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Coffee beans by Civet

Coffee beans by Civet

ここ数日、ひどい雪だわ。うちからヤマガラ珈琲までの道路脇はずっと、うず高い雪壁になっていたけど、そんな道中を経てでも、今日はヤマガラ珈琲に行かなくてはならなかった。

ずーっとコピ・ルアク(Copi luwak)を飲んでみたいと思っていたんだけどヤマガラ珈琲のマスターが、自分のそんな一言を覚えていてくれて、コピ・ルアクをおみやげにちょっと貰ったので、飲んでみない?とお誘いいただいたのでちょっと、味見させて頂きました!

luwak

コピ・ルアクはコーヒーの中ではかなりの変わりダネ。コピはマレー・インドネシア語でcoffeeのこと、ルアクはジャコウネコを指します。(ジャコウネコはジャコウネコであってネコではない)

コーヒーの果実を食べたジャコウネコ(ジャワジャコウネコ?)の糞から、採集した未消化のコーヒー豆を取り出し、洗浄・焙煎したもの。消化の際に、発酵等によって香味が増すとされていますね。

作る行程はここがわかり易かったので参考に。
コピルアック(コピルアク) ジャコウネコのフンと生豆の関係

とにかく高いことで有名です。が、考えてみるとジャコウネコにコーヒー農園を荒らされた農園主が、実際に使う豆は消化されてないんで、「勿体無いし使おうか?」って発想から偶然出来たコーヒーなのかもなー、と個人的に思うわけです。(今みたいに、ジャコウネコにコーヒーの実を与えて「作る」コーヒーではなかった?)

ドリップ、無加糖、無加乳でいただきました。甘い。苦くない。酸味は全くない。臭いは、あんまりわからなかったかな。

こちらのコピ・ルアクの基本スペック。
豆はマンデリンらしい。挽いてある。煎りは強め(…?)。

で、ヤマガラ珈琲にあるノーマルのマンデリンを同じ条件で飲んでみた。苦い。甘くない。酸味は殆ど感じない。焙煎由来の独特の香りがします。

う~ん、このコーヒー…。ジャコウネコの、う~ん、この…。

わかったこと
・自分の味覚でわからないということがわかった!
甘さの由来がジャコウネコの消化に伴うものなのかなあ。

う~ん、このコーヒーということで、「汚い」と思う人もいると思うんですが、自分としては「興味」が、自分の中での「汚い」を上回るんすね。出来立てのホヤホヤは「汚い」かもしれないけど、洗浄された上に、すごい高温で焙煎されているので細菌も滅菌されているわけです。個人的な衛生観念としてはこの時点でクリアされています。

で、ジャコウネコの消化液によって、コーヒー豆が何かしらの「変質」を起こすから「香りが高くなる」とされると思うのですが、変質した成分は焙煎による高温で「おじゃん」にならないの?
高級・ウンチ・「ジャコウ」ネコという基本的なプラシーボ効果を捨て去った時、味の違いと香りがわかるんだろうか?ってこのあたりの検証を自分で実感したいわけですね。

で、今日頂いたコピ・ルアク。
今まで飲んだコーヒーの中では、異質の甘さを感じたわけですが…。この製品が甘いのか、全てのコピ・ルアクが甘いのか?もうちょっと色々飲まないと、わかんないな~。ということで、自分のコピ・ルアクの検証はまだ続くようです。

でも、今日は人生初のコピ・ルアク、いい経験しました~。ヤマガラさん、ありがとうござました!(ちなみに私のコーヒー豆の味覚による識別能力はすっぱいやつ、苦いやつ、くらいしかわからない味オンチです…)

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蛇をメインに爬虫類、両生類、そして野生動物のことを、書いたり、話したり、撮ったり、観察しています。/北海道爬虫両棲類研究会会長。野生生物域外保全センター顧問。両爬と人のコミュニケーター。獣医師(診察業はしていません)。専門学校で両爬学、たまに野生動物学を担当。/著書:北海道爬虫類・両生類ハンディ図鑑、Old world ratsnakes(一章担当)など。

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