えこりん村でいろいろ探し

連日の30度超えで札幌では観測以来初の10日連続真夏日を記録しました。イベントも晴れを期待していたのですが、やはり私絡みだと、なにかが起こる…。

5月の予定だった、えこりん村のオタマ観察は雷雨で中止、同じく滝野すずらん丘陵公園でのヘビ講座が大型哺乳類の侵入で中止に。

今回はそんなこともなく、びっくりするくらい低温だっただけでしたよ!(最高気温20℃行かなかった)

たまに雨がぱらつきましたが、午前の部、午後の部、ともにやや雨の生き物にシフトしつつ、カナヘビやカエルの観察をしてきました。

カエル釣り(ケロリング)もイベントに入れてみたんだけど、寒いせいか小さなカエルしか出てきていなくて、釣れてくれませんでした。残念…。

わりとどんな天気でも安心安定のニホンアマガエル達。いつもありがとう。成体と幼体だ。

トノサマガエル(国内外来種)は指先サイズばっかりだった。でも観察会において、アマガエルとの比較には重要な存在です。

ニホンカナヘビ。今年生まれかな。午前と午後で全部で3匹出てきてくれました。よかったよかった、ありがとう。

トノサマガエルの幼生は顕著な下膨れ。

横から見ても下膨れ感ありますね。

今回のサブメインとなってくれたカタツムリ達。
外に出ていこうとしているのがサッポロマイマイ。上にいる黄色い殻のがオカモノアラガイ。その下でUの字になってるのがヤマナメクジ。底面で殻にこもっているのがヒメマイマイ。底面で葉っぱから離れようとしているのがエゾマイマイ。底面で頭隠して尻隠さずになっているのがチャコウラナメクジ(たぶん)。

ジメジメしてたからカタツムリ類は多かったです。

ヨツスジハナカミキリ。首筋にくっついて、一瞬ハチに見えて焦った。

エゾゼミ with バッカクキン類。何度かみたことあるんだけど、エゾゼミの前胸背だけは生えてこないのね。不思議。

ご参加いただいた方々、ありがとうございました。お天気の良い日に是非、またご家族ででかけてみてください!

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たまの休み

PCがあると、家で何かしらの仕事ができてしまうから、プライベートと仕事の境目がどんどんなくなっていくね。

久しぶりに、一眼持って外に散歩に出てきた。

手っ取り早く、近づける午前中のトンボから。モイワサナエ。

モイワサナエとニホンカワトンボ。昔はヒガシカワトンボとかオオカワトンボとかだった。種の統合は分化より混乱するね。

逃げ切れなかったニホンカナヘビ。他の個体は逃げまくられたけど、この個体は逃げる間が悪かった。

エビガライチゴ。トゲいっぱいだけど、わりと軟弱なトゲ。実のトゲは全く刺さらない。

エビガライチゴ

表面に虫がいると、食虫植物のモウセンゴケに見える…。

シマヘビの抜け殻

川沿いでヘビの抜け殻、完全体を拾う。胴の中心あたりの体鱗数19でシマヘビ確定。

水面のモノアラガイ

川でモノアラガイが水面を逆さまに滑ってた。ヒラマキミズマイマイsp.がよく水面滑ってるのを見る事があったけど、モノアラガイくらいの重量でもできるんだね。

…どうしてこれで体が進むのか、意味不明。宇宙の法則が乱れているのか?

奥さんと、少し竿を出してみると、ヤマメと…

ん?!フクドジョウ釣れた。ドジョウって釣れるのか…。(ブドウ虫でエサ釣り)

河床を見ると、わりとたくさんいる…。

わりとかっこいい。

また陸に戻る。

コエゾゼミ

やっとエゾゼミ系、出てきた。コエゾゼミ。
おでこ(?)の黒い部分がスペースインベーダーのオクトパスに見えたり、その下に「 ’w’ 」みたいな顔があるようで、常におちょくられているようであり、なかなか愉快な仲間だ。

ワイルドストロベリー

多分、ワイルドストロベリー(エゾヘビイチゴ)と思われるもの(外来種)。まだちゃんと見たこと無いエゾクサイチゴと花を見比べないと、識別よくわからない。

レッドカラント(フサスグリ)。野生種ではないんだけど、こういうのが微妙に植えてある場所なんだよね。食べたこと無いから、今度見つけたら食べてみよう。

オカモノアラガイ

今度は陸地のオカモノアラガイ。いつも見る角度と違って、少しかっこよく見えた。

(Herpthon用記録 : 7/20、二次メッシュ644132)

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シマカナ

恵庭市のえこりん村で、両爬の観察会のイベントをしてきました。

打ち合わせ時に、えこりん村に生えてるイチゴチェック。いろいろな種類の実はなってるけど、今年は不味傾向だなあ。今年の一番美味しかったのは外来種だけど、エゾヘビイチゴかなあ。

エビガライチゴ

これはエビガライチゴ。例年は甘くて美味しいが、今年は薄味健康志向…。あまり美味しくないー。

ナワシロイチゴ。これは例年とあまり味は変わらず、酸っぱ味強めの甘さ控えめ。しかし相対的にこれが今年は美味しく感じる。

エゾヘビイチゴ(ワイルドストロベリー)は写真撮ってなかった。

アマドコロ系の品種モノ。奥にナワシロイチゴ。

ネジバナ。関東いた時は芝生に紛れて生えてたイメージの雑草。勝手に生えて芝刈りに巻き込まれて駆られてる感じだったけど、ランの仲間なのね。そしていざ栽培しようとすると、土中の共生菌の関係でうまく育てられないという不思議花だ。

打ち合わせ場所に飛び込んできたエゾゼミ。春先からのエゾハルゼミにをうんざりするほど見たあと、夏に拾うとちょっとラッキー感ある。そういえば、今年もアカエゾゼミを見なかった…。

打ち合わせ+αが終わって、観察会のイベント。

午前と午後で、かなりたくさんのご家族がいらっしゃってくれました。いろいろ観察するので、いろんな持ち物もっています。

2018年8月18日 恵庭市牧場 メッシュ644124

ニホンアマガエルの幼体や、

トノサマガエル(北海道では外来種)、

ニホンカナヘビ。(爬虫類が観察会で見ることができるのは大変ラッキー)

シマヘビ。縞かなりくっきり。

平均的なサイズでした。

いろいろと見ることができて、かなり満足度の高い観察会になったのではと思います。

観察会のあと、捕獲した両爬をリリースしに行った時に、参加者ではない女の子が、何かを持って颯爽と歩いてました。違和感を感じで声を掛けると

観察会で出たのより立派なシマヘビ捕まえて、一緒に田んぼ周りを散歩してました。

将来有望ですなー。

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馬蹄からの…生える

馬蹄発掘」で庭から出土した馬蹄を持って、北海道博物館に行ってきました。いろいろ時代背景を教えていただいたり、馬蹄の大きさから、推測されることを教えていただきました。

・昭和30~40年台くらいまで、真駒内では馬を利用した耕作や交通が散見された
・馬蹄は、前肢のもので、大きさから装着していた馬の種類は「洋種馬×どさんこ」のような雑品種だったのでは

このまま帰るのは勿体無いので、野幌森林公園の大沢口からすこし散策してきた。

アマドコロの仲間も実をつけてました。大きいからオオアマドコロなのかな。似た雰囲気の植物(分類はぜんぜん違うけど)ではホウチャクソウがわりとたくさん生えてました。

雨がちょっと降っててコンディション悪かったけど、エゾハルゼミ出てた。…と思ったら、この状態で死んでた。よく見たら腹の右側の翅の影になにか付いてるのが見える。蟲なのか、キノコなのか?

じめじめしてたから変形菌も動いてたみたい。子実体になりかけの変形菌かな。

色づき間近の変形菌かな。このあと何色になったのかな。

これはそろそろ子実体になりそう。だいぶ種類が絞れた。ムラサキホコリ系のやつみたいだね。

だいぶ完成してるムラサキホコリの仲間。密集してないし長くないので、ムラサキホコリStemonitis fuscaではなさそうだけど近縁種だと思う。

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リリース(シロマダラ)

せたな町で8月にシロマダラが見つかりました。その個体が縁あって、うちで少し調べることができたのだけど、26.7cmの幼蛇(たぶん今年生まれ)なので、管理が色々難しく、捕獲した方々と相談して9月28日にせたな町の捕獲場所でリリースしてきました。冬越し前に、現地でシロマダラが食べ貯めしておいた方が良いと思ったので、だんだん気温が低くなるのを不安に思いながら、ヒトとヘビの都合でこの日にリリースとなりました。

こちらについては、北海道爬虫両棲類研究会の研究報告Vol.005(来年1月発行できたらいいな)に短く書きましたので、お待ち下さい。

クスサンが何匹か湧いてた。クスサン、大きいから5匹くらいだけでもいっぱいいるように感じる。こういうところのお店は大変だよね。

せたなからは奥尻島も見えるよ。奥尻島もシロマダラの記録があるんだよね。

一時逗留してもらっていた、シロマダラを捕獲された場所にリリース。わりと森ででも、カナヘビはたくさんいそうな雰囲気がありました。

ヘビの舌の写真って、結構簡単に撮れるのだけど、シロマダラは少し撮りにくかった。アオダイショウなんかだと状況確認のためにすぐ舌をチョロチョロと出すんだけど、シロマダラはあんまり出さないように思う。そのせいなのか、過去の自分の写真を探してもあんまり舌を出していなかったよ。

お、いつも見るトリカブト(エゾトリカブト)とちょっと雰囲気違うかも。葉っぱも右端の方に写ってる。

調べてみると、オクトリカブトっぽかった。せたなまで来てよかった~。トリカブトは図鑑見ても種類がまちまちで、どれがどう種類分け、変種分けされてるのかよくわからない。とりあえず、オクトリカブト(ヤマトリカブトの亜種?)とエゾトリカブトは別種でいいようだ。

これも札幌だとあんまり身近で見ない木、クサギ。見ないと思ってたんだけど、この間西岡公園にひっそりあった。検索すると、札幌でも生えていないわけではないみたいだけど、優勢な種類じゃないみたいだね。

花ではなくて、ガクと実なんだけど、非常に目立つ。「臭木」なのに、匂い嗅いでくるの忘れたな。葉っぱ揉むと薬臭いらしい。

シロマダラのリリース以外は、大きな用事もないので、のんびり周りを歩く。

ジンガサハムシみたいなやつ見つけて、喜んでた。キラキラ感が抑えめだなと思っていたら、ヒメカメノコハムシだったみたいだね。十分綺麗だけども。

やや、お久しぶりのコエゾゼミ。の死骸。今年もコエゾゼミはかろうじて見れたけど、アカエゾゼミは見れなかったな。

エゾマイマイ。今まで、小さい個体は種類がよくわからないやつだと思ってたんだけどエゾマイマイは殻が薄いので、稚貝だと内臓がすけて見えて模様になってる。ウスカワマイマイと見分けにくいと思ってたけど、そろそろ落ち着けとく。

エゾマイマイ(北海道全域)は北海道ではよく見る。殻口が大きいのでサッポロマイマイやヒメマイマイなどとはすぐ見分けられる。貝の裏側の「へそ」はよく見える。ウスカワマイマイ(北海道南部にはいるといろいろ記述がある)は殻口が大きくて一見エゾマイマイに似るが、「へそ」が見えない。そして全体的に丸っこいフォルム。

北海道南部で小さくて模様があるカタツムリを見つけても、落ち着いて裏を撮影しておくんだ!きっとそれで大丈夫だ。たぶん。
(まだウスカワマイマイを見たことがないので「たぶん」が取れない)

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サンショウウオ調べ8月

春先は週1でやってたサンショウウオ調べ、8月分してきました。

越冬幼生の出る池は湧水の減少か、水位が下がって表面温度も14℃くらいとぬるめ。でも水底は9℃くらいで安定でした。

去年からの越冬幼生は上陸して、今年の幼生だけになっていますが、

すでに5.5cmに達しているものもいます。エラはモサモサで上陸の気配なし。来年の有望株か。

多くは2~3cm。未だに後肢のない個体もいる。生えてないのか、食われたのか・・・。

そのあと、近くのお気に入りの森へ。

あ、シダの上、いた。ニホンカナヘビ。でもこのあと逃げられた。シダの上は、捕獲厳しいね。

でもその後、斜面で日光浴中の個体を

捕まえた。

再生尾。そして北海道では多くないと思うんだけど腹の黄色いタイプで、
そしてオスっぽいね。(手のひらにある黒い塊はマイマイの殻)

それから、ココは止水域を見かけない場所なんだけど、ニホンアマガエルの鳴き声が聞こえたので、隠れ止水域でもあるのかもしれないね。

ハープソン 8月11日
644132 石山エリア
エゾサンショウウオ・ニホンカナヘビ・ニホンアマガエル

その他の生き物たち。

これから子実体作る変形菌だね。

卵嚢かかえた、ハシリグモの仲間、かな?わりとあちこちにいた。北海道では大きい方のクモですね。

ニレハムシっぽい。はっきりしない模様、はっきりしない体色、識別もはっきりしない。(これは自分のせい)

先日識別出来なかった系のコカメノコorヒメカメノコテントウ

今回は慎重に捕まえて裏返す。

腿節に黒色紋があるのでコカメノコテントウですな。やっと写真撮っとけたよ。

まためんどくさいやついた。
周りに植物は
・ナスっぽいのなし
・アザミ類あり
・ルイヨウボタンみつからない

裏返すと

腿節真っ黒。なので、食草的にも外見的にも、エゾアザミテントウっぽいね。

これはナミテントウの幼虫。

そして今日もセミの抜け殻を拾う。大型でやや黒光り。これは・・・エゾゼミかも!

セミの本で調べたら、胸部の足の付根にある突起が決め手になってエゾゼミ類の抜け殻だとわかった。

でも、エゾゼミかコエゾゼミかアカエゾゼミか、というのは無理っぽかった。

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アポイ2017

今年は縁あってえりもまで来たので、かなり好きなフィールド「アポイ岳」に寄ってみました。

この山は、5合目までがやや多湿な森林で、そこより上が岩むき出しの山になっていて、独自の生物も多くて面白い場所です。

この山でいつも見たいと思っている生き物はニホンマムシなどのヘビ類と、アポイマイマイ、妙に筋肉質なハエちゃん、多様なキノコ、高山植物です。山に入ると、わりと忙しい。

恒例のイチゴ。草系か樹木系かわかんないけど…。地面に近いので、食味は控える(エキノコックス対策)

アポイは奇々怪々の色んな色のキノコが生えているのだけど、少しこの時期は多くないかな。

藍色がきれいなキノコ。ほかにキホウキタケみたいのが目立ってたかな。
ほんと、ここはキノコ多いんだよ。

ちょうどここに来る前に、奥歯の根のとこに膿が溜まって、いろいろ処置してもらったあとがズキズキするので山登りも、すごくゆっくり進む。

途中の川で、水の中をシュッと泳ぐ姿が見えたので、エゾサンショウウオかと思ったら

ニホンザリガニ。なんだよー、と思うけど、貴重な存在なのですよね。

5合目までの森林帯でも、植物は豊富。
小さめのユリ、

クルマユリ。小さい控えめだけど、色が目立つユリ。わりと好き。

寒いのでセミは全く鳴いていないのだけど(今日も20℃くらいまでしか上がらない)中型の抜け殻はあちこちに。ここにはツクツクやヒグラシはいないので、エゾハルゼミの抜け殻だね。あとで調べて確定できました。

登っていく所々で、シマリスがキーキー言って、こちらに怒りをぶつけてくる。遠すぎて90mmマクロじゃ写真残せなかったけど、5匹くらい見かけたな。

今回はアポイマイマイも探しているので、かんらん岩周りを探してみるけど、出てこないなあ。

したらこんな感じの全く水気のないところで

トンボの抜け殻。生態的にムカシトンボの抜け殻なのかな?形は似ていると思うけど…。ムカシトンボは羽化1ヶ月前に上陸して陸地生活するんだって。

落ち葉をひっくり返してると、お、小さいマイマイ発見だ!

毛が生えていない、殻に深めの筋が入ってる…。これはパツラマイマイみたい。アポイマイマイじゃない…。

その後も落ち葉の下から殻が。

パツラ&パツラっぽい…。

岩の割れ目にもマイマイいた!

しかしこれはヒメマイマイ。結局今回もアポイマイマイには会えず。時期が悪いかな?探す場所がずれてるのかな。悔しー。

普通の山登り行程で1.5時間で5合目まで上がれますが、ゆっくりゆっくり上がったので、2.5時間かかりました。

5合目、岩むき出しの環境で、晴れてたら爬虫類日和なんだけど、曇、霧、20℃では流石に厳しいな。

座って休んでると、ズボンにしがみついてるやつが。

これも、アポイに登ると出会うやつ。妙に筋肉質なハエちゃん。シラミバエの一種だと思われます。咬まれたことはないんだけど、不気味。一瞬ダニにも見えてドキッとする。

シラミバエを追っ払って、5合目岩場付近の植物を見てみる。初めて見るようなものばっかり。

イブキジャコウソウ。この場ではわからなかったけど、教えていただきました。名前からして、いいにおいするのかな。

チシマセンブリ。すごい小さなホトトギスみたいな花だな、と目についたので写真とっておきました。

花盛りといった季節ではないかもしれないけど、ちょこちょこ花は咲いてました。

とぼけ顔のマミジロハエトリ(♂)。ハエトリはカメラ近づけると逃げたりカメラに飛び乗ってしまうけど、寒いからか、じっとしててくれて写真撮れました。

あまりに霧がひどいので、これ以上登るのはやめて、引き返しました。(下りは3時間かかった)

下る途中も、マイマイを探しつつ…。

緑色のオオセンチコガネ。アポイでは見かけたのはみんな緑でした。

イカリモンガ。チョウっぽいガ。まあ、チョウもガもチョウ目なのでどっちでもいいのだけども。

山を降りてくると、登山口の入り口には岩々した感じに護岸された川があって、実は爬虫類探しは、ここに一日中いたほうが種類は見れそうなんだよね。でも、マイマイも探したいし、岩場のマムシも見たいしで結局登るんだけど。

ね。あっさりヒガシニホントカゲいた。悔しいからまた来るね。

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わらしゃんどで食味レポ

えりも町の「わらしゃんどキャンプ場」で、わらしゃんどキャンプをしていた小学生たちに、両爬の話をちょっとしてきました。

ハープソンもお話してきたので、興味を持ってくれる子がいたらいいなぁ。

キャンプは2泊3日で、自分は今回は寝る時の機械の都合で日帰り(ごめんなさい)。

キャンプサイトに着くと、すでにカエルとサンショウウオを捕獲済み!

このエゾアカガエル、でかいよ!!掴んだ時、リリースコールしたので
オスだと思ったんだけど、非繁殖期のメスもリリースコールしそうな気がしてならない。

婚姻瘤も痕跡なし。体型(でかい、おなか膨らみ気味)からしてメスかなあ…。

ついでに

後肢にヒルいっぱいだ!!

サンショウウオは子供たちに棲んでた池に案内してもらって観察してきました。

エラがまだ、バリバリに残ってる。一部、後肢も生えてない個体もいたので、今年はここで幼生越冬するつもりなのかな。

同所的にニホンザリガニも。良い環境ですなー。

指導にあたっていた方々からも、「山の方にガレ場があって爬虫類的にいいんじゃない?」という情報を得てガレ場観察に。

なかなか良いガレ場。なにかトカゲ類はいそうだけど、この日は、分厚い雲で曇り、気温が低い。(恒例)最高気温が20℃では少々厳しいか。石はぐったけど、カナヘビとか出てきてくれなかった。晴れた日にぜひ探してみてほしいけど、足元気をつけないと、こういうところは危ないんだよね…。

お。これは…。キイチゴ系。

裏がしっかり白くて。

ラズベリー的な濁りのある色した果肉。たぶんエゾイチゴだ、これ。

熟した実を食してみると

エゾイチゴ

香り:★★★ ラズベリーそのもの
酸味:★★☆ 酸っぱめ
甘み:★☆☆ 少し甘い

高級品だわ、これ。もっと熟してたら甘み酸っぱみが逆転したかも。

今年始めてのエゾゼミ系、コエゾゼミ。いろいろお話してたら、やっぱりコエゾゼミが羽化時間や、いるところ的に一番遭遇しやすいみたい。

そういえば、まだアカエゾゼミはまともに見たこと無いな。

他にもエビガライチゴがあった。(食味レポはこちら)ここは競争率低そうね。

そしてキャンプ場の近くに

もう一個イチゴ。食味レポしようと思ってたのに忘れてしまった…。あとで気になって、写真見てみると

イチゴだけど今まで自分が見たイチゴとは違うみたい。クマイチゴかなあ。

キャンプサイトの周りで拾った、ナミテントウ。

斑紋が大きく違うけど、ナミテントウの変異の範疇です。

ちょうど、確認したかった事がありました。

世の中にはナミテントウとそっくりなクリサキテントウというのがいるのですが、この見分けの一つのヒントになる場所があります。

「鞘翅端の帯状の隆起線」、つまりお尻の近くの翅の後方で横一文字の隆起線があるんですね。

ちょっと光の角度変えます。

ね。隆起線、見えました?

この隆起線を持つのが、ナミテントウ。無いのが、クリサキテントウか変なナミテントウ。こんな感じのようです。

そもそもクリサキは北海道に分布しないともされますが、1例の函館での採集記録がありました。

本州以南には「隆起線を持たないナミテントウ」がいるため、函館の記録はクリサキなのか、隆起線のないナミなのか、まだ確実にはっきりしないようです。(幼虫なら、見分けられるようですよ!)

なので、北海道で、「隆起線のないナミテントウ柄のテントウムシ」を見つけたら、面白いことになりそうです。

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目が辛いのでマクロ練習

目がね。そろそろ年相応でね。近くから遠くへの対応がしんどかったり。マクロをいざ使おうとすると、うまく出来ない事もちょくちょく出てきたので、慣れて練習しとこうということでご近所生物で少し練習。

アゲラタム。花径1cm程度の花。庭に咲いてたやつ。

ヒメイズイの実。これも直径1cmないかな。近所にあったやつ。

動物はやっぱむずい。カメラがものすごく接近するので結構逃げる。

ヒナバッタ。2~3cm。うちの庭の常連。気が向くと後肢と翅をこすってキシキシ鳴いてる。

これもわりと庭にいる、体長5mmくらいのクロサジヨコバイと思われる虫。(シマサジヨコバイ?)

わりと、撮り始めると、時間かけて楽しいんだよね。マクロ。ちょっと練習できたので、フィールドでも活かせるかな?

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セミ・day

エゾハルゼミの声が絶えてしばらく経った。北海道では本来の生息地ではないと思われるツクツクボウシが真駒内では7月はじめから鳴き始めた。

神奈川に子供の頃住んでいた頃は、夏休みの終わり頃に鳴くセミだったように思うけど、涼しいから早く出てくるんかな…。

最近買ったお気に入りの本、「セミと仲間の図鑑」には鳴き方の記述が面白くて噴き出した。

鳴き方→オーシツクツクと繰り返し鳴く
夏休みの終わり頃→シュクダイヤッタカ シュクダイヤッタカ
ハヨセーヨ ハヨセーヨ と聞こえる

同じ鳴き声のはずなんだけどね(^^;

アブラゼミ、ノラニンジンの野に降り立つ。

アブラゼミの抜け殻。このあと悪食のうちの猫が美味しくいただこうとして吐き出していました。

ミンミンの抜け殻に似ますが、アブラの抜け殻は触覚の第3節が第2節より長くなります。(根本から1,2,3と数えます)

成虫の死骸もちらほら。翅脈の緑がとてもきれいなんだよね。アブラゼミ。全体のカラーリングだと評価さがるけど。

エゾハルゼミの抜け殻はもう無いかなあ、と探すとそれくらいの大きさの抜け殻はいっぱいあったけど、みんなツクツクボウシだったようだ。

アブラと比べて小型。

わりとツクツクの抜け殻は、エゾハルゼミと比べてみると難しいかもしれない。
長さ 第3節>第4節。第3節から細い。

エゾハルは
長さ 第3節<第4節。第5節から細い。

これもセミに近い仲間。モンアワフキみたい。

そしてついに、ハエトリグモハンドブックの出番。

特徴がよく似た種類をみつけた。

マガネアサヒハエトリのページのものにそっくり。よし、マガネアサヒハエトリでOK?しかし、ハンドブックを読み進めるとワカバネコハエトリとそっくりで、識別できないようです…。

この日は、クルミの木を中心に観察してみたんだけど、

葉っぱに何か付いている。

姿勢すらさっぱりわからない。

シッポを突き上げた、シャチホコガの仲間らしい、というところまでしか行き着けなかった。

2017.8.9追記 ウストビイラガ でした

しかし、生きた葉にくっついちゃって、擬態が台無しだよね。残念なやつめ。(^^)

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