北海道のカエル啓発チラシ

「かんガエル」は、北海道の両生類・爬虫類の生態系を保全するために考えていく団体です。昨今の外来カエルの分布拡大や個体数増加により、在来の両生類が影響を受ける恐れがあるため、啓発のチラシを作成しています。

こんなカエル見なかった?!(リンクは札幌市のページです)
2019年に札幌市と共同で作成した、アズマヒキガエルの生息情報を募るチラシです。

トノサマガエルを放さないで!!
2024年にかんガエルで作成した、トノサマガエルの啓発と、カエルの飼い方などについてのチラシです。

禁止事項等については、北海道特有のものもあるため、全国で対象とされないものもあります。ご注意ください。

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

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駆除した個体の扱いについて

かんガエルの、駆除した個体の扱いについての基本方針です。

ご厚意から、かんガエルで駆除を行ったアズマヒキガエルのお引き取りをご提案頂くことがあります。そのご厚意は、大変ありがたく、お気持ちを受け取りいたしますが、個体の扱いは、基本的に下記の通りとしておりますので、ご理解を頂けますと幸いです。

・かんガエルから、基本的に個体のお譲りはしておりません。

この理由については、生きた個体と、死んだ個体について説明させていただきます。

生きた個体について
北海道では、アズマヒキガエルは国内外来種ということもあり、「北海道生物の多様性の保全等に関する条例」で指定外来種となっております。指定外来種は野外への放逐を禁じており、捕獲したものを別の場所で放したり、一度飼育を始めた個体を元の場所に放すなどは、罰金の対象となる可能性があります。

お譲りして、死ぬまで大切に飼育してくださる方々がいらっしゃるのは重々承知しておりますが、一方で少数の方が、逸出や放逐をしてしまうことが否定できません。そのような状況から生息地域が拡大してしまうのを大変恐れております。

また、北海道外に関してです。アズマヒキガエルは本州では在来種として生息をしています。これらは地域ごとに違う遺伝形質を持っており、例えば隣接する都道府県の個体同士であったとしても、それぞれ違う地域固有の遺伝子を持っている可能性があります。

北海道の個体は、様々な地域から持ち込まれていることが遺伝的な研究で分かっています。北海道の個体を本州で放してしまった場合には、放された地域の在来のアズマヒキガエル遺伝子の固有性を乱してしまう原因にもなってしまう可能性があります。

そのため、かんガエルが捕獲した個体については、生きた個体の譲渡等は行わないこととしております。ご了承下さい。

死んだ個体(安楽死後)について
かんガエルでは、かんガエルの活動にご参加いただいている大学、高校、専門学校の教員を通して、研究用・学習用に解剖等の材料として直接提供しております。

基本的に、毒を含むものであるため、発送や安全な利用についても不安があるため、原則的に一般の方々への発送を行っておりません。

ご理解と、ご配慮を頂けましたら幸いです。

2021年のかんガエルの活動報告

2021年のかんガエル(両爬の生態系をかんガエル・札幌市南区チーム)の活動報告です。

今回はPDFにて報告書を作成いたしました。

札幌市南区北ノ沢での国内外来種アズマヒキガエルに対する取り組み(2021年)の報告

ご興味のある方、外来カエルの対策をされている方はご覧いただけましたら幸いです。

国内外来種アズマヒキガエルに対する封じ込めトラップの設置と効果:北海道における事例

日本爬虫両棲類学会が発行する爬虫両棲類学会報・第2021巻 第1号に、「国内外来種アズマヒキガエルに対する封じ込めトラップの設置と効果:北海道における事例」が掲載されました。

著者:徳田龍弘

アズマヒキガエルが集団産卵に来た際、フェンスで池を囲って池の周りで歩く個体を捕獲するのも効率的なのですが、夜間に活動が必要なことと、頻回のチェックが必要にもなること、一部個体が池をあきらめて別の水域で産卵しそうな傾向が見られたので、一つの産卵池を罠にしてみました。メリットもいろいろありました。

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2020年のかんガエルの活動報告

Youtubeの動画ページはこちらです。

*24:25​あたりまで、昨年(2019)の振り返りとアズマヒキガエルの基本情報になっています。2020年の経過や、罠について見ていきたい方はそれ以降の時間帯をご覧ください。

アズマヒキガエルは日本の固有種ですが、北海道にはもともとおらず、移入された国内外来種です。札幌市南区北の沢という地域で対策や検討をしています。

*アズマヒキガエルの成長が本州のものと同じ動きをするなら、防除等を行った効果は、3~4年後に性成熟をした個体の産卵回帰数でわかってくると思われますが、道内の成熟年数は十分な調査が行われていないため、もう少し時間がかかる可能性もある。そのあたりは今後の調査の検討事項としたい。

遺伝的変異に基づく国内外来種アズマヒキガエルの起源の推定(北海道爬虫両棲類研究会第8回大会)

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北海道爬虫両棲類研究会主催の北海道爬虫両棲類研究会第8回大会にて鈴木大さんが「遺伝的変異に基づく国内外来種アズマヒキガエルの起源の推定」を発表しました。

共同研究者として少しお手伝いさせていただきました。

演者:鈴木大 共同研究者:川瀬敏彰・保科崇志・徳田龍弘

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かんガエル・2019年の活動報告(円山動物園にて)

2019年1月26日に開催された北海道爬虫両棲類研究会第8回大会で、かんガエルの代表として、2019年の活動報告(札幌市南区北の沢での国内外来種アズマヒキガエルの発生に対する取り組みの報告)をさせていただきました。

2020年以降も、活動していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

旭川でのワークショップ2019(北海道自然史研究会)

I reported about “Bufo japonicus formosus” which is Alien species in Sapporo-shi Minami-ku Kitanosawa area at the
Kamikawa Education and Training Center.

北海道自然史研究会の旭川でのワークショップで2019年5月25日に報告をしました。演題は「札幌市北の沢のアズマヒキガエルの生息状況とその取り組み」です。

2019年5/25(土)−26(日)
25日: 13:00~17:30 外来種フォーラム

基調講演
13:00~14:00
・北海道に定着したアズマヒキガエルの影響を探る
岸田 治(北海道大学北方圏FSC)

発表演題
14:00~14:30
・道内におけるアズマヒキガエルの生息状況調査結果について
坂村 武(道環境生活部 生物多様性保全)
14:30~15:00
・住民連携で成果をあげる深川市のアズマヒキガエル駆除活動
八谷和彦(深川ひきがえる バスターズ)
15:00~15:30
・札幌市北の沢のアズマヒキガエルの生息状況とその取り組み
徳田 龍弘(両爬の生態系をかんガエル・札幌市南区チーム)
15:30~16:00
・函館のヒキガエルはどこから来たのか?その謎を推理する!!
斎藤和範(北海道教育大学 旭川校)
16:00~
・その他

19:00〜21:00 ワークショップ(ヒキガエル駆除体験)

26日:深川市音江町の駆除試験地見学

私の発表報告は「かんガエル」の設立理由、調査活動の紹介、2019年の発生状況と防除活動の紹介でした。

ご清聴ありがとうございました。

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勉強会(かんガエル)

4月14日、東海大学札幌キャンパスにおいて、「かんガエル」メンバーで勉強会を行いました。

ヒキガエルの生態
成長段階ごとの他種との違い
アズマヒキガエルの鳴き声
実物のアズマヒキガエル(飼育個体)の観察
北海道へのアズマヒキガエルの侵入と拡大の経緯
基本的な調査方法

それと、まだ札幌市南区では発見されていませんが、トノサマガエルとトウキョウダルマガエルについても勉強してみました。

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

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かんガエル・チラシができました

両爬の生態系をかんガエル・札幌市南区チームで、活動用のものとして、まずはチラシを作成しました。(有志の方々、ありがとうございます)

PDFのダウンロードはこちらからできます。もし、札幌市南区周辺で知人に見せたいなどの際には、こちらを印刷してご利用頂けたらと思います。(別途かんガエルでもチラシを作成しておりますが、大量にはありませんので、送付などに応じられないこともあります)

また、国内外来種として北海道札幌市南区とその周辺の情報収集を目的としておりますので、北海道外の情報はご遠慮ください。

また北海道の西部にはアズマヒキガエル発生地が多数あり、私達の動ける範囲の外の情報については対応できないため、その近隣で活動している団体や官公庁等と情報共有したいと思いますので、あらかじめご了承下さい。

調査のときの、腕章できました。安い無地の腕章とOHPフィルムで作って頂きました。(ありがとうございます)

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

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