かんガエル2019年8月のまとめ

2019年8月現在の「かんガエル」での調査の結果をまとめておきます。

7月末での状況(累計)
アズマヒキガエル 成体426、幼体59、幼生1701、卵紐49.6杯(744リットル)

8/2 夜
・北の沢川(支流)付近の住宅地
アズマヒキガエル 成体1、幼体1 防除
(累計:成体427、幼体60、幼生1701、卵紐49.6杯(744リットル))

8/4 夜
・R-1(盤渓~北ノ沢のうち、小林峠~北ノ沢)
アズマヒキガエルなし
・R-2(中ノ沢)
アズマヒキガエルなし
・北ノ沢繁殖池
アズマヒキガエルなし
ニホンアマガエル幼生多数
・北の沢川(支流)付近の住宅地
アズマヒキガエル 幼体7、成体6 防除
(累計:成体433、幼体67、幼生1701、卵紐49.6杯(744リットル))

8/7 夜
・北の沢川(支流)付近の住宅地
アズマヒキガエル 成体1 轢死体
(累計:成体434、幼体67、幼生1701、卵紐49.6杯(744リットル))

8/12 番外(清田区)
・有明(札幌ふれあいの森~白旗山)
アズマヒキガエル確認なし

8/12、13 札幌ドーム
・「環境ひろば」の札幌市のイベントブースに間借りしてアズマヒキガエルの啓発を行ってきました

8/15 夜
・北の沢川(支流)付近の住宅地
アズマヒキガエル 成体4 幼体9 防除
・北ノ沢繁殖池付近
アズマヒキガエル 幼体2 防除
・R-2(中ノ沢)
アズマヒキガエル 成体1 幼体5 防除
(累計:成体439、幼体83、幼生1701、卵紐49.6杯(744リットル))

8/18 昼
・八垂別の滝駐車場付近(中ノ沢)
ヒキガエル幼体1匹確認。防除。
・八垂別の滝駐車場より少し奥(別の情報提供)
ヒキガエル幼体1
(累計:成体439、幼体85、幼生1701、卵紐49.6杯(744リットル))


・R-1(北ノ沢~盤渓)
アズマヒキガエル確認なし
・R-2(中ノ沢)
アズマヒキガエル確認なし
・北ノ沢繁殖池
アズマヒキガエル確認なし ツチガエル鳴き声あり

8/19 昼
・北ノ沢繁殖池
アズマヒキガエル確認なし ツチガエル鳴き声
ニホンアマガエル 幼生多数・幼体1
来年の繁殖期の対策のため、池の周囲の草刈り。

8/25 夜
・R-1(小林峠~北ノ沢)
・北の沢川(支流)付近の団地
・もう一つ北方の団地
・北ノ沢繁殖池
・R-2(中ノ沢)
・八垂別の滝
アズマヒキガエルはおろか、カエルの確認なし

8/27 昼
・北ノ沢繁殖池
アズマヒキガエル確認なし
エゾアカガエル成体1、ニホンアマガエル幼体1、幼生10程度
アマガエルの繁殖も終わったか?

8/30
藻岩高校の2年生、総合学習で、アズマヒキガエルについての学習希望があったため、豊平川さけ科学館にて出前授業を行いました。

8/31 情報提供
・北の沢川(支流)付近の団地近くの畑(情報提供)
アズマヒキガエル1匹(♂)を捕獲した。かんガエルで引き取った
・小林峠付近の北ノ沢側にある団地エリア(別件の情報提供)
アズマヒキガエル2匹目撃、1匹成体を捕獲した

(累計:成体442、幼体85、幼生1701、卵紐49.6杯(744リットル))

8月末での状況(累計)
(累計:成体442、幼体85、幼生1701、卵紐49.6杯(744リットル))

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

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かんガエル2019年7月のまとめ

2019年7月現在の「かんガエル」での調査の結果をまとめておきます。

6月末での状況(累計)
アズマヒキガエル 成体418、幼体16、幼生1701、卵紐49.6杯(744リットル)

7/1 昼
・北ノ沢繁殖池
アズマヒキガエル 確認なし
ツチガエル越冬幼生多数
アマガエル 孵化幼生多数

7/7 夜
・R-1(盤渓~北ノ沢)
ヒキガエルなし
両生類の確認なし
キタキツネ2匹

・R-2(中ノ沢)
ヒキガエルなし
北の沢川(支流)沿いでアマガエルの声多数
キタキツネ1匹

7/12 情報提供の電話
・北の沢川(支流)北方にある北ノ沢の住宅地
・2~3週間前
・お天気は曇っていて、日中だったそうです
①家の庭の薪置き場あたりに1匹
②家の近くの用水路に降りる途中で1匹
・大きくてイボがあって、歩き回る感じのカエルだそうで
おそらくヒキガエルであることは間違いなさそうです

7/14 夜
・R-1(北ノ沢~盤渓)
ヒキガエルなし。
エゾサンショウウオ越冬幼生、当年幼生確認
アマガエル鳴き声確認

・R-2(中ノ沢)
ヒキガエルなし
エゾアカガエルの轢死体
アマガエル

・7/12情報提供のあった集落
砂利道上に頭胴長5cmのアズマヒキガエル幼体を確認。防除。
左目が潰れていたが、他に外傷なし。
(累計:成体418、幼体17、幼生1701、卵紐49.6杯(744リットル))

7/14 情報提供の電話
・北の沢川(支流)が北ノ沢川に合流する地点近くの坂
ゲンコツ大のブチブチのカエルを見た。クリーム色。6月。
(大きさからヒキガエルと思われる。灰色の個体がクリーム色に見えなくもない)
・北の沢川(支流)流域の南側
大型のブチブチのカエルが植木鉢の隙間にいた。ゲンコツ大。7月5~7。
・上記場所の近所の庭で7/14に出た。

7/15 情報提供の電話
・北の沢川(支流)北方にある北ノ沢の住宅地
・自宅庭で大きなヒキガエルが取れた
・今年、だいぶ前にも家で出た
・昨年と一昨年にも確認している

7/15 引き取り+調査
・情報提供のあったヒキガエル1匹を引き取った
・頭胴長11cmの大型の個体

ついでに付近を調査し、路上でアズマヒキガエルの幼体1匹を確認。防除。
(累計:成体419、幼体18、幼生1701、卵紐49.6杯(744リットル))

7/19 夜間
・真駒内公園内
ヒキガエル確認なし
・川沿~北ノ沢
ヒキガエル確認なし、アマガエルの声のみ

7/20 夜間
・北ノ沢住宅地(北の沢川(支流)流域付近)
アズマヒキガエル幼体2匹確認。防除。
(累計:成体419、幼体20、幼生1701、卵紐49.6杯(744リットル))

7/21 情報提供
・定山渓温泉街の豊平川近くの止水
・カエルが集まっている。ゲンコツ大だったと思う
・2018年雪がなかったので6月ころだったかもしれない
★最終的に、ヒキガエルかどうかは不明だったため、今後現地確認必要か。

7/21 夜間
・北ノ沢繁殖池
ヒキガエルなし、アマガエル幼生大量、ツチガエル成体1+鳴き声
・R-1(盤渓~北ノ沢)
ヒキガエルなし、アマガエル鳴き声、キタキツネ
・北の沢川(支流)付近の住宅地
ヒキガエルなし、アマガエル鳴き声
・R-2(中ノ沢)
ヒキガエルなし、アマガエル鳴き声

7/23 昼
・八垂別の滝駐車場付近(中ノ沢)
ヒキガエル幼体2匹確認。防除。
(累計:成体419、幼体22、幼生1701、卵紐49.6杯(744リットル))
※中ノ沢エリア本年初確認、及び八垂別での初確認

7/23 夜
・北ノ沢住宅地(北の沢川(支流)流域付近)
ヒキガエル幼体1(轢死体)
(累計:成体419、幼体23、幼生1701、卵紐49.6杯(744リットル))

7/24 昼
・北ノ沢住宅地(北の沢川(支流)流域付近)
ヒキガエルなし
・その付近の山地
ヒキガエルなし

7/24 夜
・北の沢川(支流)付近の住宅地
ヒキガエル幼体2、成体1。防除
(累計:成体420、幼体25、幼生1701、卵紐49.6杯(744リットル))

7/26 昼
・北の沢川(支流)付近の住宅地
・八垂別の滝周辺
ヒキガエル確認なし

7/26 夜
・北の沢川(支流)付近の住宅地
ヒキガエル幼体5、成体1。防除
(累計:成体421、幼体30、幼生1701、卵紐49.6杯(744リットル))

7/27 夜
・北の沢川(支流)付近の住宅地
ヒキガエル幼体1(轢死体)
(累計:成体421、幼体31、幼生1701、卵紐49.6杯(744リットル))

7/28 夜
・R-1(盤渓~北ノ沢)※今日は小林峠~北ノ沢
ヒキガエルなし、アマガエル鳴き声
・R-2(中ノ沢)
ヒキガエルなし、アマガエル鳴き声、キタキツネ
・R-3(南沢)
ヒキガエルなし、キタキツネ4
・北の沢川(支流)付近の住宅地
ヒキガエル幼体1、防除
(累計:成体421、幼体32、幼生1701、卵紐49.6杯(744リットル))

7/29 情報提供
・北ノ沢8丁目付近 ヒキガエル成体1
・北の沢川(支流)付近の住宅地付近の林道 ヒキガエル幼体1

7/29 夜
・北ノ沢8丁目付近
・北ノ沢川源流付近の住宅地
ヒキガエルの確認なし
・北の沢川(支流)付近の住宅地付近の林道
ヒキガエル幼体(5cm)1匹防除
・新道(トンネル側)旧道合流地点付近
ヒキガエル幼体(4-5cm)1匹防除
・北の沢川(支流)付近の住宅地
幼体24(4cm~8cm未満)、成体(10cm、8cm)
(累計:成体425、幼体58、幼生1701、卵紐49.6杯(744リットル))

7/31 夜
・北の沢川(支流)付近の住宅地
幼体1、成体1 防除
(累計:成体426、幼体59、幼生1701、卵紐49.6杯(744リットル))

7月末での状況(累計)
アズマヒキガエル 成体426、幼体59、幼生1701、卵紐49.6杯(744リットル)

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

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北ノ沢周辺のヒキガエル注意報

北海道札幌市南区の北ノ沢周辺で発生している国内外来種のアズマヒキガエルについて、注意喚起いたします。

7月に入り、ヒキガエルの2年目の個体と思われる大きさ(頭胴長4~5cm)の個体が、点々と発見されるようになってきました。寒さが落ち着いて、活動期に入ったものと思われます。

北ノ沢川の水系のとなり、中ノ沢川の支流左中ノ沢川沿いでも本日アズマヒキガエルの幼体が2匹見つかりました。

発生している範囲を地図にしてみました。

こちら

赤い範囲が今年の7月に入ってからの捕獲、目撃範囲です。
黄色い範囲が昨年(2018年)の目撃範囲です。
(突発的な河川流下や人為的に移動されたと考えられたものは範囲に入れませんでした)

この範囲内、もしくは周辺にお住いの方々は足元を注意して見ていただけたらと思います。年間を通した移動範囲の推定や、新たなの産卵地の検討を行うため、情報収集しています。

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

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メモ:ヒキガエル類の毒②

①はこちら

いわゆるヒキガエル毒はヒキガエルの耳下腺,皮脂腺からの分泌物をさします. 本毒中にはインドール塩基,カテコールアミン,1) ステロールなどのほか強心作用(心臓の動きの乱れを回復させる作用)の本体である強心性ステロイド2)(ブフォゲニンとその抱合体3)であるブフォトキシンが約1:1の割合)が含まれています。

主に中国産のアジアヒキガエル,ヘリグロヒキガエルの分泌物を集めて乾燥したものが生薬であるセンソ(蟾酥)で 「救心」4)などに配合され,動悸,息切れ,気付けに有効とされています.このようにヒキガエル毒は主に強心薬として有用ですが,多量に摂取すると心臓毒にもなります。医薬品として使用する場合には医師などの指示に従うのは勿論,直接ヒキガエルを扱う場合にも以下の注意が必要です。

*白い液(毒)が手に付いた場合はエタノールでほとんど 溶解しますので,アルコールティッシュなどで十分にふき取り,ついで水洗して下さい.

*口に入った場合は,その苦みが完全に抜けるまで十分にうがいして下さい.

*目に入ると腫れあがり危険ですので,ヒキガエルを多数扱う際にはゴーグルなどの装着をお勧めします.

その他,犬猫などのペットがヒキガエルをからかい,毒を経口摂取してしまうことがあります. これにより動物が死亡した報告例もありますので (大関ほか, 1991) ,ペット同伴の散歩の際には御注意下さい.

1) アドレナリンなど
2) ステロイド;シクロペンタヒドロフェナントレン骨格を有する天然物質.特に心臓に作用するものを強心性ステロイドと呼ぶ.
3) 抱合体;薬物(この場合はブフォゲニン)などに他の親水性分子が結合したもの.
4)救心製薬,救心六神丸もある.

参考文献
大関好明・本田充・首藤健一・信永利馬. 1991. 犬の実験的ヒキガエル中毒における臨床症状と病理学的所見. 日獣会誌 (44) : 616-621.

※島田和武 金沢大学名誉教授(薬学)からコメントを頂き,編集しています.

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

かんガエル2019年6月のまとめ

2019年6月現在の「かんガエル」での調査の結果をまとめておきます。

5月末での状況(累計)
アズマヒキガエル 成体415、幼生1648、卵紐バケツ(15リットル)49.6杯

6/1 夜
・北ノ沢繁殖池
岩のスキマにアズマヒキガエル幼生80+(後足あり)
ツチガエル越冬幼生10+
アズマヒキガエルの幼生は岩の隙間にいるので、
すべて取り除くのは簡単ではない

・ラインセンサス(北ノ沢→盤渓)
ヒキガエル確認なし

・ラインセンサス(中の沢)
ヒキガエル確認なし

6/6 昼

・北ノ沢繁殖池
池の構造物をひっくり返すと、上陸間もないアズマヒキガエルがいた
幼体1防除
(累計:成体415、幼体1、幼生1648、卵紐49.6杯)

・付近の堰堤など
干上がり寸前の6/5のまとまった雨で池が復活しました。道具がなかったので防除は行わず。
アマガエルの幼体1
エゾアカガエル幼生20+
エゾサンショウウオ幼生50+
アズマヒキガエル幼生 少なくとも8 足は生えていない模様

6/7 昼

・北ノ沢繁殖池
アズマヒキガエル 幼生~幼体 10 (目視のみ・後日防除予定)

・付近の堰堤
アズマヒキガエル 幼生7 防除
エゾアカガエル 幼生 元気そう
エゾサンショウウオ 幼生 元気そう

(累計:成体415、幼体1、幼生1655、卵紐49.6杯)

6/9 昼

・北ノ沢繁殖池
アズマヒキガエル 幼体14 防除

・付近の堰堤など
アズマヒキガエル 幼生4 防除
アズマヒキガエル 幼生40 防除 (上記と別の堰堤)

(累計:成体415、幼体15、幼生1699、卵紐49.6杯)

・ラインセンサス(北ノ沢→盤渓)
ヒキガエル確認なし

・ラインセンサス(中の沢)
ヒキガエル確認なし

6/16 夜

・ラインセンサス(北ノ沢→盤渓)
ヒキガエル確認なし
アマガエル15程度

・ラインセンサス(中の沢)
ヒキガエル確認なし
アマガエル5程度

6/17 昼

・北ノ沢繁殖池
アズマヒキガエル 幼体1 防除
アズマヒキガエル 成体2(アライグマに殺された模様)

・付近の堰堤
アズマヒキガエル 成体1(アライグマに殺された模様)
アズマヒキガエル 幼生2 防除
エゾアカガエル 幼生多数
エゾサンショウウオ 幼生 見当たらず(上陸?、暑いので潜っている?)

(累計:成体418、幼体16、幼生1701、卵紐49.6杯)

6/20 昼

豪雨のため調査開始できず

6/23 夜

・ラインセンサス(北ノ沢→盤渓)
ヒキガエル確認なし
アマガエル声多数
ツチガエル成体複数(ヒキガエル繁殖池)
エゾアカガエル成体(小林峠)
エゾサンショウウオ幼生(ルート上の止水)

・ラインセンサス(中の沢)
ヒキガエル確認なし
アマガエル声多数

・ラインセンサス(南沢)
ヒキガエル確認なし
アマガエル声多数(市街地以外)

6/30 夜

・ラインセンサス(北ノ沢→盤渓)
ヒキガエル確認なし
アマガエルの鳴き声
エゾサンショウウオ幼生 健在(ルート上の止水)

・ラインセンサス(中の沢)
ヒキガエル確認なし

アズマヒキガエル6月末累計防除数:
成体418、幼体16、幼生1701、卵紐49.6杯(744リットル)

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

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メモ:ヒキガエル類の毒①

②はこちらに。

毒が手にたくさんついた場合に、どう洗ったら効率的なのかを調べててわかったものをメモ的に残しておく。

結果、アルコールでよく揉んで溶かし出してから水で流し去れば良いのかな?という感じ。

ブフォトキシン C40H60N4O10

水に不溶。強心ステロイド。
メタノール可溶・エタノール微溶

ブフォテニン C12H16N2O

水に不溶。アルカロイド。
エタノール・酸・アルカリ可溶
悪心、嘔吐、血管痛。発ガン性。幻覚。

ブフォタリン C26H36O6

ブフォトキシンを加水分解してできる強心ステロイド
アルコール・クロロホルムに可溶

◎アルカロイドとはNを含む塩基性の天然物質

◎ステロイドとはシクロペンタヒドロフェナントレン基本骨格の天然物質

蟾酥(せんそ)

アジアヒキガエルやヘリグロヒキガエルの耳腺分泌物、皮膚腺分泌物を集め、乾燥させたもの。”救心”などで使用されている。

蟾酥(センソ)は以下の物質を含む

・ブファリン
・レジブフォゲニン
・シノブファギン
・ブフォタリン
・シノブフォタリン
・ガマブフォタリン

アルコール溶
強心、血圧⤵、血管拡張、胃液⤵、局所麻酔、抗炎症

毒なので、個人が適当な容量で使用しないで下さい。処々の薬効も行き過ぎれば命に関わります。

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

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かんガエル2019年5月のまとめ(令和最初)

2019年5月現在の「かんガエル」での調査の結果をまとめておきます。

4月末での状況(累計)
アズマヒキガエル成体365、卵紐バケツ(15リットル)46杯

5/1 昼
・北ノ沢の産卵池
アズマヒキガエル成体3匹捕獲、卵紐はバケツ2杯。
新規の産卵は7個体分と思われた。
(累計:成体368、卵紐48杯)

5/2 夜
・北ノ沢の産卵池
アズマヒキガエル成体33匹捕獲、卵紐はバケツ0.1杯。
新規産卵は2個体分。
(累計:成体401、卵紐48.1杯)

5/3
・4/27に真駒内公園内でアズマヒキガエルの成体の写真が撮られ、情報が寄せられる

5/4 昼
・北ノ沢産卵池
アズマヒキガエル成体4匹捕獲、近辺で轢死体1、卵紐はバケツ0.5杯。
新規産卵4個体分。
(累計:成体406、卵紐48.6杯)
★だいぶエゾアカガエルの孵化が進んでいる
(と思われたがヒキガエルだったのかも)
・北の沢川(支流)堰堤群
アズマヒキガエル成体なし。卵紐バケツ0.3杯。新規産卵2個体分。
(累計:成体406、卵紐48.9杯)


・北ノ沢産卵池
周辺でアズマヒキガエル成体7匹捕獲。
(累計:成体413、卵紐48.9杯)

5/7 昼
・北ノ沢産卵池
アズマヒキガエル成体捕獲できず(鳴き声1)、卵紐バケツ0.5杯。
新規産卵3個体分。
(累計:成体413、卵紐49.4杯)
★種不明だが、幼生がいっぱい

5/9 昼
・北ノ沢産卵池
アズマヒキガエル成体なし、卵紐バケツ0.05杯(取り残しを拾ってきた)。
新規産卵なし。
(累計:成体413、卵紐49.45杯)
★ツチガエル産卵開始。種不明の幼生が数十匹。

5/12 昼
・北ノ沢産卵池
アズマヒキガエル成体1捕獲、卵紐バケツ0.05杯(取り残し拾う)
新規産卵なし
(累計:成体414、卵紐49.5杯)
★ツチガエルよく鳴く。卵塊もあり。
★水温高い(25℃以上ありそう)、サンショウウオきついか

5/14 昼
・北ノ沢産卵池(水温25℃を超えている模様)
アズマヒキガエル新規産卵なし、除去できる卵紐もなし
成体なし
幼生多数(この時点ではアズマヒキガエルの幼生か自信が持てず→後にアズマヒキガエルと確定)
エゾサンショウウオの卵嚢の95%は死亡している模様(高水温によるものっぽい)
今季エゾアカガエルの産卵はあったが、幼生は行方不明(死んだ?)
ツチガエル卵塊も育っている

・真駒内公園用水路、奥地の水路的池
アズマヒキガエルの痕跡は確認できず

5/16 昼
・北ノ沢産卵池
アズマヒキ成体は一声鳴いたが、捕獲できず
卵紐はなし
幼生が多数発生
ツチガエル成体がちょこちょこ
エゾアカは確認できず
エゾサンショウウオの卵嚢は見えたものは全滅してそう

・周辺の堰堤等
アズマヒキガエル卵紐1腹分(バケツ0.1杯分)
(累計:成体414、卵紐49.6杯)
アズマヒキガエル?幼生少数(後にアズマヒキガエルと確定)

・他止水調査
アズマヒキガエルの痕跡はなし
エゾアカガエルとエゾサンショウウオの卵などを順次確認

・真駒内公園
ヒグマ出没により、立ち入り不可

5/20 昼
・北ノ沢の繁殖池
アズマヒキガエル幼生と確定。多数確認(1000弱を駆除)
(累計:成体414、幼生1000、卵紐49.6杯)
エゾサンショウウオの幼生6確認。
(20m程度離れた、ヒキガエルの産卵のない止水に隔離)

・周辺の堰堤等
アズマヒキガエル幼生確認。(100弱を駆除)
(累計:成体414、幼生1100、卵紐49.6杯)
エゾアカガエルとエゾサンショウウオの産卵はあったが幼生を確認できず

5/22 昼
・北ノ沢の繁殖池
アズマヒキガエルの幼生500弱を駆除
(累計:成体414、幼生1600、卵紐49.6杯)

・周辺の堰堤等
アズマヒキガエル成体1を河川内で捕獲
幼生20を駆除
(累計:成体415、幼生1620、卵紐49.6杯)
エゾアカガエルの幼生20+を確認(ヒキ幼生と混泳してて厄介)

5/23 夜
・打ち合わせ(今後の活動の検討)

5/25 旭川にて活動の発表

5/28 昼
・北ノ沢繁殖池
アズマヒキガエル幼生 少数(道具がなく駆除活動できず)
後肢が伸びてきている

5/30 昼
・北ノ沢繁殖池
アズマヒキガエル幼生 16防除
(累計:成体415、幼生1636、卵紐49.6杯)

・周辺の堰堤など
アズマヒキガエル幼生 10程度(道具不十分につき防除せず)

5/31 昼
・北ノ沢繁殖池
幼生見えず(しかし確実に取り逃しはいる)

・周辺の堰堤など
アズマヒキガエル幼生 12防除
(累計:成体415、幼生1648、卵紐49.6杯)

・砥山地区
アズマヒキガエル確認なし
ツチガエル
アマガエル声

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

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かんガエル2019年4月のまとめ(平成最後)

2019年4月現在の「かんガエル」での調査の結果をまとめておきます。

4/22 夜
・北ノ沢~中の沢に向かう山際の路上でアズマヒキガエルの轢死体1を確認。今年の初認。(成体累積1)

4/23 昼
・北の沢川(支流)沿いの林道でアズマヒキガエルの轢死体発見。(成体累積2)
・北の沢川(支流)の堰堤、No.2床固工付近でアズマヒキガエル卵紐(メス3個体分程度)を確認。駆除。(卵紐累積バケツ15リットルのもので0.7杯)

4/23
・北の沢川(支流)沿いの林道路上でアズマヒキガエル成体130個体程度を確認。捕獲(成体累積132)。

4/25 昼
・北ノ沢・中の沢エリアの止水巡り…ヒキガエルの痕跡はなし
・北の沢川(支流)沿いの個人宅池(C池)にてアズマヒキガエルの産卵を確認。家主の許可を得て、駆除。成体150、卵紐がバケツ18杯。(成体累積282、卵紐累積18.7杯)
その他エゾアカガエル卵塊2、エゾサンショウウオ卵嚢10+、ツチガエル越冬幼生2)

エゾアカガエルとエゾサンショウウオの卵を赤矢印で示した。それ以外は全てヒキガエルの卵紐

・北の沢川(支流)付近の道路上で轢死体8(成体累積290)
・夜間鳴き声調査。北ノ沢ルート・南沢ルート・八剣山ルートともにヒキガエルの鳴き声なし。エゾアカガエルの鳴き声が散発。C池周辺にて路上のアズマヒキガエル5匹捕獲(成体累積295)
・北ノ沢川と中の沢川合流点より少し北ノ沢川の上流でアズマヒキガエル成体が水中に入っているとの情報あり。写真でアズマヒキガエルと確認。捕獲はできず。

4/26 昼
・C池にて軽作業。卵紐をバケツ2杯分駆除(卵紐累積20.7杯)
・6匹分の成体の死骸を確認。皮を剥かれて捨てられている。中身は食べられた?ここまで器用にやるのはアライグマっぽい。(成体累積301)

4/28 昼
・C池にて作業。成体35捕獲(成体累積336)。卵紐はバケツ19.5杯駆除(卵紐累積40.2杯)
・右北の沢川の最上砂防ダム上の止水にて成体1と卵紐を確認。捕獲、駆除できず
・北の沢川(支流)の堰堤、No.2床固工付近でアズマヒキガエル卵紐メス1個体分を確認。(バケツ0.2杯分程度)駆除。(卵紐累積バケツ15リットルのもので40.4杯)

4/28 夜
・C池付近で路上歩行する成体を1捕獲(成体累積337)
・夜間鳴き声調査。北ノ沢ルート、中の沢ルート、八剣山ルート共にヒキガエルの痕跡なし。所々でエゾアカガエル鳴き声を散発的に確認。

4/29 昼
・北ノ沢川と中の沢川合流点から豊平川合流点にかけての調査。所々に雪堆積場から滲み出た水で、河川流域周辺に止水が散在。エゾアカガエルの産卵あり。(水温はかなり高いとのこと)ヒキガエルは痕跡なし。

4/29 夜
・C池及びその周辺にて成体10+、産みたての卵紐1、そのうち卵紐1(卵紐累積バケツ40.5杯)と成体8(成体累積を捕獲345)を捕獲
・C池付近の堰堤
成体13を捕獲(成体累積358)
・夜間鳴き声調査。南沢ルート、八剣山ルートヒキガエルの痕跡なし。エゾアカガエルの鳴き声散発。

4/30 昼 平成最後のヒキガエル調査
・C池で成体18(成体累積363)、卵紐が新しいのと取り残しでバケツ3.5杯(卵紐累積バケツ44杯)
・C池付近の堰堤
成体2(成体累計365)、卵紐バケツ2(卵紐累計46杯)

今の所、産卵は北の沢川(支流)周辺でのみ確認されています。しかし個体は昨年、他の場所でも現れているので、産卵終了までの間は昼の調査を継続し、産卵終了後は、定期的に夜間のラインセンサスをして歩行個体を確認していく感じになるのではないかと思います。

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

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かんガエル・下見調査など

かんガエルのポスターを公営の施設や、一部の町内会、様々なところに置いて頂く相談をし、知識普及を進めています。

※「北海道では外来種であるアズマヒキガエル」の調査等を、札幌市南区で行っています

4月6日、7日で、アズマヒキガエルが産卵に利用できそうな止水の現地調査を行って参りました。
(札幌市南区北ノ沢・中ノ沢・南沢、石山の一部、砥山の一部)

・利用しそうな止水であるか、止水の規模
・止水域へのアクセス
・止水の土地の所有者の確認
・立入禁止、危険地などの確認
・調査や駆除をする際に連絡すべき管理者等の確認
・在来両生類の止水利用状況(エゾアカガエルやエゾサンショウウオの産卵が始まっています)
・聞き取り調査及びポスター配布

雪もまだ残るところもあり、マダニもすでに活動してました(刺されなくてよかった…)。アズマヒキガエルの活動はまだ始まっていません。GW頃の活動を予想しています。

今後は、4月下旬までに必要な連絡先と連携して、アズマヒキガエルの生息範囲や産卵状況を調査していく予定です。

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

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