Sea otter

I was going to come to Sapporo from Kitami. However, I heard the information that the animal that was Kushiro appeared, and returned via Kushiro. I met the sea otter in Kushiro. There were a lot of spectators. A sea-otter is the environment that can feel relieved, but has a feeling that the heartless human being appears only in this when people gather.

北見から札幌に戻る日の前夜、釧路でラッコがいるという話を聞いた。

人だかりになっていく予想はついたが、せっかく野生のラッコが見れるかもしれないということなので、寄り道して帰ることにした。

釧路のラッコが現われている場所は交通量が多い場所で、路上での駐車は無理~ということはわかっていたので、近くの有料駐車場にお世話になったが、混んでいるらしく、滞在1時間を約束に川に向かった。

最初30分は何も現われず。(ちなみに見に行ったのは、ラッコが確認されてから2日目のことでした)

近くで見にきた地元の人も、「ちょっと寄ってっただけで、海に帰ったんでねぇべか?」とか話していた。それはそれでいいかなと思った。

川から見ると、昨日現われてたと思しき場所には大砲のようなレンズを構えた人々が集まってる。
自分は集団化が苦手なので、対岸からのんびり見ている。
川にはボートに乗ったTV撮影クルーまでいる。地元の人々も、これに対しては渋い顔。

ふと、大砲の列の足もとに、でかいミンクみたいなのが浮き上がった。(上の写真)
…どうやらこれが件のラッコ、「くぅちゃん」か…。本当に、大きなミンクという印象。

子供達はラッコに大声で呼びかけている。子供達には悪意はないんだよね。
でもラッコにとっては、この声援の意味もわからないし、もしかしたら、威嚇と捉えてるかもしれない。

あるテレビのクルーはボートでラッコを追い回している。地元の人と、「あちゃぁ~、ありゃ良くないね~」と話していた。

ラッコ
Sea otter

追い回されたラッコが、突然自分たちが見ていた場所のすぐ近くに浮きあがってきたので、その場所にものすごい数の人間の黒い波が押し寄せてきた。北海道でこういう集団化は結構珍しいよ。。。

とりあえず、写真を何枚か撮っていたんだけど、人が増えるにつれて、腹の底からこみあげるものが…。
やべ…。パニック発作だ…。
テレビカメラも人も押し寄せてきている。ここで吐いたら、絶対「今日のくうちゃん」コーナーで殺られる…。イ、イヤダー(泣)

ちょうど、自分の後ろにカメラを持った人が来たので、

あ、この場所、私もういいんで、どうぞどうぞ。って言ったのに、気を使ってくれちゃって
「あ、私後から来たので、心行くまで撮っててください」
や、優しいが、悪魔…。

こみ上げるものを2度3度押し下げ、やっぱり耐えきれなくて橋の周りを離れて、
ひとりさびしく吐く。
まあ、すぐ発作薬飲んで落ち着いてはくれたんだけど。

駐車場に戻ると、
「あれ?まだ45分ですよ?それにまだラッコいるみたいですけど…?」
いやいや~、もう、十分堪能したからいいんですよ~と、釧路を後にした。

不調はしばらく続き、帯広でぐったり寝たり、夕張でぐったり寝たりしながら札幌に帰ってきた。やっぱり人が多いところで動物を撮るのはもういいよ~。

このラッコ、2/23現在まだいるみたいだけど、どんどん野生動物と人間との関わりの難しさが浮き彫りになっていくと思うので、早く、海に移動したほうがいいなって思ってる。

今年はわからないが、襟裳や根室でもラッコは冬に毎年確認されているようです。私はくぅちゃんより、襟裳ですごい遠くのラッコをプロミナーでもゴマ粒のラッコを見たときのほうが興奮したなー。

自分で見つけるのと、いるものを見に行くって違うものですね。

でも、今回は野生動物を身近で観察できる機会ってあまりないから見てみたいというのが一番強い気持ちでした。

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