動物園で(たまには日記)

たまには日記的にその日のことを書こうかな。

ここんところ、毎日シロマダラの抜け殻と蛇の資料とにらめっこで、疲れてきてました。

じゃあ、実物を見てこようということで、
円山動物園に。(公開初日でした)

あれ、全然ヘビから離れてないな。

ちょうどイベントをやっていて、
北海道希少生物調査会の寺島さんと
爬虫類両生類館の主、本田さんの公演を聞くことに。

でも時間より早く動物園に着いたので、
折角だから公開されているシロマダラを見てこようと向かったわけです。

で、さっそくシロマ。

シロ(ク)マ…。

数年前、シロクマツインズが話題になりました。

いやいや、マダラですよ。

マダラ…。

マサイキリンも赤ちゃんが生まれて最近の話題です。

でも白いマダラじゃないですね。

ということでちゃんと虹彩がグレーで瞳孔が縦長のシロマダラを。


いやいや、ユキヒョウだから。

ユキヒョウもツインズ生まれて話題になりましたね。

大きな子猫でした。

実はユキヒョウのこどもは、生で見れていなかったので、
ちょっとうれしかった。


肝心のヘビのシロマダラ先生は、
案の定お隠れ遊ばれておりまして。

かなり大きく写ってるんだけど見つかりますか?

許してあげて下さい、ものすごいシャイな生きものですから…。

時間になって、講演。

T会長、風邪で少し辛そうだったけど、
聴きやすくて、内容もわかりやすかったよ。
第一発見現場に、居たかったなぁ。

H飼育員のシロマダラの飼育レポートもとても良かった。
スライドにさりげなく忍ばされたネタの数々。
一体いくつあったんだろう…。

シロマダラの卵は、無事孵化して、
20cm未満の幼蛇が2匹生まれましたよ。

2匹の捕獲個体と孵化仔で全部で4匹。
これの形態を今、調べています。

でも、ヘタにいじくると弱りそうなほど小さく細いので(割り箸1本より細いかも)
いろいろ思案しているところですよ。

帰り際に再びシロマダラを覗くと、
別の場所にいました。

展示初日ということもあって、
まだ落ち着いてない感じでした。

今夜あたり、この中を探検して落ち着く場所を見つけるんじゃないだろうかね?

なお、絶賛脱皮期間中でした。
とても白いシロマダラでしたよ。

これはアミメニシキヘビの頭蓋骨。
お絵かき用に写真撮ってきました。

でも絵は、超絶下手糞なので
ヘビの頭蓋骨に見えればいい、が最終目標。

帰り際にはシロマダラのぬいぐるみを購入してきました。

鼻が擦れているのかな?何故かピンク色だけど。
あと舌が出てるといいんだけど。

何故か足が生えてるし…。

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Good field

さて、円山動物園での北海道産シロマダラの産卵→孵化は大変喜ばしい。私の36回目の誕生日に孵化したようで、強い縁を感じます。

参考:シロマダラの世界へご招待 (爬虫類と猛禽類のDeepな世界)リンク切れ

自分の方は、足にできたおでき(腫瘍って言われた…)をさくっと切除してきました。くるぶしの近くなので、皮膚のあまりがなく、傷のくっつきが悪いのが気になりますが、5針の切開で済んだので、まあ、よかったです。

安静にして、動くなと言われても、ちょっとくらい散歩はいいだろと思って、近所のあたらしいフィールドに行ってきました。

とてもいいフィールドでした。お気に入りに登録です!


貝の化石A

自分、初めて「野性の化石」を見ましたよ。粘板岩の中に埋まっていました。

だけどこれは、正確には貝の本体ではなくて、貝と接していた岩盤に残った「押し型」のほう。

でもすごくさざ波立ってる感じがいいですね。


貝の化石B

別の場所で貝の本体も発見。でも、半分以上はかすれて無くなってるなぁ。意外とうちの近所なんだけど、札幌も過去は海だったのが実感できますね。


シマヘビの抜け殻

化石Bのクリーニングしてたら、目の前にヘビの抜け殻発見!やった!これなら種の識別できるぞ!と思って抜け殻を拾おうとしたら、その先に…


シマヘビ

落とし主かどうか分からないけど、シマヘビ発見!見つけた瞬間、お互いビクってなった(笑)シマヘビの写真を1枚撮って、息をついてまわりを見ると…


アオダイショウ

アオダイショウが日光浴場所求めて動きまわってた。抜け殻発見からわずか1分の出来事。できれば個体の写真を撮りたかったので、目の前のシマヘビを確保。
脱皮途中の個体で、胴体引っ張ってたらビリって体が破れてものすごいおののいた。

目測で90cmと予想、実測で96cmでした。惜しい。

次に動きまわってるアオダイショウを走ってって、確保。この時、縫ってあった傷口がちょっと開く。走るつもりで散歩に来たんじゃなかったのに…(–;


アオダイショウ

とてもきれいなアオダイショウです。全長114cmのかなり立派なオス。(こちらも目測予想110cm。ようやく目測でもかなりニアピン出来るようになった)

実はこの前日まで天気が悪く、晴れ間がなかった。この日はたまたま朝一で散歩に出てきて、日が射した瞬間に起こったヘビラッシュでしたよ。(ラッシュと言っても2匹+抜け殻だけど)

それと、いま進行している子供の研究学習の事業で、ヘビがなかなか見つからないので、とりあえず、2匹のヘビたちは家で宿泊願いました。

札幌は、土日になると何故かいつも天気が悪く、学生さんの自由に動ける休日にはヘビがなかなか出てこない状況で困ります…。


ハチノスケホコリ

じめついてると、粘菌(変形菌)がよく出てて、自分は嬉しいけども…。ハチノスケホコリの形の見事さには恐れいった。光沢のあるブルーベリーみたいだ。


ホネホコリ系か、モジホコリ系ではなかろうか

これはちょっと正体不明。綺麗なホネホコリも見てみたいところだ。


カワラタケ系のキノコノ傘から粘菌(変形菌)

カワラタケ系のキノコの隙間を覗き込んでいたら、ここにも粘菌(変形菌)が生えていた。なかなか斬新。


コマメホコリ?

コマメホコリ?かそのへんの種の若い子実体。ピンクでまんまるで面白いねー。


アカキクラゲ系…?

今度はキノコです。イカタケかと思って喜んで撮っていたけど、ちょっと違うかもしれない。アカキクラゲ系の変な形のキノコっぽいかんじです。


エゾコマルハナバチとトリカブトsp.

エゾコマルハナバチも平和に花に入っています。でもトリカブトだね、それ。どうして好き好んでそれに入ってるのかと思ったら、周りで咲いてる花はもうトリカブトしか残ってなかった。そうだよなー、もう秋だよなー。


アオダイショウ

残念ながら子供さんと行った最後のフィールド調査でも、見つかったのはシマヘビの後頭部~頸部の部分的な脱皮殻だけ。数日前に捕まえておいた、アオダイショウとシマヘビをよく見てもらいました。で、みんなでリリースしておしまい。


アオダイショウ

混乱してどんどん近づいてきました。


シマヘビ

シマヘビの瞳孔は微妙に楕円、という写真を撮りたかったんだけど、とても難しい。

なぜなら掴むととても興奮してしまう。興奮すると微妙に瞳孔が広がってくるんだ。(猫飼ってる人ならわかるかも?)

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ヘビの調査

調査をしてて、廃屋的なものがあったので、屋根のヒサシにアオダイショウの抜け殻がついてないかなと上ばかり見てたら、ムニュっとなにか踏んだ。

たぶん、気づかずに蛇を踏むのは初めてだったかもしれない。


アオダイショウ

さすがに、かなり怒っていました。ごめんなさい…。マムシじゃなくてよかったですよ…。

調査としてヘビのみを相手にすると実物を見かける機会が少ないのでかなりの忍耐力と時間が必要になるね。


正体不明のイモムシ
2011.09.20追記:オオミズアオ(もしくはオナガミズアオ)

だから、せめて痕跡を探したいところなんだけど、ヘビの痕跡というのもかなり乏しい。完全な抜け殻があれば、わかりやすいけど、これまたなかなか見つからない。

餌となりうる動物の分布と、環境から想像して、相手を探さざるをえない。


セダカオサムシ

先人の調査や、近い仲間の動物から餌や環境を想像する。でも情報が少ないときは、とにかく自分で動いて実際の現場を見る。

こんな感じで、実際食べてるところに会えたらわかりやすいのにね。


ミカドフキバッタ?

さらに繁殖となると、飼育下でないと難しい。目の前で産んでたらいいのに~。

ということで、シロマダラの調査にはいろいろな方たちが関わって進んでます。

自分のできるとこは自分でも進めて、情報をまとめていきます。でもある程度、一息つくまでは何年も掛かりそうな雰囲気ですよ。

とにかく縁のあるヘビなので、とことんシロマダラと付きあわなきゃならんかもしれないね。

そうそう、日曜日から円山動物園の「いのちの感謝祭」が行われます。今年のシロマダラ第一捕獲の北海道希少生物調査会の寺島さんが捕獲時のエピソードなどお話しますよ!
(寺島さんの登場は9/25)

いのちの感謝祭を開催します(円山動物園)

公開的サプライズもあるようなので、シロマダラマニアの皆さまは、是非どうぞ。

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小回り北海道

ぐるっと北海道を回ってきました。だけど、すみずみまでじゃなくて小回りに回ってきたんだ。

何を撮影しようという目標もなかったけど、ゆるゆる行ってきた。(ゆるゆるじゃない時があるのか…?)


ニホンアマガエル

出だしは札幌から占冠へ。この時の内容は「最近の調査いろいろ」のその3に書いてあるよ。

エゾアカガエルの幼生が野生で越冬するのを確認したい。写真はニホンアマガエルだけどね。


アオダイショウ

占冠の後は帯広で1泊してオホーツク海側の網走へ。ここで道東旅に来ていた息子と合流。シマヘビを見つけていじり倒したらしい。

網走から佐呂間に移動してこのへんのヘビを時々見る場所で抜け殻を漁ってるとアオダイショウが1匹出てきてくれた。

おつ、これでやっとアオダイショウの生きてるの見れた。

今年、北海道のヘビ、コンプリートだわ~。(シロマダラ含む(嬉))ハープソンを開催してれば、両爬地域率は今年100%だったな。

今年、ちょっと久々に開催も考えたんだけど、運営に体持つかわからなかったので、見送ったんだ。いつかまたやれると良いな。


アオダイショウ

アオダイショウ、地味な個体だったけど、やっぱりこのずっしりした感じがいいわ~。

石に潜り込むところを掴んで引き出したので、最初とても怒っていました。

ごめんね。


ニホントカゲ

ニホントカゲも出てきてた。最近トカゲとの付き合いもうまくなってきてあまり苦労なく近づけるようになった。忍者レベルが上がったかも。

その後、大雪山の層雲峡へ。

ここのコンビニは景観条例で茶色いんだ。セブンイレブンもセイコーマートも。

セブンで買い物してると、細いカミキリがいたのでなんとなく写真撮っておいた。


ホソカミキリ

調べるとどうもそのままの名前、「ホソカミキリ」らしい。すんなりすぎる。

層雲峡ではコンビニ休みだけで、普段は通過するだけだった街、比布町によることにした。比布は「ぴっぷ」なんだけど、ピップエレキバンのピップとは直接関係はないみたい。でも、名前が近いので、比布町のパークゴルフ大会のスポンサーになってるそうだ。(宿の人に聞きました)

比布ではパークゴルフ、上富良野でじいちゃん、ばあちゃんと枝豆・とうきび・じゃがいもの収穫、その場で茹でて食べ三笠で化石博物館、札幌の河原で石を割って黄鉄鉱や水晶の結晶をみつけたりしてかなり楽しんで帰れたみたい。


キタキツネ

鉱石拾ってる時に、キタキツネが出てきてた。あまりよろしくない人馴れ具合で車の前で座り込んでる。

以前クレクレという年寄りギツネがいたけど、その子孫なのかなあ。

札幌ではもうひとつ、円山動物園に行きました。もちろん見るのはマニアック路線ですよ。


オカモノアラガイとロイコクロリディウム

今、円山動物園の爬虫類館ではロイコクロリディウムが展示されています。こんなの展示してるのって、ものすごいと思う。

このロイコ入りオカモノアラガイは以前に見ていたんだけど、様子が大きく変わっていました。

BeforeAfter
(Youtubeによるビフォーアフター:おおかたの人にとってはグロですので注意)

以前は片目にロイコさんが1匹だったんだけど、この時は両目に1個体ずつ、2匹のロイコさんになってた。

おそらく損傷していた片目が再生したせいもあるけど、オカモノアラガイの中で孵化したロイコさんの卵から幼虫が成長したようだ。

寄生虫の研究の一つに、寄生虫の生活環を調べるものがある。生活環というのは、寄生虫の宿主間の移動の内容。

成長ステージ(宿主)
卵(鳥の糞)→幼虫(オカモノアラガイ)→成虫(鳥類)→卵(鳥の糞)…

こういう移動をしているはずだけど、鳥は多宿主性なのかな。

来年は、もうちょっとオカモノアラガイに寄生している個体を調べてみよう。

興味持ってくれる人も、ヘビほどではないものの少しいるみたいだしね(笑)

もうグロついでに、


エゾアカガエル

この、エゾアカガエルの幼体も変なんです。眼球欠損ですね。

どうも、カエルになってからの怪我というより先天的か、幼生時に眼球に障害があったものかと思う。

カエルの奇形を検索すると、環境汚染原因で多足か?というものもあるけど、寄生虫の刺激や、ヤゴに足を喰われたりして足が少なくなると思われる事例がある。

参考
北九州の3本足ツチガエルの例(リンク切れ)

ムラサキホコリ系

ここからは、もううちのブログではだいぶおなじみになってきた粘菌(変形菌)だよ。

このムラサキホコリはびっしり密生するタイプではないみたい。ちゃんと調べて、粘菌の写真を整理したいんだよな。

ヒョウタンケホコリ?

キノコかなと思って見ていたけど、なんとなく粘菌も捨て切れない感じで、ネットサーフィンしてたら、すごく似た感じのものがあった。ヒョウタンケホコリかな。

極小ナメコってかんじ。


ウツボホコリ系?

ウツボホコリ系だと思うんだけど、朝の喫茶店で出てくる湯で卵の入れ物(エッグスタンド)みたいな構造があるので、ちょっと違うのかな。上流で溺れて這い上がったのかなー。


ウツボホコリ系

これもウツボホコリ系だと思うのですが。わだ色が出ていない若い子実体かな。頭が2分しているものと、そうでないのとあるね。


タマツノホコリ

タマツノホコリの若いものかな。こういう構造見ると、一瞬ヘビヌカホコリかと思って悶絶する。ヘビヌカホコリに出会えるのはいつの日か?


マメホコリ

いつものマメホコリがあると、ちょっとホッととする。

今年はヘビより粘菌をたくさん見たかも知れないなー。早春には、またアイルリホコリ探してみよう。

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最近の調査いろいろ

ここ最近、バタバタしているような感じ。調査っぽい感じのものが3つあったので、そのへんを少しレポートするよ。

その1
自然探求サポート事業
これはいつかまた別にレポートしようと思うけど、札幌市の子どもの8ヶ月にも及ぶ研究を、その道の人々がサポートしていくという事業。今年はヘビの研究が応募にあって、お手伝いすることになりました。


シマヘビ

ある程度、研究目的を立ててフィールド調査などしながら進めていっています。だけど相手がヘビだと、フィールドではボウズも頻度が高いので、1シーズンのフィールディングだけでは、研究にするのは難しい。

でも、切り口を変えればできると思う。研究発表はまた別として、ヘビを通していろいろ伝わっていると思います.


シマヘビ

そんな中で、研究してる子がシマヘビを見事に見つけました。この個体からはたくさんのことを教わって、リリースするところです。


ムラサキホコリ系

寄り道で、ちょっと粘菌。ムラサキホコリ系で、ばらつきのあるやつ。個人的にはびっしりくっついてる奴の方が好き。


ジムグリ

これは、きれいなジムグリの死体。一人で動いてる時に拾いました。折角なので、勉強の一環として博物館でホルマリン→アルコールの液沈標本にしました。久々のホルマリンで鼻の奥がツーンとして、涙ダダ流しでした。

その2
シロマダラ調査
北海道希少生物調査会の定例調査に参加してきました。今回は何らかの痕跡や環境、罠?にチャレンジしてみました。設置した「罠?」は以下の二種類。

塩ビ管トラップは実績はまだないんだけど、大型マムシの混獲を防ぐために石を結構入れてます。

体がフィットするための接地面積の増加と、体サイズの小さいシロマダラが入って落ち着いてくれるのを期待しています。右は、その大きい版で、堆積岩系の剥離しやすい岩をプラスチックケースに入れて置いています。

「罠?」と言っているのは、実は逃げないように保持出来る構造じゃないんですよ。もし、小型哺乳類や鳥が入るとまずいので。回収するときに、ヘビが入って休んでるといいなと思っています。

餌トラップは、ヘビに対してはあまり確実じゃないのかなと思っています。
むしろ、虫や小型哺乳類、鳥を呼び寄せてしまい、仕掛けそのものが破壊される傾向にあるように思います。爬虫類を相手に考えると、餌より環境が呼び寄せに適するかな、とはだいぶ前から考えています。

しかしあまり大規模にも作ることができないので、いそうなところに、「保温、隠れ場所、落ち着く接地面の多い潜り込み場所」を作ってみたらどうなんだろうということで、上のものを置いてみています。

少し、結果があるといいなー。

とりあえず、先日、中身を確認する機会があってワラジムシが住み着いてるのは確認しました。

ワラジムシ→ニホントカゲ→シロマダラ!

といけばいいのですがー。

で、このシロマダラ調査の時は、ヘビの生体には会えませんでした。そのかわり、数少ないヘビのフィールドサインを。


ヘビsp.

これだけ細かい断片だと識別無理かも。キールの状態からマムシではないということは言えそうだけど。

イメージだけ考えると、アオダイショウが一番合いそうなイメージだけど、シマヘビじゃないとも言えない。でもこの2種のどっちかじゃないかなあ。。。

で、この抜け殻の断片の近くの隙間の奥には


ヘビsp.

最初、外から覗き込んだ時はトカゲ類の孵化後の卵殻に見えてしまったけど、写真とってみると、ヘビの腹板の抜け殻だったみたいだ。

しかし、バラバラだね…。ワラジムシみたいな分解者に喰われたりしてるのかなー。抜け殻。かじり跡みたいのあるし…。隙間が細すぎて、ピンセットでも採取できませんでした。

その3
エゾアカガエルの幼生調査


エゾアカガエル

ごく稀に、エゾアカガエルの幼生で越冬してそうなものに当たることがある。エゾアカガエルの幼生が不定期に越冬していそうな場所で、今年は時々調べている。

去年は、猛暑のためか?すべて上陸して終了。

今年は…。

水が濁ってます…。嫌な予感が。


最近の強い雨のためか、冷たい水(本日も12度!)の供給源である細流周りに土砂が積もって、水たまりに水が入っていません。水が入れ替わらないので、濁るし、温度も22℃!案の定、春にはエゾサンショウウオやエゾアカガエルの産卵が多数あったけどもう上陸終了したみたい。

水温低ければ、サンショウウオもアカガエルも上陸遅くなる。

今、立てている仮説。

①エゾアカガエルの越冬幼生は、不安定形質でどこでも発生する可能性がある。
②水温が低く、冬季も凍らない条件、エゾサンショウウオがいないか、少ない池で発生するのでは

また、全く別の切り口では

★秋産卵の個体が存在するのか?
秋産卵は観察してても見つからないので、可能性は低いと思うけど。

①は、言い方変えると、同じ池でも毎年発生するとは限らないんだろうな、ということ。

②の仮説の条件が揃って、越冬幼生が発生することがあれば、安定して見れる場所があるかもしれない。

(追記:2019.3.1 そもそも越冬できず、冬に死滅してるかも)


ヨツスジハナカミキリ?

なんで川の真ん中にある石の上にハナカミキリがいるんだろう?上流で溺れて這い上がったのかなー。


ニホンカナヘビ

ニホンカナヘビ、でっかかったです。もしかしたら、今年はじめて北海道でニホンカナヘビ見たかも。

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太陽の恵み

東京より知人がやってきてくれたので、一緒にコモチカナヘビを見てきました。

北海道の大きさは思いのほか大きいので、
こういう機会がないと、なかなかコモチカナヘビを見に
道北の北部まで足を延ばすことも少ない。


コモチカナヘビ
Viviparous lizard

いくらかの妊娠個体は観ることができた。
多くは亜成体で、幼体はまだ出現していなかった。

コモチカナヘビと言えば日光浴。
コモチカナヘビにとって日光は財産です。
お腹の子どもを育てるために温度をもらったり、
食べ物になる虫たちは、日光で育った植物を餌にして育ったりしています。

最近の世の中の流れでは、
脱原発に向けてメガソーラーを推進するように動いてるように思う。
現時点ではメガソーラーは環境に影響がないように言われている、
あるいは影響について十分言及されていないとも感じています。


コモチカナヘビ
Viviparous lizard

メガソーラーのパネルを設置した部分の土壌には日光があたらなくなります。
その範囲はメガソーラーともなると決して小さくありません。
目に見えた影響は少ないかもしれないですが、
小さな動物、微生物、植物には影響があると思います。
その影響は人間含めた生態系に少なからず影響を及ぼすと思います。

原子力発電には今回のように一度事故を起こすと制御できない問題があって、
火力発電には化石燃料の消費や二酸化炭素の問題があって、
水力発電には流域の環境を変えてしまう問題があって、
風力発電にはバードストライクの問題や低周波の問題の可能性があって、、

全部が全部問題点ばかり見てるとなにもできなくなってしまいますが、
電気を作ることには少なからずどんな発電でも環境に影響があります。

その負荷が大きいか、小さいかは今後に検討をしていくことになるのでしょうけど
太陽光発電、メガソーラーの急乱立に向かっていくことになれば、
不安が大きくなってきます。

反対ではないです。
むしろ、うまく活用できるのであればちゃんと理解していきたい。

ただ、世の中がソーラー発電のデメリットを発電効率だけと
捉えている方も少なくないようなので、
自分みたいな地ベタばかり見てる人間からすると、
影響が少なからずあるんじゃないか、と少し発信したくなったんで、書いてみました。

技術が安定すれば
現に生物の生息環境に適していない、屋根やアスファルト面を利用した太陽光発電で
まかなっていけるようになればいいなと思ってます。

上手に発電を使い分けること、
蓄電技術を向上すること、
個人的にはガマンできる範囲で電気を節約すること、
このへんがここしばらくの電気との付き合い方かなあと思ったりします。


コモチカナヘビ
Viviparous lizard

なんというか、コモチカナヘビを見てて、
頭の中にそんなことが回っていたんですよ。

う~ん、珍しく難しいこと言った。


イトトンボたち
Damselflys

コモチカナヘビ観察でかなり日焼けして、ヒリヒリしてます。
自分の体も発電出来ればいいのになー。

さて、コモチカナヘビの観察を終えて、大きめに西へ東へ。
そんな中で少し情報頂く機会あって、
憧れイトトンボを見に行ってきました。

実物見るまで、そんなイトトンボがいるのかと思っていたんだけど、
とてもきれいでした。


アカメイトトンボ
A kind of Damselfly

昔はゴトウアカメイトトンボと呼んでいたように思います。
分布も限られて非常に希少なようなので、お目にかかれて光栄でした。

本当に目が真っ赤なんですな。


アカメイトトンボ
A kind of Damselfly

なんとなく、探し続けていた種類の生き物だったのですが、
見れて嬉しかったなー。

シロマダラ、コモチカナヘビ、ロイコクロリディウム、アカメイトトンボ…
レア生き物を目にする機会が多い今年、
運使い果たして、事故に合わないように気を付けないとね。

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イイジマウミヘビが魚卵を食べる

友人のクレイジーバーダー氏からすっごく面白い動画を頂いたので代理でYoutubeにアップしました。


Ijima SeaSnake ate the fish eggs. イイジマウミヘビの捕食シーン

八重山でダイビング中にこの動画は撮影されました。

イイジマウミヘビは魚卵を専食する変わった食性です。
途中で威嚇に入る魚類はクラカオスズメダイ。
この魚が岩に産み付けた卵を­食べています。

普通のヘビの捕食シーンとは全くイメージの違う、
貴重なシーンだと思います。

イイジマウミヘビの学名はEmydocephalus ijimae
クラカオスズメダイの学名はAmblyglyphidodon curacao

クラカオは暗い顔とかそう言うのじゃなくて、学名由来のようです。

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立て続けの大事件(シロマダラ発見)

藻岩山のシロマダラの過去の目撃情報も収拾が付いていないんだけど、6/26にシロマダラが捕獲されたというニュースが飛び込んできた!

情報の整理をして、報道が一段落してからブログに書こうと思っていたら、自分も2個体目のシロマダラを捕獲してしまい、やや混乱してました。(2個体目については、私たちの発見状況の概要を書いておきたいと思います)

1個体目捕獲のニュースが出てから、この話を書きたかったので、少し遅らせました。とても良いニュースが続きましたね!

シロマダラは北海道では初めて確認が報じられたのは1989年。その報告者によって過去の資料等で数例が確認されました。2008年に、一般の方が携帯電話でシロマダラが撮影されたことがきっかけでシロマダラ生息調査研究会が発足。
それから情報を集め集めて、未報告を含めながらも2011年5月で7例の記録が出てきました。これだけ人が住んでいる北海道でたった「7」です。しかも、「生きて捕まって調べられた」ケースがまだ1度もなかったんです。

6/26と6/30、立て続けに2匹のシロマダラがそのテーブルについたという、大事件なわけです。

北海道新聞の7/8の朝刊(札幌圏)で1個体目のニュースが報じられています。

1個体目の北海道のシロマダラを捕獲したのは、庄子信行さん(北海道希少生物調査会(代表:寺島淳一さん))。北海道希少生物調査会は今年の調査対象をシロマダラに絞り、探索していたところ、夜間に石狩市で発見されました。(この調査は、北海道新聞野生生物基金の助成金を受けて実施されているとのことです)

地域の詳細については、周辺民家のことや、その他いろいろ配慮しなくてはいけないところもあるので控えられています。

62cmの立派なメスです!(私も同定確認をさせていただいたので、個体を見てきました)

今回の捕獲のとても意義が高いところは、今までの発見報告と異なり、捕獲されて生態を調べることができる状態にあることや、「シロマダラを探して見つけたこと」にも大きな意義があります。今までの偶発的な発見とまた別の話です。

とても素晴らしい発見です!しかし、正直なところ、「先をこされた!羨ましい~!」です(^^;

捕獲された個体は、円山動物園へ移送されました。北海道希少生物調査会は以下の通り理由を説明しています。

シロマダラは、”幻のヘビ”と言われてきた稀少種であり、本道における生息状況・生態は長らく不明でした。このことから今回の発見は学術的な価値が高いと判断され、個体を動物園に一時移送することとしました。移送先を動物園とした理由は、動物園が平成20年に結成された「シロマダラ生息調査研究会」に属しているため、情報及び個体の適正管理が可能な場所として妥当であると判断したことによります。

さて、6/26の大発見のニュースの余韻の中、自分の考えていた「シロマダラの居そうな所」の推測は正しかったのだろうか…とフィールドを確認することにしました。
一にも二にも、動くのは大切ですし、環境を複数の目で確認して、見たほうがいろんな事を考えられますし、動物園での飼育にも役立つ知見があるかなと思います。
北海道希少生物調査会がシロマダラを確認した環境付近を観察してきました。

フィールドはなかじー(中島宏章さん:写真家)と一緒に行ってきました。夜のフィールドは一人ではやっぱり怖いものです。こんな時に一緒にフィールドに出られる仲間たちはとても大切ですね!

6/30
日暮れはだいたい20時。2人で動き始めました。なかじーとのヘビを探すフィールドをすると、いつもヘビは1匹は見ます。
初めて会ったときにはマムシを遠軽に探しに行って、ちゃんと見つけたり、シロマダラ探しでシロマダラは見つからなかったけど定山渓山中で瓦礫の中からシマヘビを掘り出したことも…。

「北海道でシロマダラがこの近隣で、ここ数日内に生きて捕まった」という事実を直に感じながら、自分たちも、今まで以上に細かいところを探していきました。

ひととおり歩いて、ちょっと休憩に入る。やっぱり、ゆるくないよね~。何年も探してるんだもんね~。微妙な諦め感も自分は漂わせながら、探索を再開した。

21:03

こんな感じのコンクリートの石壁を5mくらい離れた場所から電灯で照らしたとき、鈍く光るものが目に入った。
よくまあ、ピンポイントで目に入ったなと思うくらいの隙間(1cm未満)。(なかじーにはこの時の様子を「レーザービーム」と称されました)

その石壁の隙間に、2センチくらいの鈍い光。

あれ…?なんかいる…?イタァァァァ!!!

最初は確証無かったんだけど、シロマダラの幼蛇の胴体が、石壁の隙間から見えてた。確実にシロマダラだった。

すぐ捕獲しようとしたんだけど、隙間が細かすぎてスネークフックの先っぽすら突っ込めない。

わーわー騒いでいるうちに、隙間の奥の見えないところに入っていってしまった。

み、見つけたのに…。捕獲もできない、写真も残せない。結局「幻状態」と同じ…。泣きそうになって立ち尽くしていると、シロマダラが同じ隙間から、何故か頭を逆さまにして顔を出した!

もちろん捕獲はできるはずもなく。

しかし!証拠は残さねばならない。写真!写真だ!!

でも、既に飲んでいた持病の薬と大興奮による過度な脳の興奮状態で手が震えて使い物になりません…。隙間にストロボも入らず頭の中はパニックです。

暗くてシロマダラがわからないわ


シロマダラ
Oriental Odd-teeth Snake

どうだ明るくなつたろう?

もうこの瞬間は、隙間を照らせるなら貴重な100円札でも燃やせるくらいの気分だった。

なんとかシロマダラとわかる、証拠と呼べる写真は収めることが出来たのでひとまず安心…。しかし捕獲するにも手出しのしようがなく、シロマダラは再び隙間の奥に消えてしまった。

でも、なんでわざわざ同じ穴から顔を出したんだろう。もしかして出口がここ1箇所しかないんじゃ?

しかし、コンクリ破壊工作なんかできないし、(できたとしてもやっちゃダメだし)手持ちでなにか捕獲に適した道具など勿論なく、10分くらい隙間の前で立ち尽くしましたが、出てくる気配はありません…。

とりあえず、諦めて一度別の場所に離れることにしました。戻ってきたら出てくるなんてドラマみたいなことがあるといいよね、って言いながら。

なかじーがその後、ニホンマムシとものすごいニアミスをして笑っちゃいかんけど、その様子がなかじーの撮ってたビデオに収められてて何度見ても笑ってしまいます。(ビデオについてはもうちょっと後にね)

ニホンマムシにしばらく撮影に付き合ってもらって、そろそろ撮ってるのが可哀想になってきたのでマムシとおわかれ。

ニホンマムシ
Japanese Mamushi

シロマダラも一応(非常に悔しい)見れたし(実は今年の初めて見た生きた蛇だった)、マムシも見れたし、北海道二珍を観るなんてなんて素晴らしい夜だったんだ…。と自分に言い聞かせて帰ることにした。

でも、もしかしてドラマが待っているんじゃないかと一応、シロマダラを見たところは帰りがけにのぞいてみた。

自分はもう、さっきの隙間に執着して周りが見えなくなってて、視野が狭くなってます。

が、

21:53
ビデオのスイッチを入れながら(←奇跡!)なかじーが叫びました。「イタ!いたいたいた!!

みるとコンクリのの上にヘビが出てきてる!
あ、いるいるいる、ホントだ(やべぇ)!

シロマダラ!多分、さっきのやつが穴から出てきたところだったんだろうね。

Aww、いいの?
え、え?俺、捕まえちゃっていいの?生息状態で写真撮らなくてもいい…?

イイヨイイヨー!
そんなこといってる場合じゃないべさ!早く捕まえて!早く!!

ということで、手に精一杯の愛情を込めて捕まえました。34cmの幼蛇(亜成蛇といってもいいのかも知れない)、♂。

シロマダラ
Oriental Odd-teeth Snake

発見捕獲!というより、無事「回収」って感覚。興奮も半端ないけど、それよりすごい安堵感。

夜なので目玉も大きく広がって、とっても可愛らしいです。

が、

やっぱりひり出したマダラ臭。(くさい)この時初めて気がついたけど、この臭いは一番近い表現とすれば犬の肛門周囲腺から出るいわゆる「犬臭さ」の原液状態の臭い。

まあ、臭いはいいです。

なかじーとの連携プレーで、北海道2例目の捕獲確認となりました。

なかじー撮影の動画はこちらの記事にありますよ~!

幻のヘビ ~シロマダラ捕獲の瞬間~ (These days : 中島宏章

気温データなどは
晴天・気温 18℃・湿度 約85%・微風

で、周囲ではやたらとゲジ、ハサミムシ、カマドウマ類がたくさん見られました。

幸い、自分たちが発見したのは♂で、私たちも円山動物園に預けることにしました。これで♂♀揃い踏み!

円山動物園さんには、体の小さい、しかも爬虫類食、しかも神経質なヘビを預けることになってしまい、大変な思いをさせてしまうことになってしまいましたが、出来ることはバックアップしていきたいと思います。
まだ、動物園では非公開飼育をされておりますが、餌を食べたりするようになるなど状況が良くなってきたら動物園の判断で公開されるかも知れませんね!

シロマダラ
Oriental Odd-teeth Snake

北海道の爬虫類両生類にとって、そして自分にとって2011年は、とても大きな動きのある年になっています。

円山動物園、そして旭山動物園の爬虫類館新築や改装。自分も北海道の両爬図鑑の出版できたし、シロマダラの立て続けの捕獲…。大事件でした。

みなさんにも爬虫類や両生類がより身近になることを願って、これらの動物に関わっていきたいと思います。

希少な動物であると推測されるので念のため。シロマダラという種のヘビを北海道で捕獲することについて現在法的な問題はありません。が、希少と考えられるため、「捕まえなければいのに」と考える方もいらっしゃると思います。

シロマダラは現在はまだ、北海道のレッドデータブックにも掲載されていない種です。レッドデータブックに掲載するにも「十分な情報のない状態」の種で、人によっては移入ではないか?と考える人もいると思います。

私個人としては、これまでの発見状況等から在来種と考えており、また希少な種だと考えてます。2個体目を捕獲して移送することも少し躊躇しましたが、1例目と併せて雌雄のつがいが形成できること、生態を調べることは希少性を証明するためにも必要だと思うので、シロマダラ生息調査研究会に所属する円山動物園に移送することを決めました。

今後も、北海道のシロマダラ、捕獲した個体の研究について、補助等で私が出来ることはなるべくしていきたいと考えています。

万一、シロマダラが保護が必要な状態になっても、これらの個体から分かる情報や、これからも続けるシロマダラの観察のフィールディング感からどのような環境がシロマダラの生息には必要であるのか、調べていけたらと思っています。

希少な爬虫類や両生類は個体を守ることより、生息できる環境(餌動物が生息したり、隠れたり、温度を適正に出来るなど)を守ることが重要になるケースが非常に多いと思います。

シロマダラも大切な存在として観察していきたいですが、それらが住める環境を広めの視野で見ていけたらと思っています。

シロマダラ生息調査研究会と北海道希少生物調査会の今後の活動も支援していきたいと思っています。

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パップラドンカルメ

シマヘビ
Japanese four lined ratsnake

北海道のカエルとサンショウウオが落ち着いて、爬虫類が最盛期に入る前に関東に行ってきた。埼玉県の北本市自然観察公園で、ちょっとありえないヘビが展示されているという。

特徴を聞いていると、なんとなくパップラドンカルメを思い出した。
1970年代後半にポンキッキで歌われていた、正体不明のお菓子の歌。
パップラドンカルメは噂でしか確認されていない、誰もしらないといった物。

まるで、上の写真のヘビがそうだ。

背中に薄く線が一本走っているそうだ。 (タカチホヘビ的なもの?)
体は真っ白なんだそうだ。 (アルビノ?)
でも目は黒っぽいんだそうだ。 (白化個体?)
頭が少し黄色いんだ。 (や、ヤマカガシ的…な?)
体鱗は胴の中央付近で19列なんだそうだ。 (シマヘビ??)

結局スネークセンターで同定されて、シマヘビの色素異常個体と確認されたそうです。
たしかに顔はシマヘビです…。

よくみると瞳孔は赤くて、虹彩が黒いんですね。

このヘビを見たくて、半年うずうずしていたんですが
ようやく見てくることが出来ました。

カイコ
Silk moth

カイコも展示していたんだけど、
古い物ついでに、カイコの顔はおだてブタに似ている。
すいませんね、少し古い話しをして。
これも自分が子供の頃にインパクトのあったものなんだ。

ヤマアカガエル(たぶん)
Montane Brown Frog

北本の自然観察公園は、森も大きく、湿地もあって歩くと結構いろんな生き物が見れます。

ちょうど、アカガエル系の上陸時期で、ちびがいくつかいました。
ヤマアカガエルかなー。ちゃんと見なかったな。

ところで、図鑑作るときにちょっと引っかかってた言葉がありまして。
「カエルの幼体」と聞いたら、どんな姿を想像しますか?

正解は、上の写真のような、上陸したてのカエル型になったものを指すんですが、
人によっては「オタマジャクシ」を連想してしまうかもしれない。
オタマジャクシは「幼生」なんですね。

これを説明なく図鑑に書いてしまうと、読んだ人が混乱するかも知れないと思いました。
事実、他の図鑑では「子ガエル」と表現しているものもあります。
多分同じことを考えてこの表現を使ったんだと思うのですが。

それと、微妙な表現ですが亜成体というのもあります。
亜成体は、幼体より成長しているが繁殖能力のない個体のことを
イメージする言葉なんですが、定義ははっきりしてないようです。

このあたりに少し気を使って、
「変態直後の幼体」のような書き回しをしてみました。
あんまり見えない苦労なんで、アピールしてみました(^^)

ツノホコリ
A kind of Slime mold

粘菌も出始めていて、名前はわからないけど3種類ほど見つけました。
ツノホコリ、カタホコリ系、マメホコリ系のもの。

粘菌をがっつり写真撮るにはやっぱり三脚がいるなぁ…。
コンパクトな三脚、持ち歩こうかなぁ…。
機動力が落ちるので、体と相談だね。

マミジロハエトリ?
A kind of Jumping spider

ハエトリはやっぱり見てて面白い。
この大きさだから、面白いとか可愛いと観ていられるけど、
自分と同じ大きさだったら、ほんとうに恐ろしいプレデターになるね。
人間でよかったかも知れないです。

ヤマトシリアゲ
A kind of sorpionfly

シリアゲムシっていうのも、今までゆっくり見たことなかったよ。
いやー、サソリみたいで面白い形しているんだね。

コクワガタ
A kind of Stagbeetle

息子といろいろ今回は触れ合いながらの観察。
コクワガタが葉っぱと葉っぱに挟まって隠れてたのを見つけました。

息子もおもいっきり、クワで挟まれていましたが、
実は私も陰でおもいっきり挟まれていたのは内緒です。

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