雨のハープソン・春

ハープソンの期間、道内は寒くて雨(雪)模様で、思わしくない天気の日々が続いていましたねー。両生類はなんとか卵は産んでくれているので、出掛ければ観察することはできるんだけど、出かける気持ちを天候に折られちゃった人も多かったのではないでしょうか。

第二期(夏:6/30-7-9)は天気が良くなることを祈ります!

自分のハープソンの期間の動きは、以下のような感じでした。

4/30。
雨。寒い。釧路のフィールドにひき続いての荒天。

この日は、恵庭公園で北海道エコ動物自然専門学校の野生生物コースの野外実習。限局的な環境だけど、止水や流水のある環境差と生き物を見て歩いて、季節のものを擬似ガイドしてもらう内容でした。

学生さんの力も借りて、無事にエゾアカガエルの卵塊も確認。思いがけないものもちょっといたりして、良かった。今度は暖かい日にゆっくりやりたいね。

家への帰宅途中に雨で出てきたエゾアカガエル成体を発見。車通行量が多くて、車止められずに写真撮れず。残念ながら参考記録。

この件で気分的に不完全燃焼を起こしたので、帰り際の山に入ってエゾサンショウウオを掴む。(産卵待ちのオスを発見)掴んだ肌がすごくスベスベになる。ハンドルを持つ手がスベスベで運転しにくい。サンショウウオの粘液を顔中に塗れば、お肌スベスベになることは間違いない。ただし何か別の衛生的な問題のあるものもたくさん顔につきそう。プルンプルンでもモチモチでもなく、ただひたすらスベスベになる。

5/1・2
なんだかダウン。イベントと、授業の下準備。外はどんより。少し雨。

5/3。
雨。寒い。この日は、滝野すずらん丘陵公園で、エゾサンショウウオの卵を探そう!のイベント。イベント報告はこちら

晴れて、ぽかぽかの陽気でできたら最高なので、来年はてるてる坊主大作戦ですな。

次回の授業のために、産みたてのエゾアカガエルの卵を探しに夜に山に入る。結果、幽霊疑惑が発生。

5/4・5。
どんより雨。寒い…。5/7の実習のためにエゾアカガエルとエゾサンショウウオの幼生を探す。しかし、全く孵化していない。泣きそう。寒いから、卵の中身の成長自体も遅れてるみたいだ。

実習のスケッチのモデルが見つからず、泣いた。全米は泣いてくれなかった。

5/6。
雨。寒い。そろそろ「GW」にキレ始める。

ゴールデンウィークってよォォォ…。『ウイーク』ってのは、わかる・・・ スゲーよくわかる。だいたい休みが1週間くらい続くからな・・・。

だが、「ゴールデン」って部分はどういうことだああ~~~っ!?金色だろーが!太陽出て輝く金だろうがァーーー!ナメやがってこの雨雲、超イラつくぜェ~~~ッ!!雨降ったら金だろうがなんだろうが人間、引きこもるじゃねーか!晴れるもんなら晴れてみやがれってんだ!チクショーーッ!

どういう事だ!どういう事だよッ!クソッ!雨のゴールデンって、どういう事だッ!ナメやがって、クソッ!クソッ!

心中お察し下さい。良い子のみんなはこんなこと思っても口には出さないようにねっ。ちょっと心のなか暴れてスッキリ?したかも…。

で、この日は再び滝野すずらん丘陵公園でイベント。

今回は共育フォーラム、滝野すずらん丘陵公園、北海道爬虫両生類研究会の3者で協力して、滝野でハープソンをしました。

自分はとても、「企画」や「進行」が苦手です。このへんに特に自信がないので、講演とかの時にはよく自宅リハーサルするんですね。しかし今回は、共育フォーラムと公園、とても心強いバックアップ。フィールド観察に、そのあと両生類の観察結果を検討する時間を設けたり。雨の中、参加してくれたみなさんも、色々楽しめたんじゃないでしょうか?

野外では、

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ツチガエルの越冬幼生。7cmちょいあります。泥の中で寝ていたようです。

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かなり綺麗な状態のエゾサンショウウオの卵嚢。下はヘドロ状でなく、質のいい枯葉メインのリターなので、卵が綺麗なままの状態なようです。

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エゾアカガエルも安定した産卵。5/3の子供イベントとは違う方面を探してみたのですが、意外にサンショウウオの産卵があちこちで見られます。でも「観察のしやすさ」はかなり厳しい感じかもしれない。

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エゾアカガエルの成体も水中の泥の中から発見しました。たいへん痩せておられます。婚姻瘤(こんいんりゅう)があったのでオスですね。命削って繁殖しているようです。

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コオイムシ類も取れました。

滝野すずらん丘陵公園は、固まった範囲に違った環境があるので、「環境の差」を観察するのには色々やりやすいですね。水の生き物でも、流水・静水・止水の生き物、止水でも深い止水・浅い止水の生き物、いろいろ観察出来ます。

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あと、管理棟などもあるので、講演的なことや、生き物を見たあとのまとめなんかもやりやすいんですね。

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ナメコみたい。キノコは全然識別できないので、ナメコっぽいねー、と話していたんだけど、この朽木は昔、ナメコ栽培のホダ木だったらしく、本当にナメコだったのかもしれない。

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わからん。綺麗なキノコ。

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わからん!絵の具をこぼしたような、多分菌類。

5/7。
やっと晴れ・やや強風

ハープソン最終日だけど、予備日的に設定した月曜日なので、参加者は多くないかも。そこで晴れてくるとは、なんたる呪い。

円山動物園に用事があって出かけてきたのですが、園内で個人的な大事件が!

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ヘビヌカホコリ(たぶん)!!憧れ変形菌じゃないっすか!「そのへんにある」というまやかし文言渦巻く身の回りにありながら一切その姿を見たことがなかった変形菌。子実体なのに、キノコっぽいフォルムを全くしていない屈曲子嚢体タイプの変形菌。

園内に転がっていた朽木の下。爬虫両生類館のヌシ、H氏の「このへんの樹の下にエゾサンショウウオが越冬してたことあるんですよね」のヒトコトとともに繰り出された「神の蹴り」によって
転がった朽木の裏には、そんなドラマティックな生き物が転がっていたのです…。

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手にとって見れば、こういう状態でして。

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寄って撮れば、まるでプレッツェルですね。

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ヘビヌカホコリのすぐそばには、身が黒い小型のマイマイが隠れてました。小型種なのかな。結構平たい。

ハープソン2013・春
個人調査エリア:5エリア(恵庭・島松山・定山渓・無意根山・札幌)、
別チームでの調査エリア:(清田・大楽毛・山花・遠矢)
個人確認種:2(エゾサンショウウオ・エゾアカガエル)
別チームでの確認種:+2(キタサンショウウオ・ツチガエル)

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3年前の幽霊

滝野すずらん丘陵公園のイベントのあと、実はハープソンも同時進行中なので、うちの裏山のある無意根山エリアの様子を見に行って来た。自分の住む定山渓温泉地区も大変春が遅れている。道路際にはまだ雪が残っています。桜?なにそれ?この硬い蕾、いつ咲くんですか?1週間前に、調査で行った東北南部はすでに葉桜になろうとしていましたが…。

さて、裏山ですが。気温0℃、みぞれ降ってます。道路以外には、しこたま雪が残っていて積雪は50cmくらいあります。いつもGW後くらいにエゾサンショウウオの産卵が見られる沼までやって来ましたが、

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かろうじて水面が見え始めた状態です。春はまだまだ遠いようです。

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しかし1.5mほど下に、何か発見。

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は…び、びっくりした。エゾアカガエルの卵塊だわ。こんな状態の沼なのに、エゾアカガエルは頑張り始めてたんすね…。いやあ、ちゃんと沼の中も見ててよかったー。こんな季節遅れてても、産卵はあるもんだな…。侮れん。

もしかしたらと、付近も覗いてみる。

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あーあー

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あったよ…。エゾサンショウウオの卵嚢も1対。良さげな倒木の下に産み付けられてる…。いままで雪解け具合で、産卵を見に行ってたから、こんなに早く産んでるとは思いもよらなかった。

ほえー。

で、写真からも分かる通り、卵嚢まで7~8mくらい距離があって近づけてません。コンデジと強力電灯で頑張ってもらってなんとか…。

で、写真を撮っている姿は、大変「不審者」なわけです。熊が徘徊する沼を、夜に一人でぼーっと見てるやつがいたら、ヤバい人であるのは高確率でしょう。というか、普通の人であるわけがありません。

しかし、その不審者を見つけて声をかけてくれる人が稀にいるんです。めったに車通らないところなんだけど、自分の姿見つけて車停めて、「おーい、大丈夫かー」と。大変勇気のいる行動ですね。声を掛けられる方も、実は肝をつぶしているのだけども…。

サンショウウオの産卵の観察してますー。ご心配かけてすいません!って、「怪しいものではありません」アピールすると、「ああっ!あんた!!何年か前も沼の中に浸かってた人!!」

3年ぶりの再会でした。3年前は、自分が沼に浸かってサンショウウオの産卵の写真撮ってました。夜中に。3年ぶりの思い出話をちょっとしました。

「あんた、沼に入って自殺すると思った!いや、幽霊だと思った!」

あははは、ごめんなさい。毎度毎度…。自分も実はこんな山の中で人間に会うのが怖かったんですけど…、とは言えなかった。本気で心配して声かけてくれたんだもんね。声かけてくれたお兄さんは、山の上にある施設の管理の方みたいです。まず人に会う所ではないから、怖いし心配になっちゃうよね。

2日前にも、うちの管理人のおばちゃんに夜、こんばんは~、と声をかけただけでものすごく驚かせてしまった。

普通に声をかけただけなのに驚かす、「いきなり声かけんなよ!」と逆ギレさせる、「闇に紛れているの?」と存在の薄さを疑われるなど無駄に人を驚かす才能を持っているようです。そして、この才能が対人関係にいい方向に活かされた例は未だにありません。

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雪解けはひきこもり解除の季節

毎年毎年、冬は引きこもりがち。今年に至っては雪が振ってから出たフィールド回数は片手で数えられる程度。だから雪解け始まって、好きな生物群が現れ始めると一気にテンションがあがってしまう。で、毎年上がりすぎて5月病を迎えるパターンなので、クールに春を迎える予定。

腐海の森と王蟲的な雰囲気
珍しくクリックで拡大する画像

春は家の中から始まる。越冬して外窓に張り付いていたショウジョウバエが動き出す。部屋の中でも、スコットカメムシが歩き出す。今年はこの人にも会いました。

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ヒメマルカツオブシムシ。最初はチビタマムシかと一瞬思ったけど体型違うし、うちの中に出るわけないと思ったので、室内害虫あたったらみつかった。なんかこのやり取り、うっすら記憶に残ってたので、去年のtwitter見たら、同じく騙されてた。

家の中にチビタマムシきたー!って少し喜んだけど、ヒメマルカツオブシムシだった…。な、なにか食害に遭ってないかな…?
2011年5月29日 – 11:56

でも、去年も今年も1匹のみ。うちが発生源ではないみたいなんだよね。近隣の部屋で大量発生中なのかな…。
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実は明日から少々出張。タラノメを楽しみに成長を待っていたのだけど、今年はちょうどいい時期に留守にしてそうな感じ。多分、出てる間に狩られてしまいそう。

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で、今年もうちの近くでは無事にエゾアカガエルの産卵が始まりました。中のほうが受精してないっぽいけど、良い感じの卵塊が7つ+。帰ってきたらエゾアカガエルの鳴き声の録音しよ。

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エゾサンショウウオも同じ日に産卵開始。

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メス待ちの待機オスは見かけられるほど、また多数の個体が現れていないけど。

こちらは3対。あとは一気に増えていくことでしょう。

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で、もう一つ、好きな生き物が現れた。雪解けで現れた、雪の下にあった朽ちかけの倒木の上。

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ツブツブした微細なもの。変形菌(粘菌)。多くの種類はもっと暖かくなってから動き出すのだけど、一部は「好雪性粘菌」と言われて、雪解け時期に見つかります。3年前に見つけて以来、久しぶりで結構嬉しい。この記事で最初に使った写真は、この変形菌とそれを食べに来たトビムシ達です。

トビムシが主に食べていたのは下のような状態の変形菌。

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移動体から子実体になり始めたブヨブヨのものに集まってきていました。ここから変形菌は形を変化させていきます。

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軸(柄)が出来上がりました。こういうランプみたいの、いいよね!

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カミキリが発生した穴の奥にも変形菌。イイダコの卵みたい。

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徐々に形がしっかりしていきます。

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子実体の上の方が熟し始めて色づいてきます。

d_slime_pinkumijyuku (2)

雪解け水が常にかかっているので、妖しい感じ。

d_slime_pinkumijyuku (3)

この状態では、そんなに子実体の形が一様でないようにも感じます。融合してたり、かなり自由な感じ。

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この色になると、だいぶ形も落ち着きました。個人的にはこの辺りの色も好きです。

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素晴らしい!雪解け時期の王にふさわしいとは思わんかね?

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完熟するとこうなるみたいです。金属的な光沢が発生して、若干の青み(紫?)があります。種類は、結局わからないんだけど、ルリホコリ系の変形菌ではないかなと思います。

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一部のものが胞子放出状態になってパサパサしてきます。

K_z

胞子を撒き終わったか、胞子を撒けなかったか、どちらにしても使命を終えた感じの子実体。

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志しなかば(?)で力尽きたのでしょうか?周りのさらに小さなツブツブはトビムシのフンと思われます。

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トビムシもよーく見ると、光沢がある。

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横から見ると、なかなかファンタジーな形しています。トビムシ類はトビ「ムシ」と名前がつき、足も6本ですがやや昆虫とは離れた分類位置にいる生き物のようです。

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真上から見ると甲殻類っぽいです。で、よく見たら右側に別種の大型の黄色いトビムシいたんですね。微小生物、ファンキーで面白いです。爬虫類ももう少しで会えますね!

微小生物の写真はピントがかなりきついです。息止めて、姿勢無理して、雪に埋もれて、だんだんハイになっていきます。

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そのへんのモノ

雪もだいぶ減りました。半年ぶりのちゃんとした歩きフィールドです。

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例年ならぼちぼち、カエル活動開始時期なので、うちの近くで一番早くエゾアカガエルの産卵が始まるところに寄ってみました。

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TARAもまだまだ。タラでいいんだよね?コレ。ちょうどいい頃に残されているか、それが一番問題ですな。

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池…いやむしろ沼だけど、だいぶ表面が開放されてきました。印象的にはすごい水量増えてる。そしてまだ「解ける予備軍」の残雪量も多い。産卵に影響あるかなー。

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肝心のカエルなんだけどエゾアカガエルが3匹ほど、水面に浮いてるのを見ました。おそらくオスですが、まだ鳴く気配ありませんでした。上の写真は、カエルの卵…になるはずだったモノ。何かの理由で水中で死んだメスのお腹からはみ出てしまった卵になるべきだったものが水を吸って膨らんでるもの。

ずーっと待ってたんだけど、一度引っ込んだオスは、出てくることはありませんでした…。まだ繁殖に必死なシーズンではないので、仕方ないか…。正月のオオサンショウウオ&ツチガエルから数えて今年の両爬3種類目。

カエルは諦めて、好雪性粘菌を探してみるも、こちらも見当たらず。

周辺にあった、変わったもの(?)を写真撮ってフィールドリハビリ終了です。

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ササのマクロ。キレイダネー。

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枝に黒いブツブツ。粘菌(変形菌)かなと思って近寄ったけど、

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なんか違う…。表面ボコボコしてるけど、なんか違う。

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コレは地衣類なんですかね。不思議なものだらけですな。

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エゾシカの樹皮はぎ&ツノ研ぎかな?他にもたくさん哺乳類の痕跡がありました。

アライグマの足跡とか
アライグマの足跡とか
アライグマの足跡。

やっぱ両生類集まってくるの待って巡回中なのかな。

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ラストはこれ。キクラゲの類だなこりゃ…。林道に除雪ブル入ったところがあって枝が折れてて、そのへんに落ちてた。キクラゲいいな。キクラゲの入った冷やし中華食べたい。

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気になる上空

はかどっても終わらない事務仕事は、持ち出すに限る。いつもだと、喫茶店に寄生させて頂いて読み物、書き物、調べ物、企画の殴り書きをしている。

今朝は、なんだか朝のうち、気持ちいい薄曇り天気だったので、裏山に行って車内で持ち出しの仕事をしていた。

それほど山奥まで行かなくても、見晴らしのいい小高い丘がある。夏はヨタカがやってくるところなので、お気に入りの場所。この丘の先は雪崩れそうなところがあるので、ちょっと先に進むのは怖いかな。

冬は実りの少ない森なので、ほとんど鳥を見かけることはないんだけど、車内で書き物をしていると、ピーピー鳴く猛禽の声が聞こえてきた。

トビすらもほとんど見かけないところなので、珍しいなと思って見ると、クマタカだった。

久しぶりに見たけど、でかいなー。なんも生き物が目につかない冬山だけどこの巨体を維持できるだけの生き物(餌)は住んでいるはずなんだよね。

鳴かんかったら、気付かなかった。眼福でした。

…で、そのあとはクマタカの出現が気になって仕事が手につかなくなっちゃったので、結果的に良かったのか、悪かったのか…?

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握手

いい天気の中、ようやく散歩するくらいの時間ができました。

カメラ持って外出たの、今年まだ2回目。なんてこった!

厳冬期に道東、とも考えていたものの、ズルズルと内業に追われるうちに2月も終わりに。ちっとは冬らしいもの、楽しそうなもの見ないとね。

今シーズンで初めてオオワシ見たような。

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すごく遠かったけど、楽しそう(?)でした。本人たちは必死だと思いますが…。握手して仲直り、とはならんですよね。

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急転直下

ブログを見ると、最近仕事っぽい報告しかしていない気がする。ちょっと書こうとは思っていたけど、なかなか外に出ていないのでネタがないのだよね。良くも悪くもネタができたのでここ1週間ほどの書いておこうと思います。

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円山動物園で、来年の巳年に向けたヘビのイベントが両爬館で始まっています。そちらを見に行って来ました。普段よく隠れているヤドクガエルが珍しくガラスにくっついて登ってました。

写真の展示もさせていただいていますが、一般から募っている「愛蛇」の写真もすこしずつ増えていますね!来年は干支熱が冷めないうちに、世の中で、いろいろヘビを取り上げて欲しいですね。

エゾサンショウウオは干支にはなれません。ものほしげにこちらを見ていました。

年内の学校の受け持ちの授業も終わり、学生さんの卒業研究発表会に行って来ました。

少し、ゆっくり目に出れたので、途中のオジロワシポイントで
少しオジロワシの写真を撮ってました。雪が結構降っていました。

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羽の欠損で個体が識別できたので、なんとなくわかったけどここにはオジロさん1羽しかいないみたいだ。

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すごい、カメラを気にして覗きこんできます。そしてすぐに飛び去ってしまう。トビとハシブトガラスは数百羽単位で群れ飛んでいました。これだけの個体数を支えられる何かが、ここにはあるようです。しばらく内陸部分を動いているだけなので、海側の方にも出てみたくなりました。

そして学生さんの発表会も無事に終わって、帰り道。恵庭から札幌市の定山渓は主に2ルート帰り道があります。1ルートは札幌市街地を抜けて行く道。それと、恵庭の山の中を超えて帰る道です。街は信号が多いのと、動物が皆無なので、いつも通り、山道の方から帰りました。

山道なので、ちょくちょくカーブがあるのですが、そのカーブの中の一つで、後輪が滑った感覚がありました。ここで足が反射的にブレーキを押してしまいました。あとはもう、車はおしりを振り始めて左真横に向いて。そのまま回転すれば助かったのかもしれないけどハンドルをいじったために右真横、左真横とぶれた挙句にカーブの雪山に衝突、回転しながら後ろを雪山に衝突、最後に跳ね返って対向車線の雪山に衝突でした。

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体はちょっと痛む程度ですみましたが、車は結構やられてしまって、右フレーム、前バンパー、マフラーが壊れてしまいました。

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山の中で、携帯電話の電波が届きにくくて往生しましたが、90分くらいでレッカーも来てくれて、なんとか今回は助かりました。ちなみに車の左側は谷底です。ガードロープと雪山がなかったら、いろいろもっとやばかったかもしれない。

修理の見積りが保険でおりる金額を超えそうなので、車のボディだけでなく気持ちも完全に凹んでしまいましたが、自業自得。安全運転がモットーで、気をつけて運転していたのですが、それでも気が緩んだのでしょう。高い授業料になりましたが、気を引き締めないといけないですね。ただただ、他の人を巻き込むことがなくてよかったと思っています。

レッカーが来てくれるまでの間、非常灯に気づいて声掛けして下さった6人のドライバーさんにも感謝です。

…ということで、車が2月近くまで代車になりますので、慣れない車では、あんまりたくさん運転したくはありません。ちょっとした呼び出しには応じないかもしれないので、ご容赦下さいね。

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通学路

ずっとプライベートでフィールド出てなかった。

たまに行き来できるのも、恵庭の学校と定山渓の往復くらい。殺風景な街中を通過するより、10km長いが山道で往復している。学校へ行くのは教える側の立場だけど、通学路といえば通学路。

晩秋はキノコしかなかったけど、少しでも外の空気に触れるのはいいものだよね。その翌週には初雪。

今年はこのへんも初雪のまま根雪に向かいそうだ。毎年、最初の雪は木や電線に着雪して、少し被害が出る。通学路脇の林道は垂れ下がった枝で封鎖されました。

全面が雪に覆われ、次に土を見るときには一気に気持ちののあがる季節が到来します。

晩秋は冬に向かっていく様子が好きではないのだけど、雪が積もるとあとは春を待つだけだし、アホほど寒い日が来るのも、なにげに楽しい。来週の通学路では、なにか動物が見れるかな?

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ありあわせ

だいぶ前から欲しくて、でもずっとほんとうに必要かどうか考えてる間に半年が経っていた。ストロボの補助器具(バウンスね)。多少の時間ができて、取り寄せた。取り寄せたものの、暫く使わないでいました。


ヒメマイマイ(線のないタイプ)

気が向いたので手元にあった「ありあわせ」で撮ってみました。(黒い紙、鹿の角、ヒメマイマイ)ありあわせながら、良い感じ。

今シーズン、これを使ってヘビを撮る機会まだあるかなあ…。

全く脈略もなく、ヨコバイの仲間(?)。

恵庭の学校で授業をするチャイムが鳴る直前に、講師室であわくって撮ってました。窓見てたら、こいつがいて、目を凝らしてみたら(体長1cm無い虫でした)、意外とキレイだったから撮っておきました。撮っておいたら種類わかるかなと思ったけど、案の定、手持ちの物じゃわかりませんでした (- ” – ;

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1ST OSHORO-KOMA

9月に入り、アオダイショウの子供も元気に這いまわる今日この頃、みなさま、いかがお過ごしでしょうか?


アオダイショウ

とある偉人が最期の時にのこした「我が生涯に一片の悔いなし!」という有名な言葉がありますが、果たして人間にそのような卓越した精神を構築することができるのだろうか?(いや、それはない)

自分もその言葉に1歩でも近づけるように、ひとつひとつ「悔い」を減らしておる作業中ですが、生きている限り、「悔い」は増え続けることはあっても、減ることはない。

今回はその「悔い」(心残り)の一つ、「オショロコマを見たことがない」を解消する旅に出たわけでございます。道東、北見に数年住み、北海道に十数年住み、生き物を見て歩いている身でありながら、オショロコマを見たことがないと言うとかなり意外がられる。思い起こしても、北海道のイワナ属の魚はアメマスを見た記憶しか無く、オショロコマを見てみたいという憧れは常にあった。

ドクヤマドリ…?

同行人(案内人)のZ君と、ふらふらと真狩・京極方面に向かって、
現地に到着するが、釣具屋さんが全くないことに気づく。事前に持っていた道具は…。スピニングリールがついた1500円の竿と、カレイ用の仕掛け。もちろん、おもりもない。絶望に身をよじりながら、そのへんの虫を針先につけて暫く流れに虫を流してみる。

オショロコマ

なんともあっけなく20cm前半サイズのオショロコマが釣れた。釣ったこっちが、びっくりだよ…。体側の赤い斑点がとてもキレイで、見てると静かにテンション上がる。プラケに入れて写真を撮るけど、水が冷たい(水温ヒトケタ)からどうしても結露してしまって白んじゃう。水温上げるとオショロコマが弱っちゃうし、工夫しないとね。

いつかは水中で撮ってみようかな。

1匹、キレイなオショロコマを見れたのでとても満足しました。これで目的達成して、のんびりモードに突入した。(つまりはガツガツ生き物見るモード早くも終了)

せっかく真狩の近くまできているので、真狩といえばレストラン・マッカリーナだべ!(サミットで会食に使ってたと思う)ということでマッカリーナに乗り込むも定休日。「行ってみたら定休日」は、自分にとってよくあることだけど、今回は実は運が良かった。今、マッカリーナのメニューをネットで見てみたらサンダルとTシャツで食べに行くような値段ではなかった。てか、そもそも予約制だったみたい。

結局、セブンイレブン in マッカリでご飯を食べて、京極方面へ戻っていく。

京極の「ふきだし公園」で冷たい水を飲みに行ってきた。知り合いの結構多くの人が、この公園を「京極の名水公園」と呼ぶんだけど
「ふきだし公園」が正解。以前、カーナビの検索に手間取った思い出が…。(京極で名水公園という公園が見つからない…)

ヤマメ…と思われます

公園内の池の透明度はとても高く、泳いでる魚が浮いてるように見えます。

ニジマス

これだけきれいな水だと、かえって食べる物も少ないんじゃないだろうかと思ってしまうのは自分だけだろうか?上のニジマス、50cm近く。美味しそう。立派なバターソテーにしてあげたい。(ふきだし公園内は釣り禁止です)

と、池の中をよく見たら

ここにもオショロコマいるじゃん…。

ふきだし公園は訪れるのは2回目だったので、1回目の時、ちゃんと調べた上で見てれば、オショロコマ見れてたんだねー。

さて、次に見ることが出来る「我が生涯のハツモノ」の生き物はなんだろうね!

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