ハープソン確認写真(0722石狩広島)

占冠をあとにして、札幌方面へ。恵庭と北広島の境目あたりでカエル見。

トノサマガエル(移入種)。
トノサマらしいトノサマガエルだった。
やっぱり捕まえないとこういう写真は撮れない。
そして捕まえるのにちょっと苦労するカエル。
捕まえたところの浅い止水には、
トノサマガエルのオタマジャクシは見られず。

ニホンアマガエル。
上陸直後の幼体も見れていたんだけど、あえてオタマジャクシ。
アマガエルのオタマジャクシは上からみるとブサ……。
いやいや、独特。
独特、独特、僕の顔♪
目が離れてて、ギニュー特戦隊の最初にやられた人に似ている。

これでアマガエルのオタマジャクシも覚えられた?

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ハープソン確認写真(0722双珠別湖)

その後は、占冠の森でたまたま出会った写真家の
門間さんを捕獲して、一緒に双珠別湖地区に行って来ました。

双珠別湖も、占冠中央と同じ3種なので、
ちょっと写真は別角度のものなど撮っています。

エゾアカガエル。
双珠別湖地域の山林内でも、オタマジャクシの成長ステージは
フルサイズのものや、フルサイズ+小さな後ろ足、尾を残してほぼ上陸済みと
様々なオタマジャクシが見られました。

エゾサンショウウオ。
この地域では上から写真載せてみます。
水温のいろいろな差のあるところで、成長段階が著しく違いました。
5cmを超える勢いの大きさのものや、ようやく3cmに達するものまで。

ニホンカナヘビ。
双珠別湖では、占冠中央のリベンジを果たし、撮影できました。
(再生尾が少し残念)

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ハープソン確認写真(0722占冠中央)

ハープソン Hokkaido 2012、開幕にフィールドに出た方々、結果はいかがでしたか?

私の1種目はエゾアカガエルでした。

7月22日は占冠まで出向き、その行き帰りで、4地点を観察してきました。

以降の記事では、確認用の写真を以下に貼っておこうと思います。
(他の動物の写真やほかカットもありますが、また別の機会に)

まずは占冠中央で確認した3種。

エゾアカガエル。
まだ、占冠中央の山林内ではオタマジャクシも多数でしたが、
成長段階はみな、ほぼフルサイズで、後ろ足の生えたものも散見されました。
早いものは写真のようにすでに上陸を果たして小さなカエルになっていました。

エゾサンショウウオ。
成長段階は水域によってさまざまでしたが、
上陸準備のエラの退縮が起こっている個体はどこもまだ、いないようでした。
この幼生はヒレが後頭部から始まってて、ライギョみたいな形。
正面からみるとモヒカンのようになっていました。
(このへんは個体差でバラつきがありました)

ニホンカナヘビ。
なんて言ったらいいんでしょうかね…。
都合4個体と遭遇したのですが、写真を撮るに至れたのがこれだけ。
コンデジのAF設定がうらめしい。。。
一応ニホンカナヘビの証拠にはなるので、
自戒を込めつつ、載せておきますね。

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カウントダウン1・明日から!

ハープソン Hokkaido 2012も、ついに明日から開催となりました。皆さんの最初に見る両生類爬虫類は、一体何の種類になるでしょうか?

22日~28日まで、皆さんが楽しんで調査できるよう、
フォローできるところはしていきたいと思います。

普段、止水域で良く見かけるニホンアマガエルも、
ハープソン期間中に見れたら、嬉しくなるかもしれないですねー!

さて明日、7月22日のお天気は

北海道付近は引き続き22日にかけて、オホーツク海に中心を持つ高気圧に覆われるでしょう。
21日から22日にかけては、晴れ時々曇りでしょう。

とのことで、なかなか良いハープソン日和になるのではないでしょうか。

今回は自分は、主催としてモデルとして動きます。
(万一、賞に絡むようなことがあっても辞退します)

明日は少しだけ遠出して、温泉に入って帰ってくる予定です。
目標は3地点で6種類で行ってきます。

日曜日ということもあり、明日動く方も多いのではないでしょうか?

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カウントダウン2・注意しておきたいこと

先日、道央で見つけた、とても口の大きくなったエゾサンショウウオの幼生です。

こんなの見かけたら、自分はテンションが上がってしまいます。平地では陸地に上がってしまい(両生類なので変態して水から上がります)この時期見るのは難しいかもしれませんが、冷たい水のあるところでは、まだ成長がゆっくりで幼生の状態で見れる場所もあると思います。

反射して下面が写り込んでいますが、なんとも大きな口ですよね。

エゾサンショウウオの幼生は肉食で、獲物は食いちぎったりせず、丸呑みします。食べることができる獲物(例えばエゾアカガエルのオタマジャクシやエゾサンショウウオの幼生同士)が大きいと、それらを食べることができるように口が大きくなっていきます。全く別の環境で飼育していると、口はここまで大きくならないです。

今回はハープソンに参加する上で注意しておきたいことを3つ、書いておきたいと思います。

①危険もあることに注意して!

例えば、お天気。大雨が降っている間や降ったあと数日はがけ崩れや土石流、河川の増水などが起こりやすいです。両生類や爬虫類は、どうしても水辺近くに多くいるので、観察のためにこういった場所に行く事も多いと思います。天気予報などしっかりチェックして、気をつけたいところです。また、日射も強いこの時期。熱射病などにもお気をつけ下さい。いつもペットボトルのお茶やスポーツドリンクを持っているといいですね。高山地に行く方は、雨天による体温低下などにもお気をつけ下さい。

また、マムシはもちろんですが、スズメバチやヒグマ、交通事故や滑落事故などにも十分気をつけてくださいね。自分も、夢中になりすぎてしまうことがある(写真のサンショウウオを見つけた時とか)のですが、いろんなことに気をつけられるようにしておきましょう。

②観察する土地について

カエルの観察というと、まず思い浮かぶのが田んぼだという方も多いと思います。観察に際しては、以下のことに十分留意して下さい。

田んぼには持ち主がいます!

田んぼは、農家の人の財産です。そして食料を作る大切な場所です。ときおり、生き物の観察する方が、無断で田んぼに入りトラブルになることがあります。(「あぜ」を壊してしまったり、イネを傷つけてしまったり、作業の妨げになってしまったり)

ハープソンで、もし「個人の土地」で両生類・爬虫類を観察する際には、その持ち主の許可をもらうようにして欲しいと思っています。田んぼでも、山でも川でも、どこでもそうなのですが、持ち主や、周囲にお住まいの方々に対して、謙虚な気持ちで望んで欲しいと考えています。

どうかその点、強くご留意をお願いいたします。

③Twitterでも楽しめるよ

ハープソンは、それぞれのチーム・個人がバラバラに動いて行うイベントです。なので、そのチーム以外の人達との交流は、フィールドをしている間はあまりありません。しかし、折角、インターネットや携帯も普及しているので、それらを使って楽しむのもありかなと思いまして、ハープソンの公式ページ内に、Twitterによる実況ページを設置しています。

ハープソン2012実況

普段からTwitterで楽しんでいる方は、ハープソン中に見つけたことや写真を添えてつぶやくことで、楽しむこともできるかもしれません。(もちろん、見ているだけでも楽しいかも)

この実況ページは、ハッシュタグ 「 #herpthon2012 」をつぶやきに含めることで、反映されます。

記入例としては「 定山渓地域でエゾサンショウウオの幼生見つけた! #herpthon2012 」のような書き込みをすれば、実況ページに反映されるはずです。もしよかったら、皆さんでお楽しみ下さい。

twitterは未経験だけど、興味のあるという方はこちらを参考にして下さい
Twitterってなに?:(Twitterをはじめよう)

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カウントダウン5・石狩川のヒキガエル

ハープソン開始日の7月22日まで、「カウントダウン5」となりました!

ハープソンの前後はなるべく頑張って更新できればと思っています。

ここ最近で、石狩川下流でヒキガエルを調べているのですが、
卵、オタマジャクシ、幼体などは確認していたんですが、
個人的にはこれが何ヒキガエルなのかが気になっていました。

成体サイズも見かけることが出来たので、
何が気になっているのか、書いてみます。


北海道のヒキガエルは本州からの移入種ということで、
石狩川流域にも多数見られるようになったことに関しては
とても残念に思っています。
移入のヒキガエルなので、北海道で新たな生息地が見つかると
一応、亜種の確認をしています。

主に本土に生息するヒキガエルは
種名をニホンヒキガエルといいます。

このニホンヒキガエルには2つの亜種が含まれ、
西日本に主に生息する基亜種、ニホンヒキガエルと
東日本に主に生息する亜種、アズマヒキガエルがいます。

上の写真に写っている石狩川下流域のヒキガエルは、
結果的にアズマヒキガエルで、旭川、室蘭、函館、石狩で確認されている亜種と同じです。

亜種を確認しているのは、それぞれ持込み元が違うかもしれないからです。
起源が同じとは限らないんですね。

実は東京都や宮城県、石川県などでは
移入のニホンヒキガエルが確認されています。
ニホンヒキガエル:侵入生物データベース)
このように、移入はどこからでも持ち込まれる可能性があるんです。

で、
ニホンヒキガエルとアズマヒキガエルの亜種の外見的違いですが、
よく言われるのは
目と鼓膜までの距離(A)と鼓膜の直径(B)で表現されます。

ニホンヒキガエル → A≒B
アズマヒキガエル → A<B(BがAの2倍以上になることが多いとされます)

時にはA>Bなニホンヒキガエルもいるように思います。

これを上の写真に当てはめてみると

やや立体なので、それぞれの線の長さが厳密には違いますが、
A<Bで、アズマヒキガエルですね。

個体差などもあり、すべてがこう当てはまるわけではないと思いますが、
今回確認できた複数個体は全てアズマヒキガエルの特徴でした。

「石狩川下流域にはアズマヒキガエルがいる」
ということが確定しましたが、
「亜種ニホンヒキガエルは石狩川下流にはいない」
ということはまだ確定できません。

「いる」と違って「いない」ということは証明は難しいです。

…と、小難しい話になりましたが、
石狩川中・下流、あるいは支流流域にお住まいの皆さん。
あるいはヒキガエルらしき姿を見たことのある道内の皆さん、
ハープソン参加の際にはヒキガエルにも注目してみてくださいね。

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探さなければ見つかる

It tends to be found the eggs of Japanese tree frog when I am not looking for it. When I want to take the photo of eggs, It is difficult to me to find it.

撮りたくて焦っている時には見つからず、
どーでもいい時にはよく見つかります。コレ。

レベル5。
形がいびつですね。
沈降タイプ。

レベル4。
よく見れば分かる。
最初に見つけた状態がこれ。
漂流タイプ。

レベル3。
やや発生が進む。
漂流タイプ。

レベル2。
一番わかりやすい。
付着タイプ。

レベル1。
細長タイプ…?

ではなくてレベル2~5がニホンアマガエルの卵。
レベル1はハリガネムシ系の線虫。

この時期、止水でよく見かけます。
ハリガネさん。


ハリガネムシ系

水底を這うハリガネさん。
器用に泳ぐ姿もたまに見ます。

その時はヘビのように蛇行します。

目らしきものもないし、泳ぐための体の作りもこれといって無いようなんだけど
ホント器用。


エゾアカガエル・おたまじゃくしの群れ

これはエゾアカガエルのオタマジャクシ。
日射の強い池で撮ったんだけど、
何かを食べてるわけでもなく、水面付近に密集。
空気をパクパク口に入れてる。

酸欠なのかな?

それとも目に見えないような、水面の何かを食べてるのかな。

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ハープソンの予行+最近のフィールド

初めてやることというのは、できるだけ準備をしておきたいもので、今回はハープソンのやり方を参加者目線で考えて、フィールドしてみました。

調査用紙記入なども並行するので、長くなります。
ゆっくり時間のあるときにでも読んでみてください。

そうそう、巷では金環日食が話題だったみたいだ。
出かけてラジオを聞いてたら、「今、日食、最大です」って言ってたので
車止めてサングラス通して写真撮ってみたけど、全然だね~。

ハロが欠けた日食型になってて、かろうじて日食写真になったけど。

今回のフィールド紀行は、
ハープソンの調査票(参加申込書)を書きかたを説明しながら進めていくよ。

ハープソンはこちらから説明を見に行ってください。
ハープソンHokkaido 2012 : 北海道爬虫両棲類研究会)

最初はチーム名を記入するんだけど、
基本的に公開される情報はチーム名で公開するので、
いい名前をつけてください。
(一人参加でもチーム名OKです)

「Team えぞばいかだ」にしてみました。
チーム所属者が複数名いる場合は、代表者名の下に名前を列記していってください。

次は参加者基本情報ですね。
こちらは公開することはありません。
ハープソンの事業にのみ、使用させて頂きます。

参加形態を普通参加にしました。これで調査、競技として参加できます。
寄付参加は、このハープソン事業に賛同してくれる方からの寄付を受け付けます。

結果は基本的にWeb公開ですが、
印刷したものを郵送発送を希望される方は、発送実費をお振込みください。

とりあえず、うちはパソコンで見れる環境なので、郵送は不要としてみました。

本日の舞台は占冠。
先月来たときは、まったく孵化していなかったエゾアカガエルの卵も
すっかりオタマジャクシになっていました。

よく見ると、色に個体差があって、赤いもの、茶色いものが見られます。
(一時的な体色変化によるもののようで、捕まえておいておくとほとんど同じ色になるみたいです)

ヒキガエルのオタマジャクシとはまた別の密集具合です。
ここでは水の浅いところに個体が押し寄せています。

なんなんでしょうね?暖を取っているのかな。
酸素量が厳しくてパクパクしてるのかな。
水際に食べ物があるのかな。

いくつか捕まえました。
この時、100円ショップで売っているシュガーポットがとても使いやすくていい感じです。

オタマジャクシを横や下からも見ることができます。

ハープソンでは、なるべく識別の間違いを減らすため、
見つけた種類については原則撮影してもらいます。

なのでシュガーポットを駆使すると、携帯電話でも十分撮影できるので
とても便利。

別の地点に移動すると、例年は水を豊富に湛えた池のはずなんだけど、
枯れてしまった池がひとつあった。

この後、このエゾサンショウウオの卵も乾いて死んでしまったかもしれない。
両生類は微妙なバランス環境に生きてるんだなと改めて思う。

ハープソンでは死んでしまった動物も確認に入れるので、
もし見かけたら写真を撮っておいてくださいね。

ヘビなどはそういう情報も併せないと、確認数は激減してしまいます。

とりあえず、占冠のフィールドの記録を記録用紙に記入しておきます。
6ケタの数字のある部分(メッシュ番号)はこの記事の後のほうで説明します。

証拠として撮影した写真も、メールあるいは郵送にて事務局に送って頂くので、
写真のファイル名の記入は忘れずにお願いします。
(あるいはわかりやすい名前を画像ファイルにつける、プリントしたもののウラに書いておくなどしておいてください)

止水にいくと、時々見かけるハリガネムシ
寄生虫というくくりで、この生き物を見てしまうと悪いイメージしかわかないかもしれないが、
様々な宿主を経て、交尾産卵のために水に戻ってきた、感動(?)の1シーンでもある。

有名なものでは、カマキリから出てくるのが知られていますが、
北海道ではカマキリは普通の昆虫ではありません。
肉食のバッタのような仲間からも出てくる。

おそらく、ハリガネムシも多種いるのだと思いますが、
線虫の仲間はよほど専門でないとわからない分野です。

ハリガネムシはセンチュウの仲間です。
線虫は外見では種類の差がわかりにくく、また、
樹木に寄生するものや、土壌にいるものなど多様です。
種判別は非常に困難でしょう。
(たぶんセンチュウの新種はそのへんにゴロゴロいる)

ハリガネムシではこんな視点で捉えた研究があるんですね。
寄生者(ハリガネムシ類)が改変する森林-河川生態系
実に面白い見かたです。

脱線ついでに…

アメンボが1匹のエゾアカガエルのオタマジャクシに群れてスクラムを組んでいます。

アメンボはカメムシやセミに近い仲間で、ストローのような口を持っています。
セミやカメムシの一部は木などの植物から樹液を吸います。
サシガメやアメンボのような仲間は、動物の体液を吸います。

おそらく1匹が捕まって動かなくなっているので、群れて襲っているのでしょうね。

ハープソンでは、両生類や爬虫類の観察がメインですが、
こうしたいろんな生物に目を向けて楽しんでもいいかもしれません。
また、バードウォッチングの片手間に、見つけた両生類や爬虫類を
報告してもらうスタイルでも楽しめるかもしれませんね。

で、せっかくインパクトのある写真が撮れたので、
興味のある方は写真賞にも応募してみましょう。

調査票に、写真賞の応募用の記入欄があるので、
自信のある写真を1枚、選んで応募してみるのもいいと思います。
応募のあった写真から、写真家の中島宏章さんが賞を決めてくれますので、
興味のある方はぜひ、応募してみてくださいね。

オタマジャクシをすくっていると、大きなヤゴが取れた。
この時は「でかいヤゴ」しかわからなかったのですが、
知人に教えてもらって、オニヤンマのヤゴだということがわかりました。

あまり見慣れない、やや扁平で小型のマイマイもいましたね。
詳しい資料や、詳しい知人がいないと種類は全くわからないですね。。。
いつも見るサッポロマイマイやエゾマイマイとは違いそうですが。

占冠を堪能したあと、札幌に帰途につきます。
その途中、恵庭の山の中を通ったので、
折角なのでゆるゆると林道を歩くと、
今年の初爬虫類を見ることができた。

折角ハープソンの予行なので、一眼レフカメラも望遠を封印して臨んでいます。
ニホンカナヘビ、遠目から何枚も写真を撮りながらジリジリと近寄って、
一番大きく撮れたのがこの写真ですね。

記録には、「遠くからでもとりあえず撮っとけ!」が重要です。

ついでにニホントカゲも見つけました。
トカゲの仲間は、ダッシュですぐに逃げてしまいますが
待ってるとじりじり穴から出てくることが多いです。

個人的にはカナヘビよりトカゲのほうが近づきにくいんですが、
穴の前で3分待ったら出てきました。

占冠と同じ種類ですが、エゾアカガエルのオタマジャクシを
恵庭でも見つけました。

別の地点でも、記録残しておいたほうがいいですね。

さっきの占冠と分けて、恵庭の3種も記録しておきました。

以上がハープソン予行の1日ですが、
ハープソンの期間は1週間(7/22~28)を予定しています。
なので観察の機会は1日だけなくてもいいですね。

ということで別の日の記録も残しておくことにします。

江別に河川の調査で行った際に、
おそらくアズマヒキガエルのオタマジャクシの集団を見つけました。
写真を撮って記録します。

実はこの他にも、ニホンアマガエルの声と、トノサマガエルらしき声を聞いたのですが、
写真が撮れなかったので、参考記録としてだけ載せておくことにします。

写真はあるけど、詳しく種類がわからない人は
種類がわからないことを書いて、事務局に送ってください。
種判別ができないこともありますが、なるべく種類がわかるよう、事務局で調べます。

写真がない種類を参考記録としたのは、
実は両生類や爬虫類は、十分に詳しくない人だと見分けが難しいことがあるからです。
「イボのあるカエルはヒキガエルだ」というイメージを強く持っている人は、
ツチガエルを「ヒキガエル」と見てしまうこともあります。
見る人によって、記録の精度に差が出てしまうので、写真を付けてもらい、
事務局で確認照合した上で、北海道の両爬分布マップを作成していきます。

正式版は写真があるもののみをデータとして計上していきますが、
参考にいただいた、写真がないものも何かの形で、生かしてみたいと思っていますので、
ぜひ、参考記録も書いていただけると幸いです。

あいかわらず、寄り道ばかりしています。
エビもなんかいっぱい種類がいると思うので、
面白いですね。

上の個体は目の当たりに巻貝がついてて、変な顔に見えますが、
2匹とも同じ種類のエビに見えます…。

まあ、とにかく寄り道も精一杯楽しみましょう!

写真の送付は、メールなどで受け付けますが、
携帯やスマートフォンで撮影して、
twitterに投稿することでも事務局は確認します。
twitterで投稿する場合は、必ずタグ、

#herpthon2012  を付けてくださいね。
(その後、 #herpthon というタグに変更されました)

それと、参加チーム名とユーザー名がわかるような連絡を一つお願いいたします。
(例:アカウント名:baikada, 参加チーム名:Teamえぞばいかだ)

読んでる方もだいぶ疲れたかと思いますが、
書いてる方もだいぶ疲れてきました(^^;

最後に、メッシュ番号について説明します。

調査票の種類を書くところに、
6ケタの数字が記入されていますね。

これは地図の場所の番号を示しています。
参加者には、この番号が書かれた地図を送ります。
この地図番号を調査した場所と対応して数字を書いて頂きます。

北海道を細かい四角で番号分けをしてあります。

よく見ると、地域ごとに6ケタの番号が書いてあります。

それぞれの地域の番号を確認して、調査した場所のメッシュデータを書いて頂きます。

わけがわからん!
という方もいると思いますので、住所表記やGPSを記入してくだされば、
なるべく事務局で区画の判別はしておきます。
メッシュ番号がわからない場合には、住所表記かGPSによる緯度経度を
記入お願い致します。

頑張れる人は、地図閲覧サービス(ウォッちず:リンク切れ)から、
調査した場所のメッシュの地域名がわかるので、以下に説明しておきます。

ウォッちず:(リンク切れ)のトップページの、
右側の範囲にある、「ウォッちず(地図検索画面へ)」をクリック。

自分の調査した場所のマスをクリック。
(この説明では、札幌市南区定山渓の朝日岳山頂付近をモデルとして進めますので、札幌をクリック)

朝日岳山頂は定山渓なので、定山渓をクリック。

すると地形図が現れます。
右上にある「」や「」で縮尺を変えたり、
マウスでドラッグすることで地図を動かせますので、
自分の調べた場所に中心の「+}マークが合うように調整してください。

ここでは、朝日岳の山頂に「+」を合わせてみました。
この状態で、上の青いゾーンにある「2万5千分1地図情報を閲覧」をクリックします。

確認画面が表示されるので、
「平成20年10月以降更新されないことを理解の上閲覧」という
グレーのボタンをクリックします。

すると、元の画面に戻ったように表示されますが、

上部の赤線を引いた場所に、地域名が表示されます。
この地域名で配布された地図を見比べてメッシュ番号を導き出してください。

朝日岳山頂は「定山渓」なので「644131」がメッシュ番号ですね。

特に山間地などは地域の見分けが難しい場合もありますので、
この時点で行き詰ってしまうことがあれば、お気軽にご相談ください。

以上、日々のフィールドと、ハープソンの予行でした。

予行期間(2012.5.21~5.25(仮))

調査地域 占冠(644243)、恵庭島松山(644123)、江別(644154)、定山渓(644131)
確認種 5種(正式記録:撮影したもの)
エゾアカガエル・アズマヒキガエル・エゾサンショウウオ・ニホンカナヘビ・ニホントカゲ
2種(参考記録:撮影できなかったもの)
ニホンアマガエル(声)・トノサマガエル?(声)

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Life or death


Hynobius retardatus
Ezo salamander
蝦夷山椒魚(エゾサンショウウオ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D *

Is it fortunate that it is alive in hopeless environment?

絶望的な環境の中で、生きていることは幸運なのだろうか。そんな考えはひどく人間的だと思うけども。


Hynobius retardatus
Ezo salamander
蝦夷山椒魚(エゾサンショウウオ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D *

エゾサンショウウオの親が産卵した池は、すっかり干上がってしまった。
雨が降れば彼らも孵化して、しばらくの間、生き永らえるかもしれない。


Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON G12 *

池の中央には若干の水が残っていた。
オアシスといったところだろうか?


Hynobius retardatus
Ezo salamander
蝦夷山椒魚(エゾサンショウウオ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D*

だが日光差し込む浅い水たまりは30℃にもなって、みなすぐに死んでしまっていた。
不幸だが、苦しむ期間もなく幸運だったのかもしれない。

自分も含め、人間は多かれ少なかれ、そういう目で動物を見てしまうものだが、
野生動物に幸・不幸を当てはめるのは適当ではない気もする。

死んでいない動物には、若干の未来がある。

その未来を幸せ、不幸せと考えるのは
人間の長所であり、短所であるとも思う。

卵の中のエゾサンショウウオは何も考えていないと思うけど…

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モドキ

I found the eggs of amphibians. There were eggs that seemed to make a mistake in the kind when the person who was not used to the observation saw.


(画像クリックで拡大)

なんというか、紅葉もどきな春。
桜も咲いてるけど葉が色づいているようにも見える。
毎年こんなに色づいてたっけ、春。

春紅葉って、芽吹いて葉が緑になる前の一時的なものみたいだけど
綺麗なものだね。

先日(はびこるホラー)に引き続き、
江別にやって来た。

水門に産んであったヒキガエルの卵は、
水門が開いて下流に流れた模様。
ヒキガエルは産卵後、比較的早く孵化してしまうんだけど、
孵化したてはオタマの形すらしていないので、遊泳力がない。
だから卵でも、孵化してても、どちらにしても、
水門付近での継続的な観察は難しいかもね。

流れることで下流域への分散が進んでいるように思う。

そのあと、ちょっと下流側、先日トノサマ系の鳴き声を聞いた池に行った。

やっぱり鳴いてる。
前回より、暖かいせいか数もやや多い。

成体を捕まえて、トノサマガエルなのか、
トウキョウダルマガエルなのかを調べようと、
しばらく探してみた。

結果から言うと、成体は捕まらず。
もっと暖かくなってから夜に見に来たほうがよさそう。

で、捜索中にまた、別のモドキを見つけました。

一見、エゾサンショウウオの卵嚢に見えなくもないけど、
これはヒキガエルの卵の切れっ端。
エゾサンショウウオより細く、卵が密に並んでいる。

カエルについていろいろ聞き取りをしていると、
エゾサンショウウオの大卵塊を指さして、
「ヒキガエルの卵があるよ!」と間違って教えてくれるケースがあるのですが、
ヒキの卵もこうして切れっ端だけだと、間違ってしまいそうだね。

次はエゾアカガエルの卵塊…ではなくて
おそらくトノサマガエルのものと思われる卵塊があった。

もし、エゾアカガエルが産卵する場所なら、
もっと成体がいて、鳴いてるだろうけど、
今回は違いそうだ。

日当たりの良い河川敷なのに、あまりに時期が遅すぎる(卵割してないし)。

卵の構造も、胚が小さくゼリー層がかなり大きいので、
エゾアカガエルっぽくない。

多分トノサマ系で、ボテッと塊を産んでるところをみると
トノサマガエルのように思われます。

しかし卵だけじゃなんとも言えない。
この卵がトノサマガエルだったとして、
調査地点にはトウキョウダルマガエルがいないと証明できたわけではない。

混生している可能性もあるからね。


(画像クリックで拡大)

ところで、この池でオタマジャクシみっけた。
エゾアカガエル…もどき。

ヒキガエルのオタマジャクシですね。
色は一様に暗色です。

見た目も微妙に違うけど、行動見てるとエゾアカガエルとあからさまに違います。
ものすごく密集して群れたり、
尾ひれを常に動かし、せわしない感覚があります。

密集して尾ひれをみんなが動かすので、
水面は混沌とした状態になるので、
ちょっと見るだけで、ああ、ヒキガエルのオタマか…とわかります。

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