最近の調査いろいろ

ここ最近、バタバタしているような感じ。調査っぽい感じのものが3つあったので、そのへんを少しレポートするよ。

その1
自然探求サポート事業
これはいつかまた別にレポートしようと思うけど、札幌市の子どもの8ヶ月にも及ぶ研究を、その道の人々がサポートしていくという事業。今年はヘビの研究が応募にあって、お手伝いすることになりました。


シマヘビ

ある程度、研究目的を立ててフィールド調査などしながら進めていっています。だけど相手がヘビだと、フィールドではボウズも頻度が高いので、1シーズンのフィールディングだけでは、研究にするのは難しい。

でも、切り口を変えればできると思う。研究発表はまた別として、ヘビを通していろいろ伝わっていると思います.


シマヘビ

そんな中で、研究してる子がシマヘビを見事に見つけました。この個体からはたくさんのことを教わって、リリースするところです。


ムラサキホコリ系

寄り道で、ちょっと粘菌。ムラサキホコリ系で、ばらつきのあるやつ。個人的にはびっしりくっついてる奴の方が好き。


ジムグリ

これは、きれいなジムグリの死体。一人で動いてる時に拾いました。折角なので、勉強の一環として博物館でホルマリン→アルコールの液沈標本にしました。久々のホルマリンで鼻の奥がツーンとして、涙ダダ流しでした。

その2
シロマダラ調査
北海道希少生物調査会の定例調査に参加してきました。今回は何らかの痕跡や環境、罠?にチャレンジしてみました。設置した「罠?」は以下の二種類。

塩ビ管トラップは実績はまだないんだけど、大型マムシの混獲を防ぐために石を結構入れてます。

体がフィットするための接地面積の増加と、体サイズの小さいシロマダラが入って落ち着いてくれるのを期待しています。右は、その大きい版で、堆積岩系の剥離しやすい岩をプラスチックケースに入れて置いています。

「罠?」と言っているのは、実は逃げないように保持出来る構造じゃないんですよ。もし、小型哺乳類や鳥が入るとまずいので。回収するときに、ヘビが入って休んでるといいなと思っています。

餌トラップは、ヘビに対してはあまり確実じゃないのかなと思っています。
むしろ、虫や小型哺乳類、鳥を呼び寄せてしまい、仕掛けそのものが破壊される傾向にあるように思います。爬虫類を相手に考えると、餌より環境が呼び寄せに適するかな、とはだいぶ前から考えています。

しかしあまり大規模にも作ることができないので、いそうなところに、「保温、隠れ場所、落ち着く接地面の多い潜り込み場所」を作ってみたらどうなんだろうということで、上のものを置いてみています。

少し、結果があるといいなー。

とりあえず、先日、中身を確認する機会があってワラジムシが住み着いてるのは確認しました。

ワラジムシ→ニホントカゲ→シロマダラ!

といけばいいのですがー。

で、このシロマダラ調査の時は、ヘビの生体には会えませんでした。そのかわり、数少ないヘビのフィールドサインを。


ヘビsp.

これだけ細かい断片だと識別無理かも。キールの状態からマムシではないということは言えそうだけど。

イメージだけ考えると、アオダイショウが一番合いそうなイメージだけど、シマヘビじゃないとも言えない。でもこの2種のどっちかじゃないかなあ。。。

で、この抜け殻の断片の近くの隙間の奥には


ヘビsp.

最初、外から覗き込んだ時はトカゲ類の孵化後の卵殻に見えてしまったけど、写真とってみると、ヘビの腹板の抜け殻だったみたいだ。

しかし、バラバラだね…。ワラジムシみたいな分解者に喰われたりしてるのかなー。抜け殻。かじり跡みたいのあるし…。隙間が細すぎて、ピンセットでも採取できませんでした。

その3
エゾアカガエルの幼生調査


エゾアカガエル

ごく稀に、エゾアカガエルの幼生で越冬してそうなものに当たることがある。エゾアカガエルの幼生が不定期に越冬していそうな場所で、今年は時々調べている。

去年は、猛暑のためか?すべて上陸して終了。

今年は…。

水が濁ってます…。嫌な予感が。


最近の強い雨のためか、冷たい水(本日も12度!)の供給源である細流周りに土砂が積もって、水たまりに水が入っていません。水が入れ替わらないので、濁るし、温度も22℃!案の定、春にはエゾサンショウウオやエゾアカガエルの産卵が多数あったけどもう上陸終了したみたい。

水温低ければ、サンショウウオもアカガエルも上陸遅くなる。

今、立てている仮説。

①エゾアカガエルの越冬幼生は、不安定形質でどこでも発生する可能性がある。
②水温が低く、冬季も凍らない条件、エゾサンショウウオがいないか、少ない池で発生するのでは

また、全く別の切り口では

★秋産卵の個体が存在するのか?
秋産卵は観察してても見つからないので、可能性は低いと思うけど。

①は、言い方変えると、同じ池でも毎年発生するとは限らないんだろうな、ということ。

②の仮説の条件が揃って、越冬幼生が発生することがあれば、安定して見れる場所があるかもしれない。

(追記:2019.3.1 そもそも越冬できず、冬に死滅してるかも)


ヨツスジハナカミキリ?

なんで川の真ん中にある石の上にハナカミキリがいるんだろう?上流で溺れて這い上がったのかなー。


ニホンカナヘビ

ニホンカナヘビ、でっかかったです。もしかしたら、今年はじめて北海道でニホンカナヘビ見たかも。

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Red legs


Dorcus (Nippondorcus) rubrofemoratus
A kind of stag beetle
赤足鍬形(アカアシクワガタ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D*

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アカアシクワガタって、腹も赤いね。アカハラクワガタでもいいね。

でもよく見ると、頭部も黒の下が赤いね。
携帯の塗装みたい。

アカアシクワガタを見るたびに
PENICILLINの「男のロマン」が頭の中をぐるぐる回る。

もちろん薪用の材の下にいたよ!

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列挙(虫・マイマイ・両生類編)

時々近所は見ています。しかし書く意欲が(^^;。

列挙的ですが近所で見たもの(虫・マイマイ・両生類編)。


コカブトムシ

札幌では、けっこう珍しいらしいね。コカブトムシ。

マイマイsp.

普段良く観るマイマイは、サッポロマイマイとエゾマイマイみたいなやつばっかりで、
ちょっとこいつは違うやつだと思うんだ。


ルリボシカミキリ

いつ見ても、(初めて見たの最近だけど)かっちょいい。


クスサン

鬱蒼とした毛虫。
でかかった。それもそのはずクスサンの幼虫だって。

クスサン大発生するとコンビニとか大変だよね。


マイマイガ

一方で今年はマイマイガはそれほど発生ないね。
この幼虫は何かの寄生系の虫にやられたみたい。

近いところに何やら小さいマユがいっぱい。

もしかしたら、このマイマイガの毛虫、まだ生きてたかもしれない。


コエゾゼミ

エゾハルゼミに代わって、隆盛を迎えたエゾゼミ系。
この個体はコエゾゼミ。


クロオオアリsp.

うちの近くの派出所にいました。
パトロールご苦労さまです。

でも胸部に大きなダメージを負ってるようでした。

アリって撮り難いよね。


ニホンアマガエル

去年、すごく苦労したニホンアマガエルの卵の写真。
今年は探してもいないのに見つけた。

そんなもんか。
そんなもんだ。

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太陽の恵み

東京より知人がやってきてくれたので、一緒にコモチカナヘビを見てきました。

北海道の大きさは思いのほか大きいので、
こういう機会がないと、なかなかコモチカナヘビを見に
道北の北部まで足を延ばすことも少ない。


コモチカナヘビ
Viviparous lizard

いくらかの妊娠個体は観ることができた。
多くは亜成体で、幼体はまだ出現していなかった。

コモチカナヘビと言えば日光浴。
コモチカナヘビにとって日光は財産です。
お腹の子どもを育てるために温度をもらったり、
食べ物になる虫たちは、日光で育った植物を餌にして育ったりしています。

最近の世の中の流れでは、
脱原発に向けてメガソーラーを推進するように動いてるように思う。
現時点ではメガソーラーは環境に影響がないように言われている、
あるいは影響について十分言及されていないとも感じています。


コモチカナヘビ
Viviparous lizard

メガソーラーのパネルを設置した部分の土壌には日光があたらなくなります。
その範囲はメガソーラーともなると決して小さくありません。
目に見えた影響は少ないかもしれないですが、
小さな動物、微生物、植物には影響があると思います。
その影響は人間含めた生態系に少なからず影響を及ぼすと思います。

原子力発電には今回のように一度事故を起こすと制御できない問題があって、
火力発電には化石燃料の消費や二酸化炭素の問題があって、
水力発電には流域の環境を変えてしまう問題があって、
風力発電にはバードストライクの問題や低周波の問題の可能性があって、、

全部が全部問題点ばかり見てるとなにもできなくなってしまいますが、
電気を作ることには少なからずどんな発電でも環境に影響があります。

その負荷が大きいか、小さいかは今後に検討をしていくことになるのでしょうけど
太陽光発電、メガソーラーの急乱立に向かっていくことになれば、
不安が大きくなってきます。

反対ではないです。
むしろ、うまく活用できるのであればちゃんと理解していきたい。

ただ、世の中がソーラー発電のデメリットを発電効率だけと
捉えている方も少なくないようなので、
自分みたいな地ベタばかり見てる人間からすると、
影響が少なからずあるんじゃないか、と少し発信したくなったんで、書いてみました。

技術が安定すれば
現に生物の生息環境に適していない、屋根やアスファルト面を利用した太陽光発電で
まかなっていけるようになればいいなと思ってます。

上手に発電を使い分けること、
蓄電技術を向上すること、
個人的にはガマンできる範囲で電気を節約すること、
このへんがここしばらくの電気との付き合い方かなあと思ったりします。


コモチカナヘビ
Viviparous lizard

なんというか、コモチカナヘビを見てて、
頭の中にそんなことが回っていたんですよ。

う~ん、珍しく難しいこと言った。


イトトンボたち
Damselflys

コモチカナヘビ観察でかなり日焼けして、ヒリヒリしてます。
自分の体も発電出来ればいいのになー。

さて、コモチカナヘビの観察を終えて、大きめに西へ東へ。
そんな中で少し情報頂く機会あって、
憧れイトトンボを見に行ってきました。

実物見るまで、そんなイトトンボがいるのかと思っていたんだけど、
とてもきれいでした。


アカメイトトンボ
A kind of Damselfly

昔はゴトウアカメイトトンボと呼んでいたように思います。
分布も限られて非常に希少なようなので、お目にかかれて光栄でした。

本当に目が真っ赤なんですな。


アカメイトトンボ
A kind of Damselfly

なんとなく、探し続けていた種類の生き物だったのですが、
見れて嬉しかったなー。

シロマダラ、コモチカナヘビ、ロイコクロリディウム、アカメイトトンボ…
レア生き物を目にする機会が多い今年、
運使い果たして、事故に合わないように気を付けないとね。

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Skyblue & Black-star


Rosalia batesi
A kind of Longhorn beetle
瑠璃星髪切(ルリボシカミキリ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D*

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今まで、縁のなかったカミキリムシ、ルリボシカミキリ。

子供の頃、今住んでいるところの近くでバラバラの死骸を見たことしかなかった。
標本や写真でも観てきたが、色はいいものの、ちょっと体が平たいイメージがあって、あんまりカッコ良いと思わなかった。

でも、実物を見る機会に恵まれて、感想が変わった。

やっぽかっこいいわ。

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そわそわ


ササの昆虫による食痕
Field sign on bamboo grass by larva

そわそわが止まりません。うっかり山に来てしまいました。さて、ササのこの食痕が面白いと思って、見ていました。俗に「マシンガンホール」と一部で呼ばれているとH師(虫の師匠のおひとり)がつぶやいていたのを見て、なるほどと思う。

でも、これはマシンガンにようにダダダっと穴をあけるのではなく、ササの葉が広がる前に、毛虫系の幼虫が食べると、広がったときにこうなる仕組み。

折り紙をただひたすら三角に折っていって、一部をハサミで切り抜くと、広げたときに同じ形の穴が空いてるというあのイメージ。食痕の主は誰なんだろうね。


レイジンソウsp
A kind of Aconite

山の中にはまだかろうじてレイジンソウspが残っていました。トリカブトの仲間の花は盛夏以降だと思うんですが、この黄色っぽいレイジンソウspは春ですね。

緑っぽかったり白っぽかったり、トリカブト系のあの鮮烈な紫と違う印象がとてもいいです。毒は不明と言ってるサイト、毒は弱いがあると言ってるサイト、毒はないと言ってるサイト三者三様のものを見かけます。トリカブトの仲間なので、いじらないほうがいいだろうなとは思う。


オオレイジンソウ
A kind of Aconite

実は初めて見たけど、小さなスナップエンドウみたいだね。スナップエンドウ、検索して知ったけど(スナックエンドウだと認識してました)、農水省はスナップエンドウで統一したんだってね。スナックエンドウっていう商品名のものもあったみたいだから、スナップとスナック、どっちが正しいかと議論しても双方、あー、そうなんだー…で終わること請け合いだ。(Wikipediaしか見てないから他にも諸説あるかも知れないけど)

まあ、トリカブトの仲間はだいたいこれ系の形をしているので、間違って食べないでね!って話なんだ、言いたいことは。


マイマイガ系の幼虫
A kind of Gypsy Moth

だけどさっきのオオレイジンソウの葉っぱをかなり貪欲に食べてるやつがいる。それが上のマイマイガ系の幼虫。マイマイガはドクガ科に所属しているんですが、やっぱり毒があるか、ないか、かぶれるが軽いとか色々なことが言われている。

自分もかなり混乱してきたけど、最近、またこれwikipediaなので、信用度100%とはいかない事だと思うんだけどだいぶ整理されててわかりやすくなってた。

毒毛を持つのは初令幼虫。しかしそれもわずか。二齢幼虫以降、成虫までと、卵には毛はあたっとしても毒毛はないそうな。しかし、毒毛でなくても剛毛が生えていて、それが刺さると少し痛いがかぶれない。というややこしい物だったみたい。

毒があるのか微妙な事しか掴めなかったレイジンソウspをやっぱり毒はあったけど、これまた微妙なマイマイガが食べているの図。誰か近くにいたら、このシーンだけでかなりの時間語れる。そんな気がする。


マイマイガ系の幼虫
A kind of Gypsy Moth

マイマイガの幼虫は個体数が多いので毒は微妙だったとしても、結構気になる。この日は最後にワイヤーアクションで上空からご登場なされた。


マイマイガ系の幼虫?
A kind of Gypsy Moth?

こういうのもあったんだけど、全身から粉吹いて、葉っぱかじった状態で死んでるんだけどこれ、冬虫夏草みたいになってくものだったのかなー。


蛾の幼虫だと思う(シャクガとかヤガかなあ)
A kind of Moth

このあとぐったり。車で寝て、夜のフィールド同行者の中島くんを待ちます。夜の大事件に続く(7/9 0:00更新予定)

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The cicada

Terpnosia nigricosta
A kind of Cicada
蝦夷春蝉(えぞはるぜみ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 1D MK III*

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This cicada chirps in early summer from spring.  Now that this cicada did not chirp, summer will come over.

エゾハルゼミの季節も終わり、今はセミの閑散期。もう少ししたら、エゾゼミやアブラゼミが鳴き出すはずの北海道の夏。

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結果的に灯火採集

オオミズアオ
Actias artemis

札幌市内、藻岩山周辺でのシロマダラの発見例(2年前)の連絡をもらい、テンションが上がりすぎてしまった。

テンションが上がり過ぎると、後日大きくテンションが落ちてしまうので、
テンションを昇華させるために、夜のフィールドに行ってきた。

残念ながら、途中から霧雨が降りだして、
蒸し暑かったのだけど爬虫類は見ることが出来ず。

でも、道路をちらほらとオオミズアオが飛び回っている。

途中で方針転換して、近くの灯火に集まっている虫を見に行くことにした。

オオミズアオは、とてもきれいなガだと思う。

ガも、チョウも、別に嫌いとかそういうわけではないのだけど
結構なボリュームの大きさのガが、自分の懐中電灯に向かって飛んで来るのには、
少し引くようになってしまった。

だから、じっとしててね~。

オオミズアオ
Actias artemis

オナガミズアオというすごく良く似たガも探してみた。
コレ!オナガミズアオじゃない?!(後翅の黄色い斑紋がやや縦長)
と思って写真撮ってきたけど、両種の相違点を見てみると
やっぱりこれもオオミズアオみたいだ。
前翅の赤いラインにあんまり白い縁取りがないことや、
前翅の先端があんまり尖ってないことから考えて
「後翅の斑紋がちょっと大きいオオミズアオ」という結論に置いてみたけど、
そういうものだろうかね。

オオミズアオ
Actias artemis

羽をばたつかせてアイドリングしているとちょっと緊張するね。
(向かって飛んできそうで)
あ、こんど一眼でこの姿の写真撮ろうっと。

ミヤマクワガタ
A kind of Stag beetle

ミヤマクワガタも全部で5匹。
オスでも大小いろんな個体がいました。

次々に昆虫が頭の上に落ちてくるので、
あんまり長くはその場にいられなかった。
アジアホソバスズメ(蛾)とオオミズアオが次々突進してくるもんだから…。

他にもトホシカメムシやアカネカミキリ、マダラホソカミキリモドキや
アイヌクビホソジョウカイがいました。
(これらは写真撮っといてあとで同定しました)

キタキツネ
Ezo red fox

キタキツネは全部で6頭見れましたが、みんな何かを食べていました。
やっぱり昆虫食べてるのかな?

自宅のすぐ横道でも3匹のキタキツネがいてちょっと驚きました。

エゾアカガエル
Ezo brown frog

近場で捕まえてきたエゾアカガエルのオタマジャクシ。
エゾサンショウウオと同居していると「対捕食」のために膨らみます。

両方ともエゾアカガエル
Ezo brown frog

サンショウウオののいないところで育ったオタマジャクシ(上)と比較します。
基本的なベースは一緒ですが、水泡状にふくらみます。
サンショウウオと隔離すると、この膨らみは失われていきます。

膨らむ部分は、眼球より後方から尾の付け根まで。
尾も、少し縦幅が広がるように思います。

ニホンアカガエルやヤマアカガエルでも、
トウキョウサンショウウオやクロサンショウウオなどと同居すると、
こういう変化をするものでしょうかね?

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森歩き

エゾベニヒラタムシ
Cucujus opacus

滝野すずらん丘陵公園。初めて足を踏みれる公園&森でした。

カエルの鳴き声のイベントに参加した時に知り合った方から
お誘い受けて、森の観察と、打ち合わせに行ってきました。

夏休み期間に一度、観察兼ねたお話し会みたいのを
やることになって、いざ、森を実際に観察。

そこで見つけたエゾベニヒラタムシ。

エゾベニヒラタムシ
Cucujus opacus

いや~、ひらたい。
この虫になんで惹きつけられるんだろうと思ってたけど、
一時代前のカパカパの携帯電話みたいな虫だよね。
そこがツボなのかもしれない。

びみょ~なメタリック感があるし。

ルリヒラタムシを是非見てみたいな!

久しぶりに携帯電話のパンフレットでももらってきて見て和もうかな…。
(最近はスマートフォンが主流になりつつあるけども…)

モノアラガイ?
A kind of snail

田んぼゾーンでは、モノアラガイの系統の貝があちこちで交接してた。
モノアラガイはホタルの幼虫の主な餌としても有名じゃなかったかな。
自分としては、吸虫系の寄生虫の中間宿主のイメージが強いな。
(ヒメモノアラガイとか、コシダカモノアラガイとか…)

で、モノアラって何?
あまりに身近に名前を知りすぎてて、モノアラガイの「モノアラ」の意味を
知らずに育ってきてしまいました。

調べてもわからない。
気になるよね?気にならない…?

ツチガエル
Wrinkle frog

この周辺でツチガエルの越冬幼生を見つけた。
でかいわ!
エゾアカガエルとは比べものにならない様な遊泳力と突進力は
トノサマガエルと遜色ないわー。

田んぼに。ドゥヴァーって。泥ボコリのラインが引かれていくんだよね。
この突進系のオタマが泳いでいくと…。

ところで、保管用に使った、写真に写ってる砂糖の入れ物。
これオタマジャクシやサンショウウオの幼生観察、水生昆虫入れにも
すごい有能だよ。気づかなかったよ!

さっそく帰りに100円ショップで1個買いましたよ。

アブラムシの仲間
A kind of aphid

最近、アブラムシにハマっている知人がおりますが、
たしかにアブラムシは綺麗かもしれない。

そして植物によってつく種類が違ったりして、種類数も半端ない。

アブラムシも名前の由来がよくわからない。
ゴキブリのことをアブラムシと呼ぶこともあるけど、
そっちのほうがテカテカして油を塗ったみたいでイメージはピンとくる。

で、アリマキの方のアブラムシ(カメムシ系の方)がなんでアブラムシになったのか
こっちはちょっと検索したらそれらしいものが見つかった。

アブラムシ・虫の雑学 (社)農林水産技術情報協会
(リンク切れ)

なかなかすごい遊びがあったもんだね。
潰して塗ると髪の毛テカテカってことは、
糖蜜分がテカテカ光ったのかも知れないね。

ユキムシと呼ばれるトドノネオオワタムシもアブラムシだったね。
アブラムシは大きな分類としてはカメムシの仲間にあたります。
セミもナンキンムシもアメンボもタガメも広い意味でのカメムシなんだ。

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オオムラサキのいもむし

オオムラサキ
Great purple emperor

zimuさんから連絡が来て、フィールドに行くことになりました。しかし、残念ながら曇り模様。

爬虫類的にはかなり厳しいけど、ニホンマムシの生息地に足を運んでみた。

マムシもトカゲも出てきていない様子で、がっかりするのももったいないので、
いろいろ虫を探してみようということで、捜し歩いてみた。

たしかこのあたりにはオオムラサキがいるはずなので…と探すけど
まだ新成虫は発生していない様子。

それじゃ、オオムラサキのイモムシを探してみようということにしたのだけど、
幼虫の形もわからないし、食草もなんとも区別がつかない…。

出直さないとダメかなと思ったところに、
蝶を探している虫屋さんに出会った。

色々話を聞いて、一緒に探すとようやく1匹、オオムラサキの幼虫が見ることが出来た。

思いのほか、可愛らしい姿をしておる…。

それでもあと1月もすれば、紫鮮やかな成虫になるはず。
そしてキツネのウンチなどから水分をすするようになるんだよな~。

エゾノキリンソウ
A kind of Plant

せっかく蝶に詳しい方を捕まえたので、もうちょっと教えてもらう。

上の写真は多分、エゾノキリンソウなんだけど、これがジョウザンシジミの食草なんだそうな。

ジョウザンシジミ
Scolitantides orion jezoensis

いやー本当に卵がありましたよ。
多分、ジョウザンシジミの卵でいいんじゃないかな。

調べてて分かってきたけど、キリンソウってベンケイソウに近い仲間なんだね。

植物食の昆虫を探すときには、よく植物も知らないと見つけられないですよね。
どーも、両爬をやってると植物が結びついてこない。

あ、でも水辺のイタドリの葉にはよくニホンアマガエルが乗っているね。

ブドウスカシクロバ
A kind of moth

虫屋さんとzimuさんと結構話し込んで、仲良くなれたので、
その後のフィールドを一緒に回ってきました。

しかし、その虫屋さん、北海道歴がまだ浅い方で、
ミヤマカラスアゲハが見つけられてとても喜んでいた。

身の回りではほんとうによく見かける蝶なので、
生き物も所変われば、という久しぶりの感覚を味わった。

去年は本当にミヤマカラスアゲハが大発生してたからね…。

写真は裏をかいて、黒いガの写真で。
青い触覚がすごく気になって撮っておいたんだけど、
こういうガって調べるの難しいね。
図鑑って羽を開いた形で掲載されたりしてるもんね。

ミヤマクワガタ
A kind of  Stag beetle

裏山にも足を伸ばしてヘビ探しをしていると、
嬉しいことに、いままで土砂崩れで通行止めになっていた区間が開通していた。

これで夜のヘビ探しドライブも、より奥に入れる。
道路沿いで見ることが出来る環境も増えるので、またいろいろ発見がありそうだ。

開通区間の奥では、標高が高いこともあって
まだ孵化していないエゾサンショウウオの卵も見られた。
(フィールドしたのは6/12でした)
札幌市南区で最初に見つけたエゾサンショウウオの卵が孵化してから1ヶ月は遅い。
ここらへんなら越冬幼生もいそうな感じです。

ヘビはいないけど、ミヤマクワガタが歩いていました。
それほど顎の大きくないやつだけど、やっぱりクワガタはかっこいい。

エゾマイマイカブリ
Japanese ground beetle

しかし、気がついてみると撮った写真は虫ばかり(^^;
やっぱり虫は綺麗ですね。

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