Baikada with baikada
I was able to come across the snake which wanted to encounter. She is quiet, but it is a pretty, thin snake. Her species name is Sakishima wolf snake.

Locust sp.

ざっと雨が降った。そして夜には上がってくれた。一気に湿度が上がり、だけど雨の降っていない状況が出来上がった。

Snail sp.
気温は高くなく、風が強いが比較的チャンスな感じの天気でした。

Mud snail sp.
アオミオカタニシは見つけられないのだけど、
なんだか奇抜なオカタニシは見つけた。
この外套膜(殻)の模様、かっこいい!!

House centipede sp.
オオゲジも結構いるんだけど、周りが濡れているせいかあまり表には出ていない。ちょっとほっとする。この写真の個体はオオゲジの幼体なのか、別種なのかわからないけどオレンジの斑紋が思いのほか綺麗だった。
オオゲジが動く様を真横から見ると、やっぱり浮いているように見える。。素晴らしいサスペンションですな。
さて主眼のヘビの方はと言いますと。。。サキシマハブを5個体見てヨロコビ、悶え。

Sakishima habu
やはり天気のせいかサキシマハブはいたるところに。見つかっても急いで逃げ出さないゆるい蛇だ。毒蛇だからかもしれないけども。。。しばらく乾燥してたから、あんまり餌にありつけなくて餌場に固執したんだろうかね。
そしてサキシマバイカダを10年ぶりくらいに見つけて跳ね上がる。

Sakishima wolf snake
道路を流していて、路上に光る長いものを発見。ほ…細いっ。
即、車を止めて飛び出していった。ブリッキーヌさんも一緒だったが、なんか笑ってた。(呆れてる?)すごいスピードだったらしい。やっぱり走る車から見てもサキシママダラとの識別は出来る。サキシマバイカダも路上ではゆるい。路上で意外とサキシママダラは素早い。
その後、案の定サキシママダラに逃亡され、さらにはサキシマアオヘビ現る。

Sakishima green snake
だいぶ大きくなった個体だけど体に黒い小斑点が多い。意外と若いらしい。それにしてもサキシマバイカダもサキシマアオヘビもピタッと止まらないから写真が非常に撮りにくい。アオヘビはバイカダより始末が悪い。常にゆるゆる動くのだ。バイカダはコマ送りみたいな動きする瞬間狙えば何とかなるけど…。
ゆるゆるゆるゆるぅぅゥァ!!イライラする~っ。ピントが合わないのです。。。
本日最後のヘビは不明のヘビ。ホテルに戻る途中、探してもいないのに道路の端にちょろっといて取り逃がす。。。(形と色はイワサキセダカヘビかサキシマハブの赤型といったところ)
なんだかんだ言っても、サキシマバイカダは素晴らしい。サキシマバイカダとサキシマアオヘビは個体の図鑑的写真も多くないので昼にも撮りたかったので誘拐しました。でも夜の写真もいろいろ必要だし、撮っとけ撮っとけと、撮りまくりました。このシダに乗せた写真は、不安そうな顔してます。シダのような頼りない植物には普段乗らないのかもしれません。

Sakishima wolf snake
改めて惚れ直します。

Sakishima wolf snake
かわいらしいメスでした。

Sakishima wolf snake
上の写真の感じからみると明らかなメス。だけど

Sakishima wolf snake
こちらの写真だと、「一般のヘビ的」な雌雄鑑別ではむしろオス的な尾のつきかた。だけど、後にオオカミヘビ系に詳しいかたに伺うとバイカダのオスの場合、ヘミペニスがあるので「膨れている」くらいだという。
他の一般ヘビではメスがヘミペニスがないので尾はしぼむように細くなる。オスはヘミペニスがあるので尾はなだらかに細くなる。バイカダではメスはヘミペニスがないので尾は普通に細くなる。オスはヘミペニスがあるので尾の基部が膨れている。ということになるだろうね。
しかもこの個体をよーく観察してみると妊娠してるかもしれない様子でした。(懐中電灯で透かしたら、一部卵構造のようなものが見えた)体が細くて意外と透けないので、透かしまくってもその一瞬だけしか確認できませんでした。外観からはまだ目立って卵がある様子ではなく、触診もちょっと怖かったので、置いておきました。
さて、

Vinegaroon sp.
他の生き物たちに目を移すけどやっぱり節足動物が多いね。タイワンサソリモドキは常連だけど、なんかこう、奥ゆかしい紫色を撮りたいけど、なかなか上手くいかない。

Grasshopper sp.
昨晩の巨大コロギス(後にヒノマルコロギスと判明)も威圧感満点だったけど、このバッタ系昆虫での私の天敵No.1はやっぱりこいつ。クツワムシ系だ。
昔、クツワムシを掴み、思いっきり咬まれ、ショックで驚いて握りつぶしてしまったというトラウマ。昆虫とは思えないほどの大音量の鳴き声。おおお、恐ろしい。なんと言う昆虫だ。

Large Tip-nosed Frog
本日もオオハナサキガエルはポコポコといる。だけど逆にコガタハナサキガエルを見掛けない。今回だけのふしぎな傾向。
そもそもオオハナサキガエルの方が広く分布してる感じで、渓流の少し離れた所でも見るイメージで、コガタハナサキガエルはほんと渓流わきでしか見ない。

Large Tip-nosed Frog
こんなに緑になっちゃっても同種と言う反則技。アマミハナサキガエルもハナサキガエルも緑になるけど、そういえばコガタハナサキガエルではまだ緑見たことないなあ。いるのかな?

Centipede sp.
で、出たぁぁ…。の中大サイズのムカデ。ブリッキーヌさんと「でかい、でかいよね・・・」とおののきながら手と比較しながら撮影。ムカデも森で見る奴は静止してて撮りやすい。地面で這いまわってる奴を撮影するのは無理無理(--;

Owston’s Green Tree Frog
カエル的一番うれしい種はこれだったかも。ヤエヤマアオガエルは時期を外れると目にするのは少ない。今回は種としてはヤエヤマアオガエルはたくさん見たんだけど上陸直後のチビ個体ばっかり。なんとなく消化不良なところでこの、スリムドカンの登場。アオガエルの仲間ではいちばん好みかも。
シュレーゲルアオガエルのようにモッタリでもなく、モリアオガエルのように節操無くでかいわけでもなく、オキナワアオガエルのように妙な平たい顔でもなく、、バランスいいんです。自分の好み的に。(カジカ系やアイフィンガーも嫌いじゃないけどやっぱり緑っていうのはいいよね)

Sakishima Rice Frog
で、今回なかなか姿の見れなかったこいつも最後には現れて、
ひとまずカエル的満足。オオヒキガエルもたくさんいたのだけれども、個人的に美しさを感じないのと、あんまり触りたくないので写真は撮りませんでした。。
宿に戻った後、サキシマバイカダと一緒にお風呂に入りました。

Sakishima wolf snake
お湯に一緒に入ったわけじゃなくて、ユニットバスのとこで写真撮ったんです。
さて、翌日。フィールド出れるのも最終日。
サキシマバイカダでだいぶ満足してしまったけど、出来れば四珍には会っておきたい。四珍とは八重山の珍しいヘビ四選のことで、人によって出会いにくいヘビがいるため、四珍が人により違う。他の人の四珍ではサキシマアオヘビやサキシマバイカダも入るようだ。
私の四珍は
イワサキワモンベニヘビ
ヤエヤマタカチホヘビ
ヤエヤマヒバァ
イワサキセダカヘビ
です。
ヒバァは見かけることはあるけど、ほとんど撮影に至りません。逃走率が異様に高い。。
本日の動きですが、この旅で初めて昼に動きました。川平へ行って周辺でウミヘビでも…と思ったけど、それほどお天気も良くなく、「体力の限界っ…!」(千代の富士引退会見より)
も迫っていたので、大事を取ってドライブのみに留めました。
於茂登トンエルの前で道路工事をやってたんだけどその信号待ちの時に、横にほかされた哀れなサキシママダラだったものを見掛けた。
そういえばサキシママダラの写真をほとんど撮っていない。。それで、そのあとサキシマアオヘビとサキシマバイカダを伴って形態の写真を撮らせてもらおうと捕まえた場所に連れて行った。

サキシマバイカダ
Sakishima wolf snake
コミノクロツグのような芯のしっかりした植物では安心した足取り(足ないけど)を見せてくれました。外見的にヘビは…という方に、このアングルはいかがでしょう?

Sakishima wolf snake
ヘビと言うより、虫っぽい。イワサキセダカヘビが変態な顔つきと言われますが、このサキシマバイカダも変態な顔つきと言われればそうなような。
黒目がちな顔が可愛い!と思う方、実はサキシマバイカダは思いっきり羊の皮をかぶった狼ですぜ。本当の黒目は違うんだ。カラーコンタクト詐欺みたいなものですぜ。
そして夜。
今日は早く寝れそうです。お天気良すぎるから。この4日間、全て違う天気をあじわえました。乾燥した初日。海風と霧で湿度が上がったものの雨の降らない2日目。雨降ってウハウハの3日目。
本日は4日目。スカーっと晴れた夜になったのですが、放射冷却なのか、海風が冷たいのか、気温がぐんと下がって生き物の気配が全体的に薄かった。これはダメかもなー…。と別のポイントも行ってみました。(正確にはブリッキーヌさんの案内で連れてってもらいました)
天気は悪い(爬虫類的に)。それでもサキシマハブは現れてくれるいいやつだ。
そのポイントはオタマジャクシ大量生産場所だったのだけど、
そのオタマジャクシを狙ってか、サキシマハブが排水枡の前でおくつろぎでした。なんか、ハブだけど…。ヘビが見れると安心するなぁ。
サキシマアオヘビもあと十分早ければ生きていたころの君に会えたかもしれないのにね、ってのが落ちてました。
とにかく、ヒメアマガエルが多いところで

Ornate Narrow-Mouthed Frog
今まで行っていたポイントとは生物相が違うんだね。溢れださんばかりのオタマジャクシを狙いにサキシマハブも来てたし。ここならヤエヤマヒバァも探しやすいかなぁ…。と今後のフィールドにつなげるようなことも考えてみる。
オタマハンターなのか、別の水生昆虫狙いなのかわからないけど、こいつもたっぷりいた。

Spider sp.
すっごい排水枡にたくさんいたけど…。全くいない排水枡もあった。オタマジャクシの数に比例してた。このクモも、いつものポイントでは見なかったなぁ。
沖縄のハシリグモと言うと渓流のイメージ強いんだけど(久米島でさんざんアオグロハシリグモと遭遇した)イシガキアオグロハシリグモは止水が好みなんですかね。いつもの渓流にはホソミアシダカグモ?ばっかりでした。
さて、4日間、いっしょにフィールドにつき合っていただいた
ブリッキーヌさんには大変感謝しています。お土産までいただいてしまいまして、何とお礼を言っていいやら。ありがとうございました!
今回の沖縄のフィールドはこれでおしまい。お疲れまさでした。
…余談…
結局あのあと、サキシマバイカダの雌雄の判別が自分ではつかなくなっちゃってオオカミヘビ系に詳しい方に相談したら、やっぱりメスで、やっぱり妊娠の線は濃い。という結論に。
サキシマバイカダの産卵については5月に6卵という記録が文献には残っているのですが、孵化期間などに関する記録はどうやら取られていないようです。おそらくはちゃんと孵化までさせている飼育した方もいると思うのですが。で、相談して、折角だから記録を取りましょうということになりこのサキシマバイカダは今、預かってもらって産卵を待っています。記録を取って、その記録は何らかの形で文献に乗せてもらえるようお互い出来ることをして出したいと思います。そしてその先は未定なのですが、生まれ来る子、そしてその母体を野生に戻すのか、生態をじっくり観察するのに手元に置いて観察、何かわかればまた文献を書いていくのか、いろいろ考えて相談して進めたいと思います。おりしも、ヘビの感染症らしきものも出てきており、(山口県の岩国のシロヘビが偽膜性腸炎で死亡している)カエルツボカビの時のように、一度捕まえて保管したものを野生に戻すべきでないという議論も出るかもしれないので、そのあたりもいろいろ考慮したいと思っています。
個人的には、数個体を手元に残して観察し、残りは健康上の問題のないことを確認したうえでいずれ捕まえたところに返してあげれれば、と思っています。
追記:6/27
産卵をしたとの知らせを受けましたが、残念ながらダメ卵だったそうです。残念でした。
追記:10/13
現在、このサキシマバイカダは我が家にいてもらっています。リリースについては真剣に考え、現在は安易に野に戻すべきではないなあ、と考えていますが、これからも真剣に考えていきます。
Wild Home