Busy

I am very busy now. The kinds of a frog laying eggs in spring increased, and the reptiles begin activity. I cannot upload blog slowly, but want you to enjoy it while watching a photograph.

羊蹄山
Mt.Youtei

いよいよ忙しくなってきました。エゾアカガエルとエゾサンショウウオの産卵は終りました。こんどはそれらの成長を追い、ニホンアマガエルやその他のカエルの産卵も見て行かなきゃ。そして爬虫類も活動を始めている。

あんまり根を詰めるのもアレなので、友人のMさんにサクラマスの遡上の様子を見に連れてっていただいた。ユルくて、すごくいい気分替えになりました。サクラマスは、自分の装備では撮影出来なかったけど、改良型ハコメガネで今現在のサクラマスの姿を見ることが出来た。とてもヤマメと同種の魚とは思えない!!

Mさんは、水中に潜ってサクラマスの撮影をしているので、自分はぶらぶらと河原をヘビ探し&水面上から魚の撮影にチャレンジ。

ヤマメ
Seema

今回のベストショット。かな?ヤマメは綺麗な魚だよね。もっと上手く撮れ、と言われてしまいそうだけど水面がなかなか落ち着かないから、バクチ撮影だったのね。

ヤマメ
Seema

ちょっとでも細波立つと、こういうことに。こういう意図しない「面白い写真」、自分すごく好きだけどね。

ヤマメ
Seema

河原でこんな深海魚の写真も撮ることができますよ。あはは。

ヤマメ(スモルト)
Seema (Smolt)

左上のヤマメ、青っぽいの、わかりますか?実物はもっとメタリックな青さがあって、まるでサバのように見えたのだけど写真撮ってみたら、なかなか難しかった。青い個体は、これから海に降りてサクラマスになる予定の個体。スモルト(銀化)という現象で、海に降りるために海水耐性がつくと色が変わるそうだ。渓流魚は陸封と降海で容姿がものすごい変わるから、ややこしいよね。

アマドコロの仲間
Polygonatum sp.

残念ながら、ヘビには出会えなかったので、森に連れてってもらった。ホウチャクソウとか、アマドコロの仲間も結構生えてました。こういう異形な花の植物好きなのよね。

オカモノアラガイもいっぱいいたので、ロイコクロリディウム持ちの個体を探して衝撃の写真撮りたかったけど、そういう個体は見つからなかった。(ロイコクロリディウムは目に寄生する寄生虫なので、検索するときは注意してね)

エゾアザミテントウ
Ladybug sp.

森の中には適度に目を惹くものが点々としているのでけっこう節操なく写真撮ってます。テントウムシなんかも、結構いつものメンツなので、いつか面白いテントウムシ主体のフィールドもしたいね。

マイマイの仲間
Snail sp.

マイマイの仲間もかなり出てきました。中途半端な興味では識別出来ない世界だと去年感じたマイマイの世界。奥深いけど、渦巻好きだから、なんとなく撮ってしまいます。道南(半島部)は少し場所を変えるだけですごく環境が変わりますね。これだけ森と川と海が近い場所というのは、結構貴重なんじゃないかな。

そう思いながら、札幌に帰ってきました。気持ちをリフレッシュして、ここ数日、札幌で再びカエルの撮影に出たりしています。

ツチガエル…?+アメンボsp.
Egg of frog & Water strider sp.

ツチガエルが定着している(北海道では外来種です)ところで、撮影していました。生まれる前からアメンボにやられているような気がするのですが(–;

最初、この卵、ニホンアマガエルの卵かと思っていたんだけど、ツチガエルの卵のような気がしてならない。本見ても、両種の卵の見分けについて書かれてるものが手に入らないから、状況で推測してるんだけどね。

ツチガエルはかなり個体数が出てきてて、抱接などもしてる。けど、アマガエルはまだ姿が殆ど見えない(夜もまだ鳴いてないそう)のに、結構卵があるので…。少し持ち帰って育ててみます。(ツチガエルだとすると成長したからリリース、というわけにも行かないので最小数だけ取りました)

しかし、ひどいユルい卵で、持ち帰ると胚が卵から出てました。でも結構泳ぐので、孵化するタイミングだったのかも知れない。しかし、恐ろしく小さい。。。

エゾサンショウウオ
Ezo salamander

何が辛いって、持ち帰るのはいいけど世話するのが大変。特に両生類は、水換えとか上陸(変態)に備えたり、餌の頻度も多いし。でも、毎日世話してないと「ここで撮影しよう」というタイミングを逃してしまう。野外だといつの間にかかなり成長してしまったりするからね。。

上のエゾサンショウウオ(生きてますよ)は前肢が生えたタイミング。スケスケですね。

あまり手をかけないのも飼育スタイルのひとつだけど、死んでしまったら、気持ちがヘコむし。やれるだけのことはやってあげようと思う。変態(上陸)して亜成体になったら、捕獲場所にリリースを考えている。(ツチガエルは除く)病気などが伝染したり、遺伝子交流が起こらないようにピルケースやタッパーでみんな区分けして世話してます。

愛情も伝わらないので(苦笑)、野に帰る際、人馴れしてないのはイイデスネ!


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Many risks

We have many risks in this season. Brown bear, snow_slides, etc. I was surprised that I saw a tree falling down. The tree did not fall down a few days ago.

た、倒れた
Tree fell down.

強風吹き荒れた後に、「熊街道」を訪れるとバッキリ木が折れていた。先日のほぼ同じ場所の写真がこの記事(Flood)にある。どんどん先に進めなくなるではないか…。だいぶ雪が減ったので、雪崩の心配はだいぶ無くなったけど、この季節はいろんな危険が残っている。

エゾアカガエル
Ezo brown frog

エゾアカガエルの産卵もようやく始まった。結構待ち望んだし、やっぱりこの季節のプリプリの卵はいいねえ。

エゾホトケドジョウ
Loach sp.

前回のField logの更新から、10回くらいフィールドに出たかな。そのうちの2回は、仕事で知り合った魚屋のMさんと行ったので、カエルやサンショウウオと混獲された魚をいくつか教えてもらった。何気に、ホトケドジョウの類は初めて見る気がするんだけど可愛らしいねえ。絶滅危惧種のようです。

コンデジで適当に撮ると、魚や両生類はピント取れてないね。操作が簡単すぎて機会任せにしちゃう癖があるんだな。

イバラトミヨもいらっしゃいましたが、営巣・産卵はもう少しだけ先…?(記事アップした今日あたりはもういい頃なのかも知れない)

粘菌sp.
Slime mold sp.

ヤブこいで、腐った木を動かしたら、樹皮の中で粘菌が育ってた。既に子実体から胞子出てるのもかなりあるみたいだけど、まだ未放出のもありそうだから、持ってかえって育ててみようかと思った。しばらく培養したけど育たなかったので、乾燥して標本にした。ちなみに粘菌の種類分からない。柄は全くないみたいなんだ。

手持ちの本で載ってるもので形が近いのはコガネホコリなんだけど、どうなんだろうね。ケホコリ系なのかな?

マイマイsp.
Snail sp.

平たい系統のマイマイも見つけた。毛のないケマイマイみたいな形。道央というか、北海道に来てから始めて見るタイプのマイマイだった。残念ながら中身はいらっしゃらなかったけど。

そして別の日の話。

カエル鳴いてるところ写真撮りたくてね。夜行けば確率は高いんだろうけど、熊いるかもしれないしシャッターもワンチャンス(ストロボ焚いたらカエルが散る)しかないから、朝っぱらから池の前で木になったつもりで不動化してみた。

10分くらいで散ったカエルたちが何匹か顔を出す。20分くらいで、こちらの顔を伺いながら何匹かが時々

キャ…

って鳴く。ついじれったくなる性格なので、声まね してみた。

裏声で
ふぇぇ ふぇ ふぇえ

周りに人がいないから出来ることなんだけど。

でも、何匹か反応して小さな合唱になって、写真取れる機会があった。よかったよ。

鳴くといえば、こんなのも。

この動画、音小さすぎなんで大きな音で聞いてみてください(- -;

エゾサンショウウオ
Ezo salamander

なんとか、エゾサンショウウオの成体とも今季初、お目にかかることも出来て。

注意
Caution ! There was the foot print of Brown Bear.

で、うちの近所ではクマ出没ですな。危険の多いこと。

エゾエンゴサク
Corydalis sp.

少し季節を先取り(1週間くらい?)してきたときにはもうエゾエンゴサクが咲いていた。似てるなぁとは思っていたけど、キケマンやムラサキケマンと同じ仲間だったのね。知らなかった。

ニリンソウも結構咲いてたよ。

エゾアカガエルとエゾサンショウウオのために今年はどれだけフィールドに出たことか。そして如何にそれらの生態を理解していないかを痛感する。


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Conflict

Coniglobus  mercatorius
A kind of Snail.
首里蝸牛(しゅりまいまい)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 1D MK III*

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写真を撮る人の感性と、見る人の感性は違う。写真を撮る人が好きだと思う写真と、求められる写真は違う。
だからこの写真も、サイトのトップには使わないでおいた。
The feeling of Photographer is different from the feeling of Appreciator. The picture which is liked by taker is different from the picture which is wanted by general public. So, this photo is not used at top of my site.

気持ちの悪い写真だと思うが、これは交接中。
交接する器官はいわゆる「顔」の横にある。
カタツムリの類にはオスメスがなく、2匹集えば交接することができ、子孫を残すことが出来る。

Aegista  mackensii
A kind of snail.
黒岩大毛蝸牛(くろいわおおけまいまい)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 1D MK III*

そもそもカタツムリの写真を好む人口も少なさそう。
その人たちの中でも好む、嫌うランクに差があるのだ。
I think there is a few people who likes the picture of snails from the beginning. Even those people have the difference of the feeling about this picture.

ニーズに合う写真と撮りたい写真には乖離がある。
写真を撮っているとそういう葛藤に苛まれることが多い。(特にヘビでね)
There is estrangement to a photograph which is needed, the photograph which I want to take. I have many conflicts of my mind because I take pictures of snakes.

でも、こだわっていたい。(特にヘビで)
But I want to take photographs the snake.

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StreamLined Syndrome

Identification

There were few animals which I could identify in my fielding of this time.

ジムグリかシマヘビの抜け殻
Japanese forest ratsnake or Japanese four lined snake

今回は、ライターの林心平さんとフィールドしてきました。ヘビを探したり撮影するところを見に来ていただいたのですが、残念ながらお天気があんまり芳しくなく(曇→雨)、ヘビの生体を見ることは叶いませんでした。

でも、最初に行った場所でアオダイショウとシマヘビの抜け殻を、そのあと行った場所でこの抜け殻を見つけることができました。写真は後者のもの。

抜け殻は林さんが上方にあった岩の隙間からはみ出しているのを見つけて、自分が慎重に取りだそうとしたんですが、途中で切れてしまいました。切れた部分のなるべく頭側で体鱗を数えたところ、19列。単純に行けばシマヘビと言うことになります。

しかし、切れた場所がどこかわからない。胴の中央付近でははたして19だろうか?

体鱗は尾に向かうに連れて数を減じていきます。つまり胴の中央付近で19列以上のヘビの抜け殻であることは間違いないです。

ここで北海道の5種のうち、体鱗17のシロマダラが消えました。

次に鱗の質。
キールと呼ばれる、鱗の隆起が抜け殻にはほとんどありません。体鱗は21ですが、強めのキールを持つニホンマムシをここで消せそうです。

残るは体鱗19のシマヘビ、体鱗21のジムグリ、体鱗23or25のアオダイショウと言うことになります。
上記3種でも、鱗の質が微妙に違うのですが、体の後半と言うこともあり、これ以上は厳しいかな。あ、でも明らかな腹板のキール(側稜)がないのでアオダイショウも消えそう。

雰囲気的にはジムグリだろうかと思うんだけど、
(シマヘビだと19列ある位置では背骨周りの数列に薄いキールがあるんだけど、この抜け殻には無いもので…)
確実性の無い必要以上の同定は情報の混乱を呼ぶので、同定ここまでです。残念。

マイマイsp.
Snail sp.

胴体の模様を撮ってみた。そうそう、なんで自分はマイマイ好きなんだろ?伸ばしたら長そうだからかね?貝を食べるのは苦手なんだけどね。

同定これも良くわからない。(追記180407:サッポロマイマイですね)

やっぱり模様より貝殻の形みたいなんだけど、種類がいすぎてわかりにくいね。

でもよく見るとマイマイってボディも多様。図鑑は基本的には殻のみの掲載だから、ボディもいろいろ見れる図鑑あったらいいなと思う。

マイマイsp.
Snail sp.

おおっ!変わったマイマイ!

 

アシナガバチsp.の巣
Nest of Long legged wasp.

最近、よく岩場やらガレ場に行くのだけど、結構コレがあるから気をつけなければ。

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17

I found a cast-off skin of snake that is queuing up scale by 17 rows. In Hokkaido, 17 rows snake is only Oriental odd-tooth snake. But that cast-off skin is the latter half of the body. This is not Oriental odd-tooth snake.

サッポロマイマイ
Snail sp.

Zさん案内で、恵庭や北広島をフィールドした。私は北海道でフィールドを続けているが、正直道央では土地勘がない。札幌南部を少しずつ広げているが、今回恵庭や北広島エリアを案内して頂く機会に恵まれ、2日に渡ってフィールドしてきた。(Zさん、ありがとうございました)
最近は良く岩場を歩き回るのだが、岩場陰にはこうしたマイマイがよく見られる。普段はこういうところに隠れているんだね。

ニホンカナヘビ
Japanese Grass Lizard

今回は曇っていて日差しが無かったのだが、その状況でもニホンカナヘビやニホントカゲを多数見ることができた。北海道のシロマダラがこれらを食べているとすれば、このあたりは餌資源的に恵まれた環境と言えるでしょう。

スジコガネ
Beetle sp.

コガネムシ系がいろいろいるのだが、時々ど忘れした種類や全くわからない種類がいる。コンパクトデジカメを持つようになってから、こうしたものも検索用に撮影する癖がついてきた。写真の数は増えてしまうけど、間違って覚えたり個体の衰弱など考えずにゆっくり調べられるのはとてもいい。

ジムグリ
Japanese forest ratsnake

16℃だろうが、日差しが無かろうが、あまりお構いなしに出てきてくれるのはやっぱりジムグリだ。ジムグリはむしろ高温や強い日差しは好まないような印象がある。春~初夏と秋にはちょこちょこ見かける。対してアオダイショウは比較的高温を好む気がする。幼蛇は、これからの季節もよく見かけるのだが、成蛇はやや目にする機会が秋には少なくなる気がする(北海道では)。シマヘビは温度にかかわらず、日なた大好き。

今回も曇りの12~21℃という条件ではジムグリ生1、死1。シマヘビ生1、アオダイショウとシマヘビの抜け殻多数。という結果だった。

体鱗17列の抜け殻
Casting-off skin of snake that is queuing up scale by 17 rows

そんな中で部分的な抜け殻だけど、このちぎれた体鱗を数えると多くの部分で17列だった。17列と言えばシロマダラなのだが、どう考えても大きい。太い。
しかもほぼすべての鱗にキールが見られる。シロマダラとは考えにくく、シマヘビ(体鱗19)の奇形かなと思っていたが、ヘビの研究をしている方に アオダイショウの可能性も指摘されました。アオダイショウの体の後半部では体鱗17の部分が結構あるという。

千切れた部分を胴の中央と考えればシマヘビが妥当だったが、まだまだ後半部分だと考えればかなり大型のアオダイショウなら説明がつくし、一番自然かもしれない。結局種同定は不可。

とにかく、自分の中ではシロマダラの可能性はほぼゼロに落ち着いた。

トノサマガエル
Black-spotted Pond Frog

恵庭市の区域でも、徐々にトノサマガエルは広がりつつある。現在はまだものすごい広域ではないが、4市町村にわたる分布。この場所では、田んぼの水をすでに抜いて、収穫に備えていたが、水がないにもかかわらず、中型の今年上陸したようなトノサマガエルがわんさかいた。

トノサマガエルは北海道にはもともと分布していませんでした。

そのため、アマガエルなどの競合種を駆逐する可能性、餌となる昆虫への影響、カエルの伝染病の媒介者となる可能性など様々な心配すべき点があります。彼らは悪者ではないのですが、いろいろな問題が起こる可能性があるということをいろんな人に知っておいてもらいたいものです。

そして、反省すべき点は、意図的であったとしても、非意図的であったとしても人間活動がこうした外来動物を作り出してしまっているということだと思います。

カブトムシ
Japanese rhinoceros beetle

このカブトムシも然り。

引用文献としては何の本か忘れてしまったのですが、カブトムシについては、一部混乱があるので少しメモしておきます。北海道にはもともと種としての「カブトムシ」はいませんでした。それにもかかわらず、北海道の文化史等を覗き込むと北海道にはカブトムシがいるという記述が散見されるようです。しかし、これは昔の北海道の人がクワガタのことをカブトムシと呼んでいたためだとのこと。確かに武将のかぶる兜をイメージするとクワガタ型のものも簡単に想像できます。

だから、クワガタがカブトムシと呼ばれていたのであって、種であるカブトムシが昔から北海道にいたわけではない。という説があるようです。

分布状況など考えると、あながち間違っているとは思えない気がします。

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Fungus travel

I climbed a longed-for mountain, the Mt.Apoi. According to my expectation, it was a very interesting mountain.

キイロスズメバチ(たぶん)がハイイロマルハナバチ(たぶん)を襲う
動画はアポイ岳で、撮影。ワンワンと羽の音がするので見たら、解体中でした…。

北海道の浦河町でヤモリの目撃に関する文献が手に入った。今のところ、図鑑類でも北限が秋田県なので、興味深く感じた。ちょうど、道東に行くことがあったのでついでに(と言うには遠すぎるが)浦河町の様子をみて憧れのアポイ岳をすこし歩こうと行ってきた。

浦河では自分で確認できれば一番良かったのだけど、今回はヤモリは見ることができなかった。聞き取りやふんなども探したが、所詮1日だけの強行軍。ほとんど収穫はなかった。1件だけ「市内に住んでいる知人が見たことがあると言っていた」という情報はあったが…。

諦めてアポイに向かった。

エゾライチョウ
Hazel Grouse

この羽はアポイ岳5合目で拾った。初めて見る+高山帯的生物相というイメージで最初はホシガラスかも思っていたが、羽図鑑で調べたらエゾライチョウのものだった。

マイマイsp.(2018追記:エゾマイマイです)
Snail sp.

2合目で発見。マイマイの仲間。
アポイ岳にはアポイマイマイという固有のマイマイが生息する。
たぶんこのマイマイは別種のものでエゾマイマイだと思う。
やっぱりわかんねーや、マイマイ。

ホウキタケsp.
Fungus sp.
アポイはキノコ満載だった。おもしろキノコいっぱいあったので連発してみます。これはホウキタケの仲間と思われます。観察してる時はキホウキタケだと思っていたのですが、ちょっと違うみたい。難しい…。
タマゴタケ?
Amanita hemibapha

これはタマゴタケでいいだろうか。こういう多分大丈夫と思われるような識別できてもキノコは自分で採って食べる気にはならないなー。

ムラサキフウセンタケ?
Fungus sp.

見事な存在感のあるキノコ。ムラサキフウセンタケかも。フィールドでそう思っていたし、図鑑見てもそうかもしれないと思う。しかし本当に難しい…。

アカヤマドリ?
Fungus sp.

アカヤマドリと思われるけど、ほんとどうなんだろうね。(2019追記:コガネタケかも、という意見もあり)名前もわからないけど存在感のあるキノコがいっぱいすぎる。覚えきれないので、写真は有難い。しかし、識別点をちゃんと撮ったり出来ていない。そもそもの識別をどこでするのか覚えきれないから。

テングタケ
Amanita pantherina

ちゃんと識別ができても、キノコには幼菌、老菌などあり、姿かたちもかなり変わるので厄介ささらに追加点。これはテングタケの若いやつ。

キノコsp.
Fungus sp.

綺麗なキノコなんだけど、科とかすらわからんこともある。テカテカした黄色いキノコ。

ヒメコンイロイッポンシメジ?
Fungus sp.

見事な紺色だね。目立たないんだけど、よく見ると驚くほど綺麗な色をしている。キノコの場合、色ってなんの役に立つんだろう?

キノコsp.
Fungus sp.

なんというか、もう、コレなんてシンプルな良いキノコ?よいキノコだけど、何が良いのか説明できない。

ハナオチバタケ
Marasmius pulcherripes

もう見てるだけで中毒しそうな綺麗なキノコ。だから種類もわかったのかもしれない。しかしわかっても覚えられん。種類が多すぎる。。。

キノコは楽しかった。本当は変形菌見つけられるともっと楽しかったんだけどな~。アポイではその他にエゾリスやクマゲラ(声)にも出会えた。資料によるとナキウサギもいるし、本当に面白い。

ニホンマムシも多い様子で、赤みの無いマムシも見られ、模様も乱れているものもある。 (アポイ岳ビジターセンターです2より)ぜひまた出かけて撮りたいですねえ。

それから、ヤモリのことについてまとめ。

ヤモリの調査と言うのは本当に難しいと思う。家などにつくものなので、家の周りを歩いたり、懐中電灯当てたり、写真撮ったり。あからさまな不審者なので、調査時にその家に直接話しても理解が得られないことも多いと思うし事前になにかでちゃんと連絡する手段があると調査しやすいと思う。

今回の敗因は原因候補は3つの可能性。

・霧雨と17℃の低気温
・アンケートだけに100%信用できる情報では無いこと
・記録も正しく、今後確認出来ないなら定着しなかった可能性がある

引き続き、浦河ヤモリの情報は収集しようと思う。浦河にヤモリが入る可能性としては馬産業関係の運搬物に紛れた可能性もあるしね。浦河でも大通や上杵臼などばらばらに生息している情報だが、各地見て歩いた感じでは、ニホンヤモリだったら常盤町くらいの場所を好まれるようにも感じた。

調査時間 2009.7.31 19:10~20:30
浦河町大通、浜町、杵臼、上杵臼、白泉

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Environment of Oriental odd-tooth snake in Hokkaido

I went to Mt.E-san in Hakodate. There was the place of a few finding Oriental odd-tooth snake in Hokkaido. Mt.E-san is an environment like the hell. There is no water there, the rock rolls, and sulfur has spouted. The snake lives in such a place.

エゾマイマイ?
A snail is seen commonly at another mountain.

今年初め、自分が新聞に載った時に函館周辺でシロマダラを確認したという情報を提供してくださる人があらわれた。今回は、見つけた場所を確認しに行くとともに、あわよくばシロマダラの生息確認を狙って函館エリアで4泊してきた。上のマイマイは、七飯町の横津岳で見た。

横津岳のシロマダラの記録は写真は無いのだが、情報提供者の方はここで轢死体を2007年秋に確認している。横津岳の発見場所周辺は、私が本州や九州でシロマダラを確認した環境とよく似ていた。道路には広葉樹林がうっそうと生い茂り、そのそばには渓流が流れ、ひんやりと湿度が高い。

ここは毎晩通ったのだが、雨に祟られ、夜間も気温が上がらず、今回はこの場所でヘビは確認することができなかった。

コシアブラ
Acanthopanax sciadophylloides

コシアブラは本州では葉っぱが山菜となる天ぷらで人気の植物。でも、あまり北海道ではメジャーではない様子。

函館~黒松内くらいまではブナが自生しているようです。ブナ、ミズナラそういった植物が結構しっかり生えている。北海道と青森県にまたがるブラキストン線を越えています。樹木が青森と似た感じのものであるのであれば、もしかしたらタカチホヘビも分布するのかなと個人的に思ってしまいます。えさとなるはずのミミズは雨のお陰でたくさん見ることができました。なおタカチホヘビは、青森県弘前市でも見つかっています。しかし現時点では青森県では発見は6例ということで、レアな存在。北海道ではやはり夢うつつの存在なのでしょうか。

函館は札幌から遠い。高速を使っても4時間はゆうに超える。行きは土曜日、ついにETCで高速1000円の恩恵にあずかった。ただ、高速道路と言えど、札幌から函館方向はまっすぐは向かっていない。うねうねと迂回するのでかなりの遠回りです。

ジムグリ
Japanese forest ratsnake

1日だけ太陽が差し込む日があった。この日は、別のシロマダラ目撃地、恵山に向かった。恵山の登山用駐車場に向かう途中でジムグリの幼蛇を捕まえた。否応もなく、ヘビへの期待が高まっていく。

恵山の環境
Environment of Mt.E-san

駐車場方向から恵山の方向を向くと環境はこんな感じ。おどろいた!樹木(高木)がほとんど無い。駐車場から反対方向を臨むと、海向山が見えるが、こちらは森林や湿地を備えている。もちろんヒグマもいる。印象だけで言ったら、シロマダラがいそうというイメージは海向山のほうがしっくりきていたが、実際はそういうものでもないようだ。

昨年石狩で見つかったシロマダラも、海目前の岩の崖地で見つかっており、はっきり言って、「シロマダラがいそう」という自分のイメージは完全に粉砕された。

エゾユキウサギ
Mountain hare

このウサギは、たまたま別の生き物を見ていたら視界に入ってきた。向こうから来てくれなかったら、気がつけなかったと思う。非常にウサギにはシビアな環境だと思うのだけど、ガンコウランの実?を食べている様子だった。

ガンコウラン
Empetrum nigrum

この実は、甘みが強く軽くすっぱく、なかなか美味。ちょっとブルーベリーっぽい?以前食べたフッキソウの実と似たような味を感じた気がする。(フッキソウの実には問題があるかもしれないのでフッキソウは食べない方が良いでしょう)

今回案内して頂いた方にお話を伺ったのですが、地元では、なんとこのガンコウランの実をご飯に乗っけて食べたりしたんだとか。かなりのカルチャーショックなのだけど、フランクフルトに粉砂糖、お赤飯には甘納豆な
北海道の文化もあるわけで、自分も美味しいかも?と思えた。

環境
Environment

山頂に向かう道は最初はこんな感じ。植物は草本や、低木。正直なところ、簡単にヘビを見つけられそうなイメージにない。

コケモモ
Bilberry

コケモモですねぇ。私はこのコケモモという植物を知る前に、ツルコケモモという植物の名を知りました。ツルコケモモのジャムを食べたんです。以来、ずっとツルコケ・モモだと思っていました。滑りそうですよね。正しくは蔓苔桃。ツル性のコケモモ。でも写真はただのコケモモ。低木的なものはこういうものが結構生えていました。

シロマダラ発見場所
Environment of Oriental odd-tooth snake in Hokkaido

シロマダラの発見場所に到着。唖然。。。ほとんど植物ない。水気もない。。。ゴロゴロと岩だけが転がり、身を隠すには適しているけど、なにか生きるために必要な要素が乏しそうなところ。しかも硫黄があちこちから吹き出していて、吸い込むとせき込むくらい強烈な濃度。しかし、そういう状態だけに地熱は十分で、夜間も地べたの温度は下がらないだろうね。

石積み
Piling-stones

火山地帯、岩だらけの風景も関連すると思うのだが、霊地「賽ノ河原」みたいな石積みがあちこちに見られた。明らかに人々が積んでいる。この石の隙間にシロマダラが潜んでいるんじゃないかと思うと気が気でないけれど、こういう人間の想念のこもったものを崩す、壊すのは非常に怖い。絶対に触れられない。。。

セマダラハバチ系?タカネアオハバチ?
Sawfly sp.

このハバチは目が覚めるような色でした。翅を広げると、一部に緑の点もあってすごい綺麗。ただ、これ系統の昆虫は非常に似た種類が多く、非常に同定が難しい。自分レベルでは、種名まで辿り着かない。

シロトホシテントウ?
Lady beetle sp.

時々、模様の薄いシロホシテントウが飛んでいた。オレンジ地で、白い星は見えづらい。なので、同じ種類が飛んでいるのかと思っていたのだけどあとで写真を見たら2種類以上いそうだ。上の写真はシロトホシテントウによく似ている。

斑紋での識別資料で見ると、基本的にシロトホシテントウのパターンの斑紋だが、良く似たアラキシロホシテントウも似ている。しかし、どちらの種類とも星は微妙に違う。強いて言えばこの個体は斑紋が両種の中間くらいな感じ。アラキシロホシテントウについては、チャートには名前が出ているけど、種の説明がなくて、どこに生息しているかなどが不明。。。だからこのシロトホシテントウ系の個体もなんの種かわからず。

ジュウロクホシテントウ?
Lady beetle sp.

で、こちらはさらに斑紋がわかりにくいけど、一番近いのはジュウロクホシテントウかなと思う。シロホシなんだけど、シロジュウロクホシテントウは別種の昆虫を指す名前なのでジュウロクホシテントウとシロジュウロクホシテントウを混乱しないように気をつけたい。だけど、これも斑紋パターンが読みとりにくいうえに、白星の中心に黒い点があり。なんだこれは?う~ん。。。

なお、ジュウロクホシテントウはこれぐらい星色が薄くなることがあるそうです。

ナナホシテントウ
Seven-spot lady beetle

ややこしいのが続いたので、ナナホシテントウで落ち着いてください(^^)でもこれに似たアイヌテントウの写真撮りたいデス。

恵山を一日案内してもらって、バテバテになりました。がっつり日焼けして、硫黄で薫煙されて、なんだか気持ちいい。久しぶりの山登り。
でも600m台の、しかもしっかり登山道が整備された山だということで油断していたのも事実。やっぱりちゃんと「登山」だとうことを認識して、山は登らないといけないね。

アオダイショウ
Japanese ratsnake

降り際に、ササ帯や低木のあるあたりでアオダイショウに出くわした。植物の下に潜り込めば、間違いなく自分は見失ってアオダイショウの逃げ勝ちだったろうに、慌てていたのか、植物の上をしゅるしゅると逃げ回ったので、あえなく御用。計測のために、ちょっと室内に来てもらっていましたが、すぐお別れしました。

ジムグリ
Japanese forest ratsnake

その後の行程で拾った、ジムグリの死体。完全に背中の斑紋が消えて、腹も無斑(というか微妙な顆粒的黒点はある)。いわゆるアカジムグリのタイプなのだが、こういう赤くないアカジムグリタイプがいるので、一般に言われる「腹にも背にも無紋」=アカジムグリというような認識をしていると、赤くないアカジムグリに出くわして混乱する。そもそも、アカジムグリっていうのも俗称だから、無理やりに定義づけしなくてもいいと思う。

さて恵山は、残念ながら夜間の立ち入りは禁止。クマなどが出そうな環境でないだけに、夜も歩いてみたいという気持ちも強くなったけど、禁止なら仕方がない。それに、禁止理由が「植物の盗掘を防ぐため」なのでクマに対する危険ではなく、人間が理由の禁止。やるせない感じ。

それにも増して、今回は天気にツキがなかった。ほとんど雨で、しかも豪雨、強風。雨がない北海道とはいえ、もうこれは梅雨だろう。ひと時、雨が止んで一時的に道路が乾いていても、山が溜めこんだ水を吐き出し続けているところもあって道路が川のようになっているところがいくつかあった。

実際土砂崩れも、頻発したらしい。

八雲の河川
River

ひどい雨が続いたものの、哺乳類はよく目にした。4日間で狐はのべ15個体以上、テン(クロテンではなさそう)が7~8個体。海向山ではエゾシカのでかい角1本ひろったし、恵山ではエゾユキウサギ。何気に飽きは来ない、とてもいいフィールドでした。

帰りがけに、いつもの林道を流そうと思ったけど、林道入ってすぐ、いつもは無い岩が道路に落ちてて、いつもと川の色が違ったので泡食って出てきてしまった。土砂崩れや、土石流も十分ありうるから、気をつけておかないとね。

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On the black

Leptopoma nitidum
Mud snail sp.
青身丘田螺(アオミオカタニシ)
Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 1D MK III*

漆黒の中で映える色。
A color to shine in in jet black.

陸生の貝類において、これほどの美麗な種はなかなかいない。とくにその緑がかった外観。身の紫。しかし、この緑すらも「殻」(外套膜)の色ではなく、中の身の色だというから驚き。
There are easily no a kind of as beautiful as this terrestrial shellfishes. Especially, externals that the green drove. Purple of body. However, I am surprised to say that even this green is not a color of “Husk”  but a color of an inside body.

Leptopoma nitidum
Mud snail sp.
青身丘田螺(アオミオカタニシ)
Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 1D MK III*

腰のあたりにあるのが、貝のふた。これで身を収納した時にはふたをするのが、いわゆる「マイマイ」との違い。タニシに近い仲間だということが理解してもらえるだろう。
It is a cap of the shellfish which is around of its waist. Cap it when the body is stored by this is a difference with so-called “Snail”. It is likely to be able to understand so that it is a companion near the mud snail.

昼間は身が外に出ておらず、写真を撮るとしたら夜。しかし、下手にフラッシュを焚くと、見事な薄い色は吹き飛んでしまう。そして彼らは非常にナイーブなので、ライトを当てるとすぐに引っ込んでしまう。
They do not hold the body out in the daytime. Therefore it is night if I take a photograph. However, their light color whitens when I use flash. And they stay in the husk immediately because they are very naive when I light it up with a light.

Baikada’s main website
Wild Home

Baikada with baikada

I was able to come across the snake which wanted to encounter. She is quiet, but it is a pretty, thin snake. Her species name is Sakishima wolf snake.

イシガキモリバッタ
Locust sp.
イシガケチョウ

ざっと雨が降った。そして夜には上がってくれた。一気に湿度が上がり、だけど雨の降っていない状況が出来上がった。

クロイワオオケマイマイ
Snail sp.

気温は高くなく、風が強いが比較的チャンスな感じの天気でした。

オカタニシsp.
Mud snail sp.

アオミオカタニシは見つけられないのだけど、
なんだか奇抜なオカタニシは見つけた。

この外套膜(殻)の模様、かっこいい!!

オオゲジ?
House centipede sp.

オオゲジも結構いるんだけど、周りが濡れているせいかあまり表には出ていない。ちょっとほっとする。この写真の個体はオオゲジの幼体なのか、別種なのかわからないけどオレンジの斑紋が思いのほか綺麗だった。

オオゲジが動く様を真横から見ると、やっぱり浮いているように見える。。素晴らしいサスペンションですな。

さて主眼のヘビの方はと言いますと。。。サキシマハブを5個体見てヨロコビ、悶え。

サキシマハブ
Sakishima habu

やはり天気のせいかサキシマハブはいたるところに。見つかっても急いで逃げ出さないゆるい蛇だ。毒蛇だからかもしれないけども。。。しばらく乾燥してたから、あんまり餌にありつけなくて餌場に固執したんだろうかね。

そしてサキシマバイカダを10年ぶりくらいに見つけて跳ね上がる。

サキシマバイカダ
Sakishima wolf snake

道路を流していて、路上に光る長いものを発見。ほ…細いっ。

即、車を止めて飛び出していった。ブリッキーヌさんも一緒だったが、なんか笑ってた。(呆れてる?)すごいスピードだったらしい。やっぱり走る車から見てもサキシママダラとの識別は出来る。サキシマバイカダも路上ではゆるい。路上で意外とサキシママダラは素早い。

その後、案の定サキシママダラに逃亡され、さらにはサキシマアオヘビ現る。

サキシマアオヘビ
Sakishima green snake

だいぶ大きくなった個体だけど体に黒い小斑点が多い。意外と若いらしい。それにしてもサキシマバイカダもサキシマアオヘビもピタッと止まらないから写真が非常に撮りにくい。アオヘビはバイカダより始末が悪い。常にゆるゆる動くのだ。バイカダはコマ送りみたいな動きする瞬間狙えば何とかなるけど…。

ゆるゆるゆるゆるぅぅゥァ!!イライラする~っ。ピントが合わないのです。。。

本日最後のヘビは不明のヘビ。ホテルに戻る途中、探してもいないのに道路の端にちょろっといて取り逃がす。。。(形と色はイワサキセダカヘビかサキシマハブの赤型といったところ)

なんだかんだ言っても、サキシマバイカダは素晴らしい。サキシマバイカダとサキシマアオヘビは個体の図鑑的写真も多くないので昼にも撮りたかったので誘拐しました。でも夜の写真もいろいろ必要だし、撮っとけ撮っとけと、撮りまくりました。このシダに乗せた写真は、不安そうな顔してます。シダのような頼りない植物には普段乗らないのかもしれません。

サキシマバイカダ
Sakishima wolf snake

改めて惚れ直します。

サキシマバイカダ
Sakishima wolf snake

かわいらしいメスでした。

サキシマバイカダ
Sakishima wolf snake

上の写真の感じからみると明らかなメス。だけど

サキシマバイカダ
Sakishima wolf snake

こちらの写真だと、「一般のヘビ的」な雌雄鑑別ではむしろオス的な尾のつきかた。だけど、後にオオカミヘビ系に詳しいかたに伺うとバイカダのオスの場合、ヘミペニスがあるので「膨れている」くらいだという。

他の一般ヘビではメスがヘミペニスがないので尾はしぼむように細くなる。オスはヘミペニスがあるので尾はなだらかに細くなる。バイカダではメスはヘミペニスがないので尾は普通に細くなる。オスはヘミペニスがあるので尾の基部が膨れている。ということになるだろうね。

しかもこの個体をよーく観察してみると妊娠してるかもしれない様子でした。(懐中電灯で透かしたら、一部卵構造のようなものが見えた)体が細くて意外と透けないので、透かしまくってもその一瞬だけしか確認できませんでした。外観からはまだ目立って卵がある様子ではなく、触診もちょっと怖かったので、置いておきました。

さて、

タイワンサソリモドキ
Vinegaroon sp.

他の生き物たちに目を移すけどやっぱり節足動物が多いね。タイワンサソリモドキは常連だけど、なんかこう、奥ゆかしい紫色を撮りたいけど、なかなか上手くいかない。

タイワンクツワムシ
Grasshopper sp.

昨晩の巨大コロギス(後にヒノマルコロギスと判明)も威圧感満点だったけど、このバッタ系昆虫での私の天敵No.1はやっぱりこいつ。クツワムシ系だ。

昔、クツワムシを掴み、思いっきり咬まれ、ショックで驚いて握りつぶしてしまったというトラウマ。昆虫とは思えないほどの大音量の鳴き声。おおお、恐ろしい。なんと言う昆虫だ。

オオハナサキガエル
Large Tip-nosed Frog

本日もオオハナサキガエルはポコポコといる。だけど逆にコガタハナサキガエルを見掛けない。今回だけのふしぎな傾向。

そもそもオオハナサキガエルの方が広く分布してる感じで、渓流の少し離れた所でも見るイメージで、コガタハナサキガエルはほんと渓流わきでしか見ない。

オオハナサキガエル
Large Tip-nosed Frog

こんなに緑になっちゃっても同種と言う反則技。アマミハナサキガエルもハナサキガエルも緑になるけど、そういえばコガタハナサキガエルではまだ緑見たことないなあ。いるのかな?

タイワンオオムカデ
Centipede sp.

で、出たぁぁ…。の中大サイズのムカデ。ブリッキーヌさんと「でかい、でかいよね・・・」とおののきながら手と比較しながら撮影。ムカデも森で見る奴は静止してて撮りやすい。地面で這いまわってる奴を撮影するのは無理無理(--;

ヤエヤマアオガエル
Owston’s Green Tree Frog

カエル的一番うれしい種はこれだったかも。ヤエヤマアオガエルは時期を外れると目にするのは少ない。今回は種としてはヤエヤマアオガエルはたくさん見たんだけど上陸直後のチビ個体ばっかり。なんとなく消化不良なところでこの、スリムドカンの登場。アオガエルの仲間ではいちばん好みかも。

シュレーゲルアオガエルのようにモッタリでもなく、モリアオガエルのように節操無くでかいわけでもなく、オキナワアオガエルのように妙な平たい顔でもなく、、バランスいいんです。自分の好み的に。(カジカ系やアイフィンガーも嫌いじゃないけどやっぱり緑っていうのはいいよね)

サキシマヌマガエル
Sakishima Rice Frog

で、今回なかなか姿の見れなかったこいつも最後には現れて、
ひとまずカエル的満足。オオヒキガエルもたくさんいたのだけれども、個人的に美しさを感じないのと、あんまり触りたくないので写真は撮りませんでした。。

宿に戻った後、サキシマバイカダと一緒にお風呂に入りました。

サキシマバイカダ
Sakishima wolf snake

お湯に一緒に入ったわけじゃなくて、ユニットバスのとこで写真撮ったんです。

さて、翌日。フィールド出れるのも最終日。

サキシマバイカダでだいぶ満足してしまったけど、出来れば四珍には会っておきたい。四珍とは八重山の珍しいヘビ四選のことで、人によって出会いにくいヘビがいるため、四珍が人により違う。他の人の四珍ではサキシマアオヘビやサキシマバイカダも入るようだ。

私の四珍は
イワサキワモンベニヘビ
ヤエヤマタカチホヘビ
ヤエヤマヒバァ
イワサキセダカヘビ
です。

ヒバァは見かけることはあるけど、ほとんど撮影に至りません。逃走率が異様に高い。。

本日の動きですが、この旅で初めて昼に動きました。川平へ行って周辺でウミヘビでも…と思ったけど、それほどお天気も良くなく、「体力の限界っ…!」(千代の富士引退会見より)
も迫っていたので、大事を取ってドライブのみに留めました。

於茂登トンエルの前で道路工事をやってたんだけどその信号待ちの時に、横にほかされた哀れなサキシママダラだったものを見掛けた。

そういえばサキシママダラの写真をほとんど撮っていない。。それで、そのあとサキシマアオヘビとサキシマバイカダを伴って形態の写真を撮らせてもらおうと捕まえた場所に連れて行った。


サキシマバイカダ
Sakishima wolf snake

コミノクロツグのような芯のしっかりした植物では安心した足取り(足ないけど)を見せてくれました。外見的にヘビは…という方に、このアングルはいかがでしょう?

サキシマバイカダ
Sakishima wolf snake

ヘビと言うより、虫っぽい。イワサキセダカヘビが変態な顔つきと言われますが、このサキシマバイカダも変態な顔つきと言われればそうなような。

黒目がちな顔が可愛い!と思う方、実はサキシマバイカダは思いっきり羊の皮をかぶった狼ですぜ。本当の黒目は違うんだ。カラーコンタクト詐欺みたいなものですぜ。

そして夜。

今日は早く寝れそうです。お天気良すぎるから。この4日間、全て違う天気をあじわえました。乾燥した初日。海風と霧で湿度が上がったものの雨の降らない2日目。雨降ってウハウハの3日目。

本日は4日目。スカーっと晴れた夜になったのですが、放射冷却なのか、海風が冷たいのか、気温がぐんと下がって生き物の気配が全体的に薄かった。これはダメかもなー…。と別のポイントも行ってみました。(正確にはブリッキーヌさんの案内で連れてってもらいました)

天気は悪い(爬虫類的に)。それでもサキシマハブは現れてくれるいいやつだ。

そのポイントはオタマジャクシ大量生産場所だったのだけど、
そのオタマジャクシを狙ってか、サキシマハブが排水枡の前でおくつろぎでした。なんか、ハブだけど…。ヘビが見れると安心するなぁ。

サキシマアオヘビもあと十分早ければ生きていたころの君に会えたかもしれないのにね、ってのが落ちてました。

とにかく、ヒメアマガエルが多いところで

ヒメアマガエル
Ornate Narrow-Mouthed Frog

今まで行っていたポイントとは生物相が違うんだね。溢れださんばかりのオタマジャクシを狙いにサキシマハブも来てたし。ここならヤエヤマヒバァも探しやすいかなぁ…。と今後のフィールドにつなげるようなことも考えてみる。

オタマハンターなのか、別の水生昆虫狙いなのかわからないけど、こいつもたっぷりいた。

イシガキアオグロハシリグモ
Spider sp.

すっごい排水枡にたくさんいたけど…。全くいない排水枡もあった。オタマジャクシの数に比例してた。このクモも、いつものポイントでは見なかったなぁ。

沖縄のハシリグモと言うと渓流のイメージ強いんだけど(久米島でさんざんアオグロハシリグモと遭遇した)イシガキアオグロハシリグモは止水が好みなんですかね。いつもの渓流にはホソミアシダカグモ?ばっかりでした。

さて、4日間、いっしょにフィールドにつき合っていただいた
ブリッキーヌさんには大変感謝しています。お土産までいただいてしまいまして、何とお礼を言っていいやら。ありがとうございました!

今回の沖縄のフィールドはこれでおしまい。お疲れまさでした。

…余談…

結局あのあと、サキシマバイカダの雌雄の判別が自分ではつかなくなっちゃってオオカミヘビ系に詳しい方に相談したら、やっぱりメスで、やっぱり妊娠の線は濃い。という結論に。

サキシマバイカダの産卵については5月に6卵という記録が文献には残っているのですが、孵化期間などに関する記録はどうやら取られていないようです。おそらくはちゃんと孵化までさせている飼育した方もいると思うのですが。で、相談して、折角だから記録を取りましょうということになりこのサキシマバイカダは今、預かってもらって産卵を待っています。記録を取って、その記録は何らかの形で文献に乗せてもらえるようお互い出来ることをして出したいと思います。そしてその先は未定なのですが、生まれ来る子、そしてその母体を野生に戻すのか、生態をじっくり観察するのに手元に置いて観察、何かわかればまた文献を書いていくのか、いろいろ考えて相談して進めたいと思います。おりしも、ヘビの感染症らしきものも出てきており、(山口県の岩国のシロヘビが偽膜性腸炎で死亡している)カエルツボカビの時のように、一度捕まえて保管したものを野生に戻すべきでないという議論も出るかもしれないので、そのあたりもいろいろ考慮したいと思っています。

個人的には、数個体を手元に残して観察し、残りは健康上の問題のないことを確認したうえでいずれ捕まえたところに返してあげれれば、と思っています。

追記:6/27
産卵をしたとの知らせを受けましたが、残念ながらダメ卵だったそうです。残念でした。

追記:10/13
現在、このサキシマバイカダは我が家にいてもらっています。リリースについては真剣に考え、現在は安易に野に戻すべきではないなあ、と考えていますが、これからも真剣に考えていきます。

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Okinawa Snails

I went to Okinawa to meet my friend who was just married. And I went to field in Okinawa long long absence.

シリケンイモリ
Sword-tail newt

友人の結婚披露宴に出席のため、久しぶりに沖縄にやってきた。北海道からだと沖縄はなか行けない場所なので折角だからフィールドも兼ねて行きました。

西表島でウミヘビを操っていたことから衝撃的な出会いをした現ガラスのトンボ玉作家の彩元堂さんや現ウミヘビの研究を続けている化野さん、そして玉泉洞でヘビを扱うMさんと沖縄本島南部を歩く。

久しぶりの沖縄、沖縄人は寒いと言っていたが、半袖でも寒さを感じず、少し歩くとジトーっと汗をかく。これが北海道在住と沖縄在住の差だろうか。

しかし、沖縄のヘビたちにとっても本日は寒いらしく姿を見ることができない。

なぜか、目につくシュリマイマイ?に目を奪われ、マイマイばっかり見始めてしまった。

シュリマイマイ交接
Snail sp.

このシュリマイマイがたくさんいたんだけど踏んでしまうくらい大量に出ていて、しかも踏み死にした仲間をウネウネ食べに集まってくる。そんでその場面で相方と出くわすと交接を始める始末。。人間感情からみると、かなりすごいことになっておりました。。。

あ、マイマイじゃないけど、アオミオカタニシが美麗で美麗でたまらん。

アオミオカタニシ
Mud snail sp.

なんで素直にカタツムリじゃないのかというと、フタがあるんだ。

この日のフィールドが終わってから写真の整理をしたら半分近く陸産貝類(マイマイとかオカタニシとか)だったのにはびっくらこいた。

オオカサマイマイ
Snail sp.

このオオカサマイマイ、平べったい。最初ケマイマイかと思ったよ。

アマノヤマタカマイマイ?
Snail sp.

暗い写真でスイマセンね。ライティングで遊びながら写真撮っていたんだけど、ちゃんとした写真を残せていなかった(^^;
形的にはこのヤマタカマイマイが好みだな。なんというか、貝の形が美しいもの。

で、やっぱり見なれなくてダメなのがコイツ。

アシヒダナメクジ
Slag sp.

ナメクジの名を冠しながらその乾燥した肌具合、動いてんのか、生きてんのかすらもよくわからん。まあ、ナメクジよりイソアワモチっていう海の仲間に近いらしいと聞かせてもらった。うん、これはナメクジじゃないだろう。

もちろん、爬虫類も撮ってて、クロイワトカゲモドキにはいつも萌える。なんだあの生き物。なんだってあんなに素敵な生き物なんだろう…。

クロイワトカゲモドキ
Kuroiwa ground gecko

天然記念物であるのだが、身近でうろうろする緊張感の低さがほほえましい。だからこその天然記念物なのでしょうけれど。ほんでカッコいい生き物ですね。

クロイワトカゲモドキ
Kuroiwa ground gecko

瞳孔は本当はもっと太い状態なんだけど、撮ってるうちにライトでどんどん細目になって行くんだよね。赤ライトとか使わないといかんかなあ。蛇だとここまですぐに細くならない奴が多いのだけど。

クロイワトカゲモドキ
Kuroiwa ground gecko

尾を振り上げて威嚇。というより、尾を囮にして逃げようとする前段階だね。緊張感があって、構図も取りやすいです。(ただし、多くの場合同じような写真になる)

マイマイとか探して葉っぱの上ばっかり見てる私だったのでもちろんヘビなど見つけることも出来ないでいたが、こんなやつは見つけられた。

ミナミヤモリ
Gecko sp.

木に付いていたのだけど、扱ってるうちに下に落ちてしまった。普段、地面に潜んでいるときはこんなあからさまに葉っぱの上にはいませんが、これでもかなりな迷彩になっていますねぇ。

そうこうしているうちに彩元堂さんがヒメハブをめっけてくれた。ヒメハブは木の根の陰に入ってて、さらに水中だったので、スネークフックで出して写真撮ろうと思ったのだが見事に逃げられてしまった。
ヒメハブだからと油断していたが、本気を出せばやっぱり早いよね。。。

そのあと、ブラーミニメクラヘビの妊婦さん。

ブラーミニメクラヘビ
Brahminy blindsnake

このときのメクラヘビはいつものような石の下でなく、地面を徘徊していました。彩元堂さんや化野さん曰く、夜はこうして出歩いているそうで、夜行性だなあと認識しなおしました。

ブラーミニメクラヘビはメスの単為生殖なので、この時期、メクラヘビをゲットするとだいたい妊娠個体だったりします。この個体もでっぷりしていて、そろそろお産ですね~。メクラヘビは徘徊してたのでそのまま撮ったり引っ張り出して撮ったり。
メクラヘビと言えど、臭いは結構すると聞いて触ってみたら、あ、臭い。これまた臭い。ごめんくさ…

さらには化野さんがアマミタカチホの妊婦さん発見で、自分は全く働かずして、ヘビを見せてもらうというVIPっぷりだった。

アマミタカチホヘビ
Amami odd-scaled snake

それにしてもアマミタカチホヘビはなんつー美しいヘビなんだろうね…。
その闇にまぎれたさそうな、背中の紺色と、どういうわけか目立ちたさそうなフレッシュな黄色い腹がツボにはまって、いろいろマクロな写真も少し撮らせてもらって、元の位置にリリースしてきた。
災難だったと思うけど、いい子を産んでください。

お三方には夜中の3時過ぎまでお付き合いいただいて、VIPで申し訳ありません…。
オキナワキノボリトカゲもお休み姿勢です。(目を開けて起きちゃいました)

オキナワキノボリトカゲ
Ryukyu tree lizard

でも良く見ると寝てそうなんだよな~。目が、目がね。。。ライティングかえるとホラ。

オキナワキノボリトカゲ
Ryukyu tree lizard

目が、目がぁ~!!

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