2010年が終わろうとしています。
総括も難しいので、wikipediaの感情の一覧から
それぞれの感情で2010を振り返ります。
安心、不安
治療するほど不安な性分で、常に根底にある感情です。
今年安心したこととして真っ先に思いつくのが、
エゾサンショウウオの産卵場面を撮れた時。
4月からずっと観察してきたのですが集団的な産卵場面に出会うことが出来ず、
6月間近となったところで、大雪山を登って遅い時期の個体群の撮影も
考えたのですが、思いがけず自宅そばで撮影できたときにはものすごく安堵しました。
感謝
これはいろんな方々に感謝です。特に仕事に関わった皆様。
こんな感謝でいいんだろうか?と不安になるほど感謝しています。
ある程度人付き合いができてきたのも、主治医の舵取り
さじ加減が合ってのことかなと思い、2010年は主治医がベスト感謝です。
驚愕、興奮、好奇心
今更ながらに、北海道の爬虫類や両棲類に驚かされました。
そして興味のあることがまだまだたくさん。
これらは図鑑や爬両学会に興味をぶつけることができますね。
その他、カメラ(7D)のスペックの高さに驚いたり。
その一方で固執とも言えた新しい携帯電話への興味が非常に薄れました。
冷静、焦燥 (焦り)
年中焦ってる性分です。だから表面的にだけでも冷静を努めようとしましたが
2010年も焦ってばかりでしたね。
2005~2009あたりは年に2~3回、何も出来なくなるほど
調子を落としてしまう傾向にあって、2010もそれを恐れました。
だから、納期の定まっている仕事では特に、「いつ調子を落とすかわからない」
という不安から、仕事を早く早くと焦ってやってしまいました。
2010年は幸い、動けなくなる時間も長くなかったので、
これを一つの自信に来年はもっと焦りを押さえていきたいですね。
不思議
生き物については、未だにたくさんの疑問を持ちますね。
わからないことだらけ。
幸福、幸運
図鑑を作れていること、図鑑を作る環境にあったことですね。
あ、スクラッチ宝くじで1000円当たりましたね。今年。
リラックス、緊張
ラジオ出演(2回!)は緊張しましたね。特に生放送だったので。
いい経験しています。
対して、子供への講演会は強い緊張ではありませんでした。
慣れて行ければと思います。
名誉、責任
やっぱり書き物かな。図鑑もそうだし、書籍への写真オファーもありがたい。
写真は事実をありのままに写せるので、責任とは感じないことが多いけど、
書き物は読む人によって受け取り方が違う、と思うと伝える側の責任を
感じてしまいます。これを考えだしてからブログが滞り始めましたね(笑)
尊敬
今年はなんといっても中島さんの田淵行男賞受賞についてでしょう。
攻めの姿勢に感服します。
そして本を作るということに携わる人々。1冊の本にこれだけ魂そそぐのかと
本への愛着も増しました。
親近感 (親しみ)
飼っているサキシマバイカダ(蛇)ですね。
産卵数や孵化日数を調べたくて飼育しているのですが、
下顎に腫瘍ができてしまい、過保護に接してきました。
それまではあえて感情を込めずに接してきたのですが、
腫瘍の療養中に、「餌ちょーだい」とこちらに期待の眼差しを送るように
なってしまいました。可愛いけど、これでよかったのかと複雑に思います。
手術後、腫瘍の再発もなく元気にしています。
コミュニケーション取れるようになりましたが、
相変わらずすぐ怒り狂って咬みついてきます。威力はほぼ0ですが。
憧憬 (憧れ)
今年は北海道から殆ど出ず、出ても関東の街にしか行かなかったので
南方の密林には憧れました。2011は機会あるだろうか…?
欲望 (意欲)
意欲は持つように努力しています。意欲を無くすと確実にダメになる。
欲望、、、持つのが怖いです。
あ、本が売れて欲しいです。
あ、ついでに世界も征服したいです。
恐怖
度々夜の森に入ったのでヒグマとの遭遇が怖かったですね。
冬山調査もしたので、雪崩や吹雪も怖かったなあ。
フィールド行く人って、怖がらないとあぶないよね。
勇気
マムシを撮影することは、勇気でしょうか?
私には、買い物でレジの人と話すのと同じくらいの勇気です。
マムシが怖くないんじゃなくて、人と話すのに勇気が要るのね。
電車乗るのも勇気のいることです。
快、快感 (善行・徳に関して)
予定や不安に思ったことをリストアップ。
解消したことを赤ペンでチェック入れてく時の安心感は
快感に近いんだろうか。
後悔
ネコが死にました。8歳と若く、そのためか悪性腫瘍の進行がものすごい勢いで
あっという間に死んでしまいました。このネコ、ぽんじろうは保健所勤務時に
自分で引き取ったネコ。可愛いと思って引き取り、可愛いと思って飼っていましたが、
私はネコの扱いが上手くなく、彼は私が嫌いだったでしょう(苦笑)
もっと仲良く過ごせたら良かったのに。というのと、悪性腫瘍の兆候に気付きながら
頭蓋骨内の異変が初兆候で、なんにもしてやれませんでした。
何をしてやれるということでもなく、死に際も一緒にいられなかったのですが、
自分が一緒にいる死に際じゃないほうが、安心して逝けたのかなあと思いもします。
あの世では仲良く遊びたいですね。
満足、不満
満足出来ることは、一定目標の写真を無事に撮り終え、
引き受けた仕事は殆どがこなすことができたことかな。
子供と楽しく遊べたのも満足だな。
無念
オタマジャクシ撮影で成長途中で、気温が上がりすぎ、
一回ほぼ全滅してしまったこと。
トウキョウダルマガエルの産卵が見ることが出来なかったこと。
力量不足で人との話し合いが円滑にいかなかったことがあったこと。
嫌悪
時に人を疎ましく思ったりする自分に対して嫌悪することが多かった。
もう少し、自分を好きにならないと。
恥
体調によって、ブログの内容が支離滅裂だったこと。
調子がわるい時に書いたものは特に。
あとで読みなおして、残す必要もないと思うものは削除していました。
気持ちの良くない話を外に発信するのは、読む人にも連鎖を産むだろうと、
調子の悪い日にはサイトをいじらなくなりました。
twitterをブログに転載するようになってから、
ほとんどブログも新規記事書いてないですね。
軽蔑
身の回りにはなかったです。
もめることはあったけど、相手にも理由があると思うので。
嫉妬
羨ましいという事はあっても、嫉妬まで発展することはなかったかな。
期待
買いもしない宝くじが当たることだけは期待している。
優越感、劣等感
専門の分野では少なからず優越感はあった。
だけど、それ以外の部分では劣等感の塊。
ひがむ劣等感ではなく、その分野で優れた人の話を
素直にスゴイと思って話を聞くと劣等感も悪くはない。
どうせ自分は、、、と思ってもその先が見えないけど、
話を聴くことで前を見るのを手伝ってもらえる。
怨み
2010年に限らず、フラッシュバックのように怨みがもどることがある。
怨みを前向きのエネルギーに変えるのは、自分には難しいので、
いろいろな方法で感情を抑えこむ。
自分に対する怨み(後悔)はどうしようもないが、
そこは上手く付き合う方法を模索している。
苦しみ
目標に向かえる苦しみだけ、頑張ればいい。
苦しんでも仕方のないことは、たまに理解者に話せばいい。
解決しないが、少し楽になる。
悲しみ、切なさ
マイナス感情続きますね。
冬は、撮影意欲ががっつり落ちるのが切ないですね。
今年は、冬も仕事できているのでフラストレーションはあまり
溜まっていませんが。
怒り
怒ったところで、あまりいい事はない。
嫌なことに対しては冷静に的確に指摘すれば、紛争に発展しなくて済むことが
多いけれど、結局自分の感情コントロールに依りますね。
今年も未熟なことはありましたね。
諦念 (諦め)
人から見れば諦めかもしれないですが、期待をできるだけしないように
過ごしていました。期待するものへのプレッシャーに繋がるし、
いい結果に終わらなかったときへの落ち込み防止です。
とはいえ、期待はしてしまうので、その期待に対して自分がベストを尽くし、
ダメだった時は「これでダメなら仕方ない」と諦めるようにしています。
絶望
今年は絶望することはなかったです。
失敗しても何かしら回避する方法があるからそれを探します。
そうすれば絶望はせず、多大なショックで済みます。
憎悪(愛憎)
蛇やサンショウウオを撮影していると感じます。
彼らは私から逃げたくてもがきます。
私も彼らに余計な体力を使わせたくなくて早く撮影したいのに、
暴れるので時間がかかってしまいます。
それが続くと、「弱ってしまうかも」という不安と、
「なんで協力してくれないんだー」というジレンマで
憎しみを感じることがしばしば…。まさに愛憎。
愛しさ
自分と遊んでくれる息子には格別の愛しさを感じる1年。
来年もたくさん遊びたい。
空虚
日によって、突然全てが虚しく感じる時があります。
しかし永遠ではないので、寝たり、ぼーっとして蛹になります。
虚しいと思うことが虚しいと感じるようになったらいろいろ始めます。
やらなきゃいけないことがあるのに、虚しい時は頑張らず、
出来る範囲でベストを尽くし、でもその時完成した仕事は
虚しさが収まってから見直しして出します。
2010年はこうしてみると、自分を制御する方法を
だいぶ身に付けられた1年だったかもしれません。
来年はもっと上手に、生きていけたらと思います。
さよなら、2010。
さよなら、ぽんじろう。
ありがとう。
.
Baikada’s main website
StreamLined Syndrome