思いつき

I went to the neighboring mountain. Although I went in search of the mushroom, since much snow fell, it had not grown.

ちょっとだけ閃いたので、裏山にキノコを探しに行ってみた。

しかし、所詮は思いつき。
何も考えなしにキノコ探しに行ったけど
と裏山は積雪50cmを超えているようでした。

こんなんじゃ、キノコなんて見つかるはずもなく。
また来年の春に閃きはとっておこうっと。


雪の渓流 

珍しく三脚持っていったので、折角だし動画を撮ってみた。
オチも何も無いのですが、自分の裏山のお気に入りの場所です。


ヒョウタンケホコリ

冬にしては珍しくわくわくしてフィールドに出たので、
気持ちが冷めないうちに、夏に標本にしたヒョウタンケホコリ撮ってみた。

乾燥させただけなんだけど、
結構きれいに残るもんだね。

さっきの動画のお気に入りの場所付近で
見つけた変形菌でした。

.
Baikada’s main website
Wild Home

登別といえば

I went to field in Noboribetsu. Since it was already cold, there were not herptiles. But I hope to go next season, because there is good field.

登別の「ふぉれすと鉱山」にお邪魔してきました。

今まで、登別には行ったことがなかったんだけど
エゾサンショウウオでは聖地の倶多楽湖の近くなんだよね。
(エゾサンショウウオのネオテニーが戦前まではいた)


エゾサンショウウオ(ふぉれすと鉱山飼育個体)

行く機会がなかったので、登別のイメージは
入浴剤で知ってた「登別カルルス温泉」と、
北海道では頻繁に目にする「のぼりべつ…といえばクマ牧場」だ。
(動画さまよってて クマ牧場のMADにあたって妙に感心してしまった)

それはさておき
初めて登別の土を踏んできたんだ。

時期が遅くなってきたので、爬虫類を見るのは厳しかったけど
水あり、深い山あり、温泉ありでいろんな意味で面白いところだった。


温泉湧いとる

シーズンにはぜひ遊びに行ってみたいところなんだ。

ふぉれすと鉱山の施設も、とてもきれいで、
1800円で研修施設に宿泊もできるので、
倶多楽湖~登別~室蘭あたりのフィールドでも
拠点にして動くのもいいかもしれない。


マメホコリ系

少し寒いけど、変形菌やキノコは少し見ることが出来る。
成熟して、先端がほころんできていたので、押しつぶして胞子を飛ばして見ることにした。


マメホコリ(?)を押してみる 

プシュッと出るの楽しいね。

川沿いに歩くと緑に変色した倒木を見つけた。
こういうところにあるのは ロクショウグサレキンの系統。


ロクショウグサレキン

綺麗なキノコなんで、いつもなんとなく写真を撮ってしまう。


ロクショウグサレキン

ごく一部、柄が中心に生えていないものもあったけど
群落のほとんどは柄が笠の中心から出ているのでロクショウグサレキンだと思う。

中心からずれて生えているものにロクショウグサレキンモドキというのがあるんだ。


ロクショウグサレキン

すごくちっちゃいのでチャワンタケみたいな形に見えるけど、
よく見るとキノコ型のキノコなんだ。

この写真は老菌で、だいぶしおれてきているね。

来年は何度か登別にお邪魔すると思う。

.
Baikada’s main website
Wild Home

雪道ハイキング

I went to field after a long absence. I felt good in snow field.

カナヘビの孵化の瞬間の動画を見に、
札幌市滝野すずらん公園にお邪魔した。

その他打ち合わせの後、森の方へ。

こちらにお邪魔する2~3日前から雪が降りだして、
10cmくらい積もっていた。

雪は曇天でも地面から光を反射するので、
とても明るい。


凍りかけ池

個人的な感じ方だけど、
春は両爬の出てくる時期でわくわくフィールドに出て、
夏は少しだれるけど、ヘビがいるのでフィールドに出る。
秋は紅葉は好きだけど、人だらけになるので引きこもり始めて
初冬はねずみ色の空とアスファルト、枯れ木を見て引きこもり全開。
そして雪が積もると、またちょっと歩きたくなってくる。

秋の良い過ごし方を身につけたいですね。


キノコ

なにやら、食べれそうな形をしたキノコであるが、
雪積もってもまだ原型保っているものだね。

正直、生き物の姿は少ないけど、
哺乳類のあしあとはとても見やすくなるし、
鳥の姿も結構見やすくなってきた。

ヒガラやミヤマカケス、アカゲラ、コゲラなど。
もう、持ち歩くカメラのレンズを望遠にしてもいい時期かもしれない。


ツチグリ

とてもいい気分で散策できました。

しかし一方で、運転気を付けないと…。
ちょっとした山道でも、シーズン初めは特に運転感覚が戻ってきてないので
少しタイヤがヨコにぶれるだけでもかなりヒヤッとする。

.
Baikada’s main website
Wild Home

Good field

さて、円山動物園での北海道産シロマダラの産卵→孵化は大変喜ばしい。私の36回目の誕生日に孵化したようで、強い縁を感じます。

参考:シロマダラの世界へご招待 (爬虫類と猛禽類のDeepな世界)リンク切れ

自分の方は、足にできたおでき(腫瘍って言われた…)をさくっと切除してきました。くるぶしの近くなので、皮膚のあまりがなく、傷のくっつきが悪いのが気になりますが、5針の切開で済んだので、まあ、よかったです。

安静にして、動くなと言われても、ちょっとくらい散歩はいいだろと思って、近所のあたらしいフィールドに行ってきました。

とてもいいフィールドでした。お気に入りに登録です!


貝の化石A

自分、初めて「野性の化石」を見ましたよ。粘板岩の中に埋まっていました。

だけどこれは、正確には貝の本体ではなくて、貝と接していた岩盤に残った「押し型」のほう。

でもすごくさざ波立ってる感じがいいですね。


貝の化石B

別の場所で貝の本体も発見。でも、半分以上はかすれて無くなってるなぁ。意外とうちの近所なんだけど、札幌も過去は海だったのが実感できますね。


シマヘビの抜け殻

化石Bのクリーニングしてたら、目の前にヘビの抜け殻発見!やった!これなら種の識別できるぞ!と思って抜け殻を拾おうとしたら、その先に…


シマヘビ

落とし主かどうか分からないけど、シマヘビ発見!見つけた瞬間、お互いビクってなった(笑)シマヘビの写真を1枚撮って、息をついてまわりを見ると…


アオダイショウ

アオダイショウが日光浴場所求めて動きまわってた。抜け殻発見からわずか1分の出来事。できれば個体の写真を撮りたかったので、目の前のシマヘビを確保。
脱皮途中の個体で、胴体引っ張ってたらビリって体が破れてものすごいおののいた。

目測で90cmと予想、実測で96cmでした。惜しい。

次に動きまわってるアオダイショウを走ってって、確保。この時、縫ってあった傷口がちょっと開く。走るつもりで散歩に来たんじゃなかったのに…(–;


アオダイショウ

とてもきれいなアオダイショウです。全長114cmのかなり立派なオス。(こちらも目測予想110cm。ようやく目測でもかなりニアピン出来るようになった)

実はこの前日まで天気が悪く、晴れ間がなかった。この日はたまたま朝一で散歩に出てきて、日が射した瞬間に起こったヘビラッシュでしたよ。(ラッシュと言っても2匹+抜け殻だけど)

それと、いま進行している子供の研究学習の事業で、ヘビがなかなか見つからないので、とりあえず、2匹のヘビたちは家で宿泊願いました。

札幌は、土日になると何故かいつも天気が悪く、学生さんの自由に動ける休日にはヘビがなかなか出てこない状況で困ります…。


ハチノスケホコリ

じめついてると、粘菌(変形菌)がよく出てて、自分は嬉しいけども…。ハチノスケホコリの形の見事さには恐れいった。光沢のあるブルーベリーみたいだ。


ホネホコリ系か、モジホコリ系ではなかろうか

これはちょっと正体不明。綺麗なホネホコリも見てみたいところだ。


カワラタケ系のキノコノ傘から粘菌(変形菌)

カワラタケ系のキノコの隙間を覗き込んでいたら、ここにも粘菌(変形菌)が生えていた。なかなか斬新。


コマメホコリ?

コマメホコリ?かそのへんの種の若い子実体。ピンクでまんまるで面白いねー。


アカキクラゲ系…?

今度はキノコです。イカタケかと思って喜んで撮っていたけど、ちょっと違うかもしれない。アカキクラゲ系の変な形のキノコっぽいかんじです。


エゾコマルハナバチとトリカブトsp.

エゾコマルハナバチも平和に花に入っています。でもトリカブトだね、それ。どうして好き好んでそれに入ってるのかと思ったら、周りで咲いてる花はもうトリカブトしか残ってなかった。そうだよなー、もう秋だよなー。


アオダイショウ

残念ながら子供さんと行った最後のフィールド調査でも、見つかったのはシマヘビの後頭部~頸部の部分的な脱皮殻だけ。数日前に捕まえておいた、アオダイショウとシマヘビをよく見てもらいました。で、みんなでリリースしておしまい。


アオダイショウ

混乱してどんどん近づいてきました。


シマヘビ

シマヘビの瞳孔は微妙に楕円、という写真を撮りたかったんだけど、とても難しい。

なぜなら掴むととても興奮してしまう。興奮すると微妙に瞳孔が広がってくるんだ。(猫飼ってる人ならわかるかも?)

.
Baikada’s main website
Wild Home

ヘビの調査

調査をしてて、廃屋的なものがあったので、屋根のヒサシにアオダイショウの抜け殻がついてないかなと上ばかり見てたら、ムニュっとなにか踏んだ。

たぶん、気づかずに蛇を踏むのは初めてだったかもしれない。


アオダイショウ

さすがに、かなり怒っていました。ごめんなさい…。マムシじゃなくてよかったですよ…。

調査としてヘビのみを相手にすると実物を見かける機会が少ないのでかなりの忍耐力と時間が必要になるね。


正体不明のイモムシ
2011.09.20追記:オオミズアオ(もしくはオナガミズアオ)

だから、せめて痕跡を探したいところなんだけど、ヘビの痕跡というのもかなり乏しい。完全な抜け殻があれば、わかりやすいけど、これまたなかなか見つからない。

餌となりうる動物の分布と、環境から想像して、相手を探さざるをえない。


セダカオサムシ

先人の調査や、近い仲間の動物から餌や環境を想像する。でも情報が少ないときは、とにかく自分で動いて実際の現場を見る。

こんな感じで、実際食べてるところに会えたらわかりやすいのにね。


ミカドフキバッタ?

さらに繁殖となると、飼育下でないと難しい。目の前で産んでたらいいのに~。

ということで、シロマダラの調査にはいろいろな方たちが関わって進んでます。

自分のできるとこは自分でも進めて、情報をまとめていきます。でもある程度、一息つくまでは何年も掛かりそうな雰囲気ですよ。

とにかく縁のあるヘビなので、とことんシロマダラと付きあわなきゃならんかもしれないね。

そうそう、日曜日から円山動物園の「いのちの感謝祭」が行われます。今年のシロマダラ第一捕獲の北海道希少生物調査会の寺島さんが捕獲時のエピソードなどお話しますよ!
(寺島さんの登場は9/25)

いのちの感謝祭を開催します(円山動物園)

公開的サプライズもあるようなので、シロマダラマニアの皆さまは、是非どうぞ。

.
Baikada’s main website
Wild Home

小回り北海道

ぐるっと北海道を回ってきました。だけど、すみずみまでじゃなくて小回りに回ってきたんだ。

何を撮影しようという目標もなかったけど、ゆるゆる行ってきた。(ゆるゆるじゃない時があるのか…?)


ニホンアマガエル

出だしは札幌から占冠へ。この時の内容は「最近の調査いろいろ」のその3に書いてあるよ。

エゾアカガエルの幼生が野生で越冬するのを確認したい。写真はニホンアマガエルだけどね。


アオダイショウ

占冠の後は帯広で1泊してオホーツク海側の網走へ。ここで道東旅に来ていた息子と合流。シマヘビを見つけていじり倒したらしい。

網走から佐呂間に移動してこのへんのヘビを時々見る場所で抜け殻を漁ってるとアオダイショウが1匹出てきてくれた。

おつ、これでやっとアオダイショウの生きてるの見れた。

今年、北海道のヘビ、コンプリートだわ~。(シロマダラ含む(嬉))ハープソンを開催してれば、両爬地域率は今年100%だったな。

今年、ちょっと久々に開催も考えたんだけど、運営に体持つかわからなかったので、見送ったんだ。いつかまたやれると良いな。


アオダイショウ

アオダイショウ、地味な個体だったけど、やっぱりこのずっしりした感じがいいわ~。

石に潜り込むところを掴んで引き出したので、最初とても怒っていました。

ごめんね。


ニホントカゲ

ニホントカゲも出てきてた。最近トカゲとの付き合いもうまくなってきてあまり苦労なく近づけるようになった。忍者レベルが上がったかも。

その後、大雪山の層雲峡へ。

ここのコンビニは景観条例で茶色いんだ。セブンイレブンもセイコーマートも。

セブンで買い物してると、細いカミキリがいたのでなんとなく写真撮っておいた。


ホソカミキリ

調べるとどうもそのままの名前、「ホソカミキリ」らしい。すんなりすぎる。

層雲峡ではコンビニ休みだけで、普段は通過するだけだった街、比布町によることにした。比布は「ぴっぷ」なんだけど、ピップエレキバンのピップとは直接関係はないみたい。でも、名前が近いので、比布町のパークゴルフ大会のスポンサーになってるそうだ。(宿の人に聞きました)

比布ではパークゴルフ、上富良野でじいちゃん、ばあちゃんと枝豆・とうきび・じゃがいもの収穫、その場で茹でて食べ三笠で化石博物館、札幌の河原で石を割って黄鉄鉱や水晶の結晶をみつけたりしてかなり楽しんで帰れたみたい。


キタキツネ

鉱石拾ってる時に、キタキツネが出てきてた。あまりよろしくない人馴れ具合で車の前で座り込んでる。

以前クレクレという年寄りギツネがいたけど、その子孫なのかなあ。

札幌ではもうひとつ、円山動物園に行きました。もちろん見るのはマニアック路線ですよ。


オカモノアラガイとロイコクロリディウム

今、円山動物園の爬虫類館ではロイコクロリディウムが展示されています。こんなの展示してるのって、ものすごいと思う。

このロイコ入りオカモノアラガイは以前に見ていたんだけど、様子が大きく変わっていました。

BeforeAfter
(Youtubeによるビフォーアフター:おおかたの人にとってはグロですので注意)

以前は片目にロイコさんが1匹だったんだけど、この時は両目に1個体ずつ、2匹のロイコさんになってた。

おそらく損傷していた片目が再生したせいもあるけど、オカモノアラガイの中で孵化したロイコさんの卵から幼虫が成長したようだ。

寄生虫の研究の一つに、寄生虫の生活環を調べるものがある。生活環というのは、寄生虫の宿主間の移動の内容。

成長ステージ(宿主)
卵(鳥の糞)→幼虫(オカモノアラガイ)→成虫(鳥類)→卵(鳥の糞)…

こういう移動をしているはずだけど、鳥は多宿主性なのかな。

来年は、もうちょっとオカモノアラガイに寄生している個体を調べてみよう。

興味持ってくれる人も、ヘビほどではないものの少しいるみたいだしね(笑)

もうグロついでに、


エゾアカガエル

この、エゾアカガエルの幼体も変なんです。眼球欠損ですね。

どうも、カエルになってからの怪我というより先天的か、幼生時に眼球に障害があったものかと思う。

カエルの奇形を検索すると、環境汚染原因で多足か?というものもあるけど、寄生虫の刺激や、ヤゴに足を喰われたりして足が少なくなると思われる事例がある。

参考
北九州の3本足ツチガエルの例(リンク切れ)

ムラサキホコリ系

ここからは、もううちのブログではだいぶおなじみになってきた粘菌(変形菌)だよ。

このムラサキホコリはびっしり密生するタイプではないみたい。ちゃんと調べて、粘菌の写真を整理したいんだよな。

ヒョウタンケホコリ?

キノコかなと思って見ていたけど、なんとなく粘菌も捨て切れない感じで、ネットサーフィンしてたら、すごく似た感じのものがあった。ヒョウタンケホコリかな。

極小ナメコってかんじ。


ウツボホコリ系?

ウツボホコリ系だと思うんだけど、朝の喫茶店で出てくる湯で卵の入れ物(エッグスタンド)みたいな構造があるので、ちょっと違うのかな。上流で溺れて這い上がったのかなー。


ウツボホコリ系

これもウツボホコリ系だと思うのですが。わだ色が出ていない若い子実体かな。頭が2分しているものと、そうでないのとあるね。


タマツノホコリ

タマツノホコリの若いものかな。こういう構造見ると、一瞬ヘビヌカホコリかと思って悶絶する。ヘビヌカホコリに出会えるのはいつの日か?


マメホコリ

いつものマメホコリがあると、ちょっとホッととする。

今年はヘビより粘菌をたくさん見たかも知れないなー。早春には、またアイルリホコリ探してみよう。

.
Baikada’s main website
Wild Home

最近の調査いろいろ

ここ最近、バタバタしているような感じ。調査っぽい感じのものが3つあったので、そのへんを少しレポートするよ。

その1
自然探求サポート事業
これはいつかまた別にレポートしようと思うけど、札幌市の子どもの8ヶ月にも及ぶ研究を、その道の人々がサポートしていくという事業。今年はヘビの研究が応募にあって、お手伝いすることになりました。


シマヘビ

ある程度、研究目的を立ててフィールド調査などしながら進めていっています。だけど相手がヘビだと、フィールドではボウズも頻度が高いので、1シーズンのフィールディングだけでは、研究にするのは難しい。

でも、切り口を変えればできると思う。研究発表はまた別として、ヘビを通していろいろ伝わっていると思います.


シマヘビ

そんな中で、研究してる子がシマヘビを見事に見つけました。この個体からはたくさんのことを教わって、リリースするところです。


ムラサキホコリ系

寄り道で、ちょっと粘菌。ムラサキホコリ系で、ばらつきのあるやつ。個人的にはびっしりくっついてる奴の方が好き。


ジムグリ

これは、きれいなジムグリの死体。一人で動いてる時に拾いました。折角なので、勉強の一環として博物館でホルマリン→アルコールの液沈標本にしました。久々のホルマリンで鼻の奥がツーンとして、涙ダダ流しでした。

その2
シロマダラ調査
北海道希少生物調査会の定例調査に参加してきました。今回は何らかの痕跡や環境、罠?にチャレンジしてみました。設置した「罠?」は以下の二種類。

塩ビ管トラップは実績はまだないんだけど、大型マムシの混獲を防ぐために石を結構入れてます。

体がフィットするための接地面積の増加と、体サイズの小さいシロマダラが入って落ち着いてくれるのを期待しています。右は、その大きい版で、堆積岩系の剥離しやすい岩をプラスチックケースに入れて置いています。

「罠?」と言っているのは、実は逃げないように保持出来る構造じゃないんですよ。もし、小型哺乳類や鳥が入るとまずいので。回収するときに、ヘビが入って休んでるといいなと思っています。

餌トラップは、ヘビに対してはあまり確実じゃないのかなと思っています。
むしろ、虫や小型哺乳類、鳥を呼び寄せてしまい、仕掛けそのものが破壊される傾向にあるように思います。爬虫類を相手に考えると、餌より環境が呼び寄せに適するかな、とはだいぶ前から考えています。

しかしあまり大規模にも作ることができないので、いそうなところに、「保温、隠れ場所、落ち着く接地面の多い潜り込み場所」を作ってみたらどうなんだろうということで、上のものを置いてみています。

少し、結果があるといいなー。

とりあえず、先日、中身を確認する機会があってワラジムシが住み着いてるのは確認しました。

ワラジムシ→ニホントカゲ→シロマダラ!

といけばいいのですがー。

で、このシロマダラ調査の時は、ヘビの生体には会えませんでした。そのかわり、数少ないヘビのフィールドサインを。


ヘビsp.

これだけ細かい断片だと識別無理かも。キールの状態からマムシではないということは言えそうだけど。

イメージだけ考えると、アオダイショウが一番合いそうなイメージだけど、シマヘビじゃないとも言えない。でもこの2種のどっちかじゃないかなあ。。。

で、この抜け殻の断片の近くの隙間の奥には


ヘビsp.

最初、外から覗き込んだ時はトカゲ類の孵化後の卵殻に見えてしまったけど、写真とってみると、ヘビの腹板の抜け殻だったみたいだ。

しかし、バラバラだね…。ワラジムシみたいな分解者に喰われたりしてるのかなー。抜け殻。かじり跡みたいのあるし…。隙間が細すぎて、ピンセットでも採取できませんでした。

その3
エゾアカガエルの幼生調査


エゾアカガエル

ごく稀に、エゾアカガエルの幼生で越冬してそうなものに当たることがある。エゾアカガエルの幼生が不定期に越冬していそうな場所で、今年は時々調べている。

去年は、猛暑のためか?すべて上陸して終了。

今年は…。

水が濁ってます…。嫌な予感が。


最近の強い雨のためか、冷たい水(本日も12度!)の供給源である細流周りに土砂が積もって、水たまりに水が入っていません。水が入れ替わらないので、濁るし、温度も22℃!案の定、春にはエゾサンショウウオやエゾアカガエルの産卵が多数あったけどもう上陸終了したみたい。

水温低ければ、サンショウウオもアカガエルも上陸遅くなる。

今、立てている仮説。

①エゾアカガエルの越冬幼生は、不安定形質でどこでも発生する可能性がある。
②水温が低く、冬季も凍らない条件、エゾサンショウウオがいないか、少ない池で発生するのでは

また、全く別の切り口では

★秋産卵の個体が存在するのか?
秋産卵は観察してても見つからないので、可能性は低いと思うけど。

①は、言い方変えると、同じ池でも毎年発生するとは限らないんだろうな、ということ。

②の仮説の条件が揃って、越冬幼生が発生することがあれば、安定して見れる場所があるかもしれない。

(追記:2019.3.1 そもそも越冬できず、冬に死滅してるかも)


ヨツスジハナカミキリ?

なんで川の真ん中にある石の上にハナカミキリがいるんだろう?上流で溺れて這い上がったのかなー。


ニホンカナヘビ

ニホンカナヘビ、でっかかったです。もしかしたら、今年はじめて北海道でニホンカナヘビ見たかも。

.
Baikada’s main website
Wild Home

滝野で両生類探しをしてきました

本日、滝野すずらん丘陵公園にて、30名弱の親子の皆さんと両生類を探してきました。

天候はちょっと残念な感じで、雨が降ったりやんだり。

それでも、たくさんの方が集まってくださいました。

最初は、スライドを使って、滝野にいる両生類、
そしておまけとして爬虫類を紹介。

これからフィールドで実物を見るので、あっさり目に説明させて頂きました。

で、ガガッとみんなでフィールドへ突入したのですが、
両生類以外で見ようと思っていた昆虫の姿が皆無!!

これはやばいかも。と思いつつ、
オカモノアラガイやマイマイsppを見ながら進んでいきます。

夏場なので、見れない可能性もあると言っていたエゾアカガエルが
雨のおかげか、4~5匹見れたり、
エゾサンショウウオもかなり遅めの成長で幼生が残ってくれていたり、
期待通りの場所でツチガエルとアマガエルがちゃんといて、
本当に良かったですよ~。

子供たちも田んぼに落ちたり(笑)、
いろんなモノを捕まえたりして(ミズカマキリなども!!)、
観察を楽しんだ様子でした。

最後はリリースして終了です。

滝野という地域は、森ですが、その森の中で、
止水、冷たい止水、古い田んぼ、堀りの深い池などがあり、
それぞれの場所に餌となる生き物がいて、そして別々の蛙がいる。

そんなことを少しでも感じてもらえれば、
良かったと思います。

時間的に雨が振って早く終わっちゃうかなあとも思いましたが、
時間より少しオーバー目で回ることも出来ました。

これで晴れてたら、もっと時間かかってしまったかも!
(虫とか面白いのたくさん出ると見たいもの増えるもんね)

今回も、自分もたくさん勉強することができました。

エゾアカガエルを捕まえるのに夢中になって、
幾つか植物を踏んでしまったのが大きな反省点でしたね。

後ろの方まで、お話届いてたかな?というのも少し心配ですが、
今後に生かしましょうね。

(カメラを持っていくのを忘れてしまいました。
写真なしですいません!)

.
Baikada’s main website
Wild Home

予備練習

最近の記事はキワモノが多すぎる。今日のもまたしかり。なので、すいません・・・。

こんど、イベントする両生類の観察会の予備練習として、
レンジャーさんたちと森を歩いてきました。

時期が異なると見れるものも変わり、
「あれを見せたいと思ってたのに、いないなー」なんてことにならないように。


アイノミドリシジミ?

発生して少し経つけど、ミドリシジミのたぐいが森の中を飛んでいます。
ミドリシジミといえば、あの金属光沢の緑の羽根が特徴ですが、
ミドリシジミでもこのへんに見れるのが何種類もいるので、
識別のために裏側撮っています。

それでも見慣れていないのと、
羽の一部破損ではっきりと種類はわからないんだけど
アイノミドリシジミかなー。

蝶って、オオムラサキもこのミドリシジミもそうだけど
表面がきれいだけど、いざカメラを向けると
開いてくれなかったりするね。


ツチガエル

今時期はツチガエルは上陸した幼体が「たくさんいます。
一方で産卵もまだ続いており、こうしたオトナ個体や鳴き声も聞かれますね。

くさいくさいというのだけど、
まだニオイを体感したことがないので、くんくん嗅いだけど
水の中にいたせいか、ニオイわからなかった。


オオルリボシヤンマ

ツチガエルの発生した池の周りには
このオオルリボシヤンマや、タカネ系のトンボ、イトトンボ系、
アオイトトンボ系やアカネ系などたくさんトンボは見られそうだ。


ハンノアオカミキリ

このへんは運が良ければ当たる感じ。
もっと緑光沢の強い綺麗なカミキリです。

ハンノアオカミキリ、名前の構成はどういう感じなのかな。
ハンノキカミキリっていう別のカミキリがいるので、
ハンノキに来る青いカミキリかと思ってたんだけど、こだわってるわけでもないらしく
ヤナギやシナノキ、クルミにくるみたい。(無意識のダジャレになってて赤面中)


軸のある粘菌

粘菌もいくつかあったから、見せたらいいかなと思ったけど、
30人単位で見るには小さすぎるね・・・。

一部採取して、室内で顕微鏡などで観察のほうが楽しめそう。

しかし見事にはじけ切った子実体だね。

最初は、観るものが少なくて時間が余ったらどうしようと思っていたけど、
この予備フィールドをした感じでは、とんでもなく時間が足りなくなりそうだ。

サクッと行くとこはサクっと、
じっくりのところにはじっくりとアクセント持って見る必要があるようです。

で、下見のあと、帰り際に別の森に入ってササ原に
ザクザク分け入ったりしたりしてたものだから、
マダニを連れてきてしまったようです。

ここしばらく憑かれていなかったから、
調子にのっていました。
ごめんなさい。

当日は分け入らないようにするのと、
歩いた後、念のためのダニチェックした方がいいですね。

自分のスネに刺さってしまったダニ、気づいたのは22:00ころ。
当然、病院もやってないから自分で抜くことに。


ダニ(ヤマトマダニ)を抜く(Youtube)

翌日病院で「上手に抜けたね!」と褒められました。

ダニに刺されるのは5~6年ぶりかなあ。


ヤマトマダニ

北海道ではヤマトマダニとシュルツェマダニの二種類だったと思うんだけど、
識別はちょっと見ただけでは難しいみたい。

この個体はメスで、足の色が黒くない(茶色み強い赤)なので、
ヤマトマダニだろうとおもわれます。

多くの生き物に関して、広い目で見れば
環境に対する、それぞれの生き物の生きている意味って見いだせるんだけど
マダニ系はほんと、いい意味を見いだせないなぁ。

強いて言えば、
動物が増えすぎないように病原体をせっせと運んでいる(ダニ本来の目的でない)、
くらいしか・・・。

まあ、そんなことを言い出せば、
所詮人間の目から見た「役に立つ」「役に立たない」だから、
意味を考えること自体無意味なんだろうけれども。

人間だって、環境面だけ考えれば負荷をかける割合の高い生き物だもんね。

ダニは自分の子孫残したくて吸血してるだけで、
病気を伝染させようと動いてるわけではないんだ。
まあ、擁護するつもりは全くないんだけどね~。

ライム病の病原体、ボレリアが属するスピロヘータ界や
紅斑熱などの病原体が属するリケッチア界では

「マダニは俺たちどんどん運んで、腹のなかで増やしてくれたりするから、
すげぇ有益な動物だよな!」

とか話題かもしれないけど。

.
Baikada’s main website
Wild Home

列挙(キノコ・粘菌編)

再び列挙ですが、キノコ・粘菌の形の面白いです。


イヌセンボンタケ?

いつもこれ系のキノコの大群生には憧れるが、まだそれほど大きな群生には出会ったことがない。

食には向かないタイプだけど、キノコらしいキノコだね。


キノコsp.

どうしても種判別には至らなかった。
チャワンタケの系列で、シロスズメノワンに色は似てるけど、
毛が生えてないのでまた違うのかも。

中が黄緑で結構奇抜ね。


ムラサキホコリ系の群(見える?)

ズブズブに水の浸った枯れ木に、ムラサキホコリ系の粘菌が群生していた。
下の写真は拡大です。


ムラサキホコリ系

ムラサキホコリの系統の形の面白さは秀逸。
ベニイモモンブランみたい。


ムラサキホコリ系

別の木に生えていたムラサキホコリ系。
少し時間が立っていて、表面から胞子が出始めているようだ。


ムラサキホコリ系

すべてを終えて、もう終わりかけのムラサキホコリ系。
このへんではムラサキホコリ多いのかな。
ひと通り半生を見れた。


シロウツボホコリ

これは初めて見れた。
ウツボホコリ系は、胞子放出後の姿がきれいだと思う。
(これはまだ胞子出してない)


ススホコリ系?

なんとも判別つかないけど、ススホコリの系統なのかなー。


粘菌sp

たぶん粘菌の老熟したものだけど、なんだろうね~。


クダホコリ

クダホコリのおわりかけ。


マメホコリsp.

マメホコリ系の幼菌かな。


マメホコリ

これはいたるところで観るね。
ツチグリ系のキノコにも似てるよね。


ツノホコリ系

地面をはう系統のツノホコリ…と思う。
ちょっと箱根芸術の森美術館を思い出した。


ツノホコリ

ツノホコリの群落。
ヤマブシタケみたいになってるね。

あ、あと、粘土でウニューって出す、髪を切るおもちゃ
これすごく粘菌とイメージかぶる。


ツノホコリ系

エダナシツノホコリかもしれない。
若そうで、なんとも言えないんだけど…。


軸のある系の粘菌

出た!ジクホコリみたいな軸のあるタイプの粘菌。
これは美しいね!

何気に柄が赤くてオシャレさんです。


軸のあるタイプの粘菌

上の粘菌が胞子を出し始めているころ。

粘菌は、本当に発育ステージとか形が違うので、
種類の同定が難しい。
そして、身近にある二種類の粘菌(変形菌)の本では十分な識別は
パッと見だけでは出来なさそうだ。

何万もするが図説の図鑑もあるみたいだけど、
どこかの図書館に置いてないかなあ。

.
Baikada’s main website
Wild Home