キュウリと初両生類

さっき、石狩湾産のワカサギをもらってきた。ワカサギ、今シーズン初めて食べる。今シーズンはワカサギの仲間を、少し調べながら食べた。スーパーで30cmくらいの立派なキュウリウオが売ってたんだ。子供の頃から「キュウリウオは青臭くて美味しくない…」と言われて育ったので悪いイメージ先行してたんだけど、この間、初めて食べた。

・生は青臭いかもしれないけど、焼いてしまえばアユほどにも臭わない感じ
・卵はシシャモみたいで美味しかった
・身もオスシシャモみたいな食感で、どちらかと言うと好きな味

なんだうまいじゃん。キュウリウオはアユみたいな顔してたから、調べてみたら、

キュウリウオ目-キュウリウオ科-キュウリウオ属-キュウリウオ
キュウリウオ目-キュウリウオ科-ワカサギ属-ワカサギ
キュウリウオ目-キュウリウオ科-シシャモ属-シシャモ
キュウリウオ目-キュウリウオ科-アユ亜科-アユ属-アユ

結構みんな近い仲間なのね。そういえば昔はシシャモって名前でカラフトシシャモ売ってたもんね。もっと昔はそこにキュウリウオも混ざってたって話も聞いたな。キュウリ話題はここでおしまい。

今日は、札幌・春の両生類産卵探し。先週から探し始めたけど、先週は円山であと少しかもって印象で、真駒内はまだまだだった。今日は円山、小金湯、石山を渡り歩いてみた。円山はほとんど雪どけが進んでおらず、足踏み状態。今週の暖かさで変わってくるかな?

小金湯は山間だけど、観察してる場所は日当たりが良いので一気に解けて産卵が進むこともある場所。そもそも除雪されてないと車を近くまで入れることも出来ないのだが、除雪はされてて入ることが出来た。でも、こんな状態。

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こりゃ、もうしばらく時間がかかりそう…。加えて、観察する池に行ってみると

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除雪の雪捨場の下に池の場所が…。仕方ないような、そうでもないような…。いずれにしても1~2週間は産卵は無理そう。

でも雪解け時期に雪の上を徘徊しているカゲロウの仲間はかなりたくさんいたので、どんどん雪解けは進むでしょう。

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こんな大きさの虫。

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たまに当たり付き感覚でいる、羽の生えた個体。

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だけど羽化失敗した感じだね。彼らは雪の上を歩きまわってなにしてるんだろう…。配偶者探しかな。

この時期になると好雪性変形菌も出てくるシーズンだけど今回は目につかなかったな。

「生えてればふきのとうゲットしてこいの令」がでていたが、良い段階のものが今回は見当たらず。いい感じのは1個あったけど、犬の足跡が沢山ある場所だからちょっと持ってくる勇気はなかった。(ばっちい可能性)

河岸を変えて、石山方面へ。湧き水ポイントを1箇所知っていたので、ここならもしかしたら産卵始まっていないか?と思い、行ってみたけど、卵はまるでなし。また、空振りだった…。

ん?

水中でなにか動いてるな。網でザバー

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エゾサンショウウオじゃないですか…。

いつもの年の年間初見両生類の発見パターン、「エゾアカガエルの卵発見!」ではなく、今年はエゾサンショウウオの越冬幼生発見だった。

卵発見だと、両生類の繁殖時期が始まりましたね!って感じで言えるんだけど
今年のは、両生類始まりましたね?あれ?冬も同じようにいたんじゃないすか?
的な、ちょっとした肩透かしですよ。イレギュラーな感覚ではありますが、兎にも角にも、北海道もシーズンインですね?

実は、この道路、それなりの交通量があるところで脇でサンショウウオ掬いしていると、行き交う車から奇異の目で見られておりました。

そんなことには慣れているのですが!そんな車の中に手を振って停車する車が1台。このパターンは…。覆面パトからの職務質問のパターンかと一瞬ドキドキしましたが。生き物系知人の親子でした。はー、よかったー…。ちょうどお子さま連れだったのでサンショウウオをほのぼの観察してもらいました。次はいつ観察に行こうかな。

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さっぽろ生き物トークカフェ

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2016年3月14日に、札幌駅地下歩行空間札幌駅側イベントスペースにて、札幌市環境局環境共生推進担当課主催、「希少な生き物たちを語る!」という題で北海道希少生物調査会の寺島さんとトークイベントをしてきました。

45分間のお話時間、話過ぎた感が…。たぶんあのまま、放置されたらずっと喋ってたかも…。時間みて、話を誘導して下さった寺島さんに感謝です。

札幌市内の両爬と少しだけ他の生き物(変形菌)のお話させていただきました。

お聞きくださっていた方々にも、にこやかな表情が見れたので、ホッとしました!

会場に来てくれた方々、足を止めて下さった通勤通学等の皆さま、札幌市の職員の方々、イベントのスタッフの皆さま、そして寺島さんに御礼申し上げます。

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両爬の不思議なネタ話

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2016年3月12日に、野幌森林公園自然ふれあい交流館(大沢口)にて、講演「両爬の不思議なネタ話」をしてきました。

さて、講演にご参加して下さった方は、35~40人くらいで、大盛況でした。大変ありがとうございました。

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普段は国内の両爬を話すことが多いのですが、世界の変わった両爬や、変わった生態などの豆知識集をショートショートで20本、120分間お話させていただきました。

講演要約
少しずつ北海道のなかでも、認知度が上がってきている(?)両生類や爬虫類。鳥や哺乳類の人気にはまだまだ及びませんが、マイナーな動物にはマイナーなネタ話があるのです。「イモリの黒焼きは身を滅ぼす?」「北海道の池の亀はどこで冬眠する?」「サンショウウオってなんでそんな名前が付いてるの?」「日本でも新種の両爬がどんどん増えてるって知ってた?」「おじさんの知ってる恐竜と今の恐竜は、実はちょっと違う」などなどの豆知識集をお話させていただきます。

皆様おおむね楽しんで頂けたようで、ほっとしました!

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黄色い鳥と赤い鳥

冬になると、いろんな意欲がダウンしていきますが、たまにいい感じの鳥を見てもカメラを持っていない。今年はレンジャクも、キレンジャクよりヒレンジャクのほうが多めに見えて、撮っときたいなとカメラを持ちだしたものの、カメラを持っている日はいないという日々。いまだ今シーズンはまともなレンジャクを撮ってないですね。(撮りに行っていないともいう?)

ヤドリギとか、実らしい実ももう無くなっちゃったから、春にちらっと見れたらまた来年かな。例年、市街地のナナカマドの実は売れ残っていることが多いのだけど今年は早々にみんな食べられてしまった。

今年は道央でギンザンマシコがパラパラ出ていたみたいね。ギンザンマシコのせいかな…?

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珍しくカメラ持って出てた。ラッキーの図。

ギンザンマシコは、すごく久しぶりに見れた。網走で10年位前に樹冠をパラパラ飛んでる姿見ただけだったから、結構嬉しいね。

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食べるだけ食べたら、やっぱりいなくなっちゃったね。

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THE JR Hokkaido No.337 MARCH

JR北海道のTHE JR Hokkaido (特急とかにある持ち帰りフリーの車内誌)のほっかいどうイキモノート(イラストレーター新岡薫さんのコーナー)で、カエルのお話をして、掲載していただきました。札幌のcafe、カエルヤ珈琲店もいっしょに!

THE JR Hokkaido

昨日は北海道新幹線の1番列車の予約開始ということで、北海道ではだいぶニュースになっていました。つまり、1ヶ月後に北海道新幹線開業なんですよね。(まだ新函館北斗まで、ですけれども)

その開業時の新幹線には、自分の乗ってる車内誌が…?イイデスネ。

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2015両爬情勢

今年はちょっと早いですが。12月の学会で承認される見込みの日本の両爬の分類状況について軽くメモしておきます。

参考:日本産爬虫類両棲類標準和名のページ

まだ改定案なのですが、12月5日の学会の総会で承認されれば、その時点から学会の正式リストになります。

今年は、新種のリストへの増加はひとつ。

ネバタゴガエル Rana neba

が増えましたね。以前からワンと鳴くカエルということで新種と言われていましたが論文発表され整理がついたのか、新種のリストに入ってきました。ちなみに名前のもととなった産地の根羽村では天然記念物になっているようです。

ヘビの分類が少し変わっていて、さっきへび図鑑(公開終了)にも反映させたのですが、

メクラヘビ属がRamphotyphlops から Indotyphlops に変更されたので、
ブラーミニメクラヘビの学名が変更。
旧: Ramphotyphlops braminus
新: Indotyphlops braminus

ヒバカリ属がAmphiesma から Hebuis に変更されたので、
ガラスヒバァの学名の変更。
旧: Amphiesma pryeri
新: Hebius pryeri

ヒバカリ、及び亜種ヒバカリ、ダンジョヒバカリの学名の変更。
旧: Amphiesma vibakari
新: Hebius vibakari
旧: Amphiesma vibakari vibakari
新: Hebius vibakari vibakari
旧: Amphiesma vibakari danjoense
新: Hebius vibakari danjoensis

ミヤコヒバァの学名の変更。
旧: Amphiesma concelarum
新: Hebius concelarus

ヤエヤマヒバァの学名の変更。
旧: Amphiesma ishigakiense
新: Hebius ishigakiensis

赤文字で書いているように、学名は属名の男性・女性・中性などの属性により
種小名の末部が少し変化する場合があります。この辺ちょっと間違いやすいので、要チェックだ。

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氷点下始めました

初雪も降った。今夜は氷点下。ぼちぼち生きています。紅葉もほぼ終わりましたが、近所の公園で最後の楽しみ。

サルナシ。樹に雄と両性があるので、春から両性樹を探してたんだけど、意外と少ないんだよね~。

近所の公園散歩で、実がなってる樹を発見。数年前に食べた時の美味しさには、今年は敵わなかったなー。来年は庭で収穫できる予定なのだけど、うまく育つかな。

今年は夏頃から、少しだけ植物見ています。頭のなかに植物の系列がまったくインプットされていなかったから覚えるの、むずかしいね。

ヘビヌカホコリを以前見たというポイントに連れてってもらったら、まだヘビヌカホコリ(たぶん)のこってた。

相変わらずおもしろい形だね。幅7~8mmくらいだったかな。1週間前の情報だったのに、まだ残ってることに驚いた。

移動中の変形菌っぽいのも。カビかも…。わからん!

このへんで青く輝くという伝説のダンゴムシを見たとの目撃情報もあったけど、この日見たダンゴムシは普通のやつばっかだった。

よかった…。病気のダンゴムシはいないんだ…。(ダンゴムシはイリドウイルスの一種の感染末期で青くなるんだそうだ)

代わりにオオヒラタシデムシが緑っぽい色してた。

うまく撮れなかったけど結構緑っぽく見えてた。

いままで黒い昆虫だと思ってたけど、光の具合で緑に見えるときもあるのかな。個体差かなー。

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グンバイ

ご近所ネタです。時期によっていろんな虫が群れて発生しますが、うちの近くの公園ではグンバイムシが大量発生しています。

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これが服についちゃうので、家の中で捕まえられます。グンバイムシ、結構憧れな昆虫でした。

昔、世界の珍しい虫を集めた図鑑みてて、バイオリンムシというのに憧れました。バイオリンムシはオサムシの仲間ですね。この虫見たいなあ、と思いながら日本の図鑑を見ていたら目に入ったのがグンバイムシ。この虫も面白いなあ、と思ったものでした。

それ以来、確認することはなかったのですが、最近初めてちゃんと確認できました。(見てたんだろうけど、目に入ってなかった)

図鑑を見てた頃はちゃんと文字を読んでいなかったので、こんなに小さな昆虫(数ミリ)だとは思ってなかったんですね。

ハエとかそんなものかと思っていたけど、よく動き見てたらカメムシだわ。調べてみたらビンゴでカメムシ目の昆虫でした。で、札幌の昆虫って本でグンバイムシ見たけど、これに載ってる1種とはどうも違うようなので、ネットで少し調べたら、外来種プラタナスグンバイっぽかった。

プラタナス…?

最近植物も少しだけ勉強して、プラタナスはスズカケノキだと学習してた。ああ、うちの近くの公園にスズカケノキ植わってるわ…。ということで、見に行ってみたらこれもビンゴ。

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いっぱいいました。いろいろ結びつきがわかるとすっきりしますね。でもこういうのはわかんないなー。

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自宅内の窓の桟にいました。これも極小(数ミリ)。道内のカタツムリの小型種の代表種でカラがザラザラしたパツラマイマイとかではなさそうなので、稚貝かな…。

巻きの形が綺麗だからヒメマイマイとか?と考えたけど、家で買う野菜で道外産のものもいくらかあるので、この辺が由来だったら、わかんないね。

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