やっと見れそう(エゾサンショウウオの文献)
今、生物多様性のスライドを作っていてですね…調べものしてて、ちょっとテンション上がることがあったので逃避も兼ねてブログ書いています。
とにかく生物多様性は説明しきれないので、
多様性の一部として遺伝的多様性で
エゾアカガエルをモデルにした話を作ってるんですが、
今まで目に触れてなかった面白いもの見つけました。
エゾサンショウウオは生息環境によって
頭でっかちになったりならなかったりするという話なんですが
個体群でも差が有りそうなこととか
環境の差も、血縁など面白いこと書いてあります。
これだけでも面白かったんですが、
個人的にテンション上がったのは
Sasaki, M. and H. Nakamura. 1937. Relation of endocrine system to neoteny and skin pigmentation in a salamander, Hynobius lichenatus Boulder. Annot Zool Japon 16:81–97.
これがわかったこと。
エゾサンショウウオのネオテニーの原著です。
これ、どこかで手に入れたい!
可塑性の文章のほうでも触れられていますが、
やっぱりネオテニーは「永久ネオテニー」ではなかったらしく
飼育したら上陸が起こったそうです。
でもし、環境が整えば永久ではないにしても
ネオテニーするんだよね!
ネオテニーを証明するには
幼生状態での産卵行動を確認することか、
解剖で卵巣の発達などを見ると思うんだけど
このあたりをどうやって調べたのか
すごく気になっていたので、分かりそうなのが嬉しい。
それと、冷蔵庫飼育でネオテニー確認も
10年以上かかっても出来るかもしれないと思うとワクワクするね。
(上陸しない理由が冷水だけが原因とは限らないけれど)
でも、飼育苦手だから自分には無理だろうな~
爬虫両棲類学会のみの視野だと、
エゾサンショウウオやエゾアカガエルの表現型可塑性の論文も
目に触れないんだよね。(生態学会に発表されてました)
うまく集約する方法ないかなぁ。
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