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自切についてメモ

自切についてメモ

・トカゲ類の自切には、種群によって2タイプある

1タイプ目は自切の切れ目が椎体間にあるもの(intervertebral autotomy)。これはアガマ科の一部が持つらしい。椎体間自切。
もう1タイプは自切の切れ目が椎体上にあり、自切時には骨折するもの(intravertebral autotomy)これは我々が一般的に目にするトカゲの仲間が行う自切。椎体内自切。
・autotomyとは自切のこと

参考1 参考2 参考3

※参考1リンク切れ(http://ftp.eebweb.arizona.edu/courses/Ecol483_583/Bateman%20and%20Fleming%202009.pdf)

尾の切断の言葉の整理
・ウロトミー(urotomy):椎間断裂と椎内断裂の両方を含むあらゆるタイプの自切
・狭義の自切(true autotomy):椎体内自切タイプのみ。その後再生する
・偽自切(pseudo-autotomy):非自発タイプの椎体間切断で、再生しない(「非自発」なのでつまり「自切」ではないということか)※「トカゲ大全」には擬自切と表記あり

椎体間自切(偽自切ではない)は、アガマ科のトカゲの一部と、3科(Colubridae、Lamprophiidae、Natricidae)に属するヘビの一部で確認

上記の尾の切断の分類では、アガマ科のトカゲはウロトミーで、区分けとしては椎体間自切に入る、か。再生を伴う。
ヘビの椎体間自切は、アガマ科トカゲの自切するものとは対照的に、その後の再生は伴わない。

参考4

切れるときは、尾にかかる力は前後方向にかかって切れるのではなく、尾を左右に曲げた曲部から破断が始まり、破断がどんどん大きくなって切れる。

参考5

※英語力がないことと、調べものが上手ではないので、間違いがあったらご指摘ください。なお、日本語は個人的な造語もあるのでご注意ください

蛇をメインに爬虫類、両生類、そして野生動物のことを、書いたり、話したり、撮ったり、観察しています。/北海道爬虫両棲類研究会会長。野生生物生息域外保全センター顧問。両爬と人のコミュニケーター。獣医師(診察業はしていません)。専門学校で両爬学、野生動物学を担当。/著書:北海道爬虫類・両生類ハンディ図鑑、Old world ratsnakes(一章担当)など。/

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