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北海道エコ・動物自然専門学校

I will do a class called “integrated learning” at Hokkaido Eco communication collage.
I am going to teach it about reptiles and amphibians.

北海道エコ・動物自然専門学校の動物自然学科で、
2012年4月から授業をすることになりました。
(やや不定期だと思います)

授業は、両生類や爬虫類がベースにはなりますが
そこからいろいろ発展して、学生さんが目指す仕事に
役立つ講義をしていければと思います。

2012年度 総合学習
2013年度 総合学習(1年後期に座学、2年前期に座学と実習)
2014年度 両生類爬虫類学(1年後期に座学、2年前期に座学と実習)
2015年度 両生類爬虫類学(1年後期に座学、2年前期に座学と実習)
2016年度 両生類爬虫類学(2年前期、座学と実習)

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外来種の実習ひとまず完結

今年の前期の授業が終わりました。

今までの授業はずっと座学で進めてきたのですが、
今季は野外実習も組み込む形でやってみました。

天候や、行動範囲などいろいろ考えるところもありましたが、
そのうちの1つの実習の流れを紹介しようと思います。
(今回は2年の自然コースの実習です)

北海道には両生類の種類は多くありませんが、
現在確認される両生類の半数以上が外来種です。

そのうち、トノサマガエルは道央を中心に広がりを見せています。
本来の生息地(本州・四国・九州)ではむしろ減少傾向にあり
環境省レッドデータ(2013現在)では準絶滅危惧種にも指定されている。
しかし皮肉にも、北海道ではかなりの勢いで分布を拡大している状態です。

座学では、外来種の話を進め、
学生さんには、「外来種についての自分の考え」をレポートにしてもらいました。

表面的には、いろんな意見(駆除派・静観派など)を持っている人が多いのですが
なぜ自分はそのような意見を持っているのか?という部分を
見つめて欲しいと思ってのことです。

「先生が外来種は駆除した方がいいというから、私は駆除するべきだと思う。」

という意見は、まったく自分の考えを持っていない。
なぜ駆除が必要で、駆除する時にどう考えながら駆除するべきなのか。
静観するなら、どうして静観するのか。
自分の意志をしっかりと説明できることが重要だと思います。

いろいろな意見を持つだろうし、それを自分の考えとして持って議論をするなら、
外来種議論にも少しは実があることになっていくと思うので。

今回のレポートの結果から、
外来種の野外実習の大筋をたてました。

今回は

・トノサマガエルの帰化定着を心配している施設でトノサマガエルを捕獲する
・捕獲したトノサマガエルは、なるべく苦痛がない形で冷凍死させる
・死骸はできるだけ無駄にしない
・後日解剖して、自分の知識に入れる
・駆除した際の、死骸について、何かに利用できないかを考える

こんな感じで進めていくことにしました。

学校の職員さんに尽力していただいて、
トノサマガエルをある施設で捕獲する許可を頂いて、
野外実習を8月に行いました。

確かにたくさんのトノサマガエルが確認でき、
うちの家の近くにあるような田んぼ(まだトノサマガエルがいない)の
アマガエルの密度と比べると、大変アマガエルの個体数は少なかった印象です。

全くいないわけではなく、写真のように上陸したばかりのアマガエルが
ぽつりぽつりと見ることはできました。

上陸の時期となっていたためもあるのですが、
トノサマガエルの個体数は「おびただしい」と表現する数でした。

実習始めたてのところで、このような感じです。

実習では、「各種の両生類・爬虫類を捕まえること」も大事にしたいと思っています。

捕まえる→探す→見つけるにはどんな環境を好むかを考える
→見つけた時にその環境を肌で感じる→その環境に住む他の生物も見る
→そこの生態系がどのように構成されているかを考える

これができれば、いろんな生き物を調べる時に
役立つ知識にできると思います。

例えば、水辺に住む鳥を見たいと思った時、
その鳥がカエルを食べるという情報があったとして、
単に水辺をやみくもに探すより、
その鳥が好む種類のカエルの住む場所を探し当てられれば
効率的に観察、調査もできます。

飼育技術としても、生息地の環境を良く知れば、
その種が好んで生息する環境を飼育下で再現してあげられれば
より良い飼育へと持っていけるでしょうしね。

通勤の途中でヘビを拾うと、持って行って学生に見せたりします。
帰り道で捕まえたところで放します。
学生さんが飼ってみたいと提案も受けることもありますが、
自分で捕まえて生息地を観察してから飼ってね、と断ります。

理由は説明するので、きっとわかってもらえてると思います。

さて、実習に戻りますが、
水面内にも大量のトノサマガエルのオタマジャクシがいます。
大体野外で捕まえたものはお腹が泥なども食べてプリプリにふくれているので、
スペード型に見えることが多いです。

施設では、卵を見つけると除去しているのですが、
とても取りきれないという現状があります。

捕まえたトノサマガエルは、学生さんにカウントしてもらい、
それをしつつ、誤認捕獲がないか、確認をしていきます。

誤認捕獲はあとで水面に戻しました。
上の写真はニホンアマガエルのオタマジャクシですね。

捕まえて両種をよく見比べると、はっきりとした違いがわかってきます。
こういう経験も、いずれ役に立つことがあればいいなと思います。

その他、実習中に見られる野生の両爬も観察出来ました。

エゾアカガエルの若い個体ですね。

これはカエルを好んでよく食べるシマヘビです。
この日だけで3個体が確認できました。

トノサマガエルの増加は、シマヘビ視点で考えると、
食べでのあるエサが増えて、嬉しい事なのかもしれません。

対して、ニホンアマガエルにとっては
エサを取り合う競争者、もしくは自身がトノサマガエルに食べられることもあるので
嬉しくないところでしょう。

本州ではアマガエルとトノサマガエルは同所的に住んでいるので
最終的には住み分けられるのかもしれませんが、
トノサマガエルのいなかった北海道で住んでいたアマガエルにとっては
厳しい状況になっていると思います。

体感的で、データを表示できるわけではありませんが
道内でたくさんトノサマガエルがいる環境では、
反比例してニホンアマガエルは少ないように感じています。

トノサマガエルは1匹のメスが千単位の卵を産みます。
ほとんどの卵がオタマジャクシになり、成長するので、
上陸の時期には見られる数が増えるのは当然なのですが、
1000近い個体がこの日だけで捕獲されました。

大きな個体は、後日、解剖して、
カエルの体の作りがどういうものか、
オタマジャクシも一部解剖して変態時にどのような変化が起こっているか
を観察しました。

(写真はカエルの解剖の日に、他の人から頂いたヘビの死骸を解剖をしてるところですが…)

この実習は、比較的、予定していた流れで進みましたが
お天気等によっては、なかなか難しい面もあります。

その辺りも、今季は経験できた(フィールド行っても何もいない…)ので、
今後の組み立てもうまくやらないといけないですね。

解剖に使わなかった残り900以上の個体ですが、
幸い、学校にはたくさんの飼育動物がいます。
その中でも、カエルを食べることができる動物がいます。
何種かの動物は、食べることができるので、
10匹単位くらいに小分けして冷凍しました。

寄生虫が心配ですが、冷凍や煮る、などの
手段を使って、飼育動物のエサとして利用できそうなので、
ホッとしています。

有効利用できるものは有効に、
「命を無駄にしなかった」と、自分たちを納得させるためにも、
有効利用の考えもどんどんしていったほうが良い考えています。

トノサマガエルは無毒でエサ利用できるのですが、
トノサマ同様、分布を広げている外来種ヒキガエルは毒があるので
エサ利用が厳しいです。この辺りも良いアイデアを考えたいところですね。

蛇足。

実習中に、誤って踏まれた拍子に、頸部の皮膚が裂けてしまったシマヘビ(カラスタイプ)。
頸部に負った傷の処置をしたのですが、処置後、
30cmちょっとのシマヘビが、20cm近いニホンカナヘビを吐き出しました。
こんな大きいのを食べているのかと、かなり驚きました。

傷:
誤って踏まれた拍子に、頸部の皮膚が裂けてしまいました。
最初は皮膚を寄せて、くっつくようにしたかったのですが、
数日後に傷が開くなどで、くっつけることができず、
今は傷が開いた状態で表面を軟膏等で
保護して、数度の脱皮で皮膚の再生を期待しています。
頸部皮膚なので、大きなエサを与えられないので、
しばらくは流動食(捕獲したトノサマガエル利用)の強制給餌です。
今年中の野生復帰は難しそうです。

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雨のハープソン・春

ハープソンの期間、道内は寒くて雨(雪)模様で、
思わしくない天気の日々が続いていましたねー。

両生類はなんとか卵は産んでくれているので、
出掛ければ観察することはできるんだけど、
出かける気持ちを天候に折られちゃった人も多かったのではないでしょうか。

第二期(夏:6/30-7-9)は天気が良くなることを祈ります!

自分のハープソンの期間の動きは、以下のような感じでした。

4/30。
雨。寒い。
釧路のフィールドにひき続いての荒天。

この日は、恵庭公園で
北海道エコ動物自然専門学校の野生生物コースの野外実習。

限局的な環境だけど、止水や流水のある環境差と
生き物を見て歩いて、季節のものを擬似ガイドしてもらう内容でした。

学生さんの力も借りて、無事にエゾアカガエルの卵塊も確認。

思いがけないものもちょっといたりして、良かった。

今度は暖かい日にゆっくりやりたいね。

家への帰宅途中に雨で出てきたエゾアカガエル成体を発見。
車通行量が多くて、車止められずに写真撮れず。
残念ながら参考記録。

この件で気分的に不完全燃焼を起こしたので、
帰り際の山に入ってエゾサンショウウオを掴む。
(産卵待ちのオスを発見)

掴んだ肌がすごくスベスベになる。
ハンドルを持つ手がスベスベで運転しにくい。
サンショウウオの粘液を顔中に塗れば、お肌スベスベになることは間違いない。
ただし何か別の衛生的な問題のあるものもたくさん顔につきそう。

プルンプルンでもモチモチでもなく、ただひたすらスベスベになる。

5/1・2
なんだかダウン。
イベントと、授業の下準備。
外はどんより。少し雨。

5/3。
雨。寒い。
この日は、滝野すずらん丘陵公園で、
エゾサンショウウオの卵を探そう!のイベント。
イベント報告はこちら

晴れて、ぽかぽかの陽気でできたら最高なので、
来年はてるてる坊主大作戦ですな。

次回の授業のために、産みたてのエゾアカガエルの卵を探しに
夜に山に入る。
結果、幽霊疑惑が発生。

5/4・5。
どんより雨。寒い…。
5/7の実習のためにエゾアカガエルとエゾサンショウウオの幼生を探す。
しかし、全く孵化していない。泣きそう。
寒いから、卵の中身の成長自体も遅れてるみたいだ。

実習のスケッチのモデルが見つからず、泣いた。
全米は泣いてくれなかった。

5/6。
雨。寒い。
そろそろ「GW」にキレ始める。

ゴールデンウィークってよォォォ…。
『ウイーク』ってのは、わかる・・・ スゲーよくわかる。
だいたい休みが1週間くらい続くからな・・・。

だが、「ゴールデン」って部分はどういうことだああ~~~っ!?
金色だろーが!太陽出て輝く金だろうがァーーー!
ナメやがってこの雨雲、超イラつくぜェ~~~ッ!!
雨降ったら金だろうがなんだろうが人間、引きこもるじゃねーか!
晴れるもんなら晴れてみやがれってんだ!チクショーーッ!

どういう事だ!どういう事だよッ!クソッ!
雨のゴールデンって、どういう事だッ!
ナメやがって、クソッ!クソッ!

心中お察し下さい。
良い子のみんなはこんなこと思っても口には出さないようにねっ。

ちょっと心のなか暴れてスッキリ?したかも…。

で、この日は再び滝野すずらん丘陵公園でイベント。

今回は共育フォーラム、滝野すずらん丘陵公園、北海道爬虫両生類研究会の
3者で協力して、滝野でハープソンをしました。

自分はとても、「企画」や「進行」が苦手です。
このへんに特に自信がないので、講演とかの時には
よく自宅リハーサルするんですね。

しかし今回は、共育フォーラムと公園、とても心強いバックアップ。

フィールド観察に、そのあと両生類の観察結果を検討する時間を設けたり。

雨の中、参加してくれたみなさんも、色々楽しめたんじゃないでしょうか?

野外では、

506takino (9)

ツチガエルの越冬幼生。
7cmちょいあります。

泥の中で寝ていたようです。

506takino (8)

かなり綺麗な状態のエゾサンショウウオの卵嚢。
下はヘドロ状でなく、質のいい枯葉メインのリターなので、
卵が綺麗なままの状態なようです。

506takino (7)

エゾアカガエルも安定した産卵。
5/3の子供イベントとは違う方面を探してみたのですが、
意外にサンショウウオの産卵があちこちで見られます。

でも「観察のしやすさ」はかなり厳しい感じかもしれない。

506takino (6)

エゾアカガエルの成体も水中の泥の中から発見しました。
たいへん痩せておられます。
婚姻瘤(こんいんりゅう)があったのでオスですね。
命削って繁殖しているようです。

506takino (5)

コオイムシ類も取れました。

滝野すずらん丘陵公園は、固まった範囲に
違った環境があるので、「環境の差」を観察するのには
色々やりやすいですね。

水の生き物でも、流水・静水・止水の生き物、
止水でも深い止水・浅い止水の生き物、
いろいろ観察出来ます。

506takino (4)

あと、管理棟などもあるので、
講演的なことや、生き物を見たあとのまとめなんかもやりやすいんですね。

506takino (3)

ナメコみたい。
キノコは全然識別できないので、
ナメコっぽいねー、と話していたんだけど、
この朽木は昔、ナメコ栽培のホダ木だったらしく、
本当にナメコだったのかもしれない。

506takino (2)

わからん。
綺麗なキノコ。

506takino (1)

わからん!
絵の具をこぼしたような、多分菌類。

5/7。
やっと晴れ・やや強風

ハープソン最終日だけど、予備日的に設定した
月曜日なので、参加者は多くないかも。
そこで晴れてくるとは、なんたる呪い。

円山動物園に用事があって出かけてきたのですが、
園内で個人的な大事件が!

507maruyama (2)

ヘビヌカホコリ(たぶん)!!
憧れ変形菌じゃないっすか!

「そのへんにある」というまやかし文言渦巻く身の回りにありながら
一切その姿を見たことがなかった変形菌。
子実体なのに、キノコっぽいフォルムを全くしていない
屈曲子嚢体タイプの変形菌。

園内に転がっていた朽木の下。
爬虫両生類館のヌシ、H氏の
「このへんの樹の下にエゾサンショウウオが越冬してたことあるんですよね」の
ヒトコトとともに繰り出された「神の蹴り」によって
転がった朽木の裏には、
そんなドラマティックな生き物が転がっていたのです…。

507maruyama (1)

手にとって見れば、こういう状態でして。

507maruyama (3)

寄って撮れば、まるでプレッツェルですね。

507maruyama (4)

ヘビヌカホコリのすぐそばには、
身が黒い小型のマイマイが隠れてました。

小型種なのかな。
結構平たい。

ハープソン2013・春
個人調査エリア:5エリア(恵庭・島松山・定山渓・無意根山・札幌)、
別チームでの調査エリア:(清田・大楽毛・山花・遠矢)
個人確認種:2(エゾサンショウウオ・エゾアカガエル)
別チームでの確認種:+2(キタサンショウウオ・ツチガエル)

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