乾いたマイタケ?

さっぽろサケフェスタ見に行ってきました。近くの川でサクラマスの遡上もしてた。

見えるかな、ちょい右よりのところ。

さけ科学館は、建物の一部が地震の被害にあって入館できず、さっぽろサケフェスタも規模縮小だったのですが、来ている人の数はわりとたくさんいて、盛況でした。今年はいろいろあったから、安近短志向だったのかもしれないですね。

人がたくさんいるところは苦手なので(何故祭りに出てきた…)、クレープと鮭とばを入手してから、真駒内公園の奥地に向かっていく。

誰かがもいで投げたイグチ系のキノコ。

競技場のところまで来ると、大量の人が走っている…。ん?なにか大会だったか??「豊平川サーモン駅伝」だって。サーモンづくしだな!ありがたいことに歩行者規制はしていなかったので、ランナーに混ざって歩く。

競技場前で、今日のマダラコウラナメクジを観察してみる。

んー。

やっぱでっかいなー。

涼しいからか、あんまり動かない。ちょっと突いてみると

ぱふぁ

?!

びっくりした。防御行動かな。他の個体も、突いたらこんな行動してた。近くにいたチャコウラナメクジも突いたら、ぱふぁってなってた。コウラナメクジの仲間の共通の防御行動なのかなー。

できるだけランナーの邪魔にならないように、ランナーも走っていないくらい奥まで来た。

オニグルミがたくさん落ちている。オニグルミはすごくたくさんあるのだけど、食べるクルミとしては、美味しいけどすこし面倒くさいやつなので、拾ったりはしてこないなぁ。

近くでズイズイボリボリ言ってるやつがいるので、見るとエゾリスがクルミをかじってた。

クルミ拾いに必死なのか、1時間位の歩きで7~8匹見れた。

サルナシの実がなる両性株が近くにあったはずなので、探し回ってみるが見つからない。ああ、もしかしたら切られたか…。サルナシやブドウなどのツル性の樹木は、寄りかかってる木に影響を与えるせいか、よく根元近くで切断されているのが見られる。森の維持のためにある程度は必要なのかもしれない。

こんな感じで切られてる。でもこれ、風がゴーゴー吹いてる時、ブンブン振り回されてて怖い時あるんだよね。

サルナシの実のなる木みつけても、毎年収穫安泰というわけにはいかんのだな!結局、どこからか降ってきたサルナシの実1個だけ拾った。ちょっと硬かったけど、後日追熟させて食べたら美味しかった。

以前は、なかなかみつけられなかったルイヨウボタンも、目がなれてきたら、行く先々で生えていることに気がついた。そんなもんだったっけ。

そして本日の両爬登場。

2018年9月17日 札幌市南区 メッシュ644132

エゾアカガエルの幼体(小ガエル)。ここなー、あんまり水場ないんだけどなー。一体どこで繁殖してるんだろう…。っていうわりと乾いた感じの山でも出会うね、このカエル。

そういえばここは、蚊の襲来がすごい。吸血系の蚊も、幼虫期には止水性の水生昆虫(ボウフラ)だから、どっかしら水場はあるんだろな。しかし、蚊がすごいせいで、立ち止まって写真撮ってるとえらいことになる。今回も手の甲だけで10以上刺された。

これは古くなったマイタケなんだろうか…。コチコチに乾燥していた。もしマイタケだったら野生では初めてみたなー。ちなみにマイタケの好む樹種(イタヤカエデやミズナラ)はこのへんはわりとたくさん生えてました。

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捕魚車

千歳水族館(千歳サケのふるさと館)に、写真展の展示終了後のもろもろを受け取りに行った来た。ちょうど、インディアン水車が稼働中で、収穫時の作業をみることができた。

サケの通過できる川の通路を細めて水車で捕獲し、一時的なイケスに入れておく。この作業はちょうどそのイケスから運び出すところ。

ここから、人工授精とかの個体を確保するみたい。

この水車は、純日本語では捕魚車というみたいだけど、「インディアン水車」のほうが言葉としては馴染みがある。この水車は、アメリカから導入されたので、インディアン水車と言われてきているのだけど

「インディアン」はコロンブスの勘違い(アメリカ大陸をインドだと思った)から、先住民ネイティブ・アメリカンをインディアンと呼んだもので、最近はややこしいからネイティブ・アメリカンと言われるようになってきている

じゃあ、「ネイティブ・アメリカン水車」か?

この水車はネイティブ・アメリカンの住む地区のあるコロンビア川のものから日本に導入されたが、ネイティブ・アメリカンが営んでいたものではなく北欧移住者が始めたようだ

…。
いろいろややこしいことになっております…。
まあ、細かいことは千歳水族館のサイトで・・・。

言葉や意味の誤解を避けたい人は、「捕魚車」で行くと良いみたいですな。

写真は撮れなかったけど、ちょうどサケが水車で捕獲される瞬間も見れました。

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7月中旬・道央でのフィールド

更新しとこうと思った写真が蓄積して、アップが間に合っていなかったので、ざーっと流していきますね。

7/12 札幌市南区北ノ沢 メッシュ644142

知人から電話がかかってきた。カエル捕まえたんだけど、ヒキガエルっぽいって。場所は南区。ついに生活範囲でも出てきてしまったか。確認のため行ってみるとこれがいた。

ヒキガエルだね…。まだ大きくなりきっていない小ガエル、つまり幼体のカエルだね。この周辺で繁殖し始めているんだろうか…?その後、少し情報を整理して、北海道爬虫両棲類研究会で情報リリースしました。

札幌市南区北ノ沢でヒキガエル目撃相次ぐ

せっかく来たので、周辺の状況を見て歩いた。

ニホンカナヘビの産卵あり。

エゾサンショウウオの幼生がわりとたくさんいる止水あり。エゾアカガエルの幼生はいなかった。ヒキガエルの幼生や幼体もいなかった。ここでヒキガエルが繁殖したら大変だな…。

あ、小さい雑草系イチゴあった。花を見れば種類がわかるかも…。

写真の花びらは6だけど、殆どの花は5だったので、ノウゴウイチゴではなさそう。

雄しべが短いので、これはワイルドストロベリーこと、エゾヘビイチゴみたいだね。前にも書いたけど、エゾと名がついてるものの外来種。ヘビイチゴと名はついてるけどヘビイチゴ(キジムシロ)の仲間ではなくオランダイチゴの仲間。

エゾスズランも見つけた。これもややこしいけど、スズランやドイツスズラン(一般的なスズランの形のイメージ)のあるスズラン属の仲間ではなくて、エゾスズランはカキラン属で、姿も似ても似つかないのね。蕾が鈴っぽいと感じたのかな。

見つかったヒキガエルは、これくらいの大きさ。まだまだずっと大きくなる。捕まえたりしても道内で他の場所に放すと条例違反になるので、別の場所に放さないようにして下さい。

7/14は千歳に行ってきた。捕魚車で書いたインディアン水車の活躍も見れて楽しかった。この他、水族館の中から見えるガラスの向こうの千歳川では

ブラウントラウトがいました。一度食べてみたい。
捕魚車の近くの橋の下を覗き込むと、いくらかのサケ(シロザケ)が見ることができた。でも上からしか見えてないので他のがいても、自分にはきっとわかりにくいだろうな。

川の中には藻が生えてるんだけど

遠いけど白い花がついてる。

梅花藻(バイカモ)の仲間だね。このへんだとチトセバイカモでいいのかな。花粉も種も、川の中だと下流にしか行かなさそうだけど、どうやって川の中流や上流でも維持されるんだろう。不思議な植物。

昔、「ばいかだ」って自分のニックネームをエゴサーチしたらよくこのバイカモとハナイカダがヒットしてたなあ。

7/14 札幌市有明 メッシュ644133

移動の途中で川に立ち寄ると、河川敷に蛇の脱殻。

少しずつほぐして

背中のトップの鱗の周りはキールがあるね。

いろいろ分析して、シマヘビの脱殻だとわかりました。

ホソバウンラン。外来種っぽいと思って見てた。調べたらやっぱり外来種だった。

オオアワフキかな?

マエキアワフキっぽい。どっちもヤナギの仲間に寄ってくる種類なので、それほど間違ってはいないんじゃないかなと思うけど…。

少し川でテンション上がってきたので、色々済んだ後、少し遠いけどお気に入りの場所に移動して、人生で初めてテンカラ釣り(でも針はフライ用の針)をしてみた。

初めてテンカラで釣ったのはちっちゃいヤマメ。口じゃなくてエラブタに針刺さっているけど、あまり気にしないように。

7/16 自宅(真駒内)

天候不順であまり実りの良くない畑をいじった時に見つけた小さいもの。

ヒメアカホシテントウ。小さい。コンスタントに見かける気はするけど、あまり多くなくて見つけたらちょっとラッキーに思う。カイガラムシ食なので探せば見つけられそうな気もする。

マクロで写真撮って、ストロボ使ったら、なんか台無し。光っちゃって残念な感じになった。

ハイイロフクロホコリと思われる変形菌。雑草などを乾燥させてから捨てるんだけど、乾燥用にしてる桶の中に入れたギボウシ(間引いた)の葉にくっついてた。庭で変形菌嬉しい。

7/20

また移動中にテンカラしてみた。

少しヤマメ大きくなった。

7/21 札幌市南区滝野 メッシュ644122

この日は滝野すずらん丘陵公園で、ヘビ講座のイベント。

事前に捕獲して頂いて、みんなに見てもらったアオダイショウ。

そしてシマヘビ。なんだかシュールな雰囲気になっているのは、リリースしたのに、一目散で逃げていかなかったから。

そうそう、イベントの前に早駆けして、こんなの見てきた。

シャクジョウソウ。葉緑素のない腐生植物のひとつ。ギンリョウソウっぽい生態。これはいいものを見た。

ジガバチソウ。

クモキリソウ。

少し残念だったのは、

これがキヨスミウツボ(寄生植物)かもしれないと思っていたけど、形がちょっと違うみたい。ホウキタケとかの系列のキノコかな?

そして通常営業へ。ササの間からキイチゴ類。

クロイチゴの今年の枝(シュート?)みたい。来年、この枝に実が生るね。でもこれ書いてる今、もうどこに生えてたのか覚えてないね。

そうそう、アレどうなった?

うちのわりと近くで生えてたエゾイチゴ、いい色になってた。

食べると…。アレ…酸っぱくて薄い。
去年は香りよし、甘みよし、適度な酸味でスゴイ美味しかったのにな。野生の方も、実りが良くないのかね。

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滝野で観察(改)

例年、滝野すずらん丘陵公園で行っている、エゾアカガエルの卵塊観察イベントを4月29日にやってきました。毎年、打ち合わせで少しずつ変化を持たせているのですが、今年は野外観察とスケッチ観察をしてもらいました。

野外観察でこの時期の両生類が好む環境を感じてもらい、スケッチを通して具体的なイメージが頭に残ってもらえたら幸いです!

エゾサンショウウオの越冬幼生。今年も確認できました。

メスの成体も確認できました。

これはエゾアカガエルの孵化したての幼生。おたまじゃくし。

上からだと分かりづらいけど、ツチガエル(北海道では外来種)の越冬幼生。

ドジョウもみつかりました。これはエゾホトケドジョウで良いかな。

みんなで一部をバットに入れて観察しました。

エゾアカガエルの卵塊も一時キープして、観察&スケッチ。やっぱりカエルの卵塊の卵数は、サンショウウオの卵嚢の卵数より数えにくいよね。

観察会の後、スケッチのために一時捕獲した個体や卵塊を戻しに行って、周りを少し観察したのですが、年々心配になることがあります。

産卵池に点々と残される、サンショウウオの尾。状況的に見て、アライグマによる被害と見て良いと思われます。

別の個体の尾。

今年はこんなのも。

3個体分しか写ってないけど、この日は4個体分が見られました。

今年は卵嚢にも被害が出ているようです。

中を見てみると、受精卵が入っているので、喰われた親のサンショウウオから出された卵ではなく、産んで受精してから千切られた卵嚢みたいですね。

バラバラの卵。う~ん…。これだと何の卵なのかはっきりしない。エゾアカガエルの卵がばらばらになったのか、エゾサンショウウオの卵嚢から破れ出た感じなのか、また別の動物の卵なのか…。

今年も楽しみな植物が出てきた。ルイヨウボタンの若芽。今年こそ、ルイヨウマダラテントウの成体を見たいなー。
(追記:札幌にはいないみたいなんだけどね…)

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4月初旬の待ちぼうけ

小樽、千歳、江別、帯広、釧路あたりではエゾアカガエルやエゾサンショウウオの産卵の便りが届きましたが、我が家の近くでは、エゾアカガエルのオスは鳴いていますがメスがまだ現れないのか、待ちぼうけ状態です。

越冬幼生のいる池でも3月末から産卵を期待して待ってる。でもまだ越冬幼生以外いない。捕獲して調べてみると、ここのエゾサンショウウオの越冬幼生はだいたいみんな6~7cm程度だね。

ここの池には周りではあまり見ない水草があって

これが絡まってボール状になって浮いてるんだけどウキゴケの仲間なんだろうか。

外が温かい日は、エゾサンショウウオの幼生は水底でじっとしてるんだけど、寒い日は、ウキゴケに入り込んで休んでるみたい。温かい日も寒い日も、水温は殆ど変わらないんだけどね…。

3日に1回くらい見に来るので、通行人の方々でも、顔見知りができた^^;

「おう、今日も調査かい!頑張ってなー」怪しまれるような接され方じゃなくてよかった。

エゾアカガエルの大きな産卵池はだいぶ水面が出てきたくらい。オスは鳴きまくってるんだけど、卵がない。

うちの庭も若干、春めいてきた。

期待のサルナシも芽吹いてきた。今年は4品種、全部なってくれるかな。

ギョウジャニンニクも出てます。多分今年から、食べてもいいくらいの育ち具合なんだけどベランダ下に植えたら、冬の間の野良ネコの避寒地+トイレのようになっていたので、今年は食べるのよそう…。今年中に、庭の別の場所に植え替えてやろう。

雪の下からイチゴも出てきた。強いもんだね。

去年、ニリンソウを植えたと思われる場所からニリンソウのような葉っぱも出てきた。花が咲けばニリンソウとわかるけど、育つの楽しみにしとこ。食べれるものだけど、これもギョウジャニンニクと同じところに植わってるので、食べたくはありません…。

あー、ニリンソウ入ったオハウ(煮込み汁)、今年も食べたいな。(野外のニリンソウで)

節足動物も動き出してます。ユスリカに、ハエ、小型のクモ、ヒシバッタ型の幼虫あたり。

冬囲いを失敗して、圧縮されてたブルーベリーもなんとか生きてます。今年はヒヨドリにもスズメバチにも取られないようにしないと。

ギシギシとかセイヨウタンポポとかマンネングサとか、勢いの強い雑草も健在だ。さすがの生命力だ…。

3日後の、再びサンショウウオ。まだ産まん!こればっかりは毎年何度も空振る。

話が激しく飛ぶけど、エゾサンショウウオとアライグマの関係性を考えてみる。産卵にやって来たエゾサンショウウオをアライグマが片っ端から頭食いちぎって食べるとか、エゾサンショウウオの生息状況や繁殖状況にものすごいダメージを与えるよねって、常日頃考えたりする。

だけど魚も考えてみれば、旬って、産卵前の繁殖期の脂の乗った状態のものが多くて、それを美味しい、旬の魚が一番!って人間は食べるのだけども、なんとも業が深いよなあ…。

寿司とか食べると魚卵好きだから、とびっことか数の子とか色々食べるけど、本当にごめんなさい。3割くらい、食べるの減らそう…かな…

ニシンの旬もそろそろ終わりかな?買ってきたニシンをさばくのを見ていると、数の子、たくさん入ってる。そんなニシンの1匹がアニサキスの重感染。

腹腔内に多数のアニー。数の子にアニー。

数の子にアニー。(頭のなかで「くちばしにチェリー」が回っている)
数の子にアニー。(かなり気に入っている)

動画も撮っといたよ。

素晴らしい楽曲もつけて、自信作?だったのに投稿後30分で「きめえ」のコメント頂きました。あははは。

アニサキスにも幾つか種類があるらしい。自宅機材である程度わかるかな?と思って、いろいろ撮っといてみた。

食道部?胃部?は白く色が違う。

アニサキス(回虫の仲間)は見るところ、頭部と尾部と生殖器だったっけ?左が尾部で右が頭部。ちょっと頭部に突起あり。生殖器は透過しないと無理そう。というか、魚にいるアニサキスはまだ成熟してない幼虫か…。

ちょっとヘビっぽい?

アニーには申し訳ないけど、自宅ネコが食べると大変なので、レンジでご成仏頂きました。宿主のニシンは、焼いて、数の子はフライで食べました。

えーと、ドン引きされたかもしれませんが、ニシンをはじめ鮮魚を含む野生生物では、寄生虫がいるのが普通です。適切な調理をして美味しくいただきましょう。

3月末からだいぶ色々忙しくなってきたけど、合間にはこんなものを作ってみたり。

設計図なしで、沖縄のハブ罠をイメージして作ったけど、意外とよくできた。

材質が弱いので隔離室にネズミは入れられないけどね。隔離室はトカゲ想定で作ってるからいいんだね。罠入り口から外に出られなくする仕組みは、とりあえず作ったけど、うまくいくかわからない。うまく行ったら、ちゃんと報告書くことにしよう。そうしよう。

3日経った。
そして今日もサンショウウオ。

産みに来ないなあ。

カエルも産みに来ないなあ…。

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晩秋へ進む

10月はじめ、日が陰ったり風が吹くとめっきり寒くなりました。寒波が入る関係で、札幌市南区の一部は数日内にみぞれが交じる予報も一部出ています。この時期は調子崩しがちなので、ボチボチ外に出ます。外に出ると疲れちゃうので、良い循環か悪い循環か微妙だけどもね。冷たい空気は気持ちいいです。

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この辺はそろそろ見納めでしょうか。エゾアカガエルの幼体だけど少し大きくりました。今年は山のクリの実りがよく、拾ってるときにたまたま出会った。もう少ししたら越冬に適した場所に移動するんだろうな。今年のクリは、甘みは薄いけど、クリって感じの風味があるので、おしるこの隠れキャラみたいな使い方で良い感じ。

最近また、マイマイがちょっと面白くなってきたのだけど、この間の謎の白いマイマイのことなどが知りたかったので、10月1日に円山公園で行われた森井さんの「カタツムリとナメクジ」のお話を聞いてきました。やっぱり面白い^^

フィールドで見つけたサッポロマイマイのノーマルと

160929isiyamasapporo-2

白いのを一緒に持ってって伺ってみました。

160929isiyamasapporo

結論としては、サッポロマイマイで正解でした。札幌では白いタイプは相当珍しいみたいです。(道南では少し出るみたいです)

移動能力が低いので、各地で分化しているので、カタツムリは同種であっても地方色豊かだね。

自分が初めてカタツムリに興味を持ったのは、山形県の飛島というところに鳥を見に行った時に見かけた、トビシママイマイという固有亜種がいて、島ごとに違うカタツムリがいるんだって知ったときから。他にもオオケマイマイとか、広義のカタツムリだけどアオミオカタニシとか、オカモノアラガイの寄生虫ロイコクロリディウムとか、面白くて興味を持ち続けられました。

せっかくなので、もう少しサッポロマイマイの写真を。

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↑ ノーマル

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↑ 白

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↑ ノーマル

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↑ 白くても身はサッポロマイマイに多い縦筋。

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これはちょっと左目が悪い個体でした。

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カタツムリ図鑑によくある角度の写真。

河川敷には爬虫類も。

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ニホンカナヘビももうすぐ活動休止だね。

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寒くなると幼体くらいしか見れなくなるけど、その幼体でもここのところの冷えはきついらしく、あんまり走り回れてなかったな。

釣り竿があったので、竿入れてみると、

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ニジマスが釣れた。久しぶりに20cm超えた魚釣れた^^ もちろん食べた。塩焼きしたけど、醤油に1日つけてから食べたほうが良かったかな・・・?

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白子でかくて、繁殖する気満々だな・・・と思った。(ニジマスは移入種)別の川では大型のサケ科の魚が遡上しとります。

ぱっと見でわかんないけど、

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長めの体してるからサケ(シロザケ)かなあ。@真駒内川

別の近所の川ではこれがいました。

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サクラマス。(で、いいはずだ・・・)久しぶりにPLフィルターの威力を感じたけど、やっぱりかなり暗くなるから、ぶれるね。

この川の近くの河川のヤブには、タヒバリ系の鳥が見え隠れ。

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あー、この辺の識別はわからんのじゃ~。ビンズイなのかな。セキレイのように、尾を縦にピコピコ振ってた。

公園では相変わらずエゾリスが忙しそうです。今日は仔リスと若めのやつがウロウロしてました。

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昆虫では、大きな森でシロトホシテントウが、さらに白くなって死んでたり

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マッチョで肉肉しい体型のシラミバエ系のやつとかいましたね。

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シドーっぽいのね。この肉肉しい腕で、わしっとしがみついてくるので、たいへん鬱陶しい。

クマゲラ探してたけど、クマゲラはおらず。でもそのかわりに

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ヤマゲラ。久しぶり!

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オオアカゲラも久しぶり!同じ木の上と下にいました。ところでオオアカゲラって

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究極のツリ目だったのね。

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秋めいた一週間

9月も後半になり、最低気温も10度ちょっとになった札幌の自宅周辺。動物の動きもだいぶ秋めいてきました。カツラの木の枯れた葉っぱの匂いを嗅ぐと、甘く焦げたカラメルのような、コーヒーのような匂いがしてきます。

さけ科学館情報によると自宅近くの真駒内川にも、サケが遡上しはじめたようで、家の近くの橋からもサケの遡上産卵が見られるようになったようだ。魚群の遡上数は、網走や斜里で見た数からしたらだいぶ少ないけど、やっぱメーター級の魚が泳いでるのを見ると、見ごたえがあります。自宅近くではありませんが、小樽の勝納川でサケ(シロザケ)の遡上を目にしました。

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PLフィルターがないので、少し見づらいですが、10個体くらいが見ることができました。

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まだ元気そうなオス。

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だいぶ役目を終えた感のある個体。しかし、必死に泳いでいます。・・・が、この2分後には

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ほぼ、お亡くなりの状態に。お疲れ様でした・・・。まさにスイッチが切れるように、力が抜けていくようでした。

こっちの動物も忙しく冬への備え。

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近すぎると、なんの動物かわかりにくくなりますね。これが少し引いた写真。

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エゾリスの夏毛です。公園のオニグルミやクリ、ミズナラの実を剥いたり食べたり埋めたり、忙しそうです。

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公園のリスはだいぶ人に慣れてしまってもおりますが、それでも忙しそうに走り回っていました。

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雨の合間には樹木にサッポロマイマイがくっついています。

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これらの越冬場所はどこでするんだろう。どこかに潜るにしても殻は邪魔になりそう。同じ木で変わったマイマイを見つけて、ちょっと悩ましいです。

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殻には線がなく、ヒメマイマイの線無しタイプにも似ますが、殻の形は、周りにいるサッポロマイマイとほぼ同じ、ように思うのですが見ているうちにゲシュタルト崩壊してきました。まあでも、殻口の大きいエゾマイマイではないようです・・・。軟体部の模様はよくサッポロマイマイで見るタイプです。サッポロマイマイだとすれば、こういうタイプ発生することあるんだなー。ヒメマイマイだとすれば、来年はマイマイの殻集めて、ゲシュタルト崩壊前に戻さねば。

しばらくいろんな生き物の識別に挑戦してみたけど、やっぱこういうイレギュラーあると、難しい!

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迷走中

今日は川のまわりです。完全に自分の守備範囲を超えている生き物たちなので、識別迷走中です。

その①

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予想 エゾハナカジカ

うちの近くでいるカジカ。どうしても「カジカ」止まりでその先まではなかなか調べない。前ヒレとか顔のトゲが識別点だったような…と無事に撮れたのですが、やっぱり問題発生。識別に使う「前鰓蓋骨最上棘」は調べるとこの個体ではほっぺたの先端が白いのがそれとわかった。

前鰓蓋骨最上棘が
ハナカジカは鈍く丸い
エゾハナカジカ鋭利

とはいえ、この個体のがとんがってるのか、丸いのかよくわからない…。しかも分布みると、エゾハナカジカは「日本海側を除く」北海道、サハリン南部…と書いてある。ん?札幌市南区は日本海側に当たるのかな…?たぶん日本海側だよなー。でも札幌は海ないし…とけっこうどうでもいいとこ悩んだりしてた。

結局、

胸鰭の鰭条数 ハナカジカ12~16、エゾハナカジカ14~16

で、この個体がたまたま12だったので

カサゴ目 カジカ科 カジカ属
ハナカジカ Cottus nozawae

ということだった。識別点が曖昧なまま、記録とっても厳しい所あるよね。ちょっと今度ちゃんと、エゾハナカジカ見てこよう…。

その②・今日のイチゴ

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予想 エゾイチゴではないイチゴ

やっぱり実のつき方って、同じ株でもいろいろあるんだね。葉っぱの辺縁のギザギザ(鋸)が目立ってたので、昨日、一昨日のイチゴと違うなーと思いました。結果、わからず。

葉っぱだけ見るとオランダイチゴ属のエゾクサイチゴやエゾヘビイチゴに似てるけど、実はオランダイチゴ属の形じゃなくてキイチゴ属のタイプ。で、数少ない手持ち資料ではキイチゴ属で小葉3で鋸歯のあるものが載ってなかった。

追記2016.8.18
北海道樹木図鑑だとナワシロイチゴが一番近そう

その③

RIMG5655

予想 クロオオアリ

大型の働きアリと小型の働きアリらしい。

これはクロオオアリとカラフトクロオオアリで迷って前伸腹節後背縁という場所がどこなのかを調べたりしたんだけど、結局腹部の毛の分布状態などから、クロオオアリでよさげでした。

ハチ目 アリ科 ヤマアリ亜科 オオアリ属
クロオオアリ Camponotus japonicus

 

始めてはみたものの、既にやる気ボコボコ状態の「かえれま◯」。これライフワーク定着させるには、もっともっと試行錯誤しないとあかんね…毎日コツコツやるためには種数が多すぎると、勝手に毎日反省してばかり。

今日も2種拾う予定で3種調べる感じでした。これでもきつい。だめだ、テーマ絞ろう^^;

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O-Bone

お盆はいかがお過ごしでしたか?仕事や生活パターン柄、全くカレンダー通りの動きはしない自分ですが、お盆は、暑の国SAITAMAから、息子たちが遊びに来ていました。私は自分の旅行時には旅行先を晴れさせる特殊能力(?)があるのですが、息子はさらに進化させた能力、楽しい時は晴れさせる能力を持っているようです。

外に遊ぶ時は雨を降らせず、移動時にまとめて降らす…。親子ともども晴れ男なわけです。

息子は一時期動物敬遠する時期がありましたが、今年は随分積極的に動物に触る姿をみました。頼もしくなったものだね。

SAITAMAでも、山手線が止まるようなところに普段住んでいるので、こちらの環境で遊べる事して遊んでいました。

渓流釣りをしていて、ニホンカナヘビをゲット。しかしまだまだ、カナヘビの追い方は未熟。「指でつまみに行くんじゃない!手のひらで抑えるようにして採るんだ!」と、親父からの愛の指導を賜り(?)、2匹捕獲していました。

で、釣りの方は

ニジマスを釣り上げました。最初、パーマークが出ていたので、ヤマメ?との嫌疑の声もありましたが、背びれをがっしりと見せてニジマスアピール。このあと、美味しくいただきました。

自分も、もちろん釣り上げましたよ。釣り上げたけど、岸に上げたあと、ニジマスが自力で川に帰って行きましたけどね。

うちの裏手のダム敷地でヒガシニホントカゲも釣って遊びました。すぐにコツを掴んで釣り上げおって、頼もしいこと。

今年の自由研究は「黒錆ラジオ」を作るということで、生物系の自由研究ではなかったのですが、自由研究とは別に理科の研究というのもあって、そちらもコイルを使った何かを作る…と言っていたので、手伝おうと思っていたんだけど、作るための参考書を忘れてしまったということなんで、これを薦めてみました。

変形菌。これはムラサキホコリ系のもの。子実体がちょっと短くて、全体がバラけているので、ムラサキホコリとは別種、と思う。これの子実体の乾燥標本を作って、変形菌の生態や、標本にした種類をわかるところまで調べて理科の研究にする、ということで落ち着きました。ちなみに3つの変形菌が採集できました。

これは多分、モジホコリ系の変形菌。そして、その場で種類まで行きつけたのは

ススホコリsp(多分)ですね。

今回は参考書にもちょうどいい本が出ていたので、(森のふしぎな生きもの 変形菌ずかん)基礎書としてはとてもいいのではないかと思って買いました。買ったとは言っても、Amazonで買ってSAITAMAに送ってしまったので自分は読めないんだけど…。またSAITAMA行ったら読ませてもらおう。

標本は無事に出来たので、今後どこまで自力で調べていけるかですね。自分よりずっと詳しくなって教えてほしい。

こういった変形菌の近くにはもちろん昆虫もたくさんいるのでそちらも順次観察。

しかしガが苦手な息子にバッドニュースだったのですが、マイマイガがちょうど大発生していたので、なかなかこちらは恐ろしかったのではと思います。

おっこちてたコエゾゼミ。

最初、息子にちょっと注目されたキマワリ。しかし、ものの5分で周りに大量にいることに気づき、飽きられてしまった昆虫。

アカアシクワガタ。普通種だけど、涼しいとこのクワガタだから、SAITAMAからみたら珍種かな?

見たがってたルリボシカミキリにも会えました。色合いは、ほんと別格だね。

個人的にはあんまり好きになれないノコギリカミキリ。息子は躊躇なく捕獲。頼もしい。が、ガが飛んでくると逃げる。自分がノコカミ苦手なのは、素早いこと、ツルツルなとこ、ちょっと柔いとこ、捕まえるとものすごくキーキー鳴くとこだ。若干Gとイメージ重なるからかもしれない。(鳴くとこ以外)

で、こちらに来たらかなりスケジュールびっちりの息子さま。札幌在住のいとこと遊びに行きました。

河原で石割ってパイライト(黄鉄鉱)や小さな水晶さがしたり、

海釣りしたり。ウグイたくさん釣れたけど、海釣りですよ。他はマハゼ、ヌマガレイかな?この他にショウサイフグ的な小型のフグの幼体が釣れたけど、さすがにリリース。(不安なので)

上の魚は、美味しくいただきました。ウグイちょっと警戒して塩コショウ多めで、3枚卸しにしてフリットしたらくさみもなく、熱いうちに美味しく食べれました。しかし、ウグイって一生懸命調べても「うまい」ってなかなか書いてない魚だよね。

…と、満喫した様子で、暑の国、SAITAMAへと帰って行きました。帰った途端、毎日夕立ですよ。凄いですね。

そして自分の、お盆のラストは、新しいヘビ用アイテムを手に入れてきました。友人が作ってくれたものですが、大変すぐれものです。

下も別の友人が作ってくれたスネークフック。上が今回作ってもらった保持可能なスネークフック。基部のトリガーを使って、先端部の出し入れをし、ヘビの頸部を保持できるものです。

首を保持するぶぶんは、ウレタン等で保護されており、掴んでもヘビが首を怪我したり、窒息しないような愛のある作りです。

今年から、道内でマムシをもう少し本腰で調べようと思っていて、スネークフックや厚底靴・長靴を使えば、なんとかいろいろ見たり、手で保定することは出来るんですが、このスネークフックのお陰で、両手フリーの状態でマムシなどを保定できそうなので、
今後はゆっくり体鱗数なども確認していけそうです。とてもいいものを作って頂きました。実戦投入は今シーズン内にはあるかな?

先方のご厚意で、作っていただいたので、ささやかなお礼として、刀削麺を一緒に食べてごちそうしてきました。

食べかけで申し訳ないけど…。興味のある方は、江別のこちらで食べれるので是非どうぞ。食感としては、スイトンとウドンの間くらいの感じかな?ちょっとボリューミーなので、お腹は結構膨れますよ。

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2013年4月の福島

アップして良いみたいだったんだけど、なかなかどうやってまとめたものか…。

ということで、ずっとまとめられなかった4月後半の福島での生物に関する調査について軽くアップです。

福島県は2011年の地震・津波・原発事故など、とても酷い災害が起こり、被災地に関してはもちろんのこと、環境面でも気になることが続いたところでした。今回(2013年4月)、人のつながりのお陰で、福島県内での生物(両生類・甲殻類+魚類少し)の調査機会を得たので、行ってみることにしました。目に見える生物への様々な影響も気になるところです。

仙台空港に降り立つと、とても綺麗で活気もあり、津波が押し寄せた場所だとは思えないほどでした。2年経てば、狭い範囲なら復興するものなんだなと思いましたが、レンタカーを借り、福島県相馬市に向かうに連れて、その考えは改められていきました。

ひっきりなしに土砂や瓦礫を運ぶダンプが行き交い、海岸線の道路の周りはほぼすべて更地。瓦礫こそだいぶなくなっていたが、生き物の匂いのしない、いわゆる荒地が広がるばかりだった。中には、所有者がいなくなってしまったのか、取り壊す金銭的な問題なのか、取り壊されていない家がポツン、ポツンとあり、そのなんとか建っている建築物は地震や津波の影響で大破していた。

地震と津波か?

0423minamisoma_fukei (9)
1F部分が津波に流されている

0423minamisoma_fukei (4)内側のものは洗いざらいなくなってしまったのだろうか?

周りの更地には、およそ生物のいるような雰囲気はなかったが、塩害に強い植物なのか、草本がポツポツ生えていた。回復への第一歩と思いたい。


今回、宿としたのは相馬市の松川浦にある「いさみや」さん。目の前が松川浦で、例外なくこの建物も津波に襲われていた。目の前の電柱は激しく傾いていた。

いさみやさんでは、津波を忘れないために、写真や津波の押し寄せた高さを示すラインが残してあった。

今回の調査のメインの目的はサンプル採りでした。生き物たちにはかわいそうだが、一定量を冷蔵して研究機関に送り、それらの生物が蓄積している放射線量(Bq)を計測するためだ。

私とHHS副会長のT氏が入った地域では、すでに過去にサンプル採りが行われていて、過去の採集データと照らして対比できる生物、その他の生物を採るのが主な仕事だ。地の利がない2人での仕事だったが、過去の調査地があるので、そこを中心に調査した。また前回調査よりも両爬においてはより種分類を細かくして送ることにした。

生物に蓄積される放射線物質は食物連鎖に起因するものが多いと思われ、同じ「カエル」でも吸盤を持つニホンアマガエルやシュレーゲルアオガエルは垂直な場所も登ることができるため、羽で飛び回る昆虫も食べることができる。羽のある昆虫は幼虫期の生活場も多様(水中・土中・樹上など)。対してアズマヒキガエルやツチガエルのように、アリなどを中心として地上徘徊性の昆虫を食べるものなど餌の住処によって体に取り込まれる放射線物質の物質量も違うはずだと思ったので、細かく分類しました。

結果はおそらく、本年中に公表されると思います(前回調査の結果はこちらに公表されました)もし、結果に様々な差が出るようなら、興味深いことです。

河川を中心に調査して得られた生物は多岐にわたり、ソート(整理)や識別がかなり大変で寝不足になる日もあったけれど、なかなか充実した作業でした。(不謹慎でしたら申し訳ないです)

調査は4月下旬だったので、ヤマアカガエルやアズマヒキガエルのようなものは産卵も見られたが、見つけたものに関しては、見た目で目立つほど異常を起こしているものは見られなかった。成体も特には異常状態のものは目につきませんでした。

ヤマアカガエルの卵内の胚も育ってる(死んでるのもいるけど)

こちらもヤマアカガエル


ちょうどいい時期だったみたいだね

おそらく繁殖でエネルギーを使い果たした痩せたオスも見つけました。

ガリガリですね

こういうオスは、他の地域でも繁殖期直後では見られるものなので、ご心配なく。

アズマヒキガエル卵紐(らんちゅう)

0422soma (2)

アズマヒキガエルの親御さんも池にいた。道路脇で写真撮ってたら、後ろ足で穴掘ってどんどん埋まっていきます。ヒキガエルはじつは後ろ足が穴掘りに適しています。

放射線の影響で、卵・精細胞が影響を受けるものもあるかなと心配していたが、見たものでは大丈夫そうで少し安心しました。

しかし、調査地によっては空間線量(μSV)は決して低くない場所もありました。(除染の目安の値は超えていました)丸一年その場所に座り込んでいる場合には基準値の1mSV/年は、余裕で超えてしまいますが、なるべく効率よく調査をして早めにあがるよう心がけました。

IMGP0428

ほとんどの場所はこういう低い値だけど、線量が高いとされる地域ではやはりしっかり値は高かった。

強く印象に残ったのは、ところどころの道路封鎖。


原発に近づくに連れて南相馬市-双葉町間や飯舘村内で、災害対策基本法による道路封鎖がされていた。


封鎖の先にも、普通に住めそうな家が並んでいるのに・・・。目に見えない影響は、とても異様な気持ちにさせられました。

本州の本格的なフィールドは久しぶりで、改めて勉強になることがたくさんありました。また勉強と反省を活かして次の調査に臨めればと思います。また、9月に調査に行く予定ですが、また緑が増え、生物が増え、行けるところも増えていくことに期待しておきたいところです。

以下、福島県内での生物写真と短いコメント。

モクズガニ。川に産するカニとしてはとても大きくなる。

ギギギバチ。ナマズ系は見てて和む。普段、川の中を観察することがないから、ギバチに会うのも初めて。大変可愛らしい。自分の好みは純ナマズ系列のようだ。

キジ。大変多くの個体を目にした。放棄された畑が多い、人が少ないなどの震災の影響だろうか。

ツチガエル。北海道では移入種とされるが、東北では在来。地方によって性染色体の性決定機構が違う集団があり、よく言われるXX(♀)-XY(♂)型と、ZW(♀)-ZZ(♂)型があり、しかもそれらが複雑にからみ合って、…と、いうものを読んだことがある。が、遺伝関係はメンデルの基本以上がわからない自分には、まだ理解できない。

コオニヤンマ。トンボ類は、基本的にはヤゴでも識別できる。が、基本情報が頭に入っていないと、どこを見れば識別のポイントになるのかがわからなくなるので、これは場数を踏んだほうが良い。ちなみに、平べったくて腹のでかいこのコオニヤンマのヤゴはかなり異形なので、識別しやすい。

コヤマトンボ。一見、クモのように見える脚の長さのコヤマトンボ。これもかなり特徴的。

スジエビ。いわゆる淡水の透明系のエビ(よくモエビとかカワエビと言われる)のひとつ。やや大型化するのと、脚の長さ(テナガエビ科)、目の位置(でも微妙)で後者のヌマエビ系とは見分けられる。

ヌマエビ。淡水の透明系のエビ(よくモエビとかカワエビと言われる)のひとつ。最初はスジエビとの識別に骨が折れた(色が個体差が大きい)が、慣れてきたら、脚とかチェックしなくてもわかるようになってきた。言葉には出来ないんだけど、触ったりしているうちに、脳がフォルムの違いを覚えたようだ。

スナヤツメ。何度見ても、異形で面白い。まだヤツメウナギ食べたことない。カワヤツメなら食べれるお店ありそう。(スーパーでは売ってなかったよな…?)

アメリカザリガニ。調査でちょっと苦労。淀んでやや「汚な目」の場所を好むのでそういう場所以外では見つけられなかった。

ニホンアマガエル。4月下旬とはいえ、桜の最盛期だったので、寒くて見つけられるか不安でしたが、何個体かは雨の日に路上に出ていました。もちろんまだ全く鳴いていませんでした。

シュレーゲルアオガエル。北海道にはいない、アオガエルの1つ。これも正直、見つけにくいカエル(たくさん鳴いてるのに)。雨の時に道路にいたのを捕獲。そしてやっぱり体重は軽い。

サケ科のほっちゃれ。意外と数があった。遡上数が多いのかもしれないね。

死骸が草に咬みつくわけはないので、誰かがくわえさせて遊んだのかなと思ったけど、

2本の植物による共同作業(頭起こす草と、口を支える草)の合作だったようだ。大したもんだよね。

ウシガエル。4月下旬でも、これはオタマジャクシで越冬するので、簡単に見つかるとおもいきや、これも苦労した種類になった。4月下旬はまだ活動期ではないみたいで、水中の泥の底の結構深いところからだけ採れた。生きたまま持ち運ぶのは、いまや外来生物法にて禁じられているので捕獲場所で冷やして落として、サンプリングでした。

ニホンイモリ。これも北海道に住んでいないので懐かしい両生類のひとつ。

一見、可愛くないし、毒もあるので敬遠しがちだけど、時間をかけて観察してみるとなかなか表情があって、深い生き物。(今は可愛く見えるようになりました)

シマヘビ。爬虫類はサンプリング対象外でした。これは側溝に落ちて登れなくなって出たそうにしてますね。

出してみたけど、不機嫌な顔つきです。そういう顔ですから…。

シマヘビの幼蛇もいました。ちょっと意外だったのですが、枯れたヨシに登っていました。何をしていたんでしょうね…。シマヘビの幼蛇は、あんまり目につくところにいないんですが、意外と立体的に動いていて目につかないのかな。

…とまあ、いろいろな生き物に会いました。一部の生き物には可哀想だけど、放射線量の測定のためのサンプルになりました。

生物を殺してしまうのは決していいことだとは思わないのですが、様々な災害に遭った生き物たちの影響をしっかり調べ、(あってほしくはないですが)万一、今後に災害が起きた時に、人間も含めた、生物環境へどう取り組んでいけばいいのか、を考えるための、資料になってほしいと思います。

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