なつやすみ

お盆も過ぎて、北海道の夏は終わりかけ。今年の夏は、ちょこちょこと子どもと出かけた。15枚の写真とともに綴ります。

時期が遅いかも…と思ったけどなんとかルリボシカミキリ発見。相変わらず触角の剛毛が素敵。

カミキリは好きな昆虫の一つ。キボシカミキリより大きいくらいのサイズのカミキリが好きです。日本産カミキリ大図鑑という本が、コレクション的に欲しかったりするのだけど、目玉が飛び出るくらいの値段なので、宝くじがあたったら買おう。

ルリボシカミキリがやってきた木材には変形菌もよく生える。これはマメホコリの若い子実体だと思う。(老熟すると茶色くなる)変形菌は、胞子から生まれるとアメーバ状の動物的生活をして、条件が整うとキノコの様な子実体になり、胞子を出して増える。

自分で文章を書いてて、「若い子実体」に違和感を覚えた。未熟な子実体と言いたかったのだけど、子実体は大人(?)だから若いって変だよなー、とか成熟したステージが「子」実体っておかしくないのか?とか、いろいろ疑問がわく。だれか教えて。

うちの周りは森林環境しか無いので、海の近くに行ってみる。川近くの濁ったよどみを網でガサガサするとエビが取れた。透明の体にうっすらとした焦げ茶色の縞模様。クリアタイガーとでもいう感じかな?

昆虫も意外に多く、マツモムシやヤゴ、ミズムシもちらほら。息子がミズカマキリを採ったので、見てるとなんか形に違和感があったので写真撮っておいた。(折れてるんじゃなければ)産卵管が短いので、ヒメミズカマキリかもしれない。

池でひと通り遊んだら海へ。「釣りしたい」のリクエスト。

港で釣りしようと、周りを見ていたらこんなの落ちてた。アンコウかな?…アンコウ…。深海魚がなんで?と思ってこれも写真撮っておいた。カジカに微妙に似てて、自分でもよくわからなかったので、専門家に見てもらったらアンコウでした。お盆の頃は、浅場で産卵に備えるため、漁網で混獲されたのかもしれないね。ウミネコが微妙な顔をしながらアンコウをほじくってました。

で、釣果はというと、自分の釣り上げた魚はゼロ。家族で釣ったのでも上のカレイでも最大サイズ。別の日に川で息子が釣り上げた20cm前後のニジマスが一番でかかったな。

自分のイメージでは川の魚のウグイだと思うんだけど、海で釣れました。ほとんどリリースだったんだけど、チカ、サバ、ウミタナゴは持って帰って食べました。他にもソイも釣れてたんだけど…。5cmじゃ食べれないしね。

たまたま港の取材に来ていた、釣り新聞の記者さんに家族で写真を撮ってもらって釣り新聞デビューしました。釣り場の周りの皆さんにも、いろいろ教わったりしてお世話になりっぱなしでした。

別の日に、子どもと、そのいとこたちとニセコに行きました。なにげにニセコに行くのは初めて。羊蹄山にレンズ雲がかかってます。宿泊してる場所で、この羊蹄山の写真を撮ろうとベランダに出ると、緑の物体が転がってました。

アオバトの死骸でした。子供たちの観察眼はなかんかのもので、「衝突死したんじゃないかなー」と教えると、窓にあった衝突跡を見つけてました。綺麗な状態に見えますが、実はかなり熟成してて、食欲を掻き立てない香りを振りまいていたので、残念ながらビニール袋に入れてご退場願いました。

ニセコでは雨に振られてしまい、満喫しきれなかったのですが、なかなかのどかな場所でした。人の多くない時期にまた行ってみたい。

ニセコから戻ると再び「釣りしたい」リクエストが発令。再び海方面へ。

海近くの川の林でジャコウカミキリ発見。とても綺麗なカミキリで、その名の通り掴むと芳しい。「どちらかと言うと、いい匂い」がします。これもそこそこ大型のカミキリで、とても嬉しくなります。

ヤナギ系の木に産卵します。カミキリの仲間は、基本的に「害虫」とされます。幼虫が木を食べ漁るからですね。

肉食ではないので、言い換えると「草食」。こうするとおとなしそうな動物に聞こえる言葉のマジック。実際おとなしいけど…。(掴むとかじることがあり、かじられるとかなり痛い)

ちょっと見た瞬間ドキッとするトラフカミキリ。このカミキリはクワ系の木につく。視界の端に入った時、スズメバチに見えるんです。これ。カミキリが目につくので、見てたら息子が「スゲーのいる!こっち来て!!」

おお!これはすごい。5cmを超えるカミキリが蜘蛛の巣にかかってる!

蜘蛛の巣から外すときに、感じた微妙な触感。フニュっとした、なんとも言えないこの感触はあいつではないだろうか…と思いつつ写真を撮って、家で調べるとウスバカミキリ。やっぱり。微妙に投げやりなデザインの触覚。

じつは大型のカミキリでも、ウスバ系とノコギリカミキリは微妙に苦手デザインだったりするのですが(わがまま?)ウスバカミキリ、遠くから見てるとカッコいいです。

これはまた別の日なんだけど、久しぶりにジュウサンホシテントウを見つけました。テントウムシにあって、テントウムシらしからぬフォルムですね。テントウムシも3mm以上くらいの大型のものが好きです。ヒメテントウの仲間は、さすがに識別が厳しいので、踏み込めない領域です。

テントウムシも、カミキリも、植物がわかると飛躍的に見るチャンスが広がるのですが、自分にとっての植物の識別は、かなり大きな障壁だったりします。。。

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ハープソン確認写真(最終日)

ハープソンの最終日は、かなりたくさんの地域を
カエルメインで回って来ました。
今までエリアごとに記事を作ってきたのですが、
今回は上幌向・岩見沢・上志文・栗沢・石狩当別・江別・太美と、たくさんになってしまったので、一記事にまとめます。

田んぼまわりのカエルは、あぜ道を歩くと効率的に見れるのですが、
田んぼの持ち主が見当たらないところでは、田んぼに入らず
用水路などで観察してきました。

上幌向エリア

トウキョウダルマガエル(移入種)。
非常に数多く見かけました。
また、トノサマガエルや雑種もいるかもしれないという話もあり、
注意深く観察したところ、確かに微妙にトノサマっぽいものもいました。
しかし、確実にトノサマガエルだという確証の持てる個体は見つけることが
出来なかったので、トウキョウダルマガエルのみの記録にとどめました。

ニホンアマガエル。
トウキョウダルマガエルのたくさんいる区画ではほとんど姿を見ることが出来なかったのですが、
鳴き声は少しありました。
こちらは、夜に新篠津村(エリアとしては上幌向)で撮った写真です。

岩見沢エリア

トウキョウダルマガエル(移入種)。
岩見沢エリアは、市街地が多いので、ぎりぎり端っこの場所でした。
こちらでもトウキョウダルマガエルはたくさん見られ、
決定力の低いトノサマガエルのような個体もいます。
ただ、総合的にみるとトノサマガエルに似た個体も
体型はトウキョウダルマガエルの体型をしていました。
上幌向エリアと同じく、確実に確認できたのはトウキョウダルマガエルだけだったので
そちらのみ記録とします。

本格的に識別調査するなら、カメラよりタモを持って
たくさん捕まえた上で検討する必要があると思います。

ニホンアマガエル。
岩見沢エリアも南端に行くと、トウキョウダルマガエルは見られませんでした。
その分、ニホンアマガエルが多数見ることができました。
上陸直後のニホンアマガエルはトウキョウダルマガエルに捕食される
可能性もあり、餌の競合もあり、ニホンアマガエルの生息を逼迫させているように思います。

上志文エリア

ニホンマガエル。
こちらの地区は道路の移動中に適当に寄った田んぼ横の用水路です。
時期的に上陸直後の幼体が多いです。この用水路ではトウキョウダルマガエルは見られませんでした。

栗沢エリア

ニホンアマガエル。
このへんではやや多めに確認できました。
未上陸のオタマジャクシもちらほらいました。

トウキョウダルマガエル(移入種)。
しばらく見かけなかったのですが、中幌向神社付近で
この1個体を確認しました。
分布拡大中の地域でしょうか…。

石狩当別エリア


ニホンアマガエル。
久しぶりに成体確認です。
夜間になって、今度は石狩川の流域でアズマヒキガエルの個体確認調査にしました。
ひたすら石狩川沿いを下流に向かって進んで、歩いているヒキガエルをカウントしていきます。
ちょっと開けた道路の周りにはカワゲラやカゲロウ、ガ、カなどが乱舞しているので
餌が取りやすいのかもしれないですね。

エゾアカガエル。
基本的に、山のカエルだと思っているんですが、
川の周りは意外に気温が上がらないからなのか、時々エゾアカガエルを確認出来ました。

江別エリア

アズマヒキガエル(移入種)。
江別エリアでは新篠津村~江別~石狩とずっとアズマヒキガエルが散見されました。
写真のは3cm程度の中型の個体で、もしかしたら今年上陸の個体かなと思います。
確認された個体は頭胴長6.5cmのだいぶ大きな個体もいました。
河川敷の道路(ジャリ)にはヒバリが多く、地面で固まっているのを見かけると
大型のヒキガエルと見間違えます(どちらも茶色い塊に見える)。

エゾアカガエル。
またエゾアカガエルもややこしいです。
中型のヒキガエルと見間違えます。
車内からでは確認が難しく、その都度車を降りて確認します。
車を降りるときに、大量に車内に虫が入るので、
車内でメモとったり、運転するのがだんだん辛くなります…。

この他、ニホンアマガエルが鳴いていましたが姿は確認できず。
トノサマガエル系の声もしますが、この時点で姿を確認できませんでした。

太美地区

アズマヒキガエル(移入種)。
轢死体なので、リンクにしておきます。
本当は石狩川の河口まで行きたかったのですが、
太美地区でタイムアップでした。
アズマヒキガエルの分布拡大は大きいですね。

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ハープソン確認写真(0727札幌東部)

今回はカメメインで観察。
カメも北海道では移入種なので、ネイティブな野生ではないことや、ヒトの居住区の池の周りに多いので、いつものフィールドとはちょっと違う感じなのですが…。

カメの観察時は望遠レンズがあると便利ですよ。

最初は清田エリアの西岡公園で観察。
時々、沼のなかの枯れた木の上にアカミミガメを確認していたので、
見に行って見ましたが、7/27日は日が高く上がったのもあったか、
うまく保護されていったのか、確認できませんでした。

※これは野生個体ではありません

クサガメとミシシッピアカミミガメ(移入種)。
もとは西岡公園に捨てられてしまっていた元・半野生のカメ。

公園管理所に保護されて、今は管理所で
「カメを放さないでね!」のメッセージとともに展示されています。

一応、このあと近くの場所も見ておこうと思って、
札幌東部エリアの月寒公園に行きました。

見た目、石の上で日光浴している個体はいなかったのですが、
よく水面をみるとポツポツとカメがいます。

3個体以上は確認できました。

ミシシッピアカミミガメ(移入種)。
よくミドリガメとしても扱われている、ペットとしても人気の高いカメ。
しかし、人気が高いぶん、飼育数も多く、
モラルの低い飼い主さんや、放逐について問題意識を感じていない方々によって
今も公園等の池、沼などに捨てられています。

北海道でも越冬することができ、また、いろいろなものを食べるため、
今後いろいろな生態系等への影響が心配です。
(一部は公園などの隔離された環境から、川の本流などに進出しています)

ここから3枚写真を続けます。
どーも頭の黒みが強くて、「アカミミ」でない
ミシシッピアカミミガメ型のカメがいるなぁと、暫く観察しました。

これ、キバラガメじゃないかなと思うんですが…。
ご存知のかたいたらご指摘お願いいたします。
キバラガメだとして話を進めますが、
キバラガメはミシシッピアカミミガメの別亜種(基亜種)のカメです。
※7/30追記
キバラガメよりも「カンバーランドキミミガメ」や「コンキンナリバークーター」のほうが
近いのではというご意見いただき、確認進めています。
今のところカンバーランドキミミガメが一番形態として近いように思えます。

ある意味、いろいろなカメがペットとして流通していて、
その飼育者も、一生懸命大事に育てる人もいれば、無責任な人もいます。
なので、都市部の公園の池などには、どんなカメがいてもおかしくない
悲しい状況にあるんですよね。

どの亀だとしても、皆さんにお願いしたいことは
飼い始めた生き物は終生、責任をもって飼育して欲しいです。

カメのたくさんいる池に放しても、餌の取り合いになるだけでカメは幸せではありません。
カメは生態系でかなり上位の生き物なので、
多数放されるとその場所の生態系に影響が出ます。

「放す」というと響きが柔らかくなってしまうのですが、
飼育を「放棄」しているので、「捨てている」ということになります。
「もう飼えないから、お山に放してあげる」ということは、
「私勝手都合で、このカメは飼育出来ないので、山に捨ててくる」
という意味と同じであることが世の中に広く認識されて
捨てガメが少しでも減ることを望みます。


この写真は参考記録にしようと思っているのですが
(識別がちょっとわからない)
クサガメなのかなぁと思いながら観察してました。
アカミミガメ系より鼻先が丸い感じです。
でも、観察してるだけじゃよくわかんなかったです。
(背甲もよく見えませんでした)

この池はボートもたくさん出ているので、じっくり観察するのは難しいですね。
ボートが近づいて、逃げちゃうと正直、
「あーぁ…」と思ってしまいますが、ここはカメを観察する池ではなく、
ボートで遊ぶことのほうが優先される、家族の憩いの場だと思います。
なので、みんなが楽しんでいるのを見つつ、
適当にカメを観察するのが、観察の大きなポイントです。

いつか、捨てガメが北海道からいなくなり、
それらのカメも、できることなら大事に飼ってくれる人達の手に
渡るといいなと、いつも池の前で考えています。

ところで月寒公園、この日は池の表面の藻の掃除をしてたようなんですが、
それに紛れて水揚げされていたこの大きめの巻貝、なんなんだろう…。

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ハープソン確認写真(0727定山渓)

今日(7/28)がハープソン最終日ですね。皆さまお疲れ様です。最後まで事故に気をつけてお願いいたします。

自分もこの記事が更新できたら、ラストランに出かけたいと思います。

以下は昨日の写真です。

ニホンカナヘビ。
ようやく定山渓エリアでニホンカナヘビの証拠写真を撮ることが出来た。
この時期は、日が上がりきってしまうと、トカゲ類も日光浴十分になるので
表に出ていないことが多いです。
連日の夜更かしで、朝が辛いところだったのですが、なんとか撮れてよかった。

ニホンマムシ
死骸なのでリンクのみ。出産直前と思われるメス個体でした。
実は7/26に見つけたニホンマムシの地点から1kmくらいしか離れていないのですが、
エリアをみると、こちらで見つけたのは石山エリアではなく定山渓エリアでした。
車の通れない場所で、お腹と頭が潰されているところをみると
ヒトに殺されてしまったようです。

twitterでもつぶやきましたが、
このマムシを見つけた場所は人間の居住地でなく、
人間がマムシの生活圏に侵入して虫捕ったりしてる場所。
だから安全のためだったとしても殺すまでしなくても良いのではないかとも思いました。

感情的に、人間の視点で動物を見るのはあまり好きではないのですが…。
マムシだとしても、行き過ぎた殺しではないかと思うのです。

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ハープソン確認写真(0726空沼岳)

野生動物(特にコウモリ)の写真家の中島くんと、
魚類写真のmalmaさんと、枯葉の中のコテングコウモリ探し。その合間?のハープソンです。

コテング探しは、自分は全く見つけられなかったけど、
さすがナカジといったところの結果に終わりました。
たぶん近いうちに、この話は別にすることになると思います。

さて、そんなコウモリ探しで、
どんどん奥地に入っていったところで、
池があると、ギューギューと鳴きマネをしてツチガエルの確認をついでにしていました。

さっきの記事の石山エリアよりも、真駒内川上流域、
空沼岳エリアの池でもツチガエルを確認しました。

ツチガエル(移入種)。
尾ひれにはんもんが目立ち、眼球に十字紋がある事が多い。
幼生越冬するため、春先にはバカでかいオタマジャクシを見ることがある。

鳴きまくっているので、いることは確実なのですが、
ハープソンでは写真撮影を必須としているため、
声だけじゃ確認、とならないのが辛いところ。

わざわざ写真を撮ってもらうルールにしたのには理由があって
①客観的な証拠として資料を整理する
②鳴き声のみの確認は観察者の経験値により間違いを引き起こすことがあるため

でも、録音や動画で確認用データを取る形でも良かったかもしれないなー。
(ただし、鳴き声だけからはトノサマガエルとトウキョウダルマガエルのように
識別が難しいこともあり、もらった情報を活かせない場合もあると感じていましたので、
写真は正式記録、鳴き声や姿は見たけど写真がないなどは参考記録とすることにしました)

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ハープソン確認写真(0726石山)

まず、最初にお口直し写真です。

こちらは、7/26に定山渓エリアで撮れたニホントカゲの幼体の写真です。
なので石山エリアの写真ではないのですが…

この記事の最初に載るべきものはニホンマムシ。
ニホンマムシをこのフィールドで最初に発見したからなんですが、
残念なことにまた轢死体。

この記事がマムシの「ぺったんこ干物写真」からはじまっちゃうので
最初にお茶濁しをしました。
(前回定山渓エリアで記録用になんとか撮れたニホントカゲの写真も
日陰で厳しい写真だったし、綺麗なニホントカゲをのせておきました)

さて

ニホンマムシ
例によって結構凄惨なので、リンクのみ。
体側の斑紋、腹の模様が細かいまだら状などからニホンマムシとわかります。
交通量のせいなのか、徹底的に轢かれたからなのか
おそらく今日轢かれた個体だったのですが、
ここまで平たくなってしまっていました。

定山渓エリアで記録したいニホンマムシでしたが、
エリアを調べたら、ぎりぎり定山渓エリアから出て
石山エリアに入っていました。

ちなみに、ルリボシカミキリやススホコリsp(変形菌)が
見れて、ちょっと嬉しいフィールドでした。
(轢かれてたのは残念だけど、マムシも見れてとても嬉しい)

そして、少しづつ空沼岳エリア方向へ。
今まで知ってた石山エリアのツチガエルの生息地より、
より奥のほうでも普通にツチガエルがおりました…。
(N 42.5504, E 141.19336)

ツチガエル(移入種)。
深めの止水のため池環境に見られる。
養殖魚の本州からの移送時にオタマジャクシや卵が紛れ込んで
移入されているとおもわれ、単純な分布拡大だけでなく、
全道的に散発的に移入がなされているものと思われる。

シマヘビ。
線のややはっきり出た個体。
脱皮前で目が白濁しているが、よくみると眼の白濁層の中は赤い。

コンクリ擁壁の排水用塩ビ管の中に
収まっていたのを捕獲して、外で写真を撮らせてもらった

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ハープソン確認写真(0725無意根山)

本日も、ちょっと出られるきっかけがあったので、
裏山の地域を少し、探してみました。

裏山は渓流が流れていて、
意外と気温が低いので、お天気悪いと爬虫類の観察は
厳しいのですが、運良くヘビ3種確認しました。
シマヘビとアオダイショウは轢かれていたので、
「運悪く」が適当なのかもしれませんが…。

ジムグリ。
暑い時期は見かけにくいヘビですが、
はっきりしない天気が幸いしてか、道路端で逃げゆくところを捕獲。
実にラッキーでした。

エゾアカガエル。
ハープソン、自分の見た区域ではおなじみになりつつある種類だけど、
涼しい場所じゃないと、観察しづらい。
対極にあるのがニホンアマガエルで、
今回の無意根山地区では鳴き声は聞けたけど
アマガエルの姿を確認できなくて記録できませんでした。

エゾサンショウウオ。
エゾアカガエルと同所的にいることが多い。
しかし、裏山環境だと少し気合を入れて胴長で
観察しなきゃいけない感じのポイントが多い。
でも、実はこんなところにもいたりする。

山からしみ出した冷たい水が、
ドロの溜まった側溝で小さな水たまりを作って
そこにエゾサンショウウオやエゾアカガエルのオタマジャクシがいます。

側溝本来の機能を保つため
側溝の清掃が行われると、いなくなる。
仕方ないのかもしれない。

おそらく、生息している個体数は多いものの、
産卵に適した池や沼があまり多くなく、
あぶれた個体が仕方なくこういうところで繁殖しているのかも。

以下は、シマヘビとアオダイショウ。
残念ながら轢かれていて、しかも結構凄惨なのでリンクだけしておきます。

シマヘビ
線のないタイプの成蛇。
一見、なんのヘビかわかりにくいが、体鱗数(胴の中央付近で19)などでシマヘビだとわかる。
ヘビは非常に交通事故に遭いやすい爬虫類。
ニホントカゲやニホンカナヘビくらいの大きさなら、
車に気づいてすぐ逃げることができるけど、
ヘビは気づいて逃げ出しても、その体の長さが仇になって轢かれやすい。

アオダイショウ
さっきのシマヘビよりも凄惨なので、あまり閲覧をおすすめできない。

本当だったら、生きているヘビを写真に収めて公開したいのだけど、
残念ながら、出会うヘビの半数以上は車に轢かれた状態です。
しかしこれらの轢かれたものもデータを取っておかないと、
ヘビの記録自体が残せないというジレンマもありますね。

ヘビはなかなか会えない動物で、
それが轢かれると、路上で目立つ状態で放置されるので、
見つかりやすくなっています。

皮肉ではありますが、ヘビの死骸が
有力なヘビの生息情報になってしまう部分もあります。

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ハープソン確認写真(0723定山渓)

今日7月24日は、フィールド休息日にしました。
休みもはさまないと死んでしまうからね。

しかし疲れが抜けないです…。

昨日の確認写真をアップする前に、
力尽きて寝てしまったので、昨日の写真をアップしておきます。

うちの周りの定山渓地区。
地図の1メッシュ(2次メッシュ)の1区画が10km×10kmなので、
意外と広いエリアです。

昨日は、そのメッシュ区画内を動きました。
両爬は8種確認。
ヘビ3種見れたのは、とてもラッキーだった。

時系列で写真アップしておきます。

エゾアカガエル。
いつもサンショウウオを観察している小金湯の森にて。
札幌は平野の気候なので、もうカエルに変態してしまって、いないかも…
と心配しましたが、少数が残っていました。
でも、ほとんど上陸したみたい。

エゾサンショウウオ。
やっぱりこちらのほうが若干上陸が遅い。
こちらはまだかなりの個体数が確認できた。

ニホンアマガエル。
更に同じ地区で。
昨日の記事で、さんざんな扱いの紹介をしたけど、
横を向いても、不思議な形。
オタマジャクシというより、不思議魚類のビクニンみたいな形してる。

ツチガエル(移入種)。
定山渓地区と石山地区の境目辺りだけど、
きっちり調べて定山渓地区だった。
いるとは思わなかったので、少しびっくりしたけど、
いても不思議はないんだよね。
かなり道内のあちこちに入り込んでいます。

ちなみに、オタマジャクシ、成体鳴き声、卵も確認しました。

ニホントカゲ。
午前中から見かけていたけど、撮影できずにもやもやしてた。
お昼食べて、適当にジュースのんで待ってたら出てきた。ラッキー。
でも日陰に入ってて暗いし、またすぐ逃げてしまった。
やっぱり朝のうちじゃないと、撮るの難しい。

アオダイショウ。
昨日は死骸を3つ見つけて、生きてるの見たい!と思っていたら、
国道沿いの歩道に夕方出てきたこの子を発見。
やっぱり生きているのはいいね!

ちなみに排水管に詰まっている成体も発見!
こちらは、まるでう◯こやな…。
見つけた瞬間、山の中で一人で爆笑。

上の、アオダイショウの配管うん◯くんを撮影してると、
ちょっと離れたところでシマヘビが現れた。
捕まえるには無理な距離なので、コンデジズームで撮影。
珍しくノーマル縞模様のシマヘビ。

ちなみに、このシマヘビも排水管に入っていった。

というわけで、ここまでは生きてるのを写真出せていたけど、
夜に見つけたジムグリの幼蛇は、残念ながらかなりひどく轢かれた轢死体。
耐性のある人だけ、下の写真は見てくださいね。
(クリックで拡大)

綺麗な色した幼蛇だったんだけど。
生きてるのが見れれば、それが一番良かったのだけど、残念過ぎる。

こちらのジムグリは定山渓地区と無意根山地区の境目辺り。
これも細かくチェックしたら定山渓地区だった。

結構データ、溜まってきたな~。

他に目立った動物の観察では
ミドリシジミの仲間、オオムラサキ、マメホコリの仲間、ルリボシカミキリ、ウマノオバチの仲間、
キタキツネ、ヨタカなど。

で、今日24日はお休み。
見れているけど写真を撮れていない、定山渓地区のニホンカナヘビ。
元気があれば25日はそれを狙いたいけど、あんまり天気良くなさそう。

少し、無意根山地区を覗くのもいいかもしれないな。

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ハープソン確認写真(0722定山渓)

最後の力を振り絞って定山渓ナイトドライブ。

アオダイショウ3匹をみつけたけど、残念ながらみんな轢かれてしまってた。
2匹(幼蛇)は瀕死、1匹(成蛇)は死後硬直してました。

ヘビを1週間でコンスタントに見るのは、結構難しい。

うちの周りではアオダイショウとジムグリが多いように感じるけど、
この暑い時期はジムグリがあまり出ないので、
あとヘビが何種、見れるかわからない。

おまけ写真のキタキツネから入りましたけど
以下の写真は、死体なので気をつけてみてね。

それにしても、コンデジのストロボもかなり強いね。
白線に乗ってるキタキツネがまるで合成写真のように見えてくる…。

アオダイショウ幼蛇。
頭部を轢かれて瀕死。
上のキツネが近くでウロウロしてる。

アオダイショウ(成蛇)。
綺麗な色の個体だけど、残念ながら死亡済み。
胴体に複数の轢かれたあとあり。
尾先が欠損。歴戦の勇士だったのかもしれないね。

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ハープソン確認写真(0722石狩広島)

占冠をあとにして、札幌方面へ。恵庭と北広島の境目あたりでカエル見。

トノサマガエル(移入種)。
トノサマらしいトノサマガエルだった。
やっぱり捕まえないとこういう写真は撮れない。
そして捕まえるのにちょっと苦労するカエル。
捕まえたところの浅い止水には、
トノサマガエルのオタマジャクシは見られず。

ニホンアマガエル。
上陸直後の幼体も見れていたんだけど、あえてオタマジャクシ。
アマガエルのオタマジャクシは上からみるとブサ……。
いやいや、独特。
独特、独特、僕の顔♪
目が離れてて、ギニュー特戦隊の最初にやられた人に似ている。

これでアマガエルのオタマジャクシも覚えられた?

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