ベランダにいる知らないもの

定山渓温泉のホテルだろうか、今日も20:50きっかりに花火が数発上がる。この時期、夜はしっかり遮光カーテンを閉めておかないと昆虫が窓にぶつかりまくって、ベランダが死屍累々になってしまう。気を遣ってるんだけど、朝にベランダには何かしらの昆虫が毎日いる。

ヒトオビアラゲカミキリ? (1)

模様からすると、ヒトオビアラゲカミキリ。模様が地味だから、見てても調べたことがなかった種のカミキリだろう。

ただ、両生類や爬虫類のせいで、「模様や色を信じない病」にかかってしまっているので識別にはあんまり模様はアテにしにくい。

図鑑「札幌の昆虫」を調べてみると、ヒトオビアラゲカミキリの「モモ」は相当太いように見える。「モモブトなんちゃら」と呼んでいいくらい太く見える。このカミキリはそこまで太くないように見える。ネットで「ヒトオビアラゲカミキリ」画像検索してみると、やっぱり「モモ」が太いのと細いのがいるみたいだ。見る角度の問題でもなさそうだし、雌雄差や個体差がでかいのかな。

ちなみにこのカミキリの大きさはこれくらい。

ヒトオビアラゲカミキリ? (2)

ちっちゃいです。ベランダで、蠢いているこんな小さな虫でも、簡単に人を悩ませることが出来るんですね。こういう飛来する昆虫をエサとして生きているベランダの住人はこれ。

ヒメグモ?

捕まえて室内で写真撮ってみました。メジャーの目盛は正方向のものが正しいです(1目盛1mm)。頭胴長5mmくらいの、形が一瞬ゴケグモ系に見えるクモ。ゴケグモ類と同じヒメグモ科のクモかな思うけど、こいつも種がわからない。家の周りの小さな隣人はよくわからないものがいっぱい。

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ヘビ狩りぎつね

今日は裏山。人前では挙動不審になりそうだったので人のいない方へ、人のいない方へと。

昨日つけたドライブレコーダーが色々気になる。ちょうどジムグリが道路にいたとこが映っていたのでなんてことはない動画だけど試しにアップ。

停車時は、車の通行の支障にならないよう、気をつけましょうね。

速攻で捕獲。

今日は日が出てる間は家で26℃。裏山で23℃。13:59と、ジムグリにしては結構珍しい「ド日中」に出てました。

北海道にしては結構珍しいタイプじゃないかな。成蛇(81cm)にして、全身に小黒斑があるの。腹板は頸部がオレンジと黒のモザイク、腹部~総排泄口までが黒、尾腹面は白でした。腹板側はわりと北海道のスタンダードタイプでした。

ジムグリ捕まえた直後から、ぶ厚い雲が空を覆うと、あっという間に気温下がって17℃。ここはやっぱり寒いところだ。

捕まえたあと、邪魔にならないように人気(ひとけ)の少ない広場で写真撮ってたんだけど、こういう時に限って、山の巡回の人たち来ちゃうのね。お仕事、ご苦労さまです。

山の空気を吸って、戻る途中にキタキツネ発見。

何かくわえていらっしゃるが…。

や、やりますな…。大型のアオダイショウ2匹とジムグリ成蛇。この道、轢かれてる蛇も少ないの、こういうことなんだよね。その場で食べないのは仔ギツネのためでしょうか?自分とキツネでヘビ探し競争してるんだよね。

路上で「新鮮なヘビの死骸」を拾った時にすること。

・自分のために

計測とデータ観測。サンプル取ってない地域だったら、尾の先をもらいます。

・捕食動物のために

基本、死骸の大部分はその場においてきます。道路脇に、よけときます(食べに来た動物がさらに轢かれないように)

それにしても、ヘビを大量にくわえてる姿は、ウトウが小魚を口いっぱいにくわえてるのとイメージがダブった。

ヘビはキツネにとって、夏のいい資源なんだろうね。比較的簡単に採れて、食べでがある。簡単に採れる能力、羨ましいなー。自分、裏山でアオダイショウをしっかり確認したことなかったんだよね。キタキツネのお陰で、思いがけず生息をしっかり確認できました。

帰ってきたら車に入ってきたファンキーなハエ目。アシナガヤセバエの1種っぽいけど…?前脚だけ白靴下ってのが執事っぽい…ような…ハエ。

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ちょっと一息

14日で続いていたイベントが終わって、ちょっと一息つきました。気が緩むと、失敗することが多いので、しばらくは、事務的なことを進めて、気が緩まないようにしないと。

さて、一息前に行ったイベントは7月14日。恵庭のルルマップ自然公園で生き物探しと、生き物のすみか(最終目標は主に爬虫類)について考えて来ました。

現場に向かう途中、ジムグリを拾う。今年、相当ジムグリと遭遇してる感じがする。

ジムグリ、地味で良い。魅力を伝えるとなると、褒め言葉が思い浮かばないけど、悪い言葉も思い浮かばない。

上顎のかぶさり具合は、やっぱりアップだね。

あ、こんなことしてる場合じゃなかった。遅れそう…。急ぎ、会場へ向かう。なんとか間に合った。

下見でエゾアカガエルの成体をみつけることが出来た。幸先いいかもしれないなー

ルルマップ自然公園ではパークゴルフのクラブハウスの一角をお借りして、先週見つかった生き物、多分この辺りでいるんじゃないかと思われる両爬、それと、今日は爬虫類のすみか的なもの作ってみようか、という話。時間はかかるかもしれないけど、環境を考えていじっておいて、いずれ爬虫類が住んでくれるような「隠れ家」になってくれればいいな。ちょっと端材を林縁の日当たりの良いところに積んだけど、まだまだ未完成です。(「完成しない」ものなのかも知れないけどね)

その他、生き物の観察。

爬虫類に出てきてもらえると良かったのだけど今回はヘビ、トカゲともに現れてくれず。虫と両生類の観察になりました。

この日はエゾゼミの羽化が盛んでした。昼間なのに、幼虫が羽化に向かおうとしていたり、中には背中がバックリ割れて、成虫が出てくる途中のやつなどもいました。あとで、写真撮ってなかったことに気づいた。

公園内ではトノサマガエルが水回りに生息しているけど、捕獲がとてもしにくい。捕獲出来ると、プラケに入れてみんなでじっくり観察できるので、是非捕獲したいところ…。

…となんとか参加者の方が、1匹、大きな♀を捕まえました。一番望ましい形で見ることが出来たのかもしれない。

飼育したいというお申し出があったので、移入種であることを確認してもらい、自宅で最後まで飼育してもらうことになりました。

トノサマのいた湿地で泥ごと水をすくうと、1匹オタマジャクシが採れました。この写真だと右眼しか確認できませんが、すごく体側寄りに目がついています。ニホンアマガエルのオタマジャクシですね。成体はまだ見つけられていないのですが、この湿地帯のどこかには生息しているみたいです。

これで先週からのカエル確認はトノサマガエル、エゾアカガエル、ニホンアマガエルの3種となりました。

他にもいろいろ昆虫がいたりして、これはこれで各分野の、エキスパートが調べたらいろんな生き物が見つかりそうな場所でした。これはウラナミアカシジミかな。羽化に失敗していて、地面近くにいました。反対面はこんな感じ。

頑張れば飛べるけど、思う方向に飛べないようでした。昆虫はわからないものいっぱい。

ハエ目。それ以上は、いろんな科に微妙に似てる奴がいて自分には絞りきれない!今回は子どもの質問にもいくつか答えに詰まってしまうものがあって、即答できないけど、なんとなくわかってもらったっていうのがあった。

Q.セミの飼い方教えて!

A.セミが食べるのは木の中を流れる樹液。飼うには生きた樹木が必要で、それを揃えるのは多分とても大変。それでいて、上手に飼えたとしても、1ヶ月も経たずに死んでしまう…と考えると飼育しないほうがいいかもしれないねぇ

とりあえず、上のように答えたけど、飼育しないように薦めたのは、どうだったかね。もしかしたら、すごくアイデア出していい飼い方を開発したかもしれないし、多くの人が経験したように、虫かごで干からびさせて、少しの罪悪感から、命を考えたかもしれない。

飼育をしないことを、こちらから薦めたのは、ちょっと良くなかったかな。とにかく大変だ、ということだけを伝えて、自分で決めさせる方が良かったなと思います。

また、訊かれた時には、なるべく自分で決める、考える返事をしたいと思います。

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森のいきもの探検隊(2013恵庭)

I gave a lecture about Creatures and do fielding at Rurumap Natural Park in Eniwa city.

NPO法人共育フォーラム主催の「森のいきもの探検隊」というイベントで2013年7月14日にレクチャーと、フィールドで両生類、爬虫類の住める環境を考えてみました。

開催日:平成25年7月14日(日)
13:00 開会~ 15:30 解散
場所:恵庭市ルルマップ自然公園
対象:幼稚園年長~小学校6年生まで(※未就学児は保護者も一緒にご参加下さい)
定員:30名(先着順・定員になり次第締切)
集合場所:るるまっぷパークゴルフ場クラブハウス
参加費:一人500円(プログラム費、保険料含む) 終了しました
申込・問い合わせ : NPO法人共育フォーラム

フィールドと講演報告はこちらです。

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個人総括(Herpthon 2013 Hokkaido)

Herpthon 2013 Hokkaidoに参加した皆さん、お疲れ様でした。昨年に引き続き、個人総括をして行きましょう。今年のハープソンは、昨年より規模が大きくなって、春と夏の2期にとり行いました。

春は雨と低温に祟られてしまったけれど、個人では5エリアでエゾアカガエルとエゾサンショウウオを確認しました。

夏はちょっと遠くに行きたいな、と思っていたのですが体力不足でストイックにはいけず、100km圏内にとどまりました。

去年は、16エリアを調べて14種(+1亜種)でしたが、今年は春夏合わせて、10エリア10種でした。種数はぎりぎり目標に届きました。

さて、夏の行程を順を追って紹介すると…

6/30日、ハープソン夏期間の開始。出だしはヒガシニホントカゲを見に道東に行きたい気持ちが大きかったので、身近なところ「定山渓エリア」でヒガシニホントカゲを観察。やっぱりキーワードは「岩」だ。

でも、日当たりが強くて、はやくトカゲの体温が上がるせいか、朝8時でも、すでに日陰でクールダウンしてる個体がちょろつくくらいだった。やっぱり5~6時じゃないとじっくり観察難しいかな。日なたは暑いので、やや日陰に自分も移動して、ちょっと変形菌を探してみる。

いい雰囲気のキウツボホコリみっけ。スポンジみたな外見で、かなり好きな部類の変形菌。1本1本はとても小さくて、長くても3~4mmくらいかな。

しょっぱなから寄り道で始まったハープソンですが、楽しみ方は皆、それぞれ。マイペースで行きましょう。

…とまた別の変形菌があった。

白いツブツブがエダナシツノホコリ。白の中にあるちょっと大きな茶色い丸いのがマメホコリの仲間。そして白いのの左にある茶色い土くれみたいのが、多分フンホコリなどに近い仲間の変形菌だと思う。

昨年は3つのテーマを持ってハープソンに臨みました。
①より多くの種類を記録すること
②自分の住まいの定山渓エリアでたくさん調べること

③外来カエルの分布地の把握

で、今年も3つのテーマを考えました。
①イベントなどを除いて個人行動で10種記録すること
②バテないように余裕のあるハープソンをすること
③トノサマガエルとアズマヒキガエルの石狩川川下りがどこまで行ってるか確認すること

なんとか今年も目標はクリアできたようです…。

さて、この日は生物調査があったので、その前に早め行動して爬虫類を探してみました。目論見通り、ジムグリのきれいな個体に出会うことが出来ました。

地味。ジムグリだけに。北海道の子、地味!だけど、脱皮したてなのか、鱗がつやっとしてて色気のある反射光を発していました。

あと、抜け殻。

「頸」以降の抜け殻だったので、胴の真ん中辺りと思われるあたりの体鱗をヒラキにして数えてみる。

現地で焦って数え間違えてしまったけど、持ち帰って他の場所も確認したところ、一番多い所で体鱗が19。シマヘビの抜け殻でした。

調査の方でも、ジムグリとか

ジムグリ轢死体×5とかジムグリとか

浮かんでは沈むアマガエルとか。

0630ama_shimamatu

ニホンカナヘビとかその卵とか。

いろいろ、ありました。これは自分の個人チームの記録に入れず、別チームで報告。

抹茶ラテのようなウンモンスズメに内心ちょっと惹かれつつ、調査時に見つかったミヤマクワガタで盛り上がるメンバーたちを温かい目で観察しておりましたよ。やっぱりクワガタはヒーローですな。沢山の人で調査、しかもそれが両爬対象というのも楽しいですね!調査も無事に終了し、家に帰る前に日付が変わってしまいました。

7/1。
帰る途中の石山エリア。去年はハープソンの正式記録のための確認手段は写真のみだったのですが、今年からは音声も確認手段として採用しました。

石山エリアのニホンアマガエル(鳴き声)

スマホだと、耳で聞くより遠く音が録れる感じですね。そしてこの日は、翌日のためにお休み。

7/2。
朝5時起きして、フィールドイベントの打ち合わせで石狩広島エリアへ。イベントの下調べで両爬を探してみます。

トノサマガエル(外来種)がたくさんいます。幸か不幸か…。イベントではトノサマガエルが見れそうなので空振りは無さそう。少し安心したのも本当の気持だけど、複雑な胸中ではありますね。

この日は、講師をしている北海道エコ動物自然専門学校の飼育コースの2年生を連れて、野外のカエルを探してもらいました。どういう環境でそれぞれの種類のカエルが住んでいるのか?

捕まえてみる→探して捕まえようとする→住んでいそうな環境を肌で探るようになる…あたりが少しでも理解してもらいたいところです。外で動物を観察して、それを飼育に活かしてほしい。

エゾアカガエルとニホンアマガエルを捕まえてもらいました。指の形を観察して、それによって生活空間が変わって、食べることが出来る昆虫も変わって…

で、この野外実習でもトノサマガエルを探していたんですね。でも、時間帯や、あの動き。なかなか捕まえることができません。結局、幼生を数個体みつけました。

個人的なイメージですが、尾の付け根辺りがムチムチしてます。

微妙に頭腹部が長いとか、尾ひれの感じとか、言葉にするのが難しいですが、トノサマです…。

朝と夕方のフィールド行軍、暑かったりなんだりで疲れがピークに。結果を出すより、体を休めることを優先します。

7/3。
熱が出てお休み。虚弱ナリ。。

7/4。
中距離の遠征。夕方から、石狩川河口周辺でカエルの分布を見ようと思って、石狩灯台で日没を待つ。途中、右前足を地面につくことが出来ないキタキツネが現れた。(折れてるのか…?)物欲しげにラーメンサラダを見られたけど、無視。人慣れはよろしくなくてよ。すると、草むらからなにかコブシ大の焦げ茶色のカタマリを拾い上げ、食べ始めた。あれ、それ、何…?それ、あんまり食べちゃいけないやつ…?(ヒキガエルっぽい…?)

こんどはこちらが物欲しげに狐を見る番に。そんな私を一人残して、キツネは獲物を持って去って行きました。もしあれが、ヒキガエルだったら…なんかいろんなことが頭の中をぐるぐる。茶色いカタマリが何かわからない時点で、そんなこと考えても仕方ないんだけど。

で、日没になりました。車を動かすと、まもなく道路に出てきているニホンアマガエルが多数。

エリアは「望来」だね。とりあえず、アマガエルは豊富にいそう。

で、その2分後。

やっぱ、いるのかよ…。しかも繁殖期でないのに、頻繁に見るくらいの個体数が。とりあえず、アズマヒキガエルは石狩川の河口まで分布が達しているのを確認しました。

さっきのキツネ、大丈夫か?大丈夫なら、それはそれで重要な捕食者になれるのかもしれない。

その後、対岸側の聚富(しっぷ)まで出てみたけど、こちらにもアズマヒキガエルはぼちぼちいました。移動中は、今調査している場所がハープソンのどこの区分けエリアになっているのかわからないので、一応ニホンアマガエルを対岸側でも確認しとこうと、ボイスレコーダーを出して録ろうとすると、予想外の鳴き声が聞こえて、思わず「すげぇ、コレ…」と声が入ってしまった。

田んぼでトノサマガエルが大合唱しています。トノサマガエルも、石狩川の河口まで達していました。ちょっと言葉を失います。

鳴き声では、トウキョウダルマガエルとの鑑別に自信がないので2時間かけて、ようやく1匹、捕まえました。

この個体の足をいじったり指を見たり、全身を見て、トノサマガエルだということを確認しました。いつから入ってたんだろう…。

そこからはトノ・ヒキの周辺調査に。トノサマガエルは聚富でしか確認できなかったけど、アズマヒキガエルは石狩川の周辺流域では見られるし、ほんの少しだけど、石狩川本流から離れた真勲別川でも見られたのと、市町村区分(と言ってもほぼ境目だけど)では石狩市、札幌市(篠路町拓北)、当別町(ビトエ)で成体が見られました。この日は、トノ・ヒキ調査で日付が変わって行きました…

7/5。
帰り際に覗いたお地蔵さんが並ぶ岩ガケエリアで、シロマダラでもいないかと探しているうちに、なんだか怖くなってきた。柱状節理というかわった地形なので、ちょっと携帯で写真撮っといたんだけど、謎のエラーで記録できず。やべぇ、お地蔵さん怒ったに違いない…。そして朝から発熱し、ハープソンおやすみ。

7/6。
お地蔵さんの呪いから回復。この日は滝野すずらん丘陵公園で子供向けの動物観察イベント。そして、両爬の記録できたものは滝野すずらん丘陵公園のチームで結果を出します。ニホンカナヘビのほか、


シマヘビ、エゾアカガエル、ニホンアマガエル、エゾサンショウウオとアオダイショウの抜け殻を確認!朝のうち、ぐずつきそうな空模様が一転、雨はふらず、日も差す天候に。大変ありがたいお天気でした。夜は大事を取って、明日に備えます。

7/7。
この日は朝から恵庭市のルルマップ自然公園で、やはり爬虫類・両生類も対象にした生き物探しのイベント。7/2にトノサマガエルを見つけた下見のものの他に、
アオダイショウやジムグリまで確認できました。やっぱり人数って大事かもしれない…。このイベントで出た両爬は、「森のいきもの大捜査隊!」チームで報告ですね。

これも内地er(ナイチャー)、カブトムシのお子様でしょうか。温泉地や発酵熱のある場所では目にする機会が多い昆虫になりました。

そして夜間はまた別に札幌周辺調査。ニホンマムシ5、アオダイショウ3、シマヘビ2など確認。こちらはまた別チームで報告。これだけヘビ見たのも久しぶりだったかも…。

7/8。
もうバテバテ。動いたら死ぬ。ということでお休み。仕事用の資料作りしてたら、あっという間に消費された1日だった。

7/9。
ついに最終日になってしまった。やっぱり後半は体力切れてしまっていた。途中に無理やり道東行くスケジュールくまなくてよかったかも…。北海道エコ動物自然専門学校で自然コースの2年生の講義があったので、学校に向かう途中、なかなか愛らしいサイズのジムグリを拾う。

なんというか、この子のお陰でちょっと気合入って、夜はフィールドやめようと思っていたのを思い直しました。授業をし終わったあと、家に帰る方向を少し変えて、空沼岳に行くことにしました。ツチガエルの分布も気になっていたし…。

さすがに登山道から上は上がらなかった(くまこわい)けど、登山道入り口まで行って来ました。ツチガエルは登山道まで2kmも離れていない程度の場所まで生息している池がありました。

ツチガエルとアマガエルの鳴き声

低い声でグルグル…ギューと鳴いてるのがツチガエル。グワッグワッと鳴いてるのがニホンアマガエルです。登山道周辺では聞こえなかったけど、よーく耳を澄ましてじっとしてたら、いるのかもしれない。まとまった水場がないだけの話なのかも。くまこわいからやらないけど。あ、でもちょっとだけ車から降りて林道脇の水たまり覗きました。

まだ足が生えてないエゾサンショウウオの幼生と、

こちらもまだ小さなエゾアカガエルの幼生を見ることができました。サンショウウオは越冬するんじゃないってくらいの成長速度(遅い)かも。

あとは帰るだけだったんだけど、去年、鳴き声は聞けてたけど写真の撮れなかった、うちの裏山(無意根山エリア)のニホンアマガエルを確認して来ました。今年は音声アリにして本当に良かったなぁ。

ニホンアマガエル(無意根山エリア・鳴き声)

それと、向かう途中でジムグリの死骸を1つ拾ったので、コレを記録してタイムアップ。

長いようで短いハープソン期間が終了しました…。動きセーブしたけど、それでもクタクタですね。みなさんもゆっくり休んで、また鋭気を養って下さいー。

ハープソン2013・夏
個人調査エリア:10エリア
(空沼岳・石山・石狩広島・恵庭・島松山・定山渓・無意根山・札幌・望来・太美)、
別チームでの調査エリア:(全て重複範囲でした)
個人確認種:10種(ヒガシニホントカゲ、ニホンカナヘビ、ジムグリ、アオダイショウ、エゾサンショウウオ、ニホンアマガエル、エゾアカガエル、アズマヒキガエル、ツチガエル、トノサマガエル、+別チームに確認した種:アオダイショウ、ニホンマムシ)

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暑い一日

昨日行われた森のいきもの大捜査隊!恵庭のルルマップ自然公園の一般参加型の生き物探しと、ハープソンを兼ねさせて頂いて、みんなでフィールドしてきました。

恵庭の親子がたくさん参加しに来てくれました。そして待ちわびた、太陽カンカン照り。自然公園の散策路を歩いて回ります。

両爬は、アオダイショウ(目視)とトノサマガエル。

トノサマガエルは確保して、みんなで見ることが出来ました。トノサマガエルは、自分がなんとか捕獲できたんですが捕獲するとき、背中にとても強い子どもたちの視線を感じていたので最近で一番のプレッシャーを感じました(^^;

これに加えて、なんとジムグリを見つけた親子がいて、しかも写真でバッチリ記録。すばらしい!トカゲ類はみつけられなかったけど、季節を変えたりしつつ観察すれば、また違った両爬も見れるかもしれませんね。シマヘビあたりも、いるんじゃないかと思っています。

みんなで捕まえた虫やいろんな小さな生き物を見たり触れたりして生き物接する楽しさを感じてもらえていたら幸いです。

もちろん、危険な生き物(コマチグモ系やハチ、ダニ)もいるので、その辺りもちょっと注意しつつ。これからの観察も、楽しめそうな場所でした。

しかし、カンカン照りだと暑い!この日はこのイベントの時だけでも飲み物4品。

このあと、夜には北海道希少生物調査会のシロマダラ調査の時にも飲み物4品。大量の汗をかいて、蚊とブユとヌカカに吸われた血液をジュースで補完するようなガブ飲みDayでした。

昼の森の生き物大捜査隊!、夜の北海道希少生物調査会ともに、ハープソンに情報提供していただけるので、たいへんありがたい限りです。

ということで、自分周りの本日の記録種。
昼:トノサマガエル、ジムグリ、アオダイショウ(参考)
夜:アオダイショウ、シマヘビ、ニホンマムシ、ニホンアマガエル(参考)

今年のハープソンの報告書は、昨年より種数もエリア数も充実しそうです。え?あの幻のヘビも…?

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森のいきもの大捜査隊!(2013恵庭)

I gave a lecture about Creatures and do fielding at Rurumap Natural Park in Eniwa city.

NPO法人共育フォーラム主催の「森のいきもの大捜査隊!」というイベントで2013年7月7日に軽いレクチャーと、フィールドで両生類、爬虫類+α 探しをしました。(公園内でのハープソン調査も兼ねています)

開催日:平成25年7月7日(日)
8:30集合
8:45~11:30
参加費:1000円(一家族3名まで。1名増える毎に500円追加)
定員:講座 15家族
場所:恵庭市ルルマップ自然公園
申込(定員に達しました)

フィールドと講演報告はこちらです。

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大捜査線、封鎖しました

今日は「生き物大捜査線!」というイベントで、滝野すずらん丘陵公園で両爬レクチャーと両爬・その他の生き物探しをして来ました。

開始寸前の9時30ころにはポツポツと雨が振り始め、ちょっとやきもき。見かけたニホンカナヘビをとりあえず確保。

ん?頭に何かついてる?ヒル…みたいなもの?

と思ったけど、なんかナメクジのたぐいだね。なんでそんなところについてるのかな…。このカナヘビの寝起きからくっついてたのかな。

雨の心配をよそに、1時間くらいのレクチャーを終えた後はほとんど雨は落ちて来ませんでした。むしろ晴れ間があったりして、なかなかの爬虫類日和になってくれました。ただしかなり蒸し暑い。陸生の貝類(マイマイなど)がよく動きまわってました。

オカモノアラガイのカタマリも見つけたり。交接しようとしていたのかな。

外では、水の溜まり場で両生類とその他探し。

まだ、今年はここではエゾアカガエルは上陸したてのやつはすごく少なくて、一番進んでるのでも後ろ足が出始めたくらいのオタマジャクシが多かった。エゾサンショウウオの幼生もちらほら。水生昆虫もいい感じで出ていていろんなものが見れました。環境的なものだと思うのですが、この水場ではニホンアマガエルの幼生は全く見られず。でも、ニホンアマガエルの成体や、卵の壊れかけたものもあったので、少数は繁殖してるみたい。

少し日が差してきた瞬間を狙って、カナヘビ、ヘビ探しに行ってもらい、カナヘビ多数や、シマヘビを確認。

その他の生き物も。

ちょっとだけ、レクチャーで変形菌について触れたので、エダナシツノホコリはタイムリーなところ。

久しぶりにギョウジャニンニクの花も見れたりして。15時の解散まで、お天気が良くて良かったですよ。

みんなでちょこちょこ、書き足してったので重なってるものもいるね。アバウトに分類したのと、細かく種類見たのといろいろ。

虫はボランティアガイドさんたちがいろいろ見てくれたので、いろんなものが出てますね。

サッポロマイマイ、エゾマイマイときてカシワマイマイが来てるあたりはちょっとトラップ的ですねー。(サッポロとエゾはカタツムリ。カシワはガです)

解散後に、捕獲しておいてみんなで観察したニホンカナヘビは放してきました。

おつかれさまでした!今年の滝野での大捜査線、封鎖しました!

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