ウロコ・シンドローム

I researched the queue (arrangement?) of “The scale of Oriental odd-tooth snake”. It is small scales, especially the juvenile’s scales are very very small.

「あの葉っぱが落ちるとき、私は死ぬのよ」的な紅葉が終わって、雪が積もっていないこの灰色の季節、大きめに調子を崩して数日寝たきりだったんだ。

寝たきり前に、動物園で道産子シロマダラの各部分の計測をしていたので、寝たきりながら、記憶の残るうちにということで資料を作っていました.

これがものすごい量になってしまって、本が書けそうなくらいになった。まとまりがつかん。(a,b,c,dと4個体いるので、結構な量だ)


シロマダラ(札幌市円山動物園飼育個体)

道産子の「a」ちゃん(62cm)から生まれた「c」君。

学会への報告書用に、なるべく正確な情報と資料を作成しようと思って、計測も飼育員のHさんと一緒に、ヒヤヒヤしながらやってた。

とにかく、レアケースの個体なので、計測のストレスがかかりすぎて死亡とか衰弱とかが起こったら、凹むどころの騒ぎではない。だけど、今回はなるべく多くのデータを取りたいから、長さや横帯、性別以外にも、細かな鱗の数や分布を記録して出したいところ。

やっぱりなるべく手に持つ時間を減らすのを目標に、Hさんには、抜け殻の保管をお願いしておいた。いい抜け殻なら、時間をかけて体鱗の数を見ていける。けど、20cmチョイの幼蛇の体鱗数を全部チェックするのはかなりの発狂指数を示しました。(※抜け殻では伸縮が大きいので、長さ等の計測には向いていない)

それと生ウロコ写真をどうやったら撮っておけるか考えたりした。1cmチョイしかない「c」君の顔の鱗の溝を写すためには、
どうしたら一番いいんだろう…。

とりあえずは、ストロボに[リングストロボ状になるアダプター]をつけて、(リングストロボは高いので…)半分を黒布や手で隠し、シロマダラの鼻先からだけ光が当たるようにして撮ってみた。長さ計測、性別チェック、写真など1個体当たりの触る時間はかなり短くできて、ほっと一息だった。

思いのほか、鱗のミゾが出てくれて、参考資料にはできた。抜け殻と、この写真で鱗の分布を絵に落として、今後比較できるようにしておく。

報告は最初、1本で出すつもりだったんだけど、詳細なデータを出していくなら、全部いっぺんに出すより、項目に分けて3本(発見状況まとめ、産卵孵化、形態)にしようと思うんだ。
まとめる能力が低いのもあるんだけど、それぞれ意味のある報告だと思うから細かく書いてもいいんじゃないかと思っててね。

どうしても、心の底にある「北海道の個体は本州の個体と差異があって欲しい」という願望が「平等に調べること」を妨げるわけだけど、乱暴な推測はせずに、事実を誇張無く書くように心がけたいね。最初は本州以南と比較した報告を作って行きたかったけど、比較しようにも、本州以南のデータも決して多くないので「北海道で見つかってる個体はこんな感じの形質なんだ」って感じになるかな。

データをしっかり取って蓄積するって大事だなって思う。けど、これを捕まえたヘビ全部でやって行ったら、かなり死ねることになると思う。

まあ、ここ数日はホント寝たきりだったけど、自分のやっておくべきことが少しでも進められたので、よかった、よかった。

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