白・線なし・ヒメマイマイ

殻頂高い・ノーマル・ヒメマイマイ

ヒメマイマイ(線あり)は、軟体の出てる部分の濃い黒線が
2本(大体はセンターと腹側)

日が落ちてきて、小雨ならアマガエルが道路に出てくるのをカウントしようと思ったのですが、気温はガンガン落ち(12℃)、雨もかなりとんでもない量(稚内で1時間40mmの大雨情報)降っていたので、今回はおとなしく寝て、翌日朝早めに活動しようと考え直し、天気予報を眺めながら、あすの移動予定を立てたりしつつ、就寝。

7月2日

朝、7時過ぎに出発。案の定、霧雨で温度が低い(12℃)。それでも、せっかく来たのだからということでコモチカナヘビが過去に記録のある稚内市の場所へ行ってみました。

7月2日
684106:声問エリア
確認両生類爬虫類なし。
植物から構造物、アスファルトも全て濡れているので爬虫類は、やっぱり出ないですよね。強風もあって早めに退散。

鳥:オオジシギ
元気に飛び回って鳴きまくって、羽音たてまくっていました
植物:まだ、ヤマドリゼンマイ?なども伸び切っていない印象。

ここまで爬虫類が厳しいなら、マイマイを見ればいいじゃない。今日一日の天気予報を見ても、爬虫類は厳しそうなので、道北と道東の一部に産する、ホンブレイキマイマイを探すことにした。道東に行った時に、少し探してきているんですが、見つけられず「憧れ3年目」のマイマイ。

7月2日
674177:曲淵エリア・貯水池付近
確認両生類爬虫類なし。
途中でヘビでも落ちていればと思ったり、フキの上にアマガエルがいればと思ったり、小さい沢には、エゾアカ・エゾサンがいればと思ったり。しかし、いませんでした。

植物:わりと刈られた後のような植物が多い。
フキやオオイタドリ。細い川沿いにはヤナギsp。
軟体:マイマイが全くいない。オカモノアラガイばかり。

いわゆる全てハズレポイントをひいてしまいました。

7月2日
674177:曲淵エリア・少し離れた流れに移動した
確認両生類爬虫類なし。
だいぶ諦めついてきた。水の溜まってるところが意外とない。

鳥:ところどころ、電柱にオオジシギ


昆虫:マエジロオオヨコバイ?、アイヌクビホソジョウカイ
小さいけど、すごい綺麗な配色のヨコバイがいた。調べてみるとマエジロオオヨコバイのオスみたいな雰囲気

ピントを葉っぱに取られる

紺、水色、黄色の配色がとてもきれい

車内に侵入してきたアイヌクビホソジョウカイ(だと思う)

軟体:ホンブレイキマイマイ
川に面した斜面に生えてた腰~肩くらいの高さのフキの一群に、
ついにホンブレイキマイマイを発見!

やや明るい沢周りの

フキ・イタドリ群落で

ちっさ!一応、ホンブレイキマイマイでした

2匹めも小さい

稚貝のレモン色きれい。殻はかなり脆い。

ホンブレイキマイマイは、軟体の出てる部分の濃い線が1本
(2本に見える場合はセンターとやや背側かな)

若干大きい幼貝がフキの裏にいた

いやいや、うれしい!しかし殻口がヒビ入ってるね

成貝は見れなかったけど、いいものを見た。ラインばっちり。

稚貝なのでレモン色のきれいなやつ。全部で大小3個体の稚貝を見つけた。オカモノアラガイ少なかった。

とりあえず、憧れ生物、ホンブレイキマイマイに会うことができて満足。

この先は、二択。
①コモチカナヘビの最南端記録(生物多様性センターが出してるこの資料の310ページ)
この場所がどういうとこなのか確認して帰る
②日本海側に出て砂浜でトカゲ探ししながら南下して帰る

結局②にした。
①はピンとくる場所に目星がつかないので、もっと調べてから。
モニタリングサイト1000とかが引用元なのかな…。(だいぶ調べついたので、またの機会に何か書くかな)

で、②を選択して、稚内市抜海町の砂浜でビーチコーミング。

7月2日
674174:抜海エリア
確認両生類爬虫類なし。
わりと流木下などは発酵熱のせいか暖かく、
生き物が結構見れた。

鳥:主にカモメspp、コヨシキリ
昆虫:ゾウムシやオオハサミムシなどがいた。

オオハサミムシ

軟体:ホッキガイかな?貝殻が大量に落ちてました
甲殻:ホソハマトビムシ?やワラジムシ類が流木の下に割とたくさん。

ホソハマトビムシ?(跳ねるフナムシみたいなやつ)

植物:ゼンテイカやエゾスカシユリ、ハマナスが多めに咲いている

手前オレンジがエゾスカシユリ、
一番多く咲いてる山吹色のがゼンテイカ、
左奥のピンクがハマナス

意外と漂流物をひっくり返すのは疲れる。それに、20℃行かないのに蒸し暑い。海岸探索はもうちょっと、余裕のある時にしよう、そうしよう。と、いうことで海岸線を南下。

温度も若干上がってきたし、雨もあがりつつあるので、最後の期待を込めて、サロベツ原野の南部を歩いた。

7月2日
674145:稚咲内エリア
確認両生類爬虫類なし。
結局今回もコモチカナヘビには会えなかった。

鳥:コヨシキリ、ノビタキほか

コヨシキリ

昆虫:ドクガ系(ヨシドクガ?)の幼虫

かゆそう

かなり凶悪そう…。と思って見ていただけのはずだったんだけど、家に戻る途中から右手指2本が腫れ上がって猛烈な痒さに。この個体かそれ以外の個体に触ってしまったかな。

植物:カキツバタやゼンテイカ、ハマナス。
ホロムイイチゴやツルコケモモなどの個人的に好きな野草スイーツ系も
(保護域なので、ここでは食べれないけど)

ホロムイイチゴ

ツルコケモモの咲き始め

ツルコケモモの満開

ツルコケモモって子供の頃聞いた時、爆笑した記憶がある。ツルコケってあたりだと思うんだけど、昭和の子供だったなあ。

ヤマドリゼンマイかな?

コモチカナヘビゾーンって感じの植生だね。湿原の乾き始めたあたり。

天塩川をまたぐ。遠別川もまたぐ。この辺で、若干、植物などの感じがちょっと変わりますね。ゼンテイカとかだいぶ減るような気もする。

そして遠別町の温泉地へ。若干道路が乾いてきて、17℃あるので、ここの途中で、ジムグリが出たらいいなと車を走らせる。が、甘い。

7月2日
664176:歌越エリア
確認両生類爬虫類:ニホンアマガエル声(録音できず)、エゾアカガエル幼生
温泉近くの溜池で、アマガエルの鳴き声。
録音しようと20分ほど粘るが、結局録れず。
別の溜池で、エゾアカガエルの幼生。孵化して時間の経っていないものから、後ろ脚生えたものまで様々。

育ったエゾアカガエルの幼生

上から見ても防御体型ではないね

結局、対サンショウウオ防衛体型のものはいなかった。そしてこの池ではアマガエルもサンショウウオも幼生はおらず。

哺乳類:キタキツネ、エゾタヌキ
温泉から溜池の移動の間にキタキツネの子供が道路を横切る。アマガエルの溜池近くに廃屋を壊した資材が積んであり、それをひっくり返して爬虫類を探していたところ、タヌキの親子が資材の一角から出てきた。ごめん。すぐやめて退散。
鳥:アマツバメsp
これが飛んでいるお陰で、沼などの水場の確認がしやすかった
軟体:エゾマイマイ
ようやくエゾマイマイが見つかりました。しかもかなり白いね。ほかに縞のあるエゾマイマイも。ここでは他の種類のマイマイを見ることはなかったな。

白いエゾマイマイ

線ありエゾマイマイ

植物:コシカギク、エゾニュウ
コシカギクは爽やかな匂いのあるカモミールの近縁種。移入種。移入は南方からのが多いけど、これはの北方からの移入種だそうな。

コシカギク

太いエゾニュウは北から南へ下りてくると少しずつ減少してく印象。

行きに目をつけていた、トカゲやヘビを探しやすそうな茂初山別川の河口周辺も覗いてみるが、雨と霧で、探す気力をそがれ、また今度ね。

7月2日
664166:初山別エリア
確認両生類爬虫類:なし
探しやすそう。いそう。だけど今日は無理。

ここでとりあえず、北部フィールドを終了して、羽幌のコンビニで家までの間に何かの調査しとこうと言うことでひとり作戦会議。

ちなみにこれ、両方美味しかった。

すげーおすすめ。コスパも良い(両方150円くらい)。ドライブ的にも食べやすいのと、微妙に眠気覚まし。

で、ヒキガエルの分布のさらなる広がりが、あるかどうかを見とくつもりで、石狩川に合流する雨竜川の周辺を見ることにしました。一番石狩川から遠い雨竜川近くの水場を鶴田の沼、雨竜川、中洲、石狩川を挟んだところにある三日月湖(滝川市)を見ることに。

で、留萌から高速で北竜ひまわりICまで行って、目的地に行くつもりだったんですが、IC下りたところに田んぼがあったので、オタマを調査。

7月2日
654156:美葉牛エリア
確認両生類爬虫類:ニホンアマガエル、ツチガエル(声)

アマガエルらしいヒレの高さですね!

アマガエルらしい目の位置ですね!

幼体も出ていました

アマガエルの幼生を確認してたら、違和感のある声が聴こえるので、よく聞いてみるとツチガエル。田んぼに5個体くらい鳴いてて、近くの用水路でも同じか、それ以上の数が鳴いてた。

見てる限りではツチのオタマジャクシや卵塊はなかった。

北竜町でツチガエルは初めての確認。近隣にはいたはずなので、そこから来たのかな。ちょっと心配になったので、少し近隣(道の駅サンフラワー周辺)も見ておいた。

7月2日
654146:恵岱別エリア
確認両生類爬虫類:なし
寒いのと、時間が微妙(夕方)だったからかもしれないけど、アマガエルの声も確認できなかった。近接する林などがあまりない田んぼ地帯だったので、そもそもの個体数は多くないかもしれないね。

ひとまず、これで元の目的の、雨竜町に向かう。

7月2日
654137:江部乙エリア・鶴田の沼
確認両生類爬虫類:ニホンアマガエル(声)、アズマヒキガエル(幼体)
暗くなるまでの間、車で待っていると大量のアマガエルが鳴き出した。

しかし一方で、やっぱり。ヒキガエルはいました。

完全に日没してから池を一周して3~4cmの幼体が3匹。多いのか少ないのかはわからないけど、幼体の大きさからして去年生まれた個体だろうな。定着確認エリア、いろいろ広めに調査した方がいいのかも。

なんとなく選んだ、石狩川左岸側の三日月湖周辺は暗くてよくアクセスわからなくて、周りを車で走っただけでしたが、

7月2日
654137:江部乙エリア・石狩川左岸三日月湖周辺
確認両生類爬虫類:ニホンアマガエル(声)
たぶんヒキガエルはいるのではと思うけど、この日は見つからず。アマガエルの鳴き声だけ記録しておきました。

哺乳類:アライグマ
田んぼの間の農道を悠々と歩くアライグマを見かけました。このフィールド最後の確認動物となりました。

このあと、自宅へ帰りました。長い一日でしたよ。

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The first half of May

5月になり、ようやく爬虫類の動きにも期待できる暖かさになってきた。

0503
GWの真駒内公園は、バードウォッチングの方々、植物(+サクラ)観察の人々、ランニングの人々がたくさん。そんな中で、ちゃんと見つけてきましたよ。ヒガシニホントカゲ。

排水管からこんにちは。

この日は背後でヤマセミとカワセミが飛び回っていた。望遠レンズを持っていれば大喜びだけど、
ヤマセミを見るのは望遠持ってない日がほとんど。そんなもんだよね。

コンデジ(双眼鏡もプロミナもなし)でどこまで行けるか、

大変厳しいです…。かろうじてわかる程度かな。もうコンデジで撮るのやめよう(^^;

実は食べれるシリーズ。エゾエンゴサクとキバナノアマナ。食べたことはないけどもね…。衛生学や毒性学、動物の識別の難しさをやってくると自分でキノコや山菜を採ってきて食べる勇気がなくなる。ごくごくメジャーな山菜くらいしか採らないなー

0506
この日は「えこりん村」でカエル探し!心配はお天気ですが…。集合時、風雨(泣)小屋でレクチャーしてから外で散策できるだろうか…。

基本的な両生類と爬虫類のお話しをして、外に出てみると、小雨になってた。よかった。

フィールドしているうちに、どんどん天気が良くなって午後の部はずっとお天気持ってくれました。最近徐々にお天気運が上昇してきていますな。(大荒れぎりぎり回避的な運ですが…)

さて、観察の結果ですが。

少し足場は悪いとこでしたが、実際のエゾアカガエルの産卵場。今年は少ないですが、来年以降は戻って行ってほしいですね。

田んぼエリアで見つかったエゾアカガエルの卵塊と孵化幼生。

運良く、泥の中からすくいだされたニホンアマガエルの成体。

ちょっと季節には早いけど、出てきたトノサマガエルの幼体。(北海道では本州からの外来種です)

観察イベントによっては、野外観察を1種もできない日もあるのですが、この日は、ちゃんと両生類(カエル)が3種類見れました。

イベントでは見れなかったのですが、帰り際にエゾサンショウウオの越冬幼生生息地に行って、少し調査。

越冬幼生の大きさに若干のばらつきはあるものの、6.5~8cmくらいだね。

本日のmaxサイズ。

ちなみに、この池にも今年も産卵があって

中の幼生は孵化寸前。孵化済みの卵嚢もあったけど、孵化後の幼生は隠れているのか、食べられているのか、確認できなかった。例年通りなら、ある程度生き残って、翌年に越冬幼生になっていくサイクルのようなんだけどね。何月ごろに去年の幼生が上陸して、今年の幼生が台頭するのかな。

たまに庭の草刈りをしているとうちの庭はわりと土壌系クリーチャーが多い。その中でも陸生甲殻類のオカダンゴムシやワラジムシも多いのだけどサンショウウオが食べたりしないかな、と思っていくつか捕まえてみると、若干の生息地の違いで別の種類かもしれないワラジムシが採れた。ギボウシが密生している周囲の岩の下からこれ。

若干細い気がする。

コンクリートと土の隙間から採れたのはこれ。

赤くない個体もいるんだけど、これが一番良く見る。自分の中では「標準的な」ワラジムシ。

両系統の一緒に写ってるのだとこんな感じ。

ヘリの「えんがわ」的なところも、細いのは小さいようです。

脱皮とかで質感も変わるんだろうけど、これも雰囲気ちょっと変わっているね。しかし、うちの動物たちはワラジムシを食べないようなので元のところに戻されました。

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この日は「わんぱく遊び隊!」の野幌でのおたまじゃくしの観察会。

天気は…これまたぎりぎり雨回避、だったものの風が強くて結構寒い人なってしまいました。

それでも元気に楽しんで接してもらえて、よかったです。

本日のメイン対象のエゾアカガエルの幼生。この池は干上がりかかったりする年もあるので、
今年は適度に雨が降って上陸してほしいところですね。

同じような環境で見ることが出来る水生動物も見ていくのですが、今回もいろいろ。いつも見かけてちょっとテンション上がるのはヒラマキミズマイマイ

水中に住んでる平べったいマイマイで、「水面を這う」こともやってのけるおもしろマイマイ。

地味ではありますがね。

見るとちょっとうれしいのですよ。

アマガエルも本格活動まだっぽいのですが、網にたまに入る。

この時期、アマガエル採れるとヒーロー扱いになります。

近隣の森ではエゾサンショウウオの卵囊や、ザゼンソウなども見られましたよ。

ほんと、お天気持ってくれるのが嬉しい。やっぱり、イベント終わった時に笑った顔が多い方が疲れも少ないもんね。

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エゾサンショウウオの越冬幼生調査。


8cm級。上陸までに10cm行くかなあ、と期待するものの、難しいような気もする。ってか腹プリプリ。共食いしてるんだろうなあ…。この池の生存競争、激しいなあ。

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学校に間違えていく。休講だった…。あはは。次回の授業の準備ができたということで、まあいいか。

ということで、恵庭の平野部でハープソンしようと思って恵庭公園をチョイス。しかし結果から言うと、昨年以前エゾアカガエルの卵塊のあった場所ではおたまじゃくしを見つけられず、爬虫類も見れずで、結果なし。

なので、他のもの見て歩いた。(正確には、両爬だけを探していると、あまりの見つからなさにココロ痛むので、他に注意力を分散しながら観察をしています)すると、まあいつも通り、野草やマイマイになってしまうんだけど。

サッポロマイマイのモード虎。成長が有線、無線、有線、無線を繰り返してこういう模様になるんだろうか。

エゾマイマイの不鮮明な斑紋型。別の種類かとも思ってたんだけど、やっぱり貝の入口が大きくて、殻が薄いところを見ると成長中のエゾマイマイの1パターンみたい。

そうそう。この公園にもザゼンソウがあったんだ。

もう、終わりかけで腐っちゃってるけど。

ミズバショウ(ザゼンソウに近い種)の葉っぱにはよくオカモノアラガイがついてるので、探してみるとやっぱりいました。

オカモノアラガイね。ミズバショウで見ると、殆どこんな色した個体なんだけど、ザゼンソウについてる個体を見ると半分近くがこんな感じ。

左のほうがオカモノアラガイね。(右はエゾマイマイっぽいかな)全体的に黒っぽいんだけど、たまにこの模様が「どよん」って動くようにみえるので、殻ではなくて、体部の色みたい。ザゼンソウを食べると食べたものが黒く変色するのかな。

ここのニリンソウの群落はかなりたくさんあって、両爬がいなくても若干テンションが上がる。ニリンソウのなかにはいくつかの変異があって、花(というかガク)が緑色になった、通称ミドリニリンソウがある。頻度はそれほど高くはないけど、青いアマガエルよりはよく見つかる。

この中に緑の3つ。根っこをたどると、同じ株でした。

ニリンソウの幾つかの葉っぱに、虫嬰がありました。ヨモギの烏帽子型した虫嬰(ヨモギエボシタマバエ?)の雰囲気に似てるけど、ふわっとした感じで宿主もニリンソウだから別種の昆虫の虫嬰なんだろうね。

その後は北広島に移動して、コンクリート壁の爬虫類探しをしたけど、見つかったのはこんな小さくて、やたらとツヤツヤしてるマイマイが亀裂に挟まってただけだった。種類はさっぱりわからない。

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晩秋へ進む

10月はじめ、日が陰ったり風が吹くとめっきり寒くなりました。寒波が入る関係で、札幌市南区の一部は数日内にみぞれが交じる予報も一部出ています。この時期は調子崩しがちなので、ボチボチ外に出ます。外に出ると疲れちゃうので、良い循環か悪い循環か微妙だけどもね。冷たい空気は気持ちいいです。

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この辺はそろそろ見納めでしょうか。エゾアカガエルの幼体だけど少し大きくりました。今年は山のクリの実りがよく、拾ってるときにたまたま出会った。もう少ししたら越冬に適した場所に移動するんだろうな。今年のクリは、甘みは薄いけど、クリって感じの風味があるので、おしるこの隠れキャラみたいな使い方で良い感じ。

最近また、マイマイがちょっと面白くなってきたのだけど、この間の謎の白いマイマイのことなどが知りたかったので、10月1日に円山公園で行われた森井さんの「カタツムリとナメクジ」のお話を聞いてきました。やっぱり面白い^^

フィールドで見つけたサッポロマイマイのノーマルと

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白いのを一緒に持ってって伺ってみました。

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結論としては、サッポロマイマイで正解でした。札幌では白いタイプは相当珍しいみたいです。(道南では少し出るみたいです)

移動能力が低いので、各地で分化しているので、カタツムリは同種であっても地方色豊かだね。

自分が初めてカタツムリに興味を持ったのは、山形県の飛島というところに鳥を見に行った時に見かけた、トビシママイマイという固有亜種がいて、島ごとに違うカタツムリがいるんだって知ったときから。他にもオオケマイマイとか、広義のカタツムリだけどアオミオカタニシとか、オカモノアラガイの寄生虫ロイコクロリディウムとか、面白くて興味を持ち続けられました。

せっかくなので、もう少しサッポロマイマイの写真を。

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↑ ノーマル

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↑ 白

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↑ ノーマル

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↑ 白くても身はサッポロマイマイに多い縦筋。

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これはちょっと左目が悪い個体でした。

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カタツムリ図鑑によくある角度の写真。

河川敷には爬虫類も。

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ニホンカナヘビももうすぐ活動休止だね。

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寒くなると幼体くらいしか見れなくなるけど、その幼体でもここのところの冷えはきついらしく、あんまり走り回れてなかったな。

釣り竿があったので、竿入れてみると、

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ニジマスが釣れた。久しぶりに20cm超えた魚釣れた^^ もちろん食べた。塩焼きしたけど、醤油に1日つけてから食べたほうが良かったかな・・・?

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白子でかくて、繁殖する気満々だな・・・と思った。(ニジマスは移入種)別の川では大型のサケ科の魚が遡上しとります。

ぱっと見でわかんないけど、

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長めの体してるからサケ(シロザケ)かなあ。@真駒内川→たぶん真駒内川まで遡上できるのはサクラマスという結論になりました(2018.10.03追記)

別の近所の川ではこれがいました。

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サクラマス。(で、いいはずだ・・・)久しぶりにPLフィルターの威力を感じたけど、やっぱりかなり暗くなるから、ぶれるね。

この川の近くの河川のヤブには、タヒバリ系の鳥が見え隠れ。

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あー、この辺の識別はわからんのじゃ~。ビンズイなのかな。セキレイのように、尾を縦にピコピコ振ってた。

公園では相変わらずエゾリスが忙しそうです。今日は仔リスと若めのやつがウロウロしてました。

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昆虫では、大きな森でシロトホシテントウが、さらに白くなって死んでたり

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マッチョで肉肉しい体型のシラミバエ系のやつとかいましたね。

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シドーっぽいのね。この肉肉しい腕で、わしっとしがみついてくるので、たいへん鬱陶しい。

クマゲラ探してたけど、クマゲラはおらず。でもそのかわりに

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ヤマゲラ。久しぶり!

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オオアカゲラも久しぶり!同じ木の上と下にいました。ところでオオアカゲラって

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究極のツリ目だったのね。

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秋めいた一週間

9月も後半になり、最低気温も10度ちょっとになった札幌の自宅周辺。動物の動きもだいぶ秋めいてきました。カツラの木の枯れた葉っぱの匂いを嗅ぐと、甘く焦げたカラメルのような、コーヒーのような匂いがしてきます。

さけ科学館情報によると自宅近くの真駒内川にも、サケが遡上しはじめたようで、家の近くの橋からもサケの遡上産卵が見られるようになったようだ。魚群の遡上数は、網走や斜里で見た数からしたらだいぶ少ないけど、やっぱメーター級の魚が泳いでるのを見ると、見ごたえがあります。自宅近くではありませんが、小樽の勝納川でサケ(シロザケ)の遡上を目にしました。

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PLフィルターがないので、少し見づらいですが、10個体くらいが見ることができました。

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まだ元気そうなオス。

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だいぶ役目を終えた感のある個体。しかし、必死に泳いでいます。・・・が、この2分後には

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ほぼ、お亡くなりの状態に。お疲れ様でした・・・。まさにスイッチが切れるように、力が抜けていくようでした。

こっちの動物も忙しく冬への備え。

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近すぎると、なんの動物かわかりにくくなりますね。これが少し引いた写真。

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エゾリスの夏毛です。公園のオニグルミやクリ、ミズナラの実を剥いたり食べたり埋めたり、忙しそうです。

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公園のリスはだいぶ人に慣れてしまってもおりますが、それでも忙しそうに走り回っていました。

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雨の合間には樹木にサッポロマイマイがくっついています。

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これらの越冬場所はどこでするんだろう。どこかに潜るにしても殻は邪魔になりそう。同じ木で変わったマイマイを見つけて、ちょっと悩ましいです。

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殻には線がなく、ヒメマイマイの線無しタイプにも似ますが、殻の形は、周りにいるサッポロマイマイとほぼ同じ、ように思うのですが見ているうちにゲシュタルト崩壊してきました。まあでも、殻口の大きいエゾマイマイではないようです・・・。軟体部の模様はよくサッポロマイマイで見るタイプです。サッポロマイマイだとすれば、こういうタイプ発生することあるんだなー。ヒメマイマイだとすれば、来年はマイマイの殻集めて、ゲシュタルト崩壊前に戻さねば。

しばらくいろんな生き物の識別に挑戦してみたけど、やっぱこういうイレギュラーあると、難しい!

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パツラ

5月14日、野幌森林公園でオタマジャクシの観察会をしてきました。観察させてもらっている池は、今年は順調な水量で、エゾアカガエルの幼生も生育はいい感じで進んでいました。

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順調な天候なら、良い感じでカエルになれるのではないでしょうか。たまに乾燥のひどい年は、干上がりかけてしまうので、ちと心配な時もあります。

オタマジャクシをすくって、一緒に取れた水生生物も観察してみます。

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森の中を歩いて、エゾサンショウウオの卵嚢も観察することができます。

観察会の終了後、コンクリート製のモニュメントにマイマイを発見。

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カメラが顔認証してた。 [ @v@ ] 微妙にホラーな顔なんですが…。1cm未満の小さなマイマイなので、普段はあまりしっかり見ないのだけど(大きいマイマイの稚貝だと、よく種類がわからないから…)これはもともと小さい種類の、

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パツラマイマイだと思います。

この森では、他に大型のマイマイのエゾマイマイ、サッポロマイマイ、ヒメマイマイあたりが見ることができます。雨の日や雨上がりの日は、こんなのを見てあるくのも結構楽しいですよ。

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