コバエ検索

I am bothered in the small fly in the room. That had been born from the potted plant.

小さな黒い昆虫が部屋を飛んでいる。
ストーブを止めると、部屋のどこかで休止状態になり、
ストーブをつけるとフラフラと部屋を飛ぶ。

温かいミルクコーヒーを淹れたあと、
しばらくするとそのコーヒーに浮いている。

結構、かなり、うっとおしいので、
調べて根本解決しようかと…。

コバエを倒した!

せいぜい2~3mmの小さな双翅目。

外にいるショウジョウバエや
配管から発生するチョウバエとはだいぶ形が違う。

ケバエに近い感じ。

で、「札幌の昆虫」で調べたけど、しっくり来る感じの虫がいない。

うろ覚えでキノコバエっぽいかも…とおもってネットで検索すると

クロバネキノコバエ(イカリ消毒)

これは、形が近い!
同一種かわからないけど、これの仲間ではありそう。

植木の肥料とかから発生するみたい。

テーブルヤシの鉢植えが発生源で間違いなさそうだ。

外に出したいけど、明日は真冬日だし
鉢植えに蓋をして土を、キンチョール蒸し。

産卵サイクルを読んで1ヶ月続ければ壊滅できる、はずだ…。
1ヶ月は長いよ~(汗)

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シロマダラを追って、で講演してきました

I gave a talk about the Oriental odd-teeth snake in Hokkaido.

北海道希少生物研究会の報告会、「幻のヘビ、シロマダラを追う」で「シロマダラって珍しいの?」という演題で講演して来ました。

スライドの表紙に、デザインをしてくれた岡田善敬さんに感謝!
(岡田さんは図鑑のデザインを担当してくれた方です)

大体40分、お話させて頂きました。
聞いてくれた方々の多くが、生き物の調査をしている方々や
学生さんだったので、実はとても緊張していたんですね。

ロレツまわっていたかなー。

内容は、今までの講演関係の中では
一番深く掘り下げた内容で、マダラヘビについてなど
かなり突っ込んだ話もしました。

どこまで突っ込むか、
どこまで一般的にするか、
資料を作ってて難しいところでしたが、
話の中で、いくつか印象に残って
聞いてくれた人が情報を持ち帰ってくれていれば幸いです。


語っております(撮影:中島宏章さん)

実は、学生の頃なんかは
学級会とかで人前に立つだけで膝が震えたりしたし、
(野生動物に関わる前の)仕事でも人前で講演することもあったけど、
やっぱり好きなこと、多少なりとも自信のある分野で話ができるのは
幸せなことですね。

緊張したけど、話すことを楽しんでいたと思いますよ。

聞いて下さった皆さま、
講師に呼んでくれた北海道希少生物調査会の寺島さん、
ありがとうございました。


事業の結果報告をする寺島さん

そして、なんだかんだといつも一緒に行動している中島さん。
彼がいると、後ろを任せて安心して話が出来るのです。


中島さん

ヒメヒナコウモリやクロオオアブラコウモリなどの
北海道のコウモリの最新情報も織り込まれた話、
特に今までの自然雑誌のデータ関係の話、実に面白かったです。

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シロマダラって珍しいの?

I gave a talk about the Oriental odd-teeth snake in Hokkaido.

北海道希少生物研究会の、幻のヘビ、シロマダラを追う~北海道新聞野生生物基金 平成23年度助成事業 結果報告~の中で、30分の講演を行いました。

デザイン:寺島氏 写真:徳田

内容は、

・北海道で見つかったシロマダラというヘビについて
・マダラヘビについて(概説)
・ヘビについて(超概説)
・捕獲時の動画放映(中島宏章氏撮影、4分間)

でした。

また、動物写真家の中島宏章さんも講演しました。

内容の簡易レポートはこちらです。

一般の方を対象に
事業成果報告及び講演会を行うことになりましたのでお知らせいたします。

「シロマダラを捜して~北海道新聞野生生物基金 平成23年度助成事業 結果報告~ 」

■日時:11月26日(土) 9:30開場、11:30終了
■場所:札幌市男女共同参画センター4F 中研修室
(〒060-0808 札幌市北区北8条西3丁目札幌エルプラザ内 TEL:011-728-1222)

■プログラム:
①9:45~10:00 寺島淳一氏 事業内容と成果報告
②10:00~10:30 徳田龍弘氏 シロマダラって珍しいの?
③10:30~11:00 中島宏章氏 内容未定
■料金:無料
■収容人数:72人

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登別といえば

I went to field in Noboribetsu. Since it was already cold, there were not herptiles. But I hope to go next season, because there is good field.

登別の「ふぉれすと鉱山」にお邪魔してきました。

今まで、登別には行ったことがなかったんだけど
エゾサンショウウオでは聖地の倶多楽湖の近くなんだよね。
(エゾサンショウウオのネオテニーが戦前まではいた)


エゾサンショウウオ(ふぉれすと鉱山飼育個体)

行く機会がなかったので、登別のイメージは
入浴剤で知ってた「登別カルルス温泉」と、
北海道では頻繁に目にする「のぼりべつ…といえばクマ牧場」だ。
(動画さまよってて クマ牧場のMADにあたって妙に感心してしまった)

それはさておき
初めて登別の土を踏んできたんだ。

時期が遅くなってきたので、爬虫類を見るのは厳しかったけど
水あり、深い山あり、温泉ありでいろんな意味で面白いところだった。


温泉湧いとる

シーズンにはぜひ遊びに行ってみたいところなんだ。

ふぉれすと鉱山の施設も、とてもきれいで、
1800円で研修施設に宿泊もできるので、
倶多楽湖~登別~室蘭あたりのフィールドでも
拠点にして動くのもいいかもしれない。


マメホコリ系

少し寒いけど、変形菌やキノコは少し見ることが出来る。
成熟して、先端がほころんできていたので、押しつぶして胞子を飛ばして見ることにした。


マメホコリ(?)を押してみる 

プシュッと出るの楽しいね。

川沿いに歩くと緑に変色した倒木を見つけた。
こういうところにあるのは ロクショウグサレキンの系統。


ロクショウグサレキン

綺麗なキノコなんで、いつもなんとなく写真を撮ってしまう。


ロクショウグサレキン

ごく一部、柄が中心に生えていないものもあったけど
群落のほとんどは柄が笠の中心から出ているのでロクショウグサレキンだと思う。

中心からずれて生えているものにロクショウグサレキンモドキというのがあるんだ。


ロクショウグサレキン

すごくちっちゃいのでチャワンタケみたいな形に見えるけど、
よく見るとキノコ型のキノコなんだ。

この写真は老菌で、だいぶしおれてきているね。

来年は何度か登別にお邪魔すると思う。

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雪道ハイキング

I went to field after a long absence. I felt good in snow field.

カナヘビの孵化の瞬間の動画を見に、
札幌市滝野すずらん公園にお邪魔した。

その他打ち合わせの後、森の方へ。

こちらにお邪魔する2~3日前から雪が降りだして、
10cmくらい積もっていた。

雪は曇天でも地面から光を反射するので、
とても明るい。


凍りかけ池

個人的な感じ方だけど、
春は両爬の出てくる時期でわくわくフィールドに出て、
夏は少しだれるけど、ヘビがいるのでフィールドに出る。
秋は紅葉は好きだけど、人だらけになるので引きこもり始めて
初冬はねずみ色の空とアスファルト、枯れ木を見て引きこもり全開。
そして雪が積もると、またちょっと歩きたくなってくる。

秋の良い過ごし方を身につけたいですね。


キノコ

なにやら、食べれそうな形をしたキノコであるが、
雪積もってもまだ原型保っているものだね。

正直、生き物の姿は少ないけど、
哺乳類のあしあとはとても見やすくなるし、
鳥の姿も結構見やすくなってきた。

ヒガラやミヤマカケス、アカゲラ、コゲラなど。
もう、持ち歩くカメラのレンズを望遠にしてもいい時期かもしれない。


ツチグリ

とてもいい気分で散策できました。

しかし一方で、運転気を付けないと…。
ちょっとした山道でも、シーズン初めは特に運転感覚が戻ってきてないので
少しタイヤがヨコにぶれるだけでもかなりヒヤッとする。

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ヘビの脱皮殻標本作り

I made the specimen of the cast-off skin of the snake.

数日前に、ルームメイトのサキシマバイカダが脱皮しました。
とてもきれいに脱げていたことと、今までちゃんと細かな鱗の計測をしていなかっので保管がしやすくて、観察のしやすい形での標本を作成してみました。

脱皮殻には最初、泥やゴミがついていたり、
粘液の乾いたものがついていて脱皮殻同士がくっついたりしているのが普通です。

台所洗剤を適量溶かしたぬるま湯に、汚れがついたままでいいので
脱皮殻をつけておきます。

しばらくしたら、くっついた場所やゴミが取れやすくなるので
軽く除去して、抜け殻同士がくっつき合っている場所がないようにします。
(破れないように…)
浸けてある水を3~5回入れ替えて、ゆっくりすすいで、
キッチンペーパーの上などに抜け殻を伸ばして置いて乾かします。
天日でもそれほど時間はかかりませんが、
せっかちな人は ドライヤーを少し遠い場所から当てます。

乾いたら、観察するところを観察していきます。

ただし、今の状態は脱皮の脱ぎっぱなしの状態です。
裏表が逆になっていることに注意しながら見ておきましょう。
(抜け殻は乱暴に脱いだ靴下と一緒で、裏返しになって脱げています)

これは別のヘビなんですが、
頭の鱗の分布をスケッチしておいてもいいですね。
ただし、抜け殻では下顎や上顎の周りが確認しにくいので、
こういう図をきっちり書きたい人は、生体を観察したり、
顔のアップの写真で 見ていくといいですね。

腹板の数を数えています。
同じような形のものが数百も続くので、自分は10数えた所でマジックで点をつけています。
腹板の数は裏表で変化しないので、この状態で計測しても大丈夫。
というか、このあと腹板を切っちゃうのでこの段階で数えておきたい。

切り裂くとは言え、できるだけ原型は残したいので
下顎の真ん中の場所を確認。

ハサミを入れていきます。

そのまま腹板の中央を切り進み、
尾下板の直前(肛板まで)ハサミで開きます。
尾下板以降も切ってもいいのですが、先端まで広げるのは難しいし
尾下板以降は左右1対の鱗になっているヘビが多いので、
その縫合線にそって切るのもしんどいのでそのまま保存します。

切り開く場所は腹板の中央以外には
左右どちらかの第1体鱗と腹板の境界を切る方法があります。
しかしこれも境界部分がギザギザしているので綺麗に開くのが難しく、
あとで見たときに、体鱗を数えるのに支障があったりします。


ちなみにヘビの手術をするときは、第1体鱗と腹板の境界部にメスを入れます。
手術のように回復や癒合を期待するときは、鱗の中央で切断してしまうとくっつきが悪い為です。

切り開くと、抜け殻の全容が見ることができます。
あとあと裏表がわからなくならないように気をつけて。

自分は、最初の腹板数の計測時にマジックで点を打つ場所を右側に打つようにしているので、
切り開いたあと、表を背側から見るとマジックの印が左側に来るようになります。
(上の写真は裏を背側から見た写真、下の写真は面を背側から見た写真です)

鱗を表側や裏側から比較しながら見ると、けっこう細かいキールなども見ることができます。

開いた抜け殻を適当な腹板数の位置で切断して、
チャック付きの袋に入れて空気を閉めだし、
個体情報を記入しておきます。
種名、いつの脱皮殻か、どの位置の抜け殻か、などを記録しておくといいです。

上のものは、頭の先から第50腹板までで切っています。

これで体鱗が観察しやすいし、空気や湿度、昆虫などによる
劣化もある程度防げます。

体鱗は普通、どのヘビでも頸部が一番多く、尾に向かっていくにつれて数が減っていきます。
こういうの好きな人は、この数が減った場所なども記録しておくと、良いですね。

このサキシマバイカダはこんな感じ。

3+4(150)
17(10)  ------- 15
3+4(154)

上の意味は、
腹板10の位置で体鱗は17枚。
右側・腹板150の位置で第3体鱗と第4体鱗が癒合している。
左側・腹板154の位置で第3体鱗と第4体鱗が癒合している。
つまり第154腹板以降は体鱗数は15。
のような感じ。

で、尾の先までそれぞれ袋に入れたらほぼ完成。

それらの袋がバラバラにならないように、
さらに大きなチャック袋に入れておくと管理しやすいかな。

たぶん、だいたい大丈夫だと思うけど、
外側のチャック袋に防虫剤やシリカゲル入れておいてもいいかもしれないです。

鱗の状態などは生体から確認するのが一番正確ですが、
抜け殻から判断可能なものはここから拾ってやったほうが
生体への負担が少ないので
自分みたいに、生体の鱗を手早く数えられない人には
お薦め の保管法です。

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カッコウ 2011.11月号

I offered the column to the booklet. “Cuckoo No.2011(11)”
(The report of  Wild Bird Society of Japan Sapporo branch. )

日本野鳥の会札幌支部が発行する会報「カッコウ」の2011.11月号の
「リレーエッセイ鳥参上」に両爬と鳥に関するコラムを提供しました。
写真(モノクロ)はトノサマガエルです。

Webにも掲載されていました。
鳥と両生類と爬虫類 (リレーエッセイ鳥参上:日本野鳥の会札幌支部

 

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ウロコ・シンドローム

I researched the queue (arrangement?) of “The scale of Oriental odd-tooth snake”. It is small scales, especially the juvenile’s scales are very very small.

「あの葉っぱが落ちるとき、私は死ぬのよ」的な紅葉が終わって、雪が積もっていないこの灰色の季節、大きめに調子を崩して数日寝たきりだったんだ。

寝たきり前に、動物園で道産子シロマダラの各部分の計測をしていたので、寝たきりながら、記憶の残るうちにということで資料を作っていました.

これがものすごい量になってしまって、本が書けそうなくらいになった。まとまりがつかん。(a,b,c,dと4個体いるので、結構な量だ)


シロマダラ(札幌市円山動物園飼育個体)

道産子の「a」ちゃん(62cm)から生まれた「c」君。

学会への報告書用に、なるべく正確な情報と資料を作成しようと思って、計測も飼育員のHさんと一緒に、ヒヤヒヤしながらやってた。

とにかく、レアケースの個体なので、計測のストレスがかかりすぎて死亡とか衰弱とかが起こったら、凹むどころの騒ぎではない。だけど、今回はなるべく多くのデータを取りたいから、長さや横帯、性別以外にも、細かな鱗の数や分布を記録して出したいところ。

やっぱりなるべく手に持つ時間を減らすのを目標に、Hさんには、抜け殻の保管をお願いしておいた。いい抜け殻なら、時間をかけて体鱗の数を見ていける。けど、20cmチョイの幼蛇の体鱗数を全部チェックするのはかなりの発狂指数を示しました。(※抜け殻では伸縮が大きいので、長さ等の計測には向いていない)

それと生ウロコ写真をどうやったら撮っておけるか考えたりした。1cmチョイしかない「c」君の顔の鱗の溝を写すためには、
どうしたら一番いいんだろう…。

とりあえずは、ストロボに[リングストロボ状になるアダプター]をつけて、(リングストロボは高いので…)半分を黒布や手で隠し、シロマダラの鼻先からだけ光が当たるようにして撮ってみた。長さ計測、性別チェック、写真など1個体当たりの触る時間はかなり短くできて、ほっと一息だった。

思いのほか、鱗のミゾが出てくれて、参考資料にはできた。抜け殻と、この写真で鱗の分布を絵に落として、今後比較できるようにしておく。

報告は最初、1本で出すつもりだったんだけど、詳細なデータを出していくなら、全部いっぺんに出すより、項目に分けて3本(発見状況まとめ、産卵孵化、形態)にしようと思うんだ。
まとめる能力が低いのもあるんだけど、それぞれ意味のある報告だと思うから細かく書いてもいいんじゃないかと思っててね。

どうしても、心の底にある「北海道の個体は本州の個体と差異があって欲しい」という願望が「平等に調べること」を妨げるわけだけど、乱暴な推測はせずに、事実を誇張無く書くように心がけたいね。最初は本州以南と比較した報告を作って行きたかったけど、比較しようにも、本州以南のデータも決して多くないので「北海道で見つかってる個体はこんな感じの形質なんだ」って感じになるかな。

データをしっかり取って蓄積するって大事だなって思う。けど、これを捕まえたヘビ全部でやって行ったら、かなり死ねることになると思う。

まあ、ここ数日はホント寝たきりだったけど、自分のやっておくべきことが少しでも進められたので、よかった、よかった。

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