2021年のかんガエルの活動報告

2021年のかんガエル(両爬の生態系をかんガエル・札幌市南区チーム)の活動報告です。

今回はPDFにて報告書を作成いたしました。

札幌市南区北ノ沢での国内外来種アズマヒキガエルに対する取り組み(2021年)の報告

ご興味のある方、外来カエルの対策をされている方はご覧いただけましたら幸いです。

国内外来種アズマヒキガエルに対する封じ込めトラップの設置と効果:北海道における事例

日本爬虫両棲類学会が発行する爬虫両棲類学会報・第2021巻 第1号に、「国内外来種アズマヒキガエルに対する封じ込めトラップの設置と効果:北海道における事例」が掲載されました。

著者:徳田龍弘

アズマヒキガエルが集団産卵に来た際、フェンスで池を囲って池の周りで歩く個体を捕獲するのも効率的なのですが、夜間に活動が必要なことと、頻回のチェックが必要にもなること、一部個体が池をあきらめて別の水域で産卵しそうな傾向が見られたので、一つの産卵池を罠にしてみました。メリットもいろいろありました。

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2020年のかんガエルの活動報告

Youtubeの動画ページはこちらです。

*24:25​あたりまで、昨年(2019)の振り返りとアズマヒキガエルの基本情報になっています。2020年の経過や、罠について見ていきたい方はそれ以降の時間帯をご覧ください。

アズマヒキガエルは日本の固有種ですが、北海道にはもともとおらず、移入された国内外来種です。札幌市南区北の沢という地域で対策や検討をしています。

*アズマヒキガエルの成長が本州のものと同じ動きをするなら、防除等を行った効果は、3~4年後に性成熟をした個体の産卵回帰数でわかってくると思われますが、道内の成熟年数は十分な調査が行われていないため、もう少し時間がかかる可能性もある。そのあたりは今後の調査の検討事項としたい。

遺伝的変異に基づく国内外来種アズマヒキガエルの起源の推定(北海道爬虫両棲類研究会第8回大会)

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北海道爬虫両棲類研究会主催の北海道爬虫両棲類研究会第8回大会にて鈴木大さんが「遺伝的変異に基づく国内外来種アズマヒキガエルの起源の推定」を発表しました。

共同研究者として少しお手伝いさせていただきました。

演者:鈴木大 共同研究者:川瀬敏彰・保科崇志・徳田龍弘

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かんガエル・2019年の活動報告(円山動物園にて)

2019年1月26日に開催された北海道爬虫両棲類研究会第8回大会で、かんガエルの代表として、2019年の活動報告(札幌市南区北の沢での国内外来種アズマヒキガエルの発生に対する取り組みの報告)をさせていただきました。

2020年以降も、活動していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

旭川でのワークショップ2019(北海道自然史研究会)

I reported about “Bufo japonicus formosus” which is Alien species in Sapporo-shi Minami-ku Kitanosawa area at the
Kamikawa Education and Training Center.

北海道自然史研究会の旭川でのワークショップで2019年5月25日に報告をしました。演題は「札幌市北の沢のアズマヒキガエルの生息状況とその取り組み」です。

2019年5/25(土)−26(日)
25日: 13:00~17:30 外来種フォーラム

基調講演
13:00~14:00
・北海道に定着したアズマヒキガエルの影響を探る
岸田 治(北海道大学北方圏FSC)

発表演題
14:00~14:30
・道内におけるアズマヒキガエルの生息状況調査結果について
坂村 武(道環境生活部 生物多様性保全)
14:30~15:00
・住民連携で成果をあげる深川市のアズマヒキガエル駆除活動
八谷和彦(深川ひきがえる バスターズ)
15:00~15:30
・札幌市北の沢のアズマヒキガエルの生息状況とその取り組み
徳田 龍弘(両爬の生態系をかんガエル・札幌市南区チーム)
15:30~16:00
・函館のヒキガエルはどこから来たのか?その謎を推理する!!
斎藤和範(北海道教育大学 旭川校)
16:00~
・その他

19:00〜21:00 ワークショップ(ヒキガエル駆除体験)

26日:深川市音江町の駆除試験地見学

私の発表報告は「かんガエル」の設立理由、調査活動の紹介、2019年の発生状況と防除活動の紹介でした。

ご清聴ありがとうございました。

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勉強会(かんガエル)

4月14日、東海大学札幌キャンパスにおいて、「かんガエル」メンバーで勉強会を行いました。

ヒキガエルの生態
成長段階ごとの他種との違い
アズマヒキガエルの鳴き声
実物のアズマヒキガエル(飼育個体)の観察
北海道へのアズマヒキガエルの侵入と拡大の経緯
基本的な調査方法

それと、まだ札幌市南区では発見されていませんが、トノサマガエルとトウキョウダルマガエルについても勉強してみました。

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

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かんガエル・チラシができました

両爬の生態系をかんガエル・札幌市南区チームで、活動用のものとして、まずはチラシを作成しました。(有志の方々、ありがとうございます)

PDFのダウンロードはこちらからできます。もし、札幌市南区周辺で知人に見せたいなどの際には、こちらを印刷してご利用頂けたらと思います。(別途かんガエルでもチラシを作成しておりますが、大量にはありませんので、送付などに応じられないこともあります)

また、国内外来種として北海道札幌市南区とその周辺の情報収集を目的としておりますので、北海道外の情報はご遠慮ください。

また北海道の西部にはアズマヒキガエル発生地が多数あり、私達の動ける範囲の外の情報については対応できないため、その近隣で活動している団体や官公庁等と情報共有したいと思いますので、あらかじめご了承下さい。

調査のときの、腕章できました。安い無地の腕章とOHPフィルムで作って頂きました。(ありがとうございます)

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

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かんガエル動きはじめ

両爬の生態系をかんガエル・札幌市南区チーム、として先日、はじめて会合として動き出しました。とりあえず名前が長いので、略称「かんガエル(かんガエル会)」で進みます。

ひとまず、トップは私が務めることになりました。

今年の春は北海道では国内外来種アズマヒキガエルの札幌市南区での現状確認の調査、啓発作業がメインになります。

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

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両爬の生態系をかんガエル・札幌市南区チーム

※2019年1月に書いた記事です

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

2018年は札幌市南区の北ノ沢や南沢でのアズマヒキガエルの確認がありました。またヒキガエル卵紐や幼生の毒の、北海道の在来両生類への強い影響(高い死亡率)も相次いで発表されました。(資料は最後に挙げておきます)

これまで、自分も道内のアズマヒキガエル等の調査などは行ってきましたが、石狩や旭川・室蘭や函館など発生地は遠方のため、定期的な調査や場合によっては駆除などに深く関われずにきました。

しかし札幌市南区の発生地は比較的近所のため、今年から動こうかなと考えています。まずは、繁殖規模がどれくらいあるのか、個体数の規模、繁殖池の捜索、場合によっては防除を検討しなくてはなりません。

活動は2月頃からの話し合いからはじめて、4月末~5月頃の調査を考えています。

現在のところ、アズマヒキガエルに対しては公的な処置は、北海道の生物多様性条例による「放逐の禁止」等のみですので、アズマヒキガエル対策は有志で活動をすることになります。ひとまず、声掛けとして、

「両爬の生態系をかんガエル・札幌市南区チーム」
(とりあえず自由集団的なものです・略称「かんガエル」)

を立ち上げておきます。お手伝いして下さる方々はご連絡いただければと思います。(連絡先

定着力のある外来生物は基本的に、在来生物の生活を脅かします。「北海道 ヒキガエル」でGoogle検索すると2019年1月現在で上位に北海道のヒキガエル対策を批判する記事が出てきますが、一見いろいろ調べて書いているようで、現状については全く調べていない、一方的な内容のものです。このような記事が上位に出てくることは残念でなりません。みなさまには、アズマヒキガエルのもともとの生息地での現状と、北海道での現状をよく整理した上で、意見をお考えいただければと思います。(「本来の生息地」でアズマヒキガエルは守られるべき)

外来種対策については必ず「駆除する、しない」の議論が起こります。「かわいそう」など人間感情をひとまず置いて、「その土地に住む生き物たちがバランスを取って生活していけるのか」を考えてみてほしいと思います。

「外来種は人間の責任だよね」という議論の結びをあちこちで見ます。確かに放った人間が責任を取るのがスジでしょう。しかし言うだけ言って終わりで、実際に責任を持って真剣に外来種問題を考えたり向き合ったりする人は、多くない現状です。外来種が人間の責任と考えている方は、ぜひもっと深く、どうしたら外来種問題を良い方向にもっていけるのか、など考えてほしいと思っています。そういう思いもあり、団体名は「考える」を含めてみました。

また、外来種の存在を単純な善悪で判断することも問題があると考えております。環境への影響等を調べたり情報を収集して、外来生物との今後の関わりなどを考えられればと思います。

北海道の在来両生類相は、実はかなり貧弱です。このため、外来カエルが入り込みやすい土地と思われ、アズマヒキガエルに限らず、トノサマガエルやトウキョウダルマガエルも生息地が明らかに増加しています。また住民が「外来種だということを知らない」ことで生息地を広げてしまっている一端もあります。いつの間にか、在来種のエゾアカガエルやエゾサンショウウオなどが消滅するといったような将来には、私はしたくはありません。

人間も実は様々な生き物から恩恵を受けています。マムシの仲間の毒が血栓を溶かす薬に利用されたりするなど、直接的に、間接的に。最近では生き物の形態などから生活に役に立つバイオミメティクスと言われる技術的なものも出てきています。(例えば蚊をヒントに痛くない注射を作るとか)在来種の数を減らさないことは、これらの恩恵が将来的に残り、研究していく機会を残す事になります。だから可能な限りは、その土地の生き物たちが健全に暮らせる手助けができないかと、考えています。

この文章は短時間で書いているので、意図はこれが全てではありません。興味をお持ちの方は、いろいろ調べてみたりしてみてください。

(北海道爬虫両棲類研究会は、こういった直接的な活動ではなく、議論や研究、啓蒙の場を提供したいと思っておりますので、今回は新しいグループ「かんガエル」を立ち上げました)

*文章上の方にあった資料はこちらです

Evangelia Kazila・岸田治. 2019. Foraging traits of native predators determine their vulnerability to a toxic alien prey.  Freshwater Biology 64(1):56-70.
→この論文の北大の日本語ニュースリリースはこちら
本州から来たヒキガエルが北海道の両生類を殺す~国内外来種の脅威を示唆~

中川大希・上城紗央・山岸右京・山舗直子. 2018. アズマヒキガエル卵紐に含まれる毒成分のエゾアカガエル幼生に及ぶ影響. 北海道爬虫両棲類研究報告Vol.005 :31-36.

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