2013年4月の福島

アップして良いみたいだったんだけど、なかなかどうやってまとめたものか…。

ということで、ずっとまとめられなかった4月後半の福島での生物に関する調査について軽くアップです。

福島県は2011年の地震・津波・原発事故など、とても酷い災害が起こり、被災地に関してはもちろんのこと、環境面でも気になることが続いたところでした。今回(2013年4月)、人のつながりのお陰で、福島県内での生物(両生類・甲殻類+魚類少し)の調査機会を得たので、行ってみることにしました。目に見える生物への様々な影響も気になるところです。

仙台空港に降り立つと、とても綺麗で活気もあり、津波が押し寄せた場所だとは思えないほどでした。2年経てば、狭い範囲なら復興するものなんだなと思いましたが、レンタカーを借り、福島県相馬市に向かうに連れて、その考えは改められていきました。

ひっきりなしに土砂や瓦礫を運ぶダンプが行き交い、海岸線の道路の周りはほぼすべて更地。瓦礫こそだいぶなくなっていたが、生き物の匂いのしない、いわゆる荒地が広がるばかりだった。中には、所有者がいなくなってしまったのか、取り壊す金銭的な問題なのか、取り壊されていない家がポツン、ポツンとあり、そのなんとか建っている建築物は地震や津波の影響で大破していた。

地震と津波か?

0423minamisoma_fukei (9)
1F部分が津波に流されている

0423minamisoma_fukei (4)内側のものは洗いざらいなくなってしまったのだろうか?

周りの更地には、およそ生物のいるような雰囲気はなかったが、塩害に強い植物なのか、草本がポツポツ生えていた。回復への第一歩と思いたい。


今回、宿としたのは相馬市の松川浦にある「いさみや」さん。目の前が松川浦で、例外なくこの建物も津波に襲われていた。目の前の電柱は激しく傾いていた。

いさみやさんでは、津波を忘れないために、写真や津波の押し寄せた高さを示すラインが残してあった。

今回の調査のメインの目的はサンプル採りでした。生き物たちにはかわいそうだが、一定量を冷蔵して研究機関に送り、それらの生物が蓄積している放射線量(Bq)を計測するためだ。

私とHHS副会長のT氏が入った地域では、すでに過去にサンプル採りが行われていて、過去の採集データと照らして対比できる生物、その他の生物を採るのが主な仕事だ。地の利がない2人での仕事だったが、過去の調査地があるので、そこを中心に調査した。また前回調査よりも両爬においてはより種分類を細かくして送ることにした。

生物に蓄積される放射線物質は食物連鎖に起因するものが多いと思われ、同じ「カエル」でも吸盤を持つニホンアマガエルやシュレーゲルアオガエルは垂直な場所も登ることができるため、羽で飛び回る昆虫も食べることができる。羽のある昆虫は幼虫期の生活場も多様(水中・土中・樹上など)。対してアズマヒキガエルやツチガエルのように、アリなどを中心として地上徘徊性の昆虫を食べるものなど餌の住処によって体に取り込まれる放射線物質の物質量も違うはずだと思ったので、細かく分類しました。

結果はおそらく、本年中に公表されると思います(2022年公開終了した模様です)もし、結果に様々な差が出るようなら、興味深いことです。

河川を中心に調査して得られた生物は多岐にわたり、ソート(整理)や識別がかなり大変で寝不足になる日もあったけれど、なかなか充実した作業でした。(不謹慎でしたら申し訳ないです)

調査は4月下旬だったので、ヤマアカガエルやアズマヒキガエルのようなものは産卵も見られたが、見つけたものに関しては、見た目で目立つほど異常を起こしているものは見られなかった。成体も特には異常状態のものは目につきませんでした。

ヤマアカガエルの卵内の胚も育ってる(死んでるのもいるけど)

こちらもヤマアカガエル


ちょうどいい時期だったみたいだね

おそらく繁殖でエネルギーを使い果たした痩せたオスも見つけました。

ガリガリですね

こういうオスは、他の地域でも繁殖期直後では見られるものなので、ご心配なく。

アズマヒキガエル卵紐(らんちゅう)

0422soma (2)

アズマヒキガエルの親御さんも池にいた。道路脇で写真撮ってたら、後ろ足で穴掘ってどんどん埋まっていきます。ヒキガエルはじつは後ろ足が穴掘りに適しています。

放射線の影響で、卵・精細胞が影響を受けるものもあるかなと心配していたが、見たものでは大丈夫そうで少し安心しました。

しかし、調査地によっては空間線量(μSV)は決して低くない場所もありました。(除染の目安の値は超えていました)丸一年その場所に座り込んでいる場合には基準値の1mSV/年は、余裕で超えてしまいますが、なるべく効率よく調査をして早めにあがるよう心がけました。

IMGP0428

ほとんどの場所はこういう低い値だけど、線量が高いとされる地域ではやはりしっかり値は高かった。

強く印象に残ったのは、ところどころの道路封鎖。


原発に近づくに連れて南相馬市-双葉町間や飯舘村内で、災害対策基本法による道路封鎖がされていた。


封鎖の先にも、普通に住めそうな家が並んでいるのに・・・。目に見えない影響は、とても異様な気持ちにさせられました。

本州の本格的なフィールドは久しぶりで、改めて勉強になることがたくさんありました。また勉強と反省を活かして次の調査に臨めればと思います。また、9月に調査に行く予定ですが、また緑が増え、生物が増え、行けるところも増えていくことに期待しておきたいところです。

以下、福島県内での生物写真と短いコメント。

モクズガニ。川に産するカニとしてはとても大きくなる。

ギギギバチ。ナマズ系は見てて和む。普段、川の中を観察することがないから、ギバチに会うのも初めて。大変可愛らしい。自分の好みは純ナマズ系列のようだ。

キジ。大変多くの個体を目にした。放棄された畑が多い、人が少ないなどの震災の影響だろうか。

ツチガエル。北海道では移入種とされるが、東北では在来。地方によって性染色体の性決定機構が違う集団があり、よく言われるXX(♀)-XY(♂)型と、ZW(♀)-ZZ(♂)型があり、しかもそれらが複雑にからみ合って、…と、いうものを読んだことがある。が、遺伝関係はメンデルの基本以上がわからない自分には、まだ理解できない。

コオニヤンマ。トンボ類は、基本的にはヤゴでも識別できる。が、基本情報が頭に入っていないと、どこを見れば識別のポイントになるのかがわからなくなるので、これは場数を踏んだほうが良い。ちなみに、平べったくて腹のでかいこのコオニヤンマのヤゴはかなり異形なので、識別しやすい。

コヤマトンボ。一見、クモのように見える脚の長さのコヤマトンボ。これもかなり特徴的。

スジエビ。いわゆる淡水の透明系のエビ(よくモエビとかカワエビと言われる)のひとつ。やや大型化するのと、脚の長さ(テナガエビ科)、目の位置(でも微妙)で後者のヌマエビ系とは見分けられる。

ヌマエビ。淡水の透明系のエビ(よくモエビとかカワエビと言われる)のひとつ。最初はスジエビとの識別に骨が折れた(色が個体差が大きい)が、慣れてきたら、脚とかチェックしなくてもわかるようになってきた。言葉には出来ないんだけど、触ったりしているうちに、脳がフォルムの違いを覚えたようだ。

スナヤツメ。何度見ても、異形で面白い。まだヤツメウナギ食べたことない。カワヤツメなら食べれるお店ありそう。(スーパーでは売ってなかったよな…?)

アメリカザリガニ。調査でちょっと苦労。淀んでやや「汚な目」の場所を好むのでそういう場所以外では見つけられなかった。

ニホンアマガエル。4月下旬とはいえ、桜の最盛期だったので、寒くて見つけられるか不安でしたが、何個体かは雨の日に路上に出ていました。もちろんまだ全く鳴いていませんでした。

シュレーゲルアオガエル。北海道にはいない、アオガエルの1つ。これも正直、見つけにくいカエル(たくさん鳴いてるのに)。雨の時に道路にいたのを捕獲。そしてやっぱり体重は軽い。

サケ科のほっちゃれ。意外と数があった。遡上数が多いのかもしれないね。

死骸が草に咬みつくわけはないので、誰かがくわえさせて遊んだのかなと思ったけど、

2本の植物による共同作業(頭起こす草と、口を支える草)の合作だったようだ。大したもんだよね。

ウシガエル。4月下旬でも、これはオタマジャクシで越冬するので、簡単に見つかるとおもいきや、これも苦労した種類になった。4月下旬はまだ活動期ではないみたいで、水中の泥の底の結構深いところからだけ採れた。生きたまま持ち運ぶのは、いまや外来生物法にて禁じられているので捕獲場所で冷やして落として、サンプリングでした。

ニホンイモリ。これも北海道に住んでいないので懐かしい両生類のひとつ。

一見、可愛くないし、毒もあるので敬遠しがちだけど、時間をかけて観察してみるとなかなか表情があって、深い生き物。(今は可愛く見えるようになりました)

シマヘビ。爬虫類はサンプリング対象外でした。これは側溝に落ちて登れなくなって出たそうにしてますね。

出してみたけど、不機嫌な顔つきです。そういう顔ですから…。

シマヘビの幼蛇もいました。ちょっと意外だったのですが、枯れたヨシに登っていました。何をしていたんでしょうね…。シマヘビの幼蛇は、あんまり目につくところにいないんですが、意外と立体的に動いていて目につかないのかな。

…とまあ、いろいろな生き物に会いました。一部の生き物には可哀想だけど、放射線量の測定のためのサンプルになりました。

生物を殺してしまうのは決していいことだとは思わないのですが、様々な災害に遭った生き物たちの影響をしっかり調べ、(あってほしくはないですが)万一、今後に災害が起きた時に、人間も含めた、生物環境へどう取り組んでいけばいいのか、を考えるための、資料になってほしいと思います。

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2013道東マムシ旅

相当古い記事だけど、2013年8月に行った、道東と道北をちゃちゃっとね。すっかり更新しなくなっちゃって、書いといたほうが良いものが公開されてない状態が続いてたのでこれも少しずつ更新していければいいな。

このときの遠征は、マムシの再北限記録が出ないかなと、紋別の地方新聞で出ていた、マムシ捕まえた記事をもとに、確認しに行ってきました。

当時の住まい、定山渓温泉を出発。お気に入りのゆるキャラ、定山渓温泉のかっぽん。日本再北限のカッパの生息地なのかもしれない…。

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でも出てすぐ、日没 at 小平町。

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雄冬とか、羽幌、初山別などを夜中動き回るも成果なし…。小平に雰囲気いいとこあったけどね。

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なんもおらんかったけどね!

夜が明けて岩尾内。コンクリ壁の中からこんにちは。

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アオダイショウだけど…。なんか具合悪いの?歴戦の勇士なの??顔のうろこベシベシなんだけど、大丈夫?

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普通のアオダイショウもいた。きれいな薄緑だね。

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シマヘビも寝てました。目が濁ってるけど、その奥から鋭い赤き眼光で怒ってる…。

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かと思えば、収まってないのに寝込んでるやつもいたりして。ここのヘビマンションは人気物件のようだ。このはみ出しヘビは、ときどきいるね。日光浴も兼ねてるんだろうけど、本当に緊張感ないよね。

で、このまま、紋別の上渚滑へ。この周辺でのマムシ情報があったので、いそうな場所付近にあった蛇籠をみてみると

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よく利用されているみたい。抜け殻いっぱいだね。

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こういう川沿いの蛇籠で、日光の良く当たるところは抜け殻拾う率、大変高い。

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収穫物の一部。これはアオダイショウと、シマヘビだけど、別にニホンマムシの抜け殻も見つけることができたので、北海道爬虫両棲類研究報告Vol.002に投稿しておいたよ。(表に間違いあったので、Vol.003で訂正記事を入れる羽目になってしまったけど…)

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この日は、遠軽町で宿泊なので、遠軽の太陽の岩にやってきた。岩肌なので、マムシの痕跡あるかなあと思って…。でもいなかったよ。

そのかわり2匹のヒグマと遭遇したよ。どっちも若かったけど、1日2回はびっくりだよ。たまたま最近付けたドライブレコーダーがこんなことで役立つとは思わなかったよ。

夕方に瀬戸瀬方面へ。ここは、自分が初めて北海道でニホンマムシ見た場所。そうそう、毎回はいてくれないだろうと思ったけど、みつけてしまった。

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廃材の下からこんにちは。ニホンマムシです。

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するっと伸びた尾の周辺。オスだろうか。

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あっ。…オスですね。

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一人で撮るのにまごついていたら、引っ込んでしまいました。ヘミペニス。石ついちゃってるし…。

クサリヘビのアコーディオン運動を撮ってたのだけど、あんまりきれいにやってくれない。アコーディオンと、波状運動の繰り返し。

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次はキノコの里、生田原へ。生田原で写真のような環境見つけて、
カナヘビいるかもって、探しまくったけど見つからず。

そのまま北見市留辺蘂へ。昔から、ヘビいっぱい見れる場所があったけど最近環境荒れ気味で、今回は見ることができるだろうか…。

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ちゃんといた。アオダイショウあったかそうに水浴中。

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そりゃ引っぱり出せば、だんだん機嫌も悪くなるよね。

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いよいよ咬みそうなので、ごめんなさいして、放蛇。

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しまなしのシマヘビもみつけれた。シマヘビは神経質のビビリなので
ちょっと扱いが難しい。

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シマヘビだけど微妙に緑色に見えることもある。この写真も顔が薄ら緑色。

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ここは、ヒガシニホントカゲもよくいる。これは若いの。意外と爪が鋭い。

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こちらはオスの成体。ちょっと婚姻色で下顎周りがうすら赤い。爪も結構なものだね。

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首のしたの方までオレンジ色。

がーっと3日くらいで回って札幌に帰宅。かなり運転時間が長いので、しんどかったなー。ふとヒザ下をボリボリ掻いてると、ちょっと違和感が。

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あ。ダニ…。

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こんな小さいの、刺されてたの初めてだ…。これ、さされてても気づかなかったって時もあったかもしれない。引っこ抜きやすいとこにいたから、まあ、良かった。その後も変な斑点出なかったし…。良かった良かった。

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ヘビ狩りぎつね

今日は裏山。人前では挙動不審になりそうだったので人のいない方へ、人のいない方へと。

昨日つけたドライブレコーダーが色々気になる。ちょうどジムグリが道路にいたとこが映っていたのでなんてことはない動画だけど試しにアップ。

停車時は、車の通行の支障にならないよう、気をつけましょうね。

速攻で捕獲。

今日は日が出てる間は家で26℃。裏山で23℃。13:59と、ジムグリにしては結構珍しい「ド日中」に出てました。

北海道にしては結構珍しいタイプじゃないかな。成蛇(81cm)にして、全身に小黒斑があるの。腹板は頸部がオレンジと黒のモザイク、腹部~総排泄口までが黒、尾腹面は白でした。腹板側はわりと北海道のスタンダードタイプでした。

ジムグリ捕まえた直後から、ぶ厚い雲が空を覆うと、あっという間に気温下がって17℃。ここはやっぱり寒いところだ。

捕まえたあと、邪魔にならないように人気(ひとけ)の少ない広場で写真撮ってたんだけど、こういう時に限って、山の巡回の人たち来ちゃうのね。お仕事、ご苦労さまです。

山の空気を吸って、戻る途中にキタキツネ発見。

何かくわえていらっしゃるが…。

や、やりますな…。大型のアオダイショウ2匹とジムグリ成蛇。この道、轢かれてる蛇も少ないの、こういうことなんだよね。その場で食べないのは仔ギツネのためでしょうか?自分とキツネでヘビ探し競争してるんだよね。

路上で「新鮮なヘビの死骸」を拾った時にすること。

・自分のために

計測とデータ観測。サンプル取ってない地域だったら、尾の先をもらいます。

・捕食動物のために

基本、死骸の大部分はその場においてきます。道路脇に、よけときます(食べに来た動物がさらに轢かれないように)

それにしても、ヘビを大量にくわえてる姿は、ウトウが小魚を口いっぱいにくわえてるのとイメージがダブった。

ヘビはキツネにとって、夏のいい資源なんだろうね。比較的簡単に採れて、食べでがある。簡単に採れる能力、羨ましいなー。自分、裏山でアオダイショウをしっかり確認したことなかったんだよね。キタキツネのお陰で、思いがけず生息をしっかり確認できました。

帰ってきたら車に入ってきたファンキーなハエ目。アシナガヤセバエの1種っぽいけど…?前脚だけ白靴下ってのが執事っぽい…ような…ハエ。

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ちょっと一息

14日で続いていたイベントが終わって、ちょっと一息つきました。気が緩むと、失敗することが多いので、しばらくは、事務的なことを進めて、気が緩まないようにしないと。

さて、一息前に行ったイベントは7月14日。恵庭のルルマップ自然公園で生き物探しと、生き物のすみか(最終目標は主に爬虫類)について考えて来ました。

現場に向かう途中、ジムグリを拾う。今年、相当ジムグリと遭遇してる感じがする。

ジムグリ、地味で良い。魅力を伝えるとなると、褒め言葉が思い浮かばないけど、悪い言葉も思い浮かばない。

上顎のかぶさり具合は、やっぱりアップだね。

あ、こんなことしてる場合じゃなかった。遅れそう…。急ぎ、会場へ向かう。なんとか間に合った。

下見でエゾアカガエルの成体をみつけることが出来た。幸先いいかもしれないなー

ルルマップ自然公園ではパークゴルフのクラブハウスの一角をお借りして、先週見つかった生き物、多分この辺りでいるんじゃないかと思われる両爬、それと、今日は爬虫類のすみか的なもの作ってみようか、という話。時間はかかるかもしれないけど、環境を考えていじっておいて、いずれ爬虫類が住んでくれるような「隠れ家」になってくれればいいな。ちょっと端材を林縁の日当たりの良いところに積んだけど、まだまだ未完成です。(「完成しない」ものなのかも知れないけどね)

その他、生き物の観察。

爬虫類に出てきてもらえると良かったのだけど今回はヘビ、トカゲともに現れてくれず。虫と両生類の観察になりました。

この日はエゾゼミの羽化が盛んでした。昼間なのに、幼虫が羽化に向かおうとしていたり、中には背中がバックリ割れて、成虫が出てくる途中のやつなどもいました。あとで、写真撮ってなかったことに気づいた。

公園内ではトノサマガエルが水回りに生息しているけど、捕獲がとてもしにくい。捕獲出来ると、プラケに入れてみんなでじっくり観察できるので、是非捕獲したいところ…。

…となんとか参加者の方が、1匹、大きな♀を捕まえました。一番望ましい形で見ることが出来たのかもしれない。

飼育したいというお申し出があったので、移入種であることを確認してもらい、自宅で最後まで飼育してもらうことになりました。

トノサマのいた湿地で泥ごと水をすくうと、1匹オタマジャクシが採れました。この写真だと右眼しか確認できませんが、すごく体側寄りに目がついています。ニホンアマガエルのオタマジャクシですね。成体はまだ見つけられていないのですが、この湿地帯のどこかには生息しているみたいです。

これで先週からのカエル確認はトノサマガエル、エゾアカガエル、ニホンアマガエルの3種となりました。

他にもいろいろ昆虫がいたりして、これはこれで各分野の、エキスパートが調べたらいろんな生き物が見つかりそうな場所でした。これはウラナミアカシジミかな。羽化に失敗していて、地面近くにいました。反対面はこんな感じ。

頑張れば飛べるけど、思う方向に飛べないようでした。昆虫はわからないものいっぱい。

ハエ目。それ以上は、いろんな科に微妙に似てる奴がいて自分には絞りきれない!今回は子どもの質問にもいくつか答えに詰まってしまうものがあって、即答できないけど、なんとなくわかってもらったっていうのがあった。

Q.セミの飼い方教えて!

A.セミが食べるのは木の中を流れる樹液。飼うには生きた樹木が必要で、それを揃えるのは多分とても大変。それでいて、上手に飼えたとしても、1ヶ月も経たずに死んでしまう…と考えると飼育しないほうがいいかもしれないねぇ

とりあえず、上のように答えたけど、飼育しないように薦めたのは、どうだったかね。もしかしたら、すごくアイデア出していい飼い方を開発したかもしれないし、多くの人が経験したように、虫かごで干からびさせて、少しの罪悪感から、命を考えたかもしれない。

飼育をしないことを、こちらから薦めたのは、ちょっと良くなかったかな。とにかく大変だ、ということだけを伝えて、自分で決めさせる方が良かったなと思います。

また、訊かれた時には、なるべく自分で決める、考える返事をしたいと思います。

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個人総括(Herpthon 2013 Hokkaido)

Herpthon 2013 Hokkaidoに参加した皆さん、お疲れ様でした。昨年に引き続き、個人総括をして行きましょう。今年のハープソンは、昨年より規模が大きくなって、春と夏の2期にとり行いました。

春は雨と低温に祟られてしまったけれど、個人では5エリアでエゾアカガエルとエゾサンショウウオを確認しました。

夏はちょっと遠くに行きたいな、と思っていたのですが体力不足でストイックにはいけず、100km圏内にとどまりました。

去年は、16エリアを調べて14種(+1亜種)でしたが、今年は春夏合わせて、10エリア10種でした。種数はぎりぎり目標に届きました。

さて、夏の行程を順を追って紹介すると…

6/30日、ハープソン夏期間の開始。出だしはヒガシニホントカゲを見に道東に行きたい気持ちが大きかったので、身近なところ「定山渓エリア」でヒガシニホントカゲを観察。やっぱりキーワードは「岩」だ。

でも、日当たりが強くて、はやくトカゲの体温が上がるせいか、朝8時でも、すでに日陰でクールダウンしてる個体がちょろつくくらいだった。やっぱり5~6時じゃないとじっくり観察難しいかな。日なたは暑いので、やや日陰に自分も移動して、ちょっと変形菌を探してみる。

いい雰囲気のキウツボホコリみっけ。スポンジみたな外見で、かなり好きな部類の変形菌。1本1本はとても小さくて、長くても3~4mmくらいかな。

しょっぱなから寄り道で始まったハープソンですが、楽しみ方は皆、それぞれ。マイペースで行きましょう。

…とまた別の変形菌があった。

白いツブツブがエダナシツノホコリ。白の中にあるちょっと大きな茶色い丸いのがマメホコリの仲間。そして白いのの左にある茶色い土くれみたいのが、多分フンホコリなどに近い仲間の変形菌だと思う。

昨年は3つのテーマを持ってハープソンに臨みました。
①より多くの種類を記録すること
②自分の住まいの定山渓エリアでたくさん調べること

③外来カエルの分布地の把握

で、今年も3つのテーマを考えました。
①イベントなどを除いて個人行動で10種記録すること
②バテないように余裕のあるハープソンをすること
③トノサマガエルとアズマヒキガエルの石狩川川下りがどこまで行ってるか確認すること

なんとか今年も目標はクリアできたようです…。

さて、この日は生物調査があったので、その前に早め行動して爬虫類を探してみました。目論見通り、ジムグリのきれいな個体に出会うことが出来ました。

地味。ジムグリだけに。北海道の子、地味!だけど、脱皮したてなのか、鱗がつやっとしてて色気のある反射光を発していました。

あと、抜け殻。

「頸」以降の抜け殻だったので、胴の真ん中辺りと思われるあたりの体鱗をヒラキにして数えてみる。

現地で焦って数え間違えてしまったけど、持ち帰って他の場所も確認したところ、一番多い所で体鱗が19。シマヘビの抜け殻でした。

調査の方でも、ジムグリとか

ジムグリ轢死体×5とかジムグリとか

浮かんでは沈むアマガエルとか。

0630ama_shimamatu

ニホンカナヘビとかその卵とか。

いろいろ、ありました。これは自分の個人チームの記録に入れず、別チームで報告。

抹茶ラテのようなウンモンスズメに内心ちょっと惹かれつつ、調査時に見つかったミヤマクワガタで盛り上がるメンバーたちを温かい目で観察しておりましたよ。やっぱりクワガタはヒーローですな。沢山の人で調査、しかもそれが両爬対象というのも楽しいですね!調査も無事に終了し、家に帰る前に日付が変わってしまいました。

7/1。
帰る途中の石山エリア。去年はハープソンの正式記録のための確認手段は写真のみだったのですが、今年からは音声も確認手段として採用しました。

石山エリアのニホンアマガエル(鳴き声)

スマホだと、耳で聞くより遠く音が録れる感じですね。そしてこの日は、翌日のためにお休み。

7/2。
朝5時起きして、フィールドイベントの打ち合わせで石狩広島エリアへ。イベントの下調べで両爬を探してみます。

トノサマガエル(外来種)がたくさんいます。幸か不幸か…。イベントではトノサマガエルが見れそうなので空振りは無さそう。少し安心したのも本当の気持だけど、複雑な胸中ではありますね。

この日は、講師をしている北海道エコ動物自然専門学校の飼育コースの2年生を連れて、野外のカエルを探してもらいました。どういう環境でそれぞれの種類のカエルが住んでいるのか?

捕まえてみる→探して捕まえようとする→住んでいそうな環境を肌で探るようになる…あたりが少しでも理解してもらいたいところです。外で動物を観察して、それを飼育に活かしてほしい。

エゾアカガエルとニホンアマガエルを捕まえてもらいました。指の形を観察して、それによって生活空間が変わって、食べることが出来る昆虫も変わって…

で、この野外実習でもトノサマガエルを探していたんですね。でも、時間帯や、あの動き。なかなか捕まえることができません。結局、幼生を数個体みつけました。

個人的なイメージですが、尾の付け根辺りがムチムチしてます。

微妙に頭腹部が長いとか、尾ひれの感じとか、言葉にするのが難しいですが、トノサマです…。

朝と夕方のフィールド行軍、暑かったりなんだりで疲れがピークに。結果を出すより、体を休めることを優先します。

7/3。
熱が出てお休み。虚弱ナリ。。

7/4。
中距離の遠征。夕方から、石狩川河口周辺でカエルの分布を見ようと思って、石狩灯台で日没を待つ。途中、右前足を地面につくことが出来ないキタキツネが現れた。(折れてるのか…?)物欲しげにラーメンサラダを見られたけど、無視。人慣れはよろしくなくてよ。すると、草むらからなにかコブシ大の焦げ茶色のカタマリを拾い上げ、食べ始めた。あれ、それ、何…?それ、あんまり食べちゃいけないやつ…?(ヒキガエルっぽい…?)

こんどはこちらが物欲しげに狐を見る番に。そんな私を一人残して、キツネは獲物を持って去って行きました。もしあれが、ヒキガエルだったら…なんかいろんなことが頭の中をぐるぐる。茶色いカタマリが何かわからない時点で、そんなこと考えても仕方ないんだけど。

で、日没になりました。車を動かすと、まもなく道路に出てきているニホンアマガエルが多数。

エリアは「望来」だね。とりあえず、アマガエルは豊富にいそう。

で、その2分後。

やっぱ、いるのかよ…。しかも繁殖期でないのに、頻繁に見るくらいの個体数が。とりあえず、アズマヒキガエルは石狩川の河口まで分布が達しているのを確認しました。

さっきのキツネ、大丈夫か?大丈夫なら、それはそれで重要な捕食者になれるのかもしれない。

その後、対岸側の聚富(しっぷ)まで出てみたけど、こちらにもアズマヒキガエルはぼちぼちいました。移動中は、今調査している場所がハープソンのどこの区分けエリアになっているのかわからないので、一応ニホンアマガエルを対岸側でも確認しとこうと、ボイスレコーダーを出して録ろうとすると、予想外の鳴き声が聞こえて、思わず「すげぇ、コレ…」と声が入ってしまった。

田んぼでトノサマガエルが大合唱しています。トノサマガエルも、石狩川の河口まで達していました。ちょっと言葉を失います。

鳴き声では、トウキョウダルマガエルとの鑑別に自信がないので2時間かけて、ようやく1匹、捕まえました。

この個体の足をいじったり指を見たり、全身を見て、トノサマガエルだということを確認しました。いつから入ってたんだろう…。

そこからはトノ・ヒキの周辺調査に。トノサマガエルは聚富でしか確認できなかったけど、アズマヒキガエルは石狩川の周辺流域では見られるし、ほんの少しだけど、石狩川本流から離れた真勲別川でも見られたのと、市町村区分(と言ってもほぼ境目だけど)では石狩市、札幌市(篠路町拓北)、当別町(ビトエ)で成体が見られました。この日は、トノ・ヒキ調査で日付が変わって行きました…

7/5。
帰り際に覗いたお地蔵さんが並ぶ岩ガケエリアで、シロマダラでもいないかと探しているうちに、なんだか怖くなってきた。柱状節理というかわった地形なので、ちょっと携帯で写真撮っといたんだけど、謎のエラーで記録できず。やべぇ、お地蔵さん怒ったに違いない…。そして朝から発熱し、ハープソンおやすみ。

7/6。
お地蔵さんの呪いから回復。この日は滝野すずらん丘陵公園で子供向けの動物観察イベント。そして、両爬の記録できたものは滝野すずらん丘陵公園のチームで結果を出します。ニホンカナヘビのほか、


シマヘビ、エゾアカガエル、ニホンアマガエル、エゾサンショウウオとアオダイショウの抜け殻を確認!朝のうち、ぐずつきそうな空模様が一転、雨はふらず、日も差す天候に。大変ありがたいお天気でした。夜は大事を取って、明日に備えます。

7/7。
この日は朝から恵庭市のルルマップ自然公園で、やはり爬虫類・両生類も対象にした生き物探しのイベント。7/2にトノサマガエルを見つけた下見のものの他に、
アオダイショウやジムグリまで確認できました。やっぱり人数って大事かもしれない…。このイベントで出た両爬は、「森のいきもの大捜査隊!」チームで報告ですね。

これも内地er(ナイチャー)、カブトムシのお子様でしょうか。温泉地や発酵熱のある場所では目にする機会が多い昆虫になりました。

そして夜間はまた別に札幌周辺調査。ニホンマムシ5、アオダイショウ3、シマヘビ2など確認。こちらはまた別チームで報告。これだけヘビ見たのも久しぶりだったかも…。

7/8。
もうバテバテ。動いたら死ぬ。ということでお休み。仕事用の資料作りしてたら、あっという間に消費された1日だった。

7/9。
ついに最終日になってしまった。やっぱり後半は体力切れてしまっていた。途中に無理やり道東行くスケジュールくまなくてよかったかも…。北海道エコ動物自然専門学校で自然コースの2年生の講義があったので、学校に向かう途中、なかなか愛らしいサイズのジムグリを拾う。

なんというか、この子のお陰でちょっと気合入って、夜はフィールドやめようと思っていたのを思い直しました。授業をし終わったあと、家に帰る方向を少し変えて、空沼岳に行くことにしました。ツチガエルの分布も気になっていたし…。

さすがに登山道から上は上がらなかった(くまこわい)けど、登山道入り口まで行って来ました。ツチガエルは登山道まで2kmも離れていない程度の場所まで生息している池がありました。

ツチガエルとアマガエルの鳴き声

低い声でグルグル…ギューと鳴いてるのがツチガエル。グワッグワッと鳴いてるのがニホンアマガエルです。登山道周辺では聞こえなかったけど、よーく耳を澄ましてじっとしてたら、いるのかもしれない。まとまった水場がないだけの話なのかも。くまこわいからやらないけど。あ、でもちょっとだけ車から降りて林道脇の水たまり覗きました。

まだ足が生えてないエゾサンショウウオの幼生と、

こちらもまだ小さなエゾアカガエルの幼生を見ることができました。サンショウウオは越冬するんじゃないってくらいの成長速度(遅い)かも。

あとは帰るだけだったんだけど、去年、鳴き声は聞けてたけど写真の撮れなかった、うちの裏山(無意根山エリア)のニホンアマガエルを確認して来ました。今年は音声アリにして本当に良かったなぁ。

ニホンアマガエル(無意根山エリア・鳴き声)

それと、向かう途中でジムグリの死骸を1つ拾ったので、コレを記録してタイムアップ。

長いようで短いハープソン期間が終了しました…。動きセーブしたけど、それでもクタクタですね。みなさんもゆっくり休んで、また鋭気を養って下さいー。

ハープソン2013・夏
個人調査エリア:10エリア
(空沼岳・石山・石狩広島・恵庭・島松山・定山渓・無意根山・札幌・望来・太美)、
別チームでの調査エリア:(全て重複範囲でした)
個人確認種:10種(ヒガシニホントカゲ、ニホンカナヘビ、ジムグリ、アオダイショウ、エゾサンショウウオ、ニホンアマガエル、エゾアカガエル、アズマヒキガエル、ツチガエル、トノサマガエル、+別チームに確認した種:アオダイショウ、ニホンマムシ)

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大捜査線、封鎖しました

今日は「生き物大捜査線!」というイベントで、滝野すずらん丘陵公園で両爬レクチャーと両爬・その他の生き物探しをして来ました。

開始寸前の9時30ころにはポツポツと雨が振り始め、ちょっとやきもき。見かけたニホンカナヘビをとりあえず確保。

ん?頭に何かついてる?ヒル…みたいなもの?

と思ったけど、なんかナメクジのたぐいだね。なんでそんなところについてるのかな…。このカナヘビの寝起きからくっついてたのかな。

雨の心配をよそに、1時間くらいのレクチャーを終えた後はほとんど雨は落ちて来ませんでした。むしろ晴れ間があったりして、なかなかの爬虫類日和になってくれました。ただしかなり蒸し暑い。陸生の貝類(マイマイなど)がよく動きまわってました。

オカモノアラガイのカタマリも見つけたり。交接しようとしていたのかな。

外では、水の溜まり場で両生類とその他探し。

まだ、今年はここではエゾアカガエルは上陸したてのやつはすごく少なくて、一番進んでるのでも後ろ足が出始めたくらいのオタマジャクシが多かった。エゾサンショウウオの幼生もちらほら。水生昆虫もいい感じで出ていていろんなものが見れました。環境的なものだと思うのですが、この水場ではニホンアマガエルの幼生は全く見られず。でも、ニホンアマガエルの成体や、卵の壊れかけたものもあったので、少数は繁殖してるみたい。

少し日が差してきた瞬間を狙って、カナヘビ、ヘビ探しに行ってもらい、カナヘビ多数や、シマヘビを確認。

その他の生き物も。

ちょっとだけ、レクチャーで変形菌について触れたので、エダナシツノホコリはタイムリーなところ。

久しぶりにギョウジャニンニクの花も見れたりして。15時の解散まで、お天気が良くて良かったですよ。

みんなでちょこちょこ、書き足してったので重なってるものもいるね。アバウトに分類したのと、細かく種類見たのといろいろ。

虫はボランティアガイドさんたちがいろいろ見てくれたので、いろんなものが出てますね。

サッポロマイマイ、エゾマイマイときてカシワマイマイが来てるあたりはちょっとトラップ的ですねー。(サッポロとエゾはカタツムリ。カシワはガです)

解散後に、捕獲しておいてみんなで観察したニホンカナヘビは放してきました。

おつかれさまでした!今年の滝野での大捜査線、封鎖しました!

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宮古の思い出(2013.5) Part4/4

思い出しつつ、2017年に書き起こしています。

ウミヘビに続き、海の生き物を。

うげっ、と思った人(自分もそっち寄り)も、ちょっとよく見てみて。フナムシだけど、すごいキレイなんだ。思い切って近づいて写真撮ってみると、意外と悪くない顔をしています。

なんて種類だろうね。以前ネットで見た、久米島のフナムシもキレイだったけど、これもかなり綺麗でした。

宮古本島でヒメヘビやサキシマスベトカゲを探していたんだけど、あんまりいい感じのところが見つからず、結局見つけることができなかったので、伊良部島に渡ってみた。
2013年はフェリーで行ってたけど、2015年に宮古本島から橋で行けるようになったのね。利便性は上がったけど、いろいろ心配もあります…。

伊良部島ではわりとあっさりサキシマスベトカゲを発見。やっぱり小規模でも森林大事。

あんまり大きい個体の写真が撮れなかったけど、中サイズくらいまでは、わりとたくさん見ることができた。

歩いてて、踏み抜いてしまった腐食した木の中から複数の卵が。ごめん…。たぶんサキシマスベトカゲの卵だと思う。腐葉土とかでカバーして置いたけど、ほんとごめんね。

クワガタも見つけたけど…大きくはない。種類はわからない。

結局、今回はヒメヘビは見つかるに至らず。見たかったけど仕方ないよね。代わりに

ブラーミニメクラヘビは少し見れたけど…宮古本島で。

両爬以外は殆ど行き当たりばったりなので、ほとんど種類はわからない。でもいつか役に立つかもしれないと思うと、一応写真は撮っておく。そして無駄(?)なデータが増えていく…。いずれちゃんと種類がわかったら、書き直しや写真のフォルダ名に種名つけているので直せるように対応はしていきたい。

帰る日も近づいてきており、夜のフィールドも終わりに近づいて来て、下ばかり見て地面系のものしか見ないのも勿体無いので、少し上を見て歩き始めた。その途端、

うぇっ?!キンバト!びっくりした、すぐ上にいた(寝てた?)。可愛いけど、間違いなく迷惑に思われているはず。目をそらさず、大きな動きをせず、遠ざかっておいた。(熊と会ったときのように)

オキナワツノトンボかな。ツノトンボね。トンボの仲間じゃなくて、アミメカゲロウの仲間だけどね。

立木だから踏み抜きはしなかったけど、樹皮の隙間に何かのヤモリの卵は産み付けられていた。こういうのもあるから、樹木を他の地域に移動させると、移動先で見たことのない生き物が発生、という事態も起こりがち。

すごい樹上でギャアギャアバサバサ言ってるので、見てみるとヤエヤマオオコウモリ。

わりと他の個体とコミュニケーションしてるみたい。エサ縄張り争いなのかもしれないけど…。

やっぱ飛ぶと大きいね。Flying Foxかっこいいね。

夜の森を歩き回っていると、今回の旅で一番絶滅危惧が心配されるランクにある絶滅危惧ⅠAが草の上で寝ていた。

しっぽ長い!ミヤコカナヘビです。起きちゃったけど。

2016年には種の保存法でも保護される国内希少野生動植物種の指定を受けています(捕獲禁止です)が、本当に生息できそうな場所が多くないので心配この上ない種類です。出会えて非常にラッキーですが、2017年には宮古島の外来種のイタチのフンからこのミヤコカナヘビの骨が出てきたという報道もあり、環境悪化に加え、踏んだり蹴ったりの生息状態なので、ぜひ、こんな調査もあるので、見かけた人は情報提供してみてください。

森のなかで夜が明けてきました。周りが明けてくると見たくもないものが目に入ってきます。

ゴミマットレス。ひどい。わざわざ森に捨てに来るのか?植物生えてきてるし…。拾って捨てるには一介の旅行者には大きすぎるので、避けて隅っこにたたんで置こうと思ってめくったら

あっ…。ミヤコヒバァ!!(初めて見た)こちらも2017現在、絶滅危惧ⅠBの指定種です。

嬉しい気持ちもこみ上げてくるのだが、さっきまでのゴミに対するやり場のない怒りはどうしたらいいんだ…。というか、マットレスがシェルターになってたんだったら、片付けないほうが良いのかね…。
もちろん、新たにゴミを捨てるのはダメだ。でも、捨てタイヤの下とかに両生類や爬虫類が潜むという事実もある。自然の状態の、こういう隠れ場所に適した地上物がたくさんあることが望ましいけどね。
ゴミ捨て場だと、ゴミの下に集ってきた個体が、廃棄された毒劇物をかぶって全滅する可能性だってあるからね。
爬虫類や両生類が見つかるからと言って、ゴミの不法投棄は一切擁護しません。

しかし、寝込みを襲う状態になってしまったわけだけど、寝込んでいたのも目を見れば納得の脱皮前状態。体色もくすみがちで目も白く濁るこのタイミングでこの動物に出会う運の悪さというか、良さというか…。

やんちゃそうな顔した、いいヘビですな。決定的な種の存続のダメージが行く前に、いろいろ良い方向に行って欲しいです。そしてまたの未来に、目が濁っていないミヤコヒバァの写真を撮りたいものです。(もちろんゴミの下にいないやつね)

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宮古の思い出(2013.5) Part3/4

思い出しつつ、2017年に書き起こしています。

宮古島にはわりと普通に見られるサキシママダラですが、宮古島の中でもいろいろパターンが有るようです。上の写真のは、比較的宮古島で普通の、全体的に明るい色が多い個体ですね。

マダラの仲間っぽく平たいおでこ。

わりと神経質で咬んできますが、触ったりしない人はほぼ無害です。

八重山(石垣や西表)のサキシママダラを知っていると、ホント変な顔にみえます。

全体的に明るい色が少ない個体もいます。

さて、シロアゴガエルです。資材に紛れて入ってきたと言われる外来のカエルです。13年前に宮古島に来た時は、どこにいるのかよくわからない感じの限局した感じだったけど、わりとどこでもいる感じになってました。

卵は、アオガエルの仲間なのでモリアオガエルと同じような泡巣に包まれています。わりと目立つ。

ここにも

泡巣というのは、卵を乾燥から守る構造になっています。

表面だけが乾いて、中は湿っているので、この中で卵が孵化してオタマジャクシはもがいて下にある水たまりに落ちます。この卵の下はヤエヤマイシガメが何匹もいましたが。(宮古島では外来種&外来種…)

わりと体色変化もできるんですね…。

一瞬似たように見える写真だけど、ジャコウアゲハだ。宮古島のは固有の亜種らしいぞ。あんまり細かくわからないけど…。そういえばジャコウなのに匂い嗅いだこと無いなあ。

黒っぽいガ。目立つ胴体以外は真っ黒のようにみえるけど

これこれ。すんごい色彩なのね。クロツバメという名前のガです。この時はわりとよく見たガでした。

夜になるとまたいろいろな生き物のいろいろな姿が。

クマゼミの羽化。

ミヤコニイニイの羽化。

ヤエヤマイシガメ。これも個体数が半端ないの。水場があればいたるところにいました。

追い回してるのもいるし…。後ろの個体は背甲の分割が細かいのね。

まだそのカラムーチョの袋に入ってるのか…。よほど好きなんだろうな…。

ぱっと木に目をやると、大型のネズミ。ドブネズミかクマネズミあたりなのかな。それだったら耳の大きいクマネズミかなあ、と思ってたんだけど、宮古島にはクマネズミ属のナンヨウネズミというのも記録あるみたいですね。そうなってくるとわからないなー。

さて今度は晴れた昼に海に出てみます。岩礁地帯ではこんなお出迎えも。

ミヤコトカゲ。ちょっとかわいい姿勢。

全身のお出ましです。日本だと宮古諸島だけで見ることができる南洋系のトカゲ。海に面した岩礁でよく見ます。この日は晴れていたけど気温があまり高くなく風があるせいか、あんまり個体数が見られませんでした。もうちょっと写真撮りたいので岩礁で粘っていると…。

!!ウミヘビだ!

ヒロオウミヘビだ!!基本は夜行性なので、徘徊してるところを見れたのは本当にラッキーでした。折角なのでつきまとって写真を撮らせてもらいます。

青と黒のバンドが美しいですね。近い仲間は他にエラブウミヘビアオマダラウミヘビもいますが、バンドの間隔と形からヒロオウミヘビで間違いないようです。

そろそろ海に帰りたさそうです。でも、本当は帰る場所は昼間は岩礁です。昼は岩礁で休み、夜は海に出て活動するサイクルですね。

宮古の海の水は本当にきれいです。

ウミヘビも爬虫類なので、水面に出て呼吸をします。そしてコブラの仲間なので、決して手は出さないようにしてください(死にます)。咬みやすい性質のヘビ、咬みにくい性質のヘビなど色々いますが、結局はこの個体の性質と状況によります。大人しいと一般に言われていても毒蛇を触ることは推奨できません。ちなみにヒロオウミヘビはわりと咬むことがあるタイプかと思います…。
ウミヘビと名がついても、魚類であるダイナンウミヘビやミナミホタテウミヘビなどもいますが、それらはもちろん魚類なのでエラ呼吸で毒はありませんが鋭い歯があります。この名前による混乱を起こしている人をたまに見ます。

だいぶ引き止めてしまいました。ごめんね。私から避難するためにとりあえず海に行くようです。わざわざ昼に出てきてくれて写真撮らせてくれて、ありがとうね。とても嬉しかったです。

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宮古の思い出(2013.5) Part2/4

思い出しつつ、2016年に書き起こしています。

いろいろ落ち着いてから、久しぶりに出た南西諸島。誰かとフィールドすると、疲れから迷惑かけちゃうので、一人旅。そして生物相的に、事故しない確率が高い宮古島を選んだのでした。

南西諸島ではよく見られるカエルの、ヒメアマガエルの幼生を見つけた。明日には干からびそうな勢いの水たまりにいっぱいいました。

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シースルーオタマジャクシ。

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ドクトクドクトク僕の顔 ♪

親の姿も独特。

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しかしこの姿も形も、分類的にも近くないこのカエルがなぜヒメ「アマガエル」なんだろうか。学名のMicrohyla(小さなアマガエル)が由来なんだろうけど、なぜそもそもMicrohylaなんだろう・・・。調べてもよくわからんので、考えるのをやめよう。

周りを見ると明らかに形態の違うオタマジャクシ。サキシマヌマガエルかな?

002sakinuma-1

なんか顔がヌマガエルだし、きっとそうなんだろう。

002sakinuma-2

サキシマヌマガエルも成体になればこんな感じだ。

さて、ヤモリを見つけるととりあえず写真を撮っておくのだけど、そのあと捕獲できないので、あとで識別に苦労する。

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オンナダケヤモリかな。皮膚のうす~い感じと、再生尾だけど平たい感じの尻尾のイメージから・・・。

005onnadake-2

たぶんこれも。長いことヤモリ見ていないと、ぱっと見でわかりにくくなってくる。

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2013年に撮ったときに「オンナダケヤモリ」ってフォルダに突っ込んであった写真。そのようにも見えるけども、そうなんだろうか(^^;

シロマダラが久々に北海道で見つかった2011年以降はよく雨水管(塩ビ管)を覗くようになったけど、こういうところもヤモリは利用するのね。

006yamoegg

卵じゃ種類は流石に不明ですな。

話題は大きく変わるのだけど、日本には広くアライグマが定着しています。動物の調査の仕事の際には、アライグマの話になることもあるのですが、捕獲の罠で使う誘引エサを聞いてみると、どこでも「キャラメルコーン」が良いと聞きます。アライグマ、よほどキャラメルコーンが好きなんだなあ…。

という話を思い出しながら見ていたシーン。

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あのばーちゃんの絵はカラムーチョですな…。

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ヤエヤマイシガメはカラムーチョ好きみたいです。誰かが捨てた袋、いつ見に行っても1~2匹、袋に入ってました。上の写真は2匹入ってますね。

残念ながら宮古島はもともと亀のいない島なので、これは外来種となりますね。カメも、駆除しないといけない状況になってしまっているところも
あると思うのですが、カラムーチョはヤエヤマイシガメ以外も食べるのだろうか…。

正直絶句したのはこれを見つけたとき。

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セマルハコガメじゃないっすか…。ややこしいやつがいました。宮古島では外来種です。しかもこの時点で定着情報は聞いてなかったのでかなり驚き。

とりあえず、なんとかしとこうと思ったのですが、明らかに外来種でも、日本では国の天然記念物。(ヤエヤマセマルハコガメならね)触ったりしていいもんだろうか…?中国方面の亜種(チュウゴクセマルハコガメ)とは見分けもつかないし、面倒おこすようなことは自重しといて、潜り込んだ場所の前で待機して、携帯で宮古島市役所に通報。市役所の職員さんに保護してもらいました。宮古島市役所には対応してもらって、大変ありがたかったです。ほんと、違法飼育も駄目だし、飼ってる生き物を放す(捨てる)のはダメだよ!

と、今回は両爬はこのくらいで、あとは別の生き物を。

南西諸島に来るとちょくちょく見るシロオビアゲハ。

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白帯型というのかな。

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でこれが赤斑型かな?ベニモンアゲハにそっくりだけど、胴体黒いからきっとシロオビアゲハだね。

分布とか種類とか、浅く知ってるとややこしくなる。

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クマゼミが羽化してました。八重山諸島がすぐ近くだから、ヤエヤマクマゼミなんだろうなって勝手に思っていたら、宮古島は普通のクマゼミが生息するんだって。クマゼミの分布広すぎ。

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この土付きの抜け殻はたぶん

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宮古特産のミヤコニイニイだね。これは見れて嬉しかった。
日焼け(退色)したみたいな色。

宮古の名前がついてると言えばこのカタツムリ。普通のマイマイの仲間だと思ってたら結構とんがってて、調べたらマイマイの系列じゃなかった。ミヤコヤマタニシというやつだった。

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確かに生きてるのは角の数が少ないかも。後ろの個体はフタ見えてたね。

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こちらは悪名高いアフリカマイマイ。よく言われる悪名は外来種であることと、住血線虫の媒介者になること。法的にも衛生的にも取扱注意のやっかいものになってしまいました。

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大きい個体は、こんなもんじゃなくでかい。陸産貝類の最大種おそるべし。

 

他にも石灰岩で作られてた建造物には

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大量にくっついてたけど、陸産貝類全般的に写真しっかり撮ってなかった。

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たぶん別の種類だと思うけど、奥深いね、陸産貝類。

宮古島の旅後半の疲れで、だいぶ、ぼーっとしてきました。

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宮古の思い出(2013.5) Part1/4

思い出しつつ、2016年に書き起こしています。

2013年の5月に、久しぶりに沖縄方面に行って動物を見てきました。今回は昔みたいにアイランドホッピングするのは難しいので、宮古島(と、行ければ伊良部島)でフィールドをしてきました。

宮古島は、13年ぶり。当時も他の島に比べると「大きな森がないな~」と言う印象でしたが、今回はもう少し、前より両爬的にいいとこが減ってるような印象を持ちました。(すべてをチェックしたわけではないのですが・・・。)

宮古島の環境は比較的平坦な島のためか、サトウキビ畑に利用されている土地が多く、

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農業用?の池や

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畑作地が多いですね。

所々に、やや小さめの森林が残されています。

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ウタキ(御嶽)などの場所を中心に林が残ったりしています。

旅の過程は、もうだいぶ忘れてきているので^^; 写真を出しながら、4回くらいの更新で、記録を残しておこうと思います。

01aoba

アオバズク。南西諸島の夜には比較的よく見るフクロウ系統の鳥でリュウキュウコノハズク同様、電線で見ることが多いです。

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ミヤコヒキガエル。アジアヒキガエルの亜種とされていて、日本では宮古諸島で見られる。大東諸島に移入されてしまっています。日本のヒキガエルのなかでは、小さめの印象。体色のバリエーションは比較的豊富。

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道路にもよく出てくるので、宮古島に行くと毎回結構な数を見ます。

03miyakohiki-5

 

謎のブリッジでフリーズしてしまいました。

03miyakohiki-3

背中には毒腺のあるイボが多数あるので、背中出して丸まるなどの行動ならわかるけど、弱点の腹を丸出しにしてフリーズするのは・・・よくわからん。

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八重山諸島や宮古諸島に多く見られるヘビ、アカマダラの亜種サキシママダラですが、八重山のサキシママダラより、白い帯の境目がはっきりしてて、頭が薄い色のものが多いです。

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ちょっと黒い斑点部分の色使いがインク切れプリンターのような、霞んだ感じになってます。

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マダラヘビっぽく、頭ひらため。

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つぎはヤモリ。数年経ってると種同定があやふや!

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これはホオグロヤモリ。これは確実。大丈夫。なはず・・・。

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ミナミヤモリ。ヤモリが走ってるとこ写真撮ると、全部指が反ってるんだよね。面白い。

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ミナミヤモリの完全尾かなー。

08minami-3

ミナミヤモリの若め。

08minamiy

森のミナミヤモリ再生尾。ヤモリは正直、模様の見た目は参考程度なんだけど、ミナミは背骨に沿って白紋が出やすいね。

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オガちゃん、こと、オガサワラヤモリ。尾を横にくるっと巻く姿も多い。日本にいる個体群は四肢の付け根に黒い点があるね。

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ぱっと見でも、尾の黒斑が目立ち気味。

基本的に夜に行動しているトカゲの仲間はヤモリになるんだけど、夜のフィールドでは昼のトカゲも見れないこともない。

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起きて睨まれてるけど、草に捕まって寝ているサキシマキノボリトカゲや
カナヘビの仲間が見れたりもしますね。

南西諸島では昆虫を見る機会がすごく多いけど、写真撮ってるのはやっぱり、見てインパクトを感じやすいものや撮りやすいもの、それと最終的に好きな分類群に偏ってきますね。

これはすごい好きなわけではないけど、インパクトのある分類群。

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スジグロカバマダラ。群れて寝てるのに出くわす。

ヘビでもマダラは好きだけど、蝶でもマダラが結構撮ってある。

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リュウキュウアサギマダラ、かな?マダラチョウは大きめで目立つところ飛んでいるので目につきやすい。

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ツマムラサキマダラ。これね、羽開いてると、すげーきれいなチョウなんだけど、寒かったのか、全然羽を開いてくれず・・・。

好きな分類群だとやっぱりテントウムシが撮ってあった。

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2013時点で写真整理してたフォルダには「ジュウニマダラテントウ」って書いてあったけど、よく見ると小さい斑点があるし、その小さい斑点の位置をみるとニジュウヤホシテントウと同じだ。

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ニジュウヤホシっぽいなー。宮古に来たから、別の種類だって思い込んでたよ。ありがち、ありがち。

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北海道来たら、この大きさの長いカタツムリを簡単に見れなくなったので、(極小のものはいるようだ)こういうのいると、なんとなく撮ってしまう。沖縄なら普通にいるんだろうけど・・・。

キセルガイの仲間。結構好き。「マイマイがアンモナイトならキセルガイはベレムナイトだもんね。」

って書いてから、久しぶりにベレムナイトの画像見に行ったら、自分が子供の頃に「ベレムナイト」って教わった生き物は画像に全く引っかからず、ほぼイカじゃん・・・、という画像が並んでた。子供の頃にそう聞いていたのは、オルソセラスと言うのだね。訂正しとかないと・・・。

マイマイがアンモナイトならキセルガイはオルソセラスだもんね。

・・・韻も何も踏んでない・・・。

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今回の最後はアシヒダナメクジ。

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いわゆる一般的なナメクジとは分類が遠く、ザラザラしててあんまり粘つかない。かたそう。ナメクジもアシヒダナメクジも、巻き貝の仲間である軟体動物門・腹足綱の動物だけどナメクジは一般的なマイマイと同じ有肺亜綱・眼柄目。アシヒダナメクジはイソアワモチなどと同じ後鰓亜綱・収眼目。

うまく例えられるかわかんないけど、綱の段階では、哺乳類や爬虫類くらいの差の開き。目の段階では、ネコとサルくらい離れてるってイメージかなあ。ちなみにネコと同じ目の仲間には、オオカミもトラもイタチも含まれるので、目より上位の亜綱が違う、というのは相当かけ離れた仲間と言っていいのかもしれないね。

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