宮古の思い出(2013.5) Part4/4

思い出しつつ、2017年に書き起こしています。

ウミヘビに続き、海の生き物を。

うげっ、と思った人(自分もそっち寄り)も、ちょっとよく見てみて。フナムシだけど、すごいキレイなんだ。思い切って近づいて写真撮ってみると、意外と悪くない顔をしています。

なんて種類だろうね。以前ネットで見た、久米島のフナムシもキレイだったけど、これもかなり綺麗でした。

宮古本島でヒメヘビやサキシマスベトカゲを探していたんだけど、あんまりいい感じのところが見つからず、結局見つけることができなかったので、伊良部島に渡ってみた。
2013年はフェリーで行ってたけど、2015年に宮古本島から橋で行けるようになったのね。利便性は上がったけど、いろいろ心配もあります…。

伊良部島ではわりとあっさりサキシマスベトカゲを発見。やっぱり小規模でも森林大事。

あんまり大きい個体の写真が撮れなかったけど、中サイズくらいまでは、わりとたくさん見ることができた。

歩いてて、踏み抜いてしまった腐食した木の中から複数の卵が。ごめん…。たぶんサキシマスベトカゲの卵だと思う。腐葉土とかでカバーして置いたけど、ほんとごめんね。

クワガタも見つけたけど…大きくはない。種類はわからない。

結局、今回はヒメヘビは見つかるに至らず。見たかったけど仕方ないよね。代わりに

ブラーミニメクラヘビは少し見れたけど…宮古本島で。

両爬以外は殆ど行き当たりばったりなので、ほとんど種類はわからない。でもいつか役に立つかもしれないと思うと、一応写真は撮っておく。そして無駄(?)なデータが増えていく…。いずれちゃんと種類がわかったら、書き直しや写真のフォルダ名に種名つけているので直せるように対応はしていきたい。

帰る日も近づいてきており、夜のフィールドも終わりに近づいて来て、下ばかり見て地面系のものしか見ないのも勿体無いので、少し上を見て歩き始めた。その途端、

うぇっ?!キンバト!びっくりした、すぐ上にいた(寝てた?)。可愛いけど、間違いなく迷惑に思われているはず。目をそらさず、大きな動きをせず、遠ざかっておいた。(熊と会ったときのように)

オキナワツノトンボかな。ツノトンボね。トンボの仲間じゃなくて、アミメカゲロウの仲間だけどね。

立木だから踏み抜きはしなかったけど、樹皮の隙間に何かのヤモリの卵は産み付けられていた。こういうのもあるから、樹木を他の地域に移動させると、移動先で見たことのない生き物が発生、という事態も起こりがち。

すごい樹上でギャアギャアバサバサ言ってるので、見てみるとヤエヤマオオコウモリ。

わりと他の個体とコミュニケーションしてるみたい。エサ縄張り争いなのかもしれないけど…。

やっぱ飛ぶと大きいね。Flying Foxかっこいいね。

夜の森を歩き回っていると、今回の旅で一番絶滅危惧が心配されるランクにある絶滅危惧ⅠAが草の上で寝ていた。

しっぽ長い!ミヤコカナヘビです。起きちゃったけど。

2016年には種の保存法でも保護される国内希少野生動植物種の指定を受けています(捕獲禁止です)が、本当に生息できそうな場所が多くないので心配この上ない種類です。出会えて非常にラッキーですが、2017年には宮古島の外来種のイタチのフンからこのミヤコカナヘビの骨が出てきたという報道もあり、環境悪化に加え、踏んだり蹴ったりの生息状態なので、ぜひ、こんな調査もあるので、見かけた人は情報提供してみてください。

森のなかで夜が明けてきました。周りが明けてくると見たくもないものが目に入ってきます。

ゴミマットレス。ひどい。わざわざ森に捨てに来るのか?植物生えてきてるし…。拾って捨てるには一介の旅行者には大きすぎるので、避けて隅っこにたたんで置こうと思ってめくったら

あっ…。ミヤコヒバァ!!(初めて見た)こちらも2017現在、絶滅危惧ⅠBの指定種です。

嬉しい気持ちもこみ上げてくるのだが、さっきまでのゴミに対するやり場のない怒りはどうしたらいいんだ…。というか、マットレスがシェルターになってたんだったら、片付けないほうが良いのかね…。
もちろん、新たにゴミを捨てるのはダメだ。でも、捨てタイヤの下とかに両生類や爬虫類が潜むという事実もある。自然の状態の、こういう隠れ場所に適した地上物がたくさんあることが望ましいけどね。
ゴミ捨て場だと、ゴミの下に集ってきた個体が、廃棄された毒劇物をかぶって全滅する可能性だってあるからね。
爬虫類や両生類が見つかるからと言って、ゴミの不法投棄は一切擁護しません。

しかし、寝込みを襲う状態になってしまったわけだけど、寝込んでいたのも目を見れば納得の脱皮前状態。体色もくすみがちで目も白く濁るこのタイミングでこの動物に出会う運の悪さというか、良さというか…。

やんちゃそうな顔した、いいヘビですな。決定的な種の存続のダメージが行く前に、いろいろ良い方向に行って欲しいです。そしてまたの未来に、目が濁っていないミヤコヒバァの写真を撮りたいものです。(もちろんゴミの下にいないやつね)

Baikada’s main website
Wild Home

宮古の思い出(2013.5) Part3/4

思い出しつつ、2017年に書き起こしています。

宮古島にはわりと普通に見られるサキシママダラですが、宮古島の中でもいろいろパターンが有るようです。上の写真のは、比較的宮古島で普通の、全体的に明るい色が多い個体ですね。

マダラの仲間っぽく平たいおでこ。

わりと神経質で咬んできますが、触ったりしない人はほぼ無害です。

八重山(石垣や西表)のサキシママダラを知っていると、ホント変な顔にみえます。

全体的に明るい色が少ない個体もいます。

さて、シロアゴガエルです。資材に紛れて入ってきたと言われる外来のカエルです。13年前に宮古島に来た時は、どこにいるのかよくわからない感じの限局した感じだったけど、わりとどこでもいる感じになってました。

卵は、アオガエルの仲間なのでモリアオガエルと同じような泡巣に包まれています。わりと目立つ。

ここにも

泡巣というのは、卵を乾燥から守る構造になっています。

表面だけが乾いて、中は湿っているので、この中で卵が孵化してオタマジャクシはもがいて下にある水たまりに落ちます。この卵の下はヤエヤマイシガメが何匹もいましたが。(宮古島では外来種&外来種…)

わりと体色変化もできるんですね…。

一瞬似たように見える写真だけど、ジャコウアゲハだ。宮古島のは固有の亜種らしいぞ。あんまり細かくわからないけど…。そういえばジャコウなのに匂い嗅いだこと無いなあ。

黒っぽいガ。目立つ胴体以外は真っ黒のようにみえるけど

これこれ。すんごい色彩なのね。クロツバメという名前のガです。この時はわりとよく見たガでした。

夜になるとまたいろいろな生き物のいろいろな姿が。

クマゼミの羽化。

ミヤコニイニイの羽化。

ヤエヤマイシガメ。これも個体数が半端ないの。水場があればいたるところにいました。

追い回してるのもいるし…。後ろの個体は背甲の分割が細かいのね。

まだそのカラムーチョの袋に入ってるのか…。よほど好きなんだろうな…。

ぱっと木に目をやると、大型のネズミ。ドブネズミかクマネズミあたりなのかな。それだったら耳の大きいクマネズミかなあ、と思ってたんだけど、宮古島にはクマネズミ属のナンヨウネズミというのも記録あるみたいですね。そうなってくるとわからないなー。

さて今度は晴れた昼に海に出てみます。岩礁地帯ではこんなお出迎えも。

ミヤコトカゲ。ちょっとかわいい姿勢。

全身のお出ましです。日本だと宮古諸島だけで見ることができる南洋系のトカゲ。海に面した岩礁でよく見ます。この日は晴れていたけど気温があまり高くなく風があるせいか、あんまり個体数が見られませんでした。もうちょっと写真撮りたいので岩礁で粘っていると…。

!!ウミヘビだ!

ヒロオウミヘビだ!!基本は夜行性なので、徘徊してるところを見れたのは本当にラッキーでした。折角なのでつきまとって写真を撮らせてもらいます。

青と黒のバンドが美しいですね。近い仲間は他にエラブウミヘビアオマダラウミヘビもいますが、バンドの間隔と形からヒロオウミヘビで間違いないようです。

そろそろ海に帰りたさそうです。でも、本当は帰る場所は昼間は岩礁です。昼は岩礁で休み、夜は海に出て活動するサイクルですね。

宮古の海の水は本当にきれいです。

ウミヘビも爬虫類なので、水面に出て呼吸をします。そしてコブラの仲間なので、決して手は出さないようにしてください(死にます)。咬みやすい性質のヘビ、咬みにくい性質のヘビなど色々いますが、結局はこの個体の性質と状況によります。大人しいと一般に言われていても毒蛇を触ることは推奨できません。ちなみにヒロオウミヘビはわりと咬むことがあるタイプかと思います…。
ウミヘビと名がついても、魚類であるダイナンウミヘビやミナミホタテウミヘビなどもいますが、それらはもちろん魚類なのでエラ呼吸で毒はありませんが鋭い歯があります。この名前による混乱を起こしている人をたまに見ます。

だいぶ引き止めてしまいました。ごめんね。私から避難するためにとりあえず海に行くようです。わざわざ昼に出てきてくれて写真撮らせてくれて、ありがとうね。とても嬉しかったです。

Baikada’s main website
Wild Home

宮古の思い出(2013.5) Part2/4

思い出しつつ、2016年に書き起こしています。

いろいろ落ち着いてから、久しぶりに出た南西諸島。誰かとフィールドすると、疲れから迷惑かけちゃうので、一人旅。そして生物相的に、事故しない確率が高い宮古島を選んだのでした。

南西諸島ではよく見られるカエルの、ヒメアマガエルの幼生を見つけた。明日には干からびそうな勢いの水たまりにいっぱいいました。

001himeama-1

シースルーオタマジャクシ。

001himeama-2

ドクトクドクトク僕の顔 ♪

親の姿も独特。

001himeama-3

しかしこの姿も形も、分類的にも近くないこのカエルがなぜヒメ「アマガエル」なんだろうか。学名のMicrohyla(小さなアマガエル)が由来なんだろうけど、なぜそもそもMicrohylaなんだろう・・・。調べてもよくわからんので、考えるのをやめよう。

周りを見ると明らかに形態の違うオタマジャクシ。サキシマヌマガエルかな?

002sakinuma-1

なんか顔がヌマガエルだし、きっとそうなんだろう。

002sakinuma-2

サキシマヌマガエルも成体になればこんな感じだ。

さて、ヤモリを見つけるととりあえず写真を撮っておくのだけど、そのあと捕獲できないので、あとで識別に苦労する。

005onnadake-1

オンナダケヤモリかな。皮膚のうす~い感じと、再生尾だけど平たい感じの尻尾のイメージから・・・。

005onnadake-2

たぶんこれも。長いことヤモリ見ていないと、ぱっと見でわかりにくくなってくる。

005onnadake-3

2013年に撮ったときに「オンナダケヤモリ」ってフォルダに突っ込んであった写真。そのようにも見えるけども、そうなんだろうか(^^;

シロマダラが久々に北海道で見つかった2011年以降はよく雨水管(塩ビ管)を覗くようになったけど、こういうところもヤモリは利用するのね。

006yamoegg

卵じゃ種類は流石に不明ですな。

話題は大きく変わるのだけど、日本には広くアライグマが定着しています。動物の調査の仕事の際には、アライグマの話になることもあるのですが、捕獲の罠で使う誘引エサを聞いてみると、どこでも「キャラメルコーン」が良いと聞きます。アライグマ、よほどキャラメルコーンが好きなんだなあ…。

という話を思い出しながら見ていたシーン。

007minamiisi-1

あのばーちゃんの絵はカラムーチョですな…。

007minamiisi-2

ヤエヤマイシガメはカラムーチョ好きみたいです。誰かが捨てた袋、いつ見に行っても1~2匹、袋に入ってました。上の写真は2匹入ってますね。

残念ながら宮古島はもともと亀のいない島なので、これは外来種となりますね。カメも、駆除しないといけない状況になってしまっているところも
あると思うのですが、カラムーチョはヤエヤマイシガメ以外も食べるのだろうか…。

正直絶句したのはこれを見つけたとき。

008semaru

セマルハコガメじゃないっすか…。ややこしいやつがいました。宮古島では外来種です。しかもこの時点で定着情報は聞いてなかったのでかなり驚き。

とりあえず、なんとかしとこうと思ったのですが、明らかに外来種でも、日本では国の天然記念物。(ヤエヤマセマルハコガメならね)触ったりしていいもんだろうか…?中国方面の亜種(チュウゴクセマルハコガメ)とは見分けもつかないし、面倒おこすようなことは自重しといて、潜り込んだ場所の前で待機して、携帯で宮古島市役所に通報。市役所の職員さんに保護してもらいました。宮古島市役所には対応してもらって、大変ありがたかったです。ほんと、違法飼育も駄目だし、飼ってる生き物を放す(捨てる)のはダメだよ!

と、今回は両爬はこのくらいで、あとは別の生き物を。

南西諸島に来るとちょくちょく見るシロオビアゲハ。

010siroobi-2

白帯型というのかな。

010siroobi-1

でこれが赤斑型かな?ベニモンアゲハにそっくりだけど、胴体黒いからきっとシロオビアゲハだね。

分布とか種類とか、浅く知ってるとややこしくなる。

011kuma

クマゼミが羽化してました。八重山諸島がすぐ近くだから、ヤエヤマクマゼミなんだろうなって勝手に思っていたら、宮古島は普通のクマゼミが生息するんだって。クマゼミの分布広すぎ。

012niinii-1

この土付きの抜け殻はたぶん

012niinii-2

宮古特産のミヤコニイニイだね。これは見れて嬉しかった。
日焼け(退色)したみたいな色。

宮古の名前がついてると言えばこのカタツムリ。普通のマイマイの仲間だと思ってたら結構とんがってて、調べたらマイマイの系列じゃなかった。ミヤコヤマタニシというやつだった。

022miyakoyamatanishi-5

確かに生きてるのは角の数が少ないかも。後ろの個体はフタ見えてたね。

020africa-2

こちらは悪名高いアフリカマイマイ。よく言われる悪名は外来種であることと、住血線虫の媒介者になること。法的にも衛生的にも取扱注意のやっかいものになってしまいました。

020africa-1

大きい個体は、こんなもんじゃなくでかい。陸産貝類の最大種おそるべし。

 

他にも石灰岩で作られてた建造物には

022miyakoyamatanishi-7

大量にくっついてたけど、陸産貝類全般的に写真しっかり撮ってなかった。

022miyakoyamatanishi-8

022miyakoyamatanishi-9

たぶん別の種類だと思うけど、奥深いね、陸産貝類。

宮古島の旅後半の疲れで、だいぶ、ぼーっとしてきました。

.
Baikada’s main website
Wild Home

宮古の思い出(2013.5) Part1/4

思い出しつつ、2016年に書き起こしています。

2013年の5月に、久しぶりに沖縄方面に行って動物を見てきました。今回は昔みたいにアイランドホッピングするのは難しいので、宮古島(と、行ければ伊良部島)でフィールドをしてきました。

宮古島は、13年ぶり。当時も他の島に比べると「大きな森がないな~」と言う印象でしたが、今回はもう少し、前より両爬的にいいとこが減ってるような印象を持ちました。(すべてをチェックしたわけではないのですが・・・。)

宮古島の環境は比較的平坦な島のためか、サトウキビ畑に利用されている土地が多く、

0fukei-2

農業用?の池や

0fukei-3

畑作地が多いですね。

所々に、やや小さめの森林が残されています。

0fukei-1

ウタキ(御嶽)などの場所を中心に林が残ったりしています。

旅の過程は、もうだいぶ忘れてきているので^^; 写真を出しながら、4回くらいの更新で、記録を残しておこうと思います。

01aoba

アオバズク。南西諸島の夜には比較的よく見るフクロウ系統の鳥でリュウキュウコノハズク同様、電線で見ることが多いです。

03miyakohikia

ミヤコヒキガエル。アジアヒキガエルの亜種とされていて、日本では宮古諸島で見られる。大東諸島に移入されてしまっています。日本のヒキガエルのなかでは、小さめの印象。体色のバリエーションは比較的豊富。

03miyakohiki-6

道路にもよく出てくるので、宮古島に行くと毎回結構な数を見ます。

03miyakohiki-5

 

謎のブリッジでフリーズしてしまいました。

03miyakohiki-3

背中には毒腺のあるイボが多数あるので、背中出して丸まるなどの行動ならわかるけど、弱点の腹を丸出しにしてフリーズするのは・・・よくわからん。

05sakishimamadara-m-1

八重山諸島や宮古諸島に多く見られるヘビ、アカマダラの亜種サキシママダラですが、八重山のサキシママダラより、白い帯の境目がはっきりしてて、頭が薄い色のものが多いです。

05sakishimamadara-m-5

ちょっと黒い斑点部分の色使いがインク切れプリンターのような、霞んだ感じになってます。

05sakishimamadara-m-3

マダラヘビっぽく、頭ひらため。

05sakishimamadara-m-4

つぎはヤモリ。数年経ってると種同定があやふや!

07hooguro

これはホオグロヤモリ。これは確実。大丈夫。なはず・・・。

08minami-1

ミナミヤモリ。ヤモリが走ってるとこ写真撮ると、全部指が反ってるんだよね。面白い。

08minami-2

ミナミヤモリの完全尾かなー。

08minami-3

ミナミヤモリの若め。

08minamiy

森のミナミヤモリ再生尾。ヤモリは正直、模様の見た目は参考程度なんだけど、ミナミは背骨に沿って白紋が出やすいね。

12ogasawara-3

オガちゃん、こと、オガサワラヤモリ。尾を横にくるっと巻く姿も多い。日本にいる個体群は四肢の付け根に黒い点があるね。

12ogasawara-2

ぱっと見でも、尾の黒斑が目立ち気味。

基本的に夜に行動しているトカゲの仲間はヤモリになるんだけど、夜のフィールドでは昼のトカゲも見れないこともない。

13kinobori

起きて睨まれてるけど、草に捕まって寝ているサキシマキノボリトカゲや
カナヘビの仲間が見れたりもしますね。

南西諸島では昆虫を見る機会がすごく多いけど、写真撮ってるのはやっぱり、見てインパクトを感じやすいものや撮りやすいもの、それと最終的に好きな分類群に偏ってきますね。

これはすごい好きなわけではないけど、インパクトのある分類群。

52sujiguro

スジグロカバマダラ。群れて寝てるのに出くわす。

ヘビでもマダラは好きだけど、蝶でもマダラが結構撮ってある。

55taiwannasagi

リュウキュウアサギマダラ、かな?マダラチョウは大きめで目立つところ飛んでいるので目につきやすい。

56yaeyama

ツマムラサキマダラ。これね、羽開いてると、すげーきれいなチョウなんだけど、寒かったのか、全然羽を開いてくれず・・・。

好きな分類群だとやっぱりテントウムシが撮ってあった。

59nijyuuyahosi-1

2013時点で写真整理してたフォルダには「ジュウニマダラテントウ」って書いてあったけど、よく見ると小さい斑点があるし、その小さい斑点の位置をみるとニジュウヤホシテントウと同じだ。

59nijyuuyahosi-2

ニジュウヤホシっぽいなー。宮古に来たから、別の種類だって思い込んでたよ。ありがち、ありがち。

61kiseru

北海道来たら、この大きさの長いカタツムリを簡単に見れなくなったので、(極小のものはいるようだ)こういうのいると、なんとなく撮ってしまう。沖縄なら普通にいるんだろうけど・・・。

キセルガイの仲間。結構好き。「マイマイがアンモナイトならキセルガイはベレムナイトだもんね。」

って書いてから、久しぶりにベレムナイトの画像見に行ったら、自分が子供の頃に「ベレムナイト」って教わった生き物は画像に全く引っかからず、ほぼイカじゃん・・・、という画像が並んでた。子供の頃にそう聞いていたのは、オルソセラスと言うのだね。訂正しとかないと・・・。

マイマイがアンモナイトならキセルガイはオルソセラスだもんね。

・・・韻も何も踏んでない・・・。

60ashihida-1

今回の最後はアシヒダナメクジ。

60ashihida-2

いわゆる一般的なナメクジとは分類が遠く、ザラザラしててあんまり粘つかない。かたそう。ナメクジもアシヒダナメクジも、巻き貝の仲間である軟体動物門・腹足綱の動物だけどナメクジは一般的なマイマイと同じ有肺亜綱・眼柄目。アシヒダナメクジはイソアワモチなどと同じ後鰓亜綱・収眼目。

うまく例えられるかわかんないけど、綱の段階では、哺乳類や爬虫類くらいの差の開き。目の段階では、ネコとサルくらい離れてるってイメージかなあ。ちなみにネコと同じ目の仲間には、オオカミもトラもイタチも含まれるので、目より上位の亜綱が違う、というのは相当かけ離れた仲間と言っていいのかもしれないね。

.
Baikada’s main website
Wild Home

識別ヒント(ヒガシニホントカゲなど)

ヒガシニホントカゲが去年新種記載されて、文章ではある程度の識別ポイントを確認していたのですが、今年もようやくトカゲ類が出始めたので、確認してみました。

本日の先生、ヒガシニホントカゲさんです。文献によると、9割の安定度(100%ではないみたい)でニホントカゲとヒガシニホントカゲを識別できそうな場所として、前額板(鱗の一部)の並びが示されていました。捕まえてみないと、難しいんですね。

ニホントカゲとヒガシニホントカゲ生息境界区域の皆さま、お気をつけください。(滋賀や和歌山のあたり)

で、前額板とは

上手い絵でなくて恐縮ですが…。青で塗りつぶした部分、前額板ですが、ニホントカゲではお互い接しています。

では北海道産(道央)で見つけたヒガシニホントカゲでは…?

こんな感じ。わかりにくいかと思うので、線を引いてみます。

ギリギリ離れてますね…。なるほど、なんとか実感出来ました。

しかし、ヘビなどで鱗をよく観察していると、結構個体差があります。それゆえの、完全な識別点とはなり得ない(100%でない)ところなんでしょうね。北海道の場合は、分布的にヒガシニホントカゲと確定出来ますが…。今度また西日本行ったら確認しようっと。

それからもう一つ。アズマヒキガエルの繁殖期の雌雄差について。よく、繁殖期の雌雄ではこんな違いがあると言われます。

①オスは黄色化する個体が多い
②オスの背面はやや平滑になり、メスの背面はゴツゴツ
③抱きだこがある
④オスの腕はたくましい

なかなか写真で紹介されていないので、言葉での表現はわかりにくいところもあります。

北海道で定着化しているアズマヒキガエルは、幸か不幸か、ここ数年でたくさん確認することができてしまっているので、このあたりはだいぶ分かってきました。

①オスは黄色化する個体が多い

確定度50%
確かに、真っ黄色になってる個体は、ほぼすべてオスです。しかし、黄色くないオスも多々いますね。暗褐色や褐色が見られます。

②オスの背面はやや平滑になり、メスの背面はゴツゴツ

確定度70%
顕著な個体はほぼ、これで見分けられます。でも、ゴツゴツなような、平滑のような…みたいな個体は難しいのもいますね。

①と②がどういうことなのか、画像を見てみましょう。


繁殖期のアズマヒキガエルの♂の一例

背中が「ぬるん」とした感じになり、全身黄色っぽいです。これはわかりやすい例ですね。

繁殖期のアズマヒキガエルの♀の一例

背中は毒腺でゴツゴツしていますね。体色は赤っぽいもの、グレーっぽいもの、暗褐色などが見られます。

③抱きだこがある

確定度ほぼ100%
抱きだこ、と言うとわかりにくいんですが、背面側から見たオスの前肢の指には顕著な変化が見られます。(手のひら側ではないですよ!)

繁殖期のアズマヒキガエルの♀の一例

指の内側が3本、黒くなります。タコっちゃタコに見えなくもないんですが、エゾアカガエルのような第1指付け根に顕著に出来る婚姻瘤と比べると突出感がないですね。

エゾアカガエルの婚姻瘤はこちらを参考に
The Leech with frog

それに対してメスのアズマヒキガエルでは指の黒変はありません。

繁殖期のアズマヒキガエルの♀の一例

指は確実な感じがします。

④オスの腕はたくましい

確定度50%
これは主観が入るので、むずかしいのと、結構小型のオスも繁殖に参加するので、わかりにくいです。たしかに、たくましい感じはあるのですが、写真にとってみると、あんまり…。雌を抱接するために微妙に長いとか、筋肉があるとかそういうところなんだと思いますが、指標には難しそう。

他に、

※カエルを捕らえて上から軽く圧力をかけたり、背骨をつまんで持ち上げるような形を取ると、雄の場合は盛んにリリースコールをする

あたりもわかりやすいです。でもちょっと時間かかるのと、たまに拗ねてて全く鳴かないオスがいたり。だから、指の色がお勧めです。

他にもちょっと感じる点としては

※メスは体に対して頭が小さめ
※産卵前のメスなら、腹部をつねるように触診すると卵の胚のつぶつぶした感じを触知できる

Baikada’s main website
Wild Home

ぽかぽか

5月18日(土)に、おたまじゃくしを探しに行こう!(わんぱく遊び隊!)というイベントをし、江別市野幌森林公園でレクチャー&軽いフィールドをして来ました。子どもたち対象のイベントで、午前と午後の部合わせて 親子で70名前後の方々が参加して下さいました。

すくいやすい所で、オタマジャクシしすくい。

今年の春の寒さの影響はここにも出ていて、毎年産むこの池でも産卵数が少なかった(分散してしまった?)。そして、水が冷たい時期も長かったせいか、大きなオタマジャクシは見ることができませんでした。

おたまじゃくし(エゾアカガエル)の他、マツモムシ、コオイムシ類、プラナリア(キタシロウズムシ?)、ボウフラ(蚊の幼虫)&オニボウフラ(蚊のさなぎ)、アカムシ(ユスリカ)、ミズムシ(甲殻類)、ケンミジンコ、ヒラマキミズマイマイ類、エゾマイマイ、サッポロマイマイ?、オカモノアラガイ、ミズダニ類、イトミミズ類…などが採れ、ビンやバットにあけてみんなで見たり、ファーブルで卵を持ったケンミジンコを見たり、プラナリアを観察しました。

その後、捕まえたものは元に戻し、林道へ。エゾサンショウウオの卵嚢や、エゾアカガエルの卵塊を観察。孵化したてのエゾアカガエルの幼生の外に飛び出したエラなども観察出来ました。林道では種々のスプリング・エフェメラル(早春に咲く花)も見られるので、それらを見たり、子どもたちはその種類でスタンプラリーをしたり楽しめているようん感じました。

本当に、お天気が良くて良かったです!

その後、夜半まで夜間の生物調査をしたので、ちょっとバテましたが、晴れのフィールドは疲れの質がやや軽いですね!

Baikada’s main website
Wild Home

冷やし爬虫類始めました

ようやく、桜の花もぼちぼち…。寒い日が続いておりましたが、暖かい日も少し出て来ました。今年も、寒い冬→暑い夏のパターンでしょうか?

さて今年は本当に、フィールドをする時に気候に振り回された年です。学校の実習するときも、事前に実習予定地を2回3回と歩いたりします。

なんとか、ニホンカナヘビの子どもが、ちらほらするくらいにはなっています。

IMGP0756

春が訪れて喜んで出た途端、車に轢かれてしまったシマヘビ。縞なしのタイプは、半年ぶりに見るとアオダイショウと微妙に迷う。今年も念のため体鱗数を数えました。19列。シマヘビです。足を写してるのは、踏んづけてるんじゃなくて、大きさ比較ね。106cmもある個体だったので、かなり立派ですね。

爬虫類も少しずつ動いているようなので、爬虫類実習を実施することにしました。メインは2種類のトカゲの観察、生息環境の確認です。

IMGP0760

実習をはじめてすぐ、中型哺乳類の死骸がありました。腐ってきているので、ぱっと見では、タヌキかアライグマかわかりません。うすらぼんやりと、尾に縞があるので、アライグマかもと思って、肉球の写真を撮っておきました。足跡のほうがわかりやすいんですが、肉球でも、後肢の指の数とか、形で種類がわかります。

念のため資料も見ておきましたが、やっぱりアライグマでした。

で、実習の方ですが、太陽があまり出てくれず、活動している爬虫類はいなかったんですが、学生さんがはぐった石の下から、ジムグリ出てきてくれました。

IMGP0764

これ。

ジムグリってほんと、いいヘビですよね~。去年生まれの子どもと思われますが、色々観察させて頂きました。

他にもニホンカナヘビと、

ヒガシニホントカゲが石の下から見つかりました。気温が低いのが幸いして、とりあえず確保して観察。

ホントは、最近新種になったヒガシニホントカゲの形態差も説明しておきたかったけど、ニホントカゲ(西日本)の資料もないので、まあ、また今度説明しておこうっと。ブログにあげておいてもいいかもしれないね。

IMGP0767

森林地区に入る実習だったので、(5月14日、まだ雪が残ってます)ヒグマの話もして、熊スプレーも、実際に噴射!実際の射程も実感できたと思います。熊スプレー、持つと妙な安心感があるんですが、使い方、射程、何秒噴射できるか、など知らないと、ちゃんと使えないからよく知っておきましょうね。(たいていはスプレーに書いてある)

実習のあと、ヒガシニホントカゲ達は元の場所に戻りました。

IMGP0778

夜近くの時間まで、ありがとうねー。

Baikada’s main website
Wild Home

ヒメマイマイ

札幌でよく見るマイマイ類として、エゾマイマイ、サッポロマイマイがいます。この2種なら、なんとなく違いがわかるようになって野外で観察してみると、意外に面白いことがわかったりする。エゾマイマイはよく道路を歩く。(そして轢かれる)サッポロマイマイはほとんど道路で轢かれてない。生活場所や行動パターンで違いがあるのだと思う。

で、

 

このマイマイはヒメマイマイ。言うほど小さくはないんだけど、上に出した2種より、カラの渦がきっちりしてる感じ。

ね。歪みない巻きでしょ。

ちなみにカラに黒い筋が入ってないタイプはこちら。
ありあわせ

マイマイって撮ってみると、ヘビと同じようなもどかしさがある。カラに厚みと意外に殻頂も高くて、マクロちょっと面倒。常にゆるゆると動いて、これもちょっと面倒。目が飛び出してるので、(しかも左右別方向に!)ピント面倒。

なんか面白い。

Baikada’s main website
Wild Home

雨のハープソン・春

ハープソンの期間、道内は寒くて雨(雪)模様で、思わしくない天気の日々が続いていましたねー。両生類はなんとか卵は産んでくれているので、出掛ければ観察することはできるんだけど、出かける気持ちを天候に折られちゃった人も多かったのではないでしょうか。

第二期(夏:6/30-7-9)は天気が良くなることを祈ります!

自分のハープソンの期間の動きは、以下のような感じでした。

4/30。
雨。寒い。釧路のフィールドにひき続いての荒天。

この日は、恵庭公園で北海道エコ動物自然専門学校の野生生物コースの野外実習。限局的な環境だけど、止水や流水のある環境差と生き物を見て歩いて、季節のものを擬似ガイドしてもらう内容でした。

学生さんの力も借りて、無事にエゾアカガエルの卵塊も確認。思いがけないものもちょっといたりして、良かった。今度は暖かい日にゆっくりやりたいね。

家への帰宅途中に雨で出てきたエゾアカガエル成体を発見。車通行量が多くて、車止められずに写真撮れず。残念ながら参考記録。

この件で気分的に不完全燃焼を起こしたので、帰り際の山に入ってエゾサンショウウオを掴む。(産卵待ちのオスを発見)掴んだ肌がすごくスベスベになる。ハンドルを持つ手がスベスベで運転しにくい。サンショウウオの粘液を顔中に塗れば、お肌スベスベになることは間違いない。ただし何か別の衛生的な問題のあるものもたくさん顔につきそう。プルンプルンでもモチモチでもなく、ただひたすらスベスベになる。

5/1・2
なんだかダウン。イベントと、授業の下準備。外はどんより。少し雨。

5/3。
雨。寒い。この日は、滝野すずらん丘陵公園で、エゾサンショウウオの卵を探そう!のイベント。イベント報告はこちら

晴れて、ぽかぽかの陽気でできたら最高なので、来年はてるてる坊主大作戦ですな。

次回の授業のために、産みたてのエゾアカガエルの卵を探しに夜に山に入る。結果、幽霊疑惑が発生。

5/4・5。
どんより雨。寒い…。5/7の実習のためにエゾアカガエルとエゾサンショウウオの幼生を探す。しかし、全く孵化していない。泣きそう。寒いから、卵の中身の成長自体も遅れてるみたいだ。

実習のスケッチのモデルが見つからず、泣いた。全米は泣いてくれなかった。

5/6。
雨。寒い。そろそろ「GW」にキレ始める。

ゴールデンウィークってよォォォ…。『ウイーク』ってのは、わかる・・・ スゲーよくわかる。だいたい休みが1週間くらい続くからな・・・。

だが、「ゴールデン」って部分はどういうことだああ~~~っ!?金色だろーが!太陽出て輝く金だろうがァーーー!ナメやがってこの雨雲、超イラつくぜェ~~~ッ!!雨降ったら金だろうがなんだろうが人間、引きこもるじゃねーか!晴れるもんなら晴れてみやがれってんだ!チクショーーッ!

どういう事だ!どういう事だよッ!クソッ!雨のゴールデンって、どういう事だッ!ナメやがって、クソッ!クソッ!

心中お察し下さい。良い子のみんなはこんなこと思っても口には出さないようにねっ。ちょっと心のなか暴れてスッキリ?したかも…。

で、この日は再び滝野すずらん丘陵公園でイベント。

今回は共育フォーラム、滝野すずらん丘陵公園、北海道爬虫両生類研究会の3者で協力して、滝野でハープソンをしました。

自分はとても、「企画」や「進行」が苦手です。このへんに特に自信がないので、講演とかの時にはよく自宅リハーサルするんですね。しかし今回は、共育フォーラムと公園、とても心強いバックアップ。フィールド観察に、そのあと両生類の観察結果を検討する時間を設けたり。雨の中、参加してくれたみなさんも、色々楽しめたんじゃないでしょうか?

野外では、

506takino (9)

ツチガエルの越冬幼生。7cmちょいあります。泥の中で寝ていたようです。

506takino (8)

かなり綺麗な状態のエゾサンショウウオの卵嚢。下はヘドロ状でなく、質のいい枯葉メインのリターなので、卵が綺麗なままの状態なようです。

506takino (7)

エゾアカガエルも安定した産卵。5/3の子供イベントとは違う方面を探してみたのですが、意外にサンショウウオの産卵があちこちで見られます。でも「観察のしやすさ」はかなり厳しい感じかもしれない。

506takino (6)

エゾアカガエルの成体も水中の泥の中から発見しました。たいへん痩せておられます。婚姻瘤(こんいんりゅう)があったのでオスですね。命削って繁殖しているようです。

506takino (5)

コオイムシ類も取れました。

滝野すずらん丘陵公園は、固まった範囲に違った環境があるので、「環境の差」を観察するのには色々やりやすいですね。水の生き物でも、流水・静水・止水の生き物、止水でも深い止水・浅い止水の生き物、いろいろ観察出来ます。

506takino (4)

あと、管理棟などもあるので、講演的なことや、生き物を見たあとのまとめなんかもやりやすいんですね。

506takino (3)

ナメコみたい。キノコは全然識別できないので、ナメコっぽいねー、と話していたんだけど、この朽木は昔、ナメコ栽培のホダ木だったらしく、本当にナメコだったのかもしれない。

506takino (2)

わからん。綺麗なキノコ。

506takino (1)

わからん!絵の具をこぼしたような、多分菌類。

5/7。
やっと晴れ・やや強風

ハープソン最終日だけど、予備日的に設定した月曜日なので、参加者は多くないかも。そこで晴れてくるとは、なんたる呪い。

円山動物園に用事があって出かけてきたのですが、園内で個人的な大事件が!

507maruyama (2)

ヘビヌカホコリ(たぶん)!!憧れ変形菌じゃないっすか!「そのへんにある」というまやかし文言渦巻く身の回りにありながら一切その姿を見たことがなかった変形菌。子実体なのに、キノコっぽいフォルムを全くしていない屈曲子嚢体タイプの変形菌。

園内に転がっていた朽木の下。爬虫両生類館のヌシ、H氏の「このへんの樹の下にエゾサンショウウオが越冬してたことあるんですよね」のヒトコトとともに繰り出された「神の蹴り」によって
転がった朽木の裏には、そんなドラマティックな生き物が転がっていたのです…。

507maruyama (1)

手にとって見れば、こういう状態でして。

507maruyama (3)

寄って撮れば、まるでプレッツェルですね。

507maruyama (4)

ヘビヌカホコリのすぐそばには、身が黒い小型のマイマイが隠れてました。小型種なのかな。結構平たい。

ハープソン2013・春
個人調査エリア:5エリア(恵庭・島松山・定山渓・無意根山・札幌)、
別チームでの調査エリア:(清田・大楽毛・山花・遠矢)
個人確認種:2(エゾサンショウウオ・エゾアカガエル)
別チームでの確認種:+2(キタサンショウウオ・ツチガエル)

Baikada’s main website
Wild Home

釧路一晩隊(ハープソン2013)

ちょっと移動が多かったので、記事の更新が前後しています。

今回は4月27-28日に1泊で釧路に行ってきた時の話。

4月28日からハープソンが始まったこともあって、まずは記録関係の記事をに書いていこうとおもいます。(釧路でのフィールド私感はまた別記事で)ちなみに、調査した場所がどのエリアに当たるのかを調べるのは、こちら(ハープソンの予行2012)を参考にしてみて下さい。

釧路旅は、学芸員のHさんやHHS副会長のTさんと一緒に動く日程だったのでハープソンの個人記録用チーム(ばいかだ)とは別に、「釧路一晩隊」を結成しました。(1泊2日だから…)結果は

こんな感じ。クリックすると拡大するので、書くときに参考にしてみてね。4/27日は、ハープソンの期間外なので、参考記録として挙げておきました。

28日からハープソンスタート。なので、28日からを本記録として挙げています。

本記録

  • 遠矢エリア・4/28・キタサンショウウオ卵嚢の写真(IMGP0573.jpg)

IMGP0573

今年のハープソン本記録の1種目はキタサンショウウオでのスタートでした。写真は水中写真です。青光りする卵嚢がとても綺麗ですが、あえて青光りしていない水も茶色い場所で撮ってみました。エゾサンショウウオの卵嚢よりも、中にある卵の1つ1つが小さくて、
数がたくさん入っています。

  • 遠矢エリア・4/28・エゾアカガエル卵塊の写真(_MG_0450.jpg)

_MG_0450

今季のハープソンではこれの記録が一番多くなると思います。確認エリア数がどれだけ計上されるか、楽しみですね。

  • 山花エリア・4/28・エゾサンショウウオ成体の写真(_MG_0571.jpg)

_MG_0571

釧路湿原辺縁部のあたりのエゾサンショウウオですね。運良く、成体が見つかりました。

  • 山花エリア・4/28・エゾアカガエル卵塊の写真(_MG_0058.jpg)

_MG_0058

苔むしていて(正しくはコケじゃなくて藻類っぽいけど…)、緑色になった卵塊。暖かいところにある卵塊が、こんな感じの変化を起こしていることがあります。

以上が、釧路一晩隊のハープソンの正式記録です!釧路は実際には4/27から入ってフィールドをしていたので、期間外の4/27の記録は参考記録として計上しておきましょう。まずは釧路に入る前にちょっと入った阿寒周辺の山。

  • 上庶路エリア・4/27・エゾアカガエル卵塊の写真(IMGP0520.jpg)

IMGP0520

時間差卵塊。上に乗ってる小さな卵塊はごく最近産卵したもの。残念ながら、楽ちん移動出来る範囲にはエゾサンショウウオの卵嚢はなし…。そして夜にはキタサンショウウオの産卵を観察していました。

  • 大楽毛エリア・4/27・キタサンショウウオ成体の写真(_MG_0319.jpg)

_MG_0319

地上は暴風&霧雨のよろしくないコンディション。でも水中はどこ吹く風だったようです。オスが尾を振りディスプレイ中。「大楽毛」は「おたのしけ」と読みます。

  • 大楽毛エリア・4/27・エゾアカガエル成体の写真(_MG_0386.jpg)

_MG_0386

キタサンショウウオを観察しているといつの間にか出てきているエゾアカガエル。雨のためかほとんど鳴いてなかったけど、姿自体はちらほら見ることができました。

以上、釧路一晩隊の成果でした!また別記事で、もう少しじっくり書こうと思います。

Baikada’s main website
Wild Home