そわそわ


ササの昆虫による食痕
Field sign on bamboo grass by larva

そわそわが止まりません。うっかり山に来てしまいました。さて、ササのこの食痕が面白いと思って、見ていました。俗に「マシンガンホール」と一部で呼ばれているとH師(虫の師匠のおひとり)がつぶやいていたのを見て、なるほどと思う。

でも、これはマシンガンにようにダダダっと穴をあけるのではなく、ササの葉が広がる前に、毛虫系の幼虫が食べると、広がったときにこうなる仕組み。

折り紙をただひたすら三角に折っていって、一部をハサミで切り抜くと、広げたときに同じ形の穴が空いてるというあのイメージ。食痕の主は誰なんだろうね。


レイジンソウsp
A kind of Aconite

山の中にはまだかろうじてレイジンソウspが残っていました。トリカブトの仲間の花は盛夏以降だと思うんですが、この黄色っぽいレイジンソウspは春ですね。

緑っぽかったり白っぽかったり、トリカブト系のあの鮮烈な紫と違う印象がとてもいいです。毒は不明と言ってるサイト、毒は弱いがあると言ってるサイト、毒はないと言ってるサイト三者三様のものを見かけます。トリカブトの仲間なので、いじらないほうがいいだろうなとは思う。


オオレイジンソウ
A kind of Aconite

実は初めて見たけど、小さなスナップエンドウみたいだね。スナップエンドウ、検索して知ったけど(スナックエンドウだと認識してました)、農水省はスナップエンドウで統一したんだってね。スナックエンドウっていう商品名のものもあったみたいだから、スナップとスナック、どっちが正しいかと議論しても双方、あー、そうなんだー…で終わること請け合いだ。(Wikipediaしか見てないから他にも諸説あるかも知れないけど)

まあ、トリカブトの仲間はだいたいこれ系の形をしているので、間違って食べないでね!って話なんだ、言いたいことは。


マイマイガ系の幼虫
A kind of Gypsy Moth

だけどさっきのオオレイジンソウの葉っぱをかなり貪欲に食べてるやつがいる。それが上のマイマイガ系の幼虫。マイマイガはドクガ科に所属しているんですが、やっぱり毒があるか、ないか、かぶれるが軽いとか色々なことが言われている。

自分もかなり混乱してきたけど、最近、またこれwikipediaなので、信用度100%とはいかない事だと思うんだけどだいぶ整理されててわかりやすくなってた。

毒毛を持つのは初令幼虫。しかしそれもわずか。二齢幼虫以降、成虫までと、卵には毛はあたっとしても毒毛はないそうな。しかし、毒毛でなくても剛毛が生えていて、それが刺さると少し痛いがかぶれない。というややこしい物だったみたい。

毒があるのか微妙な事しか掴めなかったレイジンソウspをやっぱり毒はあったけど、これまた微妙なマイマイガが食べているの図。誰か近くにいたら、このシーンだけでかなりの時間語れる。そんな気がする。


マイマイガ系の幼虫
A kind of Gypsy Moth

マイマイガの幼虫は個体数が多いので毒は微妙だったとしても、結構気になる。この日は最後にワイヤーアクションで上空からご登場なされた。


マイマイガ系の幼虫?
A kind of Gypsy Moth?

こういうのもあったんだけど、全身から粉吹いて、葉っぱかじった状態で死んでるんだけどこれ、冬虫夏草みたいになってくものだったのかなー。


蛾の幼虫だと思う(シャクガとかヤガかなあ)
A kind of Moth

このあとぐったり。車で寝て、夜のフィールド同行者の中島くんを待ちます。夜の大事件に続く(7/9 0:00更新予定)

.
Baikada’s main website
Wild Home