パップラドンカルメ

シマヘビ
Japanese four lined ratsnake

北海道のカエルとサンショウウオが落ち着いて、爬虫類が最盛期に入る前に関東に行ってきた。埼玉県の北本市自然観察公園で、ちょっとありえないヘビが展示されているという。

特徴を聞いていると、なんとなくパップラドンカルメを思い出した。
1970年代後半にポンキッキで歌われていた、正体不明のお菓子の歌。
パップラドンカルメは噂でしか確認されていない、誰もしらないといった物。

まるで、上の写真のヘビがそうだ。

背中に薄く線が一本走っているそうだ。 (タカチホヘビ的なもの?)
体は真っ白なんだそうだ。 (アルビノ?)
でも目は黒っぽいんだそうだ。 (白化個体?)
頭が少し黄色いんだ。 (や、ヤマカガシ的…な?)
体鱗は胴の中央付近で19列なんだそうだ。 (シマヘビ??)

結局スネークセンターで同定されて、シマヘビの色素異常個体と確認されたそうです。
たしかに顔はシマヘビです…。

よくみると瞳孔は赤くて、虹彩が黒いんですね。

このヘビを見たくて、半年うずうずしていたんですが
ようやく見てくることが出来ました。

カイコ
Silk moth

カイコも展示していたんだけど、
古い物ついでに、カイコの顔はおだてブタに似ている。
すいませんね、少し古い話しをして。
これも自分が子供の頃にインパクトのあったものなんだ。

ヤマアカガエル(たぶん)
Montane Brown Frog

北本の自然観察公園は、森も大きく、湿地もあって歩くと結構いろんな生き物が見れます。

ちょうど、アカガエル系の上陸時期で、ちびがいくつかいました。
ヤマアカガエルかなー。ちゃんと見なかったな。

ところで、図鑑作るときにちょっと引っかかってた言葉がありまして。
「カエルの幼体」と聞いたら、どんな姿を想像しますか?

正解は、上の写真のような、上陸したてのカエル型になったものを指すんですが、
人によっては「オタマジャクシ」を連想してしまうかもしれない。
オタマジャクシは「幼生」なんですね。

これを説明なく図鑑に書いてしまうと、読んだ人が混乱するかも知れないと思いました。
事実、他の図鑑では「子ガエル」と表現しているものもあります。
多分同じことを考えてこの表現を使ったんだと思うのですが。

それと、微妙な表現ですが亜成体というのもあります。
亜成体は、幼体より成長しているが繁殖能力のない個体のことを
イメージする言葉なんですが、定義ははっきりしてないようです。

このあたりに少し気を使って、
「変態直後の幼体」のような書き回しをしてみました。
あんまり見えない苦労なんで、アピールしてみました(^^)

ツノホコリ
A kind of Slime mold

粘菌も出始めていて、名前はわからないけど3種類ほど見つけました。
ツノホコリ、カタホコリ系、マメホコリ系のもの。

粘菌をがっつり写真撮るにはやっぱり三脚がいるなぁ…。
コンパクトな三脚、持ち歩こうかなぁ…。
機動力が落ちるので、体と相談だね。

マミジロハエトリ?
A kind of Jumping spider

ハエトリはやっぱり見てて面白い。
この大きさだから、面白いとか可愛いと観ていられるけど、
自分と同じ大きさだったら、ほんとうに恐ろしいプレデターになるね。
人間でよかったかも知れないです。

ヤマトシリアゲ
A kind of sorpionfly

シリアゲムシっていうのも、今までゆっくり見たことなかったよ。
いやー、サソリみたいで面白い形しているんだね。

コクワガタ
A kind of Stagbeetle

息子といろいろ今回は触れ合いながらの観察。
コクワガタが葉っぱと葉っぱに挟まって隠れてたのを見つけました。

息子もおもいっきり、クワで挟まれていましたが、
実は私も陰でおもいっきり挟まれていたのは内緒です。

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でんでんむし

ヒメオドリコソウ
Red Deadnettle

北海道は天気もぐずつき、気温も上がりきらない日々ですが、爬虫類の皆さんは元気にしておられますか?と、手紙を書きたくなるくらい爬虫類観察には好ましくない天気の日が多いです。

そろそろ、岩見沢のトウキョウダルマガエルも繁殖シーズンに入るので、去年撮れなかった「北海道のトウキョウダルマガエルの卵の写真」を撮りに出かけてみた。だけど、天候の不順は農業にも影響しているようで、例えば上富良野では低温になってしまうので作物の植え付けが遅れがちだそうだ。

岩見沢の田園地帯は、ざっと見た感じでは田んぼに水が入っているのが全体の1/3くらい、イネの苗を植えているのはその中でさらに1/3くらいだった。遅れているのか、自分が足を運ぶのが早すぎたのか。どっちもありそうだな~。

トウキョウダルマガエルも、ニホンアマガエルも鳴き声は聞いたので、1週間もすれば田んぼも水が増えて産卵が始まるかも知れない。

水の入っていない田んぼや、休耕田の周りは最初の写真のヒメオドリコソウがいっぱい。アップで見ると実に面白い花で綺麗だと思うのだけど、ジュクジュクした水場近くに一面に生えると、そんなにきれいでないような気も…。シソの仲間で、背丈はせいぜい10cmの小さい植物です。とても毛深いです。

ハエ目
Fly sp.

そして家の周り、定山渓でもそろそろジムグリあたりは、うろついてていいと思うんだけどまだ目にしていない。外に出るとすぐ雨が降ってくるもんだから、ちょっとやるせない.

上の写真のハエ系のやつは、「科」レベルで似た仲間がいるので、手持ちの図鑑ではハエ目が限界かな。。「ヤチバエの仲間」とされているものに一番近そうだけど。

もうね、雨と風が出てくると、ほとんどの生き物が身を潜めちゃうのね。だからこういう気象条件でも見れそうな生き物にシフトして観察。

オカモノアラガイ
Succinea sp.

この時期のミズバショウはオバケのようなでかい葉っぱになっているんだけど、これによくオカモノアラガイがついている。「でんでんむし」ではあるけど、いわゆる一般イメージの「かたつむり」とは別の仲間。

これに、とある寄生虫が付いていることがある。大学で寄生虫を専攻してて、一度見てみたいと思っていたロイコクロリディウムという寄生虫を、去年このオカモノアラガイで見つけた。(去年のロイコクロリディウムの動画←大半の人がグロいと感じると思うので閲覧注意)
今年もコレを見たくて、かたっぱしからオカモノアラガイ見ています。(今年はまだ見つけていない)

エゾサンショウウオ
Ezo Salamander

うちで今育てているエゾサンショウウオの幼生。左が大頭型のもの。ちなみにこの2匹、同じ卵嚢から生まれた。なんかもう、左の個体、アンコウみたいだよね。

サンショウウオの幼生も、結構動くし容器の隅っこに行ったりしてしまうので
撮影は魚類用の麻酔を使っている。(一応獣医師です…)軽くかければすぐに不動化してくれて、撮影は十分出来るんだけど並べて撮りたかったので少し深めにかけた。ちょっと効きすぎて口があいてしまった。

水に溶かして使う麻酔薬を使っているのだけど、覚ますときは新鮮な水に浸けておくと覚醒する。だけど深くかかって心配だったので、新鮮な水+エアレーションした。それでもしっかり起きるまで、2時間半もかかってしまった。

表面についた寄生虫の除去などはこの麻酔で十分かもしれないね。
でも、サンショウウオの開腹手術なんかする時は、こんな方法が!
参考:うーぱちゃん・後編(森羅万象・田向先生のブログ)

麻酔をかけてまで撮った今回の写真も、サンショウウオの役に立つような使い道で、使いたいと思います。(主に人間の啓蒙用になると思うけど…)

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近場で散策


ルリクチブトカメムシ
Stinking bug sp.

青いキンキラカメムシが青いキンキラハムシを吸ってる!と、ひどく興奮しました。(刺してるのがルリクチブトカメムシ、刺されてるのがスジカミナリハムシ)このブルーメタリックのカメムシを見るのは初めてで、すごく感動しました。
今回のフィールドは、生き物研究室のgeckoさんと、巡りました。geckoさんは、虫寄りの全体フィールダーで、色々な生き物の生態を実践で調べたり、検討したりする、自分と興味の方向性のとても近い方でした。実は、図鑑にも1つ、重要な写真を貸していただきました。

ブログをずっと読ませていただいてて、自分のフィールドの近くでも活動している様子なので、一緒にフィールドを回って、違う視点で楽しもうと今回のフィールドになりました。

ちなみにスジカミナリハムシの越冬群生地(自分の、geckoさんの)は、お互い、「いいとこ知ってんだ~」と話していたら、全く同じ場所で観察してました。それほど目立つ場所じゃないのに、すごい偶然。


スッポンタケ系かな
Fungus sp.

天気があまり良くなく、爬虫類や昆虫にはちょっと恵まれなかったけど、いろいろ楽しめます。ヘビがいそうだけど、まだヘビを見つけたことがない場所ではスッポンタケ系のきのこ。結構小さいんだけど、周りでこの大きさでしおれてるのも幾つかあったので、あまり大きくならないんだろうね、この種類は。


エゾアカガエル卵塊
Ezo Brown Frog

エゾアカガエルの卵は、もうほとんどオタマジャクシになってます。普通のとこではもう1cmくらいのしっかりしたオタマジャクシに。でも、定山渓は寒い場所があるので、まだまだ生まれていない卵もあるんですね。


エゾアカガエル
Ezo Brown Frog

池の周りでgeckoさんが発見したエゾアカガエル♂。まだこんなところに残ってたんですね。痩せまくってゲソゲソでした。


ムカシトンボ
Dragonfly

自分だけでは見つからない虫。ムカシトンボのヤゴ。
gecko:「ここらへんにはムカシトンボいそうだなぁ…、…いました!」
ばいかだ:( ゚д゚)ポカーン
探す目が違えば、あっさり見つかるものですね。自分、ここで他のヤゴすら見たことなかった…。


パイプタケ…?
Fungus sp?

どうにもスプリングエフェメラルや、きのこなど久しぶりに観察するものどもには、なかなか直感が働かない。シラネアオイの名前ががっぽり頭から抜けてたり。あ~、あの花、知ってるけどなんだっけ…。←こればっかり。

良く解らん小さなこの白い物体も、粘菌だと思い込んでいたんだけど、粘菌より、キノコのほうが近い見た目ものがあってややこしい。育てて違いを見ればきのこか粘菌かわかるんだろうけど、まだそこまで情熱が及んでいない…。ああ、でも粘菌いいよなぁ…。


エゾサンショウウオ
Ezo Salamander

そうそう、去年とそれ以前に一生懸命探してた流水に産卵されたエゾサンショウウオの卵発見。この場所のはもしかしたら偶発的なのかもしれないけど、流水にわざわざ産みに行く個体もいるみたい。しかもこれ中身が育ってるので、少なくとも雌雄がここで繁殖行動したってことだよね。これは観察してみたい。


エゾサンショウウオ
Ezo Salamander

結構流れの強い場所だということは、水中撮影すると分かりやすいね。geckoさんとフィールドをするのは、改めて自分のフィールドをいろんな視点で観察することになり両生類でも新しい発見がいくつかあった。

その後は喫茶店で話し込んでしまって、喫茶店の閉店まで話していました。面白い話を自分もたくさん聞かせてもらって、よかったわー。


イボタガ
Owl Moth

ここから下は、オタマジャクシ観察会でのこと。

羽の欠損のないイボタガのペア。初めて見た。今まで見つけられなかっただけだと思うけど…(見事な迷彩)。気持ち悪い模様にも感じるけど、これ、なかなか美しい模様にも思えます。(わんぱく遊び隊のスタッフが見せてくれました)

両生類や爬虫類を、観察会をするというのも、人と生き物の距離を近づけるいい方法だと思う。自分も、両生類や爬虫類のうんちくを垂れることはできるけど、例えば、少し多めの人と散策しながらの観察会は出来るものなんだろうかと思い、わんぱく遊び隊のオタマジャクシ観察会をお手伝いすることにしました。


ザゼンソウ
Eastern Skunk Cabbage

もちろん、オタマジャクシがメインではあるけども、オタマジャクシがまだ孵化していなかったときのための「代案」、子供がより楽しんで生き物を見れるための仕組みなどとても良く考えられていて、なるほどーと感心しきりでした。

両生類や爬虫類は観察に関して「スカ」が起こりうる、観察会向きではない生き物だと思い込んでいましたが、その近くにいる生き物や植物を観察する代案や、楽しむことが出来るシステムがあれば、スカであっても楽しく観察できるものかも知れないと思いました。

ただ、一方で、「ひとりで主催する」というのは果てしなく難しそうだなあと感じました。

※今回から日本語表記のみにしています。
短文しか書かないけど、英語を書くのも辛くなってきたので、図鑑以外のとこはもう日本語のみにすることにします。

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Touching

I like seeing the creature than touching the creature. But my son like touching than seeing. If I noticed his favorite doing, he might have been able to enjoy this Sapporo travel more.


スジカミナリハムシ
Leaf beetle sp.

GW前半、子供と遊びに出た。ちょうどいい具合に、エゾサンショウウオの産卵も見れた。

エゾアカガエルの産卵を見に行った場所で、
スジカミナリハムシと思われるハムシの大群が木の樹皮に止まっていた。

生き物は好きな息子だけど、
ハムシの大群をつつく姿が、今回遊びに出たなかで一番楽しそうだった。

自分は観察が好きだけど、息子は触るほうが楽しかったみたい。

先日のカエル観察とか、子供向けに講演するときなどは
「子供は直接触れて体験したほうが楽しいだろう」ということを念頭におくのに、
今回は、すっかり頭から抜けていた。

うーん、もっといっぱい楽しんでもらいたかったな。

今度来たときは採掘とかして遊ぼうかな。

イトコと遊んだり、フィールド出たりとヘトヘトになるまで遊んで帰りました。


エゾサンショウウオ
Ezo Salamander

たまたま、
2車線道路を横断する形で、エゾサンショウウオが歩いてました。

カエルよりも身を隠して動く習性が強いので、
身を隠す者のない、だだっ広い道路を横切るということは、
結構珍しい光景だと思います。

7~8年前に道路で干からびた死骸を見て以来ですね。

雨の直後だったことや、
繁殖期の真っ最中で水域の周辺を動きまわっていることなどが
良い条件だったんでしょうね。

観察時の他のデータも書いておこうと思います。
(何が役に立つかわからないので…)
・気温7℃ ・4/30 23:25 ・定山渓周辺

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The corpse of frogs

I am looking forward to frog’s egg laying. However, the frog that I had seen for the first time this year was dead. The frog seems to have frozen to death immediately before the egg laying.

セッケイカワゲラ?
Stonefly sp.

雪多く残り、セッケイカワゲラ徘徊する札幌の早春ですがエゾサンショウウオやエゾアカガエルの産卵情報もちらほら。
去年の初動と同じくらいかも。去年はしばらく間があいて、2度ピークがあったけど
今年は普通に順調に卵増えていくかな?

自分も道央内陸部で状況を見てるんだけど
残念ながら今年の初両生類は複数のエゾアカガエルの死骸だった。

少し古めの死骸が混ざっていたけど、
他動物に襲われたような傷跡はなく、
死骸は池の中でもごく一部にしかなかったり、
生きてるやつも実はいたり、と
凍死を匂わせる状況が多くあるけど、
念のため検査をお願いして、機材の消毒は徹底しておくことにした。

あとで、気象データを見たんだけど、
道央の内陸部では3月の後半に入ってから
1度かなり寒さがゆるみ(最低気温が-2℃くらい)、
そのあと3日ほど厳しい冷え込み(最低気温-10℃以下)があった。

見ていた場所は、ほぼ止水の環境なので、凍りやすいと思われ
池の氷が解けカエルが産卵のために池に侵入→凍結→死亡
の流れも多分にありそうだ。

例年凍死していると思われる死骸は見かけるんだけど
北海道という土地柄、カエルの凍死というのは避けきれない部分はあるんだと思う。

だけど、今のところ見た目だけでは凍死かどうか、自分にはわからない。
やはり、調べてもらえるチャンスがあるなら、
病気の可能性が否定出来ない事例は調べておいたほうがいいのは間違いない。

事前に危険を予測するのは、とても重要なことだし、
慎重に行動するに越したことはない。

ただ、危険か安全か、その結果にこだわったり、
結果が出ていないのにどちらかを過信するのは
安全であることを危険にしかねないし、
危険なことをより危険にするかもしれない。

結果に関して自分の意見を持っていても、確実な裏付けがない限り、
その自分の意見に対して常に疑いを持っていなければ、危機管理は難しい。

予想通り、病原体が検出されなかったとしても
「病気でない」ということは「凍死である」という結論ではないし
「凍死である」という結果だとしても
「安全である、安全でない」を判断することとは別のことだ。

今回のカエルの件というより、
今の日本について、各人が自分自身の危機管理をするための
客観的な情報を冷静に伝えることを、「伝え手」には努力して欲しい。

「受け手」である自分たちも、安易に答えを出さず、
出されている状況を冷静に判断しておきたい。

もちろん、冷静に判断していられる状況にない方々もいるはずなので、
冷静に判断できる人がサポートして行くのが望ましいかなと思います。


おれ達の春はまだ始まったばかりだ…!

もとの話に戻るけど
もし、この「凍死」の推論が的を射ていたら、
今年、同じ気温変動のあった道央内陸部各地では
エゾアカガエルの死骸を見る機会が多いかもしれない。

(追記:4/25)
ラナウイルスの検査は陰性でした。
緊急の伝染病でなくて良かったです。
凍死が疑い強まりましたね。
亡くなったカエルには冥福を祈ります。

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Cold spring

It’s very cold, but spring will have come soon.

ここに来て、寒い。
ラジオでは今日の札幌の気温はプラスで、暖かくなったなぁ…と話題が出ていたけど
その時間帯に家の近くの気温計は-6℃…。
結局-11℃までこの日は下がった。

3月だというけれど、相変わらず寒い。

でも、昼の日差しはだいぶ暖かくなって
車に乗っているとときおり暑くなるくらいだ。

だいぶ確認していなかったけど、
去年のおわりにエゾアカガエルが冬眠してたと思しき沢に行ってみた。

除雪もされてなく、近くに車を停めるとこもないので、
かなり歩いたけども…。

流れは完全に雪の下になることもなく、開放部分があった。
でも、かなり川幅は狭まってて、
川の近くに行くと雪庇トラップになってて川に落ちる。

雪解け後にはエゾアカガエルとエゾサンショウウオの産卵のある池は、
完全に雪の下だった。
水の供給は絶たれているみたいで、掘っても氷や水が出てくることはなかった。

ただただ、冬を痛感するだけ…のような感じもするけど

雪の中ではうごめくものが。


セッケイカワゲラ?
Stonefly sp.

これは寒い時期にも見れるような気もするけど、
数がかなり増えてきてた。

他にも雪の上をもそもそ歩く毛虫(アマヒトリ?)の幼虫がちらほらと。

まだまだ雪はガッツリですが、
動き出してる虫たちで春を感じてきています。

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Eye

Elaphe quadrivirgata
Japanese four lined ratsnake
縞蛇(しまへび)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS KISS D X*

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I love eyes of snakes. Although the muscles of their face cannot make expression, there is a rich expression in their eyes.

私はヘビの目が好きだ。

ヘビには表情筋がないから、にやけるとか、ひきつるとかは出来ないけど、目は非常に表情に富んでいる。

特にシマヘビの目は群を抜いている。
何の根拠もないが。

咬むか逃げるかの迷いの中、
小さなセミの仲間が目の上に来たが
まさに眼中に無い様子。

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Insect collecting

Tamias sibiricus lineatus.
Chipmunk
蝦夷縞栗鼠(えぞしまりす)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 1D MK III*

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冬を前に昆虫採集。シマリスだって、結構虫を食べる。重要なタンパク源。
両手で掴んで、幸せそうに目を細めながら虫食べるんだ。
He collected an insect before winter. The chipmunk eats the insect. He caught an insect with both hands and eats.

ヒグマだって鮭を食べる。
ヒグマも食べ物は植物が相当の割合を占めるから、
肉食べるのは結構珍しいんだよ。
Even a brown bear eats a salmon. In fact, the food of the brown bear has many plants. Therefore  it is not usual for a brown bear to eat meat.

冬眠に向けて、頑張ってますね。
They do their best till they hibernate.

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The macro picture with 400mm

My son came from Honshu with his grandmother. He took some pictures of wild animals. I thought his photo-technique was progressing.


トドノネオオワタムシの仲間
Snow insect sp.

1泊2日で息子とばあちゃんが北海道にやってきた。1泊2日というところが気合が入っている。

1泊2日だが、目的はゆったりの旅。
気合が入っている。

息子はコンデジ持参でいくつかの動物を撮った。

自分よりいろいろ考えて写真撮ってて。
でもその考え方が突飛で面白い。
写真撮ってて楽しかったみたいで、
それが一番だな、と思った。


雪虫、とらわれる
Spider sp.

今回は自分は望遠レンズで写真撮ってました。
400mmまでのズームレンズ。
マクロを持っていなかった。

でも、そんな時に限って細かいもの見てしまう。

雪虫が蜘蛛の巣にかかって食われてたり。

これも、細かいものを見失ったり見つけたりしつつ、
かなり離れたところから撮影した。

ピントとかもうわかんない。


シマリス
Chipmunk

運良く、シマリスが出てきた。
比較的人を恐れていない。

息子も、結構近づけたので満足いく写真が撮れたようだ。

近くにひまわりの種とか落ちてたけど、
この個体は付近にある赤い実や、ドングリの系統をむさぼってた。


シマリス
Chipmunk

シマリスは可愛すぎるので、味のある表情を選んだ。
天邪鬼だとは自分でも思う。

かわいい写真は、また別の機会にでもね。


ハエsp.
Fry sp.

先日の占冠で門間さんと粘菌探ししてから、
少し粘菌遭遇率が上がった。

マメホコリを結構見ることができた。
もちろんこれも400mmで撮っている。
粘菌相手に400mmを構えると、
泣きたいような笑いたいような不思議な感覚になる。
擬音で表すなら「トホホ」といったところだ。

写真の整理をしていて気がついたが、
マメホコリに集っていたこのハエ、アルビノなのかな?

ショウジョウバエの大発生を今年は目の当たりにしているけど、
発生当初は未成熟なのか、白っぽいのが非常に多かった。
だんだん黒っぽくなるんだけど、
このハエもそういう経緯なのかなー。

もちろん撮ってる時はマメホコリに集中してて
このハエにはほとんど気づいていない。
邪魔だなー、とは思ってたけど
こういう特殊なハエだったらもっとそっち主体で撮ったのに。


エゾアカガエル
Ezo brown frog

時間少しさかのぼって、息子たちが来る前日。

最近はエゾアカガエルの冬越し場所を調べている。
やっぱり、予想通り、渓流の水の中で冬越しする個体はいるようだ。

毎月、環境を見てみて、傾向を見ていこうと思います。


小川
Stream sp.

エゾアカガエルは、厳冬期に川の中で見つかったり、
水の中で越冬してなければ起こるはずのないことがあったり、
サケの産卵床で見つかったり、
そういうことを話に聞いたり経験してきたので、調べてみたくなった。

もちろん、陸上で冬に見つかっているという話もあり、
100%が冬眠が水の中とは限らない。

調べる環境の近くには、止水(春に産卵される)も森(落ち葉の堆積)も、
渓流も、乾いた環境も揃っている。

この環境で季節ごとにエゾアカガエルの移動が確認できれば
来年以降の報告を書いてもいいかなーと思っている。

予想しているのは、
積雪前までは水陸両方に分布、
積雪後は水中、
となってくれば分かりやすいけどね。

いまのとこ、エゾアカガエルの移動傾向は取れてるけど、
証明するにはサンプル数が少なすぎる。
報告できても、本格的な検討までは至れないとも思う。

2010・11/6 お昼くらい

気温11℃、水温データなし

・渓流内の落ち葉下で♂2
・渓流沿いの陸上落ち葉下で♀1
・止水、湿地ではみつからず。幼生なし

積雪0cm(雪は残ってる)


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The thought

Curculio sp.
Weevil sp.
鴫象虫の仲間(しぎぞうむし)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 1D MK III*

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ゾウムシの象の鼻は鼻じゃない。先端に口がある。
The long part of the weevil is not a nose.
There is a mouth on the tip.

そう考えるだけで、
今まで普通に見えたものが異様に見えてこないか?
考えは、ちょっとしたきっかけで変わっていく。
By this, do you think that the common situation which you think is strange situation? The thought changes by a small opportunity.

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