ハープソン確認写真(0722定山渓)

最後の力を振り絞って定山渓ナイトドライブ。

アオダイショウ3匹をみつけたけど、残念ながらみんな轢かれてしまってた。
2匹(幼蛇)は瀕死、1匹(成蛇)は死後硬直してました。

ヘビを1週間でコンスタントに見るのは、結構難しい。

うちの周りではアオダイショウとジムグリが多いように感じるけど、
この暑い時期はジムグリがあまり出ないので、
あとヘビが何種、見れるかわからない。

おまけ写真のキタキツネから入りましたけど
以下の写真は、死体なので気をつけてみてね。

それにしても、コンデジのストロボもかなり強いね。
白線に乗ってるキタキツネがまるで合成写真のように見えてくる…。

アオダイショウ幼蛇。
頭部を轢かれて瀕死。
上のキツネが近くでウロウロしてる。

アオダイショウ(成蛇)。
綺麗な色の個体だけど、残念ながら死亡済み。
胴体に複数の轢かれたあとあり。
尾先が欠損。歴戦の勇士だったのかもしれないね。

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ハープソン確認写真(0722石狩広島)

占冠をあとにして、札幌方面へ。恵庭と北広島の境目あたりでカエル見。

トノサマガエル(移入種)。
トノサマらしいトノサマガエルだった。
やっぱり捕まえないとこういう写真は撮れない。
そして捕まえるのにちょっと苦労するカエル。
捕まえたところの浅い止水には、
トノサマガエルのオタマジャクシは見られず。

ニホンアマガエル。
上陸直後の幼体も見れていたんだけど、あえてオタマジャクシ。
アマガエルのオタマジャクシは上からみるとブサ……。
いやいや、独特。
独特、独特、僕の顔♪
目が離れてて、ギニュー特戦隊の最初にやられた人に似ている。

これでアマガエルのオタマジャクシも覚えられた?

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ハープソン確認写真(0722双珠別湖)

その後は、占冠の森でたまたま出会った写真家の
門間さんを捕獲して、一緒に双珠別湖地区に行って来ました。

双珠別湖も、占冠中央と同じ3種なので、
ちょっと写真は別角度のものなど撮っています。

エゾアカガエル。
双珠別湖地域の山林内でも、オタマジャクシの成長ステージは
フルサイズのものや、フルサイズ+小さな後ろ足、尾を残してほぼ上陸済みと
様々なオタマジャクシが見られました。

エゾサンショウウオ。
この地域では上から写真載せてみます。
水温のいろいろな差のあるところで、成長段階が著しく違いました。
5cmを超える勢いの大きさのものや、ようやく3cmに達するものまで。

ニホンカナヘビ。
双珠別湖では、占冠中央のリベンジを果たし、撮影できました。
(再生尾が少し残念)

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ハープソン確認写真(0722占冠中央)

ハープソン Hokkaido 2012、開幕にフィールドに出た方々、結果はいかがでしたか?

私の1種目はエゾアカガエルでした。

7月22日は占冠まで出向き、その行き帰りで、4地点を観察してきました。

以降の記事では、確認用の写真を以下に貼っておこうと思います。
(他の動物の写真やほかカットもありますが、また別の機会に)

まずは占冠中央で確認した3種。

エゾアカガエル。
まだ、占冠中央の山林内ではオタマジャクシも多数でしたが、
成長段階はみな、ほぼフルサイズで、後ろ足の生えたものも散見されました。
早いものは写真のようにすでに上陸を果たして小さなカエルになっていました。

エゾサンショウウオ。
成長段階は水域によってさまざまでしたが、
上陸準備のエラの退縮が起こっている個体はどこもまだ、いないようでした。
この幼生はヒレが後頭部から始まってて、ライギョみたいな形。
正面からみるとモヒカンのようになっていました。
(このへんは個体差でバラつきがありました)

ニホンカナヘビ。
なんて言ったらいいんでしょうかね…。
都合4個体と遭遇したのですが、写真を撮るに至れたのがこれだけ。
コンデジのAF設定がうらめしい。。。
一応ニホンカナヘビの証拠にはなるので、
自戒を込めつつ、載せておきますね。

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カウントダウン1・明日から!

ハープソン Hokkaido 2012も、ついに明日から開催となりました。皆さんの最初に見る両生類爬虫類は、一体何の種類になるでしょうか?

22日~28日まで、皆さんが楽しんで調査できるよう、
フォローできるところはしていきたいと思います。

普段、止水域で良く見かけるニホンアマガエルも、
ハープソン期間中に見れたら、嬉しくなるかもしれないですねー!

さて明日、7月22日のお天気は

北海道付近は引き続き22日にかけて、オホーツク海に中心を持つ高気圧に覆われるでしょう。
21日から22日にかけては、晴れ時々曇りでしょう。

とのことで、なかなか良いハープソン日和になるのではないでしょうか。

今回は自分は、主催としてモデルとして動きます。
(万一、賞に絡むようなことがあっても辞退します)

明日は少しだけ遠出して、温泉に入って帰ってくる予定です。
目標は3地点で6種類で行ってきます。

日曜日ということもあり、明日動く方も多いのではないでしょうか?

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カウントダウン2・注意しておきたいこと

先日、道央で見つけた、とても口の大きくなったエゾサンショウウオの幼生です。

こんなの見かけたら、自分はテンションが上がってしまいます。平地では陸地に上がってしまい(両生類なので変態して水から上がります)この時期見るのは難しいかもしれませんが、冷たい水のあるところでは、まだ成長がゆっくりで幼生の状態で見れる場所もあると思います。

反射して下面が写り込んでいますが、なんとも大きな口ですよね。

エゾサンショウウオの幼生は肉食で、獲物は食いちぎったりせず、丸呑みします。食べることができる獲物(例えばエゾアカガエルのオタマジャクシやエゾサンショウウオの幼生同士)が大きいと、それらを食べることができるように口が大きくなっていきます。全く別の環境で飼育していると、口はここまで大きくならないです。

今回はハープソンに参加する上で注意しておきたいことを3つ、書いておきたいと思います。

①危険もあることに注意して!

例えば、お天気。大雨が降っている間や降ったあと数日はがけ崩れや土石流、河川の増水などが起こりやすいです。両生類や爬虫類は、どうしても水辺近くに多くいるので、観察のためにこういった場所に行く事も多いと思います。天気予報などしっかりチェックして、気をつけたいところです。また、日射も強いこの時期。熱射病などにもお気をつけ下さい。いつもペットボトルのお茶やスポーツドリンクを持っているといいですね。高山地に行く方は、雨天による体温低下などにもお気をつけ下さい。

また、マムシはもちろんですが、スズメバチやヒグマ、交通事故や滑落事故などにも十分気をつけてくださいね。自分も、夢中になりすぎてしまうことがある(写真のサンショウウオを見つけた時とか)のですが、いろんなことに気をつけられるようにしておきましょう。

②観察する土地について

カエルの観察というと、まず思い浮かぶのが田んぼだという方も多いと思います。観察に際しては、以下のことに十分留意して下さい。

田んぼには持ち主がいます!

田んぼは、農家の人の財産です。そして食料を作る大切な場所です。ときおり、生き物の観察する方が、無断で田んぼに入りトラブルになることがあります。(「あぜ」を壊してしまったり、イネを傷つけてしまったり、作業の妨げになってしまったり)

ハープソンで、もし「個人の土地」で両生類・爬虫類を観察する際には、その持ち主の許可をもらうようにして欲しいと思っています。田んぼでも、山でも川でも、どこでもそうなのですが、持ち主や、周囲にお住まいの方々に対して、謙虚な気持ちで望んで欲しいと考えています。

どうかその点、強くご留意をお願いいたします。

③Twitterでも楽しめるよ

ハープソンは、それぞれのチーム・個人がバラバラに動いて行うイベントです。なので、そのチーム以外の人達との交流は、フィールドをしている間はあまりありません。しかし、折角、インターネットや携帯も普及しているので、それらを使って楽しむのもありかなと思いまして、ハープソンの公式ページ内に、Twitterによる実況ページを設置しています。

ハープソン2012実況

普段からTwitterで楽しんでいる方は、ハープソン中に見つけたことや写真を添えてつぶやくことで、楽しむこともできるかもしれません。(もちろん、見ているだけでも楽しいかも)

この実況ページは、ハッシュタグ 「 #herpthon2012 」をつぶやきに含めることで、反映されます。

記入例としては「 定山渓地域でエゾサンショウウオの幼生見つけた! #herpthon2012 」のような書き込みをすれば、実況ページに反映されるはずです。もしよかったら、皆さんでお楽しみ下さい。

twitterは未経験だけど、興味のあるという方はこちらを参考にして下さい
Twitterってなに?:(Twitterをはじめよう)

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カウントダウン3・周りも楽しむ

ハープソン開始日の7月22日まで、「カウントダウン3」!

ハープソンの主に掲げる目的は、北海道の両生類爬虫類の生息マップをみんなで作る、ということなんですが参加者の皆さん、あまり肩に力を込めなくても大丈夫ですよ。

もちろん、頑張りたい人は大いに頑張っていただいてもいいのですが、「調査」ってなるとちょっと敷居が高い…と思われている方もいるのではないかと思います。

主催側としては、もちろんたくさん情報が来るのが嬉しいですが、1,2種の結果だとしても、たくさんの地域で報告がもらえるともっと嬉しいです。

両生類・爬虫類を調べるイベントではありますが、例えば、ハープソンの期間中、お散歩してる時にアマガエルを見つけて、写真を撮ったとします。それ1例だけの報告でも、全然構わないんです。

何かのついでに「見つけた!」の記録大歓迎ですので、敷居高く感じている方々、どうか肩の力を抜いてくださいね!

それと、両生類や爬虫類は、次から次へと見つかる生き物ではありませんので、せっかくフィールドに出ているのですから、いろんなものにも目を向けて楽しんでみて下さい。

草花でも、鳥でも、昆虫でも。きっとなにかおもしろい発見があると思いますよ。

下の写真は、自分が先日ヘビ探しをしているときに「あれー?」と思った写真です。(クモの写真なので苦手な人は注意して下さい)

イネ科のような植物じゃない葉っぱで巣を作ってる…。

こういうカラーの感じのクモってコマチグモの仲間かなと思いました。コマチグモ系は「カバキコマチグモ」に代表される、日本の毒のあるクモですね。
(牙はそれほど強くないので、簡単に毒は入らないという説もありますが)

イネ科のような単子葉植物の葉を粽(ちまき)のように巻いて産卵する結構変わったクモです。

自分も葦原のようなところで、よくこの粽を見かけていたので、このクモの仲間は単子葉植物だけに依存するのかと思ってたんですが、こういう普通の葉っぱでも巣にすることあるんですね。

種類は詳しくはわからないんですが、こういう小さな「あれー?」を色々調べるのは面白いものです。

ハープソンだけ、がっつりと調べていくもよし。他の周囲の自然も楽しみながらやるもよし、何かのついでにハープソンするでもよし、ですよ。

※もし、コマチグモの仲間ではなかったらごめんなさい!

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ハープソンの勉強会をしてきました

先日、滝川市でハープソンの説明も兼ねて
両棲類爬虫類の話をさせていただく機会を持ったのですが、その資料を活かして札幌でも何かできないかと、直前になって思い立ちました。

ハープソン直前勉強会 in カエルヤ珈琲店

時間が迫っているにもかかわらず、
快く会場をお貸しいただいたカエルヤ珈琲店さまと、
直前の告知にもかかわらず熱心にお話聞いて下さった
参加者の皆様、大変有難うございました。

講演というより座学といった感じで
前半はハープソンについてと札幌周辺の両爬の軽い説明、
後半は写真をたくさん使って、今の時期に見れそうなもの、
状態(上陸したてのカエルなど)を見てもらいました!

うっかり状況写真を撮り忘れてしまいましたが、
こちら↓に写真ありました~!

熱心な参加者たちであった。:週間カエルヤ珈琲店 店主のたわごと

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ハープソン直前勉強会 in カエルヤ珈琲店

I gave a talk about the Herpthon Hokkaido 2012.

札幌のカエルヤ珈琲店さんで、「ハープソン直前勉強会 in カエルヤ珈琲店」を2012年7月18日(水)に行いました。

直前告知になってしまって申し訳なかったです。

対象は
「ハープソンに興味はあるけど、どうしたらいいか、
どんな種類がいるかわからない人達向け」でした。

要予約(先着15名)・ワンドリンク付き
予約先は北海道爬虫両生類研究会の
以下のメールアドレスで受け付けます。

内容としては、
①ハープソンについて
②札幌近郊でこの時期見られそうな両生類爬虫類の説明
③証拠写真を撮る時の微妙なコツ
④勉強会なのでなんでも聞いてください!
です。

日時:7月18日(水)
時間:19:00~ 21:00過ぎ(当日カエルヤさん19:00まで普通営業です)
場所:カエルヤ珈琲店(札幌市中央区北1条西17丁目)
参加費:無料
定員:先着15名
申し込み:終了しました

内容の簡易レポートはこちらです。

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カウントダウン4・ヘビを探す

ハープソン開始日の7月22日まで、「カウントダウン4」です。

ハープソンでおそらくいちばん情報が少ないと思われる、ヘビについて少し紹介します。

こちらは先日、発見したジムグリというヘビの幼蛇です。30cmちょっとの個体なので、おそらく昨年生まれと思われます。(生まれたてのジムグリは20cm後半くらい)

ヘビはどうやったら見つけられるの?と、よく尋ねられるんですが主に3つの要素が絡みます。

①運
②情報・知識
③努力

まるでスポ根少年漫画のような3点ですが、実際そう感じています。「運」が良ければ、なんの知識がなくてもバッタリとヘビと出くわします。

「情報・知識」を持っていれば、生活環境を予測することで、ヘビに逢える確率を上げられます。例えば、上のジムグリなら

  • ジムグリは暑いのが苦手なヘビ
    →暑い時期には日中出ない、気温の下がりやすい山間の森林地域が良い
  • ジムグリが食べるのは小さなネズミやトガリネズミなど
    →土があって、豊富に昆虫や木の実などが落ちているようなところ(餌動物が住むところ)
  • ヘビは隠れる生き物
    →隠れることができる岩の割れ目、倒木などがあるような場所

…などのように絞り込みができていけますね。

そして「努力」ですね。情報・知識があっても、必ず会えないのがヘビなので、ひたすらいそうな場所をねり歩く。これに尽きます。

愛と友情があれば、なお逢う確率が上がるのかもしれません(笑)でも、正直、生きているヘビだけを探すと、目撃情報はほんとうに、ごくわずかになってしまいます。

ハープソンでは、識別することが出来る状態であれば、死骸でも確認を可能としています。残念なことではありますが、ヘビはよく車に轢かれている姿を見かけます。状態が良ければ、轢かれて死んでいても「ここにこの種類の蛇が生活していた」という証拠になります。

下の写真は、ジムグリの死骸の写真で、アリにたかられているものなので、見たくない方はスルーしてください。(見ても大丈夫な方は、クリックすると大きな画像になります)

轢かれてしまって、一部損傷が激しいですが、ジムグリという種類の蛇だということはわかります。

個人的には非常に残念な記録なのですが、2008年から記録している、個人的に確認した野外のヘビの2/3は道路で轢かれて死んでいたものです。せっかくなので、生息情報として記録して、今後の両生類や爬虫類の生息の役に立つような使い方をしていきたいですね。

また、車を止めて作業する余裕がある場所で見つけたら、もし出来る方は、死骸を道路から路肩へ「よけて」頂けると幸いです。

このヘビの死骸を食べに来ようとした他の野生動物(キツネ・カラス・トビなど)が2次的に交通事故に遭う可能性を下げるためです。野生動物にとっては路上で轢かれたヘビでも重要な餌資源です。場合によっては車にはねられるリスクを負ってまで、食べに来てしまうことがあります。

あと、いろいろ動物に触る機会もあると思いますが、動物を触ったあとは、必ず手を洗うようにしてくださいね。

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