自切についてメモ

・トカゲ類の自切には、種群によって2タイプある

1タイプ目は自切の切れ目が椎体間にあるもの(intervertebral autotomy)。これはアガマ科の一部が持つらしい。椎体間自切。
もう1タイプは自切の切れ目が椎体上にあり、自切時には骨折するもの(intravertebral autotomy)これは我々が一般的に目にするトカゲの仲間が行う自切。椎体内自切。
・autotomyとは自切のこと

参考1 参考2 参考3

尾の切断の言葉の整理
・ウロトミー(urotomy):椎間断裂と椎内断裂の両方を含むあらゆるタイプの自切
・狭義の自切(true autotomy):椎体内自切タイプのみ。その後再生する
・偽自切(pseudo-autotomy):非自発タイプの椎体間切断で、再生しない(「非自発」なのでつまり「自切」ではないということか)※「トカゲ大全」には擬自切と表記あり

椎体間自切(偽自切ではない)は、アガマ科のトカゲの一部と、3科(Colubridae、Lamprophiidae、Natricidae)に属するヘビの一部で確認

上記の尾の切断の分類では、アガマ科のトカゲはウロトミーで、区分けとしては椎体間自切に入る、か。再生を伴う。
ヘビの椎体間自切は、アガマ科トカゲの自切するものとは対照的に、その後の再生は伴わない。

参考4

切れるときは、尾にかかる力は前後方向にかかって切れるのではなく、尾を左右に曲げた曲部から破断が始まり、破断がどんどん大きくなって切れる。

参考5

※英語力がないことと、調べものが上手ではないので、間違いがあったらご指摘ください。なお、日本語は個人的な造語もあるのでご注意ください

メモ:宮古島市自然環境保全条例:捕獲採集禁止

市町村単位での条例での生物の捕獲禁止等については、把握するのが大変なので、把握した時は個人的なメモとして残しておこうと思います。

宮古島のヘビについて、へび図鑑更新に情報追記していっているのだけど、宮古島市自然環境保全条例の対象動物について、今回メモしておこうと思います。ネットに保全種(対象種)は掲載されていないので、問い合わせして伺いました。折角なので、問い合わせした2018年4月現在の対象種を参考に頂いた資料から、ほぼ個人のメモとして最後に掲載します。

宮古島市自然環境保全条例では、保全種の捕獲・採取・殺傷・傷つける事は禁止されています。(例外:学術研究の為であれば捕獲・採取の申請を行い、許可を得た上でなら可能)ヘビについて調べていたので、上記の禁止事項をメインに調べましたが、植物や開発などに関しては地域を定めての禁止行為などもあります。

ヘビ、わりと多いんですよね。動物観察で来島される方はお気をつけ下さい。
リストで気になったところは、サキシママダラが入っている一方でサキシマスジオが入っていないことや、サキシマアオヘビ(宮古島にはいないかもしれない)が入っていたことですね。

保全種

哺乳類
ミヤココキクガシラコウモリ・リュウキュウジャコウネズミ・ヨナクニハツカネズミ

鳥類
サンカノゴイ・ミゾゴイ・ズグロミゾゴイ・チュウサギ・クロツラヘラサギ・マガン・ヒシクイ・サカツラガン・ツクシガモ・ミサゴ・ハチクマ・オオタカ・リュウキュウツミ・サシバ・チュウヒ・ハヤブサ・オオクイナ・アカアシシギ・ホウロクシギ・コシャクシギ・オオジシギ・セイタカシギ・ツバメチドリ・オオアジサシ・ベニアジサシ・エリグロアジサシ・マミジロアジサシ・コアジサシ・カラスバト・キンバト・アカショウビン・ブッポウソウ・アカヒゲ・イイジマムシクイ・サンコウチョウ・メジロ・ハイタカ・オオヨシゴイ

両生類・爬虫類
ミヤコヒキガエル・キシノウエトカゲ・ミヤコトカゲ・ミヤコカナヘビ・ミヤコヒバァ・サキシママダラ・サキシマバイカダ・ヒメヘビ・サキシマアオヘビ

甲殻類
オカガニ・サキシマオカヤドカリ・オオナキオカヤドカリ・アシナガヌマエビ・サキシマヌマエビ・ルリマダラシオマネキ

昆虫
ミヤコニイニイ・ツマグロゼミ・ウスホシミミヨトウ・ジャコウアゲハ・コガタノゲンゴロウ・ミヤコカンショコガネ・チャイロカナブン・ミヤコツヤハナムグリ・サトウホソクシコメツキ・ミヤコマドボタル

二枚貝
ホラアナマメシジミ

陸産貝類
ミヤコヤマタニシ・ハダカアツブタガイ・ミヤコゴマガイ・コシボソゴマガイ・ミヤコオカチグサガイ・ミヤコオキナワギセル・イトカケマイマイ・サキシマヒシマイマイ・ウラキヤマタカマイマイ・アカマイマイ・ミヤコタワラガイ・ワキシメゴマガイ

植物
ミヤコジマハナワラビ・ハンゲショウ・サキシマエノキ・リュウキュウツチトリモチ・コウシュンウマノスズクサ・リュウキュウタデ・ミヤコジマツヅラフジ・リュウキュウベンケイ・テンノウメ・フジボグサ・ホソバフジボグサ・ハナシンボウギ・ヒレザンショウ・ササキカズラ・コウシュウカズラ・エノキフジ・ハテルマカズラ・ミズカンピ・サガリバナ・ヒルギモドキ・ノボタン・イソマツ・ホウライカガミ・ケナシツルモウリンカ・モンパノキ・ウロコマリ・モクビャクコウ・トリゲモ・オオヌカキビ・イヌクログワイ・アイノコホウビカンジュ・マルバノフジボグサ・ハマナツメ・ナンカイハマナタマメ・リュウキュウダイゲキ

追記(2020.2.19):宮古島のサイトに記載ページを見つけました
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整理メモ:北海道のカナヘビ類の北部記録

コモチカナヘビとニホンカナヘビの記録について。

生物多様性センター発行 自然環境保全基礎調査 日本の動物分布図集(2010)

コモチカナヘビとニホンカナヘビの分布記録の確認(実物での確認が必要な気がする)

元データ
第4回自然環境保全基礎調査(1993,H1~3)にある2次メッシュ

コモチカナヘビ 674221(ハープソンなら敏音知エリア)
90年8月調査 調査票番号E1000022 調査者720315

カナヘビ 66271(ハープソンなら小車)
90年8月調査 調査票番号E1000020 調査者720315

第5回自然環境保全基礎調査(H9,10)にある2次メッシュ

カナヘビ 674135(ハープソンなら音類)
97年8月調査 調査票番号N2002488 調査者740063

674135は両種が存在している分布図になっている

北海道爬虫両棲類ハンディ図鑑にも採用しているデータだけど、一部ちゃんと確認できたらしておきたい。

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