そのへんのモノ

雪もだいぶ減りました。半年ぶりのちゃんとした歩きフィールドです。

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例年ならぼちぼち、カエル活動開始時期なので、うちの近くで一番早くエゾアカガエルの産卵が始まるところに寄ってみました。

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TARAもまだまだ。タラでいいんだよね?コレ。ちょうどいい頃に残されているか、それが一番問題ですな。

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池…いやむしろ沼だけど、だいぶ表面が開放されてきました。印象的にはすごい水量増えてる。そしてまだ「解ける予備軍」の残雪量も多い。産卵に影響あるかなー。

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肝心のカエルなんだけどエゾアカガエルが3匹ほど、水面に浮いてるのを見ました。おそらくオスですが、まだ鳴く気配ありませんでした。上の写真は、カエルの卵…になるはずだったモノ。何かの理由で水中で死んだメスのお腹からはみ出てしまった卵になるべきだったものが水を吸って膨らんでるもの。

ずーっと待ってたんだけど、一度引っ込んだオスは、出てくることはありませんでした…。まだ繁殖に必死なシーズンではないので、仕方ないか…。正月のオオサンショウウオ&ツチガエルから数えて今年の両爬3種類目。

カエルは諦めて、好雪性粘菌を探してみるも、こちらも見当たらず。

周辺にあった、変わったもの(?)を写真撮ってフィールドリハビリ終了です。

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ササのマクロ。キレイダネー。

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枝に黒いブツブツ。粘菌(変形菌)かなと思って近寄ったけど、

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なんか違う…。表面ボコボコしてるけど、なんか違う。

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コレは地衣類なんですかね。不思議なものだらけですな。

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エゾシカの樹皮はぎ&ツノ研ぎかな?他にもたくさん哺乳類の痕跡がありました。

アライグマの足跡とか
アライグマの足跡とか
アライグマの足跡。

やっぱ両生類集まってくるの待って巡回中なのかな。

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ラストはこれ。キクラゲの類だなこりゃ…。林道に除雪ブル入ったところがあって枝が折れてて、そのへんに落ちてた。キクラゲいいな。キクラゲの入った冷やし中華食べたい。

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長い魚

今年はおはようからお休みまでの食生活を豊かにしたいと思います。

巳年にあやかって、先日サンピアザ水族館(札幌市)に行ってきて巳年展示(長い魚いっぱい!)を見てきたのと、自分のモチベーションに活を入れるため、水族館で催された伝説の飼育員H氏のへびトークを聞いて来ました。2月2日にはH氏とコラボレーションしてへび話をするので、いい刺激頂きました。何を話したら、喜んでもらえるかなーと思案中です。

まず、入り口に展示してあったシマウミヘビ(ウナギ系・非爬虫類)に夢中。そしてイシヨウジに静かに大興奮。たくさん写真を撮った記憶だけがあるのだけど、帰ってきて写真落としたら、何故かそっくりイシヨウジの写真が記録ない・・・。2013年初呪いである。

ヨウジウオ、本当に大好き。軍艦焼きにしたいくらい大好き。(子猫を見て、食べちゃいたい!と言っている若い女性のイメージで捉えてください)

呪いの影響のなかった写真をいくつか。一般にも大人気間違いなしの、ニシキアナゴ先生とチンアナゴ先生。素敵な囚人服柄のニシキアナゴ先生と、顔が狆(独特な顔の犬種)に似ているという噂のチンアナゴ先生。大変なものを盗まれました。それは私の心です。

タカアシガニの水槽の前で、ふと思いついた素朴な疑問。カニみそってなんだ?カニみそがカニの脳みそでないことはわかる。だが、あれは一体何なんだ!オスにもメスにもある。痩せててもかならずあるから脂肪でも無さそう。あのミソは一体・・・。疑問に感じた事がある人いないですかね。正体のわからないものを喜んで口にする・・・。なんと恐ろしいことです。カニみその呪い・・。

新年お呪い申し上げます。

で、調べてみたら、臓器だった。ネット調べなので、100%正解かはわからないけど、肝臓とすい臓にあたる働きをするもので、中腸腺とも呼ばれることがあるらしい。中腸腺といえば、貝にある緑のアレか・・・。

ちょっとスッキリしました?呪いも解けた所で次に進みましょう。

ウツボもいいですね。ユリウツボ。顔が精悍な割に、エラ周りがちょっとだらしない、普段ダンディな紳士が、ゴミの日にパジャマ姿で外に出たところを近所の奥様に見られてしまったような、「しまった!」という感じの顔がたまらないですね。

ゼブラウツボですね。四身分身中ですね。

慌てるな!実体は1つだけだ。あとはただの残像だ・・・。ゼブラさんは写った自分たちを見て怒ってるのではなく、たぶん私を気にしてるだけだと思います。水槽というのは、いろんな面白い映り込みが起こるものですね・・・。

他にもたくさんの長いサカナたちが堪能出来ました。魚見てても、長いのに惹かれて行くのは、もはや自分の習性でしょう。

でもシメの魚はやっぱりこの方でしょう。エゾサンショウ魚。長ものは完全に自分勝手に楽しんでいたのですが、この日は古代魚系に強い友人も一緒に見ていたので、古代魚うんちく、たくさんいただきました。

古代魚ではアミメウナギ良かったですよ。(やっぱり長い魚・・・)

自身初のサンピアザ水族館を大変堪能して来ました。良い正月を迎えられました。

新年お祝い申し上げます。

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初両爬はオオサンショウウオから

年末年始に、皮膚炎、交通事故、インフルエンザと忙しい毎日を過ごしておりましたが、その間にもしっかりと活動しておりましたよ。皆さま、本年もよろしくお願い致します。

年末年始動けず、年賀状も出せない状態で、しかもプリンター不調で赤っぽい年賀状が届くかも知れませんが嫌がらせではありません…。

さて、年末年始は関東で久々にオナガに騒がれながら過ごし、年明けには広島に行って来ました。

広島の安佐動物公園で巳年の企画展としてヘビの写真展を開催してくれました!これは是非顔を出さねばならない!

会場でしばらく、来場者の方々とお話する傍ら、安佐動物公園ならではの施設を見学させて頂きました。その名も「オオサンショウウオ野外保護増殖施設」!日本で唯一、オオサンショウウオの繁殖を継続的に成功している施設です。

とても考えられている良い設備でした。

これは2012年に施設で孵化したオオサンショウウオの幼生。美味しそうです(食べちゃダメです)。

こちらは施設生まれ、施設育ちの個体。ちょっとメタボリック気味に育ってしまっているそうです。

年々、問題化してきている、チュウゴクオオサンショウウオです。広島では、まだ確認されていないそうですが、京都では昨年、衝撃的な調査結果が公表されていましたね。帰化定着と、日本産オオサンショウウオとのハイブリッド化が進み、日本産オオサンショウウオのオリジナリティが危険な状態になっています。

他にも爬虫類館を見せていただいたり、安佐動物公園の皆さまには大変お世話になりました。(写真はビルマニシキヘビの頭蓋骨と)

で、実は、広島に行くということで、中国地方近隣から数名が集まって、飲み会でもしようとなっていたのですが、私が下戸なので、食事会に。しかし、さらに会場でのノリで、夜間フィールドに変更されました…。個人的にはとても嬉しい変更です。

オオサンショウウオの調査関係の設備で「人工巣穴」というものがあり、そこを覗いて今年の初両爬となったのがオオサンショウウオ!

人工巣穴は渓流の横にトンネルがあり、そのトンネルの前に産室があります。そこには基本的に「ヌシ」が1個体入っています。これはオス個体で、年末年始のこの時期は生まれたばかりの幼生を守っているのだそうです。よく見ると上の写真にも上の方に幼生が写っていますね。実際の繁殖時にはこの巣穴に5個体ほどのオスが入ることもあるそうです。

目立たない目で、睨みをきかせて怒っているようです。この個体で80cmくらいあったのかな…。今年の初両爬が、思いがけずお手軽に見れて、嬉しかったのですが私はどちらかと言うとフィールドの方はマゾなので、河床をうろついている個体を探してみます。

しかし、さすがに1月初めはオオサンショウウオでも活動的とも言えない時期で、都合よく歩いているわけがないわけで…。思いがけず、今年の両爬第2号のツチガエルを発見し、(今思えば西日本産ツチガエル、もっとしっかり写真撮っとくんだった…)なかなかホットな気持ちで初フィールドできたのですよ。

そう、河床にこんなのもいたからね。

しかも、もう1個体。

ドライスーツと水中撮影可能装備が欲しかったー。

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急転直下

ブログを見ると、最近仕事っぽい報告しかしていない気がする。ちょっと書こうとは思っていたけど、なかなか外に出ていないのでネタがないのだよね。良くも悪くもネタができたのでここ1週間ほどの書いておこうと思います。

IMG_1944-2

円山動物園で、来年の巳年に向けたヘビのイベントが両爬館で始まっています。そちらを見に行って来ました。普段よく隠れているヤドクガエルが珍しくガラスにくっついて登ってました。

写真の展示もさせていただいていますが、一般から募っている「愛蛇」の写真もすこしずつ増えていますね!来年は干支熱が冷めないうちに、世の中で、いろいろヘビを取り上げて欲しいですね。

エゾサンショウウオは干支にはなれません。ものほしげにこちらを見ていました。

年内の学校の受け持ちの授業も終わり、学生さんの卒業研究発表会に行って来ました。

少し、ゆっくり目に出れたので、途中のオジロワシポイントで
少しオジロワシの写真を撮ってました。雪が結構降っていました。

_MG_8290

羽の欠損で個体が識別できたので、なんとなくわかったけどここにはオジロさん1羽しかいないみたいだ。

_MG_8312

すごい、カメラを気にして覗きこんできます。そしてすぐに飛び去ってしまう。トビとハシブトガラスは数百羽単位で群れ飛んでいました。これだけの個体数を支えられる何かが、ここにはあるようです。しばらく内陸部分を動いているだけなので、海側の方にも出てみたくなりました。

そして学生さんの発表会も無事に終わって、帰り道。恵庭から札幌市の定山渓は主に2ルート帰り道があります。1ルートは札幌市街地を抜けて行く道。それと、恵庭の山の中を超えて帰る道です。街は信号が多いのと、動物が皆無なので、いつも通り、山道の方から帰りました。

山道なので、ちょくちょくカーブがあるのですが、そのカーブの中の一つで、後輪が滑った感覚がありました。ここで足が反射的にブレーキを押してしまいました。あとはもう、車はおしりを振り始めて左真横に向いて。そのまま回転すれば助かったのかもしれないけどハンドルをいじったために右真横、左真横とぶれた挙句にカーブの雪山に衝突、回転しながら後ろを雪山に衝突、最後に跳ね返って対向車線の雪山に衝突でした。

IMG_1950

体はちょっと痛む程度ですみましたが、車は結構やられてしまって、右フレーム、前バンパー、マフラーが壊れてしまいました。

IMG_1952

山の中で、携帯電話の電波が届きにくくて往生しましたが、90分くらいでレッカーも来てくれて、なんとか今回は助かりました。ちなみに車の左側は谷底です。ガードロープと雪山がなかったら、いろいろもっとやばかったかもしれない。

修理の見積りが保険でおりる金額を超えそうなので、車のボディだけでなく気持ちも完全に凹んでしまいましたが、自業自得。安全運転がモットーで、気をつけて運転していたのですが、それでも気が緩んだのでしょう。高い授業料になりましたが、気を引き締めないといけないですね。ただただ、他の人を巻き込むことがなくてよかったと思っています。

レッカーが来てくれるまでの間、非常灯に気づいて声掛けして下さった6人のドライバーさんにも感謝です。

…ということで、車が2月近くまで代車になりますので、慣れない車では、あんまりたくさん運転したくはありません。ちょっとした呼び出しには応じないかもしれないので、ご容赦下さいね。

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ハープソン確認写真(最終日)

ハープソンの最終日は、かなりたくさんの地域を
カエルメインで回って来ました。
今までエリアごとに記事を作ってきたのですが、
今回は上幌向・岩見沢・上志文・栗沢・石狩当別・江別・太美と、たくさんになってしまったので、一記事にまとめます。

田んぼまわりのカエルは、あぜ道を歩くと効率的に見れるのですが、
田んぼの持ち主が見当たらないところでは、田んぼに入らず
用水路などで観察してきました。

上幌向エリア

トウキョウダルマガエル(移入種)。
非常に数多く見かけました。
また、トノサマガエルや雑種もいるかもしれないという話もあり、
注意深く観察したところ、確かに微妙にトノサマっぽいものもいました。
しかし、確実にトノサマガエルだという確証の持てる個体は見つけることが
出来なかったので、トウキョウダルマガエルのみの記録にとどめました。

ニホンアマガエル。
トウキョウダルマガエルのたくさんいる区画ではほとんど姿を見ることが出来なかったのですが、
鳴き声は少しありました。
こちらは、夜に新篠津村(エリアとしては上幌向)で撮った写真です。

岩見沢エリア

トウキョウダルマガエル(移入種)。
岩見沢エリアは、市街地が多いので、ぎりぎり端っこの場所でした。
こちらでもトウキョウダルマガエルはたくさん見られ、
決定力の低いトノサマガエルのような個体もいます。
ただ、総合的にみるとトノサマガエルに似た個体も
体型はトウキョウダルマガエルの体型をしていました。
上幌向エリアと同じく、確実に確認できたのはトウキョウダルマガエルだけだったので
そちらのみ記録とします。

本格的に識別調査するなら、カメラよりタモを持って
たくさん捕まえた上で検討する必要があると思います。

ニホンアマガエル。
岩見沢エリアも南端に行くと、トウキョウダルマガエルは見られませんでした。
その分、ニホンアマガエルが多数見ることができました。
上陸直後のニホンアマガエルはトウキョウダルマガエルに捕食される
可能性もあり、餌の競合もあり、ニホンアマガエルの生息を逼迫させているように思います。

上志文エリア

ニホンマガエル。
こちらの地区は道路の移動中に適当に寄った田んぼ横の用水路です。
時期的に上陸直後の幼体が多いです。この用水路ではトウキョウダルマガエルは見られませんでした。

栗沢エリア

ニホンアマガエル。
このへんではやや多めに確認できました。
未上陸のオタマジャクシもちらほらいました。

トウキョウダルマガエル(移入種)。
しばらく見かけなかったのですが、中幌向神社付近で
この1個体を確認しました。
分布拡大中の地域でしょうか…。

石狩当別エリア


ニホンアマガエル。
久しぶりに成体確認です。
夜間になって、今度は石狩川の流域でアズマヒキガエルの個体確認調査にしました。
ひたすら石狩川沿いを下流に向かって進んで、歩いているヒキガエルをカウントしていきます。
ちょっと開けた道路の周りにはカワゲラやカゲロウ、ガ、カなどが乱舞しているので
餌が取りやすいのかもしれないですね。

エゾアカガエル。
基本的に、山のカエルだと思っているんですが、
川の周りは意外に気温が上がらないからなのか、時々エゾアカガエルを確認出来ました。

江別エリア

アズマヒキガエル(移入種)。
江別エリアでは新篠津村~江別~石狩とずっとアズマヒキガエルが散見されました。
写真のは3cm程度の中型の個体で、もしかしたら今年上陸の個体かなと思います。
確認された個体は頭胴長6.5cmのだいぶ大きな個体もいました。
河川敷の道路(ジャリ)にはヒバリが多く、地面で固まっているのを見かけると
大型のヒキガエルと見間違えます(どちらも茶色い塊に見える)。

エゾアカガエル。
またエゾアカガエルもややこしいです。
中型のヒキガエルと見間違えます。
車内からでは確認が難しく、その都度車を降りて確認します。
車を降りるときに、大量に車内に虫が入るので、
車内でメモとったり、運転するのがだんだん辛くなります…。

この他、ニホンアマガエルが鳴いていましたが姿は確認できず。
トノサマガエル系の声もしますが、この時点で姿を確認できませんでした。

太美地区

アズマヒキガエル(移入種)。
轢死体なので、リンクにしておきます。
本当は石狩川の河口まで行きたかったのですが、
太美地区でタイムアップでした。
アズマヒキガエルの分布拡大は大きいですね。

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ハープソン確認写真(0727定山渓)

今日(7/28)がハープソン最終日ですね。皆さまお疲れ様です。最後まで事故に気をつけてお願いいたします。

自分もこの記事が更新できたら、ラストランに出かけたいと思います。

以下は昨日の写真です。

ニホンカナヘビ。
ようやく定山渓エリアでニホンカナヘビの証拠写真を撮ることが出来た。
この時期は、日が上がりきってしまうと、トカゲ類も日光浴十分になるので
表に出ていないことが多いです。
連日の夜更かしで、朝が辛いところだったのですが、なんとか撮れてよかった。

ニホンマムシ
死骸なのでリンクのみ。出産直前と思われるメス個体でした。
実は7/26に見つけたニホンマムシの地点から1kmくらいしか離れていないのですが、
エリアをみると、こちらで見つけたのは石山エリアではなく定山渓エリアでした。
車の通れない場所で、お腹と頭が潰されているところをみると
ヒトに殺されてしまったようです。

twitterでもつぶやきましたが、
このマムシを見つけた場所は人間の居住地でなく、
人間がマムシの生活圏に侵入して虫捕ったりしてる場所。
だから安全のためだったとしても殺すまでしなくても良いのではないかとも思いました。

感情的に、人間の視点で動物を見るのはあまり好きではないのですが…。
マムシだとしても、行き過ぎた殺しではないかと思うのです。

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ハープソン確認写真(0726空沼岳)

野生動物(特にコウモリ)の写真家の中島くんと、
魚類写真のmalmaさんと、枯葉の中のコテングコウモリ探し。その合間?のハープソンです。

コテング探しは、自分は全く見つけられなかったけど、
さすがナカジといったところの結果に終わりました。
たぶん近いうちに、この話は別にすることになると思います。

さて、そんなコウモリ探しで、
どんどん奥地に入っていったところで、
池があると、ギューギューと鳴きマネをしてツチガエルの確認をついでにしていました。

さっきの記事の石山エリアよりも、真駒内川上流域、
空沼岳エリアの池でもツチガエルを確認しました。

ツチガエル(移入種)。
尾ひれにはんもんが目立ち、眼球に十字紋がある事が多い。
幼生越冬するため、春先にはバカでかいオタマジャクシを見ることがある。

鳴きまくっているので、いることは確実なのですが、
ハープソンでは写真撮影を必須としているため、
声だけじゃ確認、とならないのが辛いところ。

わざわざ写真を撮ってもらうルールにしたのには理由があって
①客観的な証拠として資料を整理する
②鳴き声のみの確認は観察者の経験値により間違いを引き起こすことがあるため

でも、録音や動画で確認用データを取る形でも良かったかもしれないなー。
(ただし、鳴き声だけからはトノサマガエルとトウキョウダルマガエルのように
識別が難しいこともあり、もらった情報を活かせない場合もあると感じていましたので、
写真は正式記録、鳴き声や姿は見たけど写真がないなどは参考記録とすることにしました)

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ハープソン確認写真(0726石山)

まず、最初にお口直し写真です。

こちらは、7/26に定山渓エリアで撮れたニホントカゲの幼体の写真です。
なので石山エリアの写真ではないのですが…

この記事の最初に載るべきものはニホンマムシ。
ニホンマムシをこのフィールドで最初に発見したからなんですが、
残念なことにまた轢死体。

この記事がマムシの「ぺったんこ干物写真」からはじまっちゃうので
最初にお茶濁しをしました。
(前回定山渓エリアで記録用になんとか撮れたニホントカゲの写真も
日陰で厳しい写真だったし、綺麗なニホントカゲをのせておきました)

さて

ニホンマムシ
例によって結構凄惨なので、リンクのみ。
体側の斑紋、腹の模様が細かいまだら状などからニホンマムシとわかります。
交通量のせいなのか、徹底的に轢かれたからなのか
おそらく今日轢かれた個体だったのですが、
ここまで平たくなってしまっていました。

定山渓エリアで記録したいニホンマムシでしたが、
エリアを調べたら、ぎりぎり定山渓エリアから出て
石山エリアに入っていました。

ちなみに、ルリボシカミキリやススホコリsp(変形菌)が
見れて、ちょっと嬉しいフィールドでした。
(轢かれてたのは残念だけど、マムシも見れてとても嬉しい)

そして、少しづつ空沼岳エリア方向へ。
今まで知ってた石山エリアのツチガエルの生息地より、
より奥のほうでも普通にツチガエルがおりました…。
(N 42.5504, E 141.19336)

ツチガエル(移入種)。
深めの止水のため池環境に見られる。
養殖魚の本州からの移送時にオタマジャクシや卵が紛れ込んで
移入されているとおもわれ、単純な分布拡大だけでなく、
全道的に散発的に移入がなされているものと思われる。

シマヘビ。
線のややはっきり出た個体。
脱皮前で目が白濁しているが、よくみると眼の白濁層の中は赤い。

コンクリ擁壁の排水用塩ビ管の中に
収まっていたのを捕獲して、外で写真を撮らせてもらった

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ハープソン確認写真(0725無意根山)

本日も、ちょっと出られるきっかけがあったので、
裏山の地域を少し、探してみました。

裏山は渓流が流れていて、
意外と気温が低いので、お天気悪いと爬虫類の観察は
厳しいのですが、運良くヘビ3種確認しました。
シマヘビとアオダイショウは轢かれていたので、
「運悪く」が適当なのかもしれませんが…。

ジムグリ。
暑い時期は見かけにくいヘビですが、
はっきりしない天気が幸いしてか、道路端で逃げゆくところを捕獲。
実にラッキーでした。

エゾアカガエル。
ハープソン、自分の見た区域ではおなじみになりつつある種類だけど、
涼しい場所じゃないと、観察しづらい。
対極にあるのがニホンアマガエルで、
今回の無意根山地区では鳴き声は聞けたけど
アマガエルの姿を確認できなくて記録できませんでした。

エゾサンショウウオ。
エゾアカガエルと同所的にいることが多い。
しかし、裏山環境だと少し気合を入れて胴長で
観察しなきゃいけない感じのポイントが多い。
でも、実はこんなところにもいたりする。

山からしみ出した冷たい水が、
ドロの溜まった側溝で小さな水たまりを作って
そこにエゾサンショウウオやエゾアカガエルのオタマジャクシがいます。

側溝本来の機能を保つため
側溝の清掃が行われると、いなくなる。
仕方ないのかもしれない。

おそらく、生息している個体数は多いものの、
産卵に適した池や沼があまり多くなく、
あぶれた個体が仕方なくこういうところで繁殖しているのかも。

以下は、シマヘビとアオダイショウ。
残念ながら轢かれていて、しかも結構凄惨なのでリンクだけしておきます。

シマヘビ
線のないタイプの成蛇。
一見、なんのヘビかわかりにくいが、体鱗数(胴の中央付近で19)などでシマヘビだとわかる。
ヘビは非常に交通事故に遭いやすい爬虫類。
ニホントカゲやニホンカナヘビくらいの大きさなら、
車に気づいてすぐ逃げることができるけど、
ヘビは気づいて逃げ出しても、その体の長さが仇になって轢かれやすい。

アオダイショウ
さっきのシマヘビよりも凄惨なので、あまり閲覧をおすすめできない。

本当だったら、生きているヘビを写真に収めて公開したいのだけど、
残念ながら、出会うヘビの半数以上は車に轢かれた状態です。
しかしこれらの轢かれたものもデータを取っておかないと、
ヘビの記録自体が残せないというジレンマもありますね。

ヘビはなかなか会えない動物で、
それが轢かれると、路上で目立つ状態で放置されるので、
見つかりやすくなっています。

皮肉ではありますが、ヘビの死骸が
有力なヘビの生息情報になってしまう部分もあります。

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ハープソン確認写真(0723定山渓)

今日7月24日は、フィールド休息日にしました。
休みもはさまないと死んでしまうからね。

しかし疲れが抜けないです…。

昨日の確認写真をアップする前に、
力尽きて寝てしまったので、昨日の写真をアップしておきます。

うちの周りの定山渓地区。
地図の1メッシュ(2次メッシュ)の1区画が10km×10kmなので、
意外と広いエリアです。

昨日は、そのメッシュ区画内を動きました。
両爬は8種確認。
ヘビ3種見れたのは、とてもラッキーだった。

時系列で写真アップしておきます。

エゾアカガエル。
いつもサンショウウオを観察している小金湯の森にて。
札幌は平野の気候なので、もうカエルに変態してしまって、いないかも…
と心配しましたが、少数が残っていました。
でも、ほとんど上陸したみたい。

エゾサンショウウオ。
やっぱりこちらのほうが若干上陸が遅い。
こちらはまだかなりの個体数が確認できた。

ニホンアマガエル。
更に同じ地区で。
昨日の記事で、さんざんな扱いの紹介をしたけど、
横を向いても、不思議な形。
オタマジャクシというより、不思議魚類のビクニンみたいな形してる。

ツチガエル(移入種)。
定山渓地区と石山地区の境目辺りだけど、
きっちり調べて定山渓地区だった。
いるとは思わなかったので、少しびっくりしたけど、
いても不思議はないんだよね。
かなり道内のあちこちに入り込んでいます。

ちなみに、オタマジャクシ、成体鳴き声、卵も確認しました。

ニホントカゲ。
午前中から見かけていたけど、撮影できずにもやもやしてた。
お昼食べて、適当にジュースのんで待ってたら出てきた。ラッキー。
でも日陰に入ってて暗いし、またすぐ逃げてしまった。
やっぱり朝のうちじゃないと、撮るの難しい。

アオダイショウ。
昨日は死骸を3つ見つけて、生きてるの見たい!と思っていたら、
国道沿いの歩道に夕方出てきたこの子を発見。
やっぱり生きているのはいいね!

ちなみに排水管に詰まっている成体も発見!
こちらは、まるでう◯こやな…。
見つけた瞬間、山の中で一人で爆笑。

上の、アオダイショウの配管うん◯くんを撮影してると、
ちょっと離れたところでシマヘビが現れた。
捕まえるには無理な距離なので、コンデジズームで撮影。
珍しくノーマル縞模様のシマヘビ。

ちなみに、このシマヘビも排水管に入っていった。

というわけで、ここまでは生きてるのを写真出せていたけど、
夜に見つけたジムグリの幼蛇は、残念ながらかなりひどく轢かれた轢死体。
耐性のある人だけ、下の写真は見てくださいね。
(クリックで拡大)

綺麗な色した幼蛇だったんだけど。
生きてるのが見れれば、それが一番良かったのだけど、残念過ぎる。

こちらのジムグリは定山渓地区と無意根山地区の境目辺り。
これも細かくチェックしたら定山渓地区だった。

結構データ、溜まってきたな~。

他に目立った動物の観察では
ミドリシジミの仲間、オオムラサキ、マメホコリの仲間、ルリボシカミキリ、ウマノオバチの仲間、
キタキツネ、ヨタカなど。

で、今日24日はお休み。
見れているけど写真を撮れていない、定山渓地区のニホンカナヘビ。
元気があれば25日はそれを狙いたいけど、あんまり天気良くなさそう。

少し、無意根山地区を覗くのもいいかもしれないな。

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