煮詰まったら散歩しよう

いろいろ煮詰まったので近所を散歩(11/6)。うちから一番近い、越冬幼生の出るエゾサンショウウオの生息地で、越冬中の様子を観察できれば、と見に行ってきた。

ツイッターでは

こんな感じで書いてたけど、実際はまず、水面から10分位観察をしてた。

動くものは、湧水の湧き出しと、たまに小型のゲンゴロウ類が泳ぐくらいでエゾサンショウウオの幼生が泳いだり動き回ってる姿は見えなかったから最終的にツイッターの内容になったんだけど実は、腐植層(リター)をすくい取る前に、水中をカメラで動画撮っといたんだ。

家に帰ってから動画見たら水面からではわからなかったけど、1匹、いたね…。

ツイッタつぶやきの一部訂正。

「水面からの観察では確認できなかったけど水中動画で腐植層の表面に、幼生がみられました。」

腐植層を少し深めに掬うと、幼生が捕獲できた。

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頑張って冬を越すのだぞ。

で、別の日(11/7)。これまた煮詰まって家の近くを散歩してきた。

大雪が残ってて着雪がはげしいけど、落葉しきらずに葉っぱを付けている木も多く、やや変わった雰囲気の景色になってた。この日はなんか適当に鳥でも見れたらいいなと思って歩いていたんだけど、出だしにいきなりヤマセミとニアミスして、おどろいた。あまりに不意打ちだったので、目で追うだけで精一杯だった。

ナナカマドの実がなっているあたりまで行くと、1シーズンぶりに聞くレンジャクの声。

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群れは数十羽単位だった。ヤドリギとナナカマドを行ったり来たり。今年も早々に食い尽くすのかな?

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結局レンジャクは、全部ヒレンジャクでした。黄色いのも混じってるとちょっと楽しいけどまた今度の楽しみにとっとこう。

ゆっくり歩き回っていると、少し素早い小鳥が目の前から離れた木に飛んでいった。茶色で、若干オレンジがあって。今シーズンにルリビタキを見たと身近な人が言っていたので、若鳥とかメスとかそういうやつかなと思って、念のため写真。

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遠いけど、引き伸ばせば多少はなんとかなる。

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あれ、ルリビタキって、こんなんだったっけ?

前に鳥をよく見に行っていた時には、こういうちょっと変な鳥を見たりすると、すぐに「これもしかして珍鳥なんじゃないの病」を発症して、周りの人たちには多大なご迷惑をおかけしていたんじゃないかと思うのだけど、さすがにもう、だいぶ年をとって落ち着いてきたせいか、「なんだかんだ言って普通種なんでしょ病」に置き換わってきた。

昔見たオジロビタキに雰囲気似てるなあ…、…いやいや、そんなわけない、そんなこと言ってノビタキとか、キビタキとか普通の夏鳥の変な模様の個体なんでしょ?って、思いながら図鑑を久しぶりにパラパラ見てたら、ムギマキっぽかった。

あら、身近では珍しい鳥でいいんでないの?

ちょっとあとになってから、ホクホクした気持ちになった。でもムギマキだったら黒とオレンジのやつが見たかったなー。

家に帰る途中、残念な自動販売機。

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茶化しちゃいけないんだけど、災害対応型の自動販売機なのに…。来年は冬も使えるところに置いてね!

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迷走中

今日は川のまわりです。完全に自分の守備範囲を超えている生き物たちなので、識別迷走中です。

その①

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予想 エゾハナカジカ

うちの近くでいるカジカ。どうしても「カジカ」止まりでその先まではなかなか調べない。前ヒレとか顔のトゲが識別点だったような…と無事に撮れたのですが、やっぱり問題発生。識別に使う「前鰓蓋骨最上棘」は調べるとこの個体ではほっぺたの先端が白いのがそれとわかった。

前鰓蓋骨最上棘が
ハナカジカは鈍く丸い
エゾハナカジカ鋭利

とはいえ、この個体のがとんがってるのか、丸いのかよくわからない…。しかも分布みると、エゾハナカジカは「日本海側を除く」北海道、サハリン南部…と書いてある。ん?札幌市南区は日本海側に当たるのかな…?たぶん日本海側だよなー。でも札幌は海ないし…とけっこうどうでもいいとこ悩んだりしてた。

結局、

胸鰭の鰭条数 ハナカジカ12~16、エゾハナカジカ14~16

で、この個体がたまたま12だったので

カサゴ目 カジカ科 カジカ属
ハナカジカ Cottus nozawae

ということだった。識別点が曖昧なまま、記録とっても厳しい所あるよね。ちょっと今度ちゃんと、エゾハナカジカ見てこよう…。

その②・今日のイチゴ

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予想 エゾイチゴではないイチゴ

やっぱり実のつき方って、同じ株でもいろいろあるんだね。葉っぱの辺縁のギザギザ(鋸)が目立ってたので、昨日、一昨日のイチゴと違うなーと思いました。結果、わからず。

葉っぱだけ見るとオランダイチゴ属のエゾクサイチゴやエゾヘビイチゴに似てるけど、実はオランダイチゴ属の形じゃなくてキイチゴ属のタイプ。で、数少ない手持ち資料ではキイチゴ属で小葉3で鋸歯のあるものが載ってなかった。

追記2016.8.18
北海道樹木図鑑だとナワシロイチゴが一番近そう

その③

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予想 クロオオアリ

大型の働きアリと小型の働きアリらしい。

これはクロオオアリとカラフトクロオオアリで迷って前伸腹節後背縁という場所がどこなのかを調べたりしたんだけど、結局腹部の毛の分布状態などから、クロオオアリでよさげでした。

ハチ目 アリ科 ヤマアリ亜科 オオアリ属
クロオオアリ Camponotus japonicus

 

始めてはみたものの、既にやる気ボコボコ状態の「かえれま◯」。これライフワーク定着させるには、もっともっと試行錯誤しないとあかんね…毎日コツコツやるためには種数が多すぎると、勝手に毎日反省してばかり。

今日も2種拾う予定で3種調べる感じでした。これでもきつい。だめだ、テーマ絞ろう^^;

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子を守るカメムシ

かえれま3に変更して動いてみました。散歩がすぐ終わってしまう…。

その①

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子供を大量に抱いたカメムシがいた。ハルニレの葉っぱに、いくつかこういう集団がいました。

予想 カメムシの仲間だけど、スコットカメムシではない何か

地味色のカメムシってイメージが残らないし、気にもとめてこなかった。よく見るとヘリのシマシマとか、胸部の斑点がオシャレ…のような、気がしないでもない…調べてみたら、種類はわかった。

カメムシ目 カメムシ亜目 ツノカメムシ科
ヒメツノカメムシ Elasmucha putoni

なんかすぐ忘れそう…

その②

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予想 クロスズメバチの仲間。

毛虫やら、バーベキュー場で肉塊をよく食べてるやつ。クロスズメバチから先まで検索したことがあまりない。顔の斑紋がポイントなのね。正面から食らってる写真でわかった。

ハチ目 スズメバチ科 クロスズメバチ属
シダクロスズメバチ Vespula shidai

背面だとクロスズメバチ系とホオナガスズメバチ系は見分けつかなさそう。。。

その③

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秋になるとエゾリスがよく来ている木。最近枝ぶりと葉っぱで、クルミ系というのはわかってたけど、なにグルミかはよく見てなかった。

予想 オニグルミかサワグルミ

クルミで名前聞いたことあるのがこの2種だけだっただけ…。結局、

クルミ目 クルミ科 クルミ属 マンシュウグルミの変種
オニグルミ Juglans mandshurica var. sachalinensis

ということだった。サワグルミは実が全く違う形なんだね。

さて、かえれま3やってみて、の感想

3種でも調べてアップするには多い。しかし散歩で未見種を3種見つけるのはあっという間。(結局今日も実際は13種調べてる)

歩くのをメインにしたいところなので、なんか難しいねえ。

番外

昨日の不明イチゴ

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実の変異は多少あれど、実の全体的な形やトゲから、
エゾイチゴとは別の種類。

北海道の図鑑には出ていないんだけど、
ナワシロイチゴが一番近いように思う。
ナワシロイチゴで調べると、北海道に分布するようなことが
書いているものもあるね。

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2016.8.14 お散歩・かえれま10

今年のハープソンのラストスパートは結局いろいろあって自宅待機にしてしまいました。いろいろ健康関係で引っかかることが出てきたので、身近で継続的に動くために、週5~7くらい、お散歩・かえれま10することにしました。家から出たら今まで確認できなかった動植物10種を、(パっと見でわかんなかったもの)写真を撮ってきて家で調べる。

今日は真駒内公園付近でやってしました。

その①

herabahimejyoon- (2)

ヒメジョオンだかハルジオンだか、あんまり気にしてこなかったやつ。でもちょっと違和感あったので葉っぱの写真も。

herabahimejyoon- (1)

予想はヒメジョオン。調べてみると、ヒメジョオンにはよく似てたけど、これだった。

キク科 シオン連 ムカシヨモギ属
ヘラバヒメジョオンErigeron strigosus

ヒメジョオンは葉っぱがギザギザだったのね。ちなみにハルジオンをハルジョオンと呼ぶのは間違いらしい。そしてヒメジョオンの他に、ヒメシオンという植物があるので、これも混同してしまいそう。

その②

kaojirohimehanabachi- (1)

kaojirohimehanabachi- (2)

予想 ハチ目のなにか。ミツバチが近い感じ?

これははっきりわからなかったけど、一番近そうだなあと思って見ていたのが

ハチ目 ハチ亜目 ミツバチ上科 ヒメハナバチ科
カオジロヒメハナバチAndrena hondoica

たぶんね。あってるのかわからないけど…。腹の模様、足の太さ、毛の生え方あたりは似てるように思います。

その③

kasumikame

予想 カスミカメの一種

これは厳しかった。「札幌の昆虫」でしっくり来るものもおらず。微妙な細長さ、微妙な大きさの小楯板、微妙な色。

結局調べてもわかったのは

カメムシ目 カメムシ亜目 カスミカメムシ科 の1種

まででした。

その④

kebuka-kiiro

予想 スズメバチの1種

毎回図鑑を見ては、ああ、○○スズメバチだった、という感じで、いつまでたっても野外で識別できない。この間、チャイロスズメバチが庭に出て、あまりに久しぶりに見たので、なんだかわからなかったのを反省。改めて調べて、胸部腹部の黄色い部分の分布状態からケブカスズメバチみたいだね。

ハチ目 スズメバチ科 スズメバチ亜科 スズメバチ属
ケブカスズメバチ Vespa simillima

その⑤

kinoko (1)

kinoko (2)

予想 キノコ それ以上はさっぱりわからない 芝生に生えてた 付近にはミズナラとハルニレの巨木

これもね、調べる前からうすうす感じてたけど、見た目なんとなくテングタケ系なんだけど、
やっぱりわからない。キノコは正直難しい。

菌界 担子菌門 の一種

その⑥

kitakurominoga-

予想 ミノガの一種

ミノムシはミノガの一種なんだけど、トビケラみたいにミノの形や原料で種類がわかるもんなんだろうか?調べてみると北海道の大型のミノを作るのはそんなに多くないみたい。傾向的にはミノで、分かる人には種類がわかるみたいだけど、自分では厳しいなー。キタクロミノガがジャストサイズで、作りも似てるけど、それでいいものなのかは不明。

チョウ目 ヒロズコガ上科 ミノガ科 の1種

その⑦

noraninjin (2)

noraninjin (1)

予想 セリ科の1種

いつもこれ系の花はハナカミキリがいて気がつく。ぼーっと見て、適当にセリ系とかシシウドっぽいとかそれで済ませちゃうけど、これはあきらかに小さくて華奢。調べてみると、やっぱり葉っぱなども種によって違うようだ。葉の密度まで考えると、違う部分もあるけれど、基本的な葉や花の形からこれでいいみたいだ。

セリ目 セリ科 ニンジン属
ノラニンジン Daucus carota

その⑧

urajiroezoichigo (2)

urajiroezoichigo (1)

予想 明らかなイチゴ。それ以上はわからないけど葉の裏が白いのあった気がするイチゴの仲間たちも、実がなってないとなかなか目が行かないね。調べてみたら、早めにわかった。とりあえず、食べても大丈夫そうなので今度食べてみよう。

バラ目 バラ科 キイチゴ属
エゾイチゴ Rubus matsumuranus
(別名 ウラジロエゾイチゴ)

追記2017.07.14:
花のある今時期に観察してきたら、エビガライチゴが生えていますので
エビガライチゴかも。

その⑨

koganeichigo- (2)

koganeichigo- (1)

予想 イチゴなんだけど…さっきのと違うな。その⑧イチゴの近くで、ツブが大きくて少ないイチゴを見つけた。葉っぱとトゲの感じも違うので、写真撮っといた。で、調べるとよくわかんない。
ってか、大粒の実と、よく見ると小粒多数の実が一個、同じ株から出てて、イチゴってこんな株内で実の形が変わるのか…?と混乱。

調べると、実の形の変異はある程度は発生する様子。でもこんなに形や数が変わるもんなのかね?イチゴと断定しないで、科内で別も再検討した方がよさげ。エゾイチゴの線もまだあるね。

バラ目 バラ科 の一種

追記:ナワシロイチゴでした

その⑩

Yezomaimai (1)

Yezomaimai (2)

あんまりしっかり見てこなかった、成長途中(だった)のマイマイ。

予想 エゾマイマイ

縞模様ははっきり。細かなスジも深め。貝の胴体が出るとこも大きい。エゾマイマイだと思うけど、もっかい調べてみた。結果、これでよいと思いました。

腹足綱 柄眼(マイマイ)目 マイマイ超科 オナジマイマイ科 Ezohelix
エゾマイマイ Ezohelix gainesi

さて、かえれま10やってみて、の感想

10種は多すぎた。毎日のモチベ的には3~5で精一杯かな。

毎日、カテゴリーを絞ったほうが良い。虫・植物・キノコ・貝…とバラバラにやると、図鑑やらなんやらと、調べるのが大変になる。主目的の「歩く」より「調べる」時間のほうがかかる。そのうち、身近な種類を調べ尽くしてしまうかも…。(特に冬)

こんな感じでした。楽しめたけど、体調の悪い日、天気の悪い日、どうなるんだろ。

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嘆きの道北2

天塩の海岸でトカゲとキャッキャウフフする予定だったのだが。あいにくの雨。浜の周りは工事。姿なし…。こんどまたリトライかなあ。

6月24日 稚内市抜海村 メッシュコード674174(抜海)

だいぶ北まで来た。ここまで来ると、どのトカゲがどう分布してるのか
よくわかんない。晴れてて欲しかったよー。

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6月24日 稚内市西浜 メッシュコード684105(稚内)

良さ気な崖斜面と池(沼?)。斜面の上を見ると…。

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ササ帯とシカ。これは…。そう、ダニだらけの環境だー。

登ればどんどん

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ダニーものぼってくるよ!脇の下あたりで、ボクと握手!…ってんなことさせんがな!

見つけ次第デコピンでふっとばす。あとでお風呂で確認したけど、今回は刺されなかった。よかった。30くらいくっついてたから…。

苦労して登ると、あんまり見たことない花。

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フウロとかの仲間だと思いますが、それ以上はなんとも…。

取り敢えず、近くの沼に向かってみると。

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タイヤのゴムだ。まぎらわしい!

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ん?シマヘビ(黒化型)だった…。

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しっぽフリフリしてお怒り中。

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オス、だろうな…。

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シマヘビ写真のキメ角度。

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背面の背骨よりの体鱗の何列かにはキールが見えます。ちなみにシマヘビの頭はどっち側にあるでしょう?

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正解は右側でした。鱗にもちゃんと方向がありますよ。しかし13℃強風でよく出てきてくれたな~。89.5cm、♂でした。

6月24日 稚内市声問 メッシュコード684106(声問)

ここまで来たのなら、会っておきたいコモチカナヘビ。見に来た場所には、生息しているのは知っている。しかしやっぱり今回はダメだ。いない…。

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落下して、ペチョって感じになっている鳥の糞に混じって、

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コモチカナヘビくらいの爬虫類がする糞はある。ここではコモチカナヘビ以外のトカゲは見たこと無い。けど、確定証拠には厳しいか!

チクショー

怒りと低温と強風に全身をうち震わせながら北の聖地を去らねばならないこの寂しさ。また来なければね。

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庭の環境

最近ネコとカメをひなたぼっこさせながら、庭の草を刈っている。雑草に混じってアスパラガスが細々と生えていたり、ラズベリーが根を介して、とんでもないところに出芽してたりして意外と草刈りも油断できない。

去年は手入れも特にせず、単子葉植物とスギナを生えっぱなしにしていたらバッタやコオロギ系の昆虫、ハエトリグモなどたくさんいたけど
草刈りしたらこの辺りは少し減った感じ。ハエやカも減った。環境によって生物相変わるよね。

ブルーベリーの花にはよくマルハナバチが来ていた。

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これはヒメマルハナバチかな?哺乳類みたいな毛並みだね。

4種くらい、マルハナバチだけで来てたっぽいです。(セイヨウオオマル、エゾオオマル、ヒメマル、コマルあたりかな)

庭も狭い範囲で日当たりとか、水持ちとかでいろいろなものが生息してるんだけど、ごくごく狭い範囲にこれがあった。

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超拡大状態です。少しずつ、倍率落としていきますね。

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ちょっとミルククラウンみたいですね。

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ぼちぼちわかるかな。

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ゼニゴケでしたー。

こういうところに目立つようになったのはナメクジ。正確にはコウラナメクジの仲間。雑草がなくなったせいか、庭で育てている作物についてしまうのとコウラナメクジ系は外来系のようなので結構捕ってしまっている。有機物の分解には役に立っているのかもしれないけど…。出会いも多いのか、交尾(?)してるの見つけた。(ナメクジは首の辺りだけどね)

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首のあたりに半透明の何かが出てる。

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ナメクジやマイマイは雌雄同体のものが多いといわれるけど、状況によって雄になったり雌になったりするのね。交尾器を相手に刺すんだって

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そのあとは何が何やらよくわからなくなったけど、双方刺したように見えた。

あと、コウガイビルの仲間も見るようになった。種類はよくわかんないし、外来種かどうかもわからない。北海道に来てから、ほとんどコウガイビルは見ることがなかったので珍しいのかもしれない。

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ネットで調べると、小樽でオオミスジコウガイビルの記録はあるみたいだけどたぶんオオミスジコウガイビルじゃないね、これ。スジ1本だし。在来なら少し増える方向に持ってったらコウラナメクジ食べてくれるかな。体切ったら増えるのかなー。

コウガイビルは、ヒルの仲間とよく勘違いされてしまうが、ヒル(環形動物)とは違ってコウガイビルは扁形動物。血を吸うことはなく、腹の真ん中あたりで獲物を丸呑みして生活してる動物だ。

しかしこれにとても近い動物がいる。しかもかなりの知名度。コウガイビルは、陸生のウズムシ。これが海生のウズムシとなると代表的なものでヒラムシ。そして淡水性のウズムシとなるとプラナリア。プラナリアは有名だね。コウガイビルはいわば、陸生のプラナリア。(逆に言えばプラナリアは淡水性のKGBってことになるな)

「コウガイビル お食事」で動画検索するとなかなかインパクト大な動画に当たるので、興味がある人は探してみるといい。

最近、教えている専門学校の水槽のひとつからプラナリアを分けてもらってきた。

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ツイッターなどで流したら、アメリカツノウズムシっぽいって意見貰った。よく似てるね。そしてまあ、そうだろうけど、外来種だね。

初めてプラナリアを見たのは、友人の渓流水槽の砂利の隙間で見つけたものだった。あと、北海道でカエルのオタマジャクシイベントの時にちょくちょく捕まる、キタシロウズムシと思しきプラナリア。それと、サンショウウオやエゾアカガエルの卵にときどきついてる、種類不明のプラナリア。

野生で見たものは、冷たい水に生息してて、家に持ってきてもいつの間にか溶けてなくなっていた。だから、温度管理難しいなあ…。というイメージがあったんだけど、もらってきたプラナリア(アメリカツノウズムシ?)はとても強いな!レバー入れれば、吸い付いてるし、赤虫入れたらよく食べるし、室温でOK。自ら切れて分裂しだす始末。これは頼もしいが、水槽にいたら増えて大変そうね^^;

駆除に関するサイトを見るとプラナリアホイホイなるものを作ったりしてた。これ、野外のプラナリアも取れるのかな。

プラナリアをキープしてわかったこと・明らかな負の走光性がある。光が当たると逃げ惑うので、かなり光が嫌いだね。こういう習性があると誘導できて面白いね。

ちょっと調べてわかったこと
・学習能力がある
・記憶を共有する

これが非常に面白かった。
記憶は脳の外にある? プラナリアの実験からわかったこと

身近な動物からいろいろ調べてみるとやっぱり生き物って面白いよね。

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帯化

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今回は5月25日に行ってきた出張後のフィールドの記録です。(※ハープソンの地図のメッシュ番号はこの地図で確認しています)

出張は道東でしたが、暑い日と寒い日にあたって、しかも安物のレインウェアで蒸れてクラクラになった。「ササやイバラでどうせ破けるし…」という考えで、レインウェアの価格ランクをおもいっきり下げるとただでさえ少ない体力を、ガリガリ削られる結果になった。何度か繰り返してしまっているこの問題、二度と繰り返さないようにしよう…。

出張の仕事の帰り道、少し生き物を見てきました。

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わりと久しぶりに見た、オドリコソウ。庭で雑草取りでヒメオドリコソウはよく取ってるんだけど、ヒメの方は、なかなか強い雑草で、調べてみるとヨーロッパ原産の移入種みたいだね。

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あとで食べた、ニリンソウ。この花のは取らなかったけど、これは緑色の花してる通称ミドリニリンソウ。原因は変異だとか、病変だとか、諸説あるみたい。

一番インパクト強かったのはこれ。

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2つのセイヨウタンポポの花がくっついてる。こういうの、専門の言葉があって「帯化」というみたい。「帯化」は最近だとこんなニュースもあったね。
ベーコンが巻けないじゃないか・・・北海道で巨大アスパラガスがドーンと生えてきた

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茎も2本分の太さだ。あとで考えたら、折って中の空間がどうなってるのか見てみればよかった~。1_1 (5)

花は不気味なんだけどね。

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エゾハルゼミも良く鳴く季節になりました。アルビノのエゾハルゼミだよ。…と言うのはウソで、羽化したてです。

ではハープソンの方、行っときましょう。

5月25日 北見市本沢 メッシュコード654365(花園)

北見市に住んでいた頃、よく観察に行っていた山に入ってきました。

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まだ雪が残ってましたね。さすが道東。夏タイヤで走るのは問題なかったけど、道を雪が覆ってたら山に入れなかったかも。

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この山のエゾサンショウウオの卵嚢は綺麗なのでとても良い。環境が良いのね。もう、7~8年は見てなかったから、ちょっと場所が壊れてないかとか、乾燥してないかとか心配だったけど、大丈夫そう。でも少し浅くなったのと、落ち葉が少ないからか、エゾアカガエルの幼生が全くいない。たぶん原因はこれ。

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エゾサンショウウオの越冬幼生。おそらく食い尽くして、エゾサンショウウオの新生幼生の出待ち中。前は水場がもう少し深くて落ち葉も多かったから、エゾアカガエルの幼生も隠れ場があって少し混獲できたんだけどね。

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6cm級の立派な越冬幼生でした。ここにはエゾアカガエルの幼生はいなかったけど、別の水たまり(同じエリア)で無事に、

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エゾアカガエルの幼生を確認できました。とりあえず抑えておく基本2種を確認して幸先良し。幼生の周りの白い点々はカメラの補助光ね。

5月25日 陸別町 メッシュコード654325(釧路川上)

この辺の林道を車で走っていたら、排水桝のなかに取り残された個体たちがいた。

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綺麗に赤い、エゾアカガエルの幼体。産卵に来て取り残されたというより、春に活動開始してから落っこちた感じかな。とりあえず救出。

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ぬ?!一瞬キタサンショウウオにも見え、

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一瞬ハコネサンショウウオっぽくも見えたものの、ガリガリにやせたエゾサンショウウオでした。繁殖にやってきたものの、排水桝から出れなかったのね…。とりあえず、救出。頑張って生きて下さいな。

5月25日 北見市上仁頃 メッシュコード654366(上仁頃)

田んぼが見えたので、上仁頃小学校あたりで停車。周りを歩いてみたけど、両爬なし。引き上げようとしたら、一声だけ、ニホンアマガエルが鳴く。10分位、スマホで録音しようと粘ったけど、その後鳴かず、徒労に終わってしまった。証拠がとれなかったので、参考記録。

5月25日 北見市常呂町字吉野 メッシュコード654377(日吉)

道路で突然、ニホンカナヘビが横切った!シルエットだったけど、尾が長い華奢なトカゲだったので間違いはないと思う。…けど、自分の作ったハープソンのルール。撮影や録音出来ていないものは参考記録。

ヒグマが横切った時はドライブレコーダーに写ってたけど、今回は早すぎと小さ過ぎで、きっちり写ってなかったよ…。仕方なく環境状況写真。

RIMG5103

この周り探したけど、カナヘビ見つからなかったな。ひとことで言うと、開けてて本州ならカナヘビいそうな環境でした。あとで、地点確認のため、、見つけた周囲を衛星写真見ていたら、なんか面白いものが写ってました。

名称未設定 2(google mapsを利用表示)

「ところ」って書いてあった!

5月25日 佐呂間町字仁倉 メッシュコード664307(浜佐呂間)

道路で「うにょんうにょん」してる物体を発見。ああ、ついにヘビか…。とおもいきや、道路に転がっているゴムひもだったりすることも多い。しかし、明らかにうにょんうにょんしてる。車停めてダッシュして捕獲!

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自分のハープソン2016初のヘビ、アオダイショウ。うすいろグリーンと言った感じの綺麗な色だね。道東だから、ハッカになぞらえてミントグリーン?144cmのかなりな立派な個体でした。気温21℃で、風もかなり強かったのですが、たまたま目の前を横切ってくれたので、拝むことが出来ました。

G31A8336

リリース前の一枚。結構怒らせてしまった。久しぶりのアオダイショウの筋肉はしなやかで力強かった…。リリースしていると、100m位先で、うにょんうにょんしてる。しかも動きが早い。やばい。久しぶりの100mダッシュ。息も絶え絶えになって捕まえてみると、

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かなり薄い縞のシマヘビでした。ダッシュで吐きそうなので、ちょっと袋に入ってもらっていて、ひとやすみ。

回復してから個体を調べさせてもらいました。101cm。シマヘビにしては良いサイズ。ダッシュしなかったら、逃げられてただろうな…。ダッシュしてよかった。

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カメラのレンズが気に入らなかったのか、やたらとレンズを咬みついてきた。掴んだりいじったりすると、シマヘビはやっぱりアオダイショウより筋肉少なくて非力だな。

5月25日 佐呂間町字幌岩 メッシュコード664317(サロマ湖東部)

思い切ってサロマ湖畔までやって来ました。キムアネップ岬という所周辺ですが、汽水湖のサロマ湖と道路挟んだとこにある水たまりで、昔エゾサンショウウオを見たことがあったので、やって来ました。

過去の場所で確認すると、水たまりはヘドロ臭がして卵嚢もない…。あー、ダメかなーっと思ったけど、よく目を凝らしたら、

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あ!これはもしかして…。デシカメの光学倍率を目一杯伸ばしたら、証拠写真程度には撮れた。

名称未設定 1

エゾサンショウウオの幼生ね。まあでも、これじゃ消化不良なので、
すぐ近くにあった湿地を探してみたら

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ちゃんと証拠写真残せました。エゾアカガエル幼生と、エゾサンショウウオ幼生。しかしこのエゾアカガエル幼生、瞳孔が開ききってるな・・・?取るときにダメージ与えたつもりはないんだけど、なにか障碍を持っているのかな…。

5月25日 佐呂間町字富武士 メッシュコード664306(佐呂間)

行こうと思っていたポイントをほぼすべて回ることが出来たので、札幌に戻り始めた矢先に、道路にアオダイショウの死骸が落ちてました。

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轢かれて死んでた。146cmの、こちらも大型の立派な個体。今回はこれが最後の両爬でした。帰宅途中で急いで回ったわりには、記録も色々取れて良かったかな。(しかしヘトヘトである)

また、機会があったら、道東を回ってきたいなー

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Twins ふたご…?

雪がまだ時おり降っている札幌ですが、積もった雪はほとんど消えて、春は確実に進んでいますね。無事にエゾアカガエルの卵塊も見ることができ、今年の両爬は2種類みれました。3種目はツチガエルかヒキガエルあたりになるのかな?(移入種だけれども)

今年の、初見だったエゾサンショウウオの池を見てきました。基本的には警戒心強いので、水草に潜り込んじゃうんだけど、ぼーっとした個体は写真撮りやすいね。

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そしてこの池にも、今年の初のエゾサンショウウオの産卵が見られました。

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とりあえず、産卵があると写真を撮る習性のある自分ですが、撮った写真を整理していて、今回は面白いもの見つけた。自分としては、かなりスゲーレアもの見れた気分なんだけど、一般的に価値があるものなのかどうかはよくわからない…。じつは上の写真にすでに面白いもの写ってるんだけど…。

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これだ!おお、すげえ!生まれて初めて見た!、と思う…!

アップにしてみると

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これ。ひとつの卵膜のなかに、2つの胚が!

後ろの卵の胚がたまたま位置構造的に同じ卵内に入ってるように見えてる(アーキテクト)のかと思ったけど、別カットの写真から抜き出しても

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やっぱ同じ卵内に2つ胚がある…。

これ、実は写真撮ってるときには全く気付いてなくて家で写真整理してて、気が付いたのね。鶏の卵でいう、ひとつの卵に2つ黄身が入ってる状態。お得感あふれる幸せ卵だね。

鳥の卵では、2つの胚が排卵された後に同じ殻でくるまれてしまうことで双子卵ができることがある。(二卵性双生児)いろんな動物で胚が分裂中に2つに分かれて双子になることもある。(一卵性双生児)

このサンショウウオの卵は分裂前の胚が2つ入ってるので二卵性の卵なんだろうな。両生類の卵がメスの体で出来上がっていく過程がよくわからないので、これ以上のことはわからないけど、とにかく面白いもの見た。一度の産卵の子供たちをすべて双生児的に言うなら、サンショウウオなんて百卵生百生児みたいなものなんだけど、1卵に2つの胚が入ってる両生類の卵は初めて見たよ。

近日中に、この卵のその後を見に行きたいけど、たぶん、この卵嚢の周りにほかのサンショウウオが卵産みつけてどれがこの卵嚢だかわからなくなってそうだ。

エゾアカガエルとエゾサンショウウオの産卵は、フキノトウが出て少しすると始まるイメージだけど、産卵開始後に出てくる花たちも増えてきた。(いわゆるスプリングエフェメラル)

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エンレイソウや

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キバナノアマナ(かな?)

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エゾエンゴサク。このあたりが池の周りの常連の花。ほかにミズバショウも一部、花をつけてきています。

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シマエナガも巣材を運びながら忙しく飛び回っています。

そして私は、出たり休んだり、それなりのペースで生活しています。とりあえず、いきてますよー。あ、そうだ、あさってからハープソンの期間が始まりますよー^^

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黄色い鳥と赤い鳥

冬になると、いろんな意欲がダウンしていきますが、たまにいい感じの鳥を見てもカメラを持っていない。今年はレンジャクも、キレンジャクよりヒレンジャクのほうが多めに見えて、撮っときたいなとカメラを持ちだしたものの、カメラを持っている日はいないという日々。いまだ今シーズンはまともなレンジャクを撮ってないですね。(撮りに行っていないともいう?)

ヤドリギとか、実らしい実ももう無くなっちゃったから、春にちらっと見れたらまた来年かな。例年、市街地のナナカマドの実は売れ残っていることが多いのだけど今年は早々にみんな食べられてしまった。

今年は道央でギンザンマシコがパラパラ出ていたみたいね。ギンザンマシコのせいかな…?

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珍しくカメラ持って出てた。ラッキーの図。

ギンザンマシコは、すごく久しぶりに見れた。網走で10年位前に樹冠をパラパラ飛んでる姿見ただけだったから、結構嬉しいね。

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食べるだけ食べたら、やっぱりいなくなっちゃったね。

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氷点下始めました

初雪も降った。今夜は氷点下。ぼちぼち生きています。紅葉もほぼ終わりましたが、近所の公園で最後の楽しみ。

サルナシ。樹に雄と両性があるので、春から両性樹を探してたんだけど、意外と少ないんだよね~。

近所の公園散歩で、実がなってる樹を発見。数年前に食べた時の美味しさには、今年は敵わなかったなー。来年は庭で収穫できる予定なのだけど、うまく育つかな。

今年は夏頃から、少しだけ植物見ています。頭のなかに植物の系列がまったくインプットされていなかったから覚えるの、むずかしいね。

ヘビヌカホコリを以前見たというポイントに連れてってもらったら、まだヘビヌカホコリ(たぶん)のこってた。

相変わらずおもしろい形だね。幅7~8mmくらいだったかな。1週間前の情報だったのに、まだ残ってることに驚いた。

移動中の変形菌っぽいのも。カビかも…。わからん!

このへんで青く輝くという伝説のダンゴムシを見たとの目撃情報もあったけど、この日見たダンゴムシは普通のやつばっかだった。

よかった…。病気のダンゴムシはいないんだ…。(ダンゴムシはイリドウイルスの一種の感染末期で青くなるんだそうだ)

代わりにオオヒラタシデムシが緑っぽい色してた。

うまく撮れなかったけど結構緑っぽく見えてた。

いままで黒い昆虫だと思ってたけど、光の具合で緑に見えるときもあるのかな。個体差かなー。

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