ハープソン確認写真(0722双珠別湖)

その後は、占冠の森でたまたま出会った写真家の
門間さんを捕獲して、一緒に双珠別湖地区に行って来ました。

双珠別湖も、占冠中央と同じ3種なので、
ちょっと写真は別角度のものなど撮っています。

エゾアカガエル。
双珠別湖地域の山林内でも、オタマジャクシの成長ステージは
フルサイズのものや、フルサイズ+小さな後ろ足、尾を残してほぼ上陸済みと
様々なオタマジャクシが見られました。

エゾサンショウウオ。
この地域では上から写真載せてみます。
水温のいろいろな差のあるところで、成長段階が著しく違いました。
5cmを超える勢いの大きさのものや、ようやく3cmに達するものまで。

ニホンカナヘビ。
双珠別湖では、占冠中央のリベンジを果たし、撮影できました。
(再生尾が少し残念)

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ハープソン確認写真(0722占冠中央)

ハープソン Hokkaido 2012、開幕にフィールドに出た方々、結果はいかがでしたか?

私の1種目はエゾアカガエルでした。

7月22日は占冠まで出向き、その行き帰りで、4地点を観察してきました。

以降の記事では、確認用の写真を以下に貼っておこうと思います。
(他の動物の写真やほかカットもありますが、また別の機会に)

まずは占冠中央で確認した3種。

エゾアカガエル。
まだ、占冠中央の山林内ではオタマジャクシも多数でしたが、
成長段階はみな、ほぼフルサイズで、後ろ足の生えたものも散見されました。
早いものは写真のようにすでに上陸を果たして小さなカエルになっていました。

エゾサンショウウオ。
成長段階は水域によってさまざまでしたが、
上陸準備のエラの退縮が起こっている個体はどこもまだ、いないようでした。
この幼生はヒレが後頭部から始まってて、ライギョみたいな形。
正面からみるとモヒカンのようになっていました。
(このへんは個体差でバラつきがありました)

ニホンカナヘビ。
なんて言ったらいいんでしょうかね…。
都合4個体と遭遇したのですが、写真を撮るに至れたのがこれだけ。
コンデジのAF設定がうらめしい。。。
一応ニホンカナヘビの証拠にはなるので、
自戒を込めつつ、載せておきますね。

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カウントダウン4・ヘビを探す

ハープソン開始日の7月22日まで、「カウントダウン4」です。

ハープソンでおそらくいちばん情報が少ないと思われる、ヘビについて少し紹介します。

こちらは先日、発見したジムグリというヘビの幼蛇です。30cmちょっとの個体なので、おそらく昨年生まれと思われます。(生まれたてのジムグリは20cm後半くらい)

ヘビはどうやったら見つけられるの?と、よく尋ねられるんですが主に3つの要素が絡みます。

①運
②情報・知識
③努力

まるでスポ根少年漫画のような3点ですが、実際そう感じています。「運」が良ければ、なんの知識がなくてもバッタリとヘビと出くわします。

「情報・知識」を持っていれば、生活環境を予測することで、ヘビに逢える確率を上げられます。例えば、上のジムグリなら

  • ジムグリは暑いのが苦手なヘビ
    →暑い時期には日中出ない、気温の下がりやすい山間の森林地域が良い
  • ジムグリが食べるのは小さなネズミやトガリネズミなど
    →土があって、豊富に昆虫や木の実などが落ちているようなところ(餌動物が住むところ)
  • ヘビは隠れる生き物
    →隠れることができる岩の割れ目、倒木などがあるような場所

…などのように絞り込みができていけますね。

そして「努力」ですね。情報・知識があっても、必ず会えないのがヘビなので、ひたすらいそうな場所をねり歩く。これに尽きます。

愛と友情があれば、なお逢う確率が上がるのかもしれません(笑)でも、正直、生きているヘビだけを探すと、目撃情報はほんとうに、ごくわずかになってしまいます。

ハープソンでは、識別することが出来る状態であれば、死骸でも確認を可能としています。残念なことではありますが、ヘビはよく車に轢かれている姿を見かけます。状態が良ければ、轢かれて死んでいても「ここにこの種類の蛇が生活していた」という証拠になります。

下の写真は、ジムグリの死骸の写真で、アリにたかられているものなので、見たくない方はスルーしてください。(見ても大丈夫な方は、クリックすると大きな画像になります)

轢かれてしまって、一部損傷が激しいですが、ジムグリという種類の蛇だということはわかります。

個人的には非常に残念な記録なのですが、2008年から記録している、個人的に確認した野外のヘビの2/3は道路で轢かれて死んでいたものです。せっかくなので、生息情報として記録して、今後の両生類や爬虫類の生息の役に立つような使い方をしていきたいですね。

また、車を止めて作業する余裕がある場所で見つけたら、もし出来る方は、死骸を道路から路肩へ「よけて」頂けると幸いです。

このヘビの死骸を食べに来ようとした他の野生動物(キツネ・カラス・トビなど)が2次的に交通事故に遭う可能性を下げるためです。野生動物にとっては路上で轢かれたヘビでも重要な餌資源です。場合によっては車にはねられるリスクを負ってまで、食べに来てしまうことがあります。

あと、いろいろ動物に触る機会もあると思いますが、動物を触ったあとは、必ず手を洗うようにしてくださいね。

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ハープソンの予行+最近のフィールド

初めてやることというのは、できるだけ準備をしておきたいもので、今回はハープソンのやり方を参加者目線で考えて、フィールドしてみました。

調査用紙記入なども並行するので、長くなります。
ゆっくり時間のあるときにでも読んでみてください。

そうそう、巷では金環日食が話題だったみたいだ。
出かけてラジオを聞いてたら、「今、日食、最大です」って言ってたので
車止めてサングラス通して写真撮ってみたけど、全然だね~。

ハロが欠けた日食型になってて、かろうじて日食写真になったけど。

今回のフィールド紀行は、
ハープソンの調査票(参加申込書)を書きかたを説明しながら進めていくよ。

ハープソンはこちらから説明を見に行ってください。
ハープソンHokkaido 2012 : 北海道爬虫両棲類研究会)

最初はチーム名を記入するんだけど、
基本的に公開される情報はチーム名で公開するので、
いい名前をつけてください。
(一人参加でもチーム名OKです)

「Team えぞばいかだ」にしてみました。
チーム所属者が複数名いる場合は、代表者名の下に名前を列記していってください。

次は参加者基本情報ですね。
こちらは公開することはありません。
ハープソンの事業にのみ、使用させて頂きます。

参加形態を普通参加にしました。これで調査、競技として参加できます。
寄付参加は、このハープソン事業に賛同してくれる方からの寄付を受け付けます。

結果は基本的にWeb公開ですが、
印刷したものを郵送発送を希望される方は、発送実費をお振込みください。

とりあえず、うちはパソコンで見れる環境なので、郵送は不要としてみました。

本日の舞台は占冠。
先月来たときは、まったく孵化していなかったエゾアカガエルの卵も
すっかりオタマジャクシになっていました。

よく見ると、色に個体差があって、赤いもの、茶色いものが見られます。
(一時的な体色変化によるもののようで、捕まえておいておくとほとんど同じ色になるみたいです)

ヒキガエルのオタマジャクシとはまた別の密集具合です。
ここでは水の浅いところに個体が押し寄せています。

なんなんでしょうね?暖を取っているのかな。
酸素量が厳しくてパクパクしてるのかな。
水際に食べ物があるのかな。

いくつか捕まえました。
この時、100円ショップで売っているシュガーポットがとても使いやすくていい感じです。

オタマジャクシを横や下からも見ることができます。

ハープソンでは、なるべく識別の間違いを減らすため、
見つけた種類については原則撮影してもらいます。

なのでシュガーポットを駆使すると、携帯電話でも十分撮影できるので
とても便利。

別の地点に移動すると、例年は水を豊富に湛えた池のはずなんだけど、
枯れてしまった池がひとつあった。

この後、このエゾサンショウウオの卵も乾いて死んでしまったかもしれない。
両生類は微妙なバランス環境に生きてるんだなと改めて思う。

ハープソンでは死んでしまった動物も確認に入れるので、
もし見かけたら写真を撮っておいてくださいね。

ヘビなどはそういう情報も併せないと、確認数は激減してしまいます。

とりあえず、占冠のフィールドの記録を記録用紙に記入しておきます。
6ケタの数字のある部分(メッシュ番号)はこの記事の後のほうで説明します。

証拠として撮影した写真も、メールあるいは郵送にて事務局に送って頂くので、
写真のファイル名の記入は忘れずにお願いします。
(あるいはわかりやすい名前を画像ファイルにつける、プリントしたもののウラに書いておくなどしておいてください)

止水にいくと、時々見かけるハリガネムシ
寄生虫というくくりで、この生き物を見てしまうと悪いイメージしかわかないかもしれないが、
様々な宿主を経て、交尾産卵のために水に戻ってきた、感動(?)の1シーンでもある。

有名なものでは、カマキリから出てくるのが知られていますが、
北海道ではカマキリは普通の昆虫ではありません。
肉食のバッタのような仲間からも出てくる。

おそらく、ハリガネムシも多種いるのだと思いますが、
線虫の仲間はよほど専門でないとわからない分野です。

ハリガネムシはセンチュウの仲間です。
線虫は外見では種類の差がわかりにくく、また、
樹木に寄生するものや、土壌にいるものなど多様です。
種判別は非常に困難でしょう。
(たぶんセンチュウの新種はそのへんにゴロゴロいる)

ハリガネムシではこんな視点で捉えた研究があるんですね。
寄生者(ハリガネムシ類)が改変する森林-河川生態系
実に面白い見かたです。

脱線ついでに…

アメンボが1匹のエゾアカガエルのオタマジャクシに群れてスクラムを組んでいます。

アメンボはカメムシやセミに近い仲間で、ストローのような口を持っています。
セミやカメムシの一部は木などの植物から樹液を吸います。
サシガメやアメンボのような仲間は、動物の体液を吸います。

おそらく1匹が捕まって動かなくなっているので、群れて襲っているのでしょうね。

ハープソンでは、両生類や爬虫類の観察がメインですが、
こうしたいろんな生物に目を向けて楽しんでもいいかもしれません。
また、バードウォッチングの片手間に、見つけた両生類や爬虫類を
報告してもらうスタイルでも楽しめるかもしれませんね。

で、せっかくインパクトのある写真が撮れたので、
興味のある方は写真賞にも応募してみましょう。

調査票に、写真賞の応募用の記入欄があるので、
自信のある写真を1枚、選んで応募してみるのもいいと思います。
応募のあった写真から、写真家の中島宏章さんが賞を決めてくれますので、
興味のある方はぜひ、応募してみてくださいね。

オタマジャクシをすくっていると、大きなヤゴが取れた。
この時は「でかいヤゴ」しかわからなかったのですが、
知人に教えてもらって、オニヤンマのヤゴだということがわかりました。

あまり見慣れない、やや扁平で小型のマイマイもいましたね。
詳しい資料や、詳しい知人がいないと種類は全くわからないですね。。。
いつも見るサッポロマイマイやエゾマイマイとは違いそうですが。

占冠を堪能したあと、札幌に帰途につきます。
その途中、恵庭の山の中を通ったので、
折角なのでゆるゆると林道を歩くと、
今年の初爬虫類を見ることができた。

折角ハープソンの予行なので、一眼レフカメラも望遠を封印して臨んでいます。
ニホンカナヘビ、遠目から何枚も写真を撮りながらジリジリと近寄って、
一番大きく撮れたのがこの写真ですね。

記録には、「遠くからでもとりあえず撮っとけ!」が重要です。

ついでにニホントカゲも見つけました。
トカゲの仲間は、ダッシュですぐに逃げてしまいますが
待ってるとじりじり穴から出てくることが多いです。

個人的にはカナヘビよりトカゲのほうが近づきにくいんですが、
穴の前で3分待ったら出てきました。

占冠と同じ種類ですが、エゾアカガエルのオタマジャクシを
恵庭でも見つけました。

別の地点でも、記録残しておいたほうがいいですね。

さっきの占冠と分けて、恵庭の3種も記録しておきました。

以上がハープソン予行の1日ですが、
ハープソンの期間は1週間(7/22~28)を予定しています。
なので観察の機会は1日だけなくてもいいですね。

ということで別の日の記録も残しておくことにします。

江別に河川の調査で行った際に、
おそらくアズマヒキガエルのオタマジャクシの集団を見つけました。
写真を撮って記録します。

実はこの他にも、ニホンアマガエルの声と、トノサマガエルらしき声を聞いたのですが、
写真が撮れなかったので、参考記録としてだけ載せておくことにします。

写真はあるけど、詳しく種類がわからない人は
種類がわからないことを書いて、事務局に送ってください。
種判別ができないこともありますが、なるべく種類がわかるよう、事務局で調べます。

写真がない種類を参考記録としたのは、
実は両生類や爬虫類は、十分に詳しくない人だと見分けが難しいことがあるからです。
「イボのあるカエルはヒキガエルだ」というイメージを強く持っている人は、
ツチガエルを「ヒキガエル」と見てしまうこともあります。
見る人によって、記録の精度に差が出てしまうので、写真を付けてもらい、
事務局で確認照合した上で、北海道の両爬分布マップを作成していきます。

正式版は写真があるもののみをデータとして計上していきますが、
参考にいただいた、写真がないものも何かの形で、生かしてみたいと思っていますので、
ぜひ、参考記録も書いていただけると幸いです。

あいかわらず、寄り道ばかりしています。
エビもなんかいっぱい種類がいると思うので、
面白いですね。

上の個体は目の当たりに巻貝がついてて、変な顔に見えますが、
2匹とも同じ種類のエビに見えます…。

まあ、とにかく寄り道も精一杯楽しみましょう!

写真の送付は、メールなどで受け付けますが、
携帯やスマートフォンで撮影して、
twitterに投稿することでも事務局は確認します。
twitterで投稿する場合は、必ずタグ、

#herpthon2012  を付けてくださいね。
(その後、 #herpthon というタグに変更されました)

それと、参加チーム名とユーザー名がわかるような連絡を一つお願いいたします。
(例:アカウント名:baikada, 参加チーム名:Teamえぞばいかだ)

読んでる方もだいぶ疲れたかと思いますが、
書いてる方もだいぶ疲れてきました(^^;

最後に、メッシュ番号について説明します。

調査票の種類を書くところに、
6ケタの数字が記入されていますね。

これは地図の場所の番号を示しています。
参加者には、この番号が書かれた地図を送ります。
この地図番号を調査した場所と対応して数字を書いて頂きます。

北海道を細かい四角で番号分けをしてあります。

よく見ると、地域ごとに6ケタの番号が書いてあります。

それぞれの地域の番号を確認して、調査した場所のメッシュデータを書いて頂きます。

わけがわからん!
という方もいると思いますので、住所表記やGPSを記入してくだされば、
なるべく事務局で区画の判別はしておきます。
メッシュ番号がわからない場合には、住所表記かGPSによる緯度経度を
記入お願い致します。

頑張れる人は、地図閲覧サービス(ウォッちず:リンク切れ)から、
調査した場所のメッシュの地域名がわかるので、以下に説明しておきます。

ウォッちず:(リンク切れ)のトップページの、
右側の範囲にある、「ウォッちず(地図検索画面へ)」をクリック。

自分の調査した場所のマスをクリック。
(この説明では、札幌市南区定山渓の朝日岳山頂付近をモデルとして進めますので、札幌をクリック)

朝日岳山頂は定山渓なので、定山渓をクリック。

すると地形図が現れます。
右上にある「」や「」で縮尺を変えたり、
マウスでドラッグすることで地図を動かせますので、
自分の調べた場所に中心の「+}マークが合うように調整してください。

ここでは、朝日岳の山頂に「+」を合わせてみました。
この状態で、上の青いゾーンにある「2万5千分1地図情報を閲覧」をクリックします。

確認画面が表示されるので、
「平成20年10月以降更新されないことを理解の上閲覧」という
グレーのボタンをクリックします。

すると、元の画面に戻ったように表示されますが、

上部の赤線を引いた場所に、地域名が表示されます。
この地域名で配布された地図を見比べてメッシュ番号を導き出してください。

朝日岳山頂は「定山渓」なので「644131」がメッシュ番号ですね。

特に山間地などは地域の見分けが難しい場合もありますので、
この時点で行き詰ってしまうことがあれば、お気軽にご相談ください。

以上、日々のフィールドと、ハープソンの予行でした。

予行期間(2012.5.21~5.25(仮))

調査地域 占冠(644243)、恵庭島松山(644123)、江別(644154)、定山渓(644131)
確認種 5種(正式記録:撮影したもの)
エゾアカガエル・アズマヒキガエル・エゾサンショウウオ・ニホンカナヘビ・ニホントカゲ
2種(参考記録:撮影できなかったもの)
ニホンアマガエル(声)・トノサマガエル?(声)

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白と暗色

The surrounding of my home is comprised of “white and dark color”. I hope that snow melts early. I want to see green.

外に出ても「白と暗色」の世界なんだろうと思ってしまって、
ほとんどフィールドをしていない。

ヘビを探している時なんかは
フィールドなんて行ってみないと結果は出ない。
行ってみてダメだったらしょうがないけど、
何か見れたら、出てきてよかったなぁと思うわけだ。

しかし、それが冬を迎えるとなぜだか足が重くなる。
フィールドに出てもいないのに、どうせ何もいないだろ…。
と思ってしまいます。

うちの周りは植生のせいか、冬場は鳥もほとんど見ることができないけど、
この間はヒガラの小さな群れを久しぶりに見ました。

しかし真上の枝。
腹側だし、黒つぶれっぽくなるし、ちょっと遠いし…。
と理屈をこねて写真を撮らない。
ヘビの時は「とりあえず撮っとけ撮っとけ!」なのにね。

今冬、そういうことをヒシヒシと感じて考えこむ。

オホーツク方面に住んでいるときは、
よく冬も出かけていたような気がするな~と思い出したので、
流氷が去らないうちに一度道東に行っとこう。
何か思い出せるかな…?

そんで早く、緑芽吹く春になれ~。

でも北海道の笑えるくらい寒い冬、
雪に包まれた真っ白な景色は、
実は好きだったりするんだけどね。

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New Year, 2012

Have a nice year, 2012.


(珍しく画像クリックで画像が拡大します)

2012年は、とてもいい年であることを願います.

年末から体調のすぐれない日が多く、
メール返信をはじめ、更新なども滞っております。

2012も出来ることからやっていきましょう。

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ウロコ・シンドローム

I researched the queue (arrangement?) of “The scale of Oriental odd-tooth snake”. It is small scales, especially the juvenile’s scales are very very small.

「あの葉っぱが落ちるとき、私は死ぬのよ」的な紅葉が終わって、雪が積もっていないこの灰色の季節、大きめに調子を崩して数日寝たきりだったんだ。

寝たきり前に、動物園で道産子シロマダラの各部分の計測をしていたので、寝たきりながら、記憶の残るうちにということで資料を作っていました.

これがものすごい量になってしまって、本が書けそうなくらいになった。まとまりがつかん。(a,b,c,dと4個体いるので、結構な量だ)


シロマダラ(札幌市円山動物園飼育個体)

道産子の「a」ちゃん(62cm)から生まれた「c」君。

学会への報告書用に、なるべく正確な情報と資料を作成しようと思って、計測も飼育員のHさんと一緒に、ヒヤヒヤしながらやってた。

とにかく、レアケースの個体なので、計測のストレスがかかりすぎて死亡とか衰弱とかが起こったら、凹むどころの騒ぎではない。だけど、今回はなるべく多くのデータを取りたいから、長さや横帯、性別以外にも、細かな鱗の数や分布を記録して出したいところ。

やっぱりなるべく手に持つ時間を減らすのを目標に、Hさんには、抜け殻の保管をお願いしておいた。いい抜け殻なら、時間をかけて体鱗の数を見ていける。けど、20cmチョイの幼蛇の体鱗数を全部チェックするのはかなりの発狂指数を示しました。(※抜け殻では伸縮が大きいので、長さ等の計測には向いていない)

それと生ウロコ写真をどうやったら撮っておけるか考えたりした。1cmチョイしかない「c」君の顔の鱗の溝を写すためには、
どうしたら一番いいんだろう…。

とりあえずは、ストロボに[リングストロボ状になるアダプター]をつけて、(リングストロボは高いので…)半分を黒布や手で隠し、シロマダラの鼻先からだけ光が当たるようにして撮ってみた。長さ計測、性別チェック、写真など1個体当たりの触る時間はかなり短くできて、ほっと一息だった。

思いのほか、鱗のミゾが出てくれて、参考資料にはできた。抜け殻と、この写真で鱗の分布を絵に落として、今後比較できるようにしておく。

報告は最初、1本で出すつもりだったんだけど、詳細なデータを出していくなら、全部いっぺんに出すより、項目に分けて3本(発見状況まとめ、産卵孵化、形態)にしようと思うんだ。
まとめる能力が低いのもあるんだけど、それぞれ意味のある報告だと思うから細かく書いてもいいんじゃないかと思っててね。

どうしても、心の底にある「北海道の個体は本州の個体と差異があって欲しい」という願望が「平等に調べること」を妨げるわけだけど、乱暴な推測はせずに、事実を誇張無く書くように心がけたいね。最初は本州以南と比較した報告を作って行きたかったけど、比較しようにも、本州以南のデータも決して多くないので「北海道で見つかってる個体はこんな感じの形質なんだ」って感じになるかな。

データをしっかり取って蓄積するって大事だなって思う。けど、これを捕まえたヘビ全部でやって行ったら、かなり死ねることになると思う。

まあ、ここ数日はホント寝たきりだったけど、自分のやっておくべきことが少しでも進められたので、よかった、よかった。

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スネークセンターで

I went to “Japan snake center”. I held a consultation about the snake which I am investigating. And I took a photograph of a snake.

もう札幌に帰ってきちゃったけど、
関西~関東の締めくくりは群馬県のジャパンスネークセンターだったんだ。

行った日はぽかぽかだったので野生のヘビもいるかなと思ったけど、
カマキリばっかりだったよ。


カマキリsp.

オオカマキリかなと思ったけど、
写真ではカマキリ(チョウセンカマキリ)の可能性も除外できず、
カマキリsp.としておいたよ。

ところで、


カマキリsp.

すごくオデコの「顔」が気になります。
複眼と複眼の間のやつ。

ジャパンスネークセンターでは、
シロマダラの過去の資料をいろいろ見させて頂きました。
先日行った国会図書館と併せて、だいぶ増えたけど、
ほんとシロマダラは資料が多くないねー。

スネークセンターに行ったときは、少しヘビの写真も撮らせてもらいます。
ニホンマムシの変異個体がいるというので…


ニホンマムシ(スネークセンター飼育個体)

これは変な斑紋だね。
銭形紋が消失して、背骨にそって小斑点がならんでる。

ごくときたま、こういう個体が出てくるんだ。
ちなみに2年以上は生きている個体と思われる成蛇なので、
放射能の影響とかそういうことではないんだ。


ハブ(スネークセンター飼育個体)

ついでに撮らせて頂いた奄美大島産のハブ。
ハブと対峙するのは何年ぶり?か忘れてしまうくらいブランクがあって、
危険な距離がつかみにくかったんだ。

ハブの斑紋は、やっぱりきれいなんだよね。
奄美の染物の模様のモチーフになっていると言われてます。
アイヌの衣装の模様ともちょっとイメージ重なるね。

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カナヘビとヤモリの日々

I’m staying in Kanto region. I look Japanese grass lizard & Japanese gecko everyday.

風邪ひいた~のあと、
すっかりtwitterも止まっておりましたが、元気は回復しました。

いざというときの風邪薬はよく効きますね。

現在、関東に逗留中です。
今回の本州行脚では京都~東京(国会図書館)~埼玉~群馬(スネークセンター)~北海道
のような流れで、残すところは、スネークセンターです。

涼しくなったとはいえ、関東は自分の身には暑すぎる日もしばしば。


再生尾のニホンカナヘビ

ニホンカナヘビも連日絶賛活動中ですよ。

ここは材木が積んであって、そこにクズなどの雑草がはびこって
カナヘビのためのビオトープ状態になっていますね。


ニホンヤモリ

昆虫も灯火飛来してくるので、
ヤモリも食事には困らないようです。

このヤモリ、波ガラスにいるものだから、ちょっと激しく動くと落ちていきます。
昨夜も、ガを捕まえた瞬間に落下して行きました。

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Decomposition


Elaphe climacophora
Japanese ratsnake
青大将(アオダイショウ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D*

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ヘビって得体のしれないもの。この2~3年、世間一般の人にこれらに興味を持ってもらいたくて、動いています。

ブームやホラーな一時的な感情でなくて、生活の一部として。
どうやったら、興味持ってもらえるかなって考えています。

例えば、

時計って身近だけど、さっぱりわかんない。
時計は時計で、そういうもんだ。
そこでイメージとまってる人は少なくないはず。

とりあえず時計を分解してみる。
分解してみれば、歯車とか部品とかでてきて、
へえ、ああそっか、これがこうなって動くのか…って思う。

そんなに興味を持ってない人でも、
分解したパーツを並べて見せれば、へぇ~!って思う。
なんか理解した気分になる。
ちょっと面白い。

自分はヘビを物理的に解剖して人前に晒すわけではないけど
やってることはそれに近いことなのかなって思う。

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