2018_Okhotsk Part2 (Last)

美幌から北見の宿に戻る途中で、車両の落下部品を踏んで、車がパンクしてしまいました。今年の春にタイヤ新調したばっかりなのに…。しかも安めのタイヤにしたら、北見で手に入らないものだったらしく、「1輪だけ他製品のタイヤに変えるのはおすすめできない」ということで、結局左右2つタイヤ買うことになったよ。タイヤは消耗品扱いで保険とかきかないみたいで、ただただ痛い出費となってしまった。

翌日は北見に住んでた時に仲良くしてもらっていた獣医さん二人と、BBQしてきました。パンク修理していったので大遅刻になってしまいました…。

BBQして、北見の富里ダムを散歩したりしてきました。

服の上からも刺してくるゴマフアブ。スゴイ痛い。腹立つ。でも目がキレイ。

湖面にわりと大きなウチダザリガニ。ここにもいたか。

お。ミヤママタタビ。両性(実のなる)の株はないか…?

おおー、あった。あった!ミヤママタタビの実だ。サルナシの実と同じくらい美味いみたいだけど、まだ熟してなくて、酸っぱい。


マダラテントウの仲間!!見てみたいと思っているルイヨウマダラテントウは道東にも分布してたはず。

裏返すと、脚の腿節は真っ黒。オオニジュウヤホシではなく、エゾアザミテントウかルイヨウマダラテントウ…。
結局、見た目識別は自分の能力ではここで終わり。

ついてた植物が、ミヤマニガウリだってことがわかったので、食草の記録を見ると、エゾアザミテントウの方にミヤマニガウリの食害記録があった。
…ここまで来てもエゾアザミテントウかー。

シロトホシテントウ。薄い。もっとはっきりしなさい。65点。

お。あった。キイチゴ。

エゾイチゴだね。熟しきってないのに、ちょっとシワシワ。水分不足かな。えらい酸っぱかった。

あとはせっかくなのでハープソンの記録。

2018年7月29日 北見市富里 メッシュ654365

チョロチョロの水路で発見。エゾアカガエルの幼生。

排水桝でエゾサンショウウオの幼生。上陸時に上がれるんだろうか…。

橋の欄干にアオダイショウの抜け殻。

そしてシマヘビの抜け殻だ。

2018年7月29日 北見市富里 メッシュ654366

ぎりぎり隣のメッシュでアオダイショウの若いヘビ。70-80cmくらいだね。

短い時間だったけど、いろいろ見れたし、懐かしかった。獣医の先生たち、ありがとうございました!そして本日の宿のある遠軽町へ。

宿に向かう途中に大きなうんち。芸術的に積み重なっている。大きいし、周りで牛馬飼っている様子もないのでヒグマなのかもしれないけど、今まで見てきたクマフンはこんなにしっかりした形してなかったので、違うのかもしれないし、便秘気味のヒグマなのかもしれない。

宿に到着してホッと一息、するはずだったんだけど…。えらい暑い。部屋の温度38度あるんですけど…。外の気温は24度。西日に対してカーテン全開で部屋を閉めていたらしい。部屋にエアコンはない。恐ろしく古い扇風機だけはあったので、扇風機をサーキュレーター代わりにして、部屋の空気を外に出しつつ、換気。部屋にいると死んじゃうので、そのまま、数時間外に出てることにした。休めないじゃん…。

道路をゆっくり車で走っていくと、轢死祭り。つらい…。

2018年7月29日 遠軽町 メッシュ654373

今年初のジムグリ。轢かれて瀕死状態…。今記事書いてる9月24日時点でもこれの他のジムグリ見てないので、今年唯一のジムグリがこれになった…。

カラスタイプのシマヘビ幼蛇。ほぼ全黒の個体。いつ轢かれたのかはわからないけど、夕方だろな。

あとシマリスね。ヘビはそのまま写真出したけど一応、哺乳類は自重したので見たい人はリンクをクリックしてね。

轢いても気づいてないことが多いのではないかなあ…。
ヘビを「使命感」を持って、進んで轢きに行く人が稀にいるけど、考え方が相容れないなぁ。タクシーでやられたことあって、「マムシだから踏んでやった」って言ってたけど、アオダイショウだったし…。轢きに行く人で、何の種類のヘビか識別して轢いている人、まずいないんだよな。

道路探しやめて、クマに怯えながらニホンマムシを探すも、それは空振り。

宿に23:00に戻ったら、部屋の温度30.1度まで下がってた。仕方ない。寝る努力をしよう…。が、結局3:00でも25度までしか下がらず(外は18度)、寝れたのか寝れないのかわからんような状態のまま、5:00には太陽が出てきて部屋の温度が上がり始めたので、耐えかねてチェックアウト。車で寝たほうが快適だったかもしれない…。

さあ、翌日。早朝ドライブ中にアオダイショウに遭遇。

2018年7月29日 遠軽町 メッシュ654373

車と自分の影にびっくりしちゃって体ゲジゲジ状態。逃げればいいのに、こうなると止まっちゃうのね。本来の草むらなら擬態効果増すんだろうけど、路上でやってると轢かれるよ?

大きさはこれくらい。ちょっと立派なサイズかな。朝の日光浴気をつけてやって下さい。

ここから札幌の自宅に帰っていくのだけど、帰り道もせっかくだからフィールドして歩く。寝不足でちょっとしんどい。

まずは遠軽近くの白滝の山。ざざっと流していきます。

レイジンソウの仲間みつけた。外見だとオオレイジンソウかエゾレイジンソウかよくわからない。

見えている花は、萼片(がくへん)の部分しか見えないのだけど、花弁は中に入っている。識別のために萼を剥いてみた。

この変な形のやつが花弁。きゅっと曲がってるとこを距というのだけど、こんな感じで巻いてるのはオオレイジンソウみたい。花弁がもっと小さくて距が巻いてないとエゾレイジンソウみたいです。が、ネットで調べようとすると皆さん感覚が微妙なので、混乱してきます。というか、レイジンソウ類は道内ですら新種が続出(オシマレイジンソウ・ハゴロモレイジンソウ・ニセコレイジンソウ・マシケレイジンソウ・カムイレイジンソウ・ソウヤレイジンソウ・ヒダカレイジンソウ)しているので、もうなんのことやら。

生きてるシマリスいた。暗いので撮りづらかった…。かわいい。

ここでもミヤママタタビの実を見つけた。熟してればよかったのにな。

ウンモンテントウ発見。ラッキー。いるエリアではコンスタントに見るけど、あまり決まった植物では見ない感じがする。食性がよくわからんので、探すヒントがなかなかない。

たまたま、写真を撮っておいたテントウムシの幼虫。幼虫は資料がなくて、正直種類の識別どうしたらいいのかよくわからんけど、ネットをさまよってるとウンモンテントウの幼虫っぽいな、ということになった。カエデの仲間の葉っぱの裏にいた。草食ではないんだろうなー。肉食か、菌食か?

ギンリョウソウがだいぶ実が膨らんできた。

ギンリョウソウは今の分類ではツツジの仲間。ブルーベリーもツツジの仲間。…と考えると、ベリーの実にも見えないこともない。けど基本的にモリチャバネゴキブリが食べるものらしい。

ランの仲間だけど、宇宙人がたくさん降臨しているようだ。ミヤマチドリやガッサンチドリのあたりの種類みたい。

お、リンドウ系。

見たことのあるフデリンドウよりひょろひょろしてるな…。ツルリンドウかね。

イモムシにも見える、ササにくっついてるやつ。これたまにあるよね。

くされてるやつもあったので、もしかして変形菌?と思って写真を撮っておいたのだけど、大体の目星では、ササのサビ菌とか赤衣菌と言われるグループのものみたい。このへんのグループは担子菌門なので、変形菌ではなくて、キノコだなー。

一瞬ドクダミに見えるがゴゼンタチバナ。

ヤツボシハナカミキリ。目についたものなんでも撮ってる。

アリドオシランかな。ひっそり咲いてていいね。

そしてイチゴシリーズ。

キイチゴ属(エゾイチゴ)とオランダイチゴ属(ノウゴウイチゴ?)のコラボ。誰も喜ばない。私くらいしか喜ばない。

花じゃないからわからないけど、ノウゴウイチゴっぽいなーと思って見てた。この小さいイチゴはわりと侮れず、濃い味で美味しい。甘くて酸っぱい。が、地べたはじっくり洗える環境がなければダメだ。エキノコックスめ…。

これは実がなっててわかったやつ。初めて見れたヒメゴヨウイチゴ。葉っぱが5葉でゴヨウ。これっぽい葉っぱだけのやつは、見るんだけど、実がなってることで決め手になってくれた。

ところで今回は、望遠レンズを持ち合わせていない。機動力落ちるから、今回はマクロすら使わなかったけど、こういう時に限って出会うんだよね。

向こうからテコテコ走ってくる。走り方が明らかにイタチ類。

一応、撮っておくものだね。すごいトリミングしたら種類わかるよ。エゾクロテンが走ってきて、ヤブに飛び込んでいきました。めんこい。

kawaii。

さて、ここもハープソンのまとめしておこうか。

2018年7月30日 遠軽町白滝 メッシュ654350

まずはエゾサンショウウオ幼生。まとまった個体数いました。今回は秘密兵器のふぉっとっと(観察・撮影用容器)使ってみた。

7cm弱でした。越冬かどうか微妙なラインかな…?

決め顔。

エゾアカガエルの幼生も。サンショウウオと一緒にいるのに全然体が膨らんでなかった。

部分アルビノと思しきエゾアカガエルの幼生。パンダみたい。

なかなか、見ごたえのあるフィールドだった。すごい時間使っちゃった。早く帰らないと…。

と、いいつつ、日没近い時間に岩見沢に入れたので、トウキョウダルマガエルを見てきた。

2018年7月30日 岩見沢市金子町 メッシュ644155

試したかったことをしてみた。カエルの釣り竿「ケロリング」で捕獲。

ツボに入れば、わりと釣れた。
今後の外来カエルの駆除をしなくちゃいけない時、役立つかもなあって思いました。ヒキガエルは繁殖期に集まるのをそのまま捕まえたほうが早いけど、水にすぐ飛び込んじゃうトノサマガエルやトウキョウダルマガエルあたりには有用な感じ。非繁殖期でも良さそう。

トノサマと比べると、やっぱり微妙にずんぐり感はあるね。トウキョウダルマガエル。

脚の長さを見るために後ろ足を前にもってきても、かかと(脛跗関節)が目玉より前に来ないね。(脚が短いということ)

下膨れ感のあるトウキョウダルマガエルの幼生。

ニホンアマガエルも見つかりました。

アマガエルの幼生は横から見ても不格好ね。

と、だいぶ時間がかかりましたが、無事に札幌の家に到着。一度遠出すると、勿体ないと思って、フルパワーで動き回るから、あとでぐったり来るんだね。わかってるのに治せないね。

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7月中旬・道央でのフィールド

更新しとこうと思った写真が蓄積して、アップが間に合っていなかったので、ざーっと流していきますね。

7/12 札幌市南区北ノ沢 メッシュ644142

知人から電話がかかってきた。カエル捕まえたんだけど、ヒキガエルっぽいって。場所は南区。ついに生活範囲でも出てきてしまったか。確認のため行ってみるとこれがいた。

ヒキガエルだね…。まだ大きくなりきっていない小ガエル、つまり幼体のカエルだね。この周辺で繁殖し始めているんだろうか…?その後、少し情報を整理して、北海道爬虫両棲類研究会で情報リリースしました。

札幌市南区北ノ沢でヒキガエル目撃相次ぐ

せっかく来たので、周辺の状況を見て歩いた。

ニホンカナヘビの産卵あり。

エゾサンショウウオの幼生がわりとたくさんいる止水あり。エゾアカガエルの幼生はいなかった。ヒキガエルの幼生や幼体もいなかった。ここでヒキガエルが繁殖したら大変だな…。

あ、小さい雑草系イチゴあった。花を見れば種類がわかるかも…。

写真の花びらは6だけど、殆どの花は5だったので、ノウゴウイチゴではなさそう。

雄しべが短いので、これはワイルドストロベリーこと、エゾヘビイチゴみたいだね。前にも書いたけど、エゾと名がついてるものの外来種。ヘビイチゴと名はついてるけどヘビイチゴ(キジムシロ)の仲間ではなくオランダイチゴの仲間。

エゾスズランも見つけた。これもややこしいけど、スズランやドイツスズラン(一般的なスズランの形のイメージ)のあるスズラン属の仲間ではなくて、エゾスズランはカキラン属で、姿も似ても似つかないのね。蕾が鈴っぽいと感じたのかな。

見つかったヒキガエルは、これくらいの大きさ。まだまだずっと大きくなる。捕まえたりしても道内で他の場所に放すと条例違反になるので、別の場所に放さないようにして下さい。

7/14は千歳に行ってきた。捕魚車で書いたインディアン水車の活躍も見れて楽しかった。この他、水族館の中から見えるガラスの向こうの千歳川では

ブラウントラウトがいました。一度食べてみたい。
捕魚車の近くの橋の下を覗き込むと、いくらかのサケ(シロザケ)が見ることができた。でも上からしか見えてないので他のがいても、自分にはきっとわかりにくいだろうな。

川の中には藻が生えてるんだけど

遠いけど白い花がついてる。

梅花藻(バイカモ)の仲間だね。このへんだとチトセバイカモでいいのかな。花粉も種も、川の中だと下流にしか行かなさそうだけど、どうやって川の中流や上流でも維持されるんだろう。不思議な植物。

昔、「ばいかだ」って自分のニックネームをエゴサーチしたらよくこのバイカモとハナイカダがヒットしてたなあ。

7/14 札幌市有明 メッシュ644133

移動の途中で川に立ち寄ると、河川敷に蛇の脱殻。

少しずつほぐして

背中のトップの鱗の周りはキールがあるね。

いろいろ分析して、シマヘビの脱殻だとわかりました。

ホソバウンラン。外来種っぽいと思って見てた。調べたらやっぱり外来種だった。

オオアワフキかな?

マエキアワフキっぽい。どっちもヤナギの仲間に寄ってくる種類なので、それほど間違ってはいないんじゃないかなと思うけど…。

少し川でテンション上がってきたので、色々済んだ後、少し遠いけどお気に入りの場所に移動して、人生で初めてテンカラ釣り(でも針はフライ用の針)をしてみた。

初めてテンカラで釣ったのはちっちゃいヤマメ。口じゃなくてエラブタに針刺さっているけど、あまり気にしないように。

7/16 自宅(真駒内)

天候不順であまり実りの良くない畑をいじった時に見つけた小さいもの。

ヒメアカホシテントウ。小さい。コンスタントに見かける気はするけど、あまり多くなくて見つけたらちょっとラッキーに思う。カイガラムシ食なので探せば見つけられそうな気もする。

マクロで写真撮って、ストロボ使ったら、なんか台無し。光っちゃって残念な感じになった。

ハイイロフクロホコリと思われる変形菌。雑草などを乾燥させてから捨てるんだけど、乾燥用にしてる桶の中に入れたギボウシ(間引いた)の葉にくっついてた。庭で変形菌嬉しい。

7/20

また移動中にテンカラしてみた。

少しヤマメ大きくなった。

7/21 札幌市南区滝野 メッシュ644122

この日は滝野すずらん丘陵公園で、ヘビ講座のイベント。

事前に捕獲して頂いて、みんなに見てもらったアオダイショウ。

そしてシマヘビ。なんだかシュールな雰囲気になっているのは、リリースしたのに、一目散で逃げていかなかったから。

そうそう、イベントの前に早駆けして、こんなの見てきた。

シャクジョウソウ。葉緑素のない腐生植物のひとつ。ギンリョウソウっぽい生態。これはいいものを見た。

ジガバチソウ。

クモキリソウ。

少し残念だったのは、

これがキヨスミウツボ(寄生植物)かもしれないと思っていたけど、形がちょっと違うみたい。ホウキタケとかの系列のキノコかな?

そして通常営業へ。ササの間からキイチゴ類。

クロイチゴの今年の枝(シュート?)みたい。来年、この枝に実が生るね。でもこれ書いてる今、もうどこに生えてたのか覚えてないね。

そうそう、アレどうなった?

うちのわりと近くで生えてたエゾイチゴ、いい色になってた。

食べると…。アレ…酸っぱくて薄い。
去年は香りよし、甘みよし、適度な酸味でスゴイ美味しかったのにな。野生の方も、実りが良くないのかね。

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崩れ去るシロマダラ…?(奥尻滞在編2/2)

続きです。

6/16 奥尻町ホヤ石の滝周辺

ホヤ石の滝ですね。わりと落差はあるようだ。コケっぽくなってるので、水温は高めなのかも。

アカスジカメムシ。コンサドーレを応援するために、コンサドーレができるかなり昔からコンサドーレのユニホームをまとっている。

6/16 湯浜

湯浜のエリアは広いんだけど、道路沿いにコンクリートの壁があって、いい感じに古くて亀裂が入ったりしていたので、シロマダラを探してみる。

…!いた…!?

シロマダラの尾…?しかし動かない。細い針金で取り出してみると、ボロボロと崩壊した。なんだろうコレ。と思っていたけど、写真を見ているとヤスデにような生き物の死骸のように見えてきた。とにかく残念ながら爬虫類ではないようだ。

6/16 幌内

幌内温泉の源泉跡。お湯がじわじわ出てる。残念ながら津波被害の後、廃業している。

いろいろ周辺環境も入り組んだ地形で面白いが、なかなか幌内の周辺をフィールディングするのは行きたい場所へのアクセスが悪く、思うようには動けない。あるきまわっていると、草原の中にこんなものが。

あれ…この赤い茎の雑草…。花咲いてないけどこれはやっぱり

バシクルモンみたいです。別名オショロソウ(忍路草)。絶滅危惧Ⅱ類(Vu)。たぶん花もないこの状態だと、「よーしバシクルモン探すぞ!」というテンションじゃなかったら、雑草として見過すこと必至。たまたま生えてるのに気がついたけど、奥尻には、まとまったバシクルモンの群落もあるそうなので、お花が咲いた時期に、見られるのをおすすめします。

島の方々、「今の時期はウニも解禁前だから、養殖のはねたやつしか出ないし、7月に来たほうがお花もウニも良い時期なので、7月に出直しておいで^^」って言ってた。

アイヌ語でバシクルモンはパスクル…「カラス」とムン…「草」から来ている名前みたい。黒い要素が見当たらないけど、なぜカラスなのかね。

6/16 蚊柱岬周辺 メッシュ番号633923

本日の蚊柱(わしら)岬のコーナー。昨日のボコボコアオダイショウに引き続き、本日は

シマヘビ83cmのメスがいましたー。昨日のアオダイショウもこのシマヘビも、かなり夕方遅めの時間に蛇籠で日光浴してました。

正面で睨んでいただく。

右目でも睨んでいただく。

左目で睨んでいただく。

おわかりだろうか。だんだん目が本気になっているようです。すみません…。

6/16 青苗

本日の夜は青苗。わりと広い範囲でコンクリートブロックがあるので、ここでヘビを探していきます…が。

ハサミムシやゲジやワラジムシのようなものはたくさんいたけど、爬虫類は目に付きませんでした。

風がゴーゴー吹いて寒かったとです。ショボクレて本日のフィールドは終了。昨日申し込んだキャンペーンにて贅沢に宿で1泊させてもらいました。

6/17 青苗川 メッシュ番号633913

本日は青苗川沿いの探索から。見てみたかったヘビイチゴのなかまを発見。

ヤブヘビイチゴ。ヤブヘビ。ヤブをつついてヘビを出せるならどんどんヤブをつついていきたい。しかしヤブをつついたら普通の蛇ならヤブの中で逃げていきます。ちなみにこれはヤブヘビイエロー(開花中)。

ヤブヘビグリーン(つぼみ)。

ヤブヘビレッド(実)。信号みたいなやつだね。

川沿いの水田にもアマガエルの幼生がたくさん。

ミミズのようなものの水死体に群がるアマガエルのオタマ。水中の優秀な分解者。なんでもたべますよくしがんで。

この時期、たまに見るクモの子。笹のような葉っぱの上に大量にいる。息を吹きかけると、わーって散らかってく。「蜘蛛の子を散らす」とはよく言ったものだ。

今回の奥尻旅で初確認のオカモノアラガイ。札幌周辺では少し森っぽいところにいくと見れる陸産貝類だけど、この島では限局的なのかな。この森以外では目につかなかった(いるのかも知れないけど)。

エゾイチゴ。この写真しか撮ってなかった。茎だけ。ナワシロイチゴ、エビガライチゴに続きコレで奥尻のキイチゴは3種類目だね。

奥の方にはブドウ畑。奥尻名産のワインの原料になるブドウかな。最近のブドウ農業は、昔の「ぶどう棚」で作る形ではなく、今は何本か張ったワイヤーにブドウの新しいつるを引っ掛けて収穫するフェンス的方式が多いみたい。

人工的なせき止め湖のような池。残念ながら両生類の気配はなく。でも時間が経てば何かしら住むのかも。

盛り土したような場所では、マメ科(ツメクサあたり)の仲間がいろいろ。ムラサキツメクサのような花が咲いてるけど、生え方が強そうで茎が赤い。やる気に溢れる様相。

シロツメクサのようでいて、うすらピンク色のツメクサ。謎。強そう。

小型のクローバー型のウマゴヤシの仲間っぽい。

6/17 湯浜

注意。グロ死骸なので、リンクにしておきます。見ても大丈夫な人だけ、クリックしてください。

奥尻島にはタヌキが多い。滞在中に5頭は見れた。だけど、写真は撮れていない。この日は、路上で轢かれてるタヌキの死骸があった。時間が少し経っているのか、色々な生き物に侵食されている状態だったけど…。

タヌキ死骸全景(一部白骨化)

タヌキ死骸顔面アップ(ウジ注意)

6/17 北追岬 メッシュ番号633923

北追岬にはパークゴルフ場やキャンプ出来るところがある。歩いてたら爬虫類に出会いそうだから、ぼちぼち歩いてみた。

カノコソウ。ちっちゃい花が密集してるの見るとセリの仲間とかシモツケかと思ってしまうけど、違う仲間のカノコソウ。花から根元の方を辿ってみていくと、葉っぱが爆風みたいに見えて、三段ロケットが段を切り離して飛んでくとこみたいに見えてきた。

エゾスカシユリ。奥尻で見たのは、ほとんど背が低いものばかりだった。膝の高さに達するのすら少ない感じ。

…と、やっぱりいたいた。シマヘビ見っけ。

70.5cmオスっぽい。奥尻で見た3個体のシマヘビは、縞~薄しま。性質的にはみんなよく咬み付こうと威嚇を繰り返した。そういう個体に当たっただけかも知れないけど、北海道本土のシマヘビは、わりと大人しい印象を持っているので、奥尻のシマヘビを扱ってて本州にいるような気持ちになった。

6/17 幌内

奥尻島のヒガシニホントカゲは、北海道のレッドデータ(2015)で地域個体群(Lp)指定しているんだけど、今回は一度も見ることができなかった。

こんな感じの、いそうな雰囲気の地形はあったんだけど、このあたりは

まあ、こういうことで探すのを断念。もしここに生息するのであれば、津波が来た高さより標高が高いので、大丈夫だとは思うけど、実際に目にできていないので、なんとも言えないね。ヒガシニホントカゲ調査に限定して、じっくりじっくり探せば、他の場所でもいそうな気はするけど、全体的にいろいろ見たかったので、今回は見れなくて残念でした。

6/17 賽の河原

今回、車中泊の基点にしていた「賽の河原」。実際は海に面していて「賽の海原」なんだけども。白御影石を含む石がたくさんあって、色んな人がたくさん積んでいってる。

この近くの集落でも、津波の犠牲者の方がいたので、慰霊碑もある。確かに、人によっては、キャンプ怖いのかも。でも、売店も朝からやってるし、キャンプの快適度としては、ここが奥尻では一番高いような気がする。

「賽の河原」は、三途の川の河原で、親より先に亡くなってしまった子どもたちの霊が、河原の石を10個積めば、川を渡ることが出来る。ただし鬼が来て10個積む前に崩されてしまうので、なかなか積み上げられない…のような話を自分は聞かされてきた。ゆっくりやれば、石を選んで10個積むのは割と簡単だけど、急いでたら難しいだろうな…。

賽の河原周辺の植物は植えられたものもあるみたい。ハマナスも

基本はこんな花だけど

八重だったり

白花だったり色々でした。

なので、このアサツキみたいなネギの仲間の花も、野生なのかどうかわかりません。

6/17 復興の森

通り道で再び立ち寄った復興の森。

ギンリョウソウの数がほんとすごい。

アオキかな?道東や札幌に住んでからというもの、アオキを見かける機会が殆どなかったので、アオキだったら大変ご無沙汰だ。で、アオキが奥尻にあるのか、調べたくて、google先生に「アオキ 奥尻」で聞いてみたのだが、紳士服屋さんばっかり出てきて、さっぱり解らなかった。けど、アオキっぽい。

6/17 稲穂~賽の河原 メッシュ番号633934

雨っぽくなってきたら、島中のあちこちでニホンアマガエルが鳴いていた。道路にもたくさん出てきて、ちょうど、賽の河原付近で何匹かアマガエルを見ることができた。

賽の河原付近も津波で浸っているところだけど、かなりの個体数のアマガエルが住んでいるようでした。アマガエルの鳴き声に包まれながら、賽の河原で車中泊、就寝。

6/18 復興の森

ツルアリドオシ?かな。

するするっと4日目を迎え、奥尻から帰還しました。本当に奥尻島の方々にはいろいろお世話になりました。親切な方々がとてもたくさんいたこと、両生類や爬虫類の話を振っても、いろいろお話聞いてくれたり、興味を持っていただいたり、とても嬉しい反応をいただけた印象を持ちました。

結果的にはメインの目的のシロマダラ見れず、ヒガシニホントカゲ見れず、エゾアカガエル見れずでしたね。毎年は来れないけど、何年かに一度、季節をずらして訪れて、これらの種類も観察できればいいなと思っています。

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ウミガメのある神社(奥尻滞在編1/2)

行きたいと思っていたけど足が伸びてこなかった「奥尻島」。今回、お誘いもあって、奥尻に3泊4日でいろいろ見てくることができました。

見たいと思っていたのは、1960年台に一度だけ見つかっているシロマダラ。あわよくば50年ぶりの再発見したい。それと北海道のレッドリスト(2016両爬版)で地域個体群(LP)になったヒガシニホントカゲの確認。結果から言うと、見れなかったけど、いろいろ土地や季節、その他生き物を楽しんで見ることができました。

一方で奥尻島は1993年に北海道南西沖地震によって生じた津波で大きな被害を受けた土地。その様子やそれから二十数年経った土地にカエルやヘビはいるのかというのも見ておきたいところでした。

6/15 復興の森

移動の途中で立ち寄った森。奥まで見てこなかったけど、入口付近を散策。

肉厚カタバミで、奥尻撮影生物第一号となったヒョウノセンカタバミ。残念ながら花はもうなかったけど、肉厚は目をひいた。

はじめての土地でしかも離島だと、何でもかんでも違うもののように感じてしまうが、これは普通のギンリョウソウ。でも

わりと復興の森ではいたるところにギンリョウソウが生えていました。ギンリョウソウは葉緑素を持たない植物で、いろいろなキノコや植物と関わって栄養をもらっている他、モリチャバネゴキブリに種を運んでもらったりと、お世話になっております系の植物。最近の分類ではツツジ科なんだって。確かにブルーベリーっぽい花っちゃ花だし、果実になった時も似ているような気がしないでもない。

薄暗い森なので、コケイランも咲いていました。蘭の仲間なら本当はオクシリエビネを見たかったけど、時期がまだ早いから仕方ないね。

木についていたマイマイ。サッポロマイマイ系の火炎彩タイプ。離島は種分化したマイマイがいることが多いので写真を撮っておいたけど、サッポロマイマイは奥尻島にも分布するようなので、これもサッポロマイマイだと思われる。

タニウツギが花盛りでした。奥尻固有の植物を調べていて、ピンクの筒形の花の草本植物バシクルモン(オショロソウ)というのがあって、それを見たかったので、しばらくこれがバシクルモンなのか、と思ってみていたんだけど、なんかこの花、草本じゃなくて樹木じゃん!ってことで浅はかな誤りであることに気が付きました。タニウツギ。

エゾマイマイタイプのマイマイ。ばかでかい!ちなみに裏側のへそは深かったです。奥尻のエゾマイマイ分布は、すぐには調べ至らなかったのでとりあえずエゾマイマイ?としておく。とにかくでかい。

奥尻ではアザミにつく系のテントウムシを注意して見ていようと思ったけど、テントウムシで見れたの、これだけだったかも。シロトホシテントウ。アザミと関係ないやつ。

6/15 蚊柱岬(わしらみさき) メッシュ番号633923

デデーン。アオダイショウを蛇籠で発見!これもでっかいよ。現地で大雑把に図ったら142cm。あとで写真から細かく測ったら138cm。

脱皮不全で頭に皮が。しかもさらに次の脱皮兆候(目が白く濁る)が出てますな。痩せてはいないけど健康状態が良くないのかもね。だって

下半身のボコボコ、なにこれ?シマヘビなどカエルを好んで食べるヘビの皮下にいる条虫(さなだむし)の幼虫症に似てる外観でした。

初日から立派なアオダイショウを見れて満足です。

ちなみにこの場所は標高200mくらい。なので最大高26mを記録した津波はここまでは影響はなかった場所と思われます。

6/15 神威脇 メッシュ番号633923

車で神威脇の温泉の位置を確認しながら車を流してもらっていると、石の上にトカゲ状のものが乗っていたような…。申し訳ないけど戻ってもらって確認したら、ちゃんといました。

近づいたら逃げちゃったので、写真これだけなんですけど、ニホンカナヘビの再生尾再生中の個体でした。ちなみにこの場所は海抜数mくらい。津波の被害は集落の建物の1階を流すなどの被害はあったようですが、犠牲者はなく、津波自体はここはそれほど高くはなかった模様です。ニホンカナヘビがいた道路際の岩は波をかぶったかも知れませんが、少し山肌を上がった場所で大丈夫だったのかも。個体群の全滅を起こすようなことにはならなかったのかも知れません。

今回は誘ってくれた方と一緒に神社も見て回っている。今回みつけた神威脇にあった少名彦神社とされる社にはこんなものが飾って(祀って?)ありました。

修復の跡がありますが、アカウミガメの背甲です。漂着したものを祀ってあるのは、他の神社でもあるみたいなんだけど、北海道の神社ではそんなにメジャーではないらしい。ちなみに超有名な島根県の出雲大社には漂着ウミヘビを奉納するような話も聞いたことがあるような…。

6/15 北追岬

ちゃんと奥尻でもイチゴ監視しています。ナワシロイチゴ。残念ながら結実の時期にここまで収穫しに来る気力も体力も経済力もない。

6/15 稲穂

日が落ちてから、道路を走り回る小さなものが目立つ。沖縄ならヤモリだったりすることもあるけど、何かなと思って見てみると、

種類はわからないけど、フナムシsp。そして今度は路肩にボテッと落ちているものが。

ヤマシギ。
いつもこうだ。なんでこう、緊張感がないのか。車ではねられてうずくまっているわけではなくて、わりと素で道路に座ってる。そしてなかなか逃げない。夜にダイナミックに飛び回っていることもあるんだけど、この2面性は何なんだろうな。

この日は、奥尻島の北端、賽の河原キャンプ場で車中泊。無呼吸症の吸入機械のバッテリーも、車ならできるので、大助かり。

ちなみに後日、いろいろな方とお話した時に、賽の河原で寝泊まりしてるって言ったら、「霊所で寝てるの?!」と言われたり。たしかに、そういう意味の場所だし、被害のあった集落も近いし、確かに確かに、そうなのだけども、キャンプ場だし、実はトイレの1室、多機能トイレはウォシュレットがある。素晴らしい…。が電球がなかった(泣)。快適だが真っ暗だ。

呼吸器のおかげで、体力の回復も割とよく、翌日を迎えました。

6/16 勘太浜

なんとなく、あると写真とっておくやつ。オドリコソウ。
雑草で外来種でピンクの花のヒメオドリコソウに比べると、若干レアで大きくて、「おっ」て思ってしまう。

6/16 宮津 メッシュ番号633924

お、神社だ。カーナビによると弁天らしい。社に書いてある表示によると「中津島神社」とのこと。ここの神社の社にも…。

アカウミガメだのー。流れ着いたやつなのかな?
ちなみに北海道にはウミガメの産卵記録はないんだけど、近海を泳いでいたり、漂着はわりとあるんですよ。

マタタビ監視隊も活動。マタタビ属サルナシを発見しました!残念ながら雄株のようで、実はならないようですが。

6/16 奥尻

奥尻の島の人々は、とてもフレンドリーで親切でした。車で奥尻島に入った2名以上の人は宿に1泊すると奥尻島で使える1万円クーポンをもらえる(2018年のキャンペーン)、との情報を神威脇の温泉でいただき、奥尻の港の観光協会で1泊、素泊りのホテルを予約して1万円クーポン頂きました。

うにまる。奥尻町のマスコット。

鍋釣岩。奥尻島のメイン観光スポット。個人的には

奥尻の海岸東~北岸にわりとあるこの白御影石が良かった。賽の河原で一面にあったし、この石が海底に一面にあるところは海の水の色がスカイブルーできれい。

島の人が数人、同じことを言っていたけど、賽の河原で「御影石がきれい」って持って帰った人が、「石が家で泣くんです…」と言って返しに来たって言ってた。なんだかすごく重い話でした。

アマドコロ系の植物はざっと見では見つからず、似た感じのものではホウチャクソウばかりでした。

エゾマイマイ?も何個体かみました。ヘソ(貝のウラの凹み)が深いのでウスカワマイマイではないようです。

タラノキ。立派。奥尻行って思ったのは、山菜がたくさん生えているなと。このタラノキもほぼフル枝。ギョウジャニンニクもそのへんにすごい生えている。奥尻の人に聞くと、地元の方々も楽しむくらいには採って食べているそうなのだが、やっぱり採集人口が少ないからかな。あと、奥尻島のギョウジャニンニクは食べても臭くならないって沢山の人が言ってた。生えてたやつでは、ニオイとかはそれほど違う感じはしなかったけど、食べると違うのかな。うちの庭で作るギョウジャニンニクもニオイが控えめだぞ。(風味がないとも言う)

イチゴセンサー、再稼働。奥尻にもエビガライチゴがあった。

6/16 赤石~松江

奥尻東岸の海岸。底が石なのでとても水が澄んでいてきれい。

これで暑かったら最高だけど、風が吹くと寒いくらいな気温でした。

少し内陸にはいると、わりと山っぽい植生になります。葉っぱの付き方や樹皮の触感はコシアブラとよく似てたけど、ウコギの仲間の何かかな。

ヤブヘビイチゴ。ヘビ好き、イチゴ好きなので名前的には最高なのだが、食べて美味しいわけでもなく、うーむ…という植物。初めてみた。もうちょっと花びらが開いてればきれいなんだけどなぁ。

車を走らせてもらっていると、正面から来る車の横に、鳥が激突して落ちた。車にはねられるでもなく、自分から車の横に体当りしていった感じ。見に行ってみると

ムシクイ系のなにか。これ撮ったら、即回復して飛んでいってくれた。逆に言うとこれしか撮れなかった。一時的な脳震盪だったみたいね。良かった。

特徴としては
・薄い白い眼線
・頭央線はなさそう
・翼などにも斑紋がない
・足はピンク色
・全体色はほぼグレー。下半身にごく僅かに緑が入る。翼は茶色が入る。
・鳴き声は不明

図鑑見ても決定力がわからないけどウグイスが一番近いかなあ。ムシクイ拒否反応が出てきたのでこのへんで。なにはともあれ、元気に飛んでってくれてよかったよかった。

6/16 青苗川下流 メッシュ番号633903

さて、20数年前の津波で被害の大きかった青苗地区。ちょっと青苗川沿いにあがると田んぼが広がっていた。奥尻では田んぼもわりとやっていて、品種「ふっくりんこ」を主に作っているそうだ。田んぼの中を覗いてみると、わりとたくさんオタマジャクシが泳いでいた。

ちょっと遠景ですが、ニホンアマガエルのオタマジャクシ。目が外についてます。他の種類いないか探したけど、ニホンアマガエル1種のみでした。

道内の他の地域から考えると、相当な高い密度ですな。

津波の塩害から稲作が戻り、カエルが戻り…とくれば

シマヘビいました!薄しま個体!77cm。そーっと逃げれば気が付かないのに、ガサガサ大きな音立てて逃げるから、見つかっちゃいましたね。ただ、シマヘビの場合、素早いので逃げ切られることもしばしば。今回は私の勝ち。

アマガエルをたくさん食べているのか、栄養状態いい感じの雰囲気です。縞もわりと連続してますね。

6/16 米岡 メッシュ番号633913

空港を通り過ぎて奥尻の西岸へ。このへんも田んぼが少し続くので、田んぼチェック。

アマガエルの幼生、ここにもわりとたくさんいました。ハープソンとしても成果が残せて何より。というか、あんまり奥尻の記録はないから、研究報告にも書いておいたほうが良いかな…。

さて、まとめきれないから、ここらへんで記事を切ります。後半は6/16の途中からです。

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桜山

買い物のついでにカナヘビ狙いで、真駒内駅裏手にある桜山に行ってきた。カナヘビにいかにも良さそうな場所だったけど、出会えず。時間帯が良くなかったか、少ないのか。結局植物を見て帰ることになりました。

5/24 午後 札幌市南区真駒内 メッシュ 644132

駅の裏とはいえ、小さな細い尾根上になっていて、植生もうちの周りの平地とは少し違っていいお散歩コースなのだけど、数日前にクマ目撃があったみたい。この辺だとどこで出ても、それほど突飛なことじゃないんだけどね。

早速いっぱい生えているキジカクシ系の仲間。アマドコロとかそのへんかなと思ったけど、花がついてるやつがあったので

思ってたのと少し形の系統違いのチゴユリだったみたい。いっぱい生えてて、花盛りな様子だった。

そしてまたキジカクシ系。

下にまだ咲いてない蕾が見え隠れ。

裏返してみてみると、茎の基部は赤っぽくて茎はまん丸ではなく、花は1~2個ずつ、いろいろ総合するとミヤマナルコユリみたい。

一番良かったのは、これ。

ギンリョウソウ。腐生植物で、葉緑素がない。

花の内側がちょっとおしゃれだけど基本斜め下を向いてるので撮りにくい。寝っ転がって撮るけど、ダニがいないか、ちょっと気になる^^;。撮る対象がこういうのやヘビトカゲなのでバリアングル液晶ディスプレイの一眼レフに憧れます。

この辺も難しいけど、ギンラン。葉っぱが広めで、花序は葉っぱより高い位置に来るようです。

そしてササバギンラン。葉っぱは細長めで花序は葉っぱより低い。(この個体はよく見ると花が葉っぱの中に隠れています)

…中途半端。多分ギンランではないかと思いますが。

フデリンドウ。花がもうちょっとで咲きそう。

あー、ほんとあと少し。

ツツジの仲間の花の形。家に帰って調べたらウスノキらしい。臼の木。とてもウスを作る木には見えないので、調べてみたら実がウスのような凹みを作るのでそう言われるようだ。果実の時期も見てみたい。

ハシバミの仲間。ジャパニーズのヘーゼルナッツね。わりとたくさん生えてた。もしツノハシバミだったら、これも実を見てみたいものの1つ。

葉っぱにシミがあるものもあった。

マイヅルソウ。いっぱい咲いてた。


倒木から出てるこの葉っぱには最近出会ったような…。

コシアブラじゃないっすか。本当に家の近くに生えてたよ…。(倒れちゃったけど)近くに折れなかった萌芽の本体があったので、見てみると本当に高木ですごく上にしか葉っぱない。

見上げても見つかんないわけだ。

赤丸のところがコシアブラの葉っぱ。見えないって^^;

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Like a corpse

The weather of June of this year is abnormal. It was very cold. I went out to look for the snake time because the temperature was improving a little after a long . However, only snake’s corpse was found to me.


ギンリョウソウ
Corpse plant

北海道の夜のフィールドは不調だ。これというのも天候が悪いせい。いつまでこの低温が続くのだろう。

今回は、以前からフィールドを一緒に回りたいと話していた
高校生のK君と一緒に回ってみた。本当は昼のヘビも見たかったのだけど、昼は20℃は行ったものの雨降ったり、雲どんよりで風吹きすさぶ。結局、アオダイショウはこんなとこで見れたんだよ、ということしか教えてあげられなかった。

ギンリョウソウが咲いていて、(以前、”Snakes log”(Name))にポストしたギンリョウソウより花弁(?)が開いてて、黄色い部分がこんなに開いてるのに気がついたのは家で写真を整理してた時だった。)花房の部分は、ぷっくり膨れていてうっすらピンクだった。

エゾアザミテントウ
Ladybug sp.

ヘビもいないし、結局興味は昆虫に向いてしまうよなー。
K君ゴメン。

クダホコリ?
?

こはなんぞ?最初、粘菌かと思った。粘菌かもしれない。キノコかもとも思った。

こういうオレンジのよくわからないキノコはよくある。そして卵かとも思った。虫の卵みたい…。でもたぶん動物じゃない気がする。ちゃんと触ったりして確認すればよかったかな。

かなり気になることがある。かならず、そこにはヘビが生息しているはずなのにその周辺で今年の脱皮がらがひとつも見つけられないこと。冬眠明けてから、まだその場所で脱皮していないだけなのかな?絶対いるはずなんだけど…。

そしてそのまま夜の散策に。車から降りずにルートを進める。

キタキツネ
Ezo red fox

いつものところにいつものやつが。こいつ、ホント逃げないんだよね。「クレクレ」という名前をつけてやった。写真だけ撮って、餌は与えなかった。あんなとこ夜にうろついたって、ウチの車くらいしか通らないだろうに。

結局、ヘビは轢かれたアカタイプのジムグリが1つ。残念、さっき轢かれたところみたい。。。綺麗なジムグリだったんだけどねえ。その他、見れたものはヨタカ2、ヤマシギ2、キタキツネ3(クレクレとその仲間たち)、 くらいだった。

ヘビを探すにあたって、なるべくトラブルは起こさないよう
探す先で説明することが多いのだが、それでもこちらの伝えたかったことが 相手には曲解されていてトラブルになりそうなことがあったのでテンションダダ落ちだった。たびたびだけど、K君、はらはらさせてゴメン~。

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Lighting fungus

I went to take a photo “Lighting fungus”. I was interested to take “bulb” photo.

ツノホコリsp.
Slime mold sp.

前日の行程からこの日は午前ぐったり、午後ぐったりして、夜に北部探索。昨日のメンバーに加え、先日東京のフィールドでばったり出会ったSさん、Z君、カエルのツボカビを研究している麻布大学のU先生などいろいろな方とフィールドを一緒した。
前半は北部のクロイワトカゲモドキを眺めたり、

クロイワトカゲモドキ
Kuroiwa ground gecko

カエルを眺めたりして進む。

ナミエガエル
Namie’s frog

とくに好きでもないし、そういう趣向もないはずなのだがナミエガエルを見ると尻を撮りたくなる。なんでかわからんが。なんでじゃろう。
顔はこんな感じです。

ナミエガエル
Namie’s frog

山の上のほうで湿地があって、ヘビがいねぇなぁと思っていたら、誰かが「ヒバァいるよ」って教えてくれた。誰だったのかなー。ありがたい。結局誰だったかわからんかった。キジムナーだったのか?

ガラスヒバァ
Ryukyu keelback

ガラスヒバァのまあまあの大きさのが湿地にいて、写真撮ってたりライトを当ててたらパニクってこっちに寄ってきた。ごめんごめん、あんまり近寄ると逆に撮りにくいんだよ~。と掴んだりして。
ヒバァにしてはおとなし目な子だったのでほとんど咬まれることもなく臭いを巻き散らかされた。久々のヒバァ臭…。やっぱり臭い。

ホルストガエルの亜成体を見かけて「あ、ハナサキガエル」と口走り株を落としつつその後も歩く。
U先生たちは、その後もカエルのツボカビサンプル採集のため別行動になったのでこちらもZ君を吸収しつつ、光るキノコ撮影隊に。発光キノコは沖縄でも数種あるらしく、すっごい面白いね。素敵の子。ステキノコ。

アミヒカリタケ
Fungus sp.

初めてがっつりとバルブ撮影してみたけど面白いね。工夫のしようがありまくる。
上の写真はただシャッタースピードをのばしただけだけど、懐中電灯をちょっと使うとこんな感じに変わる。(ストロボでもいいと思う)

アミヒカリタケ
Fungus sp.

自分はこっちの方が好きだな。

撮り方は、周りの皆さんの撮り方を見て「ほえ~、なるほど~」と感心しつつ試行錯誤してみた。発光キノコが点々とあるので各々が配置についてライトを消して撮影してるから、ヤンバルの森の中で真っ暗森のなか、ボソボソと男の声がコダマするという一般人がやってきたら逃げ出しそうな状況を楽しんだ。

ヒナノシャクジョウ
Burmannia Championii

腐生植物のヒナノシャクジョウ。これも彩元堂さんに教えてもらった。自分がギンリョウソウとか好きだというのを知っていて教えてくれた。まだ開ききっていないけど、白い怪しさのある面白い植物。
次のポイントに移動中にアカマタ発見。アカマタも臭いをかいでみる。オッェエッェ臭い。ワシはマダラヘビ属の臭いが一番嫌いだ。

アカマタ
Ryukyu odd teeth snake

しかし、ただ単に「久しぶり」という感覚で臭いをかぐ。
20代のころは、軽くえづくくらいだったけど、30代になった今、しっかり嗅いだアカマタの香りは胃内容を逆流させんばかりだった。
そんなわけで、親指と人差し指で「キタナイモノ」的につまんでいじってたら腹に小石がついてるのが気になって…もしかして車にひかれた個体だったかなと思ってみたらマダニが刺さってた。オェェェ。
キララマダニの仲間らしい。キララマダニは、背板がキラキラ光る(日本のはあんまり光らないんだそうだ)からキララなんだと彩元堂師が教えてくれたので、北海道の田舎の野良犬のマブタには、マダニがいっぱいくっついてるんだよ、などマダニトークで盛り上がったり盛り下がったり。ダニー最悪じゃ。

そのあと、沢を歩こうということになって沢を歩くとヒメハブが水没してた。
おお!生活防水IPX7等級相当のヒメハブ!!ヤンバルサワハブ!!という心の叫びはあまり表に出さず、こっそり撮影した。

ヒメハブ
Hime habu

薄いヒメハブは尻尾の色がスターダストできれいやね。(いずれへび図鑑(サイト終了)に載せたい)

沢歩きでひそかに親分(ハブ)を期待していたんだけど親分は現れず。
ガラスヒバァの子っこは排水溝にダイブして行方不明。「ス巻きにして道頓堀に沈めたろか」とも思ったが、そうするまでもなく、浮き上がってきてくれなかった。やつはエスパーだ。。
その後もアカマタが現れたのものの早くもアカマタには「もういいや」感漂い、スルー。

結局2日で5種11匹。そして自分で見つけたもの0というフィールドニートっぷりを最大限発揮した。やばいよ、本当にヘビ探しニートだよ。。。さすがに次の石垣では見つけられるとは思うんだけど。。。
そして気がつくと朝。一晩中、沢を駆け抜けるアホども。

しかし、学生の頃のように体力あり溢れてないのと、感情抑制リミッターが身についてしまったので、トーンが低めで皆様、失礼しました。。。

ハナサキガエル
Okinawa tip-nosed frog

朝帰りしたその日には昼過ぎまでゴロゴロし、そしてその当日には友人の結婚披露宴に出席してきました。何度も言うけれどトーンが低くて、本当に申し訳ない。。。
そして沖縄で一番食べたかった「ぐるくん」(タカサゴ)の唐揚げを食べ、島ラッキョウのキムチを食べ、満足感を持って石垣に向かうのでした。
ぐるくんは漁獲2日目以降は身がグズグズになってしまうから、内地には出回らないんだって。沖縄来た時しか食べれないねえ。伊豆に行った時にタカベでもそういう話があったなあ。

ということで皆さんには本当にお世話になってしまいました。一人だったらどうなっていたことやら。。。

なんだか宿泊してるホテルの周り、なんか頭の黄色い縁取りのGがうようよいるんですけど…。アマミタカチホにしてもワモンゴキブリにしても、黄色なんて目立ちカラーとりいれちゃったんだろうね?

下の写真は昨日渓流にいた大物の人だけど、ワモンGとか食べに来てくれないかなぁ…。(生息域が違いすぎる…)

オオハシリグモ
Spider sp.

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Name

Monotropastrum humile
Corpse plant
銀竜草(ギンリョウソウ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 1D Mark III*

葉緑素を持たないイチヤクソウ科の植物、ギンリョウソウ。葉緑素で養分を作らず、腐葉土や腐蝕質から養分を吸い取って育つ。
A plant, the Monotropastrum humile which do not have chlorophyl. It does not make nourishment with chlorophyl and it absorbs nourishment from a rotten thing and is brought up.

白く不気味な外見のため、英語では”Corpse plant”(死体草)と呼ばれる。
It is called “Corpse plant” in the English for white, weird appearance.

また、別名を”Indian Pipe”という。”Indian”は、コロンブスの勘違いからネイティブアメリカンを「インドの人」と呼んだことに発する。直接の意味としては問題ないと思うのだが、過去にこの”Indian”を差別的に使われた歴史があり、”Indian pipe”をこのネット上に書くかどうかで少し悩んだ。
And the another name is called “Indian Pipe”. It originates in Columbus’s calling Native American by the misunderstanding “Person in India” , saying that “Indian”. There was a history that had used this “Indian” in the past by discrimination ,as a meaning though it was no problem for a direct meaning… I worried a little whether I wrote “Indian pipe” on this internet.

しかし、”Indian”自体の意味には問題はないかと思い、話題にすることにしました。日本でも同じく北海道にはアイヌという先住民がいます。アイヌ語で「アイヌ」は人という意味なのですが、アメリカと同じく「アイヌ」を差別的に使ったことにより、一時アイヌは差別語として使用を控える傾向があった。しかし、近年、「アイヌ」は標準的に使われるようになってきている。差別的な用語ではないと認識が変わってきている。
However, I thought whether the meaning of “Indian” in itself did not have the problem and decided to make it a topic. There were indigenous people called “Ainu” in Hokkaido in Japan. As for “Ainu”, “a person” means by Ainu. However, there was the time when it was used “Ainu” for a discriminatory meaning in Japan as well as U.S.A. That is why “Ainu” tended to refrain from use as discrimination word at one time. However, in late years “Ainu” comes to be employed normally. .

近年、魚類学会と昆虫学会では差別的な表現を用いた和名を改名する動きにある。「メクラカメムシ」から「カスミカメムシ」へ、「イザリウオ」から「カエルアンコウ」へ、など。身体的な障害を表現する言葉は避けようという努力です。しかし、生き物を相手に仕事をする人にとっては、多くの種の改名によって混乱します。
In late years there is it for movement to change its name from the Japanese name that used discriminatory expression for in Ichthyological Society and Entomological Society. Because the policy that we will not use “the words to express a physical disability”. However, for the person working for a creature, the rename of many creatures course confusion.

学会によっても動きは違うのですが、アホウドリやブラーミニメクラヘビなども和名が変わる日が来るのだろうか。”Indian Pipe”は変な意識なく使うことができる日は来るのだろうか。
Will the day that I can spend without being conscious of words called “Indian pipe” come?

ヘビを探して歩きまわると求める種類によってはこのギンリョウソウによく出会う。花はいつも斜め下を向いており、そのチャームポイントを今まで見逃してきたが、「しべ」の部分はとっても驚くような色をしている。
When I walk about in search of a snake, I find “Corpse plant” well. Flowers always turned to the diagonal bottom, and I missed the charm point so far. The inside of the flower of “Corpse plant” is a color surprised at.

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Character of a snake

Japanese rat snake doesn’t fear the person so much. When a person approaches, it escapes, but comes out immediately when a person disappears. A lot of people do not welcome it though it is welcome for me.

オカモノアラガイ?
Refined Amiber Snail?

先の記事、Insects photoの昆虫以外編。

かなりたくさんの人が訪れる札幌市内の公園にヘビを探しに行った。他の森とは分断されてしまっていて、大きな哺乳類はいなさそうなところなんだけど、なかなか多様な環境があって面白い。

変な形のマイマイがいて、オカタニシの系列かと思って捕まえてみたけど、貝の蓋がなかったんで、写真を撮っておいたら後ですぐオカモノアラガイ系だってわかった。
マイマイも少なくとも2種類以上いたみたい。

ギンリョウソウ
Corpse-plant

ジムグリを探し回ってるとよく遭遇するのがトガリネズミとギンリョウソウ。今回はジムグリは見つけられなかったけど、たぶんエゾトガリネズミとギンリョウソウは見つけた。
ギンリョウソウは別名ユウレイタケ。でもイチヤクソウ科の植物。キノコじゃない。英語でも”Corpse plant”。死体植物。または”Indian pipe”。
とにかく、どの国の人でも異質なものに見えるんだね。

アオダイショウ
Japanese rat snake

結局2匹のアオダイショウに会うことができた。でも、人通りの多い公園ではいつものように撮影していると嫌がって通行できなくなってしまう人も多く、気を遣う。
2枚ほど撮ると、次から次へとお散歩に人が歩いてくるのでアオダイショウには悪いけど、人通りのあまりない方に連れて行って撮影。
多くの人はそれを遠巻きに目を丸くして歩いて行くけど、興味のある人は声をかけてくれる。

通りすがりの親子さん
They were interested in the snake, called me.

あんまりたくさん声をかけてもらうと集中できないけど、こういう往来の多いフィールドに自分が来ているので、そこはこっちが対応すべきだろうね。いくつかヘビの講釈させてもらいました(^^;

アオダイショウは日本の他の種類のヘビと比べて、人を恐れていないような気がする。人家周辺にも住むし、人の往来の多い林道でもよく見かける。つい1分前に人がここ歩いてたでしょ?って場所にも出てきてでれーん、と伸びている。

対してジムグリは神経質。暑いのが嫌いなのもあるんでしょうけど、一度人が歩いてしまった林道では、あまり見ることができない。
朝一の林道が狙い目なので、ここの公園では見つけるのは難しそうだ。

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