Life or death


Hynobius retardatus
Ezo salamander
蝦夷山椒魚(エゾサンショウウオ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D *

Is it fortunate that it is alive in hopeless environment?

絶望的な環境の中で、生きていることは幸運なのだろうか。そんな考えはひどく人間的だと思うけども。


Hynobius retardatus
Ezo salamander
蝦夷山椒魚(エゾサンショウウオ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D *

エゾサンショウウオの親が産卵した池は、すっかり干上がってしまった。
雨が降れば彼らも孵化して、しばらくの間、生き永らえるかもしれない。


Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON G12 *

池の中央には若干の水が残っていた。
オアシスといったところだろうか?


Hynobius retardatus
Ezo salamander
蝦夷山椒魚(エゾサンショウウオ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D*

だが日光差し込む浅い水たまりは30℃にもなって、みなすぐに死んでしまっていた。
不幸だが、苦しむ期間もなく幸運だったのかもしれない。

自分も含め、人間は多かれ少なかれ、そういう目で動物を見てしまうものだが、
野生動物に幸・不幸を当てはめるのは適当ではない気もする。

死んでいない動物には、若干の未来がある。

その未来を幸せ、不幸せと考えるのは
人間の長所であり、短所であるとも思う。

卵の中のエゾサンショウウオは何も考えていないと思うけど…

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モドキ

I found the eggs of amphibians. There were eggs that seemed to make a mistake in the kind when the person who was not used to the observation saw.


(画像クリックで拡大)

なんというか、紅葉もどきな春。
桜も咲いてるけど葉が色づいているようにも見える。
毎年こんなに色づいてたっけ、春。

春紅葉って、芽吹いて葉が緑になる前の一時的なものみたいだけど
綺麗なものだね。

先日(はびこるホラー)に引き続き、
江別にやって来た。

水門に産んであったヒキガエルの卵は、
水門が開いて下流に流れた模様。
ヒキガエルは産卵後、比較的早く孵化してしまうんだけど、
孵化したてはオタマの形すらしていないので、遊泳力がない。
だから卵でも、孵化してても、どちらにしても、
水門付近での継続的な観察は難しいかもね。

流れることで下流域への分散が進んでいるように思う。

そのあと、ちょっと下流側、先日トノサマ系の鳴き声を聞いた池に行った。

やっぱり鳴いてる。
前回より、暖かいせいか数もやや多い。

成体を捕まえて、トノサマガエルなのか、
トウキョウダルマガエルなのかを調べようと、
しばらく探してみた。

結果から言うと、成体は捕まらず。
もっと暖かくなってから夜に見に来たほうがよさそう。

で、捜索中にまた、別のモドキを見つけました。

一見、エゾサンショウウオの卵嚢に見えなくもないけど、
これはヒキガエルの卵の切れっ端。
エゾサンショウウオより細く、卵が密に並んでいる。

カエルについていろいろ聞き取りをしていると、
エゾサンショウウオの大卵塊を指さして、
「ヒキガエルの卵があるよ!」と間違って教えてくれるケースがあるのですが、
ヒキの卵もこうして切れっ端だけだと、間違ってしまいそうだね。

次はエゾアカガエルの卵塊…ではなくて
おそらくトノサマガエルのものと思われる卵塊があった。

もし、エゾアカガエルが産卵する場所なら、
もっと成体がいて、鳴いてるだろうけど、
今回は違いそうだ。

日当たりの良い河川敷なのに、あまりに時期が遅すぎる(卵割してないし)。

卵の構造も、胚が小さくゼリー層がかなり大きいので、
エゾアカガエルっぽくない。

多分トノサマ系で、ボテッと塊を産んでるところをみると
トノサマガエルのように思われます。

しかし卵だけじゃなんとも言えない。
この卵がトノサマガエルだったとして、
調査地点にはトウキョウダルマガエルがいないと証明できたわけではない。

混生している可能性もあるからね。


(画像クリックで拡大)

ところで、この池でオタマジャクシみっけた。
エゾアカガエル…もどき。

ヒキガエルのオタマジャクシですね。
色は一様に暗色です。

見た目も微妙に違うけど、行動見てるとエゾアカガエルとあからさまに違います。
ものすごく密集して群れたり、
尾ひれを常に動かし、せわしない感覚があります。

密集して尾ひれをみんなが動かすので、
水面は混沌とした状態になるので、
ちょっと見るだけで、ああ、ヒキガエルのオタマか…とわかります。

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野幌で子供に紛れてオタマジャクシすくってきました

江別市野幌でのフィールド講演、参加者も多く、お天気も比較的よく、楽しんでもらえた方も多かったのではと思います。
今回も、来て下さってありがとうございました。

天気予報では風が強めに出ていたけど、それほど強くもなく、
日がさすと暑いくらいの気温になりました。

エゾアカガエルのオタマジャクシは、大体がフルサイズになっていました。
一部、産卵が遅れたものが小さめのものがいました。

参加してくれた子供たちがどんどんすくって
(最終的には戻しました)
100円ショップのシュガーポットに入れたりして
横から下から観察しました。

エゾサンショウウオは、まだ小さく、
一部がようやく前肢が生えたくらいの成長段階でした。
未孵化のものもまだいました。

ツチガエルも産卵が始まってましたね。
ほんの少しだけでしたが。
驚いたことに、もう孵化したと思われるツチガエルの
オタマジャクシもいました(見た目がほとんど胚なのですが…)

アマガエルも少しだけ鳴いていました。

ツチガエル成体を取り逃し、参加者に見てもらえないという
微妙な失敗もしましたが、トラブルもなく、
表情を見る限り、楽しんでいただけているように感じました。

エゾハルゼミも今年の初見ですね。

水生昆虫や他の生き物もいろいろ出て、
ガムシ、マツモムシ、アメンボsp、オオコオイムシ(たぶん)、
ヨコエビ系、ケンミジンコ類、ヒル(オタマにつく)、
ヒラマキミズマイマイ系、モノアラ系、オカモノアラガイ
あたりが見ることが出来ました。

今回も派手に水没する子もなく、一安心。
自然ウォッチングセンターのスタッフの皆さん、お疲れ様でした!

野外の短い時間のレクチャーでは、こんなフリップ作って、
エゾアカガエルとエゾサンショウウオの幼生の説明を簡単にしてきました。

どんどん溜まってしまうamazonダンボールも、
フリップパネルとして役に立ちましたね!

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みんなでサイエンス6:北海道新聞

I wrote the article for the news paper.  “Hokkaido newspaper”
The article was “Let’s Science” about the tongue of snake.

「北海道新聞」(紙面)で、
ヘビの舌の機能、水の飲み方などについて寄稿しました。
2012年5月17日の北海道新聞・夕刊(札幌圏)に掲載されました。
『北の生き物-ヘビの舌』『出し入れし臭いの情報収集』などの副題がついています。

北海道自然史研究会の会員の一人として、
『みんなでサイエンス』に寄稿しています。

みんなでサイエンスは、木曜の夕刊で
連載されています。

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石狩でシロマダラ語って来ました

北海道自然史研究会の発表会で、石狩市民図書館で、昨年石狩で捕まったシロマダラについて
報告をしてきました。

15分の報告、ちょっと卒論発表会など思い出して
緊張してしまったようです(汗)

ひっきりなしにトイレに…。

講演と発表報告はやっぱ違いますねー。

内容は、
シロマダラとは?
北海道のシロマダラは?
石狩の伝承のへびについて
捕獲されたシロマダラの捕獲状況
石狩のシロマダラの産卵孵化
捕獲された、孵化したシロマダラの形態について
でした。

詰め込み過ぎました(苦笑)
それぞれのテーマで15分ずつ喋れそうです。

忙しながらの口調になってしまいましたが、
ご清聴、ご質問ありがとうございました。

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石狩市内で見つかったシロマダラ

I reported about Dinodon orientale at the library of Ishikari city.

北海道自然史研究会石狩大会
2012年5月12日に報告をしました。
演題は「石狩市内で見つかったシロマダラ」です。

日時 2012年5月12日(土) 10時~17時 研究発表・事例発表
場所:石狩市民図書館 視聴覚ホール 収容人数: 50人
申し込み
一般市民  ・定員:25人(先着順)
・参加申込受付期間:5/1(火)~5/9(水)
・参加申込方法:電話で、いしかり砂丘の風資料館(0133-62-3711)へ
研究会会員 ・想定参加者数:20人程度
・参加申込受付期間: ~5/9(水)
・参加申込方法:メール等で研究会事務局( n-h@cho.co.jp )へ
大会参加費 一般市民 資料代として200円
研究会会員 参加料500円(研究会の年会費も兼ねる)
スケジュール(予定)
10:00~ 開会 会長挨拶など
10:10~12:10、13:00~15:30 研究・事例発表
16:00~17:00 自然史研究会総会
18:00~ 懇親会

□ 発表一覧 □
10:10 西川洋子 石狩浜の花とマルハナバチ -セイヨウオオマルハナバチの侵入がもたらす影響-
10:30 安田秀子 定期観察による石狩浜の花ごよみ 2011
10:50 竹橋誠司 砂浜のきのこ
休憩
11:20 藤原 一暢 石狩海岸に分布するイソコモリグモについて
11:40 徳田龍弘 石狩市内で見つかったシロマダラ
昼休み
13:00 志賀健司 石狩海岸林の融雪プールと花畔砂堤列
13:20 濱崎眞克 石狩湾沿岸防砂林内湿地に生息するキタホウネンエビについて
13:40 水島未記 北海道の鯨骨製記念物・続報と自然史上の意義
14:00 大鐘卓哉 石狩湾に発生する上位蜃気楼の観測
休憩
14:30 鎌内宏光 道東における明治開拓以降の環境変化と森川海のつながり(予報)
14:50 川辺百樹 セグロセキレイにとって石狩川は北限の安定的繁殖河川
15:10 堀 繁久 北海道のゲンゴロウ
15:30 大原昌宏 博物館標本とバイオミメティクス

石狩市で捕獲されたシロマダラの捕獲経緯、
その後のシロマダラの動向等をお伝えしました。

発表報告はこちらから。

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研究会が発足:北海道新聞

I was interviewed from the news paper. “Hokkaido newspaper”

「北海道新聞」(全道版紙面:2012年5月11日)で、
北海道爬虫両棲類研究会」発足にあたっての記事を掲載して頂きました。
2012年5月11日の北海道新聞・朝刊(全道版)に掲載されました。

研究会発足と、全道調査(ハープソン)について書いて頂きました。

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はびこるホラー

I found the eggs of Bufo japonicus formosus in Ebetsu city. Bufo japonicus formosus is non-native species in Hokkaido. Ebetsu city is one of city in Hokakido.

いろいろいっぱいいっぱいになってて、アップアップ。やっておくべきことも少しずつ遅れたりしては、よろしくない。

なんとかしよう。そうだ、思い切って休もう!

フィールドに行くんだー

と、いいつつ、オタマジャクシ観察イベントの下見だったんだけど、外に行くのはいいよね。

今年初のニホンアマガエル。で、下見の待ち合わせまで時間があったので、以前から気になってた石狩川のヒキガエルの状況を見ておこうと思って河川沿いの水の淀んだところをちょっと見て歩いたんだ。

石狩川の上流には旭川の神居古潭があり、その周辺では繁殖が確認されています。石狩川の河口周辺のの石狩市聚富でも、自分も幼体の死骸を確認しています。
(参考リンク:北海道石狩市で確認した外来種アズマヒキガエルについて

2年ほど、繁殖期にこの周辺(石狩市聚富)を見たけど、その後も繁殖の痕跡が見つからず…。(見つけられないだけなのかも)

そんな中、石狩川下流域でのヒキガエルの情報ももらいました。

なので、石狩川の中流下流では、もう繁殖地点が多数あるんじゃないかと、自分で適当に予想して、適当に繰り出したわけです。観察地点も適当に江別。

1箇所目の池は、汚水溜めみたいになってて、まわりでアマガエルがないてた。

しかし2箇所目、早くも「クックッ」と、どこぞで聞いたことのあるヒキガエルの声がする…。(ヒキガエルは鳴嚢が発達しないので大きな声では鳴かない)

水面をざぶっと音を立てている奴がいて、じっと見てたんだけど、大きなコイだった。やれやれと思って、網で水面のゴミをよけたら、なんか入った。

さすがにこの卵は、ヒキガエル以外の何物でもないな…。江別市でも繁殖していました。。。

成体は、水に入っていて見つけづらいのだけど、のべ5個体以上は確認できた。家が近ければ夜まで観察するのに。

おわかりになるだろうか?左上に見える顔のような物体。

拡大すると、ヒキガエルが左上の方向を向いて鼻先を水から出しているのがわかります。

神居古潭で繁殖している個体群はアズマヒキガエル、石狩川河口で拾った死骸もアズマヒキガエルなので、おそらくアズマヒキガエルなのだろうけど、鼓膜など見れなかったから種の同定はできなかった。

卵やオタマジャクシで同定する方法はないだろうかね?

他の情報からも、やっぱりヒキガエル、じりじり定着地域が広がっているように思われます。

ところで、、


江別の石狩川河川敷

怨霊…

じゃなかった、音量最大推奨です(わかりにくいから)

江別の石狩大橋のあたりの池でトノサマ系の声がしました。トノサマガエルは北広島方向から江別市や南幌町に侵入しているのは確認されているようで、また、岩見沢市の上幌向方面にはトウキョウダルマガエルの定着が確認されています。(どちらもトノサマ系の移入種)

これもう。どっちの種類がいてもおかしくないのではないんじゃなかろうか?調べる時には、この両種が混生すると、たいへん苦労するのが目に見えています(泣)

とりあえず声だけなので、種類は保留。

そのあと、野幌でオタマジャクシの様子を観察。エゾアカガエルやエゾサンショウウオを見て、なんとなく、ほっと一息でした。

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卵嚢、離水中

When the snow melt, the bamboo grass stands up. If the salamanders lay the egg to “the bamboo grass which lays in water”, the egg will fly in the sky.

エゾサンショウウオがササの葉に卵嚢を産み付けて
徐々に水から引き上げられているって書いた記事をこの間書いて、
「ほとんどの場合、問題ない」としたんだ。

しかし、裏山で問題のある卵嚢見つけた。
完全に水から引き上げられていました。

さすがにササの茎に産みつけたら、
一本釣りされちゃうでしょ…。

中の幼生は孵化サイズに達しているから、
運が良ければ孵化して水に落ちる。

でもこれだと、卵からは孵化できても
卵嚢から出られないかもしれないね。

卵嚢は意外と乾燥から卵を守るので、
すぐには乾燥はしないんだけど、そのぶん丈夫なので、
幼生がなかなか外に出れないことがあります。

これは昨夜の写真。
あれから強い雨が降ったので
水に落ちたかもしれないね。

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滝野でサンショウウオの卵見てきました

今回のフィールド講演、たくさんの親子(おじいちゃん)連れで来て下さってありがとうございました。

天気が荒天の予報でしたが、
フィールド中に雨粒が落ちてくることもなく、
フィールドが終わると大雨になったようです。

外歩きの時に雨が降ってなくて、よかったよかった。

エゾサンショウウオの卵嚢の観察をする前に、
ちょっと「さわりかた」や、
エゾサンショウウオとエゾアカガエルについて、レクチャー。

そして森では、エゾアカガエルやエゾサンショウウオの卵などを
観察しました。

他に観察をしていた家族連れさんにも、
見つけた生き物を見せもらったりして
いろんな水の生き物を観察できました。

両生類:エゾサンショウウオ(卵嚢)、エゾアカガエル(卵、幼生、成体)、ツチガエル(幼生、成体)
魚類:ドジョウ(フク、エゾホトケ?)
昆虫:コオイムシ系、トンボ2種のヤゴ、マツモムシ、イトトンボのヤゴ
貝類:モノアラガイ類?、カワニナ?

一人くらいは田んぼにハマるのではと思っていたけど、
皆無事、生還しました(笑)

これから現れる
カエルとサンショウウオの幼生(オタマジャクシ)のレクチャーのあと、
解散となりました。

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