かんガエル・下見調査など

かんガエルのポスターを公営の施設や、一部の町内会、様々なところに置いて頂く相談をし、知識普及を進めています。

※「北海道では外来種であるアズマヒキガエル」の調査等を、札幌市南区で行っています

4月6日、7日で、アズマヒキガエルが産卵に利用できそうな止水の現地調査を行って参りました。
(札幌市南区北ノ沢・中ノ沢・南沢、石山の一部、砥山の一部)

・利用しそうな止水であるか、止水の規模
・止水域へのアクセス
・止水の土地の所有者の確認
・立入禁止、危険地などの確認
・調査や駆除をする際に連絡すべき管理者等の確認
・在来両生類の止水利用状況(エゾアカガエルやエゾサンショウウオの産卵が始まっています)
・聞き取り調査及びポスター配布

雪もまだ残るところもあり、マダニもすでに活動してました(刺されなくてよかった…)。アズマヒキガエルの活動はまだ始まっていません。GW頃の活動を予想しています。

今後は、4月下旬までに必要な連絡先と連携して、アズマヒキガエルの生息範囲や産卵状況を調査していく予定です。

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

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かんガエル・チラシができました

両爬の生態系をかんガエル・札幌市南区チームで、活動用のものとして、まずはチラシを作成しました。(有志の方々、ありがとうございます)

PDFのダウンロードはこちらからできます。もし、札幌市南区周辺で知人に見せたいなどの際には、こちらを印刷してご利用頂けたらと思います。(別途かんガエルでもチラシを作成しておりますが、大量にはありませんので、送付などに応じられないこともあります)

また、国内外来種として北海道札幌市南区とその周辺の情報収集を目的としておりますので、北海道外の情報はご遠慮ください。

また北海道の西部にはアズマヒキガエル発生地が多数あり、私達の動ける範囲の外の情報については対応できないため、その近隣で活動している団体や官公庁等と情報共有したいと思いますので、あらかじめご了承下さい。

調査のときの、腕章できました。安い無地の腕章とOHPフィルムで作って頂きました。(ありがとうございます)

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

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かんガエル動きはじめ

両爬の生態系をかんガエル・札幌市南区チーム、として先日、はじめて会合として動き出しました。とりあえず名前が長いので、略称「かんガエル(かんガエル会)」で進みます。

ひとまず、トップは私が務めることになりました。

今年の春は北海道では国内外来種アズマヒキガエルの札幌市南区での現状確認の調査、啓発作業がメインになります。

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

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両爬の生態系をかんガエル・札幌市南区チーム

※2019年1月に書いた記事です

2018年は札幌市南区の北ノ沢や南沢でのアズマヒキガエルの確認がありました。またヒキガエル卵紐や幼生の毒の、北海道の在来両生類への強い影響(高い死亡率)も相次いで発表されました。(資料は最後に挙げておきます)

これまで、自分も道内のアズマヒキガエル等の調査などは行ってきましたが、石狩や旭川・室蘭や函館など発生地は遠方のため、定期的な調査や場合によっては駆除などに深く関われずにきました。

しかし札幌市南区の発生地は比較的近所のため、今年から動こうかなと考えています。まずは、繁殖規模がどれくらいあるのか、個体数の規模、繁殖池の捜索、場合によっては防除を検討しなくてはなりません。

活動は2月頃からの話し合いからはじめて、4月末~5月頃の調査を考えています。

現在のところ、アズマヒキガエルに対しては公的な処置は、北海道の生物多様性条例による「放逐の禁止」等のみですので、アズマヒキガエル対策は有志で活動をすることになります。ひとまず、声掛けとして、

「両爬の生態系をかんガエル・札幌市南区チーム」
(とりあえず自由集団的なものです・略称「かんガエル」)

を立ち上げておきます。お手伝いして下さる方々はご連絡いただければと思います。(連絡先

定着力のある外来生物は基本的に、在来生物の生活を脅かします。「北海道 ヒキガエル」でGoogle検索すると2019年1月現在で上位に北海道のヒキガエル対策を批判する記事が出てきますが、一見いろいろ調べて書いているようで、現状については全く調べていない、一方的な内容のものです。このような記事が上位に出てくることは残念でなりません。みなさまには、アズマヒキガエルのもともとの生息地での現状と、北海道での現状をよく整理した上で、意見をお考えいただければと思います。(「本来の生息地」でアズマヒキガエルは守られるべき)

外来種対策については必ず「駆除する、しない」の議論が起こります。「かわいそう」など人間感情をひとまず置いて、「その土地に住む生き物たちがバランスを取って生活していけるのか」を考えてみてほしいと思います。

「外来種は人間の責任だよね」という議論の結びをあちこちで見ます。確かに放った人間が責任を取るのがスジでしょう。しかし言うだけ言って終わりで、実際に責任を持って真剣に外来種問題を考えたり向き合ったりする人は、多くない現状です。外来種が人間の責任と考えている方は、ぜひもっと深く、どうしたら外来種問題を良い方向にもっていけるのか、など考えてほしいと思っています。そういう思いもあり、団体名は「考える」を含めてみました。

また、外来種の存在を単純な善悪で判断することも問題があると考えております。環境への影響等を調べたり情報を収集して、外来生物との今後の関わりなどを考えられればと思います。

北海道の在来両生類相は、実はかなり貧弱です。このため、外来カエルが入り込みやすい土地と思われ、アズマヒキガエルに限らず、トノサマガエルやトウキョウダルマガエルも生息地が明らかに増加しています。また住民が「外来種だということを知らない」ことで生息地を広げてしまっている一端もあります。いつの間にか、在来種のエゾアカガエルやエゾサンショウウオなどが消滅するといったような将来には、私はしたくはありません。

人間も実は様々な生き物から恩恵を受けています。マムシの仲間の毒が血栓を溶かす薬に利用されたりするなど、直接的に、間接的に。最近では生き物の形態などから生活に役に立つバイオミメティクスと言われる技術的なものも出てきています。(例えば蚊をヒントに痛くない注射を作るとか)在来種の数を減らさないことは、これらの恩恵が将来的に残り、研究していく機会を残す事になります。だから可能な限りは、その土地の生き物たちが健全に暮らせる手助けができないかと、考えています。

この文章は短時間で書いているので、意図はこれが全てではありません。興味をお持ちの方は、いろいろ調べてみたりしてみてください。

(北海道爬虫両棲類研究会は、こういった直接的な活動ではなく、議論や研究、啓蒙の場を提供したいと思っておりますので、今回は新しいグループ「かんガエル」を立ち上げました)

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

*文章上の方にあった資料はこちらです

Evangelia Kazila・岸田治. 2019. Foraging traits of native predators determine their vulnerability to a toxic alien prey.  Freshwater Biology 64(1):56-70.
→この論文の北大の日本語ニュースリリースはこちら
本州から来たヒキガエルが北海道の両生類を殺す~国内外来種の脅威を示唆~

中川大希・上城紗央・山岸右京・山舗直子. 2018. アズマヒキガエル卵紐に含まれる毒成分のエゾアカガエル幼生に及ぶ影響. 北海道爬虫両棲類研究報告Vol.005 :31-36.

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