2018初両生類はやっぱり

今年初の両爬を見てきました。今年の一番目の種類はエゾサンショウウオ(やっぱり…)。越冬幼生のいる池で調査してきました。

池は地下水の温度安定のため、凍っていません。むしろ気温-5.2℃、水の表面の温度が+7℃なので、温度差で湯気が出ていた。

水中のサンショウウオは殆ど活性はなく、水中撮影して見てみると底面を歩く個体が少しいただけで、ほとんどがボールのようになった水中のコケ(カヅノゴケみたいなやつ)の中に潜り込んでいた。

水から出すとサンショウウオが凍って死んでしまうので、ささっと測って水に戻しました。

見た感じ、腹の膨らんだ個体はいないので、この時期はほとんど何も食べないのかもしれないね。

網もすぐ凍ってしまうものね。

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フキ狂い咲き

やー、すっかり寒いですね。寒い日は-10℃近くになります。しかし先日も寒さの緩んだ日には、ガッツリ雪が溶けて、あちこちで冠水状態になっていました。

今年は11月中旬から風邪を引いて、長引く上に家族にも伝染してしまってわりと凹みぎみ。しかしそろそろまた、越冬サンショウウオの調査行かないとなぁ…。寒いんだよなぁ…。とは言え、冬の状態知りたいので、行ってきました。

池に行ってみると、驚きの光景。

フキノトウ出てるじゃないか。春か!!このあとフキノトウは家族が美味しくいただきました。

越冬池は湧水なので、気温が氷点下でも

わりと暖かいです。夏でも+1℃上がるか上がらないか。地下水ってすごいなあ。

エゾリスも水飲み場として利用しているのかも。いや、そんなにガブガブ水飲まないかな…。すごく新しそうな足跡で、ニアミスだったなあ。

幼生も健在。大きさは先月から殆ど変わってないね。この日は大体気温-1℃。8℃の水から上げられると、だんだん動きが鈍くなってしまう。さっさと測ってリリースしないと。ちなみに網はすぐパリパリに凍っていきます。

結局体が冷えて、お腹壊しました。1日で治ったけど、今年はどーも体が弱い。厄年だからかな?

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プラタナスグンバイ

10月末。

虫たちはほぼ越冬場所に集まってきた。

うちの近くの小さな公園はプラタナス(モミジバスズカケノキ)が植わっているので、プラタナスグンバイがたくさん集まってくる。鼻から吸い込んでしまいそうな時も。公園のプラタナスは意図的に植えられた移入種だけど、プラタナスグンバイはこれに紛れて入ってきた非意図的移入種みたいです。

エゾサンショウウオの越冬幼生はまだまだ元気。雪が積もってからの観察が楽しみ。

エゾリスのオニグルミ集めも佳境です。秋の間はよく見れたなー。

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体長計測にわりと良いものがあった

少しの間、シロマダラを預かっていましたが、元の棲んでいた場所に戻せました。

わりと可愛らしい顔をしたシロマダラですな。
対象物と一緒に撮るとこんな感じ。

小さいです。最近教えてもらったiphoneの計測用アプリケーションのCritterSizeで、この写真で計測してみた。事前の予備計測で30cmに切ったヒモを同じように計測した時の誤差が5mm程度だったので、わりと優秀なのかもしれない。使い方はアプリの説明が無くて、最初難儀したけど、それほど複雑な仕組みではないから、すぐ使えるようになった。(youtubeの動画で日本で使い方紹介してる動画もあった)

ちなみに自分の左薬指の爪幅はジャスト1cm。

で、結果は

実測が26.7cmなのでかなりいい線かも。生きてると引っ張ったり縮んだりで、計測値変わっちゃうから、ヘビの計測しんどいんだよね。いつもはCurved Distanceの方がいい値になりやすい。

かっちり正確かというと、正確じゃないのだけど、生きたヘビをかっちり計測するとなると、麻酔かけたりしないとしっかり測れないと思うので、参考値としては十分だと思いました。

エゾサンショウウオの越冬幼生の計測もわりと面倒なんだけど、(計ってるうちに弱ったり、乾いてきちゃうのでハラハラする)これで計測しても値的には大体合ってた。

以前、写真に糸を這わせて、比率を計算して計ったこともあったけど(やってることは同じ)、計算を自動でしてくれるので、使いでのあるいいアプリですね。日本語でできたらもっといいけどね。

さて、私の健康状態のバロメーターはデスクトップ。

すごく調子のいい時は、縦2列。調子が悪くなってくると仕事が進まなくなってフォルダやファイルが溜まっていく。今、6列目に入ったので、さすがにやばいなーと思って1列分消化しました。その結果の本日複数記事の更新となりました。

追記171013:iphoneのiosがアップグレードされたら、CritterSize使えなくなってしまいました

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いつもの調査とヘーゼルナッツ

札幌で越冬サンショウウオの記録調査。

今年の仔も5cmクラスになった。春に捕まえた去年の仔は雪解け時期に7cmくらいだったと思うから、まだこれからの季節で成長するんだね。

この日は別の場所でエゾアカガエルの幼体(子ガエル)も見れたし、ニホンカナヘビの幼体も見れた。冬眠前の大サービスでしょうかね。

ちょくちょく生えてるハシバミ系の木に花がついてた。去年もハシバミの実を採れるの楽しみにしてたんだけど、見つかんなかったんだよね。雌雄同株だから、サルナシみたいなハズレ(雄株)はないはずなんだけどな…。

ちなみにハシバミの仲間のセイヨウハシバミの実がヘーゼルナッツと呼ばれるナッツになる。和製ナッツ数個でいいから収穫したい…。ハシバミは他にもツノハシバミという変わった形の実をつけるのもある。

こういう暖かい日には野外で飲む生などいかがでしょうか。

サッポロマイマイ、クラシック。

サッポロマイマイ、ホワイトラベル。
私は下戸だから飲まないんですけどね。生のサッポロ。お薦めはできません。

ミヤマクワガタ。

9月終盤だったけど、夏の生き物の最後の見納めと言った感じの散策になりました。

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秋のトカゲ調査

だいぶ風は冷たく、人間でも正直寒いときも。見かけることができた数は少なかったけど、山では

ニホンカナヘビも

ヒガシニホントカゲもいくらか見ることができました。でも出てきている数が本当に少ないので、石をゴロゴロひっくり返して隠れてるのも見つける感じです。

思いがけず、

エゾサンショウウオもいたりして。きっと今年上陸したての個体。冬越しに向かっていくんだろうけど、9月初旬はさすがにまだ早いと思うので、これから越冬場所に行くんだろうけど、芝生公園の真ん中にいたこの個体は、どこから来てどこへ行くのか…。

海にも行きました。海浜のヒガシニホントカゲは今回は見つからなかったけど、別の日には出ていたみたい。

でも、出てこないというのも、一つの重要な結果。
見れなくてつまらないのは仕方ないけど、総合すると面白いものだね。

砂浜に突然生えてるキノコ。わりと石狩の浜にはキノコが生えている。

なんで好んで砂浜に生えるんだろう…。競争と住み分けの結果なのかな。

浜の花、ハマニガナかな。
砂から生えてると、ちょっと不思議な感じするね。

ハムシの群れ。食われてるのはアカツメクサ(ムラサキツメクサ)かなあ。他にも生えてる場所あるんだけど、この草だけ群れられてた。容赦ないな。

実も葉もトマトやナスっぽいから、ナス科の何かなんだけど、なんだろうな~。ヒヨドリジョウゴとかが、惜しい感じなんだけど、ほんと、植物はどう調べていいかわかりにくいね。

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滝野の森でイベントと散歩

滝野すずらん丘陵公園で、「アマガエルを探そう!」のイベントをしてきました。夏休みとあって、平日でも20人ほどの方が集まって下さいました。

天候は曇・一時霧雨。雨男ぶりは健在ですが、今日は両生類の観察なので大丈夫!

最初、アマガエルを中心としたカエルとオタマジャクシのお話しをして、公園内の田んぼに行きました。

フィールドでははじめは、カエルを探し。時期もよく、上陸したてのニホンアマガエルがたくさん見られました。

カエルをある程度探したあと、今度は網を使って、オタマジャクシその他を捕獲。アマガエルは殆ど上陸したのか、アマのオタマは全体で2匹だけ。その他は皆、ツチガエルのオタマジャクシでした。

ツチガエルは、殆どの個体で目の虹彩のところに黒い十字紋が入るのでわかりやすいです。

ちょっと下に目玉が向いちゃって、十字紋の下のとこ見えないけど。

今年もニホンカナヘビは孵化して幼体が日向ぼっこをはじめたので割りとたくさんの個体を見ることができました。(すごい曇ってたのに)

他にも水生昆虫のマツモムシやコオイムシ類の幼虫、ヤゴ、ドジョウ類などわりと生き物のバリエーションの富んでいました。いろいろ捕まえることと、カエルやオタマジャクシについて少しでも知っていることが増えてくれていたら幸いです。

終わり際、バッタが死んでいました。いま、札幌市では「さっぽろ生き物さがし2017」をやっていて、バッタも対象の一つなので記録しておきます。

ミカドフキバッタみたいですね。よく見るとザトウムシが2匹たかってる。ザトウムシは肉食だけど、こんな大きい獲物は採れなさそう。
弱ったり死んだのを拾ったのかね。

おー!クロイチゴ!!いいねいいね、クロイチゴ。次に春の観察会あったら、花を見てみたい!

アザミオオハムシと思われるハムシ。フキの葉を食べています。

ハムシは食草を知っていると、非常に見つけやすくなるんですが、このハムシは名前からわかるようにアザミの仲間につきます。が、フキも食べると図鑑にありました。

アザミがあればそちらのほうを優先して食べるのか、フキも同じように食べるのか。アザミがないからしぶしぶフキを食べているのか・・・。

個人的にこれ重要なんです。

ということで、2時間のプログラムが終わって、改めて、滝野の森で観察しておきたいものがあったので、お願いをして見せてもらいました。

それがこれ。

ルイヨウボタンという植物。思ったより小さかった。よかった、これで他で探すときもイメージしやすくなった。

葉っぱが結構変わっているんだけど、今まで目にする機会がなくて、実物見れたのはとてもありがたい。

わりと独特な枝ぶりに見えますね。

実は見たいテントウムシで、このルイヨウボタンを食草にするルイヨウマダラテントウというのがいるんですね。

オオニジュウヤホシテントウ他のアザミテントウ類と見分けるの至難の業と思うのですが・・・。(識別ポイントはあるようです)

残念ながら、このルイヨウボタンにはテントウムシはいなかったのですが・・・。

しかし

別の場所にあったルイヨウボタンを食べているこいつが!これはルイヨウマダラ、オオニジュウヤホシ、アザミテントウ類の属するマダラテントウの仲間の幼虫です。

ルイヨウボタンを食べているから、ルイヨウマダラテントウ!と言いたいところですが、資料を読むとエゾアザミテントウが、アザミが枯れる季節になると、ルイヨウボタンを食べる事がある、ということで、素直に喜べないところ。

さっき、アザミオオハムシがフキを食べてた理由がここで気になってくるところ。この辺のアザミ、まだ残ってるのかな。

ルイヨウマダラテントウも関東でジャガイモなどを食害する事があるようで、オオニジュウヤホシと混生したりするようでややこしさ激しい仲間ですね。

あと、ルイヨウマダラテントウは手元の資料ではまだ札幌の記録が出ていないのが気になりますね。大体の調べ元は下記の資料です。

手元の資料:
松本ほか, 2012, 北海道のテントウムシ科,  jezoensis(38), 39-76.

難しいなあ。また、寄って成虫いないか、見に行ってこよう。

その後、春に観察する場所周辺で、エゾサンショウウオを確認。

ついでにエゾアカガエルも。

滝野の公園は広いので、今回の観察会ではこの2種は見れなかったけど、まだ上陸途中なので、もう少しの間はギリギリみれるかも。

ハープソン記録 8月14日
644122 空沼岳エリア
ニホンアマガエル 幼体、幼生
ツチガエル 幼生
ニホンカナヘビ 幼体、成体
エゾサンショウウオ 幼生
エゾアカガエル 幼生

(参加者のお一人が青いしっぽのトカゲを見たとの情報あり)
ヒガシニホントカゲ (参考)

いろいろ観察させていただいて戻る途中にエゾトリカブト(たぶん)。公園の職員の皆様も、参加者の皆様も、ありがとうございました。

いよいよ秋目前といったところですかね。

帰り道のサルナシポイント。

今年は豊作かも。秋も楽しみだね。

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サンショウウオ調べ8月

春先は週1でやってたサンショウウオ調べ、8月分してきました。

越冬幼生の出る池は湧水の減少か、水位が下がって表面温度も14℃くらいとぬるめ。でも水底は9℃くらいで安定でした。

去年からの越冬幼生は上陸して、今年の幼生だけになっていますが、

すでに5.5cmに達しているものもいます。エラはモサモサで上陸の気配なし。来年の有望株か。

多くは2~3cm。未だに後肢のない個体もいる。生えてないのか、食われたのか・・・。

そのあと、近くのお気に入りの森へ。

あ、シダの上、いた。ニホンカナヘビ。でもこのあと逃げられた。シダの上は、捕獲厳しいね。

でもその後、斜面で日光浴中の個体を

捕まえた。

再生尾。そして北海道では多くないと思うんだけど腹の黄色いタイプで、
そしてオスっぽいね。(手のひらにある黒い塊はマイマイの殻)

それから、ココは止水域を見かけない場所なんだけど、ニホンアマガエルの鳴き声が聞こえたので、隠れ止水域でもあるのかもしれないね。

ハープソン 8月11日
644132 石山エリア
エゾサンショウウオ・ニホンカナヘビ・ニホンアマガエル

その他の生き物たち。

これから子実体作る変形菌だね。

卵嚢かかえた、ハシリグモの仲間、かな?わりとあちこちにいた。北海道では大きい方のクモですね。

ニレハムシっぽい。はっきりしない模様、はっきりしない体色、識別もはっきりしない。(これは自分のせい)

先日識別出来なかった系のコカメノコorヒメカメノコテントウ

今回は慎重に捕まえて裏返す。

腿節に黒色紋があるのでコカメノコテントウですな。やっと写真撮っとけたよ。

まためんどくさいやついた。
周りに植物は
・ナスっぽいのなし
・アザミ類あり
・ルイヨウボタンみつからない

裏返すと

腿節真っ黒。なので、食草的にも外見的にも、エゾアザミテントウっぽいね。

これはナミテントウの幼虫。

そして今日もセミの抜け殻を拾う。大型でやや黒光り。これは・・・エゾゼミかも!

セミの本で調べたら、胸部の足の付根にある突起が決め手になってエゾゼミ類の抜け殻だとわかった。

でも、エゾゼミかコエゾゼミかアカエゾゼミか、というのは無理っぽかった。

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わらしゃんどで食味レポ

えりも町の「わらしゃんどキャンプ場」で、わらしゃんどキャンプをしていた小学生たちに、両爬の話をちょっとしてきました。

ハープソンもお話してきたので、興味を持ってくれる子がいたらいいなぁ。

キャンプは2泊3日で、自分は今回は寝る時の機械の都合で日帰り(ごめんなさい)。

キャンプサイトに着くと、すでにカエルとサンショウウオを捕獲済み!

このエゾアカガエル、でかいよ!!掴んだ時、リリースコールしたので
オスだと思ったんだけど、非繁殖期のメスもリリースコールしそうな気がしてならない。

婚姻瘤も痕跡なし。体型(でかい、おなか膨らみ気味)からしてメスかなあ…。

ついでに

後肢にヒルいっぱいだ!!

サンショウウオは子供たちに棲んでた池に案内してもらって観察してきました。

エラがまだ、バリバリに残ってる。一部、後肢も生えてない個体もいたので、今年はここで幼生越冬するつもりなのかな。

同所的にニホンザリガニも。良い環境ですなー。

指導にあたっていた方々からも、「山の方にガレ場があって爬虫類的にいいんじゃない?」という情報を得てガレ場観察に。

なかなか良いガレ場。なにかトカゲ類はいそうだけど、この日は、分厚い雲で曇り、気温が低い。(恒例)最高気温が20℃では少々厳しいか。石はぐったけど、カナヘビとか出てきてくれなかった。晴れた日にぜひ探してみてほしいけど、足元気をつけないと、こういうところは危ないんだよね…。

お。これは…。キイチゴ系。

裏がしっかり白くて。

ラズベリー的な濁りのある色した果肉。たぶんエゾイチゴだ、これ。

熟した実を食してみると

エゾイチゴ

香り:★★★ ラズベリーそのもの
酸味:★★☆ 酸っぱめ
甘み:★☆☆ 少し甘い

高級品だわ、これ。もっと熟してたら甘み酸っぱみが逆転したかも。

今年始めてのエゾゼミ系、コエゾゼミ。いろいろお話してたら、やっぱりコエゾゼミが羽化時間や、いるところ的に一番遭遇しやすいみたい。

そういえば、まだアカエゾゼミはまともに見たこと無いな。

他にもエビガライチゴがあった。(食味レポはこちら)ここは競争率低そうね。

そしてキャンプ場の近くに

もう一個イチゴ。食味レポしようと思ってたのに忘れてしまった…。あとで気になって、写真見てみると

イチゴだけど今まで自分が見たイチゴとは違うみたい。クマイチゴかなあ。

キャンプサイトの周りで拾った、ナミテントウ。

斑紋が大きく違うけど、ナミテントウの変異の範疇です。

ちょうど、確認したかった事がありました。

世の中にはナミテントウとそっくりなクリサキテントウというのがいるのですが、この見分けの一つのヒントになる場所があります。

「鞘翅端の帯状の隆起線」、つまりお尻の近くの翅の後方で横一文字の隆起線があるんですね。

ちょっと光の角度変えます。

ね。隆起線、見えました?

この隆起線を持つのが、ナミテントウ。無いのが、クリサキテントウか変なナミテントウ。こんな感じのようです。

そもそもクリサキは北海道に分布しないともされますが、1例の函館での採集記録がありました。

本州以南には「隆起線を持たないナミテントウ」がいるため、函館の記録はクリサキなのか、隆起線のないナミなのか、まだ確実にはっきりしないようです。(幼虫なら、見分けられるようですよ!)

なので、北海道で、「隆起線のないナミテントウ柄のテントウムシ」を見つけたら、面白いことになりそうです。

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わりと動いてたかも6月前半

わりと動いてた6月前半行きます。

6.3
倶知安の「冒険家族」で、子供たちに両爬のお話しと、フィールドで両爬探しをしてきました。倶知安についたときは、シトシトの雨。いつもながら、イベントのときはお天気悪いです…。

子供たちにプロジェクターで説明すると、次々質問が来る。こういう積極的な反応もいいね!基本的なことを勉強して、森の方へ。

この頃には薄日が差して、だいぶ天気が回復してきました。昨年上陸の若ガエルは結構たくさん出てくれました。

エゾアカガエル見れてホッとしました。野外観察終わったところで、こんな感じ。

エゾアカガエル多数とニホンアマガエル2匹かな。大きいのは見れなかったけど、エゾアカは幼生も見れたね。残念ながら、爬虫類は見れなかったんだけど、イベント前に、捕まえてくれていたシマヘビをみんなで観察。

このあと、リリースしました。シマヘビ君たち、ありがとね。

そして倶知安から移動していきます。

休憩で止まった豊浦町の田んぼ。アマガエルでも鳴いていればいいけど…。鳴いているんだけど…風すごいし、たまにしか鳴かない。

ツイートの音声ファイル聞いても、ほとんど風の音しかしないんだけど、ゴォーって音の陰で、「グワッ」と一声、聞こえる、はずだ…。

心の耳で聞いてくれ。

まあ、そんなことで、カエルの本体を見れなかったけどこんなのはあったよ。

自転車の跡!!じゃなくてアライグマの足跡。

あとサナエタイプのトンボ。

写真撮っておけばなんとかなるだろ、と思って、撮っておいてあとで同定。寸胴な印象。

日本のトンボでパラパラ見てたらモイワサナエだった。ほんと、デジカメのお陰で、いろんなものの名前が調べられるようになった。(調べ物の時間が増えたとも言う)

そして登別に入って一泊でした。

6.4
登別の「ふぉれすと鉱山」でKoNG養成講座の1コマを担当してきました。

この施設の周辺には、両生類や爬虫類は豊富なので、講座は野外観察も行います。しかし、土砂降りに近い雨。爬虫類絶望です…。

本当に、イベントのとき、晴れてくれません…。私の行いが悪いというより、天気の神様からのいじめ?そろそろ、天気の神様にでもお参りに行ったほうがいいかも。

さて、雨天でも強い味方の両生類の幼生。やっぱり安定して見つかってくれます。

年によっては水の流れなどでポイントが変わってしまいますが、今年もエゾサンショウウオの幼生と、

エゾアカガエルの幼生が見れました。(背景が赤いのは入れ物のせい)もっと暑くなるとニホンアマガエルの幼生も見れますね。

外来種のいない地域でのフィールドは、変なドキドキ感はないですが、いるべきところに、見られる種類がいますね。それはとても恵まれている状態なのだと思います。

6.6
自宅の庭で、小型のカメノコテントウを拾う。

いつも思うが、ちょっとトドックのクマに似ている。ほら、もう次見たら、クマの顔にしか見えなかろう。

このテントウムシは背面の外見じゃほとんど見分けられない2種がいる。コカメノコテントウ(足の腿節が黒い)とヒメカメノコテントウ(足の腿節は黒くない)だ。せいぜい3~4mmの昆虫なので、裏返して確認も毎回していないけど、たまには、ってことで写真撮りました。

うん、ヒメカメノコテントウみたいだね。(後ろ脚のモモを見よ)そう言えば、コカメノコテントウをちゃんと見たこと、ないなー。やっぱ山地かな?

……別の話だけど、いま調べてて、カメノコテントウだと思って見ていた種類の幾つかがナガカメノコテントウという種類だったみたい。ナガカメノコテントウなんて、存在も知らなかったよ…

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