北海道爬虫両棲類研究報告 Vol.006

I edited the “Bulletin of reptiles and amphibians in Hokkaido Vol.006”.

北海道爬虫両棲類研究会発行の北海道爬虫両棲類研究報告 Vol.006を編集しました。会の発行物ですので、一般書店では購入出来ません。ご注意ください。内容やお求めに関してはこちらから。

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心が見透かされているぞ

義父がアイスホッケーしたいということで、星置のリンクに送ってくるのと一緒に、折角だから石狩新港でブラブラしてきました。

シマエナガ。珍しく1羽だけいた。花芽を必死でついばんでた。エナガやカラは写真撮るときの呼吸が合わず、いつもまともに撮れないけど、この日はごくわずか撮れた。
普段からイライラして撮っていると、相手にもイライラが伝染するね。

オジロワシびよーん。これがくると、川にいるカモが倍になって飛び出す。半分どこに隠れてたんだ。

シマエナガ、心の底から可愛いという感情で撮れない…。よく見ると眉間にシワがないか?

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みんなのテレビ(2019.1.14)

I was interviewed by TV (UHB). It was a program about Eastern Japanese common toad which is an Alien species in Hokkaido.

UHBの「みんなのテレビ」というテレビ番組で、1月14日の夕刻に取材が放送されました。北海道では外来種となるアズマヒキガエルが札幌市北ノ沢で見つかったこと、ヒキガエルのエゾアカガエルに対する影響についての報道でした。

WEB版上がりました。

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2019初・いつもの

年始のフィールドは吹雪いて、ほぼ何も見なかったので、少しドライブして今年の初両爬を見てきた。

いつものアイツです。

1/13、14:00。気温-3.1℃。湧水の表面は7.4℃、水底は8.4℃。ミニマム不凍湖。

じゃこじゃことすくうと、

エゾサンショウウオの越冬幼生。本年もよろしくお願いいたします。今年の目標最大値の10cm超えと行きたいところだが、5.5cm。全く及ばず。上の目盛板は、ハレパネ(ハープソン写真賞展示用に使ったものの余り)で適当に作りました(比較用定規)。この大きさだと薬入れにも入るので携帯も楽。

その後捕まえた6.5cm。「ふぉっとっと」に入れてみた。冬だとさすがに周りの結露もなく撮りやすいかと思いきや、みるみる水温が下がるので(水温8.4℃が-3.1℃の外気温で)サンショウウオが落ち着かない。下手すると凍ってしまう。

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2019もよろしくお願いいたします

今年、最初の投稿ではなくなってしましました。

2019年にゆっくり撮れたり、見れたらいいなという目標種。去年は殆ど確認できなかったね。

哺 オコジョ
鳥 アカショウビン
爬 ヤマカガシ(青)
両 10cm超えのエゾサン幼生
魚 40cm超えの渓流魚
昆 アカエゾゼミアカネカミキリアミダテントウルリヒラタムシ
他 アポイマイマイ・アオウツボホコリ・モミジイチゴ

今年は目標をぐっと減らしました。
達成率30%いけたらいいなあ!

両爬の生態系をかんガエル・札幌市南区チーム

※2019年1月に書いた記事です

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

2018年は札幌市南区の北ノ沢や南沢でのアズマヒキガエルの確認がありました。またヒキガエル卵紐や幼生の毒の、北海道の在来両生類への強い影響(高い死亡率)も相次いで発表されました。(資料は最後に挙げておきます)

これまで、自分も道内のアズマヒキガエル等の調査などは行ってきましたが、石狩や旭川・室蘭や函館など発生地は遠方のため、定期的な調査や場合によっては駆除などに深く関われずにきました。

しかし札幌市南区の発生地は比較的近所のため、今年から動こうかなと考えています。まずは、繁殖規模がどれくらいあるのか、個体数の規模、繁殖池の捜索、場合によっては防除を検討しなくてはなりません。

活動は2月頃からの話し合いからはじめて、4月末~5月頃の調査を考えています。

現在のところ、アズマヒキガエルに対しては公的な処置は、北海道の生物多様性条例による「放逐の禁止」等のみですので、アズマヒキガエル対策は有志で活動をすることになります。ひとまず、声掛けとして、

「両爬の生態系をかんガエル・札幌市南区チーム」
(とりあえず自由集団的なものです・略称「かんガエル」)

を立ち上げておきます。お手伝いして下さる方々はご連絡いただければと思います。(連絡先

定着力のある外来生物は基本的に、在来生物の生活を脅かします。「北海道 ヒキガエル」でGoogle検索すると2019年1月現在で上位に北海道のヒキガエル対策を批判する記事が出てきますが、一見いろいろ調べて書いているようで、現状については全く調べていない、一方的な内容のものです。このような記事が上位に出てくることは残念でなりません。みなさまには、アズマヒキガエルのもともとの生息地での現状と、北海道での現状をよく整理した上で、意見をお考えいただければと思います。(「本来の生息地」でアズマヒキガエルは守られるべき)

外来種対策については必ず「駆除する、しない」の議論が起こります。「かわいそう」など人間感情をひとまず置いて、「その土地に住む生き物たちがバランスを取って生活していけるのか」を考えてみてほしいと思います。

「外来種は人間の責任だよね」という議論の結びをあちこちで見ます。確かに放った人間が責任を取るのがスジでしょう。しかし言うだけ言って終わりで、実際に責任を持って真剣に外来種問題を考えたり向き合ったりする人は、多くない現状です。外来種が人間の責任と考えている方は、ぜひもっと深く、どうしたら外来種問題を良い方向にもっていけるのか、など考えてほしいと思っています。そういう思いもあり、団体名は「考える」を含めてみました。

また、外来種の存在を単純な善悪で判断することも問題があると考えております。環境への影響等を調べたり情報を収集して、外来生物との今後の関わりなどを考えられればと思います。

北海道の在来両生類相は、実はかなり貧弱です。このため、外来カエルが入り込みやすい土地と思われ、アズマヒキガエルに限らず、トノサマガエルやトウキョウダルマガエルも生息地が明らかに増加しています。また住民が「外来種だということを知らない」ことで生息地を広げてしまっている一端もあります。いつの間にか、在来種のエゾアカガエルやエゾサンショウウオなどが消滅するといったような将来には、私はしたくはありません。

人間も実は様々な生き物から恩恵を受けています。マムシの仲間の毒が血栓を溶かす薬に利用されたりするなど、直接的に、間接的に。最近では生き物の形態などから生活に役に立つバイオミメティクスと言われる技術的なものも出てきています。(例えば蚊をヒントに痛くない注射を作るとか)在来種の数を減らさないことは、これらの恩恵が将来的に残り、研究していく機会を残す事になります。だから可能な限りは、その土地の生き物たちが健全に暮らせる手助けができないかと、考えています。

この文章は短時間で書いているので、意図はこれが全てではありません。興味をお持ちの方は、いろいろ調べてみたりしてみてください。

(北海道爬虫両棲類研究会は、こういった直接的な活動ではなく、議論や研究、啓蒙の場を提供したいと思っておりますので、今回は新しいグループ「かんガエル」を立ち上げました)

*文章上の方にあった資料はこちらです

Evangelia Kazila・岸田治. 2019. Foraging traits of native predators determine their vulnerability to a toxic alien prey.  Freshwater Biology 64(1):56-70.
→この論文の北大の日本語ニュースリリースはこちら
本州から来たヒキガエルが北海道の両生類を殺す~国内外来種の脅威を示唆~

中川大希・上城紗央・山岸右京・山舗直子. 2018. アズマヒキガエル卵紐に含まれる毒成分のエゾアカガエル幼生に及ぶ影響. 北海道爬虫両棲類研究報告Vol.005 :31-36.

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

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よくあること

1月5日。
今年のはじめてのフィールド。野幌森林公園に行ってみました。

到着すると吹雪いてきました。わーい。これはフィールディングどころではないぞ。

帰りました。よくあることです。

帰り道、オオタカがカラスと喧嘩していました。縁起的には良いのか悪いのかよくわかりませんなー。

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