思いつき

I went to the neighboring mountain. Although I went in search of the mushroom, since much snow fell, it had not grown.

ちょっとだけ閃いたので、裏山にキノコを探しに行ってみた。

しかし、所詮は思いつき。
何も考えなしにキノコ探しに行ったけど
と裏山は積雪50cmを超えているようでした。

こんなんじゃ、キノコなんて見つかるはずもなく。
また来年の春に閃きはとっておこうっと。


雪の渓流 

珍しく三脚持っていったので、折角だし動画を撮ってみた。
オチも何も無いのですが、自分の裏山のお気に入りの場所です。


ヒョウタンケホコリ

冬にしては珍しくわくわくしてフィールドに出たので、
気持ちが冷めないうちに、夏に標本にしたヒョウタンケホコリ撮ってみた。

乾燥させただけなんだけど、
結構きれいに残るもんだね。

さっきの動画のお気に入りの場所付近で
見つけた変形菌でした。

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Good field

さて、円山動物園での北海道産シロマダラの産卵→孵化は大変喜ばしい。私の36回目の誕生日に孵化したようで、強い縁を感じます。

参考:シロマダラの世界へご招待 (爬虫類と猛禽類のDeepな世界)リンク切れ

自分の方は、足にできたおでき(腫瘍って言われた…)をさくっと切除してきました。くるぶしの近くなので、皮膚のあまりがなく、傷のくっつきが悪いのが気になりますが、5針の切開で済んだので、まあ、よかったです。

安静にして、動くなと言われても、ちょっとくらい散歩はいいだろと思って、近所のあたらしいフィールドに行ってきました。

とてもいいフィールドでした。お気に入りに登録です!


貝の化石A

自分、初めて「野性の化石」を見ましたよ。粘板岩の中に埋まっていました。

だけどこれは、正確には貝の本体ではなくて、貝と接していた岩盤に残った「押し型」のほう。

でもすごくさざ波立ってる感じがいいですね。


貝の化石B

別の場所で貝の本体も発見。でも、半分以上はかすれて無くなってるなぁ。意外とうちの近所なんだけど、札幌も過去は海だったのが実感できますね。


シマヘビの抜け殻

化石Bのクリーニングしてたら、目の前にヘビの抜け殻発見!やった!これなら種の識別できるぞ!と思って抜け殻を拾おうとしたら、その先に…


シマヘビ

落とし主かどうか分からないけど、シマヘビ発見!見つけた瞬間、お互いビクってなった(笑)シマヘビの写真を1枚撮って、息をついてまわりを見ると…


アオダイショウ

アオダイショウが日光浴場所求めて動きまわってた。抜け殻発見からわずか1分の出来事。できれば個体の写真を撮りたかったので、目の前のシマヘビを確保。
脱皮途中の個体で、胴体引っ張ってたらビリって体が破れてものすごいおののいた。

目測で90cmと予想、実測で96cmでした。惜しい。

次に動きまわってるアオダイショウを走ってって、確保。この時、縫ってあった傷口がちょっと開く。走るつもりで散歩に来たんじゃなかったのに…(–;


アオダイショウ

とてもきれいなアオダイショウです。全長114cmのかなり立派なオス。(こちらも目測予想110cm。ようやく目測でもかなりニアピン出来るようになった)

実はこの前日まで天気が悪く、晴れ間がなかった。この日はたまたま朝一で散歩に出てきて、日が射した瞬間に起こったヘビラッシュでしたよ。(ラッシュと言っても2匹+抜け殻だけど)

それと、いま進行している子供の研究学習の事業で、ヘビがなかなか見つからないので、とりあえず、2匹のヘビたちは家で宿泊願いました。

札幌は、土日になると何故かいつも天気が悪く、学生さんの自由に動ける休日にはヘビがなかなか出てこない状況で困ります…。


ハチノスケホコリ

じめついてると、粘菌(変形菌)がよく出てて、自分は嬉しいけども…。ハチノスケホコリの形の見事さには恐れいった。光沢のあるブルーベリーみたいだ。


ホネホコリ系か、モジホコリ系ではなかろうか

これはちょっと正体不明。綺麗なホネホコリも見てみたいところだ。


カワラタケ系のキノコノ傘から粘菌(変形菌)

カワラタケ系のキノコの隙間を覗き込んでいたら、ここにも粘菌(変形菌)が生えていた。なかなか斬新。


コマメホコリ?

コマメホコリ?かそのへんの種の若い子実体。ピンクでまんまるで面白いねー。


アカキクラゲ系…?

今度はキノコです。イカタケかと思って喜んで撮っていたけど、ちょっと違うかもしれない。アカキクラゲ系の変な形のキノコっぽいかんじです。


エゾコマルハナバチとトリカブトsp.

エゾコマルハナバチも平和に花に入っています。でもトリカブトだね、それ。どうして好き好んでそれに入ってるのかと思ったら、周りで咲いてる花はもうトリカブトしか残ってなかった。そうだよなー、もう秋だよなー。


アオダイショウ

残念ながら子供さんと行った最後のフィールド調査でも、見つかったのはシマヘビの後頭部~頸部の部分的な脱皮殻だけ。数日前に捕まえておいた、アオダイショウとシマヘビをよく見てもらいました。で、みんなでリリースしておしまい。


アオダイショウ

混乱してどんどん近づいてきました。


シマヘビ

シマヘビの瞳孔は微妙に楕円、という写真を撮りたかったんだけど、とても難しい。

なぜなら掴むととても興奮してしまう。興奮すると微妙に瞳孔が広がってくるんだ。(猫飼ってる人ならわかるかも?)

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そわそわ


ササの昆虫による食痕
Field sign on bamboo grass by larva

そわそわが止まりません。うっかり山に来てしまいました。さて、ササのこの食痕が面白いと思って、見ていました。俗に「マシンガンホール」と一部で呼ばれているとH師(虫の師匠のおひとり)がつぶやいていたのを見て、なるほどと思う。

でも、これはマシンガンにようにダダダっと穴をあけるのではなく、ササの葉が広がる前に、毛虫系の幼虫が食べると、広がったときにこうなる仕組み。

折り紙をただひたすら三角に折っていって、一部をハサミで切り抜くと、広げたときに同じ形の穴が空いてるというあのイメージ。食痕の主は誰なんだろうね。


レイジンソウsp
A kind of Aconite

山の中にはまだかろうじてレイジンソウspが残っていました。トリカブトの仲間の花は盛夏以降だと思うんですが、この黄色っぽいレイジンソウspは春ですね。

緑っぽかったり白っぽかったり、トリカブト系のあの鮮烈な紫と違う印象がとてもいいです。毒は不明と言ってるサイト、毒は弱いがあると言ってるサイト、毒はないと言ってるサイト三者三様のものを見かけます。トリカブトの仲間なので、いじらないほうがいいだろうなとは思う。


オオレイジンソウ
A kind of Aconite

実は初めて見たけど、小さなスナップエンドウみたいだね。スナップエンドウ、検索して知ったけど(スナックエンドウだと認識してました)、農水省はスナップエンドウで統一したんだってね。スナックエンドウっていう商品名のものもあったみたいだから、スナップとスナック、どっちが正しいかと議論しても双方、あー、そうなんだー…で終わること請け合いだ。(Wikipediaしか見てないから他にも諸説あるかも知れないけど)

まあ、トリカブトの仲間はだいたいこれ系の形をしているので、間違って食べないでね!って話なんだ、言いたいことは。


マイマイガ系の幼虫
A kind of Gypsy Moth

だけどさっきのオオレイジンソウの葉っぱをかなり貪欲に食べてるやつがいる。それが上のマイマイガ系の幼虫。マイマイガはドクガ科に所属しているんですが、やっぱり毒があるか、ないか、かぶれるが軽いとか色々なことが言われている。

自分もかなり混乱してきたけど、最近、またこれwikipediaなので、信用度100%とはいかない事だと思うんだけどだいぶ整理されててわかりやすくなってた。

毒毛を持つのは初令幼虫。しかしそれもわずか。二齢幼虫以降、成虫までと、卵には毛はあたっとしても毒毛はないそうな。しかし、毒毛でなくても剛毛が生えていて、それが刺さると少し痛いがかぶれない。というややこしい物だったみたい。

毒があるのか微妙な事しか掴めなかったレイジンソウspをやっぱり毒はあったけど、これまた微妙なマイマイガが食べているの図。誰か近くにいたら、このシーンだけでかなりの時間語れる。そんな気がする。


マイマイガ系の幼虫
A kind of Gypsy Moth

マイマイガの幼虫は個体数が多いので毒は微妙だったとしても、結構気になる。この日は最後にワイヤーアクションで上空からご登場なされた。


マイマイガ系の幼虫?
A kind of Gypsy Moth?

こういうのもあったんだけど、全身から粉吹いて、葉っぱかじった状態で死んでるんだけどこれ、冬虫夏草みたいになってくものだったのかなー。


蛾の幼虫だと思う(シャクガとかヤガかなあ)
A kind of Moth

このあとぐったり。車で寝て、夜のフィールド同行者の中島くんを待ちます。夜の大事件に続く(7/9 0:00更新予定)

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でんでんむし

ヒメオドリコソウ
Red Deadnettle

北海道は天気もぐずつき、気温も上がりきらない日々ですが、爬虫類の皆さんは元気にしておられますか?と、手紙を書きたくなるくらい爬虫類観察には好ましくない天気の日が多いです。

そろそろ、岩見沢のトウキョウダルマガエルも繁殖シーズンに入るので、去年撮れなかった「北海道のトウキョウダルマガエルの卵の写真」を撮りに出かけてみた。だけど、天候の不順は農業にも影響しているようで、例えば上富良野では低温になってしまうので作物の植え付けが遅れがちだそうだ。

岩見沢の田園地帯は、ざっと見た感じでは田んぼに水が入っているのが全体の1/3くらい、イネの苗を植えているのはその中でさらに1/3くらいだった。遅れているのか、自分が足を運ぶのが早すぎたのか。どっちもありそうだな~。

トウキョウダルマガエルも、ニホンアマガエルも鳴き声は聞いたので、1週間もすれば田んぼも水が増えて産卵が始まるかも知れない。

水の入っていない田んぼや、休耕田の周りは最初の写真のヒメオドリコソウがいっぱい。アップで見ると実に面白い花で綺麗だと思うのだけど、ジュクジュクした水場近くに一面に生えると、そんなにきれいでないような気も…。シソの仲間で、背丈はせいぜい10cmの小さい植物です。とても毛深いです。

ハエ目
Fly sp.

そして家の周り、定山渓でもそろそろジムグリあたりは、うろついてていいと思うんだけどまだ目にしていない。外に出るとすぐ雨が降ってくるもんだから、ちょっとやるせない.

上の写真のハエ系のやつは、「科」レベルで似た仲間がいるので、手持ちの図鑑ではハエ目が限界かな。。「ヤチバエの仲間」とされているものに一番近そうだけど。

もうね、雨と風が出てくると、ほとんどの生き物が身を潜めちゃうのね。だからこういう気象条件でも見れそうな生き物にシフトして観察。

オカモノアラガイ
Succinea sp.

この時期のミズバショウはオバケのようなでかい葉っぱになっているんだけど、これによくオカモノアラガイがついている。「でんでんむし」ではあるけど、いわゆる一般イメージの「かたつむり」とは別の仲間。

これに、とある寄生虫が付いていることがある。大学で寄生虫を専攻してて、一度見てみたいと思っていたロイコクロリディウムという寄生虫を、去年このオカモノアラガイで見つけた。(去年のロイコクロリディウムの動画←大半の人がグロいと感じると思うので閲覧注意)
今年もコレを見たくて、かたっぱしからオカモノアラガイ見ています。(今年はまだ見つけていない)

エゾサンショウウオ
Ezo Salamander

うちで今育てているエゾサンショウウオの幼生。左が大頭型のもの。ちなみにこの2匹、同じ卵嚢から生まれた。なんかもう、左の個体、アンコウみたいだよね。

サンショウウオの幼生も、結構動くし容器の隅っこに行ったりしてしまうので
撮影は魚類用の麻酔を使っている。(一応獣医師です…)軽くかければすぐに不動化してくれて、撮影は十分出来るんだけど並べて撮りたかったので少し深めにかけた。ちょっと効きすぎて口があいてしまった。

水に溶かして使う麻酔薬を使っているのだけど、覚ますときは新鮮な水に浸けておくと覚醒する。だけど深くかかって心配だったので、新鮮な水+エアレーションした。それでもしっかり起きるまで、2時間半もかかってしまった。

表面についた寄生虫の除去などはこの麻酔で十分かもしれないね。
でも、サンショウウオの開腹手術なんかする時は、こんな方法が!
参考:うーぱちゃん・後編(森羅万象・田向先生のブログ)

麻酔をかけてまで撮った今回の写真も、サンショウウオの役に立つような使い道で、使いたいと思います。(主に人間の啓蒙用になると思うけど…)

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近場で散策


ルリクチブトカメムシ
Stinking bug sp.

青いキンキラカメムシが青いキンキラハムシを吸ってる!と、ひどく興奮しました。(刺してるのがルリクチブトカメムシ、刺されてるのがスジカミナリハムシ)このブルーメタリックのカメムシを見るのは初めてで、すごく感動しました。
今回のフィールドは、生き物研究室のgeckoさんと、巡りました。geckoさんは、虫寄りの全体フィールダーで、色々な生き物の生態を実践で調べたり、検討したりする、自分と興味の方向性のとても近い方でした。実は、図鑑にも1つ、重要な写真を貸していただきました。

ブログをずっと読ませていただいてて、自分のフィールドの近くでも活動している様子なので、一緒にフィールドを回って、違う視点で楽しもうと今回のフィールドになりました。

ちなみにスジカミナリハムシの越冬群生地(自分の、geckoさんの)は、お互い、「いいとこ知ってんだ~」と話していたら、全く同じ場所で観察してました。それほど目立つ場所じゃないのに、すごい偶然。


スッポンタケ系かな
Fungus sp.

天気があまり良くなく、爬虫類や昆虫にはちょっと恵まれなかったけど、いろいろ楽しめます。ヘビがいそうだけど、まだヘビを見つけたことがない場所ではスッポンタケ系のきのこ。結構小さいんだけど、周りでこの大きさでしおれてるのも幾つかあったので、あまり大きくならないんだろうね、この種類は。


エゾアカガエル卵塊
Ezo Brown Frog

エゾアカガエルの卵は、もうほとんどオタマジャクシになってます。普通のとこではもう1cmくらいのしっかりしたオタマジャクシに。でも、定山渓は寒い場所があるので、まだまだ生まれていない卵もあるんですね。


エゾアカガエル
Ezo Brown Frog

池の周りでgeckoさんが発見したエゾアカガエル♂。まだこんなところに残ってたんですね。痩せまくってゲソゲソでした。


ムカシトンボ
Dragonfly

自分だけでは見つからない虫。ムカシトンボのヤゴ。
gecko:「ここらへんにはムカシトンボいそうだなぁ…、…いました!」
ばいかだ:( ゚д゚)ポカーン
探す目が違えば、あっさり見つかるものですね。自分、ここで他のヤゴすら見たことなかった…。


パイプタケ…?
Fungus sp?

どうにもスプリングエフェメラルや、きのこなど久しぶりに観察するものどもには、なかなか直感が働かない。シラネアオイの名前ががっぽり頭から抜けてたり。あ~、あの花、知ってるけどなんだっけ…。←こればっかり。

良く解らん小さなこの白い物体も、粘菌だと思い込んでいたんだけど、粘菌より、キノコのほうが近い見た目ものがあってややこしい。育てて違いを見ればきのこか粘菌かわかるんだろうけど、まだそこまで情熱が及んでいない…。ああ、でも粘菌いいよなぁ…。


エゾサンショウウオ
Ezo Salamander

そうそう、去年とそれ以前に一生懸命探してた流水に産卵されたエゾサンショウウオの卵発見。この場所のはもしかしたら偶発的なのかもしれないけど、流水にわざわざ産みに行く個体もいるみたい。しかもこれ中身が育ってるので、少なくとも雌雄がここで繁殖行動したってことだよね。これは観察してみたい。


エゾサンショウウオ
Ezo Salamander

結構流れの強い場所だということは、水中撮影すると分かりやすいね。geckoさんとフィールドをするのは、改めて自分のフィールドをいろんな視点で観察することになり両生類でも新しい発見がいくつかあった。

その後は喫茶店で話し込んでしまって、喫茶店の閉店まで話していました。面白い話を自分もたくさん聞かせてもらって、よかったわー。


イボタガ
Owl Moth

ここから下は、オタマジャクシ観察会でのこと。

羽の欠損のないイボタガのペア。初めて見た。今まで見つけられなかっただけだと思うけど…(見事な迷彩)。気持ち悪い模様にも感じるけど、これ、なかなか美しい模様にも思えます。(わんぱく遊び隊のスタッフが見せてくれました)

両生類や爬虫類を、観察会をするというのも、人と生き物の距離を近づけるいい方法だと思う。自分も、両生類や爬虫類のうんちくを垂れることはできるけど、例えば、少し多めの人と散策しながらの観察会は出来るものなんだろうかと思い、わんぱく遊び隊のオタマジャクシ観察会をお手伝いすることにしました。


ザゼンソウ
Eastern Skunk Cabbage

もちろん、オタマジャクシがメインではあるけども、オタマジャクシがまだ孵化していなかったときのための「代案」、子供がより楽しんで生き物を見れるための仕組みなどとても良く考えられていて、なるほどーと感心しきりでした。

両生類や爬虫類は観察に関して「スカ」が起こりうる、観察会向きではない生き物だと思い込んでいましたが、その近くにいる生き物や植物を観察する代案や、楽しむことが出来るシステムがあれば、スカであっても楽しく観察できるものかも知れないと思いました。

ただ、一方で、「ひとりで主催する」というのは果てしなく難しそうだなあと感じました。

※今回から日本語表記のみにしています。
短文しか書かないけど、英語を書くのも辛くなってきたので、図鑑以外のとこはもう日本語のみにすることにします。

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The difficulty of proof

I have not the distribution information of the Ezo Salamander in Nemuro Peninsula. So I went to Nemuro peninsula to look for the eggs of Ezo Salamander. But I could not find it. It is difficult to prove the fact of not living from the proof of the fact of living.


エゾサンショウウオ卵嚢
Ezo Salamander

少し久しぶりに道東南部のフィールドに行ってきた。上の写真は、途中立ち寄った占冠でのエゾサンショウウオの卵嚢。

占冠の森はとてもいい。
エゾアカガエルの産卵は、すごい規模。
まるで「オオマリコケムシ」のように藻の生えたエゾアカガエルの卵塊が
ぼこぼこ浮いてる。

今年から来年にかけて、時々占冠を訪れ、
楽しそうな池があるので、それを定期的に観察するつもり。
今年は気温が上がり過ぎないといいなぁ…。

森の中の池(5/8、12:00~14:00、曇り時々小雨)
水温9℃ 、気温10℃
雪は殆ど溶けているが、日当たりの悪い場所には少し残っている

エゾアカガエル:
遊出幼生0
卵は間もなく孵化の状態(卵塊は見えるもので33 )

エゾサンショウウオ:
見えるもので卵嚢11対(まだ卵割状態)
現状で幼生採取できず


チャワンタケsp.
Fungus sp.

今年の初キノコ。チャワンタケ系かな?
サルノコシカケ系のキノコは年中目に入っているけど、
こういう水々しいキノコ、久しぶり。

水芭蕉群落も大規模で壮観でした。
広角レンズをつけて、水芭蕉の風景を撮ろうと思っているときに限って、
遠くを、クマゲラが飛んでいって写真が撮れないといううありがちなシチュエーションも
久しぶりな感じ。


エゾアカガエル卵塊
Ezo Brown Frog

これは今回の旅の最東で見つけたエゾアカガエルの卵。

先日出版した図鑑でも、根室半島(大きな温根沼より東側)の両生類やは虫類の分布は
情報は多くなく、情報不足としたものが幾つかあった。

北方領土の一部にも生息するエゾアカガエルは棲息が予想できたけど、
国後にも生息しないエゾサンショウウオとかはどうなんだろう?といった疑問を
この目で見てきたかったんだ。

結果的に、エゾアカガエルは各所で発見でき、
珸瑤瑁(ごようまい)地区でも確認できたので、
根室半島のほぼ先端部まで生息しているのが確認できました。

一方で、エゾサンショウウオは痕跡を掴むことができなかった。
大きな温根沼(根室には2つの温根沼がある)より西側では
ボチボチ、エゾサンショウウオは見られるのだが…。

根室半島は森林に乏しい雰囲気を感じました。
標高の高い山もないし、高木が生い茂る森もあまりありません。

ササ山、低木林、谷地坊主や湿地などはあるのですが。

エゾサンショウウオを見つけられなかった理由としては、

  1. 根室半島にはエゾサンショウウオが生息しない
  2. 根室半島にはエゾサンショウウオがとても少なく、見つけることが出来ていない
  3. もしかしたら、まだ卵を産んでいない
  4. 探し方が悪い

あたりが考えられる。
エゾアカガエルの卵の発生の進み具合から、「3」はないかなあと思うのだけど。

とにかく、卵嚢が見つかれば「いる」と証明できたのだけど、
今回は卵嚢は見つけられなかった。

「いない」と言いたいところだが、
「いない」と証明することは非常に難しい。
結局、「現状見つけることができず、いるかいないかわからない」の状態を
継続する形になった。

エゾサンショウウオがいない事を前提として、そうなる理由として思いつくのは、
日当たりがとてもいいこと(水がぬるみ過ぎる)とか、
高い山がなく、冷たい水や雪解け水が供給されないとか、
地続きだけど地理的な隔離が成立してる?とか
そのあたりなのかな?と思ったりした。

大きな湖沼の中は調べていないので、
そういうところにいたら、見つけられてないだけだよね。

普段、エゾサンショウウオを観察してて、
産んでいそうな感じのところも根室半島には幾つかあったけど、
見た範囲ではエゾアカガエルの卵しか見られなかった。

根室半島のエゾサンショウウオ、いないのかどうか今後も情報求む。
暑い時期にも行って、各爬虫類やアマガエルも様子見てみたいな。

しかし、ダニが多かったな~。
季節的にも、ヤブ漕ぎしたのも、悪かった。
今回は刺されるのも覚悟したけど、10匹くらいにたかられただけで
刺されずに済んだ…。


ザゼンソウ
Eastern Skunk Cabbage

今年は、いつもと違うィールドを歩いたりしているので、
ザゼンソウを見る機会が多い。

ミズバショウも好きだけど、身の回りに多すぎるので
少しレアな感覚漂うザゼンソウのほうが好きだったりする。

中の花(?)撮るのに、ストロボ使ったら、意外に綺麗に撮れてよかったよかった。


ウspp.とチシマウガラス
Cormorant Spp. & Red-faced cormorant

まあ、折角根室に来たのだからと、納沙布岬へ。
ラッコでも浮いてないかと海を見るけどプロミナーも双眼鏡も無いので
きっと見つけても悔しい思いをするだけだろうと、
ぼーっと海を見ていたんだけど、
近くの岩場にいっぱいウがとまってたから写真を撮ってみた。

写真拡大したら、なんか目の周り赤いので、
かすかな記憶でチシマウガラスなんじゃないかな、と思って
遠かったけど何枚か写真撮っておいた。

結論からしてチシマウガラスだったんだけど(しかも何羽かいたみたい)、
ヒメウも夏羽は顔の周り少し赤くなるのね。(よく知らなかった)

最初から目をつけた個体がチシマウガラスだったからちょっと嬉しかった。
初めて「確認」した鳥になりました。(見てるかも知れないけど識別できてないから)

で、念仏のように行程中に唱えていたエスカロップ、初めて食べました。
根室名物、エスカロップ。
美味しかったけど、予想通りの味でした。
(イメージ:バターライスにカツが乗ったハヤシライス)


キタサンショウウオ
Siberian Salamander

根室めぐりは予想以上に体力を消耗した。
釧路から日帰りで10地点散策とか厳しかった…。
釧路-根室で120km離れてるもんね。

で、釧路フィールドを半日削って休んでいたんだけど
(半日でキタサンショウウオの卵嚢見れるとタカをくくっていた)
午後から出発したものの、見ようと思ってた場所キタサンショウウオのに卵嚢がない…。

疲れて集中力がないのもあるけど、湿原に異様に水が多くて寒い。
あとから聞いた話だけど、今年の5/10時点では、
他の場所でも、それほど産卵が進んでいなかったみたい。
(雪はむしろ例年より少なく、今回水が多かったのは数日続いた雨の影響らしい)

車を降りてから往復徒歩5kmくらいで、
キタサンショウウオの卵嚢サクッと見て帰るつもりが
延々16km歩いて成果ゼロ…。

なんか寒いし、悲壮感が漂う。

日がくれかけてから、ようやく2卵嚢見つけた。
懐中電灯当てたら青く光ったので、運が良かったかも。

カメラを水に沈めて、(耐水パック、意外と使える)
何枚か撮ったけど、湿原環境は浮遊物が多いので厳しいね。
(光の当て方も、少し難しかった)

でも、すごく綺麗だった!

根室

花咲港地区
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

タンネ沼・オンネ沼・南部沼周辺
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

ヒキウス沼周辺
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

歯舞地区
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

珸瑤瑁地区
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

納沙布岬
エゾアカ卵- エゾサン卵-

トーサムポロ沼周辺
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

サンコタン川・ノッカマップ川周辺
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

牧之内ダム(回りきれていない)
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

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StreamLined Syndrome

Jackdaw that seems to be happy

I swent to see kinds of crows with my friend. We saw 5 kinds crows. Jackedaw was so pretty.


オジロワシ
White-tailed eagle

めまい理由に、フィールドに出ない(出れない)のは
悲しいし、後ろ向きだと思う。
しかしそうとは言っても、一人で出かけるには少々こころもとない。

まずは、一緒に出かけてくれる人がいるなら、
一緒にフィールドに行こうと思って、フィールドに某友人を誘いました。

こころよく、出かけてくれてありがたいです~。

さて、晴天の天気予報というのは、
冬の北海道では当たりにくい。なんだかんだ雪がちらつく。
今回も晴天予報ながら、かなりゴージャスに雪が降っています。
オジロワシ、大変ですな。


雪積もる渓流
The stream

今年は全国的に雪が多いみたいだね。
札幌も多い。とはいえ、家の周り、定山渓は
札幌市の天気予報は全く参考にならないので
いつも天気は定山渓温泉ピンポイント予報をWEBで確認している。

出かけた先も、雪が多く、いくつか潰れたビニールハウスを見かけた。


オオワシ
Steller’s sea eagle

オオワシも久しぶり。
この姿見ちゃうと、道東に旅に行きたい気分になります。


ミヤマガラス
Rook

うろうろしていたら、道路にカラスが降りていた。
カラスは大量に居たけど、ほとんどボソとブト。
動いてる途中でカケス(ミヤマカケス)見てたけど、
ミヤマガラスはやっぱりお得感強いね。

それにしても、友人の的確な識別とは反対に、
「あ、あれミヤマ?ブト…じゃないし、ボソ…?でもない。あ、ミヤマだわ」
と相当近寄らないとわからなくなってる。
コンスタントに鳥は見て目を慣らしておかねば。

ミヤマガラスは30くらいの群れ。


あっち

…とミヤマガラスの周囲を見回すと。


おっ

ウミガラス!(いやいや)


コクマルガラス&ミヤマガラス
Daurian jackdaw & Rook

いたぁぁぁぁぁ。
コクマルガラス混ざってたー。

コクマルガラス
Daurian jackdaw

基本の白黒型、暗色型。真ん中のはうすら灰色だね。
白黒型の幼鳥なのかな。

外国のwikipedia先生によると、
暗色型は幼鳥も成鳥も暗色なんだと。
白黒の幼鳥ってどんな色なんだろね。この灰色のが幼鳥なのかね。

コクマルガラス
Daurian jackdaw

いつの間にか晴れたりしてね。
いつの間にか1羽増えたりしてね。
撮りづらいんだけど、コクマルさんたち楽しそう。

コクマルガラス
Daurian jackdaw

いつの間にか5羽になったりしてね。

黒に挟まれたので、
白は黒になりま、せん。

基本的に電線にいたので、撮るときはどうしても上を向く。
写真チェックやレンズ換えで下を向く。
三半規管の位置が頻繁に変わるので
ひどくめまいして吐き気もしてきたけど、
コクマルガラス見てると、そんなのも癒されて和むなー。


コクマルガラス
Daurian jackdaw

ほんとによく動きます。
で、いつの間にか寝てたりします。

暗色系に似た感じでニシコクマルガラスというのがいて、
虹彩の色が白っぽい灰色してるのが、すごく珍しい鳥として記録されてるけど、
この暗色は見事に黒い虹彩だったよ。

でも、はじめ1羽寝てて、コクマルガラスもまぶた(瞬膜?)白いのね。
ちょっとだけニシコクマルガラスかと思ってびっくりしてしまいました。

ちなみにミヤマガラスもまぶた白かったよ。


コクマルガラス
Daurian jackdaw

ほんと、コクマルガラス楽しそうだよ。


コクマルガラス
Daurian jackdaw

観察の終わりごろには、
わざわざオジロワシの停まっている木に5羽で飛んでいって、
ワシにちょっかい出してました。

オジロワシにとってはウザさ全開だと思うんだけど、
人間目で観てしまうと、大きさと見た目で「ブト」「ボソ」ガラスの
執拗なワシいじめと同格に見えてこない。

あ、でも、ブトもボソも見てるのは好きですよ?


ユリsp.
The kind of Lily.

結局、カケス入れてカラス5種観察しました。
北海道には他にも、ワタリガラス、カササギなどいますね。

シャレでカワガラスとウミガラス追加したかったけど、
それらは見れずでした。
(これらはカラスの仲間ではありません)


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Red

pic
Bombycilla japonica
Japanese Waxwing
緋連雀(ひれんじゃく)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 1D MK III*

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They have the rectrix with red point. However, the red is diverted to a red nut and doesn’t look good. When they eat up red nuts, the red will glisten.

ナナカマドとレンジャクはよくある組み合わせです。
例年、キレンジャクを見ることが多いですが、
今年はヒレンジャクも多いですね。

ヒレンジャクの尾羽が、ナナカマドに紛れています。

ナナカマドを食べつくしたとき、ヒレンジャクの尾はよく見えるでしょうね。

でも、食べ物がなくなったら、きっと去っていくのでしょうね。

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The willow

The snow increase. The pond which was laid the eggs of salamander is freezing. However, the willow had a sprout.


雄々しい山
The rocky mountain

仕事が一息をついて時間も少しあるし、
しばらく望遠も使っていなかったので
鳥を見に行って目を慣らそうと、近所のダムと山に行ってきました。

運転中に幸先良く、マヒワの20羽くらいの群れに当たって、
幸先いい!と思いつつ、ダムへ。


ヤナギsp.の冬芽
The sprout of the willow sp.

開放面が大きい場所なので、
何度かは猛禽が見れるんじゃないかと期待したんだけど
さっぱり。

2時間、ぼーっと過ごしました。
あまりに何も無いので、
ヤナギに冬芽が付いてるのだけでも
見れるとなんだか嬉しい。

14時ちかくなると、既に日が傾いてきてしまったので
沢沿いを少し登ってみました。

しかし、見たのはタヌキ大の動物の足あとのみ…。
あ、ハシボソガラスもいたね。

去年も痛感したはずのことを思い出した。
そういえば、ここらの森は実りのある木があんまりないんだった。
小鳥見るなら街に近いほうがいるのかもね。


池は凍り雪の下へ

5月中旬にエゾサンショウウオの集団産卵を観察した池もこの通り。
ここでは越冬幼生は見つけられていないんだけど、
そんな池でも凍って雪の下に埋まっちゃうんだね。

気温や環境で温度が左右されやすい池ということか。
夏は暑くなるから早くサンショウウオも去るということかな。


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Mischief

Ulmus davidiana
Japanese Elm
春楡(はるにれ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 1D MK III*

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浮いてたんだよ。
It was floating.

主のいない蜘蛛の巣のいたずら。
This is mischief by spider-web which was not owned already.

Stream
Stream
沢(さわ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 1D MK III*

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葉っぱを見つけてこれほど面白かったのは、久しぶりだ。
I was not interested in finding the leaf for a long time. However, this time, I was very interested.

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