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識別ヒント(ヒガシニホントカゲなど)

識別ヒント(ヒガシニホントカゲなど)

ヒガシニホントカゲが去年新種記載されて、文章ではある程度の識別ポイントを確認していたのですが、今年もようやくトカゲ類が出始めたので、確認してみました。

本日の先生、ヒガシニホントカゲさんです。ニホントカゲとヒガシニホントカゲを識別できそうな場所として、前額板(鱗の一部)の並びが示されていました。捕まえてみないと、難しいんですね。

ニホントカゲとヒガシニホントカゲ生息境界区域の皆さま、お気をつけください。(滋賀や和歌山のあたり)

で、前額板とは

上手い絵でなくて恐縮ですが…。青で塗りつぶした部分、前額板ですが、ニホントカゲではお互い接しています。

では北海道産(道央)で見つけたヒガシニホントカゲでは…?

こんな感じ。わかりにくいかと思うので、線を引いてみます。

ギリギリ離れてますね…。なるほど、なんとか実感出来ました。

しかし、ヘビなどで鱗をよく観察していると、結構個体差があります。それゆえの、完全な識別点とはなり得ない(100%でない)ところなんでしょうね。北海道の場合は、分布的にヒガシニホントカゲと確定出来ますが…。今度また西日本行ったら確認しようっと。

追記2024.12.2
西日本遠征の時の写真載せときます。

こちらは山口県のニホントカゲですね。さっそく頭のアップを見ていきましょう。

よく見てみると、

うん、この個体は前額板は接しているようですね。

一番重要なところなんですが、この識別の精度は100%ではありません。ヒガシニホントカゲにも接している奴がいるし、ニホントカゲでも離れている奴がいます。傾向と捉えて頂ければと思います。何匹も確認して、傾向で見極める感じでしょうかね。(具体的には、特殊な八甲田の個体群を除くヒガシニホントカゲでは離れているのが87%、一方ニホントカゲでは65%がくっついている。特殊な八甲田のヒガシニホントカゲでは72%がくっついているそうで…。)

他にも鼻の穴のある鱗の側面後方の鱗でも形態に違いが出るので、がっつり識別したい人は、下記を読んで極められると良いかと思います。
Okamoto & Hikida. 2012. A new cryptic species allied to _Plestiodon japonicus_ (Peters, 1864) (Squamata: Scincidae) from eastern Japan, and diagnoses of the new species and two parapatric congeners based on morphology and DNA barcode. Zootaxa 3436:1-23.

※2024.12.21追記
以前はアズマヒキガエルの雌雄識別と同じ記事でしたが、需要がありそうなので記事を分けました

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蛇をメインに爬虫類、両生類、そして野生動物のことを、書いたり、話したり、撮ったり、観察しています。/北海道爬虫両棲類研究会会長。野生生物生息域外保全センター顧問。両爬と人のコミュニケーター。獣医師(診察業はしていません)。専門学校で両爬学、野生動物学を担当。/著書:北海道爬虫類・両生類ハンディ図鑑、Old world ratsnakes(一章担当)など。/

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