ハープソンHokkaido2016はじめました

ハープソンの期間がやってきてしまいました。今年は、期間が半端なく長いので、皆さんもあちこちに行った際に記録しておくと、良いことあるかもしれませんね?今年は、去年よりは種数を出すつもりでいます。さて、今日も散髪に行くついでに、フィールドしてまいりました。

※地図のメッシュ番号はこちらの地図を使うと楽ですよ

4月16日 札幌市南区澄川 メッシュコード644132(石山)

自宅から直線距離で1,2を争うエゾアカガエルの繁殖地。今年も周りの様子からして、産卵始まっているはずだ…。もしかしたらサンショウウオもいるかもしれない!と、楽しみにしてやってきたが、池には全く卵はなく…。エゾアカガエルの卵すらもない。異変という感じでもないのだけど、早かったかなあ。

潜んでいるエゾアカガエルの成体がいるかもしれないので、網で池をガサガサしてると、おお、いた!…けども…エゾアカガエルのご遺体。メスで、この時期に見つかるものは、腹の中の卵が水を吸ってしまって痛々しい物になってしまうので、

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見たい人だけ、画像クリックして下さい。一応、ハープソンの生息確認の写真なのでご容赦下さいね。兎にも角にも、ハプ2016の記念すべき1種目はエゾアカガエルでした。結局今日はここで見れたのは、これだけ。消化不良のため、もう1箇所まわってみることに。

4月16日 札幌市南区石山 メッシュコード644132(石山)

ここは今見つけている、自宅から最も近いエゾサンショウウオの産卵場。しかも越冬幼生もいるなかなか素敵な場所。何故かエゾアカガエルは見つけていない。みんな食べられて減ってったのかな。こういう、偏りって少し面白い。

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早速、エゾサンショウウオの卵嚢も発見。ハープソン2種め!

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水中で卵の胚は、みんな重力で下向いてるんだよね。ちなみにここの産卵場は、この間の記事(Twins)でふたごを見つけたところ。上の写真でも、左の卵嚢にそのふたごを再発見することができたよ。

しかしだね、昨年生まれの越冬幼生が卵嚢にちょっかいを出してる。

別に中身動いてないのに、明らかにかみつきに行ってる。動く幼生になったら、襲って共食いするのはわかるけども…。「たべもの」として認識しているのかなあ…。エッグイーターと言われるカエルもいるけど、越冬して翌年の卵や幼生食べるというのも、エッグイーターみたいなものだね。

ふたごのいるちょっと貴重(?)な卵嚢なので、破られる前に、しばし拝借。

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取り出して観察。中の胚は神経胚くらいまで成長してるようだ。

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この卵嚢、驚いたことにふたごが4卵、みつごが1卵あった!

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卵嚢の首(枝などとくっついてるところ)の方には薄い縦筋がありました。

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卵嚢の尾のほうは、筋はなかった。エゾサンショウウオの卵嚢の筋は、いまひとつはっきりしないし、均一な感じがしない。折角なので、もうちょっと調べて報告しておこう。気が向いたので、もう1箇所行ってみよう。

4月16日 札幌市南区簾舞 メッシュコード644132(石山)

この場所は、だいぶ標高が上がっていくので、例年の産卵はやや遅め。なので、雪解け具合の確認だけしに行ってみました。が

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ちょっと産み始めてました!エゾアカガエルの卵塊3こくらい。涼しいせいか、鳴き声はきこえないけど少しずつは始まっておるのだな。ということは、少し標高の低いあそこなら…ということであと1箇所。

4月16日 札幌市南区豊滝 メッシュコード644131(定山渓)

と、その前に。豊滝ではほとんど探したことがなかったので、道なりに少し見たけど、見つからなかった。山の奥行き過ぎたかな。だいぶ雪残ってた。あとで地図みたら結構豊滝は散策のしがいがありそうなとこね。

ということで、当初の目的地に。

4月16日 札幌市南区小金湯 メッシュコード644131(定山渓)

かなり涼しいところだけど、産卵する池の周りは雪どけがそれなりに早い場所なので、産卵は始まってるはず。

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一応、エゾサンショウウオの卵嚢は見つけれた。この小さな池はとても観察が容易で重宝してきたけど、ここ数年、池の周りの環境が芳しくなくて心配。

周りは良い環境だから、個体群が死滅することはないだろうけど、もったいないな。

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エゾアカガエルの卵は結構たくさん。まだまだ増えていくはずだ。

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産みたての卵塊も。しっかり水場に産まないと、干からびるよ。水中の泥の中に埋まっていたので、

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掬ってみた。オスメスセットだ。今年初の成体(生きてるやつ)確認。

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地味だけど、地味に嬉しい春の初モノ。気がついたら、散髪に行くのすごく遅くなってたよ…。

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Twins ふたご…?

雪がまだ時おり降っている札幌ですが、積もった雪はほとんど消えて、春は確実に進んでいますね。無事にエゾアカガエルの卵塊も見ることができ、今年の両爬は2種類みれました。3種目はツチガエルかヒキガエルあたりになるのかな?(移入種だけれども)

今年の、初見だったエゾサンショウウオの池を見てきました。基本的には警戒心強いので、水草に潜り込んじゃうんだけど、ぼーっとした個体は写真撮りやすいね。

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そしてこの池にも、今年の初のエゾサンショウウオの産卵が見られました。

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とりあえず、産卵があると写真を撮る習性のある自分ですが、撮った写真を整理していて、今回は面白いもの見つけた。自分としては、かなりスゲーレアもの見れた気分なんだけど、一般的に価値があるものなのかどうかはよくわからない…。じつは上の写真にすでに面白いもの写ってるんだけど…。

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これだ!おお、すげえ!生まれて初めて見た!、と思う…!

アップにしてみると

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これ。ひとつの卵膜のなかに、2つの胚が!

後ろの卵の胚がたまたま位置構造的に同じ卵内に入ってるように見えてる(アーキテクト)のかと思ったけど、別カットの写真から抜き出しても

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やっぱ同じ卵内に2つ胚がある…。

これ、実は写真撮ってるときには全く気付いてなくて家で写真整理してて、気が付いたのね。鶏の卵でいう、ひとつの卵に2つ黄身が入ってる状態。お得感あふれる幸せ卵だね。

鳥の卵では、2つの胚が排卵された後に同じ殻でくるまれてしまうことで双子卵ができることがある。(二卵性双生児)いろんな動物で胚が分裂中に2つに分かれて双子になることもある。(一卵性双生児)

このサンショウウオの卵は分裂前の胚が2つ入ってるので二卵性の卵なんだろうな。両生類の卵がメスの体で出来上がっていく過程がよくわからないので、これ以上のことはわからないけど、とにかく面白いもの見た。一度の産卵の子供たちをすべて双生児的に言うなら、サンショウウオなんて百卵生百生児みたいなものなんだけど、1卵に2つの胚が入ってる両生類の卵は初めて見たよ。

近日中に、この卵のその後を見に行きたいけど、たぶん、この卵嚢の周りにほかのサンショウウオが卵産みつけてどれがこの卵嚢だかわからなくなってそうだ。

エゾアカガエルとエゾサンショウウオの産卵は、フキノトウが出て少しすると始まるイメージだけど、産卵開始後に出てくる花たちも増えてきた。(いわゆるスプリングエフェメラル)

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エンレイソウや

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キバナノアマナ(かな?)

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エゾエンゴサク。このあたりが池の周りの常連の花。ほかにミズバショウも一部、花をつけてきています。

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シマエナガも巣材を運びながら忙しく飛び回っています。

そして私は、出たり休んだり、それなりのペースで生活しています。とりあえず、いきてますよー。あ、そうだ、あさってからハープソンの期間が始まりますよー^^

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産卵してあった

エゾサンショウウオの越冬幼生で今年の初両生類フライング(4日前)でしたが、今日は札幌市内で産卵確認してきました。半年ぶりに水面下を見たので、最初は水面のキラキラとか、浮遊物でよくわからず、見つけられなかったけど、慣れてきたら

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お?あったあった。

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ここに2対。エゾサンショウウオの卵嚢、お久しぶりでした。色んな所をゆっくり探したら、見えるやつで全部で11対あった。

エゾアカガエルもあると踏んで、池の周りをぐるぐる、ぐるぐる探してみたけど、ない…。ないはずはないと思うんだけど…。捜索範囲をササヤブの向こうまで広げると

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あった!エゾアカガエルの今年初の卵塊。まだ膨れきっていないから、ここ数日の産卵かな。胚がまだ、ツブっとしてて、産みたて感が満載だった。両種とも産卵の自分での確認は今季初。両生類のシーズンインですね。

冬っぽいこれらのメンツはそろそろサヨナラですな。

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マヒワ♀型。

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マヒワの綺麗なオスでした。

自宅の庭の雪もだいぶ解けて、去年の秋に期待して植えたギョウジャニンニクが
いつの間にかいい具合に伸びてきてた。

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先っぽを刈り取れば、また生えてくるけど、株が死なずに取るならシーズン何回くらいまで取っていいものなのかな。2回取って3回めは茂らせてやろうかなー。

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キュウリと初両生類

さっき、石狩湾産のワカサギをもらってきた。ワカサギ、今シーズン初めて食べる。今シーズンはワカサギの仲間を、少し調べながら食べた。スーパーで30cmくらいの立派なキュウリウオが売ってたんだ。子供の頃から「キュウリウオは青臭くて美味しくない…」と言われて育ったので悪いイメージ先行してたんだけど、この間、初めて食べた。

・生は青臭いかもしれないけど、焼いてしまえばアユほどにも臭わない感じ
・卵はシシャモみたいで美味しかった
・身もオスシシャモみたいな食感で、どちらかと言うと好きな味

なんだうまいじゃん。キュウリウオはアユみたいな顔してたから、調べてみたら、

キュウリウオ目-キュウリウオ科-キュウリウオ属-キュウリウオ
キュウリウオ目-キュウリウオ科-ワカサギ属-ワカサギ
キュウリウオ目-キュウリウオ科-シシャモ属-シシャモ
キュウリウオ目-キュウリウオ科-アユ亜科-アユ属-アユ

結構みんな近い仲間なのね。そういえば昔はシシャモって名前でカラフトシシャモ売ってたもんね。もっと昔はそこにキュウリウオも混ざってたって話も聞いたな。キュウリ話題はここでおしまい。

今日は、札幌・春の両生類産卵探し。先週から探し始めたけど、先週は円山であと少しかもって印象で、真駒内はまだまだだった。今日は円山、小金湯、石山を渡り歩いてみた。円山はほとんど雪どけが進んでおらず、足踏み状態。今週の暖かさで変わってくるかな?

小金湯は山間だけど、観察してる場所は日当たりが良いので一気に解けて産卵が進むこともある場所。そもそも除雪されてないと車を近くまで入れることも出来ないのだが、除雪はされてて入ることが出来た。でも、こんな状態。

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こりゃ、もうしばらく時間がかかりそう…。加えて、観察する池に行ってみると

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除雪の雪捨場の下に池の場所が…。仕方ないような、そうでもないような…。いずれにしても1~2週間は産卵は無理そう。

でも雪解け時期に雪の上を徘徊しているカゲロウの仲間はかなりたくさんいたので、どんどん雪解けは進むでしょう。

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こんな大きさの虫。

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たまに当たり付き感覚でいる、羽の生えた個体。

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だけど羽化失敗した感じだね。彼らは雪の上を歩きまわってなにしてるんだろう…。配偶者探しかな。

この時期になると好雪性変形菌も出てくるシーズンだけど今回は目につかなかったな。

「生えてればふきのとうゲットしてこいの令」がでていたが、良い段階のものが今回は見当たらず。いい感じのは1個あったけど、犬の足跡が沢山ある場所だからちょっと持ってくる勇気はなかった。(ばっちい可能性)

河岸を変えて、石山方面へ。湧き水ポイントを1箇所知っていたので、ここならもしかしたら産卵始まっていないか?と思い、行ってみたけど、卵はまるでなし。また、空振りだった…。

ん?

水中でなにか動いてるな。網でザバー

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エゾサンショウウオじゃないですか…。

いつもの年の年間初見両生類の発見パターン、「エゾアカガエルの卵発見!」ではなく、今年はエゾサンショウウオの越冬幼生発見だった。

卵発見だと、両生類の繁殖時期が始まりましたね!って感じで言えるんだけど
今年のは、両生類始まりましたね?あれ?冬も同じようにいたんじゃないすか?
的な、ちょっとした肩透かしですよ。イレギュラーな感覚ではありますが、兎にも角にも、北海道もシーズンインですね?

実は、この道路、それなりの交通量があるところで脇でサンショウウオ掬いしていると、行き交う車から奇異の目で見られておりました。

そんなことには慣れているのですが!そんな車の中に手を振って停車する車が1台。このパターンは…。覆面パトからの職務質問のパターンかと一瞬ドキドキしましたが。生き物系知人の親子でした。はー、よかったー…。ちょうどお子さま連れだったのでサンショウウオをほのぼの観察してもらいました。次はいつ観察に行こうかな。

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ハープソン2015(0502無意根山&江別、0504庫富)

今回のハープソンの前半はあまり動けていないので、ちょっと遠くのハープソン未調査エリアに1ポイント落としてきましたよ。

その話は後半に書いておくとして、まずは元地元。定山渓の奥にある無意根山エリア。
5月2日。

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川横を車で走っていたら、エゾアカガエルがいくつか道路を横断してた。札幌市内の他の地域は産卵はほぼ終わっているように思えたけど、さすが標高が高いところは産卵行動が遅いね。

なんとなくだけど、今年は札幌周辺で観察しているところでは両生類の産卵数がムラがあるように思いました。カエルはいつも通りの量でサンショウウオが少ないとこや、サンショウウオはいつも通りの量でカエルが少ないとこ。全体的に両生類には厳しい気候があったのかもしれないね。今も雨少ないしね。

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ここはエゾサンショウウオはいつもくらい見ることができた。でも、去年と一昨年、産卵池が上陸時期まで持たずに干上がっているので
今年も心配ね。雪どけが早いのと、夏までの間雨が多くないので、水の供給が止まるのが早いのかも。

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場所を移して江別。道路にニホンアマガエル出てきていました。石狩川沿いではところどころの河畔林で鳴き声も出始めてます。

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ごめんよ、アズマヒキガエル。(国内外来種)ごくたまに大きな個体がいるけど、全体的には小ぶりな個体が多い感じ。江別のエリアでは小一時間で10を超える個体を見たけど、すぐとなりの札幌東北部や太美のエリアでは1匹も見ず。数日の差で現れるんだろうけどね。

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5月3日。
自宅ヒキコモリ。家の中にハエトリグモsp.が現れる。久しぶりにマクロレンズで写真を撮る。

5月4日は遠出。

過去のハープソンの結果報告を見ていて、日高、オホーツクの報告数がほとんどないので、比較的近い日高のエリアに向かうことにした。目指すは静内温泉。

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日高は馬どころ。そこかしこに馬の牧場がある。のんびりのんびり進んでいったわけだけど、時期悪く、静内桜まつりの大渋滞でのんびり具合がキツくなってきたので途中で離脱。地図を見ながら良さそうなところを確認することにしました。結局エリアとしては庫富。住所でいうと、日高町広富ですな。

適当に車で流すけど、牧場があるような平らかな感じなのでなかなか両生類の産卵環境も芳しくなかったけど、細かく見ていると

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お、季節もの!

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カタクリだね。いいね。

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ゆるいゆるい沢の流れにエゾアカガエルの卵塊。たぶん死んでいるけど…。そんな中でもちゃんと育ったやつもいるようで

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幼生(オタマジャクシ)もそれなりに見れました。結構開けた場所だったので、エゾサンショウウオはいないかと思ったけど、ちゃんとありました。

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一部死卵みたいだけどね。他はちゃんと育ってましたよ。

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ちょっと失礼して角度を変えれば孵化直前の幼生がいっぱい。

これらの記録写真撮ってたら、周りでニホンアマガエルが鳴き出したので、こちらも音声記録しておきました。

場所探しがほとんどで、場所が定まったら3種がほとんど一瞬で記録できてしまいました。

このあと平取町の国道付近を流したけど、記録取れずで終了。ほんとは静内、浦河まで行きたかったけど、桜には敵わないねえ。また機会設けて行ってきましょー。

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ハープソン2015(0429石山)

今年のハープソンでは、自分はスロースタートです。今年はあまり遠くに行けないので今日(4月29日)は、エゾサンショウウオの産卵地で家から最も近い場所の候補を確認してきました!道のり距離で約7.5km。札幌市南区の、ハープソンエリアで言えば石山エリア。いつもは気にせず、車で通過している場所で水が湧いてるとこを見つけた。

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表面が藻(?)で覆われているから、水温高くてダメかな?と思ったけど、

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お、エゾサンショウウオの卵嚢だ!今年のハープソンの自分第一号はエゾサンショウウオでした。

よく見るとこの藻の表面をピチピチ動くものが。ドジョウ系かなと思ってすくってみると…

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エゾサンショウウオの幼生ではないですか。しかもでかい…。越冬幼生だね。かろうじてエラが残っていて、上陸寸前な様子。金ラメが入ってて綺麗でした。

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結構な数いてね、ひとすくいで3匹入ったりしました。小さい池だけど、生存競争激しそう。

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しかしね、札幌でエゾサンショウウオの越冬幼生、何ヶ所かで見たけど今のところ一番標高低い場所だった。湧き水が冷たいのかな。

ちょうど、今年の卵嚢から幼生が発生して、越冬幼生は新幼生を食べ放題の時期。ぐんぐん成長するんだろうな。

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今日一番大きかったやつ。約8.3cm。しかも肥えてるので大きく見えました。

道すがら、他の両爬を探したけど、今日はこれで打ち止めでした~。温かい一日だったので、他の人達は爬虫類を見た人もいるかもしれないねー。

あとで地図を見返してみたけど、家から道のり距離5.0kmと5.1kmのところにサンショウウオいそうな地形があるような気がする…。また後日覗いてみようかなー。

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雪のなかのこうもり

(過去のアップしてなかったデータのひとコマ。2014年5月12日の記事を2016年9月25日に思い起こしながら書いてます)

かなりしんどい毎日が続いていたこの頃。ブログの更新頻度は一番少ないかもしれない。家でぐったりしていると、こうもりを追い続けている写真家のなかじから電話が。

「ばいかださんちの裏山にコウモリ落ちてるんだけど、見に来ない?」

外出のいい機会をもらって、急いで準備。裏山は5月といえど、まだ雪深く、寒い。でもこういうときにしか見れないという、雪中コウモリは見てみたかった。

なかじと山ん中で落ち合って、同じような木々が並ぶ中で「ここだっけ?あそこらへんだっけ?」と案内してもらいながら移動。

途中、

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お、これは!

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冬眠明けの森のくまさんでしょうか・・・。

そしてようやく

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あったあった!これ!

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まつぼっくり!・・・じゃなくて!

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ほら、ここに!

おおきさはこんなもの。

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毛玉。

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これ、死骸じゃなくて生きてます。コテングコウモリがぐっすりですわ。仕組みは自分にはさっぱりわからないんだけど、雪の中で寝ちゃうみたい。(興味のある人は「雪中 コテングコウモリ」で検索してみよう)

自分は、ここで久しぶりの外出に色気を出して、ちょっと山奥にエゾサンショウウオ見に行ってしまいました。

その結果、札幌であまり多くない越冬幼生のいる池を見つけてなかなか良い成果を出したんだけど、これを見に行ってる間にコウモリは起きて飛んでいったのでした。(なかじから電話ありました)

こちらの成果はこんな感じでした。

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地べた目線の写真展

The exhibition “Photo exhibition by looking from the ground”. I will hold an exhibition at “The Chitose Salmon Aquarium Specializes in Salmon & Fresh-water Fishes of the Northern Pacific” in Chitose city.

2014年3月1日から4月13日まで、「千歳サケのふるさと館」にて写真の展示を行います。展示はA1~A2版で20枚の写真を展示しています。

会場→千歳サケのふるさと館

3月1日、ちょっと会場に行ってきました。写真の配置を少し調整していただいたり、展示動物のお話などいろいろしてきました。

個人的な超おすすめ展示動物は、

これです。エゾサンショウウオのアルビノ。

魚の展示もさることながら、両生類も「おっ」と思うかなりマニアックなラインアップが。オキサンショウウオやオオダイガハラサンショウウオが見れるのは道内でここだけかもしれませんね。展示されているエゾアカガエルも、大変美しい個体がいましたよー。

個人的には、入口水槽で何の気なしに泳いでる4匹のチョウザメがツボ。全部別種。おもしろいー。ちなみに、有名なインディアン水車は残念ながら冬季なので非稼働です。(8~12月ごろ稼働とのこと)

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の・ぼ・り・べ・つ…と言えば

クマ牧場には行ってないんだけどね。ここ最近の外出やフィールドの話を少しずつ。

8月25日に登別のふぉれすと鉱山で爬虫類・両生類の講義をしてきました。受講者の年齢層は幅広く、小学生~壮年者までいらっしゃいました。

内容は、登別の周辺で見られる両爬と、エゾサンショウウオのネオテニー(幼形成熟)の話をしました。登別には倶多楽湖(くったらこ)という湖が近隣にあり、戦前まではこの湖にはエゾサンショウウオのネオテニーが住んでいたという記録がある。(ヒメマスの移入により、絶滅したとされています)ネオテニーがいたこと、越冬幼生がネオテニーと混同されやすいことなどお話しました。

そのあと、短い時間だったけど、大量に持ち込んだヘビの抜け殻を触ってもらって、種による違いを見てもらいました。

1時間の座学のあと、フィールドへ。ふぉれすと鉱山の周辺には、すぐ両生類や爬虫類を観察できる場所がちょこちょこある。

時期的に、エゾアカガエルやエゾサンショウウオは幼生も上陸が終わって見つけづらい状況になっているかと思ったけど、ところどころ特殊な環境があって、(例えば1日中、日が当たらない流水が入る水たまりとか)無事に4種類の両爬が見ることができました。

ニホンアマガエルの幼生の不格好さを見てもらったり、

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エゾサンショウウオやエゾアカガエルの幼生も見れたり。アマとエゾアカの幼生を比べて見れたのは良かったな。

アマガエルもエゾアカも幼体(上陸してるが未成熟)も見れました。爬虫類は、ヘビは残念ながら見れなかったけど、ニホンカナヘビを見ることができました。

講義も、よく聞いて下さって大変ありがたかったです。講義が終わったあと、スタッフのかたに倶多楽湖を案内して頂きました。

登別といえば、クマ牧場なのですが、個人的には倶多楽湖でして。ネオテニーが生じた湖水を肌で感じてみました。凄い冷たいのを想像して…。

さわってみると、ぬるい。想像以上にぬるい。岸辺で日当たりの良い所で25度。岸辺の日陰で22度。こんなものなのか。同行してくれたNさんが湖に詳しい方にお話を伺ってくれて、やっぱり特殊な湖だということがよくわかりました。

火山湖で、もともと魚はいなかった。深さも150mくらいあり、表面の温度は毎年かなり上がる。でも湖底の方は安定して低温。でもここ数年、温度が少し上がっている。昔は日本で3本の指に入るほどきれいな湖水だったが、魚の移入に伴って、水がだんだん悪くなり(エサを撒くなどもあったよう)、かなり水質が落ちたが、最近は改善してまた水は戻り始めている。
エゾサンショウウオの産卵は周囲の沢付近で見られる。多くはないが湖面でも見られる。幼生はいるかどうかはよくわからない。

などなど。お話聞けて、とても良かった。倶多楽湖も環境見れたし、かなり満足。

夜は、ふぉれすと鉱山に宿泊させてもらった。(宿泊設備もあります)ご飯の前に、スタッフの方々・関係者で夜のフィールドへ。バテバテだったので、軽めのフィールドにしてもらって申し訳なかったです。両爬は出なかったけど、いろいろ盛り上がっていました。

照明さんと、撮影隊の図。何を撮っていたかはまた後で。

夕飯は、登別っぽい、地元のものを食べたいとリクエストして焼き鳥(豚)を食べた。焼き鳥といいつつ、刺さっている肉は豚肉です。室蘭地方の名物ですね。

「焼き鳥(豚)」は知ってはいたのだけど、スタッフの方々は自分がうっかり「豚串」と言うと違和感を感じているようだった。やっぱり焼き鳥なのか。これは。炭火焼きで、カラシを付けて食べる「焼き鳥」。タレと塩があるが、塩のほうが好きだな。結構食べたけど、牛肉と違ってもたれなかった。何より、とても美味しかった。次回、講義があるときには「納豆シュークリーム」を食べることになりそうだ。うーん…。

翌日、ふぉれすと鉱山を出て、昨夜の撮影隊の場所で、昨日のブツを確認。

白い覆面をしたエゾゼミ。もう、このエゾゼミはすでにお亡くなりになっている。

冬虫夏草とか、そういうライフサイクルを持っている菌類による感染死だと思うけど、ちょっとキレイだと思ってしまった。虫を操って高い場所に行き、胞子を広く拡散させる。なんて凄い菌なんだろうね。

その後は、苫小牧で別の相談があったので、苫小牧に向かいがてら、フィールドを見て歩く。

虎杖浜やポロト湖、ヨコスト湿原。白老町の地形図で通り道で目につくところを見た。両爬の外来種を見ることはなくてちょっとホッとはしたけど、ポロト湖の湖岸ではいくつかでかいザリガニの死骸を見たな。生息してて死んだのか、死んだものを捨ててあったのかはよくわからないけど。

苫小牧についたけど、約束の時間まで余裕があったので錦大沼に行ってみた。湖一周散策路は、キノコ観察好きな人にはたまらない場所かもしれない。(食べるではなく、観察する人向け)見応えのあるでかいキノコがかなりたくさん種類があった。ここまでいろいろ見たのは、アポイ岳の低標高地以来だ。

キノコが菌に侵されているのも目立った。キノコが白いカビに侵食されてる感じのやつ。でも、写真はほとんど撮れなかった。

すごい蚊が多くて、立ち止まると襲撃される。やや小型の蚊のくせに、服の上からもお構いなし。ここの蚊は、人生で3本の指に入るくらいえげつない蚊だった。

集団襲撃力 B (叩いても意味が無いくらい来る)
お構いなしに刺す A (ジーンズの上から)
痒みの強さ A (運転しててイライラする)
痒みの持続性 B (3日)
しつこさ B (森の外まではついてくる)

ちなみに関東の住宅に出る蚊なら

集団襲撃力 D (何匹か始末すると静まる)
お構いなしに刺す C (刺しやすいところを選んでる)
痒みの強さ B (寝てても痒い)
痒みの持続性 A (5日)
しつこさ C (撃退すると去っていくものもいる)

さらにちなみに、今まで一番イヤだったのは佐呂間の湖岸で襲われた黄色っぽいやや小型の蚊。

集団襲撃力 C (湖岸の葦原は個体数多し)
お構いなしに刺す A (ジーンズの上から)
痒みの強さ S (刺された瞬間痛い。痒みは猛烈)
痒みの持続性 D (1時間程度)
しつこさ C (湖岸から離れるといない)

こんなん評価しても意味ないんだけど(体質によって違うだろうし)評価してやりたいほどのイライラを引き起こされました。蚊でイライラしたの久しぶりだわ。

でも、その襲撃に耐えて見ていたのはツノホコリ類。変形菌に近縁なものだね。(変形菌にカテゴライズされないことも多い)色々観察するとわかるんだけど、この仲間は他の変形菌の子実体に比べると、水々しい。写真にとっても、透明感とみずみずしさが残るんだ。ただし、標本にしようとすると、元の形は維持することができない。

これはツノホコリっぽい。別の場所には…

エダナシツノホコリっぽいものが生えてました。真性粘菌亜綱の普通の変形菌のアートした形も引き込まれるものがあるけど、ツノホコリ亜綱の、このみずみずしさも引き込まれるね。で、3日ほど、蚊に刺された30箇所以上の場所に痒み止めを塗り続ける生活に陥ったわけだ。あのとき、運転辛かったなー。

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個人総括(Herpthon 2013 Hokkaido)

Herpthon 2013 Hokkaidoに参加した皆さん、お疲れ様でした。昨年に引き続き、個人総括をして行きましょう。今年のハープソンは、昨年より規模が大きくなって、春と夏の2期にとり行いました。

春は雨と低温に祟られてしまったけれど、個人では5エリアでエゾアカガエルとエゾサンショウウオを確認しました。

夏はちょっと遠くに行きたいな、と思っていたのですが体力不足でストイックにはいけず、100km圏内にとどまりました。

去年は、16エリアを調べて14種(+1亜種)でしたが、今年は春夏合わせて、10エリア10種でした。種数はぎりぎり目標に届きました。

さて、夏の行程を順を追って紹介すると…

6/30日、ハープソン夏期間の開始。出だしはヒガシニホントカゲを見に道東に行きたい気持ちが大きかったので、身近なところ「定山渓エリア」でヒガシニホントカゲを観察。やっぱりキーワードは「岩」だ。

でも、日当たりが強くて、はやくトカゲの体温が上がるせいか、朝8時でも、すでに日陰でクールダウンしてる個体がちょろつくくらいだった。やっぱり5~6時じゃないとじっくり観察難しいかな。日なたは暑いので、やや日陰に自分も移動して、ちょっと変形菌を探してみる。

いい雰囲気のキウツボホコリみっけ。スポンジみたな外見で、かなり好きな部類の変形菌。1本1本はとても小さくて、長くても3~4mmくらいかな。

しょっぱなから寄り道で始まったハープソンですが、楽しみ方は皆、それぞれ。マイペースで行きましょう。

…とまた別の変形菌があった。

白いツブツブがエダナシツノホコリ。白の中にあるちょっと大きな茶色い丸いのがマメホコリの仲間。そして白いのの左にある茶色い土くれみたいのが、多分フンホコリなどに近い仲間の変形菌だと思う。

昨年は3つのテーマを持ってハープソンに臨みました。
①より多くの種類を記録すること
②自分の住まいの定山渓エリアでたくさん調べること

③外来カエルの分布地の把握

で、今年も3つのテーマを考えました。
①イベントなどを除いて個人行動で10種記録すること
②バテないように余裕のあるハープソンをすること
③トノサマガエルとアズマヒキガエルの石狩川川下りがどこまで行ってるか確認すること

なんとか今年も目標はクリアできたようです…。

さて、この日は生物調査があったので、その前に早め行動して爬虫類を探してみました。目論見通り、ジムグリのきれいな個体に出会うことが出来ました。

地味。ジムグリだけに。北海道の子、地味!だけど、脱皮したてなのか、鱗がつやっとしてて色気のある反射光を発していました。

あと、抜け殻。

「頸」以降の抜け殻だったので、胴の真ん中辺りと思われるあたりの体鱗をヒラキにして数えてみる。

現地で焦って数え間違えてしまったけど、持ち帰って他の場所も確認したところ、一番多い所で体鱗が19。シマヘビの抜け殻でした。

調査の方でも、ジムグリとか

ジムグリ轢死体×5とかジムグリとか

浮かんでは沈むアマガエルとか。

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ニホンカナヘビとかその卵とか。

いろいろ、ありました。これは自分の個人チームの記録に入れず、別チームで報告。

抹茶ラテのようなウンモンスズメに内心ちょっと惹かれつつ、調査時に見つかったミヤマクワガタで盛り上がるメンバーたちを温かい目で観察しておりましたよ。やっぱりクワガタはヒーローですな。沢山の人で調査、しかもそれが両爬対象というのも楽しいですね!調査も無事に終了し、家に帰る前に日付が変わってしまいました。

7/1。
帰る途中の石山エリア。去年はハープソンの正式記録のための確認手段は写真のみだったのですが、今年からは音声も確認手段として採用しました。

石山エリアのニホンアマガエル(鳴き声)

スマホだと、耳で聞くより遠く音が録れる感じですね。そしてこの日は、翌日のためにお休み。

7/2。
朝5時起きして、フィールドイベントの打ち合わせで石狩広島エリアへ。イベントの下調べで両爬を探してみます。

トノサマガエル(外来種)がたくさんいます。幸か不幸か…。イベントではトノサマガエルが見れそうなので空振りは無さそう。少し安心したのも本当の気持だけど、複雑な胸中ではありますね。

この日は、講師をしている北海道エコ動物自然専門学校の飼育コースの2年生を連れて、野外のカエルを探してもらいました。どういう環境でそれぞれの種類のカエルが住んでいるのか?

捕まえてみる→探して捕まえようとする→住んでいそうな環境を肌で探るようになる…あたりが少しでも理解してもらいたいところです。外で動物を観察して、それを飼育に活かしてほしい。

エゾアカガエルとニホンアマガエルを捕まえてもらいました。指の形を観察して、それによって生活空間が変わって、食べることが出来る昆虫も変わって…

で、この野外実習でもトノサマガエルを探していたんですね。でも、時間帯や、あの動き。なかなか捕まえることができません。結局、幼生を数個体みつけました。

個人的なイメージですが、尾の付け根辺りがムチムチしてます。

微妙に頭腹部が長いとか、尾ひれの感じとか、言葉にするのが難しいですが、トノサマです…。

朝と夕方のフィールド行軍、暑かったりなんだりで疲れがピークに。結果を出すより、体を休めることを優先します。

7/3。
熱が出てお休み。虚弱ナリ。。

7/4。
中距離の遠征。夕方から、石狩川河口周辺でカエルの分布を見ようと思って、石狩灯台で日没を待つ。途中、右前足を地面につくことが出来ないキタキツネが現れた。(折れてるのか…?)物欲しげにラーメンサラダを見られたけど、無視。人慣れはよろしくなくてよ。すると、草むらからなにかコブシ大の焦げ茶色のカタマリを拾い上げ、食べ始めた。あれ、それ、何…?それ、あんまり食べちゃいけないやつ…?(ヒキガエルっぽい…?)

こんどはこちらが物欲しげに狐を見る番に。そんな私を一人残して、キツネは獲物を持って去って行きました。もしあれが、ヒキガエルだったら…なんかいろんなことが頭の中をぐるぐる。茶色いカタマリが何かわからない時点で、そんなこと考えても仕方ないんだけど。

で、日没になりました。車を動かすと、まもなく道路に出てきているニホンアマガエルが多数。

エリアは「望来」だね。とりあえず、アマガエルは豊富にいそう。

で、その2分後。

やっぱ、いるのかよ…。しかも繁殖期でないのに、頻繁に見るくらいの個体数が。とりあえず、アズマヒキガエルは石狩川の河口まで分布が達しているのを確認しました。

さっきのキツネ、大丈夫か?大丈夫なら、それはそれで重要な捕食者になれるのかもしれない。

その後、対岸側の聚富(しっぷ)まで出てみたけど、こちらにもアズマヒキガエルはぼちぼちいました。移動中は、今調査している場所がハープソンのどこの区分けエリアになっているのかわからないので、一応ニホンアマガエルを対岸側でも確認しとこうと、ボイスレコーダーを出して録ろうとすると、予想外の鳴き声が聞こえて、思わず「すげぇ、コレ…」と声が入ってしまった。

田んぼでトノサマガエルが大合唱しています。トノサマガエルも、石狩川の河口まで達していました。ちょっと言葉を失います。

鳴き声では、トウキョウダルマガエルとの鑑別に自信がないので2時間かけて、ようやく1匹、捕まえました。

この個体の足をいじったり指を見たり、全身を見て、トノサマガエルだということを確認しました。いつから入ってたんだろう…。

そこからはトノ・ヒキの周辺調査に。トノサマガエルは聚富でしか確認できなかったけど、アズマヒキガエルは石狩川の周辺流域では見られるし、ほんの少しだけど、石狩川本流から離れた真勲別川でも見られたのと、市町村区分(と言ってもほぼ境目だけど)では石狩市、札幌市(篠路町拓北)、当別町(ビトエ)で成体が見られました。この日は、トノ・ヒキ調査で日付が変わって行きました…

7/5。
帰り際に覗いたお地蔵さんが並ぶ岩ガケエリアで、シロマダラでもいないかと探しているうちに、なんだか怖くなってきた。柱状節理というかわった地形なので、ちょっと携帯で写真撮っといたんだけど、謎のエラーで記録できず。やべぇ、お地蔵さん怒ったに違いない…。そして朝から発熱し、ハープソンおやすみ。

7/6。
お地蔵さんの呪いから回復。この日は滝野すずらん丘陵公園で子供向けの動物観察イベント。そして、両爬の記録できたものは滝野すずらん丘陵公園のチームで結果を出します。ニホンカナヘビのほか、


シマヘビ、エゾアカガエル、ニホンアマガエル、エゾサンショウウオとアオダイショウの抜け殻を確認!朝のうち、ぐずつきそうな空模様が一転、雨はふらず、日も差す天候に。大変ありがたいお天気でした。夜は大事を取って、明日に備えます。

7/7。
この日は朝から恵庭市のルルマップ自然公園で、やはり爬虫類・両生類も対象にした生き物探しのイベント。7/2にトノサマガエルを見つけた下見のものの他に、
アオダイショウやジムグリまで確認できました。やっぱり人数って大事かもしれない…。このイベントで出た両爬は、「森のいきもの大捜査隊!」チームで報告ですね。

これも内地er(ナイチャー)、カブトムシのお子様でしょうか。温泉地や発酵熱のある場所では目にする機会が多い昆虫になりました。

そして夜間はまた別に札幌周辺調査。ニホンマムシ5、アオダイショウ3、シマヘビ2など確認。こちらはまた別チームで報告。これだけヘビ見たのも久しぶりだったかも…。

7/8。
もうバテバテ。動いたら死ぬ。ということでお休み。仕事用の資料作りしてたら、あっという間に消費された1日だった。

7/9。
ついに最終日になってしまった。やっぱり後半は体力切れてしまっていた。途中に無理やり道東行くスケジュールくまなくてよかったかも…。北海道エコ動物自然専門学校で自然コースの2年生の講義があったので、学校に向かう途中、なかなか愛らしいサイズのジムグリを拾う。

なんというか、この子のお陰でちょっと気合入って、夜はフィールドやめようと思っていたのを思い直しました。授業をし終わったあと、家に帰る方向を少し変えて、空沼岳に行くことにしました。ツチガエルの分布も気になっていたし…。

さすがに登山道から上は上がらなかった(くまこわい)けど、登山道入り口まで行って来ました。ツチガエルは登山道まで2kmも離れていない程度の場所まで生息している池がありました。

ツチガエルとアマガエルの鳴き声

低い声でグルグル…ギューと鳴いてるのがツチガエル。グワッグワッと鳴いてるのがニホンアマガエルです。登山道周辺では聞こえなかったけど、よーく耳を澄ましてじっとしてたら、いるのかもしれない。まとまった水場がないだけの話なのかも。くまこわいからやらないけど。あ、でもちょっとだけ車から降りて林道脇の水たまり覗きました。

まだ足が生えてないエゾサンショウウオの幼生と、

こちらもまだ小さなエゾアカガエルの幼生を見ることができました。サンショウウオは越冬するんじゃないってくらいの成長速度(遅い)かも。

あとは帰るだけだったんだけど、去年、鳴き声は聞けてたけど写真の撮れなかった、うちの裏山(無意根山エリア)のニホンアマガエルを確認して来ました。今年は音声アリにして本当に良かったなぁ。

ニホンアマガエル(無意根山エリア・鳴き声)

それと、向かう途中でジムグリの死骸を1つ拾ったので、コレを記録してタイムアップ。

長いようで短いハープソン期間が終了しました…。動きセーブしたけど、それでもクタクタですね。みなさんもゆっくり休んで、また鋭気を養って下さいー。

ハープソン2013・夏
個人調査エリア:10エリア
(空沼岳・石山・石狩広島・恵庭・島松山・定山渓・無意根山・札幌・望来・太美)、
別チームでの調査エリア:(全て重複範囲でした)
個人確認種:10種(ヒガシニホントカゲ、ニホンカナヘビ、ジムグリ、アオダイショウ、エゾサンショウウオ、ニホンアマガエル、エゾアカガエル、アズマヒキガエル、ツチガエル、トノサマガエル、+別チームに確認した種:アオダイショウ、ニホンマムシ)

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