思い出しつつ、2016年に書き起こしています。
いろいろ落ち着いてから、久しぶりに出た南西諸島。誰かとフィールドすると、疲れから迷惑かけちゃうので、一人旅。そして生物相的に、事故しない確率が高い宮古島を選んだのでした。
南西諸島ではよく見られるカエルの、ヒメアマガエルの幼生を見つけた。明日には干からびそうな勢いの水たまりにいっぱいいました。
シースルーオタマジャクシ。
ドクトクドクトク僕の顔 ♪
親の姿も独特。
しかしこの姿も形も、分類的にも近くないこのカエルがなぜヒメ「アマガエル」なんだろうか。学名のMicrohyla(小さなアマガエル)が由来なんだろうけど、なぜそもそもMicrohylaなんだろう・・・。調べてもよくわからんので、考えるのをやめよう。
周りを見ると明らかに形態の違うオタマジャクシ。サキシマヌマガエルかな?
なんか顔がヌマガエルだし、きっとそうなんだろう。
サキシマヌマガエルも成体になればこんな感じだ。
さて、ヤモリを見つけるととりあえず写真を撮っておくのだけど、そのあと捕獲できないので、あとで識別に苦労する。
オンナダケヤモリかな。皮膚のうす~い感じと、再生尾だけど平たい感じの尻尾のイメージから・・・。
たぶんこれも。長いことヤモリ見ていないと、ぱっと見でわかりにくくなってくる。
2013年に撮ったときに「オンナダケヤモリ」ってフォルダに突っ込んであった写真。そのようにも見えるけども、そうなんだろうか(^^;
シロマダラが久々に北海道で見つかった2011年以降はよく雨水管(塩ビ管)を覗くようになったけど、こういうところもヤモリは利用するのね。
卵じゃ種類は流石に不明ですな。
話題は大きく変わるのだけど、日本には広くアライグマが定着しています。動物の調査の仕事の際には、アライグマの話になることもあるのですが、捕獲の罠で使う誘引エサを聞いてみると、どこでも「キャラメルコーン」が良いと聞きます。アライグマ、よほどキャラメルコーンが好きなんだなあ…。
という話を思い出しながら見ていたシーン。
あのばーちゃんの絵はカラムーチョですな…。
ヤエヤマイシガメはカラムーチョ好きみたいです。誰かが捨てた袋、いつ見に行っても1~2匹、袋に入ってました。上の写真は2匹入ってますね。
残念ながら宮古島はもともと亀のいない島なので、これは外来種となりますね。カメも、駆除しないといけない状況になってしまっているところも
あると思うのですが、カラムーチョはヤエヤマイシガメ以外も食べるのだろうか…。
正直絶句したのはこれを見つけたとき。
セマルハコガメじゃないっすか…。ややこしいやつがいました。宮古島では外来種です。しかもこの時点で定着情報は聞いてなかったのでかなり驚き。
とりあえず、なんとかしとこうと思ったのですが、明らかに外来種でも、日本では国の天然記念物。(ヤエヤマセマルハコガメならね)触ったりしていいもんだろうか…?中国方面の亜種(チュウゴクセマルハコガメ)とは見分けもつかないし、面倒おこすようなことは自重しといて、潜り込んだ場所の前で待機して、携帯で宮古島市役所に通報。市役所の職員さんに保護してもらいました。宮古島市役所には対応してもらって、大変ありがたかったです。ほんと、違法飼育も駄目だし、飼ってる生き物を放す(捨てる)のはダメだよ!
と、今回は両爬はこのくらいで、あとは別の生き物を。
南西諸島に来るとちょくちょく見るシロオビアゲハ。
白帯型というのかな。
でこれが赤斑型かな?ベニモンアゲハにそっくりだけど、胴体黒いからきっとシロオビアゲハだね。
分布とか種類とか、浅く知ってるとややこしくなる。
クマゼミが羽化してました。八重山諸島がすぐ近くだから、ヤエヤマクマゼミなんだろうなって勝手に思っていたら、宮古島は普通のクマゼミが生息するんだって。クマゼミの分布広すぎ。
この土付きの抜け殻はたぶん
宮古特産のミヤコニイニイだね。これは見れて嬉しかった。
日焼け(退色)したみたいな色。
宮古の名前がついてると言えばこのカタツムリ。普通のマイマイの仲間だと思ってたら結構とんがってて、調べたらマイマイの系列じゃなかった。ミヤコヤマタニシというやつだった。
確かに生きてるのは角の数が少ないかも。後ろの個体はフタ見えてたね。
こちらは悪名高いアフリカマイマイ。よく言われる悪名は外来種であることと、住血線虫の媒介者になること。法的にも衛生的にも取扱注意のやっかいものになってしまいました。
大きい個体は、こんなもんじゃなくでかい。陸産貝類の最大種おそるべし。
他にも石灰岩で作られてた建造物には
大量にくっついてたけど、陸産貝類全般的に写真しっかり撮ってなかった。
たぶん別の種類だと思うけど、奥深いね、陸産貝類。
宮古島の旅後半の疲れで、だいぶ、ぼーっとしてきました。
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