小回り北海道

ぐるっと北海道を回ってきました。だけど、すみずみまでじゃなくて小回りに回ってきたんだ。

何を撮影しようという目標もなかったけど、ゆるゆる行ってきた。(ゆるゆるじゃない時があるのか…?)


ニホンアマガエル

出だしは札幌から占冠へ。この時の内容は「最近の調査いろいろ」のその3に書いてあるよ。

エゾアカガエルの幼生が野生で越冬するのを確認したい。写真はニホンアマガエルだけどね。


アオダイショウ

占冠の後は帯広で1泊してオホーツク海側の網走へ。ここで道東旅に来ていた息子と合流。シマヘビを見つけていじり倒したらしい。

網走から佐呂間に移動してこのへんのヘビを時々見る場所で抜け殻を漁ってるとアオダイショウが1匹出てきてくれた。

おつ、これでやっとアオダイショウの生きてるの見れた。

今年、北海道のヘビ、コンプリートだわ~。(シロマダラ含む(嬉))ハープソンを開催してれば、両爬地域率は今年100%だったな。

今年、ちょっと久々に開催も考えたんだけど、運営に体持つかわからなかったので、見送ったんだ。いつかまたやれると良いな。


アオダイショウ

アオダイショウ、地味な個体だったけど、やっぱりこのずっしりした感じがいいわ~。

石に潜り込むところを掴んで引き出したので、最初とても怒っていました。

ごめんね。


ニホントカゲ

ニホントカゲも出てきてた。最近トカゲとの付き合いもうまくなってきてあまり苦労なく近づけるようになった。忍者レベルが上がったかも。

その後、大雪山の層雲峡へ。

ここのコンビニは景観条例で茶色いんだ。セブンイレブンもセイコーマートも。

セブンで買い物してると、細いカミキリがいたのでなんとなく写真撮っておいた。


ホソカミキリ

調べるとどうもそのままの名前、「ホソカミキリ」らしい。すんなりすぎる。

層雲峡ではコンビニ休みだけで、普段は通過するだけだった街、比布町によることにした。比布は「ぴっぷ」なんだけど、ピップエレキバンのピップとは直接関係はないみたい。でも、名前が近いので、比布町のパークゴルフ大会のスポンサーになってるそうだ。(宿の人に聞きました)

比布ではパークゴルフ、上富良野でじいちゃん、ばあちゃんと枝豆・とうきび・じゃがいもの収穫、その場で茹でて食べ三笠で化石博物館、札幌の河原で石を割って黄鉄鉱や水晶の結晶をみつけたりしてかなり楽しんで帰れたみたい。


キタキツネ

鉱石拾ってる時に、キタキツネが出てきてた。あまりよろしくない人馴れ具合で車の前で座り込んでる。

以前クレクレという年寄りギツネがいたけど、その子孫なのかなあ。

札幌ではもうひとつ、円山動物園に行きました。もちろん見るのはマニアック路線ですよ。


オカモノアラガイとロイコクロリディウム

今、円山動物園の爬虫類館ではロイコクロリディウムが展示されています。こんなの展示してるのって、ものすごいと思う。

このロイコ入りオカモノアラガイは以前に見ていたんだけど、様子が大きく変わっていました。

BeforeAfter
(Youtubeによるビフォーアフター:おおかたの人にとってはグロですので注意)

以前は片目にロイコさんが1匹だったんだけど、この時は両目に1個体ずつ、2匹のロイコさんになってた。

おそらく損傷していた片目が再生したせいもあるけど、オカモノアラガイの中で孵化したロイコさんの卵から幼虫が成長したようだ。

寄生虫の研究の一つに、寄生虫の生活環を調べるものがある。生活環というのは、寄生虫の宿主間の移動の内容。

成長ステージ(宿主)
卵(鳥の糞)→幼虫(オカモノアラガイ)→成虫(鳥類)→卵(鳥の糞)…

こういう移動をしているはずだけど、鳥は多宿主性なのかな。

来年は、もうちょっとオカモノアラガイに寄生している個体を調べてみよう。

興味持ってくれる人も、ヘビほどではないものの少しいるみたいだしね(笑)

もうグロついでに、


エゾアカガエル

この、エゾアカガエルの幼体も変なんです。眼球欠損ですね。

どうも、カエルになってからの怪我というより先天的か、幼生時に眼球に障害があったものかと思う。

カエルの奇形を検索すると、環境汚染原因で多足か?というものもあるけど、寄生虫の刺激や、ヤゴに足を喰われたりして足が少なくなると思われる事例がある。

参考
北九州の3本足ツチガエルの例(リンク切れ)

ムラサキホコリ系

ここからは、もううちのブログではだいぶおなじみになってきた粘菌(変形菌)だよ。

このムラサキホコリはびっしり密生するタイプではないみたい。ちゃんと調べて、粘菌の写真を整理したいんだよな。

ヒョウタンケホコリ?

キノコかなと思って見ていたけど、なんとなく粘菌も捨て切れない感じで、ネットサーフィンしてたら、すごく似た感じのものがあった。ヒョウタンケホコリかな。

極小ナメコってかんじ。


ウツボホコリ系?

ウツボホコリ系だと思うんだけど、朝の喫茶店で出てくる湯で卵の入れ物(エッグスタンド)みたいな構造があるので、ちょっと違うのかな。上流で溺れて這い上がったのかなー。


ウツボホコリ系

これもウツボホコリ系だと思うのですが。わだ色が出ていない若い子実体かな。頭が2分しているものと、そうでないのとあるね。


タマツノホコリ

タマツノホコリの若いものかな。こういう構造見ると、一瞬ヘビヌカホコリかと思って悶絶する。ヘビヌカホコリに出会えるのはいつの日か?


マメホコリ

いつものマメホコリがあると、ちょっとホッととする。

今年はヘビより粘菌をたくさん見たかも知れないなー。早春には、またアイルリホコリ探してみよう。

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最近の調査いろいろ

ここ最近、バタバタしているような感じ。調査っぽい感じのものが3つあったので、そのへんを少しレポートするよ。

その1
自然探求サポート事業
これはいつかまた別にレポートしようと思うけど、札幌市の子どもの8ヶ月にも及ぶ研究を、その道の人々がサポートしていくという事業。今年はヘビの研究が応募にあって、お手伝いすることになりました。


シマヘビ

ある程度、研究目的を立ててフィールド調査などしながら進めていっています。だけど相手がヘビだと、フィールドではボウズも頻度が高いので、1シーズンのフィールディングだけでは、研究にするのは難しい。

でも、切り口を変えればできると思う。研究発表はまた別として、ヘビを通していろいろ伝わっていると思います.


シマヘビ

そんな中で、研究してる子がシマヘビを見事に見つけました。この個体からはたくさんのことを教わって、リリースするところです。


ムラサキホコリ系

寄り道で、ちょっと粘菌。ムラサキホコリ系で、ばらつきのあるやつ。個人的にはびっしりくっついてる奴の方が好き。


ジムグリ

これは、きれいなジムグリの死体。一人で動いてる時に拾いました。折角なので、勉強の一環として博物館でホルマリン→アルコールの液沈標本にしました。久々のホルマリンで鼻の奥がツーンとして、涙ダダ流しでした。

その2
シロマダラ調査
北海道希少生物調査会の定例調査に参加してきました。今回は何らかの痕跡や環境、罠?にチャレンジしてみました。設置した「罠?」は以下の二種類。

塩ビ管トラップは実績はまだないんだけど、大型マムシの混獲を防ぐために石を結構入れてます。

体がフィットするための接地面積の増加と、体サイズの小さいシロマダラが入って落ち着いてくれるのを期待しています。右は、その大きい版で、堆積岩系の剥離しやすい岩をプラスチックケースに入れて置いています。

「罠?」と言っているのは、実は逃げないように保持出来る構造じゃないんですよ。もし、小型哺乳類や鳥が入るとまずいので。回収するときに、ヘビが入って休んでるといいなと思っています。

餌トラップは、ヘビに対してはあまり確実じゃないのかなと思っています。
むしろ、虫や小型哺乳類、鳥を呼び寄せてしまい、仕掛けそのものが破壊される傾向にあるように思います。爬虫類を相手に考えると、餌より環境が呼び寄せに適するかな、とはだいぶ前から考えています。

しかしあまり大規模にも作ることができないので、いそうなところに、「保温、隠れ場所、落ち着く接地面の多い潜り込み場所」を作ってみたらどうなんだろうということで、上のものを置いてみています。

少し、結果があるといいなー。

とりあえず、先日、中身を確認する機会があってワラジムシが住み着いてるのは確認しました。

ワラジムシ→ニホントカゲ→シロマダラ!

といけばいいのですがー。

で、このシロマダラ調査の時は、ヘビの生体には会えませんでした。そのかわり、数少ないヘビのフィールドサインを。


ヘビsp.

これだけ細かい断片だと識別無理かも。キールの状態からマムシではないということは言えそうだけど。

イメージだけ考えると、アオダイショウが一番合いそうなイメージだけど、シマヘビじゃないとも言えない。でもこの2種のどっちかじゃないかなあ。。。

で、この抜け殻の断片の近くの隙間の奥には


ヘビsp.

最初、外から覗き込んだ時はトカゲ類の孵化後の卵殻に見えてしまったけど、写真とってみると、ヘビの腹板の抜け殻だったみたいだ。

しかし、バラバラだね…。ワラジムシみたいな分解者に喰われたりしてるのかなー。抜け殻。かじり跡みたいのあるし…。隙間が細すぎて、ピンセットでも採取できませんでした。

その3
エゾアカガエルの幼生調査


エゾアカガエル

ごく稀に、エゾアカガエルの幼生で越冬してそうなものに当たることがある。エゾアカガエルの幼生が不定期に越冬していそうな場所で、今年は時々調べている。

去年は、猛暑のためか?すべて上陸して終了。

今年は…。

水が濁ってます…。嫌な予感が。


最近の強い雨のためか、冷たい水(本日も12度!)の供給源である細流周りに土砂が積もって、水たまりに水が入っていません。水が入れ替わらないので、濁るし、温度も22℃!案の定、春にはエゾサンショウウオやエゾアカガエルの産卵が多数あったけどもう上陸終了したみたい。

水温低ければ、サンショウウオもアカガエルも上陸遅くなる。

今、立てている仮説。

①エゾアカガエルの越冬幼生は、不安定形質でどこでも発生する可能性がある。
②水温が低く、冬季も凍らない条件、エゾサンショウウオがいないか、少ない池で発生するのでは

また、全く別の切り口では

★秋産卵の個体が存在するのか?
秋産卵は観察してても見つからないので、可能性は低いと思うけど。

①は、言い方変えると、同じ池でも毎年発生するとは限らないんだろうな、ということ。

②の仮説の条件が揃って、越冬幼生が発生することがあれば、安定して見れる場所があるかもしれない。

(追記:2019.3.1 そもそも越冬できず、冬に死滅してるかも)


ヨツスジハナカミキリ?

なんで川の真ん中にある石の上にハナカミキリがいるんだろう?上流で溺れて這い上がったのかなー。


ニホンカナヘビ

ニホンカナヘビ、でっかかったです。もしかしたら、今年はじめて北海道でニホンカナヘビ見たかも。

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滝野で両生類探しをしてきました

本日、滝野すずらん丘陵公園にて、30名弱の親子の皆さんと両生類を探してきました。

天候はちょっと残念な感じで、雨が降ったりやんだり。

それでも、たくさんの方が集まってくださいました。

最初は、スライドを使って、滝野にいる両生類、
そしておまけとして爬虫類を紹介。

これからフィールドで実物を見るので、あっさり目に説明させて頂きました。

で、ガガッとみんなでフィールドへ突入したのですが、
両生類以外で見ようと思っていた昆虫の姿が皆無!!

これはやばいかも。と思いつつ、
オカモノアラガイやマイマイsppを見ながら進んでいきます。

夏場なので、見れない可能性もあると言っていたエゾアカガエルが
雨のおかげか、4~5匹見れたり、
エゾサンショウウオもかなり遅めの成長で幼生が残ってくれていたり、
期待通りの場所でツチガエルとアマガエルがちゃんといて、
本当に良かったですよ~。

子供たちも田んぼに落ちたり(笑)、
いろんなモノを捕まえたりして(ミズカマキリなども!!)、
観察を楽しんだ様子でした。

最後はリリースして終了です。

滝野という地域は、森ですが、その森の中で、
止水、冷たい止水、古い田んぼ、堀りの深い池などがあり、
それぞれの場所に餌となる生き物がいて、そして別々の蛙がいる。

そんなことを少しでも感じてもらえれば、
良かったと思います。

時間的に雨が振って早く終わっちゃうかなあとも思いましたが、
時間より少しオーバー目で回ることも出来ました。

これで晴れてたら、もっと時間かかってしまったかも!
(虫とか面白いのたくさん出ると見たいもの増えるもんね)

今回も、自分もたくさん勉強することができました。

エゾアカガエルを捕まえるのに夢中になって、
幾つか植物を踏んでしまったのが大きな反省点でしたね。

後ろの方まで、お話届いてたかな?というのも少し心配ですが、
今後に生かしましょうね。

(カメラを持っていくのを忘れてしまいました。
写真なしですいません!)

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予備練習

最近の記事はキワモノが多すぎる。今日のもまたしかり。なので、すいません・・・。

こんど、イベントする両生類の観察会の予備練習として、
レンジャーさんたちと森を歩いてきました。

時期が異なると見れるものも変わり、
「あれを見せたいと思ってたのに、いないなー」なんてことにならないように。


アイノミドリシジミ?

発生して少し経つけど、ミドリシジミのたぐいが森の中を飛んでいます。
ミドリシジミといえば、あの金属光沢の緑の羽根が特徴ですが、
ミドリシジミでもこのへんに見れるのが何種類もいるので、
識別のために裏側撮っています。

それでも見慣れていないのと、
羽の一部破損ではっきりと種類はわからないんだけど
アイノミドリシジミかなー。

蝶って、オオムラサキもこのミドリシジミもそうだけど
表面がきれいだけど、いざカメラを向けると
開いてくれなかったりするね。


ツチガエル

今時期はツチガエルは上陸した幼体が「たくさんいます。
一方で産卵もまだ続いており、こうしたオトナ個体や鳴き声も聞かれますね。

くさいくさいというのだけど、
まだニオイを体感したことがないので、くんくん嗅いだけど
水の中にいたせいか、ニオイわからなかった。


オオルリボシヤンマ

ツチガエルの発生した池の周りには
このオオルリボシヤンマや、タカネ系のトンボ、イトトンボ系、
アオイトトンボ系やアカネ系などたくさんトンボは見られそうだ。


ハンノアオカミキリ

このへんは運が良ければ当たる感じ。
もっと緑光沢の強い綺麗なカミキリです。

ハンノアオカミキリ、名前の構成はどういう感じなのかな。
ハンノキカミキリっていう別のカミキリがいるので、
ハンノキに来る青いカミキリかと思ってたんだけど、こだわってるわけでもないらしく
ヤナギやシナノキ、クルミにくるみたい。(無意識のダジャレになってて赤面中)


軸のある粘菌

粘菌もいくつかあったから、見せたらいいかなと思ったけど、
30人単位で見るには小さすぎるね・・・。

一部採取して、室内で顕微鏡などで観察のほうが楽しめそう。

しかし見事にはじけ切った子実体だね。

最初は、観るものが少なくて時間が余ったらどうしようと思っていたけど、
この予備フィールドをした感じでは、とんでもなく時間が足りなくなりそうだ。

サクッと行くとこはサクっと、
じっくりのところにはじっくりとアクセント持って見る必要があるようです。

で、下見のあと、帰り際に別の森に入ってササ原に
ザクザク分け入ったりしたりしてたものだから、
マダニを連れてきてしまったようです。

ここしばらく憑かれていなかったから、
調子にのっていました。
ごめんなさい。

当日は分け入らないようにするのと、
歩いた後、念のためのダニチェックした方がいいですね。

自分のスネに刺さってしまったダニ、気づいたのは22:00ころ。
当然、病院もやってないから自分で抜くことに。


ダニ(ヤマトマダニ)を抜く(Youtube)

翌日病院で「上手に抜けたね!」と褒められました。

ダニに刺されるのは5~6年ぶりかなあ。


ヤマトマダニ

北海道ではヤマトマダニとシュルツェマダニの二種類だったと思うんだけど、
識別はちょっと見ただけでは難しいみたい。

この個体はメスで、足の色が黒くない(茶色み強い赤)なので、
ヤマトマダニだろうとおもわれます。

多くの生き物に関して、広い目で見れば
環境に対する、それぞれの生き物の生きている意味って見いだせるんだけど
マダニ系はほんと、いい意味を見いだせないなぁ。

強いて言えば、
動物が増えすぎないように病原体をせっせと運んでいる(ダニ本来の目的でない)、
くらいしか・・・。

まあ、そんなことを言い出せば、
所詮人間の目から見た「役に立つ」「役に立たない」だから、
意味を考えること自体無意味なんだろうけれども。

人間だって、環境面だけ考えれば負荷をかける割合の高い生き物だもんね。

ダニは自分の子孫残したくて吸血してるだけで、
病気を伝染させようと動いてるわけではないんだ。
まあ、擁護するつもりは全くないんだけどね~。

ライム病の病原体、ボレリアが属するスピロヘータ界や
紅斑熱などの病原体が属するリケッチア界では

「マダニは俺たちどんどん運んで、腹のなかで増やしてくれたりするから、
すげぇ有益な動物だよな!」

とか話題かもしれないけど。

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列挙(キノコ・粘菌編)

再び列挙ですが、キノコ・粘菌の形の面白いです。


イヌセンボンタケ?

いつもこれ系のキノコの大群生には憧れるが、まだそれほど大きな群生には出会ったことがない。

食には向かないタイプだけど、キノコらしいキノコだね。


キノコsp.

どうしても種判別には至らなかった。
チャワンタケの系列で、シロスズメノワンに色は似てるけど、
毛が生えてないのでまた違うのかも。

中が黄緑で結構奇抜ね。


ムラサキホコリ系の群(見える?)

ズブズブに水の浸った枯れ木に、ムラサキホコリ系の粘菌が群生していた。
下の写真は拡大です。


ムラサキホコリ系

ムラサキホコリの系統の形の面白さは秀逸。
ベニイモモンブランみたい。


ムラサキホコリ系

別の木に生えていたムラサキホコリ系。
少し時間が立っていて、表面から胞子が出始めているようだ。


ムラサキホコリ系

すべてを終えて、もう終わりかけのムラサキホコリ系。
このへんではムラサキホコリ多いのかな。
ひと通り半生を見れた。


シロウツボホコリ

これは初めて見れた。
ウツボホコリ系は、胞子放出後の姿がきれいだと思う。
(これはまだ胞子出してない)


ススホコリ系?

なんとも判別つかないけど、ススホコリの系統なのかなー。


粘菌sp

たぶん粘菌の老熟したものだけど、なんだろうね~。


クダホコリ

クダホコリのおわりかけ。


マメホコリsp.

マメホコリ系の幼菌かな。


マメホコリ

これはいたるところで観るね。
ツチグリ系のキノコにも似てるよね。


ツノホコリ系

地面をはう系統のツノホコリ…と思う。
ちょっと箱根芸術の森美術館を思い出した。


ツノホコリ

ツノホコリの群落。
ヤマブシタケみたいになってるね。

あ、あと、粘土でウニューって出す、髪を切るおもちゃ
これすごく粘菌とイメージかぶる。


ツノホコリ系

エダナシツノホコリかもしれない。
若そうで、なんとも言えないんだけど…。


軸のある系の粘菌

出た!ジクホコリみたいな軸のあるタイプの粘菌。
これは美しいね!

何気に柄が赤くてオシャレさんです。


軸のあるタイプの粘菌

上の粘菌が胞子を出し始めているころ。

粘菌は、本当に発育ステージとか形が違うので、
種類の同定が難しい。
そして、身近にある二種類の粘菌(変形菌)の本では十分な識別は
パッと見だけでは出来なさそうだ。

何万もするが図説の図鑑もあるみたいだけど、
どこかの図書館に置いてないかなあ。

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列挙(虫・マイマイ・両生類編)

時々近所は見ています。しかし書く意欲が(^^;。

列挙的ですが近所で見たもの(虫・マイマイ・両生類編)。


コカブトムシ

札幌では、けっこう珍しいらしいね。コカブトムシ。

マイマイsp.

普段良く観るマイマイは、サッポロマイマイとエゾマイマイみたいなやつばっかりで、
ちょっとこいつは違うやつだと思うんだ。


ルリボシカミキリ

いつ見ても、(初めて見たの最近だけど)かっちょいい。


クスサン

鬱蒼とした毛虫。
でかかった。それもそのはずクスサンの幼虫だって。

クスサン大発生するとコンビニとか大変だよね。


マイマイガ

一方で今年はマイマイガはそれほど発生ないね。
この幼虫は何かの寄生系の虫にやられたみたい。

近いところに何やら小さいマユがいっぱい。

もしかしたら、このマイマイガの毛虫、まだ生きてたかもしれない。


コエゾゼミ

エゾハルゼミに代わって、隆盛を迎えたエゾゼミ系。
この個体はコエゾゼミ。


クロオオアリsp.

うちの近くの派出所にいました。
パトロールご苦労さまです。

でも胸部に大きなダメージを負ってるようでした。

アリって撮り難いよね。


ニホンアマガエル

去年、すごく苦労したニホンアマガエルの卵の写真。
今年は探してもいないのに見つけた。

そんなもんか。
そんなもんだ。

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立て続けの大事件(シロマダラ発見)

藻岩山のシロマダラの過去の目撃情報も収拾が付いていないんだけど、6/26にシロマダラが捕獲されたというニュースが飛び込んできた!

情報の整理をして、報道が一段落してからブログに書こうと思っていたら、自分も2個体目のシロマダラを捕獲してしまい、やや混乱してました。(2個体目については、私たちの発見状況の概要を書いておきたいと思います)

1個体目捕獲のニュースが出てから、この話を書きたかったので、少し遅らせました。とても良いニュースが続きましたね!

シロマダラは北海道では初めて確認が報じられたのは1989年。その報告者によって過去の資料等で数例が確認されました。2008年に、一般の方が携帯電話でシロマダラが撮影されたことがきっかけでシロマダラ生息調査研究会が発足。
それから情報を集め集めて、未報告を含めながらも2011年5月で7例の記録が出てきました。これだけ人が住んでいる北海道でたった「7」です。しかも、「生きて捕まって調べられた」ケースがまだ1度もなかったんです。

6/26と6/30、立て続けに2匹のシロマダラがそのテーブルについたという、大事件なわけです。

北海道新聞の7/8の朝刊(札幌圏)で1個体目のニュースが報じられています。

1個体目の北海道のシロマダラを捕獲したのは、庄子信行さん(北海道希少生物調査会(代表:寺島淳一さん))。北海道希少生物調査会は今年の調査対象をシロマダラに絞り、探索していたところ、夜間に石狩市で発見されました。(この調査は、北海道新聞野生生物基金の助成金を受けて実施されているとのことです)

地域の詳細については、周辺民家のことや、その他いろいろ配慮しなくてはいけないところもあるので控えられています。

62cmの立派なメスです!(私も同定確認をさせていただいたので、個体を見てきました)

今回の捕獲のとても意義が高いところは、今までの発見報告と異なり、捕獲されて生態を調べることができる状態にあることや、「シロマダラを探して見つけたこと」にも大きな意義があります。今までの偶発的な発見とまた別の話です。

とても素晴らしい発見です!しかし、正直なところ、「先をこされた!羨ましい~!」です(^^;

捕獲された個体は、円山動物園へ移送されました。北海道希少生物調査会は以下の通り理由を説明しています。

シロマダラは、”幻のヘビ”と言われてきた稀少種であり、本道における生息状況・生態は長らく不明でした。このことから今回の発見は学術的な価値が高いと判断され、個体を動物園に一時移送することとしました。移送先を動物園とした理由は、動物園が平成20年に結成された「シロマダラ生息調査研究会」に属しているため、情報及び個体の適正管理が可能な場所として妥当であると判断したことによります。

さて、6/26の大発見のニュースの余韻の中、自分の考えていた「シロマダラの居そうな所」の推測は正しかったのだろうか…とフィールドを確認することにしました。
一にも二にも、動くのは大切ですし、環境を複数の目で確認して、見たほうがいろんな事を考えられますし、動物園での飼育にも役立つ知見があるかなと思います。
北海道希少生物調査会がシロマダラを確認した環境付近を観察してきました。

フィールドはなかじー(中島宏章さん:写真家)と一緒に行ってきました。夜のフィールドは一人ではやっぱり怖いものです。こんな時に一緒にフィールドに出られる仲間たちはとても大切ですね!

6/30
日暮れはだいたい20時。2人で動き始めました。なかじーとのヘビを探すフィールドをすると、いつもヘビは1匹は見ます。
初めて会ったときにはマムシを遠軽に探しに行って、ちゃんと見つけたり、シロマダラ探しでシロマダラは見つからなかったけど定山渓山中で瓦礫の中からシマヘビを掘り出したことも…。

「北海道でシロマダラがこの近隣で、ここ数日内に生きて捕まった」という事実を直に感じながら、自分たちも、今まで以上に細かいところを探していきました。

ひととおり歩いて、ちょっと休憩に入る。やっぱり、ゆるくないよね~。何年も探してるんだもんね~。微妙な諦め感も自分は漂わせながら、探索を再開した。

21:03

こんな感じのコンクリートの石壁を5mくらい離れた場所から電灯で照らしたとき、鈍く光るものが目に入った。
よくまあ、ピンポイントで目に入ったなと思うくらいの隙間(1cm未満)。(なかじーにはこの時の様子を「レーザービーム」と称されました)

その石壁の隙間に、2センチくらいの鈍い光。

あれ…?なんかいる…?イタァァァァ!!!

最初は確証無かったんだけど、シロマダラの幼蛇の胴体が、石壁の隙間から見えてた。確実にシロマダラだった。

すぐ捕獲しようとしたんだけど、隙間が細かすぎてスネークフックの先っぽすら突っ込めない。

わーわー騒いでいるうちに、隙間の奥の見えないところに入っていってしまった。

み、見つけたのに…。捕獲もできない、写真も残せない。結局「幻状態」と同じ…。泣きそうになって立ち尽くしていると、シロマダラが同じ隙間から、何故か頭を逆さまにして顔を出した!

もちろん捕獲はできるはずもなく。

しかし!証拠は残さねばならない。写真!写真だ!!

でも、既に飲んでいた持病の薬と大興奮による過度な脳の興奮状態で手が震えて使い物になりません…。隙間にストロボも入らず頭の中はパニックです。

暗くてシロマダラがわからないわ


シロマダラ
Oriental Odd-teeth Snake

どうだ明るくなつたろう?

もうこの瞬間は、隙間を照らせるなら貴重な100円札でも燃やせるくらいの気分だった。

なんとかシロマダラとわかる、証拠と呼べる写真は収めることが出来たのでひとまず安心…。しかし捕獲するにも手出しのしようがなく、シロマダラは再び隙間の奥に消えてしまった。

でも、なんでわざわざ同じ穴から顔を出したんだろう。もしかして出口がここ1箇所しかないんじゃ?

しかし、コンクリ破壊工作なんかできないし、(できたとしてもやっちゃダメだし)手持ちでなにか捕獲に適した道具など勿論なく、10分くらい隙間の前で立ち尽くしましたが、出てくる気配はありません…。

とりあえず、諦めて一度別の場所に離れることにしました。戻ってきたら出てくるなんてドラマみたいなことがあるといいよね、って言いながら。

なかじーがその後、ニホンマムシとものすごいニアミスをして笑っちゃいかんけど、その様子がなかじーの撮ってたビデオに収められてて何度見ても笑ってしまいます。(ビデオについてはもうちょっと後にね)

ニホンマムシにしばらく撮影に付き合ってもらって、そろそろ撮ってるのが可哀想になってきたのでマムシとおわかれ。

ニホンマムシ
Japanese Mamushi

シロマダラも一応(非常に悔しい)見れたし(実は今年の初めて見た生きた蛇だった)、マムシも見れたし、北海道二珍を観るなんてなんて素晴らしい夜だったんだ…。と自分に言い聞かせて帰ることにした。

でも、もしかしてドラマが待っているんじゃないかと一応、シロマダラを見たところは帰りがけにのぞいてみた。

自分はもう、さっきの隙間に執着して周りが見えなくなってて、視野が狭くなってます。

が、

21:53
ビデオのスイッチを入れながら(←奇跡!)なかじーが叫びました。「イタ!いたいたいた!!

みるとコンクリのの上にヘビが出てきてる!
あ、いるいるいる、ホントだ(やべぇ)!

シロマダラ!多分、さっきのやつが穴から出てきたところだったんだろうね。

Aww、いいの?
え、え?俺、捕まえちゃっていいの?生息状態で写真撮らなくてもいい…?

イイヨイイヨー!
そんなこといってる場合じゃないべさ!早く捕まえて!早く!!

ということで、手に精一杯の愛情を込めて捕まえました。34cmの幼蛇(亜成蛇といってもいいのかも知れない)、♂。

シロマダラ
Oriental Odd-teeth Snake

発見捕獲!というより、無事「回収」って感覚。興奮も半端ないけど、それよりすごい安堵感。

夜なので目玉も大きく広がって、とっても可愛らしいです。

が、

やっぱりひり出したマダラ臭。(くさい)この時初めて気がついたけど、この臭いは一番近い表現とすれば犬の肛門周囲腺から出るいわゆる「犬臭さ」の原液状態の臭い。

まあ、臭いはいいです。

なかじーとの連携プレーで、北海道2例目の捕獲確認となりました。

なかじー撮影の動画はこちらの記事にありますよ~!

幻のヘビ ~シロマダラ捕獲の瞬間~ (These days : 中島宏章

気温データなどは
晴天・気温 18℃・湿度 約85%・微風

で、周囲ではやたらとゲジ、ハサミムシ、カマドウマ類がたくさん見られました。

幸い、自分たちが発見したのは♂で、私たちも円山動物園に預けることにしました。これで♂♀揃い踏み!

円山動物園さんには、体の小さい、しかも爬虫類食、しかも神経質なヘビを預けることになってしまい、大変な思いをさせてしまうことになってしまいましたが、出来ることはバックアップしていきたいと思います。
まだ、動物園では非公開飼育をされておりますが、餌を食べたりするようになるなど状況が良くなってきたら動物園の判断で公開されるかも知れませんね!

シロマダラ
Oriental Odd-teeth Snake

北海道の爬虫類両生類にとって、そして自分にとって2011年は、とても大きな動きのある年になっています。

円山動物園、そして旭山動物園の爬虫類館新築や改装。自分も北海道の両爬図鑑の出版できたし、シロマダラの立て続けの捕獲…。大事件でした。

みなさんにも爬虫類や両生類がより身近になることを願って、これらの動物に関わっていきたいと思います。

希少な動物であると推測されるので念のため。シロマダラという種のヘビを北海道で捕獲することについて現在法的な問題はありません。が、希少と考えられるため、「捕まえなければいのに」と考える方もいらっしゃると思います。

シロマダラは現在はまだ、北海道のレッドデータブックにも掲載されていない種です。レッドデータブックに掲載するにも「十分な情報のない状態」の種で、人によっては移入ではないか?と考える人もいると思います。

私個人としては、これまでの発見状況等から在来種と考えており、また希少な種だと考えてます。2個体目を捕獲して移送することも少し躊躇しましたが、1例目と併せて雌雄のつがいが形成できること、生態を調べることは希少性を証明するためにも必要だと思うので、シロマダラ生息調査研究会に所属する円山動物園に移送することを決めました。

今後も、北海道のシロマダラ、捕獲した個体の研究について、補助等で私が出来ることはなるべくしていきたいと考えています。

万一、シロマダラが保護が必要な状態になっても、これらの個体から分かる情報や、これからも続けるシロマダラの観察のフィールディング感からどのような環境がシロマダラの生息には必要であるのか、調べていけたらと思っています。

希少な爬虫類や両生類は個体を守ることより、生息できる環境(餌動物が生息したり、隠れたり、温度を適正に出来るなど)を守ることが重要になるケースが非常に多いと思います。

シロマダラも大切な存在として観察していきたいですが、それらが住める環境を広めの視野で見ていけたらと思っています。

シロマダラ生息調査研究会と北海道希少生物調査会の今後の活動も支援していきたいと思っています。

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そわそわ


ササの昆虫による食痕
Field sign on bamboo grass by larva

そわそわが止まりません。うっかり山に来てしまいました。さて、ササのこの食痕が面白いと思って、見ていました。俗に「マシンガンホール」と一部で呼ばれているとH師(虫の師匠のおひとり)がつぶやいていたのを見て、なるほどと思う。

でも、これはマシンガンにようにダダダっと穴をあけるのではなく、ササの葉が広がる前に、毛虫系の幼虫が食べると、広がったときにこうなる仕組み。

折り紙をただひたすら三角に折っていって、一部をハサミで切り抜くと、広げたときに同じ形の穴が空いてるというあのイメージ。食痕の主は誰なんだろうね。


レイジンソウsp
A kind of Aconite

山の中にはまだかろうじてレイジンソウspが残っていました。トリカブトの仲間の花は盛夏以降だと思うんですが、この黄色っぽいレイジンソウspは春ですね。

緑っぽかったり白っぽかったり、トリカブト系のあの鮮烈な紫と違う印象がとてもいいです。毒は不明と言ってるサイト、毒は弱いがあると言ってるサイト、毒はないと言ってるサイト三者三様のものを見かけます。トリカブトの仲間なので、いじらないほうがいいだろうなとは思う。


オオレイジンソウ
A kind of Aconite

実は初めて見たけど、小さなスナップエンドウみたいだね。スナップエンドウ、検索して知ったけど(スナックエンドウだと認識してました)、農水省はスナップエンドウで統一したんだってね。スナックエンドウっていう商品名のものもあったみたいだから、スナップとスナック、どっちが正しいかと議論しても双方、あー、そうなんだー…で終わること請け合いだ。(Wikipediaしか見てないから他にも諸説あるかも知れないけど)

まあ、トリカブトの仲間はだいたいこれ系の形をしているので、間違って食べないでね!って話なんだ、言いたいことは。


マイマイガ系の幼虫
A kind of Gypsy Moth

だけどさっきのオオレイジンソウの葉っぱをかなり貪欲に食べてるやつがいる。それが上のマイマイガ系の幼虫。マイマイガはドクガ科に所属しているんですが、やっぱり毒があるか、ないか、かぶれるが軽いとか色々なことが言われている。

自分もかなり混乱してきたけど、最近、またこれwikipediaなので、信用度100%とはいかない事だと思うんだけどだいぶ整理されててわかりやすくなってた。

毒毛を持つのは初令幼虫。しかしそれもわずか。二齢幼虫以降、成虫までと、卵には毛はあたっとしても毒毛はないそうな。しかし、毒毛でなくても剛毛が生えていて、それが刺さると少し痛いがかぶれない。というややこしい物だったみたい。

毒があるのか微妙な事しか掴めなかったレイジンソウspをやっぱり毒はあったけど、これまた微妙なマイマイガが食べているの図。誰か近くにいたら、このシーンだけでかなりの時間語れる。そんな気がする。


マイマイガ系の幼虫
A kind of Gypsy Moth

マイマイガの幼虫は個体数が多いので毒は微妙だったとしても、結構気になる。この日は最後にワイヤーアクションで上空からご登場なされた。


マイマイガ系の幼虫?
A kind of Gypsy Moth?

こういうのもあったんだけど、全身から粉吹いて、葉っぱかじった状態で死んでるんだけどこれ、冬虫夏草みたいになってくものだったのかなー。


蛾の幼虫だと思う(シャクガとかヤガかなあ)
A kind of Moth

このあとぐったり。車で寝て、夜のフィールド同行者の中島くんを待ちます。夜の大事件に続く(7/9 0:00更新予定)

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結果的に灯火採集

オオミズアオ
Actias artemis

札幌市内、藻岩山周辺でのシロマダラの発見例(2年前)の連絡をもらい、テンションが上がりすぎてしまった。

テンションが上がり過ぎると、後日大きくテンションが落ちてしまうので、
テンションを昇華させるために、夜のフィールドに行ってきた。

残念ながら、途中から霧雨が降りだして、
蒸し暑かったのだけど爬虫類は見ることが出来ず。

でも、道路をちらほらとオオミズアオが飛び回っている。

途中で方針転換して、近くの灯火に集まっている虫を見に行くことにした。

オオミズアオは、とてもきれいなガだと思う。

ガも、チョウも、別に嫌いとかそういうわけではないのだけど
結構なボリュームの大きさのガが、自分の懐中電灯に向かって飛んで来るのには、
少し引くようになってしまった。

だから、じっとしててね~。

オオミズアオ
Actias artemis

オナガミズアオというすごく良く似たガも探してみた。
コレ!オナガミズアオじゃない?!(後翅の黄色い斑紋がやや縦長)
と思って写真撮ってきたけど、両種の相違点を見てみると
やっぱりこれもオオミズアオみたいだ。
前翅の赤いラインにあんまり白い縁取りがないことや、
前翅の先端があんまり尖ってないことから考えて
「後翅の斑紋がちょっと大きいオオミズアオ」という結論に置いてみたけど、
そういうものだろうかね。

オオミズアオ
Actias artemis

羽をばたつかせてアイドリングしているとちょっと緊張するね。
(向かって飛んできそうで)
あ、こんど一眼でこの姿の写真撮ろうっと。

ミヤマクワガタ
A kind of Stag beetle

ミヤマクワガタも全部で5匹。
オスでも大小いろんな個体がいました。

次々に昆虫が頭の上に落ちてくるので、
あんまり長くはその場にいられなかった。
アジアホソバスズメ(蛾)とオオミズアオが次々突進してくるもんだから…。

他にもトホシカメムシやアカネカミキリ、マダラホソカミキリモドキや
アイヌクビホソジョウカイがいました。
(これらは写真撮っといてあとで同定しました)

キタキツネ
Ezo red fox

キタキツネは全部で6頭見れましたが、みんな何かを食べていました。
やっぱり昆虫食べてるのかな?

自宅のすぐ横道でも3匹のキタキツネがいてちょっと驚きました。

エゾアカガエル
Ezo brown frog

近場で捕まえてきたエゾアカガエルのオタマジャクシ。
エゾサンショウウオと同居していると「対捕食」のために膨らみます。

両方ともエゾアカガエル
Ezo brown frog

サンショウウオののいないところで育ったオタマジャクシ(上)と比較します。
基本的なベースは一緒ですが、水泡状にふくらみます。
サンショウウオと隔離すると、この膨らみは失われていきます。

膨らむ部分は、眼球より後方から尾の付け根まで。
尾も、少し縦幅が広がるように思います。

ニホンアカガエルやヤマアカガエルでも、
トウキョウサンショウウオやクロサンショウウオなどと同居すると、
こういう変化をするものでしょうかね?

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StreamLined Syndrome

森歩き

エゾベニヒラタムシ
Cucujus opacus

滝野すずらん丘陵公園。初めて足を踏みれる公園&森でした。

カエルの鳴き声のイベントに参加した時に知り合った方から
お誘い受けて、森の観察と、打ち合わせに行ってきました。

夏休み期間に一度、観察兼ねたお話し会みたいのを
やることになって、いざ、森を実際に観察。

そこで見つけたエゾベニヒラタムシ。

エゾベニヒラタムシ
Cucujus opacus

いや~、ひらたい。
この虫になんで惹きつけられるんだろうと思ってたけど、
一時代前のカパカパの携帯電話みたいな虫だよね。
そこがツボなのかもしれない。

びみょ~なメタリック感があるし。

ルリヒラタムシを是非見てみたいな!

久しぶりに携帯電話のパンフレットでももらってきて見て和もうかな…。
(最近はスマートフォンが主流になりつつあるけども…)

モノアラガイ?
A kind of snail

田んぼゾーンでは、モノアラガイの系統の貝があちこちで交接してた。
モノアラガイはホタルの幼虫の主な餌としても有名じゃなかったかな。
自分としては、吸虫系の寄生虫の中間宿主のイメージが強いな。
(ヒメモノアラガイとか、コシダカモノアラガイとか…)

で、モノアラって何?
あまりに身近に名前を知りすぎてて、モノアラガイの「モノアラ」の意味を
知らずに育ってきてしまいました。

調べてもわからない。
気になるよね?気にならない…?

ツチガエル
Wrinkle frog

この周辺でツチガエルの越冬幼生を見つけた。
でかいわ!
エゾアカガエルとは比べものにならない様な遊泳力と突進力は
トノサマガエルと遜色ないわー。

田んぼに。ドゥヴァーって。泥ボコリのラインが引かれていくんだよね。
この突進系のオタマが泳いでいくと…。

ところで、保管用に使った、写真に写ってる砂糖の入れ物。
これオタマジャクシやサンショウウオの幼生観察、水生昆虫入れにも
すごい有能だよ。気づかなかったよ!

さっそく帰りに100円ショップで1個買いましたよ。

アブラムシの仲間
A kind of aphid

最近、アブラムシにハマっている知人がおりますが、
たしかにアブラムシは綺麗かもしれない。

そして植物によってつく種類が違ったりして、種類数も半端ない。

アブラムシも名前の由来がよくわからない。
ゴキブリのことをアブラムシと呼ぶこともあるけど、
そっちのほうがテカテカして油を塗ったみたいでイメージはピンとくる。

で、アリマキの方のアブラムシ(カメムシ系の方)がなんでアブラムシになったのか
こっちはちょっと検索したらそれらしいものが見つかった。

アブラムシ・虫の雑学 (社)農林水産技術情報協会
(リンク切れ)

なかなかすごい遊びがあったもんだね。
潰して塗ると髪の毛テカテカってことは、
糖蜜分がテカテカ光ったのかも知れないね。

ユキムシと呼ばれるトドノネオオワタムシもアブラムシだったね。
アブラムシは大きな分類としてはカメムシの仲間にあたります。
セミもナンキンムシもアメンボもタガメも広い意味でのカメムシなんだ。

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