ごぶさた:2014日本両爬情勢

ブログ書くの久しぶりだなー。とりあえず、生きています。少し旬も過ぎたとこですが(?)ここ最近の日本の両爬の分類状況について軽くメモしておきます。

日本爬虫類両棲類学会の日本産爬虫類両棲類標準和名のページが前回改訂時からの変更場所が赤字に強調されて変更がとてもわかりやすくなりましたね。

さてさて、新種なども増えているのですが、名前だけでは分からないところもあるので書き添えしときます。

アマクササンショウウオ Hynobius amakusaensis
オオスミサンショウウオ Hynobius osumiensis
ソボサンショウウオ Hynobius shinichisatoi

オオダイガハラサンショウウオの九州の各個体群が独立種化

タダミハコネサンショウウオ Onychodactylus fuscus
バンダイハコネサンショウウオ Onychodactylus intermedius

ハコネサンショウウオの東北南部の各個体群の独立種化

オオヒキガエル Rhinella marina

他の日本産のヒキガエル属 Bufo からナンベイヒキガエル属 Rhinella に整理(移入種)

チョウセンヤマアカガエル Rana uenoi

既属の大陸種 Rana dybowskii から独立
分布は対馬、済州島、朝鮮半島とのことで和名の変更は必要なかったようですね

ウシガエル Lithobates catesbeianus

他の日本産のアカガエル属 Rana からアメリカアカガエル属 Lithobates に整理(移入種)

ダルマガエル Pelophylax porosus
 トウキョウダルマガエル Pelophylax porosus porosus
 ナゴヤダルマガエル Pelophylax porosus brevipodus
トノサマガエル Pelophylax nigromaculatus

アカガエル属 Rana からトノサマガエル属 Pelophylax に整理

ヤエヤマハラブチガエル Nidiana okinavana

アカガエル属 Rana からハラブチガエル属 Nidiana に整理

ヌマガエル科 Dicroglossidae Anderson, 1871

アカガエル科 Ranidae からヌマガエル科 Dicroglossidae に整理
ヌマガエル科所属の属は日本産ではクールガエル属(ナミエガエル)ヌマガエル属(ヌマガエル、サキシマヌマガエル)

オビトカゲモドキ Goniurosaurus splendens

クロイワトカゲモドキの亜種から独立種に昇格

オオシマトカゲ Plestiodon oshimensis

オキナワトカゲの亜種から独立種に昇格

クチノシマトカゲ Plestiodon kuchinoshimensis

オキナワトカゲ(オオシマトカゲ)から独立種へ。
ちょっとこの種の経歴ややこしい

ヤマカガシ Rhabdophis tigrinus

他亜種が独立ですね。以前はR.t.tigrinusでしたね。ああ、へび図鑑書き換えないと…

 

個人的なお話

札幌の奥座敷、定山渓温泉に住んで、いろいろ活動しておりましたが今冬から30kmほど市街地方面に引っ越しをしています。住民票移動は終わりましたが引越し費用をケチって荷物を自車で運んでいるのだけど、距離がそれなりにあることと、意外に荷物あるのでガソリン代考えると、どーも赤字っぽい、そんな今日このごろです。すべての荷物を運ぶのは相当なエネルギーが要りますな…。

ことし~来年はたぶん年賀状に手がまわんないっす。先に謝っておきます。ごめんなさい。

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全国のシロマダラ発見、おめでとう

ここしばらくで、北関東、東北、北海道からシロマダラの「見つけた報告」を頂きました。北海道では札幌市で2個体捕獲など、喜ばしいことです。

残念ながら札幌発見DAYは寝込んでいて、^^; 祭りに参加できなくて残念でしたが~。この捕獲が今後の生態などについて、調べることの助けになればいいなと思います。

なにより、嬉しいなと感じていることはシロマダラ、それだけでなく両生類や爬虫類に対して興味を持ってくれる人や、調べてみようと思う人達が増えてきたことですね。

今、福島県産のシロマダラを3匹保管しています。(餌を自力で食べないので、とうてい飼育とは呼べない…)形態を記録もしているんですが、行動も見ています。

不思議なことですがカーテンを1日じゅう閉めていても、1日じゅう電気をつけていても、2014年の6月あたりでは17:30あたりを境に幼蛇が動き出します。(部屋温度は22~26度くらい)幼蛇は毎日動いています。成蛇は2~3日に1度、動いています。

まあ、面白いなと思ってみています。

特になにか大きくいじって飼育はしていないので、秋に福島で調査をする際に、捕獲した場所にリリースできればと考えています。

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38

周りの方々のお陰で、無事に38歳を迎え、今年も生き延びることができました。ありがとうございました。体調を大きく崩してから、まったく働けなかった数年(暗黒期)を経て、人との繋がりを頼って、仕事を徐々に増やしてきました。(ほんとに人との繋がりだけで生きています)

健全な「週2休の生活」までの回復はできていないですが、調子のいい時は週3休ペースで労働らしきことができています。調子に乗ると、働けなくなる暗黒期がやってくるのもよくわかっているので予定が厳しいと思った時はお断りしたり、予定を延期させていただいたこともあります。できれば全てお引き受けしていきたいのですが…申し訳ない。

しかし以前は週5働いて、残りの2休でフィールド行ってたのを考えると、フィールドも仕事も併せて週4が精々というのは、まだまだですね。

最近の仕事は両爬分野ではあるけど、いろいろな角度で接する事が増えて自分の肩書もなかなか表現が難しいのですが自分の好きな分野で仕事が出来るのは大変ありがたいことだと、いつも思います。

どの仕事でも、最終的な目標となるのは、人間と野生動物(特に両爬)の適正な接し方や知識の啓蒙です。「世の中の役にたつこと」や「人類を救う」ようなことは、なかなかできませんが動物と人間がどういう距離で接していくのがお互いにとっていい距離なのか?を考えて、今年も生きていきたいと思います。

ミヤコヒバァ
2013.05.26 沖縄県宮古島にて
絶滅危惧ⅠA類。
奥歯に長めの毒牙(弱毒)を持つが人間での被害例はないようだ

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写真整理と検索Tips

写真を撮りに行けば、整理しなければならない。撮りっぱなしだと、とても楽しい思いのみで終わるのだけど、整理は大変。

でも、突発的な「北海道の津別町でのエゾサンショウウオの写真はありますか?」といったような依頼に応えるには、探しやすいように整理しておく必要がある。

今、自分の整理法としては「年月日+地名>種>写真ファイル」という形でフォルダ整理している。

例えば、「130522沖縄県宮古島西原>サキシママダラ>IMGP_2550.jpg」みたいな感じ。こうしておけば、あとでwindowsのファイル検索で楽に探し出せる。上の依頼なら「津別町 エゾサンショウウオ」で検索可能。

ただ、全部の種類の動物を識別して、フォルダ分けすることは出来ない。

例えば、カミキリだとわかるけど、全く種類がわからない時は「カミキリsp.」、キボシカミキリだと思われるけど自信がない時は「キボシカミキリ?」、種としてはキボシカミキリだけど、宮古島固有亜種の場合は「ミヤコキボシカミキリ」のように、結構自由奔放にフォルダ分けしてしまっている。

これでちょっと困った事態が出てきた。Windows7のファイル検索では、「カミキリ」と検索すると、「カミキリsp.」は見つかるけど、「キボシカミキリ」が見つからない。「キボシカミキリ」で検索すると、「キボシカミキリ」や「キボシカミキリ?」は見つかるけど、「ミヤコキボシカミキリ」は見つからない。

どうやら、検索元のワードが「キボシカミキリ」の場合、「キボシカミキリ○○」は見つかるが、「○○キボシカミキリ」は見つからないみたい。(Google感覚で検索結果が導かれない)

これ、致命的。

普段は「ニホンアマガエル」という名前でフォルダ分けしてるけど、うっかり「アマガエル」と名前つけしてしまった場合、「アマガエル」検索では「アマガエル」は出るけど「ニホンアマガエル」は出てこない。全部リネームするのが理想だけど、凄い数のチェックのしなおしになるのでさすがにやりたくない。

きっと方法があるはずだと思って、探してみたら、ちゃんとあるじゃん。
ワイルドカード検索

それと、フォルダ名を検索して、ファイル名は無視するやり方も。

「*アマガエル* 種類:フォルダ」で検索すれば、「アマガエル」「ニホンアマガエル」「アマガエル?」「アマガエルsp」「アマガエル幼生」と、全部引っかかってくれる。(「ヒメアマガエル」も引っかかるけど…)しかもフォルダだけ。知ってて当たり前なのかもしれないけど、ワイルドカードは他にもいろいろ使えるので、便利。

今後もフォルダ整理、もう少し細分化したい。最近エゾアカガエルとエゾサンショウウオのフォルダが大量増殖しているので、この中に「卵塊」「卵嚢」「幼生」「成体」とかの組み分けをしたいな。暇な時にでも…。(たぶんやらなさそう…)

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識別ヒント(ヒガシニホントカゲなど)

ヒガシニホントカゲが去年新種記載されて、文章ではある程度の識別ポイントを確認していたのですが、今年もようやくトカゲ類が出始めたので、確認してみました。

本日の先生、ヒガシニホントカゲさんです。文献によると、9割の安定度(100%ではないみたい)でニホントカゲとヒガシニホントカゲを識別できそうな場所として、前額板(鱗の一部)の並びが示されていました。捕まえてみないと、難しいんですね。

ニホントカゲとヒガシニホントカゲ生息境界区域の皆さま、お気をつけください。(滋賀や和歌山のあたり)

で、前額板とは

上手い絵でなくて恐縮ですが…。青で塗りつぶした部分、前額板ですが、ニホントカゲではお互い接しています。

では北海道産(道央)で見つけたヒガシニホントカゲでは…?

こんな感じ。わかりにくいかと思うので、線を引いてみます。

ギリギリ離れてますね…。なるほど、なんとか実感出来ました。

しかし、ヘビなどで鱗をよく観察していると、結構個体差があります。それゆえの、完全な識別点とはなり得ない(100%でない)ところなんでしょうね。北海道の場合は、分布的にヒガシニホントカゲと確定出来ますが…。今度また西日本行ったら確認しようっと。

それからもう一つ。アズマヒキガエルの繁殖期の雌雄差について。よく、繁殖期の雌雄ではこんな違いがあると言われます。

①オスは黄色化する個体が多い
②オスの背面はやや平滑になり、メスの背面はゴツゴツ
③抱きだこがある
④オスの腕はたくましい

なかなか写真で紹介されていないので、言葉での表現はわかりにくいところもあります。

北海道で定着化しているアズマヒキガエルは、幸か不幸か、ここ数年でたくさん確認することができてしまっているので、このあたりはだいぶ分かってきました。

①オスは黄色化する個体が多い

確定度50%
確かに、真っ黄色になってる個体は、ほぼすべてオスです。しかし、黄色くないオスも多々いますね。暗褐色や褐色が見られます。

②オスの背面はやや平滑になり、メスの背面はゴツゴツ

確定度70%
顕著な個体はほぼ、これで見分けられます。でも、ゴツゴツなような、平滑のような…みたいな個体は難しいのもいますね。

①と②がどういうことなのか、画像を見てみましょう。


繁殖期のアズマヒキガエルの♂の一例

背中が「ぬるん」とした感じになり、全身黄色っぽいです。これはわかりやすい例ですね。

繁殖期のアズマヒキガエルの♀の一例

背中は毒腺でゴツゴツしていますね。体色は赤っぽいもの、グレーっぽいもの、暗褐色などが見られます。

③抱きだこがある

確定度ほぼ100%
抱きだこ、と言うとわかりにくいんですが、背面側から見たオスの前肢の指には顕著な変化が見られます。(手のひら側ではないですよ!)

繁殖期のアズマヒキガエルの♀の一例

指の内側が3本、黒くなります。タコっちゃタコに見えなくもないんですが、エゾアカガエルのような第1指付け根に顕著に出来る婚姻瘤と比べると突出感がないですね。

エゾアカガエルの婚姻瘤はこちらを参考に
The Leech with frog

それに対してメスのアズマヒキガエルでは指の黒変はありません。

繁殖期のアズマヒキガエルの♀の一例

指は確実な感じがします。

④オスの腕はたくましい

確定度50%
これは主観が入るので、むずかしいのと、結構小型のオスも繁殖に参加するので、わかりにくいです。たしかに、たくましい感じはあるのですが、写真にとってみると、あんまり…。雌を抱接するために微妙に長いとか、筋肉があるとかそういうところなんだと思いますが、指標には難しそう。

他に、

※カエルを捕らえて上から軽く圧力をかけたり、背骨をつまんで持ち上げるような形を取ると、雄の場合は盛んにリリースコールをする

あたりもわかりやすいです。でもちょっと時間かかるのと、たまに拗ねてて全く鳴かないオスがいたり。だから、指の色がお勧めです。

他にもちょっと感じる点としては

※メスは体に対して頭が小さめ
※産卵前のメスなら、腹部をつねるように触診すると卵の胚のつぶつぶした感じを触知できる

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筑波箱根と北奥州

前の記事の流れで、微妙に英語脳になっていたので、ついでにツクバハコネサンショウウオの論文を読んでみた。

YOSHIKAWA, N., MATSUI, M. 2013.
A new salamander of the genus Onychodactylus from Tsukuba Mountains, eastern Honshu, Japan (Amphibia, Caudata, Hynobiidae)
Current Herpetol. 32(1) 2013. Herpetological Society of Japan, Kyoto.

以前Twitterでつぶやいた時は、本当にひどい読み飛ばしっぷりだったので、中身もかなりの読み飛ばしてしまい、すごいアバウトな把握でした。今回は(完全には読めてないけど)ある程度は把握出来ました。

筑波山の周辺地域に住んでいるハコネサンショウウオOnychodactylus japonicus)個体群が新種のツクバハコネサンショウウオ(O.tsukubaensis)になったんですね。

今日読んでて、前回の読み飛ばしっぷりのひどさに苦笑いでしたが、東北北部のハコネサンショウウオは2012年に新種になってたのをこの論文で知りました。キタオウシュウサンショウウオ(O.nipponoborealis)。

Poyarkov, Che, Min, Kuro-o, Yan, Li, Iizuka & Vieites, 2012 : Review of the systematics, morphology and distribution of Asian Clawed Salamanders, genus Onychodactylus (Amphibia, Caudata: Hynobiidae), with the description of four new species. Zootaxa, n. 3465, p. 1–106.

最近までの自分の中のハコネサンショウウオ属はハコネサンショウウオと大陸のハコネサンショウウオモドキ(O.fischeri)しかいなかったので、キタオウシュウサンショウウオという名前を頭の中で「北欧州」サンショウウオと変換してしまい、「あー、ヨーロッパの、分類細かくなったんだー。でもなんでニッポンとか学名に入ってんの?」と、おかしな捉え方してました。そうではなくて、キタオウシュウは「北奥州」だったんですね…。

ツクバハコネの論文によると、他にも隠蔽種がいて、南東北個体群、近畿個体群、四国個体群はまた、改まりそうな記述です。で、識別がしんどそうかなと思ったんですが、成体が捕まえられれば、いくつかの違いの中に「頭胴長:尾長」の差がありそうなので、定規でなんとかなるのかもしれません。(雌雄差もあるので、オスはオス、メスはメスで比較)

簡単に書くと、尾の長い割合順に
キタオウシュウサンショウウオ>ハコネサンショウウオ>ツクバハコネサンショウウオ
ですね。

キタオウシュウサンショウウオはZootaxaで発表されていたのですが、気がついてませんでした。たまに覗いてみよう。

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英英語と米英語

結構頑張って英語で書いた記事が載った本が4月に出る予定なので、(決まったら書名書きますね)記事の最終チェックして下さいって、連絡が来てました。で、チェックして3月初めに提出したんだけど

「ごめん!直してくれたバージョン、古いやつだった。新バージョン、送るの忘れてしまってたよ。新バージョンで訂正入れてくれる?ほんとゴメン!」

とのご連絡を頂き、今日は喫茶店で辞書片手に新バージョンの総チェック…。

基本は自分の書いた英語なのでチェックは早く進むんだけど、ところどころ「直し」が入っているので、その「直し」をもう一度チェックしなおさないといけない。出版元がドイツなので、発行される英語は「英式英語」。(イギリス英語)自分が知っているのは「米式英語」(アメリカ式英語)なので単語なども微妙に違う。

Color = Colour
Center = Centre

とかね。

あと、例えば「本州」の表記を”Honshu”にするか”Honsyu”にするか、とか。(Honshuで統一の予定)

一番難儀してるのが「笹」。竹(Bamboo)と笹(Bamboo grass)の違いが、どうにも伝わりにくい。ネズミ食いのヘビはだいたい竹林にも住んでいるので日本全体の話では竹林(Bamboo groove)の説明を入れるんだけど、北海道には竹林はほぼ存在しないので北海道の記録については、笹ヤブ(Bamboo bush)で統一したい。1度訂正したんだけど、どうも伝わってないみたい。

本では意に沿ってもらえるよう、編集者にうまく説明しないと…。

英語、すごい嫌いで苦手でした。今もしゃべるなんてとんでもないですが、多少なら見れるようになりました。30過ぎから始めても、遅くはないようです。

が、障壁は相変わらず高いですな…。(メールなどでは細かいニュアンスがわからないので、先方が怒っているような被害妄想に陥りがちです)

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長い魚

今年はおはようからお休みまでの食生活を豊かにしたいと思います。

巳年にあやかって、先日サンピアザ水族館(札幌市)に行ってきて巳年展示(長い魚いっぱい!)を見てきたのと、自分のモチベーションに活を入れるため、水族館で催された伝説の飼育員H氏のへびトークを聞いて来ました。2月2日にはH氏とコラボレーションしてへび話をするので、いい刺激頂きました。何を話したら、喜んでもらえるかなーと思案中です。

まず、入り口に展示してあったシマウミヘビ(ウナギ系・非爬虫類)に夢中。そしてイシヨウジに静かに大興奮。たくさん写真を撮った記憶だけがあるのだけど、帰ってきて写真落としたら、何故かそっくりイシヨウジの写真が記録ない・・・。2013年初呪いである。

ヨウジウオ、本当に大好き。軍艦焼きにしたいくらい大好き。(子猫を見て、食べちゃいたい!と言っている若い女性のイメージで捉えてください)

呪いの影響のなかった写真をいくつか。一般にも大人気間違いなしの、ニシキアナゴ先生とチンアナゴ先生。素敵な囚人服柄のニシキアナゴ先生と、顔が狆(独特な顔の犬種)に似ているという噂のチンアナゴ先生。大変なものを盗まれました。それは私の心です。

タカアシガニの水槽の前で、ふと思いついた素朴な疑問。カニみそってなんだ?カニみそがカニの脳みそでないことはわかる。だが、あれは一体何なんだ!オスにもメスにもある。痩せててもかならずあるから脂肪でも無さそう。あのミソは一体・・・。疑問に感じた事がある人いないですかね。正体のわからないものを喜んで口にする・・・。なんと恐ろしいことです。カニみその呪い・・。

新年お呪い申し上げます。

で、調べてみたら、臓器だった。ネット調べなので、100%正解かはわからないけど、肝臓とすい臓にあたる働きをするもので、中腸腺とも呼ばれることがあるらしい。中腸腺といえば、貝にある緑のアレか・・・。

ちょっとスッキリしました?呪いも解けた所で次に進みましょう。

ウツボもいいですね。ユリウツボ。顔が精悍な割に、エラ周りがちょっとだらしない、普段ダンディな紳士が、ゴミの日にパジャマ姿で外に出たところを近所の奥様に見られてしまったような、「しまった!」という感じの顔がたまらないですね。

ゼブラウツボですね。四身分身中ですね。

慌てるな!実体は1つだけだ。あとはただの残像だ・・・。ゼブラさんは写った自分たちを見て怒ってるのではなく、たぶん私を気にしてるだけだと思います。水槽というのは、いろんな面白い映り込みが起こるものですね・・・。

他にもたくさんの長いサカナたちが堪能出来ました。魚見てても、長いのに惹かれて行くのは、もはや自分の習性でしょう。

でもシメの魚はやっぱりこの方でしょう。エゾサンショウ魚。長ものは完全に自分勝手に楽しんでいたのですが、この日は古代魚系に強い友人も一緒に見ていたので、古代魚うんちく、たくさんいただきました。

古代魚ではアミメウナギ良かったですよ。(やっぱり長い魚・・・)

自身初のサンピアザ水族館を大変堪能して来ました。良い正月を迎えられました。

新年お祝い申し上げます。

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急転直下

ブログを見ると、最近仕事っぽい報告しかしていない気がする。ちょっと書こうとは思っていたけど、なかなか外に出ていないのでネタがないのだよね。良くも悪くもネタができたのでここ1週間ほどの書いておこうと思います。

IMG_1944-2

円山動物園で、来年の巳年に向けたヘビのイベントが両爬館で始まっています。そちらを見に行って来ました。普段よく隠れているヤドクガエルが珍しくガラスにくっついて登ってました。

写真の展示もさせていただいていますが、一般から募っている「愛蛇」の写真もすこしずつ増えていますね!来年は干支熱が冷めないうちに、世の中で、いろいろヘビを取り上げて欲しいですね。

エゾサンショウウオは干支にはなれません。ものほしげにこちらを見ていました。

年内の学校の受け持ちの授業も終わり、学生さんの卒業研究発表会に行って来ました。

少し、ゆっくり目に出れたので、途中のオジロワシポイントで
少しオジロワシの写真を撮ってました。雪が結構降っていました。

_MG_8290

羽の欠損で個体が識別できたので、なんとなくわかったけどここにはオジロさん1羽しかいないみたいだ。

_MG_8312

すごい、カメラを気にして覗きこんできます。そしてすぐに飛び去ってしまう。トビとハシブトガラスは数百羽単位で群れ飛んでいました。これだけの個体数を支えられる何かが、ここにはあるようです。しばらく内陸部分を動いているだけなので、海側の方にも出てみたくなりました。

そして学生さんの発表会も無事に終わって、帰り道。恵庭から札幌市の定山渓は主に2ルート帰り道があります。1ルートは札幌市街地を抜けて行く道。それと、恵庭の山の中を超えて帰る道です。街は信号が多いのと、動物が皆無なので、いつも通り、山道の方から帰りました。

山道なので、ちょくちょくカーブがあるのですが、そのカーブの中の一つで、後輪が滑った感覚がありました。ここで足が反射的にブレーキを押してしまいました。あとはもう、車はおしりを振り始めて左真横に向いて。そのまま回転すれば助かったのかもしれないけどハンドルをいじったために右真横、左真横とぶれた挙句にカーブの雪山に衝突、回転しながら後ろを雪山に衝突、最後に跳ね返って対向車線の雪山に衝突でした。

IMG_1950

体はちょっと痛む程度ですみましたが、車は結構やられてしまって、右フレーム、前バンパー、マフラーが壊れてしまいました。

IMG_1952

山の中で、携帯電話の電波が届きにくくて往生しましたが、90分くらいでレッカーも来てくれて、なんとか今回は助かりました。ちなみに車の左側は谷底です。ガードロープと雪山がなかったら、いろいろもっとやばかったかもしれない。

修理の見積りが保険でおりる金額を超えそうなので、車のボディだけでなく気持ちも完全に凹んでしまいましたが、自業自得。安全運転がモットーで、気をつけて運転していたのですが、それでも気が緩んだのでしょう。高い授業料になりましたが、気を引き締めないといけないですね。ただただ、他の人を巻き込むことがなくてよかったと思っています。

レッカーが来てくれるまでの間、非常灯に気づいて声掛けして下さった6人のドライバーさんにも感謝です。

…ということで、車が2月近くまで代車になりますので、慣れない車では、あんまりたくさん運転したくはありません。ちょっとした呼び出しには応じないかもしれないので、ご容赦下さいね。

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サラマンダーの名前の由来

昨日はカエルヤ珈琲店にて、カフェトークをしてきました。いつも快く会場として使わせていただいているカエルヤ珈琲店さんと、ご来場くださった皆さまには大変感謝しております。

内容は今回もちょっと冒険してみたのですが、「カエルやヘビの名前・その由来や意味」ということで進めて行きました。改めて話を組み立ててみると、なかなか難しいもので、へぇ~って内容は盛り込めるんだけど、きっとそれだけだと不十分…ということで、ちょっと暴走要素も含めて作ってみました。

なにより、話が終わった後にたくさん質問いただいて嬉しかったです。その中で「サラマンダーって火の精霊を指したものだと思うんですが、なんでサンショウウオなどにサラマンダーって名前がついているんですか?」と、深い質問があり…

これ、たまたま最近、本を読んで知っていたのですが、クイズにしておきましょうか。

①真っ赤になる種類が多いから
②群がる様子が火の動きに似ているから
③サラマンダー(サンショウウオ)の仲間は、とても潜むのが好きな生き物なので、薪の積んであるところや木の皮の隙間に潜んでいます。その薪を暖炉で燃やすと、火の中からサラマンダーが出てくるではありませんか!

答えは…

③と言われています

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