3年前の幽霊

滝野すずらん丘陵公園のイベントのあと、実はハープソンも同時進行中なので、うちの裏山のある無意根山エリアの様子を見に行って来た。自分の住む定山渓温泉地区も大変春が遅れている。道路際にはまだ雪が残っています。桜?なにそれ?この硬い蕾、いつ咲くんですか?1週間前に、調査で行った東北南部はすでに葉桜になろうとしていましたが…。

さて、裏山ですが。気温0℃、みぞれ降ってます。道路以外には、しこたま雪が残っていて積雪は50cmくらいあります。いつもGW後くらいにエゾサンショウウオの産卵が見られる沼までやって来ましたが、

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かろうじて水面が見え始めた状態です。春はまだまだ遠いようです。

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しかし1.5mほど下に、何か発見。

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は…び、びっくりした。エゾアカガエルの卵塊だわ。こんな状態の沼なのに、エゾアカガエルは頑張り始めてたんすね…。いやあ、ちゃんと沼の中も見ててよかったー。こんな季節遅れてても、産卵はあるもんだな…。侮れん。

もしかしたらと、付近も覗いてみる。

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あーあー

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あったよ…。エゾサンショウウオの卵嚢も1対。良さげな倒木の下に産み付けられてる…。いままで雪解け具合で、産卵を見に行ってたから、こんなに早く産んでるとは思いもよらなかった。

ほえー。

で、写真からも分かる通り、卵嚢まで7~8mくらい距離があって近づけてません。コンデジと強力電灯で頑張ってもらってなんとか…。

で、写真を撮っている姿は、大変「不審者」なわけです。熊が徘徊する沼を、夜に一人でぼーっと見てるやつがいたら、ヤバい人であるのは高確率でしょう。というか、普通の人であるわけがありません。

しかし、その不審者を見つけて声をかけてくれる人が稀にいるんです。めったに車通らないところなんだけど、自分の姿見つけて車停めて、「おーい、大丈夫かー」と。大変勇気のいる行動ですね。声を掛けられる方も、実は肝をつぶしているのだけども…。

サンショウウオの産卵の観察してますー。ご心配かけてすいません!って、「怪しいものではありません」アピールすると、「ああっ!あんた!!何年か前も沼の中に浸かってた人!!」

3年ぶりの再会でした。3年前は、自分が沼に浸かってサンショウウオの産卵の写真撮ってました。夜中に。3年ぶりの思い出話をちょっとしました。

「あんた、沼に入って自殺すると思った!いや、幽霊だと思った!」

あははは、ごめんなさい。毎度毎度…。自分も実はこんな山の中で人間に会うのが怖かったんですけど…、とは言えなかった。本気で心配して声かけてくれたんだもんね。声かけてくれたお兄さんは、山の上にある施設の管理の方みたいです。まず人に会う所ではないから、怖いし心配になっちゃうよね。

2日前にも、うちの管理人のおばちゃんに夜、こんばんは~、と声をかけただけでものすごく驚かせてしまった。

普通に声をかけただけなのに驚かす、「いきなり声かけんなよ!」と逆ギレさせる、「闇に紛れているの?」と存在の薄さを疑われるなど無駄に人を驚かす才能を持っているようです。そして、この才能が対人関係にいい方向に活かされた例は未だにありません。

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